第2学年○組 国語科学習指導案
指導者 M.K
<単元名> じゅんじょに気をつけて読もう『鳥のちえ』
<育てたい力>
<指導要領との関連>
<児童の実態>
調査 6月4日(金) 調査人数33名本学級の児童は,男子16名,女子17名である。皆,読書が好きである。しかし、普段の授業の様子から,
読み取る力に関しては個人差が大きいと感じている。以下,アンケート調査等による実態である。
○「すみれとあり」や「鳥のちえ」に興味をもち,楽しんで読んだり書いたりすることができる。
<関心・意欲・態度>
○すみれの仲間の増やし方や鳥のえさの捕り方について,時間的な順序や事柄の順序に気をつけて,内容 の大体を読むことができる。
○動植物の生態についての易しい読み物に興味をもち,目的をもって読むことができる。<読むこと>
○順序を表す言葉に気をつけて読んだり,主語と述語の関係の大体をとらえて読んだりすることができる。 <言語事項>
C 読むこと
(1)カ 楽しんだり知識を得たりするために,本や文章を選んで読むこと。
(2)ウ 事物の仕組みなどについて説明した本や文章を読むこと。
1 国語科学習に関する実態
①どの学習が得意ですか。または,苦手ですか。(いくつでも)
<得意なもの>
音読18 漢字23 作文16 詩11 話すこと11 自分の考えを書くこと15
<苦手なもの>
音読6 漢字8 作文12 詩18 話すこと13 自分の考えを書くこと6
②話の順序を考えて,目的に合った話し方をしていますか。
とてもよくしている10 している18 あまりしていない3 していない0
③相手の考えをよく聞き,進んで話し合いをしていますか。
とてもよくしている20 している12 あまりしていない1 していない0
④文章を書くとき,書きたいことがよくわかるように工夫していますか。
とてもよくしている17 している14 あまりしていない1 していない1
⑤正しい順序になるように3つの文章に番号をつけましょう。(「鳥のちえ」より一部抜粋)
正答26名(78.8%) 誤答7名(21.2%)
2 読書に関する実態
①図書室や市の図書館をよく利用しますか。(よく行きますか)
<図書室>
とてもよく利用する16 よく利用する9 ときどき利用する6 あまり利用しない2
<市の図書館>
とてもよく利用する10 よく利用する6 ときどき利用する9 あまり利用しない6
②どんな種類の本が好きですか。(いくつでも)
物語17 昔話や童話6 絵本10 生き物(動植物・昆虫)の本16 図鑑12 その他7(こわい話 アニメの本 理科の本 手芸の本)
③読書のどんなところが好きですか。
いろいろなことがわかる10 文章がおもしろい5 生き物や草花のことがわかる3 漢字や言葉がわかるようになる3 驚きや感動がある3 いろいろな本がある2
<単元について>
本教材は,順序に気をつけて文章を正しく読むことをねらった説明的文章であり,写真と文章を対応さ せながら,時間的な順序や事柄の順序を読み取ることができる。身近な生き物の共存関係や変わったえさ の捕り方・食べ方をする鳥の行動など,生き物の珍しい生態を述べた説明文であり,興味・関心をもちな がら読むことができる工夫がされている。本学級の児童は,普段の様子から,楽しんでヤゴ等の生き物探 しをしたり,友だちと会話をしながら生き物の本を読んだりする姿が見られる。そこで,生き物に対する 興味・関心を大切にしながら,その中から生まれた驚きや感動を疑問の方向に導いていくようにしたい。
このことが,問題意識をもって読む基本的な態度につながり,読書の幅をさらに広げられると考える。
本単元では,「すみれとあり」で,時間的な変化の順序を示した写真と本文を対応させながら,すみれの 種の飛ばし方やありの行動について,短い文章でまとめた3コマのミニ事典に表すことができるようにす る。そのことを生かし,「鳥のちえ」では,鳥のえさの捕り方を4コマのミニ事典に表す活動につなげてい きたい。書くことや話すことが苦手な児童が多いという実態から,生き物博士になって読み取ったことを 知らせることで,興味をもって活動に取り組めるようにしたいと考える。これらのことから,自分が興味 をもったことや発見したことについて,時間的な順序や事柄の順序をおさえ,自分の言葉で表現できる力 を育てていきたい。また,資料として掲載されている「筆者の言葉」を参考に筆者のメッセージについて 考えさせることで,筆者の鳥の知恵に対する思いにふれさせたい。
これらの活動を通して,生き物の様々な知恵に対して,「おもしろいな」「不思議だな」から「なぜだろ う」「どうしてだろう」という思いが生まれることを願っている。そして,そのことから,生き物の生態な どについて興味を広げ,目的をもって本を選ぶことができるようにしていきたい。読書を通じて疑問に思 ったことがわかったとき,さらなる感動がうまれるであろう。その感動を大切にさせ,より多くの本に手 を伸ばせる児童を育てていきたい。
3 教材に関する実態
①「鳥のちえ」を読んで感想を書きましょう。
○鳥はいろいろなを知恵をつかっていて驚いた ○鳥はそれぞれ生き方がちがう
○カラスは ごみを散らかしているのに頭がいい 車や地面をうまく利用している 道路に貝を落とすところを見てみたい
○知恵をはたらかせている鳥が他にもいることがわかった ○他の鳥のことを調べてみたいと思った
②生き物の本を読んだことがありますか。それは何の生き物の本ですか。
ある24(魚13 草花4 恐竜4 昆虫3 鳥1 動物1 野菜1 生き物図鑑1 動物園と水族館1)
ない9
4 考察
国語科学習に関する実態では,「話の順序を考えて,目的に合った話し方をしている」と答えた児童がほ とんどであるが,話すことが苦手と答えた児童が3分の1以上いる。また,「文章を書くとき,書きたいこ とがよくわかるように工夫している」と答えた児童もほとんどであるが,作文が苦手と答えた児童が3分 の1以上いる。それぞれ学習に対する自分の意識と実際の活動では違いがあると考えられる。
読書に関する実態では,学校の図書室をよく利用すると答えた児童は3分の2以上,市の図書館をよく 利用する児童が約半数で,読書に関する関心は高いと考えられる。読書の好きなところに関しては,「~が わかる」と答えた児童が約半数で,読書によって知識が得られると考えている児童が多いと判断できる。
教材に関する実態では,感想から,鳥が知恵をつかっていることに驚き,他の鳥のことについても調べ てみたいという児童がいることがわかる。生き物の本に関しては,ほとんどの児童は読んだことがあると 答えたが,生き物の生態にふれる内容ではないことがわかる。
4コマのミニ事典で生き物の知恵を知らせよう
生き物の博士になって
『楽しく 力のつく 国語学習』
自ら本に手をのばす子 ア 読んだことを豊かに表現する(仮説2)
・すみれや鳥の生態について,時間や事柄の順序に気を つけて読み取り,伝えたいことを3コマや4コマのミ ニ事典に表す。
・自分の興味をもった生き物の本を選び,その生き物の 知恵について,コマ割りを考えてミニ事典に表す。
(仮説3)
イ 声に出して楽しく読む
・写真と本文を対応させながら,時間的な順序・事柄の 順序に気をつけて読む。
ア読んだことを豊かに表現する
イ 声に出 し て楽しく読む ウ 言葉に か かわって 読む
ウ 言葉にかかわって読む(仮説1)
・キーワードやキーセンテンスを考えながら,順序を表 す言葉や主語・述語の関係に気をつけて読む。
・「このように~」という言い方に気をつけて読む。
エ 指導に生かす評価をする
・ミニ事典に表した内容から,時間的な順序や事柄の順 序に気をつけて読み取ったかを確認する。
・目標達成度を把握できる評価カードを活用する。
読書の日常化
エ 指導に生かす評価をする
難語句の意味が分かる 新出漢字が書ける
一人読みができる子
―― 文 章 の 姿 ――
鳥の ちえ
ひぐ ち ひろ よし
鳥はどのようにしてえさをとるのでしょう。
やまがら ささごい
食べものをとるのに、いろいろなちえをはたらかせている鳥は、
ほかにもたくさんいる。
からす
<問いかけ>
<こたえ>
<ひっしゃのかんがえ>
<指導計画>(23時間扱い)
時 主な学習活動 留意点(◇) 評価(☆)
<1> ○「学習のとびら」をもとに,単元の目標をつ かむ。
○「すみれとあり」を読み,初発の感想を書き,
発表し合う。
◇順序に気をつけて読むことを確認する。
◇すみれについて書くことを確認する。
◇順序に気をつけて読み取り,ミニ事典に表すこ と確認する。
<2> ○文章の姿をつかむ。 ◇問題提起文と段落との関わりをおさえ,すみれ が種を飛ばすこととありが種を運ぶことの2つ のまとまりがあることをおさえる。 (仮説1)
◇拡大した写真や提示し,視覚的にも内容をとら えられるようにする。
<3> ○①②③段落を読み,すみれがどのような場所 に咲いているか読み取る。
◇写真を手がかりに,いろいろな場所に咲いてい ることをおさえる。
<4>
<5>
○④⑤⑥段落を読み,すみれの種の飛ばし方に ついて読み取ったことを3コマのミニ辞典に 表し、発表する。
◇キーワードやキーセンテンスに線を引き,読み 取りの手がかりとする。
◇すみれの種の飛ばし方について,写真と対応さ せ,順序を表す言葉に気をつけながら読み取る ようにさせる。 (仮説2)
<6>
<7>
○⑦⑧⑨段落を読み,ありが種を運ぶ様子につ いて読み取ったことを3コマのミニ辞典に表 し、発表する。
◇ありが種を運ぶ様子について,順序を表す言葉 に気をつけて読み取るとともに,1枚の写真か ら想像を広げていくようにさせる。 (仮説2)
<8> ○⑩⑪段落を読み,筆者のメッセージについて 考え,手紙を書く。
○すみれが,仲間を増やしていくために知恵をは たらかせていることをおさえる。
○資料から,筆者の植物に対する思いを伝える。
<9>
<10>
○「図書室へ行こう」を読み,図書室の様子や 仕組みについて話し合う。
○市の図書館見学を行い,興味をもった生き物 の本を借りて読む。
◇分類表示にしたがって,本の場所が分かれてい ることをおさえ,本を探す手がかりとする。
(仮設3)
◇市の図書館の仕組みを知り,読書を広げるきっ かけとする。
すみれのちえを、『3コマのミニじてん』に あらわそう。
☆「すみれとあり」を読み、感想が書けたか。
☆順序に気をつけて,読み取ったことを3コ マのミニ事典に表すことがわかったか。
☆図書室や図書館の仕組みを知り,興味をもった 生き物の本を借りて読むことができたか。
☆筆者のメッセージについて考え,手紙を書 くことができたか。
☆順序に気をつけて,読み取ったことを3コ マのミニ事典に表すことができたか。
<11> ○「鳥のちえ」を読み,初発の感想を書き,発 表し合う。
◇鳥の知恵について書くことをおさえる。
<12> ○文章の姿をつかむ。 ◇どんな鳥について書かれているかをおさえ,そ れぞれの鳥の行動から問題提起文を考えさせ る。
<13> ○学習計画を立てる。 ◇4コマのミニ辞典を作ることを知らせること で,興味をもって学習ができるようにする。
<14>
<15>
<16>
<17>
<18>
<19>
○それぞれの鳥の知恵について4コマのミニ事 典に表し,発表する。
◇写真と本文が対応していることをおさえる。
◇キーワードやキーセンテンスに線を引かせ,大 事な言葉を落とさないようにする。
◇主語と述語の関係をおさえ,文を正しく書くこ とができるようにする。
(仮説2)
<20>
(本時)
○⑩段落を読み,筆者のメッセージについて考 え,筆者に手紙を書く。
◇えさを捕るのにいろいろな知恵をはたらかせて いる鳥が他にもたくさんいることをおさえ,本 で調べようという意欲をもたせる。
◇資料から,筆者の生き物に対する思いを伝える。
◇筆者の作品の読み聞かせを行い,読書の幅を広 げるきっかけとする。 (仮説3)
<21>
<22>
<23>
○興味をもった生き物の本を読み,4コマのミ ニ辞典に表す。
○作品の発表会を行う。
◇生き物の知恵や秘密について,順序に気をつけ て4コマのミニ事典に表すことをおさえる。
(仮説2)(仮説3)
◇実物投影機で発表する。
☆順序に気をつけて4コマのミニ辞典をつ くることができたか。
☆自分の興味をもった生き物の知恵につい て4コマのミニ事典に表し、みんなに知ら せることができたか。
☆「鳥のちえ」を読み、感想が書けたか。
生きものはかせになって,生きもののちえを
『4コマのミニじてん』でしらせよう。
☆問題提起文と答えの文,筆者の考えが書か れていることがわかったか。
からすのえさの食べ方
ささごいのえさの捕り方
やまがらのえさのたくわえ方
☆筆者のメッセージについて考え、手紙を書 くことができたか。
<本時の展開>( 20/23 )
(1)育てたい力
(2)展開
時配 学習活動と内容 留意点(◇) 評価(☆)
1 ○これまでの学習を想起する。 ◇鳥が,いろいろな知恵をつかってえさを食べるこ とを順序に気をつけて読み取ってきたことを確 認する。
1 ○本時の学習課題を確認する。 ◇筆者が,何を伝えたかったのかを考えることをお さえる。
8 ○「筆者の言葉」を読んで思ったことを発表 する。
◇鳥の行動について詳しく書かれた資料を提示す ることで,生き物の知恵に対する興味がさらに広 がるようにする。
◇筆者がどのようにして鳥の研究をしてきたかを 資料で紹介することで,筆者の鳥に対する思いが 伝わるようにする。
◇拡大した資料を提示するとともに,児童にも資料 を配付し,読み返すことができるようにする。
10 ○筆者のメッセージについて考え,発表し合 う。
◇筆者は,何を伝えたくてこの本を書いたかを考え るよう話す。
7 ○鳥の知恵が書かれている本の読み聞かせを 聞く。
◇鳥の生きるための知恵について本で紹介し,より 多くの本を読むきっかけとする。
◇児童が集中できるよう,場の設定を工夫する。
15 ○筆者に手紙を書く。 ◇文章中の語句や漢字が正しく使えるよう,机間指 導を行う。
◇数人に発表させ,友だちの考えのよさに気付かせ る。
A児:筆者の鳥に対する思いを考えて書くよう伝え る。
C児:鳥の知恵についてどんなことに興味をもった かを書くよう伝える。
3 ○次時の予告を聞く。
○自己評価カードに記入する。
◇次時は,自分で選んだ生き物の本で,4コマのミ ニ事典を作ることを確認する。
○進んで筆者のメッセージについて考えたり,手紙を書いたりすることができる。<関心・意欲・態度>
○筆者のメッセージは何かを考え,筆者に手紙を書くことができる。<読むこと>
○文章中の語句や漢字を,手紙の中で正しく使うことができる。<言語事項>
「筆者のメッセージは何か」を考え,樋口 広芳さんに手紙を書こう。
・ふしぎなことがたくさんある。
・よく観察している。
・鳥のことが好きなのだろう。
・他の鳥のことも知りたい。
・他の鳥のことも知ってほしい。
・鳥のすばらしさをわかってほしい。
・鳥を大切にしてほしい。
・もっと鳥の本を読んでほしい。
☆筆者に手紙を書くことができたか。
☆「筆者のメッセージは何か」を考えることが できたか。
<板書計画>
書名 著者 出版社
すみれとあり 矢間 芳子 福音館書房
つゆくさ 矢間 芳子 福音館書房
スミレとアリ 多田 多恵子 偕成社
アリのお花畑 河野 昭一 フレーベル館
クロアリのひみつ 山口 進 アリス館
カラスのくらし 菅原 光二 あかね書房
たねのふしぎ 小林 稔 ポプラ社
やませみのこそだて 林 大作 偕成社
ツルはなぜかた足で立っているの? 唐沢 孝一 学習研究社
ツバメ 七尾 純 偕成社
鳥の巣の本 鈴木 まもる 岩崎書店
モズのなかまたち 日本野鳥の会 あすなろ書房
筆者の言葉
思ったこと
・ふしぎなことがたくさんある。
・鳥のことがすきなのだろう。
・よくかんさつしている。
・ほかの鳥のこともしりたい。
食べものをとるのに、いろいろなちえを
はたらかせている鳥は、ほかにもたくさんいる。
ひっしゃのメッセージ ひっしゃのメッセージは何かをかんがえ、
ひぐちひろよしさんに手紙を書こう。
・ほかの鳥のこともしってほしい。
・鳥のすばらしさをわかってほしい。
・鳥をたいせつにしてほしい。
・もっと鳥の本を読んでほしい。
楽しい読書活動に
つなげるために・・・
高学年 中学年 楽しんで
読書
考えを広げたり 深めたりする読書
幅広い 読書
低学年