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トヨタ自動車のグローバル展開に関する歴史的研究

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Academic year: 2024

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研究目的

本稿は、日本の代表的な自動車企業であるトヨタの海外進出を事例に、海外展開の歴史的 プロセスを調査するものである。具体的には:まず、トヨタのグローバル化の概況を踏まえ ながらの歴史、世界各地域(米州、欧州、アジアなど)の中での米国、タイランド(以下:

タイ)、中国などの国での現地展開プロセスを取り上げる。それから、現地展開を段階に分け て考察する。最後に、これらの調査資料をもとに、トヨタのグローバル展開は成長している か否かを考える。

構成と内容

1. は本稿の研究目的の説明である

2. はグローバル化の歴史と概況を取り上げていく

3. はトヨタの海外展開のプロセスを取り上げる。代表的に米国、中国、タイを事例に、資 料調査を通して、現地展開のプロセスを段階に分けて考え、明らかにしていく。

結論

本稿を以下の 3 点にまとめる。

① 販売会社から現地工場へ

グローバル化のプロセスパターンは、販売会社を先に現地展開することから始まる。輸入 販売だと、関税や貿易摩擦などで、コストが倍増してしまうケースも多いため、現地で工 場展開することに挑む。

② その国の政策や法令を把握することの重要性

外資企業を歓迎する政策を設けても、国の法令や政策とは別にその国の地域や地方によっ て政策が変わってくることなどもあるので、十分に把握することが重要である。中国への 展開はこの点の理由で出遅れが生じたのである。これに対して、3 ケ国の中で、タイは比 較的自由な外資政策をとってきた。その結果、「タイ人による、タイ人のための車づくり」

に取り組み、革新的国際多目的車 IMV プロジェクトを成功させることができたと考えられ る。

③ 現地従業員の育成の重要性と現地あったフレキシブルな対応

異なる文化を持っているそれぞれの現地人には、短期間で、トヨタの生産システムをその まま移転するのは極めて難しいことである。トヨタ生産システムを現地に浸透させるため に長い年月がかかり、長年の教育や訓練、試行錯誤が必要となる。中国のように、自動車 市場が大きく、展開が遅れた故に、スピード展開を図ろうとしても、大量に登用する現地 人従業員には、長年かけて育とうとすれば、大きな市場を逃してしまうことになる。この ようなことを柔軟に対応するために、トヨタはセット・パーツ・サプライ・システム(SPS)

を取り組んでいる。広州トヨタでは、このシステムを利用して、現地従業員の教育が短縮 され、作業ミスを減らすこともできて、品質向上にも大いに役立っている。

要するにトヨタのグローバル展開のプロセスは、各国の法令や政策、文化や習慣よって異 なる。トヨタは各国の状況に応じてフレキシブルな対応を取りながら、成長し続けている。

日本の親会社にない特徴を持っている、現地で開発された IMV プロジェクトに乗り出し、現 地の自立化を実現させている。このような状況を踏まえてトヨタのグローバル展開は成功し ているといってよい。

トヨタ自動車のグローバル展開に関する歴史的研究

ホレマットグル・イスリ   論文要旨

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参考文献

今田 治 (2003)トヨタの海外経営」同文館出版株式会社 p29-31

川邉 信雄(2011 年)『タイトヨタの経営史』大日本法令印刷株式会社 p8-16,p254 小川 英次(1994 年)『トヨタ生産方式の研究』 日本経済新聞社 p89-120

下川 浩一 2009 年『自動車産業危機と再生の構造』中央公論』新社 p200-202

下谷政弘 、鈴木恒夫(2010 年)『「経済大国」へ軌跡 1955~1985』ミネルヴァ書房 p213 匂坂 貞男(2001 年)『トヨタ・タイ物語』p35

T .L .ベッサー 著、鈴木良始 訳者(1999 年)『トヨタの米国工場経営チーム文化とアメリ カ人』 北海度大学図書刊行会 p19

門田安弘(1991 年)『トヨタの経営システム』 日本能率協会マネジメントセンタ-p51 山崎 修嗣(2010 年)『中国自動車産業』p43-59

資料

佐藤一郎、足立文彦著、1998 『調査と資料』 第 106 号

「日本型経営と技術移転 ―タイ国自動車産業の現場からの考察―

(名古屋大学経済学部附属国際経済動態研究センター)

トヨタ自販30年史(1950~1980)、「世界への歩み」

特別調査資料「トヨタ自動車グループの実態 1988~2006 年版」

株式会社アイアールシー

野村 俊裕著、2008 「広州トヨタにおけるセット・パーツ・サプライ・システム」

第 59 号、 鹿児島県立短期大学紀要

トヨタ自動車株式会社 取締役会長 長 富士夫、 第四回「現代経営研究会」、2012

論文およびHP引用

田中 武憲、2006「タイにおけるトヨタの経営‘現地化’とトヨタ生産システム 伊藤 賢次、2007「トヨタの IMV(多目的世界戦略車)の現状と意義 」

トヨタのホームページ (HP)

※トヨタの概況 2003—2012、トヨタのアニュアルレポート

http://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/data/automotive http://www.toyota.co.jp/jpn/news/13/index.html

http://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120406_524476.html

参照

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 featur e ar ticles Vol. No. –

 おわりに

 企業や大学が自動運転自動車を 研究開発するうえで、プラット フォームとなる研究開発用の自動 運転自動車が必要である。そのよ

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・ロシア市場への参入過程 52 完成車の間 接輸出 地元企業 で生産開 始 販売子会社 設立 現地工場で 生産開始 ライセンス

入植者の仲介を経ずに独立してタバコの生産・販売をおこなう小農の数が増 加した。図1−2にみるように,1

まず第 1