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不規則分布荷重を受けるアーチ部材の分散・共分散応答解析 : 不規則分布荷重を白色雑音過程でモデル化した場合(その1)

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全文

(1)

1

論  文

l

UDC :624

042

4 :624

042

    日本 建 築 学会 構 造 系 論文報告集

第 423 号

1991年 5 月 Jeurnal of  Struct

 Constr

 Engng

 AIJ

 ND

423

MY

1991

不 規 則 分 布 荷 重

る ア

部材

応 答 解 析

      

不規 則 分布荷 重 を白色雑 音過程

でモ デル

し た 場

その

1

PROBAB

LISTIC

 

ANALYSIS

 

OF

 

ARCHES

 

SUBJECTED

     

TO

 

STOCHASTIC

 

DISTRIBUTED

 

LOADS

    

The

 case  Qf white  noise  randQm  

field

Part

 

1

 

     

岡 林 隆 敏

,花 井 正 実

* *

* **

Takatoshi

 

OKABA

 

YASffl

 

Masami

 

LllAIVIAI

 and  

1

YOSHI

A

 

This 

paper

 is cQncerned  with  a 

i

ぬethod  

for

 calculating  the 

deviatiqn

 of the 

displacements

and

the 

internal

 

forces

 of arches  to stochastic  

distributed

 

loads.

 

The

 purpose of this paper is to ex

plain the basic Concept of the present method  and  to apbly  the method  tα

he

 arches  subjected  to

di

ミtributed 

load

きidealized into white  noise  random  fields

 

As

 the numerical

results

 the standard  

deviation

 of the responses  of 

displacements

 and  the 

inter

nal 

forces

 are shown  

for

 a two  

hinged

 arch and a 

fixed

 arch  under  the white  noise  dis廿ibuted

load.

κeg 脚 晦 1 鹹 鯒 …

ψ

st・cha・tic 

differential

 eeaation

・覦 伽 飼

4

 a・eh

      

確 率 論 的 解 析

確 率 微

方 程 式

確 率 場

アニ チ

  

  

     

1,

は じ め に   信 頼 性に基づ く構 造 設 計 理 論に よれ ば

構 造 物の安 全 性は,変動す る荷 重に対す る構造系の応答の確率特性と

材 料 強 度の確 率 特 性によ り評 価さ れ る

こ の場 合

前 者 につ いて は 動的 荷 重であれ ば

それ に よ る 構 造系の応 答の確 率 特 性は

不 規 則 応 答 解 析によ り求め られる

こ の分 野で は

特に

破 局 的な事 態 を 引き起こ す地 震や強 風によ る構 造 物の動的応答め問 題につ い て

ネ規 則 振 動 論に よ る様々 な解 析手法が 提案1LZ } さ れ てい る。 静 的な 荷 重につ いて も特に動の大きい構造物の活 荷 重に関し て近 年 多くの調 査が行わ れ

確率論 的な荷 重モ デルコ)

’) のめ られ てい る。 中で も空 間 的に不 規 則に分 布 す る床荷 重につ い て は‘空 間

に相 関のあ る確 率 場で モ デル化4)

D}す るこ と が試み られて い

また

叢 近で は

不確 定力 学特性を有

る静 的 構 造 物の解 析につ い て も 様々な研 究が行われて い る1°)

11 + 。  こ の静 的 不 規 則 分 布 荷 重が作用 する構造系の解析

不 規 則 振 動 解 析が初 期 値問題にな るの にして 界 値 問 題になるた めに

こ れ ま で グリ

関 数に よ る解 法が 用い ら れて きた

Q

グリ

ン関 数 法5 )

D )で は

ン関 数が複 雑になる構 造 系や

荷 重の問 的な変 動の自 己相関 関数が複 雑な 場合

応答の分散を得る ため の積 分 が極 めて煩 雑に な るた めに こ の 解 法で実際に 解 析で き る構 造 系あ るい は荷 重モ デル は 限定さ れて いる。  そこ で

本 研 究で は

不 規 則 分布荷重が作用する ア

チ部 材の変形と断 面 力の分散

共分 散 を 得 る た めの

率 微 分 方 程 式に よる不 規 則 応 答 解析の手 法 を提 示し

さ らに こ の解 法に より得ら れた結 果 を用い て

荷 重の 空間 的な変 動の状態 が 応答に及ぼす影 響につ い て検 討し た も の であ る。 ア

チ構 造は偏 在 荷 重に対し て脆 弱である こ と が知ら れてお り

信頼性 解 析で は荷 重の空間 的な変 動 と 応答の関 係を 明 ら かにして お く必要が ある。 こ の よ う な問 題の 実 際 的対 象と しては

チ構

の屋 根に積 雪 が あ る場 合が挙げ られ る が

ρ状 態に

っ て様々 な積 雪の状 態が形成さ れる こ と が知ら れ てい る12}

]:1 )

  著 者らは

不 規 則 分 布 荷 重の作 用す る単 純 ばりの解 析14)

15 ) 行っ ており

本 研 究で は荷 重の空 間 的な変 動に 敏 感に応答す る ア

チ部材の 解 析に こ の理論を拡張 し た。 本 論 文で は

不規則分布荷重を白色 雑 音 場で モデル 化し た場合の ア

チ部 材の分散

共 分散応答解 析 手 法と 数 値 解析 結 果につ い てした

本 解 法では

まずア

チ 部材の変 形の挙 動 を状 態 空間で確 率 微分方 程 式に よ り記  * 長 崎 大学学 部 社 会 開 発学 科  助 教授

工 博 * * 広 島 大学学 部 第4類 (建 設 系 )教授

工博

* * * 尾橋梁 (株 )

工修

Assoc

 PrQf

Dept

 Qf  Civil Engineering

 Nagasak 互Univ

 Dr

 Eng

Prof

Dept

  of  Architectura[Engineering Hiroshima Univ

 Dr

 Eng

Maluo Bridge Co

 Ltd

 M

 Eng

(2)

述 し

次に応答の分 散

共 分 散の変 化を微分方 程 式で記 述さ れ る共 分 散 方 程 式で表 現する。 こ の 方 程式は境 界 値 問 題になっ て いるので, 伝 達マ ト リッ クス法の理 論を拡 張し た手法によ る解 法 を示し た。 具体的な解 析モデル と し て

,2一

ヒ ンジア

チ お よ び 固定ア

チを考え

数値解 析 を行っ た。 本解 法は, 境 界 条件の変更, 変 断 面の場 合

さ ら に空間的に非 定 常な変動を有す る荷 重の場 合にも容 易に適 用で き る 汎用 性 を有してい る

 

本 論文では不規則分 布 荷 重を白色雑音場で モデル化し たが

実 際の荷重は空 間 的に相 関が あ る確 率 場で表さ れ る。 こ の よ うな場合, 白 色 雑 音過 程 を 入力し

こ れ にあ る種の フ ィ ル タ

をか け た荷重系を導入 する

こ の よ う な荷重 系と構造 系に対して本 論 文の手 法 を適 用 すること により

基本 的に こ の よう な問題の解 析は可 能で ある

2,

チ部 材の状 態 空 間表示と境 界 条 件の処 理 (1 )基 礎 方 程式の態 空 間表 示

 

分 布 荷 重の作 用す る, 変 断 面 任 意 形 状ア

部 材 形 と 断 面 力につ いて考え る

。Fig、

1に ア

チ部材の微 少 素片 を示 し た。 ア

チ軸 線の s にお け る半径 方 向 変 位

接線方 向 変 位

た わみ 曲げモ

メン ト

軸 力お よ び せ ん断 力 をそ れ ぞ れ

,U

(s)

面(s)

φ(s)

 

M

(s), 

N

(s) お よび

Q

(S)とする。 ま た

半 径 方 向お よび接線方 向の 荷重 強 度 を

p

{s)と す(sで表すと, 微 小 変 形を 仮定し た ア

チの基 礎 方 程 式IE,

次 式で与え ら れ る。 た だ し, 変位の正 方 向は荷重 と 同 じ向き で定 義す る もの と す る。

  

 籌

rw

(・

π(・)+

。)万(・)

万(・)

一一

茄(・)+

(・)

寿

(・)

E

(。)

( ・)

万〔・)

Q

(・}

万(・)

(・)

す(・)

(・)

一一

う (・)

Fig

1 Segment of arch

……

1

dM

◇dN

98

こ こ に

∬(s)

,A

(s)

 

R

s)お よ び E は

それ ぞれ断 面 2次モ

メ ン ト

断 面 積

曲率 半 径お よび弾性 係 数であ る

こ の方 程式 を 無次 元 表 示す る た めに

チ軸 長

基 準 断 面

2

次モ

メン トおよび基 準断 面積をそれ ぞ れ

L

1。お よび

Ao

として

    冗oω = 「副8)/

L ,

 u(x}=

E

(s)/

L

   

il

(x 

 

il

s

 M

(x) =

LM

(s}/

Elo

   N

(x〕;

Lt

ハア(8)/E1』

 

Q

(x)=

L2Q

(s)/E1

   

x= s

L − ・

………・

……一 ・

…・

一 …

2

) なる無 次 元 量を導入 す る

 

次に

チの基 礎 式 を 状 態 空 間表示す る た めに

ma

tw

 

x

xを 次の式で定 義する。

   x

(x)

[w(x)u(x>φ(x)M (x)N {x}

Q

(x)]T               

 

 (3 ) この状態変数を 用い て無 次 元 化し た方 程式 は

   誌

x(x)

ん ω xω +凡ω                (

O

≦x ≦1 >

け…

 

一・

 

一…

 

一・

(4)  境 界 条 件 :

X

O

,.

1

=K

, の よ うにベ ク トル表示さ れ る

こ こ で

係 数 行 列 Ax(1:) と外 力ベ ク トル 凡 (x)は

Ax

(x)

 0   θ(x)0   0

θx  0  1  

0

 0     0   0 

− i

(x)  0     

0

   

0

   

0

 

0

     

0

   0    0  0      0   0    0

b

(x) 

0

 

0

     

0

  0      0   0      1  0   θ{x)

θ(x 

0

                            

(5 )     Fx(x}

[0  0  0 0  η(エ) ξ(x)]T

   

 (6) で ある

なお

    θ(」じ)

=L

R

(x), α(x);

AoR

(x) 2 / 

i

,     a(コじ)

Ao/

A

(x), 

i

(x)

 lo/1(x)     

b

(x)

αω /(αω θ 2 (x)) であり

さ ら に

接線方向お よび半 径 方 向の無 欠 元 外 力 を

   

η(コじ)

=一

γて「(s)

  

ξ(x)=

 

γす(s) と し た

こ こ に

γ

=L

E

ムで あ る

 

(4 )式の解は

線 形微分方 程式の理 論よ り

   

x(x)一 x(x,。)x・・

(・・,脇 ω

d

…・

で与え ら れ る

こ こ に dix(x

λ〉は状 態 遷 移 行 列で あ り,

   

・。 (・

・)

A・(・)・・x (x

・)

…………・

…・

(・)      φx(凡λ)==1 で定 義さ れ る もので あ る

。一

様 断 面の 円弧ア

チ の場 合 には, 係数行列の要素が定 数と な るの で

状 態 遷 移 行 列 は

    φエ (λ,

λ1)= exp (A

〔λ

λ1))

………・

 

…・

(9) で表 され る。 この場合, 状 態 遷 移 行 列の要 素は解 析 的に

(3)

決 定 する こと がで きる。 こ の状 態 遷移行列 φx(λ,

λ,)の 要 素を付 録 [

1

に示し た

1’

      1 (2) 境 界 条 件の処 理

 

本 研 究で提 案 する解 法は

伝 達マ

ト リッ クス法で確 立 された境 界 条 件の処 理 法により, 境界値 問題 を初 期 値 問 題に変 換するもの である

こ こ で は

チ部 材め右 端 と左 端の境 界 条 件の処 理につ いて説 明す る

 

左端と右 端の境 界 条 件の要 素は

        

    K。= [w。 u。 φ¢ M。 N。 

Q

。] T

−…一 ・

………

(10)

   X

[ωLUL φ‘M, N,

Q

] T

………

11

) であ る。 左端が回転支点ある い は固 定 支 点の場 合

そ れ ぞ れ次の よ う な自由 度が ある。

   

[φo

 

/Vo

 

Qo

] 7

 

[ルfo丿V』

 

Qo

]T

 

2 こ れ を初 期ベ ク トル と称し て x。で表すと

左 端 境 界 条

f

牛 }ま

                 

      

     

1

 

           

              

r

 

     X。

BエX 。

………・

………・

………・

…tt・

……

(13) とな る

こ こ

Bx は左 端 境 界マ トリック ス であ り

回転 支 点お よ び固 定 支 点に対し て L        

      「

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

調

0000 ∩

V1

000010 001000 00000 ユ 000010 000100

 

一一

 (

14

で与え ら れ る

 他 方

右 端では回転 支 点お よび 固 定 支 点につ いて

そ れ ぞれ次の変 数は

0

と な る

    [WL  UL 

M

,] T , 

[WL  UL  φ,] T

 (ユ

5

) これを終 端ベ ク トルと称して XL です と

右端 境界 条 件よ り

XL

は右端境 界マ ト リックス 瑳 を用い て

次の よ う に抽 出す るこ と がで き る。     B

f

 XL

XL

0

…・

…・

…・

一 ……一 ……・

…・

16 ) こ こ に

濫 の要 素は回転 支 点お よび 固定 支 点に対して

そ れぞれ

ili

ii

iii

             

 

tt・

 《

17

) で与え

ら れる

3.

不規 則応答解 析 (1 )

 

荷重の モデル化と応答の確率 特性   半 径 方 向および接 線 方 向の荷 重 強 度 を

空 間 座

ee

 x で規 定さ れ た確 率過程で モデル化 す る

確率過 程 は

    η(コρ)=

E

η(X)]

il

(X)    

1

  

   

ξ(x

E

[ξ(、,)]+

ξ

(x)

”… ’

… … ”

8 の よ うに

般に平 均 値と平 均 値

りの変 動に分 離する こ と がで き る

こ こ に

E [ ]は集 合 平 均の た めの演 算子 で あ り

は平 均 値 回 りの変 動 を表 す もの とする

さ らに均値回

り の変 動は

   

(二じ)

gi(x}nL(x),

 

ξ

(二t> ≡

9,(X)n2(コσ):

 

(19 ) の よ うに

荷 重 強 度の空 間 的 変 化 を表す確 定 関 数 91ω 一

g2

(x)と 定 常 確 率 過 程 nl(x )お よ び nt〔x)の積で構 成さ れる非 定 常 確 率 過 程で表され る もの とする。

本 論 文は,

解 析 手 法の基 本 的な構 造を示すもの であ るの で

定 常 確 率 過 程と して正規 白 色 雑 音 過 程を考える

正規 白色 雑 音 過 程の確 率 特 性

平 均 値と共 分 散に り規 定さ れ る。  a

E

ni(x)}

=0

   (

i=1,2

…………一 一 ・

20

)  

b

) 

E

[ni(ユ

iDnJ

(x!}]= σあ 2 δ〔x1

x2)                (

i=

1,

2

 ブ

=1,2

…・

21

) こ こ に

δ(x)は ディラッ ク

Diiac

)の デル タ関 数であ り, σあ 2 は白色 雑 音 過 程の強 度で あ る

 この よ う な荷 重が作用す る ア

チ部 材の 外 力ベ ク トル と応 答φ確率特 性につ い て述べ る。 (

6

)式の外 力ベ ク トル は

    」『』(3ぴ)

=E

[Fx(x)]十Fi (こじ)

tt

 

77・

一・

 (22) に分離さ れ

,F

ヨ  は平 均 値 0の白 色 雑 音 過 程ベ ク トル と な る

し た が

っ て

Fx(x)の共 分 散 行 列は

 

    

E

Fx

(Xl)

Fl

(Xt)]量       

L

1

1

1

lllll

1

11

一 と な る。 白 色 雑 音 過 程ベ クトル の共 分 散 行 列は, (

21

> 式よ り     E [Fx(Xi)Fl{Xr)]

Qx

(Xl)δ(Xl

Xt

 

…・

25

さ れ る。 こ こ で

強 度 行 列

Q.

(x)の要 素は

Q

・…

lil

1

1

         

…・

…・

…・

…・

……・

…・

…一

(26 ) で与 えら れ る

上記の列におい て Ore1は (ic× ‘}の 0行 列を表す もの と す る。 こ こで

無 次 元 化 し た荷 重 η(x)

ξ〔xにつ い て考えて いる が

この荷 重を構 成 する白 色 雑 音過程と ρ(s)

q(s)の荷重を構 成す る白 色 雑 音の 分 散

共分散との関 係は

    

σ

IJ2

γ2L σ

1

…・

一 …

…・

…・

一 一 ・

………

(27) と なっ てい る

こ こ に

ah は s の座標で与えた場 合の 白 色雑 音過程の強度である な お

atj= crli で

の関 係は付 録 [田]に示し た

な お

半径 方 向の み に定 義 区間で定 常 な 分 布 荷 重の作 用す る よ う な場合は

(25) 式に お い て

g

,(x)

Oお よ び g,(x)

1と な り

強 度 行 列

Qx

{x )は定 数 行 列とな る。  この よ うな荷 重の作 用す る構 造 系の応 答は

99

(4)

    丿

r

〔x)

=E

X

(コc)]十

X

(コc)

一・

 

一・

 (28) の よ うに分離で き る

外 力の平均 値

E

[& ω ]に対する 応 答の平 均

E

X

x解 析

従来の構 造 解 析 象と さ れ て き た もの で あ る

本研究の 目的は応答

X

(x) の分 散

共 分 散 を 解 析することである

す な わ ち,

 

  

毒ω

ω              (0≦x ≦1) 

 

9・

(29 )   境 界 条 件 :X0

X

X1

Xi の方程 式よ り

,X

(x)の共 分 散     

R

エ(x)

=E

X

(x)

X

(x)『】

……・

……・

……・

 30 を求め る ことで あ る

外 力凡(x)が正 規 過 程である と す れ ば, 応 答の確 率特 性は

E

Y

(x)]とRx(x)に より規 定 で き る

 本 研 究では

平 均値回りの動の み に着 目する。 そ こ で

式の表 記を簡略化す る た めに 以 後, 平 均 値 回り の 変動の 記 号 を取り除いて諸式を表 示す る

(2 } 応 答の共 分 散 方 程 式に よ る表 現  応 答の分 散

共 分 散の 空 間 的 変 化を記述 する共分散 方 程 式につ い て説 明す る。 応答の共分散の定 義 式 (30)式 に

状 態 方 程 式の解 過 程 (7) 式 を代入 し

白色 雑 音 過 程の性 質 (25)式を用い て積 分を実 行する と

次 式を得 る。 & ω = φ エ(x

O

R =。

 

dil

(x

 O) ・

・[

x

Fl

(λ)]・;(x

・)

d

・ ・

覲 (x

・)・[

x

FE

(・)]・・ ・

cx

 ・・.(Xt ・)

Q

・(・)・:(・

・)

d

・        

…・

………・

…・

…・

……

(31) 〔

31

>式は共 分応 答を表し て い るが

dix(x

λ)が複雑 な場 合

Lの積 分は極めて煩 雑にな る。 さ らに変断面任 意 形 状の ア

チ部 材で は

こ の積 分は解析 的に実行で き な い

 そこ で

(31)式を数 値 解 析に適 し た微分方 程 式に変 換す る

誘 導を付 録 [且]に示し た

      d      

Rx

(x }

=A

エ{x)

Rr

(x)十

Rx

(x)

AUx

)      

dx

           十 Φエ(x

O)E [XeFi (x)]            十

E

[凡 (ヱ床 『]φ丕(x

O

}十

Qx

(コc)        

……・

……・

…・

………

(32)  境 界 条件:

Rx

O

R

 

Rx

1

=Rx

…・

…・

33 こ こ に

Rx

と RxLは右 端と左 端の境 界 条 件の共 分 散で あ り

    

RXe=E

X

X8

ユ, RXi

E[X,X 『]

 

tt・

 (34) で定 義され る

(3 )共 分 散 方 程 式の解 法  共 分散方程式は境 界 値 問 題になっ てお り

こ の方 程 式

 

IOO

を解くために は

次の問 題 を解 決し なけれ ばな ら ない。 (a > 初期 条件と外 力の 相 関 関 数

E

[XeFgx )]

1

お よび

E

F

鼠コじ)招 ]の決 定 (

b

>初 期 条 件の共 分 散

Rx

。の決 定 これ らの値が求められる と

(32>式は初 期 値 問題 と な る の で 共 分 散 方 程 式の解 析は微 分 方 程式の 数 値 解 析に 帰 着 する

(a ) 境 界 条件と外 力の相 関 関数 の決 定  応 答の解 過 程 (7)式におい て x= ユ と す る と右 端 境 界 条 件 を得る。

  

 

X

1

1,

嘱 ・

(・

・)

F

・(・)

d

…・

(35) 右側 よ り 」監 (コじ)T を か け

平 均の 操 作を行い

白 色雑音 過程の性 質を用い て積分を実行す る と

     

E

X

(1)F;(x)]

Φ皿(1

0)E し

r

Fl

(x)]               十 ψエ(1, x)

Qx

(x}

……

36

} を得る

次に

16

)式で定 義し た右 端 境 界マ ト リック ス を左 側よ り作 用さ せ る と

      泓 φ冨(

LO

)E [X。F壬(x)]十8をφτ(1

x)

Q

.(X)

036        

 

一・

 (37) が得られ る

さ ら に

左 端境界マ ト リッ ク ス (13 )式を 用い て X。を表す と

   

E

XoF

丕(x)]

=− A

i  

B

. 

ip

=(

1

,x)

Q

=(x)

…・

38

) が得ら れ る

こ こ に

   

A

昆 φ

(1 ,0)

Bx ・

 

t−tt・

 (

39

) であ る。 (

36

)式が計算で き る と,

端 境 界マ ト リッ ク スに より

   

E

XoFI

(x)]=

BxE

 [

XoFI

x)]

………・

(40) を得る。 さ らに

   

E

Fx

〔X}

X

;]=

E

XoFI

(x}]T

 

一・

 

一・

 41 が得ら れ る

b

)初 期 条 件の共分散  ア

チ部 材 右 端の応 答の共 分 散は

(31)式よ り    Rx(1}

φヱ(1

0〕Rx。φ王(1

0)十Px(1)

 (42) で表され る

こ の 式の Px(1)は

左 端の 境 界 条 件を

0

と し た と きの荷重項の みに よ る応 答で あ る。そこ で

(42) 式の両 辺か ら右 端 境 界マ ト リッ ク ス を作 用さ せ ると (16)式の関係 より

     

Bx

 dix(1

0)RエoΦ

i

(1

0)

e

. T 十

BxPx

(1)B∬

033              

 

一…

 

7r・

 

7・

 

(43 ) を得る

こ こで, 左 端 境 界マ トリッ クス

Bx

を用い て

X

。を表し

初 期ベ ク トル の共 分 散 を    

R エ

e= =

E

XoX

‘]

一・

 

一・

 

 

tt・

tt

(44) で定 義す ると, (

41

)式よ り    R = 。

=一

ノliiBIP』〔1)Bl 「 (AlI)「

 (45) とな る

し たがっ て

初 期ベ ク トル の共 分散は    RXo

BxRXoBl ・

 

tt・

 

(46> より決 定で き る。

(5)

 

4.

数 値 計 算 と考察    本 論 文で は, 不 規 則 分 布 荷 重を受ける ア

チ部 材の解

 

析の可能 性と応 答の基本的な特性を

握する ために

 

規則分布 荷重を最も不 規 則な白色 雑 音過程でモ デル

 

こ の 白 色 雑 音過程の 逆の極 限とし て は

空間的に   動 が な く 荷 重 強 度のみ が確 率 変 数で表さ れ るよ う な等 分

 

布荷重が対応す る。 前 者は

空 間 的な相 関 が

0

の場合で

 

あ り

後 者は相関が 1の場 合で ある

実 際の荷 重モ デル   は特 定の空間 的 な 相 関 を有する もの とし て構 成され るの   で, これ らの両 極限 の荷 重モ デル の間に位 置する もの と   考え ら れる。     解 析 例 と し て

半 径 方 向 成 分のみ を有する荷 重が作 用   す る

様 断面の円 弧 ア

チ を考え る。 こ こ で計 算 を行っ   たもの は

Fig.

2に示し た中心角 θ

60°の 2 ヒ ンジア

 

チと固 定ア

チである。 解 析 結 果は

それぞ れ 応答の標

 

準 偏 差を

半 径 方 向の

様 分 布 荷 重 万が作 用 し た と き

 

の応 答の最 大値で基 準 化 した値で表 示し た

不規則 分 布

荷 重の 白 色雑 音過 程の強 度 σ と

様分布重の荷 重   強度万との関 係 を

    

σ

7

ヲvで

17

一・

 マ

 7r・

 

47

 

で規定す る

な お

無 次元 化 座 標 系の

で は半 径 方

 

向の

布 荷重を ρ とする と

白 色 雑 音の強 度との  関係は, σ *

p と な る。

IIIlIIIIl

(a) Two hinged arch          百(s)

lllllllli

         (

b

> Fixed arch

Fig

2 Arch under  a stechastic  distributed IQad

 

Fig.

3

に 2k ン ジア

チあ解 析 結 果 を 示し た

 

Fig.3

の (a

b

)(c

d

e)は

接 線 方 向 変 位

半 径 方 向 変位

曲げモ

メ ン ト

軸 力お よ びせ ん断 力の標準偏 差を示し たもの である

な お

れ そ れの応答は

等分布荷 重に よる そ れ ぞ れ の最 大 値, Wmax

 

Umax,

 

Mmax,

 

Nmax

お よ

Qm

x で基 準 化し た

解析結果よ り

応 答の特 徴 とし て次の ことが指 摘で き る

2ヒンジ ア

ヂの場 合

等 分 布 荷

で は L/2点の接

綿

方 向のは0 と なるが

不 規 則 分 布 荷 重で は こ の点の応答のが最 大にな る。

 

曲 げモ

メ ン トは

布 荷 重で は

L

2

点で最 大と なるが

不 規 則分布 荷 重に よ る応答の変動の最大値は

L

/4点お よ び 3 L4で生じ,

L

/2 点で は最 大に な ら ない。 さ らに

せ ん断 力は等 分 布 荷 重で は

L

2

点で

o

で あるが

不 規 則 分 布 荷 重による応 答の変動は

L

/2点 で極 大値を示す

うな形 状とな る

半 径 方 向変位と軸力 で は

等 分 布 荷 重に よ る応 答と不規則分布荷重に よ る応

0

  2    

1

 

0

. E ≧ こ ・

3b

0

  2     1  

 

0

k6E コ こ さ ⊃ O

O.

5X (q )

1・

0

0

2

  10 ・ 刃 ∈ ミ ヨ

5

XbO ( 1

0

O

5X

(c)

1.

0

1

「 11 「

I

0

2

   

1

    0 × 詈 三 三 zb

0

2

    1  

0

話 、 。 二 躍

8

0 .

5X (d) 1

0

0 .

5X

(e) 1

0

Fig

31Standard deviation responses  of the two hinged arch

(6)

ξ

2

1

δ

0

   

0

O

L

ピ   ー  

0

話 E つ こ 躍 ろ O     ,

50XG

    (

1.

0

0

 

2

    1    

0

蠢 ∈

Σ D

0,

5x

b

1.

0

0

2

 

1

 

0

閃 E

亘 zb

0.

5X

(c )

1.

0

O

SX

〔d) 1

o

    詈

2

    望    11    

b

   DO        O       O

5      1

O

       X       〔e)

Fig

4 

Standard

 deviation responses  of the fixed arch

答の変 動は 同じ形 状 を 示 す。

 Fig.

4

は 固定ア

チの解 析 結 果である

接 線方 向変位 は布荷重の場 合 L〆2点で 0 と なるが

不規 則 分 布 荷 重に よ る応 答の変 動は

図のように極 小値を示す

曲 げモ

メ ン ト は等 分 布 荷 重で は

,L

/4点と 3L /4 点で 0とな る の に対 し て

不 規則 分布 荷 重による応 答の変 動 は

これ ら の点で最 小値を示す が

0

とはな ら ない。 せ ん 断 力につ い て も等分布 荷 重の 場 合に は

L/2点で oと な る が

不 規則 分布 荷 重で は応 答の変 動は

こ の点で最 小値に な る だ け である

半 径 方 向 変 位および軸 力につ い て見る と

等分布 荷 重に よ る応 答 と不 規 則 分 布 荷重によ る 応 答の 動 は 同 じ形状を示す

 以 上の ように

不規 則分布荷重に よ る応 答の変 動 と等 分 布 荷 重に よる応答は

同じ傾 向を示すとは限らない。 等 分 布 荷 重によ る応 答が

Q

の点で も, 不規 則分布 荷 重に よ る応 答では

境 界条 件の よ うに確 率1で答が

0

と な る点 以 外は

応 答の変 動は 0とはな ら ない

この よ うに

102

 

不規則分布 荷重に よる応 答の変 動の形 状は

確 定論 的な 解析か ら単純に予 想できない。 こ こ で示 した解 析 例は

荷 重の変 動に対してパ ワ

定である白色 雑 音場で モ デルし た もの で ある 実 際の荷 重モ デル で は 荷 重の パ ワ

スペ ク トル密 度 が特 定の周 期の領 域に集 中 する場 合が考え ら れ る

そこで

ある特 定の周期の荷 重に敏 感 な ア

チ部材では 確 率論的な安 全 性の 照査が必 要に な ること が 予想され る

5,

お わ りに   本 研 究の 目的は

空 間 的に不 規 則に分 布す る荷 重が作 用 する

チ部 材の変形と断面 力の分散

共分散を解 析する手 法を確 立す ることであ る

そこで

本 論文で は

本 解 法の基礎的概念と な る, 白 色 雑 音 場でモ デル化さ れ た荷重す る ア

チの解 法 を 示し た

さ らに

本解法 に よ る数 値 解 析を行い

チ部 材の変 形お よ び断 面力 の分散

共 分散応 答の特徴につ いて述べた

 本解法は, 微分方 程 式の数 値 解 析とマ トリック ス演 算 を基 礎と してい るの で 計算機を有効に活 用で きる汎用 性の あ る 解法と なっ て い る

し たがっ て

境 界 条 件の変 更

変断 面任 意 形 状ア

さ らに荷 重が空 間 的に非 定 常な特性を 有する場 合 等の解 析が容 易に実 行 可 能で あ る

 本 解 法の具 体的な数値解析例と して

白 色 雑 音 場で モ デル化された不 規 則分布 荷 重を 受 け る2 ヒンジ ア

チ と 固 定ア

チの解 析を行い, 変形と断面力の分散応答を求 め た。 そ の結果

次の こ と が確 認で き た

不 規 則 荷 重に よる応 答は

等分布荷重が作用 す る確 定 論 的な解 析か ら 予 想 され る応 答 形状に な る と は限ら ない。 さ ら に

不規 則 応 答 解 析で は

境界条 件の よ う に確率

1

0

と な る点 以 外は 応 答は 0と は ならない

  実 際の荷 重に対 する モ デルは

空 間 的に相 関が ある確 率場で構成さ れ る

こ の よ う な荷 重は

白 色 雑 音 過 程 を 入力し, 実際の外 力と対 応す る よ うに フィ ル タ

か け た荷 重 系の出 力 より構 成 すること がで き る。 空 間 的に相 関のある荷 重が作 用する問題につ い ては

構造系とこ の 荷 重 系を合成 し て構造

荷重 系の方 程 式 を構 成 し

本 解 法を適 用す ること に よ り基本的に解 析 可 能で あ る

荷重 系の 処理 と空間的な相 関が応 答に及ぼす影 響につ い て は 続 報で検討 す る

付 録 [

1

】 状 態 遷 移 行 列Φ

(λ,

λ,)の要 素   状 態 方 程 式の係 数 行 列が 定 数行列の場 合

    λ

λ2

λ1 で表す と

状態 遷 移 行 列は次式の よ うにな る

(A

1>

(7)

φ

ω

α 1【 α

2 α 13 α 14 α■5 α■6 伽 0000 α 0000 伽 1000

α 2・  α 2ts a2E 03100 a3s  a

Ea4s  a“ as5 assafi5   ass こ こ に

要 素は次のように な る

     a”

COS (θλ)  a2」

=−

sin 〔θλ)

    all

sin (

bA

)  all

COS (e叺)      α ls

(1

COS (eA))ノθ     α、4

=一

(λ

1

θ)+ sin 〔eA)/θ2     aN

(cos (θλ)

1)/et   a“

=一

λ au

sin〔θλ)/θ α

5=

(λ/θ z 十(α十1)λCQS (θλ〕/〔2αθつ    

(3α

1)sin {θλ)/(2αθs} a!s=〔1

COS (θλ))/θi   

(a 十1)λsin (eλ)/(2 trθz) α35

(λ/θ)

sin (θλ}/θi α 15

(cos (ex)

1)/θ afifi

=−

sin (θλ) ale

(COS (θλ}

1)/θe     十(α十1)λsin (θλソ(2αθe) α26

(a 十1>λCOS (θλ}ノ(2αθ2}    

{a 十llλsin (eλ)/(2αθi) a3fi

(cos 〔θλ)T1 )/θi

a46

sin (θλ)/θ  ase

sin{θλ}

ase

COS (θλ) 共分散 方 程 式の誘導 ass

rCOS θλ

…・

 (A

2) [

m

〔31)式の両 辺 をx で微 分し, 状 態 遷 移 行 列の性 質 (8> 式 を 用いる と 次 式 を得る

 

 

 

2

.  R

(・− A

x)φ

(x・)R

,φ

1

(・

・〉           十軌 (銑 ωR恥 媛〔コCi e)Al(x)+

        

Ax〔聊 ・

・)

” ・[x・・

an

]・捌 ・・

 

 

  

 

 

  

・d・

(・

・〕

μ

[x。FI〔λ〉]・;(x

・)d・

t

        

d・

di

・阻 (輒 ・・φ;(x

嘱 ω

 

 

  

 

 

  

蓋μ

(・・

・)鵬 (凝 ・・Φ;(x

・)

 

 

  

 

 

  

脇 畷 (・・

・}・・        

………

………・

…・

…・

………

 (B

1) (B

1)式の右 辺に現れ る4項

6項お よ び7項の微 分は

次 の よ う に な る

      d      dx

E剛 ω陬 ・)d・

E鬧 〔・・)] ・

・[x・Fl(

N

]・

(・

・鷹 (x)

…・

…・

…・

(B

・)

d・

(・

・臨 (糊 …

E

F。

(・)

x

o

   

x

 

 

 

     」α(x>Φ瓢(x

λ)E[Fr(λ}X『]dλ

…・

…………

(B

3}

蓋∬

Φ〔x

・)

Qx

(・)・

lc

abd

f

A.嘲 x

A}

Q・

〔n・

1

〔・c

・}・・

  

x

’  ・

{・

喞 臨 ・)dM :(・・砧 ω        

 

P・

 

r・

r

〔B

4} (B

2)

(B

3)

〔B

4) を (B

1

)に代入 し

再び 〔31>式 を用

いて R、〔x)を表す と

(3Z)式の共分散方程式が得られる

[皿] 白 色 雑 音 過 程の変 数変換

 Wiener過 程ω〔8)の微小 増 分     dω(s〕

w(s+ds)

一.

ω(s)

……一

…………・

…・

∵ (C

1) の分散は

次 式で与え ら れる17)

   E [伽 〔謂

σ’ds

……卜

…一…………

r

……・

(C

2> こ こ に

σ は雑 音の強 度を表す定数 で あ る

。、

x

s/L と し た場 合

x に関 する

Wiener

過 程w(x}の微 小 増分 の分 散は    E[dw(x)

]= σ2dπ

………・

…………

C

3           

v

ds/L

 

一・

 (C

4) で あ た え ら れ る

し た がっ て

次の関係 を得る

   dw(s)

ndw

(x}

 

tttttttt

 

tt

 (C

5) 白 色 雑音過 程 は

Wiener

過 程の形 式 的な微 分 〔12)宅定 義さ れ る

す な わち

   n〔s)

=dw

(s}/

ds ・

 

tttt

 

tt・

tttttt

tt・

 (

C−

6) である

し た がっ て

    dw〔s )/ds

〔1/

M

)dw〔x>/dx

………・

……・

{C

7) の関係が得ら れる

こ れ よ り

   

n(s)

 n{x)/》τ

…・

………・

…・

…・

一 ・

…………・

(C

8) とな る

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参照

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□公害防止管理者(都):都民の健康と安全を確保する環境に関する条例第105条に基づき、規則で定める工場の区分に従い規則で定め