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別記様式第4号 2020年度 独創的研究助成費 実績報告書

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Academic year: 2024

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別記様式第4号

2020年度 独創的研究助成費 実績報告書

2021年 3月 30日 報 告 者 学科名 看護学科 職 名 助教 氏 名 川下 菜穂子

研 究 課 題 分娩介助技術習得におけるタブレット型端末を利用した学習効果の検証

研 究 組 織

氏 名 所 属 ・ 職 専 門 分 野 役 割 分 担 代 表

川下 菜穂子 看護学科・助教 母性看護・助産 統括・データ収集・分析等

分 担 者

岡﨑 愉加 池田 理恵

看護学科・准教授 看護学科・准教授

助産・母性看護 母性看護・助産

データ収集・分析 データ収集・分析

研究実績 の概要

【はじめに】WHO は新型コロナウイルス感染症によるパンデミックを2020年3月に表明し た。その結果、世界中で感染拡大を防ぐためにあらゆる予防策を考え、大学教育において もオンライン授業が余儀なく行われるようになった。その中で当大学の助産教育では2018 年度からタブレット型端末を導入し、講義や演習で活用している。

本研究は当大学助産師養成課程の学生の協力のもと、独創的研究「分娩介助技術習得にお けるタブレット型端末を利用した学習効果の検証」として、2018 年度はアクションリサ ーチ(サイクルⅠ)、2019 年度はアクションリサーチ(サイクルⅡ)を実施した。2 年間 の研究においてタブレット型端末を用いた学習(以下、タブレット学習)のメリット≪学 生自身が気づく≫≪分娩介助技術の習得≫を活かし、かつタブレット学習のデメリットで あった≪撮影の限界≫≪精神的苦痛を感じる≫というこの 2 点の改善が必要であること が明らかとなった。そこで本研究の目的は、2018・2019 度の研究で得たメリットを活か し、かつデメリットを最小限にするために、撮影だけではなく今年度はデジタル教材を活 用することによってより効果的な教育プログラムを検証することである。

【研究方法】調査期間は 2021 年 3 月。方法は次の通りである。なお本研究は岡山県立大 学倫理委員会の承認を得て実施した(受付番号:18-32)。

1.インタビュー

① 研究対象は本学助産師養成課程の 4 年生 4 名。

② 昨年度までに行った研究で得た結果を伝え、使用方法を共有する。その上で、学内で の分娩介助技術の自己学習時にタブレット型端末を使用するように依頼した。

③ 助産実習終了まで学内演習を中心に自己学習を行うときに使用した。

④ 助産実習終了後、インタビューガイドを用いた半構成的面接を実施した。インタビュ ー内容の分析は、録音した内容から逐語録を作成し、質的内容分析の手法を用いた。

※ 次ページに続く

(2)

研究実績 の概要

2.卒業生との比較

① 研究対象は同意の得た本学助産師課程の卒業生 16 名(タブレット使用なし群)、在 校生 7 名(タブレット使用あり群)。

② 研究者より過去 5 年間の卒業生へ文書で研究の詳細説明を行い、在学中に記載した

「分娩直接介助実習の目標および実習内容と評価」のデータ使用の同意を得た。

③ 研究協力者及び同意が得られた卒業生の助産学実習Ⅱの実習記録の中から「分娩直接 介助実習の目標および実習内容と評価」のみを抜粋し、評価項目「分娩第 2 期」の学 生評価を収集する。収集した情報は個人が特定されないようにデータ化し、個人情報 を削除した上で統計的に分析した。

【結果・考察】タブレットの使用状況は表 1 のとおりである。昨年度よりも録画・再生回 数が大幅に増加している。これは例年、助産学実習前には学内で分娩介助演習を十分に行 ったうえで、臨地実習を行っていたが、2020 年度は COVID-19 の感染拡大予防のため、オ ンラインでの授業が多く、十分な学内演習を行うことが難しかった。その中で学生は、短 い学内演習時間でより効率よく技術習得を行うために、学生自身の演習を録画し、自宅で 復習を行っていたことが影響していると考える。

インタビューの中で、「卒業生が撮影した各病院での分娩セット展開の動画は繰り返し 確認した」と述べており、さらにタブレット使用あり群の方がタブレット使用なし群より もすべての項目において高値であった(表2)。これは卒業生が撮影した動画をデジタル 教材の一つとして活用したことが、学生たちにとって分娩介助技術である<セット展開>

<清潔操作>がよりイメージしやすくなり、技術習得につながったといえる。なお詳細に 関しては、現在分析中である。

2 例⽬ 5 例⽬ 8 例⽬ 10 例⽬

セット展開 タブレット使⽤なし (n=16) 2.2 2.06 2.2 2.8

タブレット使⽤あり (n=7) 2.33 2.83 2.6 3.25

清潔操作 タブレット使⽤なし (n=16) 2.06 2.44 2.57 3.22

タブレット使⽤あり (n=7) 2.5 2.5 3 4 平均(SD)(n=4) 2019 年度の平均(SD)(n=4)

録画回数 20 回 (±4.1) 4 回 (±0.8)

個人で再生 37.5 回 (±11.9) 7 回 (±4.2)

教員と再生 2.6 回 (±3.0) 6.5 回(±4.2)

友人と再生 9.1 回 (±8.0)

成果資料目録

表 2 タブレット使用の有無による分娩介助技術自己評価 表 1 タブレット使用状況

参照

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