平成30年4月
渋谷区
Ⅰ ペットの同行避難に係る渋谷区の考え方
1
基本的な考え方
P1
2
ペットの同行避難を実現するための3つの柱
P2
Ⅱ 飼い主としての平常時における準備
1
普段の暮らしの中での防災対策
P3
2
ペットのしつけと健康管理
P4
3
ペットが迷子にならないための対策
P5
4
ペット用の避難用品と備蓄品の確保
P6
5
避難所や避難ルールの確認等
P7
6
災害発生時の心がまえ
P8
Ⅲ 飼い主としての災害発生時の行動
1
同行避難の準備及び同行避難の実施
P9
2
飼育管理作業
P10
目
次
はじめに
近年、ペットは家族の一員であるとの意識が 一般的になりつつあることから、ペットと同行 避難をすることは、動物愛護の観点のみならず、 飼い主である被災者の心のケアの観点からも重 要であると考えられています。 一方で、避難所においては動物が苦手な方や アレルギーの方を含む多くの避難者が共同生活 を送るため、ペットの受け入れや飼育において 一定の配慮が必要になってきます。 このため、ペットの同行避難を適切かつ円滑 に行うためには、まず飼い主が日頃からの心構 えや備えについて、しっかりと具体的に準備を 行うことが非常に重要になってきます。 本手引きは、飼い主がペットとの同行避難に あたり、平常時から備えるべきことや災害時の 行動の準拠を示すことを目的としています。 ペットを飼われている方はもとより、地域の 防災対策の推進に活用いただければ幸いです。 平成30年4月 渋谷区 危機管理対策部防災課Ⅰ
ペットの同行避難に係る渋谷区の考え方
渋谷区では区立小中学校など32施設が避難所に指定されて います。 しかしながら、渋谷区の避難所は一般的に使用できる部屋数 や容積に限界があり、避難住民が生活する場所と区別して、 ペットの飼育場所を別に確保することが困難な状況にあります。 このため、渋谷区においては、避難所におけるペットの飼育 場所や同行避難の要領について、下記の考え方を基準とします。 ① 校庭に区が用意した横幕付の大型テント(犬・猫は別々に 準備)を設置し、飼育者が携行又は区が用意したケージを大 型テント内で積み重ねるなどの方法により飼育場所を確保し ます。 ② 施設管理者等との調整の結果、避難所内の施設に飼育場所 を確保できる場合は、各避難所計画により実施します。 ③ 校庭等に飼育場所が確保できない避難所については、ペッ トの同行避難を実施しません。 ④ ケージに入らない大型犬など大型のペットについては、 雨に濡れない屋根やひさしのある場所を利用し、リードで つないで飼育します。1
基本的な考え方
-1-避難所において円滑かつ適切にペットの同行避難を実現する ため、次の3つの事項について留意し、平常時から積極的に準 備を推進します。
◆
飼い主による同行避難に向けた事前準備の推進
◆
平常時から問われている飼い主としてのマナー
の順守
(フン尿トラブル、リードを付けない散歩など
の防止)
◆
同行避難に関する理解の促進
◆
避難所における飼育ルール作りの推進
◆
避難所における飼い主リーダーの指定
◆
ペットフード、飼育用品等の備蓄
◆
ペットの健康管理
◆
状況の変化に柔軟に対応できる飼育環境の整備
Ⅰ
ペットの同行避難に係る渋谷区の考え方
2
ペットの同行避難を実現するための3つの柱
-2-Ⅱ
飼い主としての平常時における準備
1
普段の暮らしの中での防災対策
● ペットを室内で飼育している場合 ☑ 家具が転倒しても下敷きにならないような安全な家具の配置 のレイアウトを考えましょう。 ☑ 飼い主やペットが普段いる場所の家具の固定や転倒防止器資 材の設置を行いましょう。 ● ペットを屋外で飼育している場合 ☑ ブロック塀やガラス窓、倒れやすい建物等、ペットの飼育 場所の周辺に破損や倒壊のおそれのあるものがないか、確認 しておきましょう。 ☑ 災害発生時に驚いて、首輪や鎖が外れたり、切れたりして 逃げ出すおそれがないか確認しておきましょう。 -3-2
ペットのしつけと健康管理
☑ 避難所生活に適応できるように、日頃から必要な「しつけ」 を行っておきましょう! ☑ 普段から健康管理に注意するとともに、予防接種やノミなど の外部寄生虫の駆除を行いましょう。 (犬の場合) ● 「待て」「おいで」「お座り」「伏せ」などの基本的な しつけを行う。 ● ケージ等の中に入ることを嫌がらないように、日頃から 慣らしておく。 ● 不必要に吠えないしつけを行う。 ● 人や他の動物を怖がったり、攻撃的にならないようにする。 ● 決められた場所で排泄ができるようにする。 ● 狂犬病予防接種などの各種ワクチン接種を行う。 ● 犬フィラリア症など寄生虫の予防、駆除を行う。 ● 不妊・去勢手術を行う。 (猫の場合) ● キャリーバッグやケージに入ることを嫌がらないように、 日頃から慣らしておく。 ● 人や他の動物を怖がらないようにする。 ● 決められた場所で排泄ができるようにする。 ● 各種ワクチン接種を行う。 ● 寄生虫の予防、駆除を行う。 ● 不妊・去勢手術を行う。 ◎ 災害に備えたしつけと健康管理の例Ⅱ
飼い主としての平常時における準備
-4-Ⅱ
飼い主としての平常時における準備
3
ペットが迷子にならないための対策
◎ 迷子にならないための対策例 ☑ 外から見えて誰でもすぐわかる迷子札等をつけましょう。 ☑ 脱落のおそれがなく、確実な身分証明となるマイクロチップ を装着しましょう。 (犬の場合) ● 首輪と迷子札 ● 鑑札や狂犬病予防注射済票 (飼い主は狂犬病予防法により鑑札の装着や年一回の予防 注射及び注射済票の装着が義務付け) ● マイクロチップ (猫の場合) ● 首輪と迷子札 (猫の首輪はひっかかりを防止するために、力が加わると 外れるタイプが良い) ● マイクロチップ -5-Ⅱ
飼い主としての平常時における準備
4
ペット用の避難用品や備蓄品の確保
☑ ペットの避難に必要な物資の備蓄を行い、避難が必要な場合 には、一緒に持ち出せるようにしておきましょう。 ☑ 飼育に必要な物資は、少なくとも5日分(7日以上が望まし い。)は用意しておくようにしましょう。 ☑ 備蓄品には優先順位をつけ、避難時に持ち出せるように、 飼い主の避難用品とともに保管しておきましょう。 ◎ ペット用の備蓄品と持ち出す際の優先順位の例 (優先順位1)常備品と飼い主やペットの情報 ● 療法食、薬 ● フード、水(少なくとも5日分、できれば7日分以上) ● 予備の首輪、リード(伸びないもの) ● 食器 ● ガムテープ(ケージの補修など多用途に使用可能) ● 飼い主の連絡先とペットに関する飼い主以外の緊急連絡先・ 預かり先などの情報 ● ペットの写真 (携帯電話に画像を保存することも有効な手段) ● ワクチンの接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの動物 病院などの情報 (優先順位2)ペット用品 ● ペットシーツ、毛布、マット類 ● 排泄物の処理用具 ● トイレ用品(猫の場合は使い慣れたトイレ砂) ● タオル、ブラシ ● ペット用おもちゃ ● 洗濯ネット(猫の場合) -6-Ⅱ
飼い主としての平常時における準備
5
避難所や避難ルールの確認等
☑ 実際に家族等でペットを連れて避難所へ行く訓練を行い、 所要時間や危険箇所等をチェックしておきましょう。 ☑ 地域での自主防災組織の会合や防災訓練に積極的にペット を連れて参加し、地域住民でペットの同行避難について話し あっておきましょう。 ◎ 避難訓練でのチェックポイント ● 避難所までの所要時間 ● ガラスの破損や看板落下などの危険な場所の有無 ● 通行できないときの迂回路 ● 避難所でのペットの反応や行動 ● 避難所での動物の苦手な人への配慮 ● 避難所での飼育環境の確認 -7-Ⅱ
飼い主としての平常時における準備
6
災害発生時の心がまえ
● 人とペットの安全確保 ● ペットの同行避難 ◎ 同行避難する際の準備の例 ☑ 災害が発生した場合は、まず自分の安全を第一とし、落ち着 いて自分とペットの安全を確保しましょう。 ☑ ペットのパニックや逃げ出し防止のため、リードをつけたり、 キャリーバッグやケージに入れるなどして、ペットの安全を確 保しましょう。 ☑ 災害発生時にペットと離れて行動していた場合は、自分自身 の被災状況、自宅までの距離、移動手段の有無等を考慮して、 飼い主自身によりペットを避難させることができるか、適切に 判断しましょう。 (犬の場合) ● リードを付け、首輪が緩んでいないか確認する。 ● 小型犬はリードをつけた上で、キャリーバッグやケージに 入れるのもよい。 ● 首輪と迷子札の装着 (猫の場合) ● キャリーバッグやケージに入れる。 ● キャリーバッグなどの扉が開いていて逃走しないように ガムテープなどで固定するとよい。 ● 首輪と迷子札の装着 -8-Ⅲ
飼い主としての災害発生時の行動
1
同行避難の準備及び同行避難の実施
1
同行避難の準備及び同行避難の実施
自宅
一時集合場所
避 難 場 所
避
難
所
○ 自分の命を守り、ケガをしない。 ○ ペットの安全を確保し、リードを 付けたり、キャリーバッグに入れる など避難の態勢を確保する。 屋内より、屋外が安全であると判断した 場合は、落ち着いてペットと一緒に一時 集合場所に避難する。 一時集合場所に延焼等の危険がある 場合は、落ち着いてペットと一緒に 避難場所に避難 ○ 事態が沈静化した場合は、自宅等の 被災状況を確認し、避難所に避難しな ければならない場合は、避難の準備を 行う。 ○ 平常時に準備した飼い主及びペット 用の非常時持ち出し袋を準備する。 ○ 通電火災を防止するため電気ブレー カーを落とし、ガス復旧を阻害しない ようにガスの元栓を閉め、必要な施錠 を行う。 ○ 行き先等を記入したメモを残す。 事前に計画していた経路を使用して、 安全を確認しながら避難所に避難する。 -9-Ⅲ
飼い主としての災害発生時の行動
2
飼育管理作業
2
飼育管理作業
● 共同作業 ● 個別作業 ☑ 避難所にペットと同行避難している飼い主全員で「飼い主の 会(仮称)」を立ち上げ、飼い主の中から飼育リーダーを指定 しましょう。 ☑ 飼育リーダーを中心として、飼い主全員が協力し、ペットの 飼育管理を行いましょう。 ☑ それぞれの飼い主が、ペットの衛生管理及び危害予防のため に行うことが望ましい管理作業であり、ペットのために計画的 に実施しましょう。 ◎ 共同作業の例 ● 飼育場所全体やその周辺地域の掃除や消毒 ● ペットの共用トイレの掃除、糞尿の処理 ● 救援物資の搬入、仕分け、配分等 ◎ 個別作業の例 ● 給餌、給水、食べ残した餌等の処理 ● ケージ内及び係留している地域の糞尿の処理や清掃 ● ケージ及び係留している周辺の清掃 ● 散歩、ブラッシング -10-ペットのプロフィール
飼い主
ペット
氏 名 電話番号 住 所 名 前 種 類 性 別 不妊/去勢 済 ・ 未実施 毛 色 体 重 登録番号 マイクロチップ番号 狂犬病予防 接種歴 年/月 フィラリア予防 投薬 年/月 ワクチン接種歴 種類 (年/月) ( ) 常備 薬 薬剤名 ( ) 対処方法 回/日 ( ) 錠/回 特記事項 -11-ペットと同行避難するための飼い主の手引き 平成30年4月作成 渋谷区 危機管理対策部防災課