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公開草案「財務諸表の表示」における結論の根拠

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[DRAFT] Basis for Conclusions on the Exposure Draft Financial Statement Presentation

[草案] 公開草案「財務諸表の表示」における結論の根拠

以下、李田夫担当 Introduction

Introduction Introduction

Introduction ((((はじめにはじめにはじめにはじめに))))

BC1. 本結論の根拠(草案)は国際会計基準審議会(IASB)と(米国)財務会計基準審議会

(FASB)が公会草案「財務諸表の表示」の作成の再に検討した事項をまとめる。個々の審 議会メンバーによりいくつかの要因に異なった重みを与えた。

BC2. 本公開草案は、財務諸表表示プロジェクト、フェーズAにおいて、各両審議会が達成

した主要な結論に対する再検討をせずに、引き継いでいる。さらに、IASB の公開草案は、

IAS 第 1 号「財務諸表の表示」のいくつかの方面を再検討せずに、引き継いでいる。引き 継いだ結論は、IFRS草案の中に括弧書きで示されており、次のトピックが含まれている:

(a) 完全な1組みの財務諸表 (b) 報告の頻度

(c) 適正な表示や国際財務報告基準(IFRS)への準拠 (d) 継続企業

(e) 発生主義会計 (f) 表示の継続性

BC3. 本結論の根拠(草案)は、IAS第1号の規定について FASBが未だ再検討していな

いものについて議論していない。しかし、FASBが公開草案の中にコメントを求めるため、

それらの決定を公開しているので、IAS第1号の要件に類似しているフェーズAで行った 規定について議論している。

Background Background Background

Background((((背景背景背景背景))))

BC4. 2001年9月に、IASBは業績報告プロジェクト(2006年3月に財務諸表表示プロジ

ェクトに変更された)を予定表に追加した。このプロジェクトの目的は、損益計算書に表 示される情報の有用性を向上させることであった。IASBは、収益および費用の報告に関す る可能な新しいモデルを開発した上で、そのモデルに関するパイロット・テストとフィー ルド・テストを実施した。同様に、米国のFASBが2001年10月に業績報告プロジェクト を予定表に追加し、モデルを開発し、そのモデルに関する調査や利用者とのインタビュー を実施した。利害関係者は、両方のモデル、および異なる事実に対する関心を高めた。

BC5. 2004年4月に、IASBとFASBは、財務諸表表示について共同プロジェクトとして進

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めることを決めた。彼らはプロジェクトが、損益計算書にのみならず、完全な 1 組の財務 諸表に構成できる他の財務諸表において表示に取り込むべきであると同意した。審議会は、

2つのフェーズでこのプロジェクトを取り込むことを決めた。フレーズA は、完全な1組 の財務諸表を構成し、表示が要求されている期間に焦点を当てる。フレーズB は、財務諸 表における提示に関連するより根本的な問題に焦点を当てる。以下の内容を含む:

(a) 各財務諸表における情報の分解に関する原則 (b) 各財務諸表の表示されるべき合計と小計

(c) 営業キャッシュ・フロー情報を提示する単一の方式を要求すべきか

BC6. 2006年3月に、フレーズAの作業の結果として、IASBは提案されたIAS第1号に 対する修正案の公開草案「改訂された表示」を公表した。IASBは130通のコメントを受け とった。その公開草案は、包括利益の表示に影響を与える修正を提案したが、他のIFRS基 準が要求している具体的な取引とその他のイベントの認識、測定、または開示の変更につ いて、提案していなかった。IAS第1号の大部分をFASB会計基準コード化体系™のトピ ック220「包括利益」にほぼ合わせることも提案された。その公開草案に対するコメントの 検討後に、IASBはIAS第1号の改訂版を公表した。FASBは、フレーズAとBの論点を 一緒に検討することを決定したので、単なるフェーズ A の論点に関する公開草案を公表し なかった。

BC7. 両審議会がフレーズA の論点に関する議論を完了後、フレーズB の論点を議論し始

めた。2008年10月に、両審議会はフレーズBの論点について最初審議を完了後に、ディ スカッション・ペーパー「財務諸表表示に関する予備的見解」を公表した。コメント期間 は2009年4月14日に終了した。両審議会は、227通のコメント手紙を受けた。両審議会 はディスカッション・ペーパーで提案された表示モデルについて、2009 年 7 月から 2010 年4月まで審議した。

BC8. 2009 年に、両審議会は、のその他包括利益の表示を財務諸表表示プロジェクトから

別個のプロジェクトで検討することを決めた。両審議会は、全体的な包括利益報告書にお ける包括利益の報告に関する個別だがコンバージェンスしたガイダンスをできるだけ早く 公表するために共同で作業している。両審議会が、この問題に緊急に扱うことにしたのは、

その他の包括利益の他のプロジェクトの重要度が高まっているからである。特に、もう紹 介または提案されている金融商品と退職後給付のプロジェクトに関するその他包括利益の 構成要素の重要性が高まているので、より多い緊迫を与えることを決めた。両審議会もこ の論点に対する一般の関心が相当あることを認識した。2010年5月に、IASBは公開草案

「その他包括利益の項目の開示」を公表し、FASBはトピック220「包括利益」の会計基準 の更新提案を公表した。

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Benefits and Costs ( Benefits and Costs ( Benefits and Costs (

Benefits and Costs (便益便益便益便益とコストとコストとコスト)))) とコスト

BC9. IASBとFASBは、各自の基準設定活動の方針となる一連の原則を確立し、それらの

原則の 1 つは特定の情報を報告の便益が、その情報の提供と使用により生じる費用を正当 化できる可能性が高い場合にのみ、基準を公表するというものである。一つのメイントピ ックに関する公開草案を開発する際に、IASBとFASBが判断しょうと努力することは、提 案している基準が重要なニーズを満たすかどうか、およびその基準に従うために課される コストが、他の選択肢との比較において、関連している有効な情報の便益との関係で正当 化されるかどうかである。提案された基準を開発すると、両審議会は、財務情報の作成者 とユーザ、研究者、および他の者から、その基準の便益とコストの予想される内容と分量 に関する情報を求める。ほとんどの場合、評価は定量的および定性的情報の組み合わせに 基づいて作成されている。

BC10.財務情報の作成者は、財務情報の収集、加工、検証および配布に努力の大部分を費 やすが、利用者はは最終的にはリターンの減少という形で費用を負担する。財務情報の利 用者も、提供される情報を分析や解釈するコストを負担する。必要な情報が提供されてい ない場合、利用者は他の場所でその情報を入手する、またはその情報を他から入手するか 見積もるために追加的な費用を負担する。

BC11. 目的適合性があり、表現しようとしているものを忠実に表現する財務情報を報告す

ることは利用者がより高い信頼性をもって意思決定を行うのに役立つ。この結果、資本市 場の機能の効率化を高め、経済全体として資本コストがより低くなる。個人投資家、融資 者およびその他の債権者も、より詳しい意思決定を行うことで便益を受ける。

BC12. ある基準の費用と便益は直接的なものと間接的なもの、効果が直ちに出るもの後か

ら出るものがある。また基準が公表された時に、費用と便益は予見されていない環境変化 によって影響されるかもしれない。利用者によって、どのように新たな情報を利用するの かに関する考えが異なるので、期待便益を見積もる時に幅広い差異が生じる(簡単な例と して、1株あたり収益の情報は持分投資者にかなり有用であるが、債権者に対して、有用性 と価値が限定されている)。予測される費用の内容と程度に関する見積もりにも、幅広い差 異も生じる。それらの差異が生じるのは、環境の実際の相違(たとえば、巨大国際コング ロマリットによる見積もりは、絶対額でも割合においても中小企業と異なるであろう)と 見積もり方法によって生じる。

BC13。財務情報の特定の項目を報告する費用と便益に対する個人の評価において、固有の 主観性があるため、両審議会はが単なる個別報告エンティティに関連する費用と便益では なく、一般的に財務報告に関連するすべての費用と便益を考慮することを求める。財務報 告基準に関する予測される費用と便益に対する評価は、IASBとFASBの意思決定プロセス

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に不可欠なものである。個々の論点の検討には、識別された代替案について、財務報告の 追加的な改善を導入するための増分コストと比較した主観的な評価が含まれている。その プロセスの最後に、両審議会は規定を全体として考慮し、基準を発行することがコストの 正当化に対して財務報告における十分なの改善であると結論を付けざるを得ない。

BC14。公開草案の提案の便益と費用に対する両審議会の全体的な評価は、BC15 項から

BC19項に記載されている。実用可能性と源泉の制約の範囲内で、両審議会は、費用対効果 の問題に対して、できるだけ多くの情報を、できるだけ広範囲の利害関係者から入手する よう努める。両審議会はたくさんのステップを踏んで、費用対効果に関する情報を収集し ており、それらはBC20 項から BC34項に記載されている。それ以降の項では、様々な便 益と費用を説明しているが、これは、両審議会がディスカッション・ペーパーの提案を修 正すべきかどうか、または、どのように修正すべきかについて、判断する際に重要である と考えているものである。

Overall Assessment of Benefits and Costs ( Overall Assessment of Benefits and Costs ( Overall Assessment of Benefits and Costs (

Overall Assessment of Benefits and Costs (便益便益便益便益とととと費用費用費用の費用ののの全体的全体的全体的全体的ななな評価な評価評価)))) 評価

BC15。IFRSと米国の一般的に公正妥当と認められた会計原則(US GAAP)両方における

現行の表示の規定は、詳細性と比較可能性において異なる広い範囲の表示様式を認めてい る。それは、財務諸表に対する比較できる報告と分析に十分な詳説を要求している利用者 のニーズに反している。それらのニーズを満たすために、両審議会は財務諸表に表示され る情報の比較可能性と理解可能性を改善する方法に集中してた。それは情報を財務諸表に 表示する方法をある程度基準化すること(特に、情報がどのように分類されたのかおよび 細分化された程度に関して)によってである。

BC16. 両審議会は、資本市場と投資機会のグローバル化が世界中の持分投資者や融資者と

他の債権者によって使用される財務諸表における情報の表示について、共通の 1 組の原則 が必要となっているから、このプロジェクトを共同で進めることを決定した。

BC17。両審議会は本公会草案で提案している変更が大幅に企業の財務諸表の比較可能性、

理解可能性、および有用性を改善すると信じている。両審議会は財務諸表表示の変更案を 実行するコストが、多くの利害関係者にとって財務報告プロセスにおいて多額になるかも しれないことを理解している、しかし、それらの変更の便益は大きなものであり、それら の便益は将来の何年後に実現される証拠がある。

BC18. 公会草案で提案された財務諸表表示の変化は、次の方法で財務諸表利用者に便益を

与えるはずである。

(a) すべての報告企業が財務上の意思決定および関連する活動の影響を他のすべての活動

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と区分することとなる。なぜなら、財務諸表利用者が、企業の業績を資本構成と独立的に 分析することがより良くできるようになる。

(b) 企業の財政状態および経営成績に関する利用者の分析と洞察が、財政状態計算書、包括 損益計算書、キャッシュ・フロー計算書、および財務諸表に対する注記に記載されている 追加的な分解情報により、大幅に改善される。追加的な詳細は、財務諸表利用者により多 くの情報に基づく投資判断を行うための適切な基礎を提供することとなる。

(c) 財務諸表利用者はより短い時間をかけて、各報告期間の各財務諸表における数字間の関 係を理解するであろう。財政状態決算書、包括利益決算書およびキャッシュ・フロー決算 書の共通の構成を確立することで、企業が関連情報を各報告書の同じのセクションとカテ ゴリーに表示することとなるから、利用者に対して、より簡単に情報を関連付けることが できるようになる。

(d) 財務諸表の利用者がある企業の営業キャッシュ・フローの用途と源泉をより容易に理解 できるようになる。その結果、彼らの分析は、企業のキャッシュ・フローのより詳しい全 体像を反映し、キャッシュ・フロー情報を分析するために必要な源泉と時間の数量は減少 する。

(e) 利用者は、注記で提供される資産および負債の表示項目の分析を通じて、何が資産と負 債の変動を生じさせたのか(例えば、引当金、キャッシュ・フロー、再分類、公正価値の 変動およびその他の最測定方法)をより良く理解できるようになる。この情報は、財務諸 表の利用者が、将来のキャッシュ・フローの予測、および報告される財務情報にどのよう に予測と判断が影響さるか理解することに役立つ。

BC19。提案された変更を実行すると、財務報告プロセスのすべての利害関係者(財務諸表 の作成者、利用者日および監査人のほか、規制当局、会計担当者を教育する人々)に費用 が生じる。以下、示す実施費用の一部は一回限りの費用であるが、継続的に生じるものも ある。すべての費用は両審議会が費用を評価する際に考慮するの重要である。

(a) 提案されている表示モデルを実施するために発生する最も重要な費用の 1 つは会計情 報システムの更新に関連するものである。提案の実施(特に、直説法のキャッシュ・フロ ー計算書)に必要な適切なデータを収集するには、企業は情報システムのアップグレード、

再設計または、まったく新しい会計システムに投資する必要が生じるかもしれない。財務 諸表の利用者と監査人にも、システムに関連する費用が発生するかもしれない。提案され ている変更が実施されている際には、企業(そしておそらく財務諸表の利用者も)は、二、

三年の期間の移行期間において並列的なシステムを維持しなければならなくなるかもしれ ない。

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(b) システムの変更に加えて、財務報告プロセスの一部の利害関係者がそのプロセスやの修 正費用と手続を変更するための費用を負担することとなる。たとえば、作成者が分類方針 を明確化し、実施せざるを得ない。また、追加の取引レベルの情報を財務報告プロセスに 統合できるようにプロセスをデザインになければならない。

(c) システムとプロセスの1回限りの変更は、一部の利害関係者に対して、内部および外部 監査費用の増加と人件費の増加を生じさせる可能性が高い。

(d) 財務報告基準の変更に関しては、財務報告システムのすべての利害関係者に、財務諸表 表示に提案された変更に関連する訓練と教育関連費用が生じることとなる。教育機関は、

教料と教科書を更新する必要がある。財務諸表の作成者、利用者および監査人は訓練費用

(新しいシステムとプロセスにかんして)とともに研修資料を更新する費用が生じる。た とえば、金融サービス会社は、会計、信用リスク分析および財務諸表分析の担当者を再教 育が必要となる。

以下、遅良瑤担当 Steps Taken to Learn about Potential Benefits and Expected Costs

Steps Taken to Learn about Potential Benefits and Expected Costs Steps Taken to Learn about Potential Benefits and Expected Costs Steps Taken to Learn about Potential Benefits and Expected Costs 潜在的潜在的

潜在的潜在的ななな便益な便益便益便益とととと予測予測予測予測されるされるされるされる費用費用費用を費用ををを知知知知るためにるためにるためにるために採採採採ったったったった手順手順手順 手順

BC20. 以下の項では、両審議会がディスカッション・ペーパーの中に提案された表示モデ

ルおよび審議中に当該モデルに加えた変更の費用と便益に関するインプットを受ける様々 な方法を説明する。

Field Test ( Field Test ( Field Test (

Field Test (フィールド・フィールド・フィールド・フィールド・テストテストテスト)))) テスト

BC21. ディスカッション・ペーパーの6カ月コメント期間中、スタッフはディスカッショ

ン・ペーパーで提起された表示モデルのフィールド・テストを行った。フィールド・テス トには、以下を含む様々な目標があった、

(a) 提案された表示モデルが、企業の財務諸表における情報の当該利用者にとっての情報の 有用性を改善できるかどうかを判定する。

(b) 提案された表示モデルの実施費用を考慮する。

BC22. 31社の企業が、ディスカッション・ペーパーの原則やガイダンスに従って財務諸表

を作成しなおされた。フィールド・テストに適応するように情報システムの変更は行わな かった。作り直した財務諸表の確定後、作成者側の参加者は、モデルの特定の側面が会社 の財務諸表利用者に財務結果の伝達を向上させるかどうかという問題があった。また提案 された表示モデルの実施費用についても識別し評価を求められる。

(7)

BC23. 様々な背景を持つ43人のアナリストがフィールド・テストの分析に加わった。彼 らは作成者側の参加者が用意した財務諸表から作られた、あるいはディスカッション・ペ ーパーの提案を例示するために用いたもののどちらかの作り直されたものと、されていな いもの1組を検討した。アナリストたちは、提案された表示モデルの特定の側面が彼らの 分析に有用か、あるいは通常の分析している財務諸表よりも多少有用な情報を提供するか どうかに関する質問を含む、財務諸表の検討に関する調査票を完成さえた。

BC24. フィールド・テストのアナリスト側に用いられた調査表は、提案された表示モデル

の特定の側面に関する2つのグループの認識を比べるため、作成者用の調査票と一部の質 問を重複していた。例えば、アナリスト用の調査表は、作り直した財務諸表は企業の財務 業績の特定の側面に関する彼らの理解を高めるかどうかを質問していた。それらの結果は、

彼らの企業の財務業績の情報伝達を向上させると考えるモデルの側面について、作成者側 の参加者の回答と比較された。企業外部の者への財務情報の伝達の向上は、提案された表 示モデルの潜在的な便益の1つである。

BC25. フィールド・テストへのアナリスト側の参加者は、ディスカッション・ペーパーで

提案された表示モデルについて最も有効な3つの側面を示した。

(a) 包括利益決算書およびキャッシュ・フロー決算書における分解が詳細になった。

(b) 企業の財務活動の成果と事業活動の結果が区別されている。

(c) 直接法のキャッシュ・フロー決算書で提供される企業のキャッシュ・フローの源泉と用 途に関する理解が深まる。

BC26. フィールド・テストの作成者側とアナリスト側の参加者は、包括利益計算書の全て

の表示項目とキャッシュ・フローとを揃えた直接法のキャッシュ・フロー計算書とともに 提供することによって得られる便益よりも、コストのほうが上回るかどうかについて疑問 を示した。直接法のキャッシュ・フローを現在作成している参加者は、提案されているレ ベルの分解を行うことおよび他の財務諸表と揃えることは大規模な情報システムと事業プ ロセスの再設計を行わなければならなく提供が困難だと述べた。さらに、現在、間接法の キャッシュ・フロー計算書で運転資本の情報が失われる可能性があると参加者は懸念を示 した。

BC27. 両審議会は、この情報を用いてキャッシュ・フロー情報の表示に関する代替案を作

成し、規定案を改良した。両審議会は、提案された表示規定の収益と費用の評価を継続し ながら、追加的なテストを予定している。

FASRI Study ( FASRI Study ( FASRI Study (

FASRI Study (FARSIFARSIFARSIFARSIのののの調査調査調査調査))))

BC28. これも6ヶ月間のコメント期間中に、FASB の財務会計基準研究イニシアティブ

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(FASRI)の調査により、ディスカッション・ペーパーの特定の提案の有用性についても 検証された(すなわち、いかに提案された変更が利用者の判断や意思決定に影響するか)。

60名の経験豊富な信用アナリストがFASRIの実験に参加し、以下の提案に焦点を合わせ た。(a)財政状況計算書、包括利益計算書およびキャッシュ・フロー計算書を営業、投資 およびその他のカテゴリーに分類すること。(b)包括利益計算書とキャッシュ・フロー計 算書の支出項目を機能別と性質別に分解すること(BC147項)。

BC29. FARSIの実験的調査は、コメントレターやフィールド・テストを補完するものであ

るので重要である。コメントレターとフィールド・テストが、ディスカッション・ペーパ ーでの提案に従って作成された財務諸表がどのように見えるか、またそういった計算書が 意思決定にどのように役立つのかといったコメント提出者の予測を反映する一方で、実験 的調査は意思決定の質が代替的な報告様式とはどのように異なるかに関する客観的証明を 提供している。提案された財務報告の変更の便益を定量化することは困難であるが、この 種の調査は、提案された財務報告の変更が意思決定に対して意図的な効果を有する可能性 があるかについて証明できる。

BC30. FARSIの実験的調査は、情報が財務諸表に表示される場所と、その情報の意思決定

有用性との間の強い相関関係を示している。この実験では、機能別と性質別の両方に分解 された費用の情報は、包括利益計算書または財務諸表中期にいずれかに表示された場合、

アナリストにとって最も有用であった。機能別の情報を包括利益計算書に表示し、性質別 の情報を財務諸表注記に表示、あるいはその逆に表示した場合、分解して表示された費用 の情報の有用性は低下した。この調査の結果により、両審議会が採用した作業仮説は、性 質別情報がもっと有用になるのは、企業が機能別活動と関係して表示され、関連情報も財 務諸表または注記に一緒に表示される場合だという仮説である。この作業仮説は、報告セ グメントが複数ある企業に対し、機能別と性質別の情報をセグメント注記で一緒に表示す ることを求めるという、FASBの決定に影響を及ぼした。

BC31. さらに、実験に参加したアナリストは、財務情報を提案されたセグメントとカテゴ

リーに分類すること、機能別と性質別に分解することが意思決定支援の際に、最も有用で あることを発見した。特に、伝統的な形式で作成された財務諸表と比較して、提案された 形式で作成された財務諸表の方が、透明性が高いとアナリストが述べた。

Gathering Imputs from Othger Stakeholders ( Gathering Imputs from Othger Stakeholders ( Gathering Imputs from Othger Stakeholders (

Gathering Imputs from Othger Stakeholders (他他他他ののの利害関係者の利害関係者利害関係者利害関係者からのからのからの情報からの情報情報情報をををを集集集集めるめるめるめる))))

BC32. ディスカッション・ペーパーは、提案された変更の便益と費用について質問した。

本結論の根拠を通じて述べられているように、便益と費用に関するコメントは、ディスカ ッション・ペーパーの提案に関する両審議会の議論の多くの根拠となった。

(9)

BC33. 以下の通り、両審議会は議論中に他の様々な方法で便益と費用に関する情報を集め た。

(a) 審議会メンバーとスタッフは、共同国際グループと金融機関諮問グループで構成されて いた、プロジェクトの諮問ワーキング・グループと 2回に渡って会議を行った。第1回目 の会議では、ワーキング・グループのメンバーが、ディスカッション・ペーパーの提案に 対して、便益を低下させることなく費用を下げる提案に関する情報を提供した。第 2 回目 の会議では、ワーキング・グループのメンバーは、公会草案の提案を評価するための他の 方法について情報を提供した。スタッフは、ワーキング・グループのメンバーから、審議 プロセスを通じ、特別に(Ad-hoc)個別の提案の便益と費用に関する情報を求めた。

(b) 両審議会は、それぞれ所属している諮問会議(IASB の基準諮問会議および FASB の 財務会計基準諮問会議)およびアナリストグループ(IASB のアナリスト代表者グループ

(ARG)とFASBの投資家専門諮問両審議会(ITAC))および財務報告書表示プロジェク トについて議論した。それらの議論の焦点は、主に提案の便益と費用を考えたうえで、よ りよく理解することであった。両審議会のスタッフは、ITACおよびARCのメンバーの一 部と臨時的に議論を行った。

(c) 量審議会は以上のような公式な会議で行った同様の議論を、提案の具体化について 様々な利益関係者(作成者および作成者の代表グループを含む)との非公式な議論も行っ た。

(d) 両審議会のスタッフは、様々な会計ソフトの提供者と行った討論会では、公表草案に関 して教えるとともに、提案を実施する為のコストに関する内部の意見を求めた。それらの 討論会により、ある企業の会計および報告システムは、不統一であればあるほど、提案さ れた規定を実施することが、より困難、非経済的になるかもしれない。会計ソフトの提供 者は全体的なコストについて包括的な戦略を提出し、両審議会が財務報告の主な変更がも たらされるような共同プロジェクトの発効日を調整しなければならないと指摘した。(例え ば、収益認識、リースや財務諸表表示等)

Gathering input Gathering input Gathering input

Gathering input specific to a direct method statement of cash flows(specific to a direct method statement of cash flows(specific to a direct method statement of cash flows(直接specific to a direct method statement of cash flows(直接直接法直接法法法ののののキャッシキャッシキャッシキャッシ ュ・フロー

ュ・フロー ュ・フロー

ュ・フロー計算書計算書計算書計算書ににに関に関関関するするするする特有特有特有の特有ののの情報収集情報収集情報収集情報収集))))

BC34. フィールド・テストの作成者がわの参加者と諮問グループの一部のメンバーからの

フィードバックにより、包括利益計算書と同様な表示項目の分解で直接法のキャッシュ・

フロー計算書を要求する提案は、多額の導入費用をもたらすかもしれないと指摘された。

両審議会はいくつかの活動を行ったが、それらの重点は作成される情報の期待される便益 を低下させずに、キャッシュ・フロー情報を提供することをやわらぐような、代替的なキ

(10)

ャッシュ・フロー表示の開発であった。

(a)直接法のキャッシュ・フロー計算書と間接法のキャッシュ・フロー計算書の便益を理解 するため、スタッフは、ARGメンバーと定期的な討論をし、ARGメンバーに非公式な 調査票を送った。10 名のメンバーがその調査票に答えった。グループからのフィードバッ クによって、直接法のキャッシュ・フローの表示の方が直観的だと示した。しかし、調査 への回答者は、直接法の方が有用的なキャッシュ・フロー情報を提供できるかどうかを疑 問視した。

(b) 多くの財務諸表の利用者から、直接法と間接法のキャッシュ・フロー計算書の便益に 関する情報を得るため、スタッフはCFA協会に協力を求めた。スタッフの協力でCFA 協会はその12000名にメンバーに8つの問題を含んだ調査票を送ったところ、540件の回 答があった。(BC176 項を参照)。それらの回答によって、直接法は間接法に比べ、将来的 キャッシュ・フローの予測と利益の質を評価するにより役に立つと示された。しかし、デ ィスカッション・ペーパーに表示された直接法のキャッシュ・フロー計算書は、提供され る情報が詳細すぎると意見が一致した。

(c) キャッシュ・フロー計算書に関する様々な文献に基づいて学術研究を理解するため、

学界の代表の協力を受け、評議会の公会会議で学術研究からの主な発見を要約し、発表し た。同じ審議会の会議で、利用者の代表は、直接法のキャッシュ・フロー計算書と間接法 のキャッシュ・フローを共に用いて表されたキャッシュ・フロー情報の便益について論じ た。学術研究によると、財務諸表利用者が間接法のキャッシュ・フロー計算書と財務諸表 で利用可能な他の情報により営業キャッシュ・フローの変動を計算際に、誤謬が出ると指 摘された。それらの誤謬は投資意思決定に影響を与え、資源の配分の誤りという点で費用 の増加をもたらす。その費用増加は直説法のキャッシュ・フロー計算書の作成者に対し生 じる費用も大きい可能性がある。研究によると、利用者の投資意思決定は、彼らの分析が 直接法のキャッシュ・フロー情報を含んでいる場合の方が、予測利益および将来のキャッ シュ・フローとよく相関すろことを示した。

(d) 両審議会が、ディスカッション・ペーパーにおける提案より少ない分散があり、機能 別および性質別の収益と費用の情報と詳細にあわせることもできない直接法のキャッシ ュ・フロー計算書を支持することを確認した後、スタッフは、引き続き作成者および利用 者と両方と協議を行い、直接法のキャッシュ・フロー計算書の作成に対する主な障害や、

様々な直接法の形式の代替案の運用、およびそれらの代替案間の費用の違いについて議論 した。公会草案で提案されたキャッシュ・フローの表示は、それらの努力の結果であり、

キャッシュ・フロー計算書のける、受け入れ可能なレベルの分解と一体性を、その情報を 提供するための費用とバランスさせている。

(11)

Future Steps to Learn Mor Future Steps to Learn Mor Future Steps to Learn Mor

Future Steps to Learn More about Benefits and Costse about Benefits and Costse about Benefits and Costse about Benefits and Costs((((便益便益便益と便益とと費用と費用費用費用をよりをよりをよりをより理解理解理解理解するためするためするためするためのののの 今後今後

今後今後ののの手順の手順手順)手順)))

BC35. 本公会草案の公表は、財務諸表の表示方法の変更の便益と費用を評価するための一 つの重要なステップである。コメント期間は財務諸表の利用者に、財務諸表の構成および 表示される情報に関する変更案が、どのように彼らの分析と資源配分の意思決定に便益を 与えるかと評価することができる機会を提供する。同様に、コメント期間は財務諸表の作 成者に、彼らの特有な場面にそれらの提案を採用することに伴う努力と費用を評価する機 械も提供する。したがって、意見書で述べられた便益と費用に関する情報は、両審議会の 費用・便益の評価の重要な一部分である。その他、コメント期間中およびその後において、

両審議会は、フィールド・ワーク(現場作業は追加の現場テストもしくは実証研究を含む

)をさらに行うことにより公会草案における様々な提案の便益と費用に関する情報収集を 続ける。

Conclusions on Financial Statement Presentation Conclusions on Financial Statement Presentation Conclusions on Financial Statement Presentation

Conclusions on Financial Statement Presentation((((財務諸表表示財務諸表表示財務諸表表示財務諸表表示にににに関関関関するするする結論する結論結論結論))) )

BC36. 以下のセクションは、両審議会が財務諸表表示のフェーズBの一部として結論を導 出す際の考慮事項をまとめている。

(a) 目的および範囲(BC37–BC45)

(b) 財務諸表の一般的特徴(BC46–BC56)(BC51–BC55は、FASBが財務報告書表示のフ ェーズAの一部として結論を導き出した際の考慮事項をまとめている)

(c) 財務諸表表示の一般的な特徴(BC57 –BC118) (d) 財政状態計算書(BC119–BC146)

(e) 包括利益計算書(BC147–BC170)

(f) キャッシュ・フロー計算書(BC171–BC196) (g) 持分変動計算書(BC197–BC199)

(h) 財務諸表注記(BC200–BC234) (i) 発効日と経過措置(BC235–BC238)。

以下、王念担当 Objective (Paragraph 1)

Objective (Paragraph 1) Objective (Paragraph 1)

Objective (Paragraph 1) 目的目的目的目的(((第(第第第1111項項項項))))

BC37. 第1項で述べたとおり、企業の過去の期間の財務諸表との整合性を確保し、他の企

業との比較可能性を高めるため、この公開草案が一般目的財務諸表の表示の基礎を指示す る。この公開草案が財務諸表の表示に関する全体的な必要条件、財務諸表構成に関する規 定、および財務諸表における情報の分類と分解に関する原則を述べられる。

(12)

XBRLXBRL

XBRLXBRL 拡張可能拡張可能拡張可能拡張可能ななな事業報告言語な事業報告言語事業報告言語事業報告言語

BC38. XBRLの発展、および財務情報をファイルに保存する企業が、証券規制当局にこ

れらの情報をタグ付きのXBRLデータとして提出することを要求されていく可能性は、

財務報告書の表示に関連した問題が生じている。両審議会は、公開草案で提案している財 務諸表の表示に対する変更がXBRLを基にした報告の有用性を高まる考えている。確か に、XBRLが一つの企業の財務情報をソフトウェアツールで分析することを可能にした 一つの電子報告標準であるが、XBRLを基にした報告の有用性は、企業の財務諸表で報 告されるデーターと同等である。XBRLはアナリストが利用できるデータの量を増加さ せるものではなく、情報をソフトウェアツールにより利用しやすくするものである。両審 議会は、提案している情報の分解と公開草案がもたらす結果として生じるだろう報告の改 善により、財務諸表利用者がXBRLを利用して分析できる基礎データの質が高まると考 える。

Scope (Paragraphs 2 Scope (Paragraphs 2 Scope (Paragraphs 2

Scope (Paragraphs 2––––7)7)7) 7) 範囲範囲範囲範囲((((第第第第2222項項から項項からからから第第第第7777項項項項))))

BC39 BC39 BC39

BC39.... 両審議会は財務諸表表示の基準をすべての企業に同様に適用すること提案している。

Nonpublic Business Entities (FASB) Nonpublic Business Entities (FASB) Nonpublic Business Entities (FASB)

Nonpublic Business Entities (FASB) 未公開未公開未公開企業未公開企業企業企業

BC40. このディスカッション・ペーパーに対する米国のコメント提出者は、FASB が提案

した財務諸表の表示モデルを公開企業だけでなく未公開企業でも適用すべきかどうかとい うことについて、意見が分かれていた。一部のコメント提出者は、二つの表示モデル(一 つのモデルは公開企業用、もう一つは未公開企業用)の存在が過度な混乱と比較可能性の 不足を引き起こすかもしれないと主張した。その他のコメント提出者は、未公開企業にと って提案された表示モデルを適用するのは異常に困難で費用がかかり、それに未公開企業 の財務諸表の利用者にとって、便益がその追加的な費用を正当化と主張した。

BC41. FASB のメンバーは、公開企業と未公開企業に対して異なった報告構成を持つこと

は、混乱を起こす可能性があり、報告される情報の比較可能性を低下させる可能性が存在 することに同意した。また、審議会メンバーは、コメント提出者が明示した懸念は、財務 諸表における情報を表示する一つの全体的な方式を維持することの重要性に勝らないと考 えた。よって、FASBは未公開企業は公会草案の範囲に含まれるべきであり、またすべての 企業が同様な財務諸表の構成を適用すべきだと提案している。

BC42. FASB は、提案している表示モデルのすべての面が未公開企業に適用すべきかどう

かを検討した。審議会メンバーは、ディスカッション・ペーパーで提案された表示モデル に関するいくつかの変更のうち、公会草案にも含まれているものの多くは、公開企業と未

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公開企業から同様に示された懸念に対処しているとを指摘した。しかし、FASBは未公開企 業の財務諸表の利用者は、提案されている資産と負債項目の増減に関する分析のうち多く を、もし望む場合、たの手段で入手できることが多いことを注意した。それは彼らには経 営者に対してより多くのよりよい接近方法があるためである。従って、FASBはある未公開 企業について、資産と負債項目の増減に関する分析を開示する要求から排除すべきだと提 案している。

BC43. この公開草案は米国のコメント提出者に対し、未公開企業がどうのように提案され

た表示モデルの特定の側面を応用していくのだろうか、また未公開企業の財務諸表の利用 者がその生み出す情報から便益を得られるかどうかに関する質問を含める。それらの質問 に対して受け取ったコメントを考慮した後、FASBは未公開企業に提案された財務諸表の表 示に関する要求のすべて又はその一部を適用すべきなのかを再検討する。

BC44. FASB は未公開企業に対し発効日を延期にするかどうかについて検討しなかった。

FASBは公開草案に対して受け取ったコメントを考慮した後にこの点を検討する。

BC45. 2010年に、米国公認会計士協会、財務会計団体、および全米会計士州試験両審議会 連合会が、米国会計基準がどのようにすればプライベート企業の財務諸表の利用者のニー ズを最もよく満たせるかについて検討するために、特別両審議会を設置した。この両審議 会はプライベート企業に関して将来の基準設定について提案する予定であり、特にプライ ベート企業に対し個別あるいは独立の会計基準が必要かどうかについても含まれている。

FASBは、このパネルの提言を(利用可能であれば)財務諸表表示プロジェクトのこのフェ ーズを確定させる前に検討する。

General Features of Financial Statements (Paragraphs 8 General Features of Financial Statements (Paragraphs 8 General Features of Financial Statements (Paragraphs 8 General Features of Financial Statements (Paragraphs 8––––42)42)42)42) 財務諸表財務諸表

財務諸表財務諸表のののの全般的全般的全般的全般的ななな特徴な特徴特徴特徴 ((第((第第8第888項項項項からからからから第第第42第4242項42項項項))))

Purpose of Financial Statements Purpose of Financial Statements Purpose of Financial Statements

Purpose of Financial Statements 財務諸表財務諸表財務諸表の財務諸表ののの目的目的目的目的

BC46. IASBのフレーワークとFASBの概念フレーワークは、それぞれの審議会の財務報告

の目的を示している1。財務諸表は財務報告の中できわめて重要な部分であり、従って、こ の公開草案の目的がそれぞれの審議会の概念フレーワークで提示された目的と整合し、そ の目的を満たそうとしている。この公開草案が重点を置いているのは、企業の財政状態(経 済資源とこれらの資源に対する請求権)およびそれの経済状態を変化させる取引や他のイ

1 両親議会は、各自の概念フレーワークを改善するプロジェクトに、共同で取り組んでいる。2008年 5月に、彼らは財務報告の目的と関連する質的特性に関する公開草案を発表された(フレーワーク公開草 案)。2010年までに、両親議会に関する共同の概念フレーワークの中のその二つの章に関する作業を完 成する予定である。

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ベントなどの影響を、その情報が既存のと潜在的な持分投資者、融資者と他の債権者の意 思決定のために有用であるように情報を表示する方法である。

BC47. どんな情報をどのように財務諸表に表示されるべきなのを決める際に、両審議会は、

情報は企業が正味キャッシュ・フローを生み出す能力と経営者が提供された経済資源を効 率的にそして有効に使用したかどうかを評価するのに役に立てれば、財務諸表の利用者た ちにとって有用であることを心がけた。

BC48. 財務諸表は企業に関する財務情報を、企業以外の人たちと伝える際に一つの主要な

方法である。企業がいくつかの財務諸表を提供することを要求されるのは、財務報告が一 つの企業に関して提供すべき情報が大量で多様だからである。両審議会が財務報告表示プ ロジェクトのフェーズAで議論したとおり、また、2007年のIAS第1号の改訂で明示された ように、完全な1組の財務諸表には、財政状態計算書、包括利益計算書、キャッシュ・フ ロー計算書、持株変動計算書、注記、および前期との比較情報とともに含まれる。

BC49. 各計算書は異なる種類の情報の表示に集点を当てている。例えば、一定の時点での

経済的資源と請求権が一定の期間に正味の資源の変動および一定の期間のキャッシュ・フ ローの増減である。しかし、これらの計算書は同一の基礎データから作成されるので、こ れらの報告書は相互に関連し補完関係にある。それぞれの計算書にはそれぞれに特有の重 点があるにもかかわらず、財務諸表は一つ以上の目的に一般的に有用な情報を提供してい る。それでもなお、どれか一つの財務報告書だけで意思決定に有用な情報のすべてを提供 できない。

BC50. 一つの企業が財務諸表においてどのように情報を構成し表示するのかは、これらの

情報を利用して資源配分に関する意思決定をする人たちに財務情報を伝える上で最も重要 である。両審議会が財務情報を構成および表示(財務諸表表示)に関する結論は、BC57項 からBC118項で述べられている「財務諸表表示の一般的な特徴」に示している。BC119項 から-BC234項では、それぞれの計算書および関連する注記に対する、重要な財務諸表表示 原則の適用を扱っている。

Complete Set of Financial Statements [FASB Only]

Complete Set of Financial Statements [FASB Only]

Complete Set of Financial Statements [FASB Only]

Complete Set of Financial Statements [FASB Only] (((完全(完全完全完全なななな1111組組組の組のの財務諸表の財務諸表財務諸表財務諸表 (FASB(FASB(FASBのみ(FASBのみのみのみ))))))))

BC51. FASBは、企業が完全な1組の財務諸表を表示すべきだと提案している。現在完全な 1組の財務諸表はFASBの概念書でしか定義されていない。従って、完全な1組の財務諸表 の定義はコードで決められていない。FASBはそれを権威あるようにするために、提示され たガイダンスの中に完全な1組の財務諸表の定義と条件を含めることを提案している。さ らに、財務諸表の構成と表示についてIASBとのコンバージェンスは異なる法域の企業間に 比較可能性を高めるだろう。

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BC52. FASBは、一つの企業に最低限でも二つの会計期間(当期と前期)における完全な1 組の財務諸表を含めている比較可能な情報を開示するのを必要とすることを提案している。

現在、U.S GAAPは企業が比較可能な情報を表示するのを促進しているが、要求していない。

FASBは完全な1組の財務諸表の基に、すべての企業に対し比較可能な情報の表示を要求す ることを決めた。FASBの決定はIAS 第1号と整合している。しかし、それはSECのS-X規 則2と異なっている。SECのS-Xは直近の2年の終わりに二つの貸借対照表、および三つも 直近の貸借対照表の前に三年間の損益計算書とキャッシュ・フロー計算書を要求している。

Beginning of the Period Statement of Financial Position Beginning of the Period Statement of Financial Position Beginning of the Period Statement of Financial Position

Beginning of the Period Statement of Financial Position((((期首期首期首期首のののの財務状態計算書財務状態計算書財務状態計算書財務状態計算書))))

BC53. FASBは一つの企業が過去を振り返ってみて一つの会計原則を適用するか、財務諸表 を調整再表示する、財務諸表の項目を組替表示を行う場合のみ、期首の財務状態計算書が 完全な1組の財務諸表の一部にならないことを提案している。期首の財政状態計算書はこ れらの条件の下にもっとも有用である。それは期首の財政状態計算書に表示されている金 額が期末で表示された金額と異なるかも知れないからである。それは2007年にIASBによっ て行われたIAS 第1号にの変更と整合している。

Equal Prominence Equal Prominence Equal Prominence

Equal Prominence ((((同等同等同等同等ののの目立の目立目立ち目立ちちち方方方方))))

BC54. FASBは、財務諸表の利用者が単一の計算書あるいはひとつの財務報告書にある単一 の指標を用いて一つの企業の財務業績を評価しないことを注意した。完全な1組の財務諸 表の基に財務諸表が多様な文脈の中で理解されることにより、はじめて一つの企業の財務 業績を評価できる。従って、FASBは財務諸表の利用者が企業の財務業績を完全に理解する ため、その企業が財務諸表を同等の目立ち方で表示すべきであると提案した。それは2007 年にIASBによって行われたIAS第1号の修正と整合している。

Frequency of Reporting [FASB only]

Frequency of Reporting [FASB only]

Frequency of Reporting [FASB only]

Frequency of Reporting [FASB only] 報告報告報告報告のののの頻度頻度頻度頻度

BC55. FASBは、報告期の期末日が変更されまた年度財務諸表が一年より長いあるいは短い 期間で表示される場合、企業が(a)より長いあるいは短い期間を用いる理由および(b)

比較可能な数値が完全に比較可能ではない旨、を明示すべきだと提案している。FASBは、

このような表示は利用者がどうのように企業の業績が比較期間の中で1年よりも長いまた は短い期間にどのように影響されたのかを評価する際に役立つことを注意した。従って、

FASBは提案をIAS第1号と整合させること決めた。

2 S-X規則は、1933年証券法、1934年証券取引法と1940年投資会社法によって成文にするこ

とを命じされた財務諸表の構成、内容、および規定を述べられている。

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Comparative Information Comparative Information Comparative Information

Comparative Information((((比較情報比較情報比較情報比較情報))) )

BC56. 両審議会は一つの企業が、最低限の要求(つまり、2期間以上)を超えて財務諸表

情報を表示するのを選らんだ場合、完全な1組の財務諸表を表示すべきかどうかを検討し た。その情報を任意に表示されるかもしれないので、両審議会は完全な1組の財務諸表の 形式でこの付加的の財務報告情報を表示される必要がないと判断した。

General Features of Financial Statement Presentation General Features of Financial Statement Presentation General Features of Financial Statement Presentation

General Features of Financial Statement Presentation (Paragraphs 43(Paragraphs 43(Paragraphs 43(Paragraphs 43–––112)–112)112) 112) 財務諸表財務諸表

財務諸表財務諸表のののの表示表示表示表示のののの一般一般一般的一般的的的なななな特徴特徴特徴(特徴(((第第第第43434343項項項から項からからから第第第第112112112112項項項項))) )

BC57. この公開草案は、財務諸表において情報を表示する方法を扱っている。これは財務

諸表にどの情報を認識すべきあるいは測定すべきということについては扱っていない。他

のIFRSsおよびU.S. GAAPが財務諸表に関係ある情報の認識と測定に関する規定を扱って

いる。

BC58. 両審議会の財務諸表にどうのように情報を表示するという結論は、彼らの概念フレ

ームワーク・プロジェクトで達した結論、特に財務報告の目的(BC46項からBC50項の討 論どおり)と情報が有用である質と特徴から下された。そのプロジェクトにおいて両審議 会が、役に立てるために情報は「目的適合性があり」また「忠実に表現」されでなければ ならなく、またその有用性が四つの補強的質的な特徴、つまり「比較可能性」「検証可能 性」「適時性」「理解可能性」を持つことの程度に従い増加させていくという結論に至っ た。

BC59. 両審議会は現行の実務の下に、それぞれの財務報告書が一つの重点があり、また一

つの財務報告書の情報は他の財務報告書の情報をある程度補足していることを注意した。

しかし、両審議会は企業の間に開示実務が異なり、財務諸表間と相互の関係が明らかにし ていないことも注意した。両審議会はこれらの問題がより高くより望ましい比較可能性と 理解容易性を得るのに障害になるという結論を下った。

BC60. 結果として両審議会は、財務諸表に情報を表示される方法についてある程度の標準

化を、特にどうのように情報が分類されまたは分解される程度に関して押し付けることを 通じ、財務諸表に表示された情報の比較可能性と理解容易性を改善するための方法に重点 を置くことを決めた。しかし、両審議会は財務報告標準が自分の性質によって、一つの企 業が非常に多くの情報表示方法から選択する柔軟性に制限していることをわかった。この 公開草案において、両審議会はこの適当なバランスを維持するように設定され、このよう に報告の柔軟性を犠牲にし、その替わりに情報の比較可能性と理解容易性がより高いメリ ットを得る。

(17)

BC61. BC62項からBC71項は、両審議会が財務諸表の表示に関する結論の根底にある二つ の重要な財務報告表示原則、つまり「一体性」と「分解」を討論する。両審議会はこれら の原則の応用によって、財務諸表に表示される情報の比較可能性、理解容易性と有用性は 重大な改善をもたらすと考えている。

以下、渡辺誠士担当 Core Principles of Financial Statement Presentation (

Core Principles of Financial Statement Presentation ( Core Principles of Financial Statement Presentation (

Core Principles of Financial Statement Presentation (財務諸表表示財務諸表表示財務諸表表示財務諸表表示ののの核の核核核となるとなるとなるとなる原則原則原則原則))))

Cohesiveness Principle(

Cohesiveness Principle(

Cohesiveness Principle(

Cohesiveness Principle(一体性一体性一体性一体性ののの原則の原則原則)))) 原則

BC62.一体性の原則の目的は、計算書の項目間の関係を明らかにし,企業の財務諸表に できるだけ多くの相互補完性をもたらすことである。一体性の原理に整合した財務諸表は,

計算書間で関係した情報を明確に関係付けるデータを表示することになる。一体性の原理 は、企業の財務諸表において表示されている方法に整合性が欠けていることに対応してい る。例えば,営業活動からのキャッシュ・フローはキャッシュ・フロー計算書では区分さ れているが,包括利益計算書や財政状態計算書には同様の営業活動の区分は無い。これは 財務諸表の利用者が営業キャッシュ・フローと営業利益とを比較すること(この比較は,

企業の利益の循環や,基礎的なキャッシュ・フローを反映する度合いをはかる)を難しく する。同様に,財務状態計算書で企業の営業資産および負債を分離し,その他の資産およ び負債からそれらを分離して表示することは,利用者に正味営業資産収益率などの重要な 財務比率を計算するのにより完全なデータを提供する。

BC63.ディスカッション・ペーパーで要求された一体性の目的は,財政状態計算書,包 括利益計算書,キャッシュ・フロー計算書の内訳項目間には関係性があり,それらの関係 性は項目ごとの基準で明確にできると仮定している。理論上その概念は理にかなっている。

しかし,財政状態計算書での要素の変動が,包括利益計算書とキャッシュ・フロー計算書 の多種の項目に関連する影響(活動またはフロー)を生み出すかもしれない。

BC64.ディスカッション・ペーパーへのコメント提出者は,財務諸表間での連携を明ら かにする方法で財務情報を表示することは価値がある目標であるという点で両審議会に同 意した。財務諸表の利用者は,各種の計算書における数値間の関係を決定しようとするこ とに多くの時間を費やしていたことに(同時に,計算書間の関連を明確にすることで便益 画得られることに)気づいた。しかし,多くのコメント提出者は一体性の目的はより実践 的な方法で適用されることを提案し,もう少し具体的には,一体性の原理は表示項目レベ ルで適用するのではないと述べた。両審議会はこれに同意し,財務諸表は表示項目レベル で一体化する(すなわち、揃える)必要は無いと提案している。両審議会は,多くの資産 および負債が性質を共有しているため,連結財政状態計算書がすべての計算書間の(表示 項目レベルで)正確な関係性を明らかにすることを期待するのは実務上不可能であると判

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断した。

BC65.両審議会は、財務状態計算書、包括利益計算書およびキャッシュ・フロー計算書 の関連した情報が同様に表示されるなら,一体性の原則は最も良く達成されると考えてい る。その結果,公開草案はそれら3つの財務諸表を,関連した情報を同じセクション、カ テゴリーおよびサブカテゴリーに表示する方法で構成されるべきであることを提案してい る。

Disaggregation Principli Disaggregation Principli Disaggregation Principli

Disaggregation Principli((((分類分類分類分類のののの原則原則原則)原則)))

BC66.将来のキャッシュ・フローの金額,時期および不確実性を評価するなどを目的と した財務諸表分析には、項目を十分に同質的なグループに分解された財務諸表が必要とし た。項目が経済的見地から違っているならば,財務諸表の利用者は将来キャッシュ・フロ ーの予測に違いを考慮に入れたいと考えるかもしれない。両審議会は,機能・性質・測定 の基礎に応じた情報の分解によって供給される追加的情報が,利用者が企業の財務状態と 業績を理解し,将来のキャッシュ・フローを予測するに役立つ可能性を論じた。

BC67.ディスカッション・ペーパーの分解の目的が提案したのは,企業は情報の分解を 財務諸表において将来のキャッシュ・フローの金額,時期および不確実性を評価するのに 有用となる方法で行うべきだということを要求した。この目的の適用は,個々の計算書ベ ースで扱われた。ディスカッション・ペーパーは,企業に,包括利益計算書で収益と費用 を機能別と性質別に分解することを要求した。加えて,ディスカッション・ペーパーは,

財政状態計算書において企業は、それ以外の点で類似した資産や類似した負債を測定基準 によって分解することを要求した。

BC68.両審議会は,ディスカッション・ペーパーで用いられた3つの分解属性(機能,

性質,測定属性)個々の計算書に限定しないと決めた。むしろ,要求された核となる財務 諸表表示の分解の原則に、それら3つの属性を含まなければならない。両審議会はそれら の属性を個々であろうが互いに関連しようが財務諸表に適用することが,企業が収益やキ ャッシュ・フローを生み出すために資源をどのように用いたのかを最もよく表現すること になると考えている。

BC69.ディスカッション・ペーパーへの返答の中で,財務諸表の利用者は,分解を強化 すれば加的な情報を供給でき、それにより企業の財政状態や業績の分析やそれらに関する 理解を改善させると述べた。追加的な詳細は企業の理解を改善し,より詳細な情報に基づ いた投資意思決定を行うための,より良い基盤を提供することを可能にした。

BC70.しかし,一部のコメント提出者はディスカッション・ペーパーで要求された分解

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のレベルは利用者を企業の財政状態や業績に関する全体像から目をそらす可能性があると 指摘した。コメント提出者は、適切な考察が財務諸表の重要性と明瞭性に十分注意し、分 解が理解可能性とのバランスをとるべきだということを求めた。個々の計算書の有用性を 改善するために,コメント提出者は分解された情報の一部を財務諸表注記に表示されるべ きだと提案した。

BC71.両審議会は過剰情報と過少情報の間には崩れやすいバランスがあることを認めた。

従って,分解の原則の適用が超過ではなく,十分である分解になることが重要となる。コ メント提出者の懸念に対応するために,両審議会はコメント提出者が懸念した分解情報(例 えば,収益や費用項目の性質の分解)の多くを財務諸表の注記に表示されることを認める ことを決定した。

Proposed Liquidity and Financial Flexibility Objective Proposed Liquidity and Financial Flexibility Objective Proposed Liquidity and Financial Flexibility Objective Proposed Liquidity and Financial Flexibility Objective 提案提案

提案提案されたされたされた流動性された流動性流動性流動性ととと財務的弾力性と財務的弾力性財務的弾力性財務的弾力性のののの目的目的目的目的

BC72.ディスカッション・ペーパーは、流動性と財務的弾力性の目的を提案していたが、

これは、企業が満期となった債務の支払約束や,事業機会に投資する能力を、利用者が評 価することに役立つ方法で財務諸表に情報を表示することを要求する。ディスカッショ ン・ペーパーのコメント提出者のいくらかはフレームワーク公開草案の第1章は流動性と 財務的弾力性の目的と良く似た考えを議論したとコメントした。その理由で、彼らはその 目的を財務諸表表示の基準に含まれないと提案した。コメント提出者は提案された流動性 と財務的弾力性の目的は流動性リスクを考慮したIFRS7 「金融商品:開示」の開示要求を 複写されたものだと述べた。

BC73.両審議会は,核となる財務諸表表示の原則は,今後の共同概念フレームワークの 中で,目的や質的特性から生じ,繰り返すべきでないことを決めた。同時に,彼らは流動 性と財務的弾力性の目的は核となる財務諸表表示の原則の1つとすべきではないと決めた。

Structure of the Financial Statements ( Structure of the Financial Statements ( Structure of the Financial Statements (

Structure of the Financial Statements (財務諸表財務諸表財務諸表財務諸表のののの構成構成構成構成))))

BC74.財務状態計算書,包括利益計算書およびキャッシュ・フロー計算書は個々の利用 者のニーズに対応するために徐々に発展したもので,特に共同で機能するようにデザイン されたのではない。核となる財務諸表表示の原則の適用は、財務諸表間の関係性を高め,

結果として各計算書の財務情報が統一的なとなるはずである。次に述べるように,両審議 会の提案は次の項目によりこれを達成する。

(a) 各計算書の分解情報の目的的合成のある有用なグループ分けによって作られたセクシ ョン,セクション内のカテゴリーおよびサブカテゴリーを定義する。

(20)

(b) 各計算書を、セクション,カテゴリーおよびサブカテゴリーはもちろん,小計や項目 の記述の合わせることを通して関連づけられること。

BC75.財務諸表の基本構成を決める際に,両審議会は,財務諸表の利用者が一般に資本 構成とは無関係に企業の業績を分析するという考えから出発した。よって両審議会は,企 業が,資本を得た方法に関する財務諸表の項目を,財務諸表のその他すべての項目から分 離することを提案した。それらの項目は財務セクションとして表示される。

BC76.両審議会は,資金の入手または調達に関連しない項目を、日常的やその他の収益 生成活動(事業セクション),非継続事業(非継続事業セクション),法人所得税(法人所 得税セクション)に関係するか否か,あるいは複数のセクションやカテゴリーに分類され る資産および負債を認識するあるいは認識の中止を行い取引の影響(複数カテゴリー取引 セクション)か否かに基づいて別のセクションに表示されることを提案した。

BC77.持分変動計算書は、報告期間の資本のすべての変動に関する情報を表示する。両 審議会は持分変動計算書を完全な1組の財務諸表を構成する他の財務諸表と同じ方法で構 成しないことを決定した。これは、持分変動計算書が単に財務状態計算書の資本カテゴリ ーに分類された項目の変化に関する情報を表示しているだけであるからで,それゆえ,両 審議会の提案した構成はその計算書と関連性は無い。

Classifying Information into Sections, Categories, and a Subcategory Classifying Information into Sections, Categories, and a Subcategory Classifying Information into Sections, Categories, and a Subcategory Classifying Information into Sections, Categories, and a Subcategory

((

((セクションセクションセクションセクション、、、、カテゴリーカテゴリーカテゴリーカテゴリー,,,サブカテゴリーへの,サブカテゴリーへのサブカテゴリーへの情報サブカテゴリーへの情報情報の情報ののの分類分類分類分類))))

BC78.財務諸表の構成は,企業の異なった機能的行動を区分している。両審議会は,資 産や負債が使われている機能的活動により、どのセクション,カテゴリーおよびサブセク ションに分類されるかを決定することを提案している。

BC79.企業は、資産、負債、資本、収益、費用およびキャッシュ・フローの分類を決め るのに,提案されたセクション,カテゴリーまたはサブカテゴリーの定義を用いる。関連 した項目の首尾一貫した分類を確保するため,企業は資産や負債が企業の活動にどのよう に関連するのかを考慮することによって,適切な分類を決定し,関係する収益,費用およ びキャッシュ・フローを包括利益計算書やキャッシュ・フロー計算書の同一のセクション,

カテゴリーまたはサブカテゴリーに分類する。例えば,販売用の製品を製造するのに使わ れる機械は営業資産として分類される。関連する減価償却費用は包括利益計算書の営業カ テゴリーに分類される。機械を購入するキャッシュ・アウトフローはキャッシュ・フロー 計算書の営業カテゴリーに分類される。

参照

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ど一部の重要な香気成分が減少すると報告されてい る5.一方,酵母 をス ターター液として発酵前の異なる4つの品種のカカオ豆 に接種すると,得られたカカオ豆から61の揮発性物質 が定量されるが,官能評価では品種により香味が異なる と報告されている6.これらは,カカオ豆の特徴的な香 味を得るために,品種や最適な発酵が重要であることを 示唆している.