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平成29 年度 独創的研究助成費 実績報告書

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Academic year: 2024

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別記様式第4号

平成 29 年度 独創的研究助成費 実績報告書

平成30年 3月29日 報 告 者 学科名 情報システム工学科 職 名 助教 氏 名 小武内 清貴

研 究 課 題 形状記憶ポリマを母材とするスマート熱可塑複合材料構造の創生

研 究 組 織

氏 名 所 属 ・ 職 専 門 分 野 役 割 分 担

代 表 小武内清貴 情報システム工学科

助教 材料工学 研究取りまとめ

分 担 者

三上大輔 平井佑哉

情報系工学研究科・

博士前期課程学生 情報系工学研究科・

博士前期課程学生

研究補助 研究補助

研究実績 の概要

近年,様々な構造物において,単に荷重を支え,形状を保持するだけではなく,組み込 まれたセンサやアクチュエータによって荷重や変形等の検知や状況に応じて適切な形状 に変化する機能を付与したスマート構造の研究が進められている.特に形状記憶合金

(Shape Memory Alloy,以下 SMA)をアクチュエータとして複合材料構造に組み込むことが

国内外の研究グループによって試行されている.しかし,金属材料である

SMA

を複合材 料構造に組み込む場合,接着による接合や,複合材料内部への埋め込みによって行われる.

そのため,変形による金属-樹脂界面の剥離による機械的特性の劣化や,形状回復性を持 たない複合材料部分によって,SMAの形状回復力が阻害されるといった課題があった.

申請者はこれを解決する手段として,形状記憶性を有する熱可塑性高分子材料(Shape

Memory Polymer,以下 SMP)

FRTP

の母材とした

S-FRTP

がスマート複合材料構造の形 態として有効であるとの発想に至った.

S-FRTP

構造では,母材樹脂全体が形状回復する ため,SMA 埋め込み方式に比べ,大きな形状回復力の発現や,母材の形状回復を阻害す る部位が最小限となる等の利点だけでなく,母材である

SMP

の持つ超弾性に起因する複 合材料構造の損傷進展の抑制が期待できる.

本研究では,熱可塑性複合材料の作製時および加工時に生じる母材樹脂の残留応力の存 在が,複合材料の静的強度,動的強度,および衝撃強度に与える影響について詳細な調査 を行った.具体的には,母材として

SMP

ではなく,これまでの研究にて使用実績のある

PA6を用い,炭素繊維を強化材とした熱可塑性複合材料を対象に,その機械的特性と加工

時に生じた残留応力の分布を詳細に調査した.

次ページに続く

(2)

研究実績 の概要

その結果,加工時に複合材料層間に存在する熱可塑性樹脂に圧縮残留応力が生じ,その 結果,複合材料の曲げ特性および層間破壊じん性が向上することを明らかにした.また圧 縮残留応力の存在によって,衝撃荷重下での複合材料の損傷度合いの低減が可能であるこ とも明らかにした.

これらの結果をまとめ,第

9

回日本複合材料会議にて報告を行った.

成果資料目録

1)

超音波ニードルパンチ処理を施した

CFRTP

ModeI

層間破壊じん性,小武内清貴,福 田忠生,尾崎公一,日本材料学会 第

9

回日本複合材料会議,

CD-ROM

講演集,

1153 (2018)

0 1 2

0 10 20

Mo d e

i n te rl a mi n a r fra ct u re t o u g h n e ss [kJ/ m

2

]

Stabbing speed [mm/sec]

15 12

Number of needle stabbing per unit area [ /cm2]

9

(virgin) 0 0 2 4 6

100 200 300

Impact energy [ J/mm ]

Compression strength [ MPa ]

virgin 0.5 mm/sec 1.0 mm/sec 2.0 mm/sec

1.5 J/mm 3.0 J/mm 4.5 J/mm 6.0 J/mm 0 J/mm

参照

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