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-テレワーク(在宅勤務)による変化に関する研究結果に基づいて-

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Academic year: 2023

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仕事が終わるとすぐにプライベートな生活に入ることができました。

ワーク・エ ンゲイジメ

テレワークにより家族との接触時間が増え、良好なコミュニケーションが向上しました。これらは、定量的なワークロードと特にプラスの関係があります。

テレワーク(在宅勤務)に伴うオンライン化が

社内コミュニケーションにどのような変化をもたらしたか ?

御手洗 直樹 筑波大学 労働者の心理支援研究センター 客員教授 原 恵子 筑波大学 労働者の心理支援研究センター 准教授

テレワークを推進した企業の増加

目的1.

予備調査の実施 2020年6月13日~22日

本調査の実施 1回目:2020年8月19日~9月7日

有効回答者数:4343名

本調査の実施 2回目:2020年11月25日~12月12日

1回目・2回目ともに回答が確認 された、392名を対象とした

第1回の結果を結果報告書(速報)として下記に掲載いたします。

性別の分布

年代の分布

企業規模の分布 業種の分布

新型コロナウイルスの流行前(昨年10~12月頃)から流行後(今年4~5月頃)にかけて、オンライン会議の利用頻度が大幅に増加した。

流行前

2019年10-12月頃)

流行後

本年4-5月頃)

全くない」

週に2-3度以上」の割合が 2割弱から8割弱にまで増加

オンライン会議は対面会議に比べて「わかりにくい・わかりにくい・話しにくい」といわれています。

会議に先立っての打ち合わせ・準備」や「事前の情報交換・情報共有」がこれまでよりも重要に

オンライン デートの全体的な満足度 オンライン デートの全体的な満足度は比較的高いです。

全体の77.1%が 満足していると回答

しかし、最も多い回答は「かなり満足」です。

どちらかといえば満足している」

だけで4割弱を占めている

大きな問題は生じなくなったが、小さな不満はまだ残っている」

会議は終わるが、議論は踊らない」

1対1のチャットやビデオコミュニケーションが利用可能。

コミュニケーション上の利点・問題点】

通信の利点と問題点 1/3.話すためにわざわざ会いに行く必要がない 相手の表情や気持ちがわかりにくい 相手の反応が読みづらい タイミングが難しい 対面で話す場合 に比べて時間がかかる。コミュニケーションがうまく取れない 事前に機材や設備を準備しなければならないのが大変 プライベートのことが必要以上に伝わってしまう

内容面における利点・問題点】

情報交換がしやすく効率化する側面もあるが、会話の「色どり」や「広がり」が失われてしまう可能性

通信のメリットと課題 2/3 通信のメリットと課題 3/3

心理面における利点・問題点】

会話を始める前に、相手の快適さや状況を確認する 会話を始める前に聞くべきことのリストを作成する いつでも話せるように、その日の予定をメンバーに知らせる 会話を始める前に、機器やコミュニケーションを慎重に調整する必要があるストレスなく会話できる環境 朝と夜に定期的にコミュニケーションをとる機会を設ける コミュニケーションが安定している 混雑した時間帯を避けて会話するようにしています。

会話・コミュニケーション前後の工夫】

会話をしながらメールとチャットを同時に利用する 会話を大きく見せるよう努める 対面で会話するときよりも相手の話を注意深く聞くように努める対面での会話よりも丁寧に説明したり採点したりする 対面での会話 発言するときよりも、わかりやすく説明やコメントをするように心がけています。できるだけビデオを使って会話するようにしています。世間話など、仕事に関係のない話題を意図的に盛り込む 自分の話した内容をメモで共有しながら会話を進めるようにする 対面で会話するよりも、意図的に相手の話を促すようにする相手のプライベートな状況について言及する 対面で話すよりも頻繁に、双方の認識や理解を確認するようにしています。絵文字や応答ボタンを積極的に活用する 適切であることを心がけています 相手と会話するための機器と、資料を確認するための機器などを別々に用意し、話せるようにしています。

会話・コミュニケーション中の工夫】

通信に関する全体的な満足度。

全体の71%が

満足していると回答 不満と感じている人は

1対1コミュニケーションの「効率」は高まっているが、

交感」が失われている可能性も

テレワーク導入後の現場と仕事の変化 テレワーク導入後の現場と仕事の変化 1/3.

業務遂行上の変化】

新しい人や初対面の人と関係を深めることが難しくなりました。

コミュニケーションや関係性の変化】

職場や同僚の状況や状況を理解することが難しくなりました。

業務以外の情報交換は減少」「以前よりコミュニケーションが取りづらい」

リモートワーク導入後の職場と仕事の変化 3/3。

個人の意識の変化】

車で通勤する必要がなくなったので、プライベートな時間が増えました。これまでで最高の満足度です。

現状での適応は進んでいると考えられるが、中長期的な視点から考えると?

全体の80%が

満足していると回答

満足~非常に満足」

だけでも52%が回答

テレワーク導入後の総合的な満足度は高く、働きやすさにもつながっている」

ただし、中長期的な視点で考えると、「チームワークや関係性の構築、

孤独感や不安感へのケア、リアルな場面での新たなコミュニケーション」

など、見過ごしてはいけない課題も

職場全体の把握や新しい人間関係を築くことは難しく、

業務以外の情報交換は減少し、以前よりコミュニケーションが取りづらい

業務効率は進み、業務の意味を考えるなど良い変化も

  • 相手の反応や感情が分かりにくい
  • 議題が絞られ、雑談などができず、話題が広がらないために、相手との一体感 が得られにくい
  • これらの問題を防ぐために、会議や会話の前の準備が必要 4. 新しい人間関係を築きにくい
  • 組織全体が見えにくい

議題が絞られ、雑談ができず、話題が広がらないため、相手との一体感が得られにくい。これらの問題を避けるためには、会議や会話の準備が必要です 4.

コロナ禍に伴う会議のオンライン化が決定の質と生産性に及ぼす影響

テレワークが社内コミュニケーションに与える影響(1)」

コロナ禍に伴うテレコミュニケーション化と精神的健康への影響

テレワークが社内コミュニケーションに与える影響(2)」

コロナ禍に伴うテレワーク化による職場の雰囲気や関係性の変化

テレワークが社内コミュニケーションに与える影響(3)」

職場内のオンライン飲み会の評価と工夫

テレワークが社内コミュニケーションに与える影響(4)」

約2割が職場や自宅のテレワーク環境の整備を強化したと回答した。

流行前頻度

1 回目

2 回目

オンライン会議のメリットと課題 1/3.

3)相手の表情やしぐさなどが分かりにくい (2)参加者がどう反応しているかが分かりにくい

オンラインデートの長所・問題点 2/3 (24) 感情的な発言や議論が少ない (4) 会議の進行やコントロールが難しい (21) 合理的かつ効率的に会議を進めやすい (11) 発言や議論が活発でない (10) ( 13) 会議は深い議論や内容がないまま継続する傾向があります。 (14) 新しいアイデアや独創的な提案が生まれにくい。 392.

内容・意思決定の問題としては

14) 画期的なアイデアや独創的な提案を思いつくのは難しい N=392。 15) 会議により大きな緊張と疲労を感じる 16) 会議の準備と設定に時間と労力がかかる 18) ソフトウェアや機器の操作に慣れておらず、会議に積極的に参加できない。

機器操作・準備上の問題としては

15) 会議にかなりの不快感と疲労を感じます。 16) 会議の準備と設定に時間と労力がかかります。 すべての項目に回答してください。各項目の回答者の割合。

オンライン会議前後の工夫としては

オンラインデートの全体的な満足度は変わらず、紙資料が使えない不便さ、機器の故障で会議がうまくいかないなどの問題点は継続しており、大きな変化(改善)は見られなかった。

わかりにくい・つかみにくい・はなしにくい」は減少傾向

雑談や些細な話題のやりとり」は増加傾向

研修等により、オンライン会議の工夫や使い方が社内で共有され

コミュニケーション上の利点・問題点

内容面における利点・問題点の変化

心理面における利点・問題点

電気通信のメリットとデメリット 3/3 2) 会話する前に相手の都合や状況を確認する (3) 会話する前に聞きたいことをリストアップする (5) プライベート (1) 始める前に相手と資料を共有する会話する (14) いつでも会話できるように一日の計画を立てる メンバーに通知する (9) ストレスなく会話できるよう、会話前に機器や通信環境をしっかり調整する (4) 入念な確認をする会話前の機器の使い方 (13) 朝夕に頻繁にコミュニケーションの機会を設ける (12) 安定したコミュニケーションを確保するため、混雑時を避けて会話の日時を調整する。

会話・テレコミュニケーション前後の工夫

2)会話を始める前に、相手の状況や事情を確認する (3)会話を始める前に、聞きたいことをリストアップする (1)会話前に相手と資料を共有する (14)自分の意見を関係者に知らせるいつでも話せるようにその日のスケジュールを立てる (9) ストレスを感じさせない 会話する前に、会話できるよう機材や通信環境を入念に調整する (12) 通信を安定させるため、混雑する時間帯や時間帯を避けるようにする会話の日時を調整する (20) 対面で話すときよりも発言のタイミングに気を配る (18) うなずきや身振りは、対面で話すときよりも大きく見せるように心がけている(22) 対面 会話するときよりも相手の話をよく聞くようにします (19) 対面で話すときよりも丁寧に説明したりコメントしたりするようにします (17) 対面で話すようにします-face (16)世間話や世間話など、仕事に関係のない話題を意図的に盛り込む (7)できるだけ動画を使った会話をする (8)自分が話した内容をメモで共有しながら話すようにする (23)心がけている対面での会話よりも相手に意図的に話すよう促す (15) 対面での会話と同じように、頻繁に双方の認識と理解を確認するように努めます (24) 言及しないように注意します相手のプライベートな状況 (11) 絵文字、返信ボタンなど(21) カメラ部分を見て他人と目を合わせるときは注意してください。 (10) 他人と会話するための機器と資料等を確認するための機器を分けてください。私は彼らに話しかけようとします。

会話・テレコミュニケーション中の工夫

「いつもより気をつけて話さなければいけない」という負担感が軽減されました。

自然な状態のコミュニケーションが行われるようになってきている

コミュニケーションと人間関係の変化(完全に「同意」および「やや同意」)。

身近なコミュニケーションに関しては慣れが進み、改善方向であるが、チームや組織 としての関係性の構築や業務遂行などに課題が残り、その結果、総合的なテレワーク

仕事のパフォーマンスに関しては、「部門間のコミュニケーションの難しさ」や「リモートワークによる不公平感の増大」など、マイナス面が増えていますが、働き方の自由度が高まり、働きやすくなります。

コロナ禍によるストレスを VR の力でケアする

1 2021年4月23日(金) 筑波大学勤労者心理支援研究センター主催【新型コロナウイルス感染症関連研究シンポジウム】を開催します。筑波大学 働く人の心理支援研究センター 准教授)。

国際的プロジェクト“COVID Feel Good”について―

国際的プロジェクト“COVID Feel Good”について

概 略】

場所」の喪失

Riva & Wiederhold(2020)

移動や外出が抑制され,今まで通りに「その場所」に行けないことは アイデンティティ・所属感の喪失,深刻なレベルのネガティブ感情の増大にも

情報発信

2020年5月・6月に,本学HPにて論文紹介+αページを発信

国際的プロジェクトへの参加

研究プロジェクトの主要な目的

場所の喪失」「境界の喪失」による悪影響を緩和できるのではないか

新たな場所」「ここではないどこか」へのアクセスが可能に

この技術に,これまでの心理学の知見に基づく

ストレス低減のためのセルフケア技法を組み合わせることで 大きな効果が見込めるのではないか?

最新の技術+心理学の知見を組み合わせたプログラムを開発し その効果を国際的に検証(現在も進行中・順次発表)

簡易型360VR動画の開発

高価な機材がなくとも,手軽にすぐに体験できるVR空間を実現

セルフケアプログラムの併用

1日目:ネガティブ感情のコントロールに向けたプログラム(1日5-10分)

いま,自分は何を感じているか”,ならびに,

自分ではない別の誰かが同じ体験をしていたら,どう感じるか”を言語化

2,3, 4 日目:アイデンティティ・所属感の構築を促すプログラム(1日5-10分)

これが自分だ”という思いを伴う出来事・記憶,“自分のよいところ”,

自分にとって重要な他者や関係性”を言語化

5,6, 7 日目:希望の形成に向けたプログラム(1日5-10分)

効果検証 すべて自宅で,好きな時間に実施

効果検証のまとめ(抜粋)

新たな場所」へのアクセスを続けながら,

自粛ストレスによる波及的影響を最小限にとどめられる可能性 孤立感の低減にも寄与

自分の居場所・取り巻く場はここだけではないことの再確認にも

仮想空間にアクセスする技術を併用したセルフケアにより,

今後の展望

2021年4月23日 (vrijdag) [新型コロナウイルス感染症関連研究シンポジウム] gesponsord door 筑波大学働く人の心理支援研究センター。

私たちは皆、不安によるストレスに苦しんでいますか?研究1の発表(大塚):F2(ワークライフバランスのとりやすさ)が高得点。

研究①(大塚)の発表:F2(ワークライフバランスのとりやすさ)は 高得点

08 仕事関係の人とメールやチャットなどでのやり取りが増えた 3.09

研究②(原・中村)の発表:テレワーク後の変化は?

研究③(藤)の発表:大学生のデータ

それどころか、在宅勤務は良いこととして受け入れられており、満足しています。

コロナ禍に対するレジリエンス

新技術(VRなど)はストレス解消に効果的 私たちはコロナ禍の変化を受け入れ、適応してきました。

ストレスを感じても、それを緩和する力)

チームや組織としての関係性の構築や業務は悪化する可能性

参照

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が,華北ではなぜ対訳法と見なされる傾向があっ たのか,また,占領地における直接法の有効性に ついて,常に日本語教育の現場にいた実践家はど う捉えていたかを,彼らの書き残した文献や興亜 院の報告書から明らかにしたい。そして,実践家 ではないが,植民地政策に詳しく,教育の現場を 訪れ詳細な現地調査を行っていた矢内原の視点と の共通点を検証する。