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会計学 1
第1講 会計とは何か
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会計の定義
会計の3要素 1.取引 2.記録 3.報告
『コーラー会計学辞典』第6版(Cooper and Ijiri (eds.)[1983]p.8) による。
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取 引
独立した複数の経済主体がお互いの合意にもとづい て行う財貨(価値)と現金(原価)の交換。
取引は,会計の認識対象を決定する概念。
《練習》以下の項目のなかで,会計上の取引と見なさ れないものは,何か。
①盗難
②火災
③契約締結
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会計上の取引
売買契約 の締結など 現金の紛失
や盗難など
会計上の取引 日常の言葉
における取引
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循環定義
取引の結果,経済主体の財政状態に変動が生 じる。「財政状態の変動」とは何か?
「取引とは,資産・負債・資本の変動をもたらす 事象である。 」(通説的定義)
取 引 資産・負債・資本の変動
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取引概念の目的依存性
会計は,[目的-手段]の関係性のもとで設計 されるシステム。
目的の変化によって,取引概念=会計の認識 対象は変化する。
《例》有価証券の時価,リース契約,減損等。
会計の目的 会計の機能 会計の目的
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記 録
• すべての計算は基本的に,記録にもとづいて 行われる。企業会計では,記録方法として通 常,複式簿記が利用される。
(1)原始記入(original entry)
(2)会計的認識のアンカーとなる現金収支(収 入・支出)が,取引のつど順次記録される。
会計的認識の対象の決定 一次認識
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なぜ記録が必要か
• 1つ1つの取引に関する経済主体の責任を明 らかにしておく必要があるため。
会計と統計の類似点と相違点
(1)企業経営に関する数量的情報の提供
(2)責任の裏づけの有無
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報 告
• 決算で,会計記録を会計数値に加工。
(1)会計期間ごとに記録を整理し,帳簿を締め 切り,貸借対照表や損益計算書などの財務 諸表を作成する。
(2)決算記入(closing entry)
(3)すべての会計数値は複式簿記のネットワー クをつうじて相互に関連づけられる。有機的 な関係。クリーン・サープラス。
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なぜ報告が必要か
• 資金提供者と資金運用者の分離。
(1)所有と経営の分離
(2)資金提供者に対する資金の受託責任 Stewardship
(3)資金の管理運用の顛末を財務諸表を通じ て報告する。会計責任Accountability
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会計のプロセス
記 録 報 告
取 引
認識対象 一次認識 二次認識
会計の変化
(1)認識対象の拡張
現金収支をともなわない経済事象(時価等)の認識
(2)記録の重要性の相対的な低下
(3)収益費用アプローチ→資産負債アプローチ
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会計の領域
• 会計単位の活動目的による分類
(1)企業
株式会社,合名会社,合資会社,合同会社
(2)政府組織
国,地方自治体,独立行政法人,公営企業等
(3)非営利組織
公益法人,社会福祉法人,学校法人,医療法人,
宗教法人,NPO法人等
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つづき
• 報告対象による分類
(1)財務会計=外部報告会計
(2)管理会計=内部報告会計
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財務会計と管理会計
なし 物量単位,プ
ロジェクト単 位の計算 将来の内部
取引を含む 内部の経営
管理者 e.g.工場長等
管理会計
金額単位の あり 期間計算 過去の外部
取引 外部の利害
関係者 e.g.投資家
財務会計
制度的制約 計算の特徴
計算対象 情報利用者
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まとめ
1. 会計とは,「取引を記録し報告すること」であ る。
2. 会計の領域は多様ですが,会計の定義は すべての領域に共通しています。
3. 企業会計は,会計の性質を最も典型的に備 えています。会計の学習の基本となります。