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気象学概説(2011 年度秋学期) 最終テスト p ϕ

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(1)

気象学概説(2011 年度秋学期)

最終テスト

1.以下に挙げる4種類の気体を、密度の高いものから順に並べ替えよ。

ただし、理想気体であることを仮定してよい。答えのみを記せばよい。

ア.圧力1000 hPa、温度300 Kの乾燥空気(平均分子量29)

イ.圧力1000 hPa、温度273 Kの乾燥空気(平均分子量29)

ウ.圧力500 hPa、温度300 Kの乾燥空気(平均分子量29)

エ.圧力1000 hPa、温度300 Kの二酸化炭素(分子量44)

2.上空で冷却されて凝結した水蒸気は、気温が0℃以上の場合、水滴と なって雲を形成する。このように水蒸気の凝結によって雲粒が成長してい く過程を凝結過程という。凝結過程によって雲粒は直径0.02 mm 程度ま で成長する。それ以後は、おもに併合過程によって成長する。併合過程と はどのようなものか、簡潔に説明せよ。

3.以下の気体のうち、現実の地球大気において温室効果を持っているも のを3つ選べ。

酸素 二酸化炭素 アルゴン フロン メタン

4.北緯30°において、地衡風の風速

V

10 m/sであるとする。このと

き、気圧勾配の大きさ

p

は100 kmあたり何hPaか。有効数字2桁で求 めよ。地球の自転角速度

7×10-5 /s、空気の密度

0.8 kg/m3とす る。計算過程も示すこと。

なお、単位質量の空気塊にはたらく気圧傾度力の大きさは気圧勾配の大き さを密度で割った値である。また、コリオリ力の大きさは、コリオリ係数 と風速との積である。コリオリ係数 f f 2sin

は緯度)である。

(2)

5. 以下の2つの高層気象観測データは北半球の中緯度で得られたもの である。これらのうち、対流圏下層で寒気移流となっているものはどちら か、アまたはイで答えよ。また、そのように判断した根拠も簡潔に述べよ。

気温の水平勾配は未知とする。風向は0°が北、90°が東である。

気圧 (hPa)

高度 (m)

気温 (℃)

風速 (m/s)

風向 (°)

925 881 0.2 5 195

850 1557 -1.0 4 253 700 3083 -7.9 11 277 500 5626 -23.8 35 286

気圧 (hPa)

高度 (m)

気温 (℃)

風速 (m/s)

風向 (°)

925 818 5.5 4 345

850 1504 1.9 12 295 700 3042 -8.5 16 271 500 5594 -23.9 26 265

(気象庁のウェブサイトより)

(3)

6.以下の地上天気図は、ある年の12月の連続する3日間のものである。

日本付近を通過している低気圧が発達中であることを考慮して、2番目(3 日9時)の地上天気図に対応する500hPa天気図を右のア~ウの中から選 べ。そのように判断した根拠も簡潔に述べよ。500hPa天気図においては、

実線は等高度線、破線は等温線である。いずれの地上天気図にも対応しな

い500hPa天気図も含まれている点に注意せよ。

12月 2日 9時

12月 4日 9時

12月 3日 9時

(4)

ウ ア

(北海道放送のウェブサイトより)

(5)

7.北緯12°において、熱帯低気圧の中心から500 kmの位置にある空気 が、中心のまわりを反時計回りに1.0 m/sで運動している。この空気が、

中心のまわりの絶対角運動量を保存したまま、中心から100 kmの位置ま で近づいたら、接線方向(回転方向)の風速は何m/sになるか、有効数字 2桁で答えよ。地球の自転角速度を7×10-5 /s、sin 12°=

14

3

とする。計

算過程も示すこと。

なお、絶対角運動量

L

absは、

L

abs

r

2

 sin   rv

r

は中心からの距離、

vは接線方向の風速、

は自転角速度、

は緯度)で表される。

8.大気の圧力の鉛直方向の変化について、以下の問いに答えよ。計算過 程も示すこと。

(1)静水圧平衡の関係は、

dz g

dp   

と書くことができる。ここで、

z

は高度、

p

は圧力、

は密度、

g

は重力

加速度である。一方、大気を理想気体とみなして、状態方程式を書くと、

RT

p  

となる。ただし、

T

は温度(絶対温度)、

R

は気体定数である。状態方程 式②を用いて、静水圧平衡の関係①から

を消去し、

dz

dp

g

R

p

T で表せ。

(2)(1)で得られた微分方程式を解き、

p

z

の関数として表せ。積

分のときに出てくる任意定数は、z0のときに

pp

0となるように定め

よ。

(ヒント:微分方程式の両辺を

p

で割ってから積分せよ。)

(3)(2)で求めた解において、

e

pp0 となる高さHを求め、

g

R

T で表せ。

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