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大学間交流とロシア語教育 筑波大学の取り組みを ... - 神奈川大学

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後援:神奈川大学人文学会,神奈川大学横浜キャンパス,2006 年 12 月 16 日 

大学間交流とロシア語教育 ──筑波大学の取り組みを事例として──

臼山利信

(筑波大学大学院人文社会科学研究科助教授)

1  目的

  現在,日本の大学では,少子化の急速な進展にともなう大学全入時代を目前に控え,大学過多とい う厳しい競争的環境の中で,国公立大学も私立大学も教育力や研究力はもとより,自己財務力,就職 先導力,地域社会貢献力,国際社会貢献力など,様々なパラメーターからその競争力が評価され,同 時に大学としての特色や独自性を打ち出すことが一層求められるようになっている。

  本日の報告では,こうした時代背景を踏まえ,筑波大学自身が経験した国立大学法人化と大学院大 学化という組織的・構造的変化において,今後目指していくべき筑波大学のロシア語教育の一つの方 向性について検討したい。具体的には,本学のロシア語教育の現状と課題を整理・分析し,その展望 として大学間交流をロシア語教育活性化の一つの柱とした教育戦略を展開する方向性を示し,実際の 具体的な取り組みを紹介しながら,新たに生じた課題や問題点を浮き彫りにしたいと思う。

2  筑波大学におけるロシア語教育の現状  

表 1  筑波大学の教育・研究組織図  研究科(博士課程,修士課程)

人文社会科学 ビジネス科学 数理物質科学 システム情報

工学 生命環境科学 人間総合科学 図書館情報 メディア 専攻 思想・哲学

歴史・人類 文芸・言語 現代文化・公共政策 社会科学

国際政治経済学

専攻 経営システム科学 企業法学 企業科学 法曹

国際経営プロフェ ッショナル

専攻 数学 物理学 化学 物 質 創 成 先 端

科学 電子・物理工学 物性・分子工学 物質・材料工学

専攻 社 会 シ ス テ

ム・マネジ リスク工学 メント コンピュータ

サイエンス 知能機能シス

テム 構造エネルギ

ー工学

専攻 地球環境科学 地球進化科学 構造生物科学 情報生物科学 生命共存科学 国 際 地 縁 技 術

開発科学 生 物 圏 資 源 科 生物機能科学 生命産業科学 先 端 農 業 技 術

科学

専攻 教育学 学校教育学 心理学 心身障害学

ヒューマン・ケア科学 感性認知脳科学 スポーツ医学 体育科学 コーチング学 芸術学 世界文化遺産学 先端応用医学

分子情報・生体制御医学 病体制御医学

機能制御医学 社会環境医学 フロンティア医科学 看護科学

専攻 図 書 館 情 報 メディア

研究科(独立修士)

地域研究 教育 環境科学 医科学 体育 芸術

専攻 地域研究 専攻 障害児教育

スクールリーダーシップ開発 教科教育

カウンセリング

専攻 環境科学 専攻

医科学 専攻 スポーツ科学

スポーツ健康システム・

マネジメント

専攻 美術 デザイン 世界遺産 学群(学士)

第一学群 第二学群 第三学群 医学専門学群 体育専門学群 芸術専門学群 図書館情報専門学群 人文学類(120)

社会学類(80) 自然学類(200) 

比較文化学類(80) 日本語・日本文化学類 (40) 

社会工学類(120) 国際総合学類(80) 情報学類(80) 工学システム学類 (130)

工学基礎学類(120)

医学類(95) 看護・医療科学類 (107) 

(240) (100) (150)

( )は入学定員数を示している。

2006年度現在

◎学群の総入学定員数は 1,742 名である。 

(2)

◎教員は授業担当の有無に関係なく,全員が博士課程に所属する。 

 

◎筑波大学のロシア語教育は,現在,基本的に以下の四つの教育・研究組織が行っている。

表2  ロシア語教育担当組織とロシア語科目

  教育組織  ロシア語関連科目  科目類型 

①  外国語センター  ロシア語 I­1[1],ロシア語 I­2[1],ロシア語 I­3[1],ロシ ア語中級[1-4],ロシア語上級[1-4] 

全学共通科目 

②  人文学類(言語 学主専攻露語学 コース) 

露語学概論[1,2],ロシア語演習 I[1,2],ロシア語演習 II[2,3],

ロシア語演習 III[3,4],露語学演習 I[2,3],露語学演習 II[3,4],

露語文法論[2],ロシアの言語と文化[1,2],露語音声学・音 韻論[2,3],露語会話作文演習[3,4],露語学特講[2,3],ロシ ア言語文化特講[2,3], 

専門科目・専門基礎科目 

③  比較文化学類  第2専門外国語(露)I[3],第2専門外国語(露)II[3]  専門基礎科目 

④  地域研究研究科  ロシア語文献研究(1)[1,2],ロシア語文献研究(2)[1,2] 言語文化研究科目 

      [ ]内の数字は履修学年

 

2.1  外国語センターのロシア語教育 

  目標:教養としての語学

  三つの特長:

1  音声重視の教育 

  ・「聞く」「話す」側面の重視 

  ・パターン学習とネイティヴ教員のロシア語による授業  2   独自教材による授業 

  ・『ビデオと LL によるロシア語コース』(1998): LL 教室での授業    ・『大学生のためのロシア語 習字ノート』(2001)):筆記体習得の重視  3   日本人教員とネイティヴ教員との連携を密にした教育 

  ・「ロシア語 I­1」,「ロシア語 I­2」における同一教材によるリレー方式の授業 

基礎的語学力の育成・・・  「ロシア語 I­1」と「ロシア語 I­2」は「聞く」「話す」といったコミュ ニケーション重視型,「ロシア語 I­3」は「読む」「書く」といった文法 重視型 

基礎的語学力の伸長・・・  「ロシア語中級」と「ロシア語上級」はロシア社会や文化に関連したテ キストを音読・精読し,その内容を味わう,教養面重視型 

 

2.2  人文学類言語学主専攻露語学コースのロシア語教育 

目標:ロシア語を言語学の対象として学ぶ作業を通じて,専門性,学際性,実用性といった三つを資 質を高めること 

 

◎ロシア語の基本構造と機能を探究しつつ,言語そのものに対する見方や知識を深化させ,学問研究 に係る活動のプロセスをしっかりと身につける。→スペシャリスト 

◎ロシア語学に関する知的活動およびその他の学習活動などを通して,あらゆる分野に切り込んでい ける技術の一端を学び取る。→ジェネラリスト 

◎スペシャリストとジェネラリストの双方の資質を高め,社会で活躍できる力を養う。

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後援:神奈川大学人文学会,神奈川大学横浜キャンパス,2006 年 12 月 16 日 

2.3  比較文化学類のロシア語教育 

目標:比較文化学類の特色である学際的研究に資する基本的な外国語能力を身につけさせること   

◎ロシア語は,「第2専門外国語」として,ドイツ語,フランス語,中国語,スペイン語,朝鮮語,サ ンスクリット語,古典ギリシャ語,古典ラテン語とともに開設されている。 

◎「第1専門外国語」は,英語である。 

 

2.4  地域研究研究科(修士課程)のロシア語教育 

目標:第一次文献を読んだり,フィールドワークを行うといった研究活動に役立つ言語能力を伸ばす こと 

 

◎「ロシア語文献研究(1)」は,ロシア・旧ソ連地域研究に研究対象として主体的にアプローチして いくための初歩的コミュニケーション能力を養うことを目指してる。 

◎「ロシア語文献研究(2)」は,ロシア語の研究論文を精読する作業を通して当該地域研究に必要な 第一資料の読解に役立つ力を育成することを目指している。 

 

2.5  筑波大学のロシア語教育の目的の転換 

  外国語センター  →  教養教育のためのロシア語教育 

      人文学類露語学 C  →  ロシア語研究のためのロシア語教育 

      比較文化学類      →  ロシア文学・文化研究のためのロシア語教育 

      地域研究研究科      →  ロシア・旧ソ連地域研究のためのロシア語教育 

◎個々の教育機関がそれぞれの教育目標に合致させる形でロシア語科目を設置してきた。それ故に,

これらの組織間のロシア語教育上の有機的な結びつきというものは,稀薄であった(教育目標の個別 化状態)。

◎大学法人化以前は,教員の所属も「学系」という研究組織にあったため,教育組織と研究組織の密 接な連携という意識よりも明確な分離という意識の方が強かった(教育と研究の分離)。「学系」は,

大学院大学化にともない,事実上,実質的な機能はほぼ消失している。

筑波大学の大学院大学化(「教育と研究の分離」から「教育と研究の一体化」へ)

  →  大学院教育(博士課程)を大学教育全体の柱とする教育体制に移行

        →  大学院教育(博士課程)への接続・連携を目指したロシア語教育という理念の出現

新しいロシア語教育の理念:

個々の教育組織の教育理念+大学院教育(博士課程)に資するロシア語教育という共通の教育理念

◎その結果,これまでほとんど意識されてこなかった,教育組織間の理念的つながりが生まれ,それ ぞれの教育機関の特性を活かした,大学院教育支援型の授業が展開されていくという新しい形態が実 現され,筑波大学のロシア語教育全体の秩序化が図られることになる。つまり,大学院教育(博士課

(4)

程)に資するという共通の前提の下で,外国語センターは「一般教養」,人文学類及び比較文化学類は

「言語」,「文学・文化」,地域研究研究科は「地域研究」という面に留意したロシア語教育を展開して いくわけである(図1参照)。

図1  関係教育組織と大学院教育(博士課程)に資するロシア語教育の支援体制 

        大学院博士課程 

人文社会科学研究科 

地域研究研究科 

(地域研究)

進学する学生の流れ

外国語センター 

(教養) 

人文学類,比較文化学類 

(言語,文学・文化) 

例.比較文化学類,国際総合学類

(地域研究) 

ロシア語を履修する学生の流れ

全学群・学類 

◎但し,地域研究研究科の授業はあくまでも修士課程の授業なので、もしも可能であるならば、学類 レベルで、例えば、比較文化学類や国際総合学類において、大学院教育(博士課程)を念頭に置いた

「地域研究」のためのロシア語教育を新たに実施する必要がある。さらに理想を言えば、人文社会系 のみならず、理数系、芸術系などの学生のためのロシア語教育が展開されていくならば、学類段階に おけるロシア語教育の全学的な支援体制がほぼ整うことになるが,財政的問題や履修者数の少なさな どの理由からその実現は非現実的である。

2.6  筑波大学のロシア語履修者数の推移 

表3  筑波大学におけるロシア語(第二外国語)履修者数 

  1998  1999  2000  2001  2002  2003  2004  2005  2006  履修者数(延べ人数)  113  213  166  125  145  221  195  279  217 

開講クラス数  25  22  22  23  22  24  25  25  25 

合併クラス数 

担当教員数  5(2)  5(2)  5(2)  6(2)  5(2)  6(2)  6(2)  6(2)  6(1)  ( )内の数字はネイティヴ教員数

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後援:神奈川大学人文学会,神奈川大学横浜キャンパス,2006 年 12 月 16 日 

 

◎2003 年から履修者数が増えているが,図書館情報大学との合併による図書館情報専門学群の履修者 数の増加分がかなりの割合を占めていると推測される。その増加分を差し引いてもロシア語履修者数 は,全体として相対的には微増傾向で推移しているように思われる。

◎2006 年度の履修者数(延べ人数)の総入学者数に占める割合は,12.5%である(217/1742)。実際 の比率は,一人の履修学生が2クラスないし3クラスで学ぶので,おそらく 5%未満だと推測される

(12.5/2.5)。第二外国語の人気度としては,低迷が続いている。ちなみに,阿部軍治名誉教授によれ ば,ペレストロイカ期の最盛時のロシア語履修者は約 110名で,延べ約 330名だったということなの で,現在はその頃の3分の2の規模となっている。

2.7  筑波大学のロシア語教育に携わる教員の体制

表4  平成 18 年度の筑波大学のロシア語担当教員とロシア語関連科目名・コマ数 

教育機関  担当教員  科目名  コマ数

外国語センター  臼山利信  ロシア語 I-1, ロシア語 I-2, ロシア語 I-3, ロシア語上級   トマルキン・ピョートル/ポポーヴァ・タチヤーナ  ロシア語 I-1, ロシア語 I-2, ロシア語 I-3 

  加藤百合  ロシア語 I-2, ロシア語中級 

  安達陽一(非)  ロシア語 I-2 

  小林潔(非)  ロシア語 I-1, ロシア語 I-3 

  アレクサンドロフ・ゲオルギー(非)/鳥山祐介(非) ロシア語 I-3 

      計 20

人文学類  臼山利信  露語学概論,  露語文法論,  露語学特講,  ロシア語演習 III, 露語学演習 I(第2専門外国語(露)II) 

  トマルキン・ピョートル/ポポーヴァ・タチヤーナ  ロシア語演習 II(第2専門外国語(露)IB), 露語会話

作文演習 

  加藤百合  ロシア語演習 I(第2専門外国語(露)IA),ロシア言語

文化特講義(ヨーロッパ文化論演習 I) 

      計 9 

比較文化学類  加藤百合  第2専門外国語(露)IA(ロシア語演習 II) 

  臼山利信  第2専門外国語(露)II(露語学演習 I) 

  トマルキン・ピョートル/ポポーヴァ・タチヤーナ  第2専門外国語(露)IB(ロシア語演習 I) 

      計 3 

地域研究研究科  臼山利信  ロシア語文献研究 I 

(修士課程)  加藤百合  ロシア語文献研究 II 

      計 2 

(  )内の科目は他の教育組織の科目と共通であることを示している。

表5  平成 18 年度のロシア語担当教員と他の専門科目・コマ数

教育機関  担当教員  科目名  コマ数 

人文学類  臼山利信他  言語と文化(総合科目)  1(2 回のみ)

比較文化学類  加藤百合  総合文学入門演習,比較文学研究 

地域研究研究科(修士課程)  臼山利信  ヨーロッパ研究特講(6) 

人文社会科学研究科(博士課程)  臼山利信  一般言語学特講 

  加藤百合  比較文学研究,比較文学演習 

◎地域研究研究科の科目(75 分授業,1・2 学期で 2 単位)と外国語センター開設の科目(75 分授業.

通年で 1.5 単位)を除き,すべてのロシア語教育関連科目及び他の担当専門科目は 75 分授業,通年(3 学期制)で 3 単位。1 単位に相当する標準的な学習時間は 15 時間。 

 

(6)

表6  ロシア語担当教員,所属研究・教育組織と専門分野 

研究者名  所属研究・教育組織  専門分野・研究テーマ 

臼山利信  人文社会科学研究科,地域研究研究科,人文学類,

外国語センター 

言語学,ロシア語学,外国語教育学,ロシア・旧ソ連 等の言語状況に関する研究他 

加藤百合  人文社会科学研究科,地域研究研究科,比較文化 学類 

比較文学,ロシア文学と翻訳,19 世紀イコンの日本招 来に関する研究他 

ポポーヴァ・タチヤーナ  人文社会科学研究科,外国語センター  ロシア語教育学,外国語としてのロシア語,テレビイ ンタビューの言語行動に関する語用論的な研究他  安達陽一(非)  筑波大学外国語センター,慶應義塾大学他  ロシア文学,ロシア語教育他 

小林潔(非)  筑波大学外国語センター,東京外国語大学他  言語学,19 世紀ロシア標準語史,日露文化交流史,ロ シア語教育文法に関する研究他 

鳥山祐介(非)  筑波大学外国語センター  ロシア文学,18-19 前半のロシア文学と表象文化に関 する研究他 

 

◎ロシア語担当教員は,基本的にロシア語研究とロシア文学研究を専門分野にしている。 

 

表7  筑波大学の他のロシア・旧ソ連に関する研究者,所属研究・教育組織と専門分野 

研究者名  所属研究・教育組織  専門分野・研究テーマ 

中村逸郎  人文社会科学研究科,国際総合学類  国際政治学,ロシアの住民自治他  ダダバエフ・ティムール  人文社会科学研究科,国際総合学類  国際関係論,中央アジア地域研究他 

小島弘道  人間総合科学研究科,人間学類  学校経営学,ロシアの学校管理運営・学校民営化に関する 研究他 

嶺井明子  人間総合科学研究科,日本語・日本文化学類  比較・国際教育学,ロシアの教育制度改革に関する研究他 五十殿利治  人間総合科学研究科,芸術専門学群  近代美術史,マレーヴィチのシュプレマティズム,ロシア

構成主義,極東のロシア未来派の研究他 

 

◎教員数 1,780 人(2006 年 3 月 1 日現在)の大学としては,相対的に少ない印象を与える。報告者 の知る限りでは,ロシア・旧ソ連の法律,経済,歴史などを専門領域にしている教員は不在である。 

 

3  筑波大学におけるロシア語教育の課題 

表 8  筑波大学におけるロシア語教育の課題・現状・対策

  課題  現状  対策 

ロシア語教員のマンパワーの慢性的 な不足 

・専任教員の授業担当数が極めて多く(臼山 11 コマ,加藤 9 コマ,ポポーヴァ 8 コマ),かつ 学内業務も非常に多い(臼山 4 組織,加藤 3 組織,ポポーヴァ 2 組織)。したがって,大学 組織の再編や改革などにともなう学内業務の 急増や予算規模の縮小により,ロシア語教育の 改善・強化にかけられる時間・労力及び費用が 確実に減ってきている。 

・緊縮財政のため,非常勤講師枠の増加はまっ たく見込めない。 

・何らかの形で,授業と業務の合理化 を図るほかない。 

・ロシアなどの協定大学と協力・連携 して専門教育,基礎教育を行う。 

第二外国語としてのロシア語人気の 低調 

・外国語センターのロシア語履修者数が他の英 語以外の外国語と比べて少ない。 

・人文学類言語学主専攻露語学コースに進む学 生が極めて少ない(二年間に 1 名程度)。 

・大学院に進学し,ロシア語学やロシア文学の 分野で研究を志す学生がほとんどいない。 

・魅力ある教育・学習環境づくりを戦 略的に進めていく。 

・ロシア語の学習活動に付加価値をつ けていく(大学間交流とロシア語学 習を有機的に結びつける)。 

現在外国語センターで採用している 独自のロシア語教材の改良 

・教材の内容と方法論が部分的にすで新しい時 代状況に合わなくなっている(教科書の持つ宿 命)。 

・従来の筑波大学のロシア語教育の伝 統を一定の程度維持しながら,新し い時代に合致した教材(レアリア,

遊び感覚,視覚情報)を作る(現在,

作成中)。 

・ロシア語担当教員が年に2回程度一 同に会して協議する機会を設け,教 育上の改善・向上に関する意見交換 をじっくりと行い,できる範囲で具 体的な措置を取る(教員間の共通認 識と協同作業)。 

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後援:神奈川大学人文学会,神奈川大学横浜キャンパス,2006 年 12 月 16 日  無理な合併クラスの設置  ・授業科目数の削減による無理な合理化(合併

クラスの開設)がスムースな授業運営を困難に している。つまり,学類単位の固定時間割によ る制限があることから,統一的なクラス運営が 一部で崩れている。 

・リレー方式による連携教育を一部変 更する。 

・合併クラス間の進度の差を無理に補 うために,授業速度をあげたりせず,

進度の遅れているクラスに合わせ て,あせらず着実に進める(学生本 位に徹する姿勢)。 

4  筑波大学におけるロシア語教育の展望̶̶大学間交流という方向性̶̶ 

大学間交流とロシア語教育の連携を図る(特に第 1,第 2 の課題解決への具体策) 

      →①少ないマンパワーの強化

      ②ロシア語学習の大きな動機付けの機会       ③大学院進学への刺激策

4.1  外国語センター(ロシア語セクション)とサンクトペテルブルグ大学文学部との連携 

4.1.1 ロシア・サンクトペテルブルグ大学との学術交流協定締結の経緯 

◎サンクトペテルブルグ大学文学部との学術教育交流の出発点となったのは,狩野昊子先生(筑波大 学名誉教授,ロシア語学,1974年4月着任,2000年3月退官),阿部軍治先生(同名誉教授,ロシア文 学,1975年4月着任,2003年3月退官)の時代のことで,1988年4月に外国人教師として,ユルコフ Е.先生(現 МАПРЯЛ副会長,РОПРЯЛ会長,サンクトペテルブルグ大学文学部外国語としてのロシ ア語・教授法学科長,同特別文学部長,ロシア語教育学,1988年4月着任,1991年7月退官)を 前身校であるソ連邦レニングラード国立大学から招聘したことである。

表8  1988 年 4 月から現在までのネイティヴ専任教員(外国語センター所属)と就任期間 

  外国人教師  就任期間  就任年数 

ユルコフE.  1988.4ー1991.7  33ヶ月 

ヴォズネセンスカヤI.  1991.9ー1994.8  3年 

ジューコヴァ M.  1994.9ー1999.8  5年 

ボイツォフ I.  1999.9ー2002.8  3年 

ポポーヴァ T.  2002.9 ー2004.8  2年 

トマルキン P.  2004.9ー2006.8  2年 

ポポーヴァT.  2006.9ー現在  ー 

◎外国人教員の大半がレニングラード国立大学(現サンクトペテルブルグ国立大学)の外国語として のロシア語教授法の教育組織に勤務するロシア語教育の専門家である。

  サンクトペテルブルグ大学関係者とのつながりが伝統的に強い 

◎ユルコフЕ.先生以前の専任の外国人教師は,不在の時期もあったが,開学2年目の1975年以降,基 本的には常時一名いた。ユルコフ Е.先生以前の歴代の外国人教師は,石井ナターリア先生,エヴァ・

レイルマン先生,ファニイ・モギレフスカヤ先生の3名である。

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◎1995 年から毎年本学外国語センターのロシア語履修生が夏休みと春休みに,5〜10 名程度サンクト ペテルブルグ大学文学部主催のロシア語短期語学コースに参加している実績を踏まえ,サンクトペテ ルブルグ大学文学部と筑波大学との学術交流協定の締結の気運が生じた。

◎サンクトペテルブルグ大学での本学学生のロシア語語学研修を継続していく中で,阿部軍治外国語 センター長の在任時に締結の機が熟し,阿部軍治センター長(当時)が 2000 年 7 月にサンクトペテ ルブルグ大学文学部外国語としてのロシア語・教授法学科長(現在,特別文学部長兼任)のユルコフ Е.先生と再度交渉し,合意を得,その後の準備・調整を経て,2002 年 2 月 18 日に 10 年越しの悲願 の交流協定締結が実現した。2003 年 3 月にご退官された阿部軍治教授の後を引き継ぎ,現在は臼山が 連絡調整責任者として交流の実務を担っている。 

  サンクトペテルブルグ大学との学術交流協定の締結(2002.2.18) 

 

◎学術交流協定は,全学協定ではなく,部局間協定である。 

  筑波大学─外国語センター,人文学類,比較文化学類,地域研究研究科    サンクトペテルブルグ大学─文学部,外国語としてのロシア語・教授法学科   

◎2002 年 2 月の協定締結後,2004 年度からサンクトペテルブルグ大学での夏期語学研修(3〜4 週間)

を筑波大学の全学対象の(特設)自由科目(1 単位)として正規に教育課程の中に位置づけた。毎年 5 月に参加希望学生のための説明会を開催している。現在,夏休みに毎年 3〜5名程度のロシア語履修学 生が同研修に行っている。 

  夏期語学研修の単位化 

4.2  人文学類言語学主専攻露語学コース他とサンクトペテルブルグ大学文学部との連携教育   

◎ロシア語担当教員のマンパワーの不足を補うために,サンクトペテルブルグ大学文学部との学術教 育交流協定を安定した教育活動の一つの基盤に据えて,交換留学制度を活用した連携大学教育を 2002 年度から実施している。 

  交換留学制度と単位互換制度を活用し,人文学類言語学主専攻露語学コースの学生が一年間留学し ながら,四年間で卒業できる体制の確立  →  2005 年度にこの制度を利用した第 1 号の露語学コー スの卒業生が誕生 

 

◎学術交流協定締結後,交換留学も非常に活発で,これまでにサンクトペテルブルグ大学から 4 名の 留学生(文学部一般言語学専攻 2 名,文学研究科外国語としてのロシア語・教授法専攻 2 名)を受入 れている。現在,大学院生 1 名が人文社会科学研究科文芸・言語専攻に所属し,在籍中である。一方,

筑波大学からの派遣留学生は 15 名(人文学類 7 名,比較文化学類 2 名,国際総合学類 3 名,地域研 究研究科 2 名,人文社会科学研究科 1 名)に上る。現在,交換留学生として人文学類の学類生 2 名,

人文社会科学研究科現代文化・公共政策専攻の院生 1 名が留学中である。 

  連携大学教育に加えて,連携大学院教育の実質化という戦略   

◎本学ロシア語担当教員も毎年のようにサンクトペテルブルグ大学を訪問し,国際会議の参加や資料

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後援:神奈川大学人文学会,神奈川大学横浜キャンパス,2006 年 12 月 16 日 

収集などの学術活動を積極的に行っている。 

 

4.3  人文学類言語学主専攻露語学コースと他の旧ソ連・東欧諸国の大学との連携教育   

◎人文学類言語学主専攻露語コースの学生ならば,以下の筑波大学の協定校で 1 年間交換留学生とし て現地語とロシア語の語学系科目を併行して履修すれば,単位互換制度を活用し,四年間で卒業する ことができる。 

 

表 10  筑波大学のロシア語連携教育が可能である協定校一覧 

  国名  協定締結大学(所在地)  協定開始年月  履修科目等  連絡調整責任者 

チェコ  カレル大学(プラハ)  2002 年 9 月  チェコ語,ロシア語等 村上正子助教授(人文社会科学研 究科社会科学専攻,民事訴訟法) 

ポーランド  ワルシャワ大学(ワルシャワ)  2003 年 1 月  ポーランド語,ロシア 語等 

臼山利信助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,一般言語学)

  ヤゲウォ大学(クラクフ)  2002 年 9 月  ポーランド語,ロシア 語等 

臼山利信助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,一般言語学)

    欧 

  ビャウィストク大学(ビャウィス トク) 

2002 年 8 月  ポーランド語,ロシア 語等 

村上正子助教授(人文社会科学研 究科社会科学専攻,民事訴訟法) 

エストニア  タリン国立大学(タリン)  2006 年 1 月  エストニア語,ロシア 語等 

加藤百合助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,総合文学) 

ラトヴィア  ラトヴィア国立大学(リガ)  2006 年 1 月  ラトヴィア語,ロシア 語等 

加藤百合助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,総合文学) 

  ト 

等  ウクライナ  キエフ国立大学(キエフ)  2006 年 9 月  ウクライナ語,ロシア 語等 

臼山利信助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,一般言語学)

ウズベキスタン 共和国 

タシケント国立東洋学大学(タシ ケント) 

2005 年 5 月  ウズベク語,ロシア語 等 

臼山利信助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,一般言語学)

  世界経済外交大学(タシケント) 2006 年 9 月  ウズベク語,ロシア語 等 

臼山利信助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,一般言語学)

  サマルカンド国立外国語大学(サ マルカンド) 

2006 年 9 月  ウズベク語,ロシア語 等 

臼山利信助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,一般言語学)

カザフスタン共 和国 

ユーラシア国立大学(アスタナ) 2006 年 8 月  カザフ語,ロシア語等 臼山利信助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,一般言語学)

    ア 

キルギス共和国  キルギス国立大学(ビシュケク) 2005 年 5 月  キルギス語,ロシア語 等 

臼山利信助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,一般言語学)

 

◎2006 年 4 月に,上記大学の交換留学に関する説明会を初めて実施し,情報の提供に努めた。今後,

毎年定期的に開催する予定である。 

 

表 11  現在協定締結を準備している大学・研究機関一覧 

  国名  協定締結大学(所在地)  締結予定年月  履修科目等  連絡調整責任者 

ロシア  サハリン国立大学(サハリン)  未定   

ロシア語等  臼山利信助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,一般言語学)

等 

リトアニア  ビリニュス国立大学(ビリニュス) 2007 年 1 月  リトアニア語,ロシア 語等 

加藤百合助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,総合文学)

カザフスタン共 和国 

カザフ国立大学(アルマトイ)  2007 年 3 月  カザフ語,ロシア語等  ダダバエフ・ティムール助教授(人 文社会科学研究科国際政治経済専 攻,国際関係学) 

       

  カザフ経済大学(アルマトイ)  2007 年 3 月  カザフ語,ロシア語等  ダダバエフ・ティムール助教授(人 文社会科学研究科国際政治経済専 攻,国際関係学) 

(10)

キルギス共和国  キルギス民族大学(ビシュケク) 未定  キルギス語,ロシア語 等 

ダダバエフ・ティムール助教授(人 文社会科学研究科国際政治経済専 攻,国際関係学) 

  トルコ・マナス大学(ビシュケク) 未定  キルギス語,ロシア語 等 

ダダバエフ・ティムール助教授(人 文社会科学研究科国際政治経済専 攻,国際関係学) 

タジキスタン共 和国 

タジキスタン科学アカデミー(ド シャンベ) 

2007 年 3 月  タジク語,ロシア語等  ダダバエフ・ティムール助教授(人 文社会科学研究科国際政治経済専 攻,国際関係学) 

  タジク国立言語大学(ドシャンベ) 2007 年 3 月  タジク語,ロシア語等  臼山利信助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,一般言語学)

ア 

  ロシア・タジク・スラヴ大学  未定  タジク語,ロシア語等  臼山利信助教授(人文社会科学研 究科文芸・言語専攻,一般言語学)

 

◎大学院教育に連結した魅力ある教育・学習環境づくりの一環として,大学間交流と,ロシア語教育,

学類教育,大学院教育,就職活動等を有機的に結びつけた連携教育体制を整備することを目指してい る。 

  筑波大生のための「国際ロシア語教育コンプレックス(複合体)」の創出   

  サンクトペテルブルグ大学での夏期語学研修(3〜4 週間) 

      →  サンクトペテルブルグ大学及びその他の協定大学での交換留学(1 年間) 

      →  企業就職(松下電器産業 2006 年度内定) 

      →  筑波大学大学院博士課程人文社会科学研究科(1 名) 

      →  筑波大学大学院修士課程地域研究研究科(3 名) 

      →  企業就職他(茗溪学園中学高等学校ロシア語非常勤講師 2006 年度) 

 

◎新しい課題として,大学間交流が活発化・深化すればするほど,専任スタッフであるロシア語担当 教員の業務がさらに増え,新たなマンパワーの確保を内部的に行わなければならないというジレンマ が現れ始めている。 

 

5  その他──課外活動を活かしたロシア語学習の動機付けの強化── 

 

5.1  ロシア語サークル「カリンカ」 

 

◎狩野昊子先生,阿部軍治先生の時代から30年以上にわたって連綿と続いている学生のロシア語学習 サークルの地道な活動が,部分的に交換留学生の希望者を生み出す揺籃の役目を果たしている。

◎週一回,ネイティヴ教員を囲んで,様々な催しを行っている。映画を見たり,歌を歌ったり,ロシ ア料理をつくったり,ロシア語で討論したり,概して言えば,ロシア語サロンといった雰囲気の活動 である。秋の学園祭では,必ずロシア料理の模擬店を出店している。サークルには,文系,理系を問 わず,様々なバックグラウンドを持つ学生(学群生,院生)が入っている。2002 年度から臼山が顧問 をしているが,この二年間は「カリンカ」OG である加藤百合助教授が活動を指導し,現在,ポポーヴ ァ・タチアナ助教授とともに学生の活動を支援している。2007 年度より顧問は,加藤百合助教授に変

(11)

後援:神奈川大学人文学会,神奈川大学横浜キャンパス,2006 年 12 月 16 日 

わる予定である。 

◎本学の加藤百合助教授のほか,「カリンカ」のOB・OGとして現在学術の世界で活躍しているのは,

山形大学地域教育文化学部の山本広志助教授(電気工学),小樽商科大学の山田久就助教授(言語学,

ロシア語学),筑波大学外国語センターの嶋田(中田)敦子準研究員(ロシア語学)らである。また実 業界では,「カリンカ」の草創のメンバーである岡田繁氏がロシアビジネスの老舗である大陸貿易(株)

専務取締役として活躍されている。

5.2  姉妹ゼミ交流   

◎東京外国語大学外国語学部ロシア東欧課程(中澤英彦教授のロシア語学ゼミ:約 30 名)との姉妹ゼ ミ交流を行っている。今年度は,諸事情でできなかったが,3 年前から交流を始め,夏休み期間中の7 月に行われる中澤ゼミ合宿に参加し,卒論構想に関する研究発表をしたり,交友を深めることで,ロ シア語に対する学習意欲を高める機会をつくっている。これまでに本学の延べ4,5名が学生が参加 した。このゼミをきっかけに,交換留学や夏期語学研修に参加する意思を固めた学生も複数いる。 

 

6  まとめ 

・国立大学法人化を契機とする筑波大学の大学院大学化により,「教育と研究の分離」から「教育と研 究の一体化」という組織構造に再編され,大学院教育(博士課程)を大学教育全体の柱とする教育体 制に移行した。その結果,大学院教育(博士課程)への接続・連携を目指したロシア語教育という理 念が出現した。 

・筑波大学のロシア語履修者数は,ペレストロイカ期以後,全学的に低調傾向が続いており,総入学 者数の 5%にも満たない水準にある。 

・筑波大学のロシア語教育の主要な課題は,①ロシア語担当教員のマンパワーの慢性的な不足,②第 二外国語としてのロシア語人気の低調,③現在外国語センターで採用している独自のロシア語教材の リニューアル,④無理な合併クラスの設置,の四つである。 

・③と④の課題解決に当たっては,新しい教材づくりの準備や無理のない授業速度の維持など,具体 的な改善策を取り,努力し始めている。 

・①と②の課題解決のための展望として,筑波大学のロシア語教育組織と学術交流協定校であるサン クトペテルブルグ大学などの教育組織との間の交換留学制度と単位互換制度を活用した連携大学教育,

連携大学院教育を行うことで,ロシア語担当教員の恒常的なマンパワーの不足を部分的に補い,本学 学生にとってより魅力ある学習環境(一年留学しても四年で卒業可能,交換留学先の幅広い選択肢な ど)が整いつつあり,その成果が出始めている。 

・大学間交流を充実させ,教育・研究の連携を図ることで,逆に質の異なる新たな業務がロシア語担 当教員にさらに課せられ,教育上の負担の軽減が相殺される状況となっている。 

・その他,サークル,姉妹ゼミ交流などの課外活動が,ロシア語学習意欲の促進剤,ロシア(語)に 対する知的刺激剤として一定の程度有効に機能している。 

   

(12)

※ 当該報告の内容は,平成 18 年度科学研究費補助金・基盤研究(B)(研究代表者:中澤英彦,研究課題:日露新時代の社会的・

言語的現状に対応したロシア語教育文法構築に関する総合的研究)及び平成 18 年度筑波大学大学院人文社会科学研究科学内プ ロジェクト研究(研究代表者:臼山利信,研究課題:中央アジア諸国のロシア語運用の現状に関する社会言語学的研究)による 研究成果の一部である。 

   

参考文献 

1. 阿部軍治:「筑波大学」『日本人とロシア語──ロシア語教育の歴史──』,日本ロシア文学会編,ナウカ,2000,

  217­220 頁. 

2. 臼山利信,阿部軍治:「筑波大生のロシア語学習に関する意識調査」『ロシア語とロシア語教育』,平成 12 年度    筑波大学学内プロジェクト・助成研究(B)研究成果報告書,研究課題:学習効率を高めるための新しいロシア語   教材開発とロシア語教授法に関する総合的研究,研究代表者:阿部軍治,筑波大学現代語・現代文化学系,2001,

  57­72 頁. 

3. 臼山利信:「必要性増すロシア語」『筑波大学新聞』第 237 号,反射鏡,第 4 面,2004.05.11 

4. 臼山利信:「ビジョンを持った試行錯誤は必要不可欠」『筑波フォーラム』,No.71,筑波大学,2005,158頁 .  5. 臼山利信:「筑波大学におけるロシア語教育の現状と展望」『外国語教育論集』第 27 号,巻頭特集 本学の外国    語教育の展望,筑波大学外国語センター,2005,xiii­xv 頁. 

6. 臼山利信:「平成 16 年度筑波大学外国語センターによる社会貢献活動の一環としての高大連携教育に関する支   援活動の経過報告」『平成 16 年度筑波大学外国語センターによる社会貢献活動の一環としての高大連携教育に   関する支援活動報告書』,筑波大学外国語センター,2005,89­124 頁. 

7. 狩野昊子,ジューコヴァM.,阿部軍治:『ビデオと LL によるロシア語コース』,平成8・9 年度,筑波大学学   内プロジェクト,筑波大学外国語センター,1998. 

8. 『世界的「知」のネットワークの開拓と「地球文明発祥地帯」への貢献──国際連携ポリシーペーパー──』,

  筑波大学国際連携室,2005 年 9 月. 

9. 『大学の外国語教育はどこに向かうのか』,筑波大学外国語センター主催シンポジウム報告書,平成 17 年 12   月 21 日(於  筑波大学大学会館国際会議室),筑波大学外国語センター,2006. 

10.堤正典:「ロシア・東欧に関する研究と教育──2001 年度 JSSEES シンポジウムによせて──」『21 世紀のロ   シア・東欧への新しい視座──スラヴ東欧研究の新しいストラテジー──』,JSSEES シンポジウム実行委員会,

  監修:木村崇,早坂真理,2002 年 2 月 

11.トマルキン P.:『ロシア人とのコミュニケーションの基本──ロシア語学習者のための参考書──』,筑波大学   外国語センター,2006. 

12.ポポーヴァ T.:『三人寄れば文殊の智慧──大学生用ロシア語作文教材──』,筑波大学外国語センター,2004. 

13.ボイツォフ  I.,阿部軍治,臼山利信編:『大学生のためのロシア語習字ノート』平成 12 年度筑波大学学内プ   ロジェクト・助成研究(B),研究課題:学習効率を高めるための新しいロシア語教材の開発とロシア語教授法に   関する総合的研究,研究代表者:阿部軍治,筑波大学現代語・現代文化学系,2001. 

14. ボイツォフ I.:『我らの隣人──ロシア(大学生用ロシア語教材)』,筑波大学外国語センター,2002. 

15. 小樽商科大学公式 HP,http://www.otaru-uc.ac.jp(アクセス年月日:2006.12.15) 

16.大陸貿易株式会社公式 HP,http://www.tairiku-trading.co.jp/jp/history̲jp.html(アクセス年月日:2006. 

  12.15) 

17.筑波大学公式 HP,http://www.tsukuba.ac.jp(アクセス年月日:2006.12.15) 

18.山形大学公式 HP,http://www.yamagata-u.ac.jp/index-j.html(アクセス年月日:2006.12.15) 

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