― 小西純一郎君 の「 日記」 を中心 に
(2)一
国語科教育教室菅 原
稔 は じ心ウに 小西純一郎君 (昭和28年 〈1953年〉 4月24日
,兵
庫県氷上郡生 まれ)は
,小
学校入学直前 (昭和 35年 (1970年〉 3月20日)か
ら日記 を書 きはじめ, 3年
生の11月 (昭和37年 (1962年〉11月 10日) までに,107冊
もの 日記帳 に,計
648編の文章 を書 いている。 これ らの文章の うち,1年
生 の終わ りまでに書かれた51冊の314編については,す
でに考察 し,1
年生児童の1年間にわたる日記の文章表現力 について,次
のような点 を指摘 したよ)1.純
一郎君の日記 において も,比
較資料 として取 り上 げた広島県教育研究所 の調査 において も, 題材 (素材)は
,遊
び,お
手伝 い,家
庭,学
校 な ど,身
近 な生活範囲か らとられている。 2.“ 社会 ぅさに関す る題材 は,遊
び 。お手伝 い 。家庭・学校等 を取 り上 げ,行
動 を描写す ることが で きるようになって後 に,観
察 を中心 にして取 り上 げ られ る。 早 い時期 に `社会、 に関す る題材 (素材)を
取 り上 げた文章 は,行
動の描写 と観察 の描写が 混乱 し,ね
じれた もの となる傾 向がある。3.構
想 は,ら
列的・ 表出的な ものか ら,興
味 。関心 を中心 とした ものに移行す る。 また,そ
のほとんどが,行
動や事件・ 出来事 を時間的経過 にしたがって書 きつけた ものであ る。4.文
字 量・文 数 等 には,大
きな個人差 が み られ る。 と くに 日記文 の ばあい,文
字 量 。文数 等 は, 取 り上 げ られ る題 材 (素材)に
よ る差 が大 き く,学
年 内の増加傾 向 はみ られ ない。 5。 句読点・ 拗音・ 促音等 の誤 用 は,徐
々 に減少 してい くが,話
しこ とばの音声 をその まま文字 化 す る誤 った表記 は,減
少 しない。6.描
写力・表現力は
,②
行動→④観察→②思考・感情と発達
(変化
)し
ていく。 1年生の段階
では
,観
察に思考・感情が加わった
,④
から②へ移行する時期のものに優れた文章が多くみら
れる。7.観
察 を中心 とした描写力 。表現力 は,大
ざっぱな観察 による一般的観念的な記述の段階か ら, こまかな観察 による具体 的・客観的な記述の段階へ,さ らには,観
察 による記述が作者の思考・ 感情 をあ らわす もの とな り,記
述の具体化・ 客観化が思考・ 感情の具体化・ 客観化 ともなる段 階へ ,と 発達す る。 8。1年
生の描写力・表現力 は不安定 なものであ り,題
材 (素材)に
対 する興味 。関心の差が, 観察力 (→描写力)の
差 となってあ らわれ る。本稿では
,上
の考察をふまえ
, 2・3年 生の間に書かれた日記
(56冊 334編)に
よって
?そこにみ
られる文章表現力のありようを
,明
らかにしたい。
い ま, 2・3年
生 の間 に書 かれた 日記 の題 目を,書
かれた順 にあげ る と,次
の よ うにな る。(各日 記の通 し番号 は引用者 において付 した ものであ る。)5 4・
56 4・
67 4。
78 4・
8 9 4 ・ 10 (月 。日)(題
目)(文
数,文
字 数)1 4・
1
しが つ ばか (11,352)2 4・
2
さん ぱつ (17,470)3 4・
3
さん ぱつ (35,964)4 4・
4
し ょうちゃんが さんだい った (34,904)29 4・
30
ひ とみ ち ゃ ん の ぼ ― る (15,440) 5・1
か ていほ う もん (12,408) 5・2
まん じ ょう (13,364) 5・3
お お そ う じ(8,265)
5・4
て うちや きゅう (28,689) 5・5
ひ よ こ (15,394) 5・6
か くれんぼ (17,555) 5・7
くや しい(16,5m)
5・8
ゆ うだ ち (17,456) 5。9
ツベ ル ク リン (11,364) 5。10
さか なつ り (13,364) 5・11
ち ゅうしゃ (17,416) 5・12
お じいち ゃん(5,176)
5・13
ち ょうち ょ(9,365)
5・14
テー プ レコー ド (22,528) 5。15
す もう (19,462) 5・16
か くれんぼ (26,682) 5・17
へ び (14,401) 5。18
す もう (11,327) 5。19
みずの えみずの と (17,471) 5・20
むか二【に いった (26,645) 5・23
じん ま しん (33,850) 5・24
くる まにのせ て も らった (27,666) 5・25
う しお い(8,339)
5・26
は らいた ぐす り (12,490) 5。27
む ぎは こび (32,877) 5。28
か おつ けやい (32,696) 5・29足
く くってほ どきや い (27,637) 5・30
じえいた い (36,943) 6・1
田 んばへ いった (16,387) きん ぬ き (19,388) し ょうぎ (12,397) さん だか らか えった(9,274)
か わ らすず め (11,378) き ょうしつ をまちが えた (8, 269) ・11
くさひ き (10,443) ・12
うちや い (16,534) ・13
えん そ く (12,294) ・14
せ っけんのあわ(4,95)
。15
はいャぶと り (21, 503) 。16
つ くえ (19,587) ・17
お か あちゃんが きてなか った(9.210)
30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 10 4 11 4 12 4 13 4 14 4 15 4 16 4 17 4 。 18 18 4 ・ 19 19 4 ・ 20 20 4 ・ 21 21 4 ・ 4 22 4 ・ 23 23 4 ・ 24 24 4 ・ 25 25 4 ・ 26 26 4 ・ 27 27 4 ・ 28 28 4 ・ 29 きゅ うこん (19,678) くつ とば し (11,255) つ くし(9,304)
て れび (23,617) ゆ うびん ごっ こ (21,506) きん ま (11,261) ふ ろ もや し (14,329) た いい く (18,457) さ し と くれ いい うといて (15,477) つ くえ (12,444) あ さが おのたね うえた (11,367) くる まお し (13,540)(14, 423)
59 6・
2
なえだき
(16,490)60 6・
3
あお む し(19,510) 94 7・
14
じ しゅう (18,511) ,189)61 6・
4
な えひ き(34,862) 95 7・
15
す もう (10,(12,324) 96 7・
16
いねせ き (20,437)62 6・
5
ひ るんのべ ん とう
63 6・
6
みず ぐる ま(24,680) 97 7・
17
し ょうちゃ′ (12,296)64 6・
7
じ ょう りか くし (38,917)65 6・
8
ほた る と り(16,441) 98 7・
18
川 でお よいだ (22,500)66 6・
9
に げてあそんだ(22,651) 99 7・
19
す みや きごや えい った (21,649) ,296)67 6・
10
う しにのせ て もろた (131 ゃった (29,777) ・20
うそ い うち‐68 6・
11
なたねふ み(17,412) 1側 7
・21
川 でお よいだ (11,331)69 6・
12
ほた る と り(24,587) 101 7
rゝきた い(7,301)
70 6・
13
みず ぐる まがで きなか った102 7・
22
なが さ きへ((16,362) 103 7・ 23
とれなか ったおにむ しとり(7,223)
71 6・
14
こ くごの じかん (22,663) ・24
む し (11,376)(13,290) 104 7
(19,408)72 6・
15
へ び ママ.25
つ うしんぼ73 6・
16
だ っ こつ き(14,412) 105 7
・26 くも (10, 247)74 6・
17
あ りのた まご(14,317) 106 7
・27
う し (12, 282) (8, 173) 107 7 75 6 ・ 25 く主ラ鎌76 6・
26
どうと くの じかん(17,393) 108 7・
28
せ み と り(5,251)
247) ・29
す いか (12,77 6・
27
あめふ り(17,424) 109 7
78 6・
28
ひ よ こが しんだ(19,434) 110 7・
30
きんてつ であ そんだ (10,213) ・31
や ま とす││にい った (18,470) 79 6 ・29 trも う(16, 361) 111 7
●の た ん じ ょうび 。1
や す よち ゃ′80 6・
30
ずが の じか ん(12,288) 112 8
(9,237)
81 7・
1
ふ ね をつ くった (14,316) ・2
地 下 てつ(3,250)
(9.232) 113 8
82 7
・2
とすが 。3
お お さかか らか えった83 7・
3
お きるけい こ(11,300) 114 8
(14,405)84 7・
4
て うちや きゅう (22,446) (18,424) ・4
あが りや い85 7・
5
おか あち ゃん(15,405) 115 8
・5
ゆ うだ ち (18,566)86 7・
6
おか あち ゃんの うそつ き116 8
(7,171) 117 8・ 6
川 へ お よいだ (13,303) ・7
や きゅ う (32,632)87 7・
7
くわがた
(12,211) 118 8.8
そ頂とボールのけいこ
88 7・
8
せ み とり(14,338) 119 8
(40,725)89 7・
9
く りか らへ いか なか った(19,554) 120 8・
9
うちや い (25,581)90 7・
10
お とうちゃんがお こっちゃった121 8・
10
えが なか なか わ か らなか った(9,203)
(7,223)
465) ・11
おつ り (12, ―シ ョンウエー ブ122 8
91 7 11
ウ ォ‐(11, 248)
(9,211) 123 8・
12
さか な と り。
15
そ
Fと
のしやい
(37,719)(14,396)
記4 8
92 7・
12
ずが(15,413)
・16
さか な と り93 7・
13
こ くばん にえをかいた125 8
126 8 127 8 128 8 129 8 1311 8 131 8 132 8 133 8 134 8 135 9 136 9 ・
17
こ ままわ し (11,359) ・18
さんゝな と り (15,376) ・19
けいぶ るか ― (9, 259) 。20
ち ゃん ば ら (26,632) ・22
川 で あ そんだ (17,384) ・23 か 拓ッ↓)り (16, 375) ・24
い ち (14, 259) ・25
さい ごの たい そ う(7,148)
・26
学校 へ行 く日 (12,231) ・10
うん どうか い (19,440) ・11
うん どうか いの けい こ (13,354) 137 9 。12
刻(`よき (17, 370) 138 9・14
学校 へ い けなか った (12,374) 139 9・15
山の した が り1(7,271)
140 9・17
た いふ う (18,442) 141 9。18
学 年 べ つ リレー (19,362) 142 9・19
は い しゃ さん (16,300) 143 9・21
ぶ っ とベ ーすぼ― る (42,972) 144 9 ・23
す もう (11, 238) 145 9・25
や じろべ (51,1339) 146 9・27
ね ん ど と り (21,416) 147 9・28
なわ とび (18,418) 148 9。29
ず が (19,498) 149 10・1
けメげか (13, 418) 団 10・2 (無
題)(12,323)
151 9・23
む しと り (19,559) 152 10・4
ほ うす あそび(8,271)
153 10・5
チ ェイ ンが はずれた (15,325) 154 10・6
い な光 (13,329) 155 10・8
お とうち ゃんの ばんぽん (12,472) 156 10。9
や っぱ りまだ先生がお ってない と あか ん (14,396) 157 10・10
うえ きば ち をわ った(23,671)
158 10・12
ね い ち ゃんだ け くろいへい った (22,588) 159 10・13
ずが (18,514) 1側 10・14
す もう (12, 426) 161 10。19
おばあちゃんの ごんた 162 10・ 16 163 10・ 18 164 10・ 20 165 10・ 22 166 10。 23 167 10・ 24 168 10・ 25 169 10・ 26 1℃ 10・ 27 171 10。 29 172 10・ 30 173 10・ 31 174 11・ 1 175 11・ 2 176 11・ 3 177 11・ 4 178 11・ 6 179 11・ 7 180 11・ 8 181 11・ 10 182 11・ 11 183 11・ 12 184 11・ 13 185 11・ 14 186 11・ 15 187 11・ 16 188 11・ 17 189 11。 18 190 11・ 19 191 11・ 21 192 11・ 22 193 11・ 25 194 11・ 26(8,358)
あ したの お まつ り (12,367)3人
ぬ き (17,410) ふ ね おつ くった (16,346) こままわ し (16,528) す もう (18, 347) しゃ もんだ ま (20,548) せ んせ い (13,515) マ ラ ソン (25,691) て いで ん (18,456) け/tか (18, 543) 石 は こび (15,387) マ ラ ソン (27,728) くる まお し (13,506) はち (6, 176) お てつだい (13,512) え (21, 642) し ょ くだ いのかみ (21,669) お としあな (22,652)4年
の こにばお とられた (12,469) 山へ い った (22,613) か たたた き (22,724) けんか (27, 800) さ くぶ んの じかん (20,822)4年
の子 はず るい (10,337) リカう(29, 707) お じいち ゃん (17,590) 水 か え (14,395) お お さか えいっちゃった (18,615) お お さかか らか っちゃった (16,497) に っ きがわか らへんだ (22,595) きん ろ うかん しゃさい (25, 826) こ まつ く り (31,750) た いほ うの ゆ う しょう (18,450)えい こさん (15,639) す もう (27,621) か じ (24, 632) ↓)ノしか (14, 459) に ゅうせ ん (14,473) お こった (18,597) かた たた き (18,499) けが (45, 1316) らっか さんつ く り (29,685) お か あち ゃんがか っちゃった (29,936) こううん き (26,770) しば をお うてか えつた (18,492) じしゅう (19,640) い ち りん しゃ
(7,210)
か るたの えをかいた (17,550) し ょうじ ょうを もらった (20, 580) 7・ 5・3(24, 814)
犬 の めん つ くり (15,456) ね んが じ ょうか いた (11・ 329) あ したの つ う しんぼ う(6,229)
ク リスマ スケ イ キ (35,734) う し (10, 375)研ボンがやぶれた
(16,553) 犬 が きた (12,262) にわ と りの くび が き られ た (16,416) しん ち ゃ ん が お こっ た (12,410)99(18,462)
1り ん しゃ (16,480) わ か の は な や ぶ れ た (■,327) ひ な い くん れ ん (17,414) お こった (14,388) べ こ (10,213) イナが (20, 471) か ぜ の は な し(8,337)
229 2 ・ 18 230 2 ・ 19 231 3 ・ 12 232 3 ・ 14 233 3 ・ 16 234 3 ・ 17 235 3 ・ 21 236 3 ・ 23 237 3 。27 238 4 ・ 8 239 4 ・ 9 240 4 ・11 241 4 ・ 12 242 4 ・ 13 243 4 ・ 14 244 4 。15 245 4 ・ 16 246 4 ・ 17 247 4 ・ 19 248 4 ・ 20 249 4 ・ 21 2醐4
・22 251 4 ・ 23 252 4 ・ 25 253 4 ・ 26 254 4 ・ 27 255 4 ・ 29 256 4 ・30 257 5。 1 258 5 ・ 4 259 5 ・ 6 2611 5・ 8 お じい ち ゃん をむか えにいった (10,346) (無題)(27,801)
(無題)(17,473)
す もう (12, 344) (無題)(12,343)
え をか いた (12,400) じん ま しん (13,404) び っ くりさ した (11,294) つ うしんぼ う (19,548) うけ もちの先生(9,269)
い い ん長 とふ くいん長 が きまった (19,620) ボー ルが ない よにな った (17,427) て ん きよほ う (10,255) え をか いた (17,479) あ き ら くん とす もう した (17,479) ウイ スキー (13,346) で んわ (10,336) テ ス ト (17,397) お お よ う もんだ い(8,208)
や きゅう (24,449) ツベ ル ク リン (16,433) バ ッ トをつ くって もろた (16,340) ツベ ル ク リン (10,276) た つ ろ う くん とこの子 (10,338) テ ス トをか や して もろた (12,426) じ しゅうの時間 (15,396) ほか けぶね をつ くった (12,353) とび ば こ (24,568) 学校 をやす んだ (34,987) た い くの時間 (21,462) あ り (16,513) し ょうちゃんがや い とをせいて もろ 195 11・ 27 196 11・ 28 197 11・ 29 198 11・ 30 199 12・ 2 200 12・ 3 201 12・ 5 202 12・ 6 203 12・ 7 204 12・ 9 205 12・ 10 206 12・ 12 207 12・ 13 208 12・ 14 209 12・ 15 210 12・ 17 211 12・ 18 212 12・ 19 213 12・ 21 214 12・ 22 215 12・ 25 216 12・ 26 217 12・ 29 218 12・ 30 219 12・ 31 220 1 ・ 8 221 1 ・ 10 222 1 ・ 14 223 1 ・ 15 224 1 ・ 17 225 1 ・ 19 226 2 ・ ? 227 2 ・ 14 228 2 ・ 16た
(7,271) 294 7・
3
こわか った (12,396) 261 5・9
お つかい(15,559) 295 7・
6 131と
ん だ (28,754) 262 5・11 (無
題)(26,706) 296 7・
8
バ レー ボール(9,326)
263 5。14
た うえ(15,369) 297 7・
10
お じいち ゃん(8,214)
264 5・16
ち えのわ(16,479) 298 7・
11
プールで お よいだ (18,377) 265 5。18
国 ごの時 間(11,289) 299 7・
14
なわ に さが った (17,385) 266 5・20
れ ん げ え し(8,295) 31X1 7・
16
耳 に水 が はい った (24,600) 267 5。21
学校 へ い った(14,241) 301 7・
18
や い とをせ いて もらった 268 5・23
とびば こ(26,721) (19,467)
269 5・24
ずが の じか ん(16,508) 302 7・
20
か ん字 を書 いた (14,359) 270 5・27
す もう(23,577) 303 7・
22
せ み とり (15,364) 271 5・29
あ な をほ った(21,530) 3114 7・
25
つ うしんば― (18,490) 272 5・25
とび ば この けい こ(37,1046) 305 7・ 26
フ ッ トベ ー スボール (20,472) 273 5・30
マ ッ トベ ー スボール(32,738) 306 7・ 27
うけや い(7,153)
274 5・31
う し(10,278) 308 8・
1
はい しゃ (15,316) 275 6・1
トンネル を しっぱい した測
8 8・
3
高 い波 (17,503)(21,521) 309 8・
6
歌 を うた った (10,243) 276 6・2
ふ ろ もや し(16,439) 310 8・ 7
ひ とば し (10,333) 277 6・4
テス ト(12,268) 311 8・
9
風 が ひ ど うふ い た (11,255) 278 6・7 (無
題)(18,641) 312 8・
13
なが さ きへ い っちゃった 279 6・9
ギ ュウエ ュウを もって いった(lo,253)
(17,421) 313 8・ 17
ど もるの をなお しにいった 280 6・10
銀 のた まごを作 った(17,487) (30,887)
281 6・12
は きそ うじ(12,287) 314 8・
18
だ い 。ももた ろ うの話 を した 282 6・14
銀 の ささ(11,335) (17,316)
四6・
15
き ょうじ くんがふ くをよごした315 8。
19
うさ ぎ とか めの か け くらべ(21,626) (10,308)
2M 6・ 16
牛 の はな を もった(11,390) 316 8・
20
自分 の学校 の な まえをいった 285 6・17
しょうちゃんをさんぱつやへつれて(6・
137) い った(14,374) 317 8・
21
国語 の本 をよんだ(H,326)
286 6・18
どひ ょうつ くり(22,620) 318 8・
22
本 をよむ き ょうそ う (16,378)2M 6・
20
じゅんいち くん(19,594) 319 8・
23
や っ とす んだ(6,149)
288 6・21
ず こうの時間(13,288) 320 8・ 25
う し(9,313)
289 6・24
せ ん き ょうに まわ った321 8・
27
す いえい大会 (25,578)(11,331) 322 8・
30 40メ ー トルお よいだ (15,379) 290 6・25
プールで お よいだ(9,166) 323 8・
31 1き
ゅ うにな った (17,467) 291 6・27
わ だ先生 の えをか いた324 9・
3
牛 をつれ て い った (13,339)(14,333) 325 9・
4
は じきて っぽ う (16,464) 292 6・29
ほた る と り(19,526) 326 9・ 5
こん ち ゅ うの本 を見 て 293 7・2
ぜ ん こうテス ト(12,252) (17,449)
327 9・
17
作文 を読んだ(12,389) 331 10・
30
マ ラソン (30,916) 328 9・21
青 じゃしん(7,231) 332 11・
5
まめひき (14,435) 329 9・26
れ いすいまさつ(16,494) 333 11・
6
まめ こき (12,399) 330 10・28
耳 い しゃへいった(19,588) 334 11・ 10
水でっぽ う (19,510) 純一郎君の日記が3年
生2学
期で途絶 えた理 由を,純
一郎君の父上 。小西健二郎氏 は,次
のよう に述べているP
日記 はすっか り書かな くなって しまったのか どうか,はつきりしませんが,担
任 の先生 が,数
学・ 理科等が得意の方で したので,そ
の方の指導 に力 を入れ られ,あ
まり日記指導等 をなさらなかった のではないか と思 います。 私・ 家内等の純一郎 の日記 についての関心が うすれていった ことも,そ
の理由の一つになると思 います。1年
生当時,純
一郎君の 日記のひ とつひ とつには,担
任である荻野幸雄氏の評語が添 え られてい た。 また随所 に,荻
野幸雄氏 と純一郎君の父上 。小西健二郎氏,母
上 。小西和歌子氏 との間の連絡・ 質問 。意見等が記 されている。 注 荻野幸雄氏 。小西健二郎氏は,と
もに作文 (生活綴 り方)教
育の実践家であ り,「兵庫作文 の会」「氷上作文の会」の中心的な存在であった。 このような,恵
まれた生活環境・学習環境 の中で書 き始 め られた純一郎君の 日記 も,(107冊
,648
編 もの文章が書かれなが ら)純
一郎君の生活の中に,十
分 に位置づ くもの とはなっていなかった と 考 えられ る。1.題
材 (素材) いま,純
一郎君の日記を,そ
れぞれ(表
1) (%) の学年 ごとに(1年
生-314編 , 2年
生-237編 , 3年
生-97編
)題材 によって 類別すると,右
の表 (表1)の
ように なる。 どの学年で も`遊 び 。お手伝 い″に 関す るものが もっ とも多 く,`家庭″に 関す るもの,`学校″ に関するものが, それに続 いてい る。 これ らに `社会〃 に関す るものを加 え,`人事 。生活″ と して まとめると,い
ずれの学年で も,80%か
ら90%の
高い割合 を占めている。 これは,こ
れ らの学年 (低学年)の
児 純 一郎 君 の 日記1年
2年
3年
自然現象 (季節・雨 など) 4.8 地 文 (山 。川・海・道路 な ど) 0 0 人 事 ・ 生 活 81.2 80.6 91.7 内 訳 家庭(家・家族 ・ 自分 な ど) 18.8 18.1 10.3 学校(学級・学習。行事・友人など) 11.5 24.1 37.1 社会(社会事象・行事 。友人 など) 10.8 4.6 遊 び 。お手伝 い な ど 39.8 33.8 36.1 身 体 (健康 ,生 死 。けがなど) 動植物 (四つ足・鳥・虫 。魚 など) 10.8 5.5 雑(夢
・衣服 。など) 童の 日記が,家
庭`学校・ 遊びなど,身
近 な生活範囲の中で事件や出来事 を題材 (素材)と
す るこ とを示 している。いま, 2・
3年
生の間に書 かれた純 ―良「君の 日記334編 が,どのような題材 によって書かれているかを,書
かれた 順に示す と,図
1(本
稿24ページ)の
ようになる。 この表 にみる限 り,取
材 傾向の大 きな変化 はうかが えない。 右の表 (表2)は
,1964年
〈昭和39 年〉に,広
島県教育研究所が行 った調 査の結果である解 この調査 (表2)と ,純
一郎君のそ れ (表1)と
を比較 し,次
の2点を指 摘することがで きる。 1.`社会″に関す る題材 を取 り上 げた (表2) (%) 広 島県教育研究所1年
2年
3年
自然現象 (季節 ・雨 な ど) 25.5 15。4 地 文 (山・川・海・道路 など) 0 人 事 。 生 活 81.2 68.6 76.0 内 訳 家庭(家・家族・ 自分 な ど) 14.9 14.5 学校(学級 。学習・行事・友 人 な ど) 13.6 社会(社会事象・行事・友人 など) 5.9 遊 び・ お手伝 い な ど 55.5 41.2 49,6 身 体 (健康 ・生死・ けが な ど) 動植物 (四つ足 ,鳥 ・虫・魚 など) 10.9 7,7 雑(夢
・ 衣服・ など) 0 0 ものが,広
島県教育研究所の調査では,5。9%,7.8%,8.5%と
徐々 に増加 しているのに対 し,純
一郎君の ものは,10.8%,4.6%,8.2%と
推移 している。.
2.`学校″に関す る題材 を取 り上 げた ものが,広
島県教育研究所 の調査では,4.9%,18.6%,3.
4%で
あるのに対 し,純
一郎君の ものは,■ .5%,24.1%,37.1%と
増加 している。 まず,`社会″に関す る題材であるが,純
一郎 の1年
生の日記 (314編)に
は10.8%(34編
)み
ら れ,そ
のほ とん どが友人 を取 り上 げた,次
のような ものである。 ず るいやないかい(1月
13日) やつちゃん とこの,よ
こで/み
のちゃんが,す
べ ると,/い
ってで した。写
魚
分
災
兌
法
家
Fガ
ご
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ウ
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午島継
,ゅ
き
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る
ま
/つ
く
っ
て
,こ西
と
,ぃ
っ
て
,/で
し
た
。
ぼ くと,や
っちゃん と,/つ
くりに,い
きました。 でも,み
のちゃんは,つ
/く りに,き
て:マなかった。 ああみのちゃんずるいや/な
いかい。 (させ てお い て) ひ とに,さ
しといて,じ
/ぶ
んだけ,あ
そん どってや。 だいぶん,な
が くなった。 もうよい と,お
もって,//いました。 みのちゃんが,「もっ と,/つ
くってこい。」 といって/で
した。 てが,ひ
りひ りしました。 で も,つ
くりました。 マ マ (い い 機 策 で)みのちゃんは
上でよい/き に
,す
べっとってで
/し
た。
ぼくは
,お
どち
実ギゝ
Υ
Sノ
奉モ
晃。
でも
,
こわくて
,メ
詈諾ピツ暫比
:マだ。
こ
:二
,ど
と
と
1争
努
発撓二
ζ
こ
と
桑
誓負
ん
烏
じぶんひとりで
,
しと普そ
/で
した。
遊 びの中で気付 いた友人 の`ず るさ″を取 り上 げた ものである。遊 びの中での`した こと″や`出 来事″のら列のみに終わらず,`しのちゃん〃の`ず るさ″をあらわす言動 と
,そ
れに対す る思い と が取 り出されている。 これ ら,`社会″に関する題材は,行
動 を中心 として取 り上 げると,`遊 び″に関す るもの となる。 観察 (または観察 に基づ く思考・感情)に
よらなければ,`社会″ に関する題材は成立 しないからで ある。 1年生の2学
期の後半,11月
頃か ら,こ
のような `社会″ に関する題材がみられるのは,上
の理 由によると考 えられ る。 2・3年
生の間 に書 かれた純一郎君の日記 (334編)の
うち,`社会″ に関する題材を取 り上げた ものは,次
の19編である。12 4・
13
えん そ く25 4・
26さ
し と くれいい うといて 114 8。3
お お さか か らか えった 122 8・11
おつ り 132 8・24
い ち 133 8・25
さい ごのた い そ う 142 9。19
はい しゃ さん 162 10・16
あ したの お まつ り 170 10・27
て いで ん 19511・27
えい こさん 197 11・29
洵ゝじ 310 8・7
ひ とば し 313 8・17
ど もるの をなお しにいった 314 8・18
だ い 。も もた ろうの話 を した 315 8・19
うさ ぎ とか めのか け くらべ 316 8・20
自分 の学校 の な まえ をい った 317 8・21
国語 の本 を読 んだ 318 8・22
本 を読 む き ょうそ う 319 8・23
や っ とす んだ 上の `社会″ に関す る題材を取 り上げた日記のうち,友
人 を取 り上 げた もの(1年
生の 日記では `社会″に関する題材のほとんどが友人 を取 り上げたものであった)は
,25の
「さしとくれいいう といてJ,195の「 えい こさん」の2例
のみである。 また,313の
「 どもるのをなお しにいったJから, 319の「やっ とすんだ」までの7編
は, 1週
間の吃音矯正 に通 った という出来事 を書 いた ものである。 広島県教育研究所 の調査では,各
学年 とも `社会″に関する題材のほとんどが旅行を取 り上げた ものであることか ら,純
一郎君の 日記 にみ られ る `社会″ に関する題材の減少傾向は,そ
の人間関 係・ 行動範囲が,限
られた狭い ものであった ことによると考 えられ る。 次 に,`学校″ に関する題材 を取 り上げたものが増力日傾向を見せている点である。 純一郎の日記のばあい,`学校″に関す る題材のほ とんどは,授
業 についての,次
の ような内容のもの で あ る。
63
みず ぐるま(6月
6日) りかの じかんにな りました。 だいこん と,ぼ
うる,が
みを,/だ
しました。 せんせい力ヽ,「つ くりなさい。」/と
いって,で
しな。 ぼうるがみを,だ
い こんに,さ
/そ
うとお もって,ぎ
ゅうぎゅうと,//さ しました。 で も,さ
せ ません。 ぼ くは,や
すお くんに,は
さみ/を
,か
して もろて,あ
なを,あ
け/ま
した。 それ をさして,い
きました。 だいぶん さす と,あ
きらくんが,/「
で きました。」 と,い
って こうどう/の
よこのすいどうへ い つて,で
/し
た。 ぼ くも,あ
わてて して,で
きま/し
た。 すい どうか ら,水
を,だ
して,/み
ず ぐるまに,水
を,あ
てました。 すると, うろち ょろうろち ょろ//しなが ら, まいました。 水が,う
しろへ,
とんで きまし/た
。 ぼ くは,「ぼ くのんようまうじょ/う
。Jと
,い
いました。 すると,あ
きらくんが,「ぼ くの/ん
かっちゃい。Jと
,い
って,で
し/た
。 まゆみさんが,「まわ さしとしい。」/と
,い
うちゃったので,ま
わ さし/た
げました。 水が,お
ちよる下 に,み
ず ぐるまを,/や
って,で
した。 かいの中に,水
がはいって,/く るっ くるっと, まわ りました。 すると, ものすごいい きよいで,/ぐ
るぐる ぐるぐると,ま
いました。 まゆみさんが,よ
うまうようま/う
と,い
って,よ
ろこんでで した。 ようこさんが,き
ちゃっておお/ぜ
いが,き
てで した。 ぼ くは, きょうしつに,い
きま//した。 きよしくんは,せ
んせいに,つ
/く って, もらいよって,で
した。 ぼ くは,ま
た,む
こうに,い
っ/て
,ち
い とま,ま
わ してでそん どっ/た
ら,さ
いれんが,な
って, おわ/り
ました。 ぼ くは,い
えに,か
いった ら,/か
いで, もっ と, じょうとうつ く/ろ
と,お
もいました。 理科の授業中の ことが らが,時
間的順序に従 って素直 に書 きつ らね られている。 純一郎君の父上・ 小西健二郎氏 は, 2・3年
の ときの担任 について「数学,理
科等が得意 な方で した…」 と述べてお られる。 これ らか ら, 2・3年
で `学校″に関す る題材 を取 り上 げた ものが漸 増 している理由 として,純
一郎君が算数,理
科等の授業 に次第 に興味 を持 ち,日
記 に もそれ らの授 業内容 を書 くようになった ことが考 えられ る。2.構
想 純一郎君の日記は,す
べて,は
じめに中心点を決め,書
くことが らを取 り上げ,配
列を考えてから一 きっち りとした構想 を立ててか ら一書かれた ものではない。思い出す ままに
,あ
るいは,興
味 中心 に書 き進 めてい くうちに,自然 に構想がで き, まとまった ものである。 したがって,そ
のほ とん どが時間的順序 によって書かれた文章 といえる。 純一郎君の 日記 の構想 を,国
立国語研究所0・広 島県教育研究所の調査 と比較す ると,右
のように なる。国立国語研究所の調査 は課題作文,広
島県 教育研究所の調査 は自由題作文 によるものである が,数
字 にみる限 り,純
一郎君の 日記の構想 は, 国立国語研究所の調査 に近い もの といえる。また, 純一郎君の文章 に組織的な構想 をもった ものが見 られないのは,日
記 として書かれたため と考 えら れ る。 段落については, 1年
生のはじめにベ タ書 きが み られるが,他
はすべて1文1段
落の形 をとって いる。 これは,純
一郎君の 日記が,す
べ てマスロ のノー トを用いて書かれていることによると思わ れる。3.記
述 ① 記述量 (文字数,文
数等) 純一郎君の 日記の, 1編
あた りの平均文字数, 平均文数,1文
あた りの平均文字数 を,そ れぞれ, 他の調査0と比較す ると,右
のようになる。1年
生 に限って見 ると,純
一郎君の日記 は,文
字数,文
数, 1文
文字数いずれに関 して も高い数 値 を示 している。 しか し, 2年
生, 3年
生 と進 む にしたがって,他
の調査が横 ばいまたは増力日傾 向 をみせているのに対 し,純一郎君の 日記のそれ は, 横 ばいまたは減少傾 向をみせている。 い ま,純
一郎君の日記の, 1編
あた りの平均文 字数,平
均文数, 1文
あた りの平均文字数 を,書
かれた順 に示す と,図
2から図4(本稿24ページ) のようになる。 いずれの図にも,全
体 として の大 きな傾 向・ 変化 はみ られない。ただ, 1編
あた り の文字数が900字を越 えるものが,1年
生で は19編 であるのに対 し,2・ 3年
生では11編,逆
に200字 以下の ものが, 1年
生では27編, 2・3年
生 では 12編となっている。 この ことか ら, 2・3年
生で は, 日による (または題材 による)言己述量 の差が 小 さ くなってお り,安
定 した もの となっていると (表3)国
立国語研 究所 (表4)広
島県教育研究所 (表5)純
―郎君の日記 (表6)平
均文字数 (表7)平
均文数 (表8)一
文あたり平均文字数 (%) (%) (%) (%) (%) (%)1年
2年
3年
興 味 中 心 的 75,7 72.5 ら夢J 留9 12.5 5,4 2.5 組 織 的 25.0
1年
2年
3年
興 味 中 心 的 ら列
的 組 織 的 0
1年
2年
3年
興 味 中 心 的 98.8 ら夢J μt 組 織 的 0 0 0
1年
2年
3年
新潟県立教育研究所 363 460 569 国 立 国 語 研 究 所 372 広 島 県 教 育 研 究 所 小西純 一郎君 の 日記 4651年
2年
3年
新潟県立教育研究所 16.0 国 立 国 語 研 究 所 広 島 県 教 育 研 究 所 24.3 小西純 一郎君 の 日記 15,71年
2年
3年
新潟県 立教育研究所 28.0 35.0 国 立 国 語 研 究 所 24.8 広 島県 教 育 研 究 所 22,0 小西純 一郎君 の 日記 27.3い える。 また
,図
5(本
稿 26ペ ー ジ)は
会話文 の比 率,図
6(本
稿 26ペ ー ジ)は
1文あた りの文 字数 の偏 差値 で あ るが,い
ずれ も大 きな傾 向・ 変化 はみ られ ない。 以上 の考察 か ら, 2・3年
生 の間の純 一郎 君 の 日記 にみ られ る,記
述量 (文字 数,文
数 等)に
つ いて,次
の ように ま とめ る ことがで きる。1.児
童 に課 した `作 文″と自由に書 いた `日記″との間 には,記
述 量 に大 きな違 いが あ る。2.各
文 章間の記述量 の差 は, 1年
生 よ りも 2・3年
生 で小 さ く,安
定 した もの とな る。3.記
述 量 の,学
年 内 での大 きな傾 向・ 変化 はみ られ ない。 ② 表 記 ②漠字 純一郎君の文章が `日記″ として書か れたものであり,`作文″として書かれたものより も,漢
字の使用率が低いことが予想 されたが,他
の調査 と比較す ると,右
の表のように,必
ず しも その使用率が低 い とはいえない。 また,国
立国語 研究所の調査では,漢
字 の使用量の増加 を語 いの 拡充 によるもの としているが,純
一郎君の日記 に みる限 り,そ
の ような例 はみ られない。 ④片仮名 使用率(1文
あた り平均片仮名使用率) の他調査 との比較 は,右
の表の とお りである。片 仮名の使用 は,児
童の環境,調
査時期等 によって 大 きな差が出ることが考 えられ るが,純
一郎君 の ばあい,片
仮名 で表記 されているものの大部分 は スポーツに関す る外来語および擬態語で占め られ ている。 下 は, 3年
生の1学期 (4月20日)に
書かれた 日記である。248
や きゅう 学校へあそびにいってや きゅ/う
をしました。 はじめぼ くやが, まもり/ま
した。 ぼ くがぴっちゃ―をしま/し
た。 1ばんは,し
ょうちゃん/で
した。 ぼ くは, うたそうと,思
/い
ました。 なげました。 しょうちゃんが,ポ
カンと/ぼ
くの まっしょうめんへ うち/ま
とって1ルイヘ,な
げまし/た
。 あぶ とです。 ひろいち くんは,つ
うス ト/ラ
イクにな りました。 なげると,バ
ン ドを,
して/で
した。 とつた と,思
うと,つ
うちゃ/ん
が,と
っとっでで した。 つうちゃんは,ゆ
っ くりと/1ル
イヘなげてで した。 (4月20日) した。 (表9)1年
2年
3年
新潟県立教育研 究所 0.023 0,17 国 立 国 語 研 究 所 広 島 県 教 育 研 究 所 0,005 小西純 一郎君 の 日記 0,06 0,36 1,03 (表10) (%) (%)1年
2年
3年
新潟県立教育研究所 国 立 国 語 研 究 所 広 島 県 教 育 研 究 所 小西純 一郎君 の 日記2だんにな りました。 まもるちゃんは
,ヒ
ッ トを/う
ってで した。 やっちゃんであぶ とに して/で
した。 こんどは,ぼ
くらのば/ん
です。 1ばんの しんちゃんあぶ とです。つうちゃんが
,サンシンし
/て
もかまへんさかいおも
/い
きリバットを
,ふってんと,/い うてでし
た。│
か らふ りで,つ
うス トライ ク//に な りました。 ぼ くは,バ
ッ トを,な
が く/も
ち ま した。 そ して「 ポ ン。」 と, うち ま/し
た。 すると,や
っちゃんを,こ
/え
て2ル
イラです。 たかゆきくんが うっちゃっ/て
,ぼ
くは,ホ
ンルイヘはい/り
ました。 擬音語は正 しく表記 されているものの,外
来語に関 しては,「ぴっちゃ一」「あぶ と」あるいは「1 ルイ」「サンシン」など混乱や誤用がみられる。 これらは,外
来語であることなど言葉の意味を十分 に理解 していないことによるもの と考えられるが,片
仮名表記の増加する過渡期の現象 といえる。 ②イ反名遣い1年
生の段階で数多 くみられた助詞の誤用,拗
音 。促音 。長音の表記の誤 りは, 2・3年
生ではほとんどみられない。 しかし,話
しことば (兵庫県氷上郡地方の)を
そのまま文字化 し た表記 の誤 りは, 2・3年
生 の 日記 に も数多 くみ られ る。 そのい くつか を取 り出す と,次
の よ うな ものが ある。 ぜ んぶ (全部)一
― で んぶ かぞ える (数 える)一
一 かず え る ざんね ん (残念)一
一 だ んね ん くみ あい (組合)一
一 くみや い まぜ る (詔記ぜ る)一
まで る これ らの表記 の誤 りについて は,評
語・ 朱筆 に よる指 導 はみ られ ない。 ③ 描写・ 表現 次の2編
は,い
ずれ も1年生の3学
期 に書かれた「日記」であ り,す
ぐれた描写・ 表現のみ られ るものである。 おか しいな(2月
28日) 2じか んめ りかです。 ぼ くた ちは, うん ど うじ ょ/う
にで ました。 ば くた ちは,か
げ を, う/つ
した りしました。せんせいが
,て
つばうの,/か げに,あ わせて
,せ
んを,/ひ いてでした。
ほんで
,て
つばうの
,か
/げ
の
,て
っぺんちょうに
,/た けを,さ してでした。
せんせいが
,「これちい/と ましたら
,か
げがかわる。
」
/と
,い
つてでした。
じっと,日 で
,か
げを,/み ていました。
でも
,な
んにも,う ごき/ま せんぼくは,も うむこう
/へ
,い
きました。
すると,き ょうじくんが
/「
あっかげがかわっとる。
」 と
,/い つてでした。
た。 べ ん とうが
,す
み ま した。 ぼ くは,て
つ ぼ うの,か
げ を,/み
に,い
きま した。 2じか んめは,ち
い とや った け/ど
,い
まは,も
う,ぼ
くらが,足
を/ち
か ら,い
っぱい,ひ
ら ける くら,/い
で した。 こん ど,ぼ
くは,か
こい しとった と こをみ/に
い きま した。 で も,さ
っ き と,お
ん な じで した。お日さんは,う ごいて
,だ
いぶ
/ん
にしがわに
,い
っていました。
ぼくは
,お
日さんが,と まっと/る とは
,お
もえませんでした。
ママ(え)(のとき) ぼ くは, また,か
い りし に, て/つ
ばうの,か
げを, みました。 もう,い
っしょうけんめい, 2/ほ
, くらいに,な
っていました。マ
マ
砲 た叫
マ
なったら
,また
,か
/げ
が
,す
じポサ
`ゼち
掟と
せと
,ぉ
/ん
なじに
,基
打へ
そ
ん年乞
う
デお
ゝ
と も/い
いました。 おか あちゃん え らいや ろ (3月11日) IFく が, が っ こうか ら, か え りま した。 ママ(え) (く れい) おっこいばあちゃが/「ごはんをたべてからお/か
あちゃんを,むか い/に
いってっ ととくれい。」/
と,い
ってでした。 ぼくは,い
そいで,/ご
はんを,た
べ ました。 ごはんを,た
べよっ/た
ら,ひ
ろこね い ちゃ/ん
が,か
えってきて,/「
おかあちゃんが,お
/
じいちゃんに,む
か い にきてもうとくれ と,/い
うちゃったで。」 と,/い
いました。 ぼ くは,ご
はんを,/た
べかけで,と
んで,/い
きました。 けいこちゃん とこの/ほ
うの,み
ちを,あ
が/り
よったら,お
かあ,/ち
ゃんが,み
ちの上を/と
, そ し と , ま聴 一呻 嘲
呻 ”
い みんな 。一い
うてゃ 。J中時
い”炒ママくゅ♭っ
”φ聴一
︼”φ
い > つう りよっち ゃ つた。 あ っ しまった。 お そ
/か
った か と,お
もって/は
しつて,あ
が りまし/た
。 おか あちゃん は,あ
/せ
を,ぽ
とぽ と,お
と/し
なが ら,く る まを,/ひ
っぱ つて,い
きよっ/て
で した。 ぼ くは,お
かあちゃ/ん
えらいや ろうか。 お じいちゃんが,い
っ/た
げちゃつた らよいの/に
と,お
もいました。 さかを,お
じいちゃ/ん
が,ひ
っぱって,お
/り
てで した。 か ド)ってか ら,お
じ/い
ちゃんが,「ざんね/ん
や ったやろ。」 と,い
っ/て
で した。 いずれ も,単
なる観察 を越 えた,心
よせ と思 いや りとが,全
体 をつ らぬいてお り,観
察・描写の 詳 しさが,思
い 。考 えの こまやかさ として表現 されている。 1年生3学
期の段階で,こ
の ような描写力・ 表現力 をぶ まえ, 2・3年
生での変化 。発達 につい て,以
下,考
察 を加 えたい。2年
生・3年
生の日記の題材 として,弟
や友人 との `す もう `が くり返 し取 り上 げ られている。 それは,下
の7編
である。44
す もう(5月
15日)95
す もう(7月
15日)160
す も う(10月
14日)166
す もう(10月
23日)196
す もう(12月
28日)243
あ き ら くん とす もうした(4月
14日)270
す も う(5月
27日)
′ 最初 に「す もう」 を取 り上 げた 日言己,44の
「 す もう」(5月15日)は
,次
の よ うな ものであ る。44
す もう(5月
15日 ぼ くは,「 しょうちゃんす もう しよ/か
。」 と,い
い ま した。 しょうちゃんは,「 しよ。」 と,//い い ました。 どん と,ぶ
つか りま した。 ぼ くは,手
を,ぱ
っ と, まえに,/や
って まわ しを, と りました。 しょうちゃんは,ま
だ,ま
わ し/を
,と
って,い
ませ ん。 ぼ くは, うわ て,な
げを, しま/し
た。 す る と,ぱ
っ と,ま
わ しを, も//っ て, こ しを,ひ
くくしました。 ぼ くの,手
が,す
べ つて,ま
わ/し
が,は
ずれ ま した。ぼくはちくしょうまわしを予
マ
っ
/か
まえたな
,
と
,お
もって
,し
ょ
/ち
ゃんの子
マ
手を
,ぼ
くの手
マ
ば
んど/か
らはな しました。 こん どは,み
ぎよっつに,な
り/ま
した。 ぼ くは,よ
うしと,お
もって, うちがけを, しました。 しょうちゃん も,き
りかえて,/う
ちがけを, しました。 にんぎょうみたいに,ま
っす ぐ/に ,な
りました。すると
,こ
っちへ
,ぐっと
,ね
/て
子
マ
きました。
,
すると
,ぼ
くが, まけました。 しょうちゃんが,「へんだ。」 と,/い
いました。 ぼ くは,「どうしたん じょう。」 と,/い
い ました。しょうちゃんは
,に
こにこ子
マ
し
/て
,ぼ
くの
,ほ
うを
,む
きました。
ぼ くは, もういっぺん しよか,/と
,い
って,す
もうを, しました。 弟 との「す もう」の様子が,時
間的経過 にしたが って,詳
しく生 き生 きと描写 されている。比較 的短 い文 による,た
たみかけるような表現 は,具
体的であ り,ま
た,自
分の動作 を客観的に説明 し ようとする姿勢がみ られる。 しか し,「す ると,ぼ
くが, まけました。」では, どのようになったので負 けたのか は判 らない。 また,こ
の一文以降,表
現がやや冗長 な ものになっている。それは,こ
の日記の力点が「す もう」 の経過 (展開)の
描写 におかれたため と考 えられ る。 この44の「す もう」の2か
月後 に書かれた,95の
「す もう」 は,次
のようなものである。95
す もう(7月
15日) しょうちゃん とす もうを,し
まし/た
。 の こった といってがっぶ りくみ/ま
した。 ぼ くは,お
しました。 しょうちゃんが, うわてなげし/ま
した。 また まんなか まで きました。 ぼ くは,そ
こで,お
おひか りみ/た
いにふ りまわ しました。 そして,そ
とが けをしました。 まだ こけません。 たたみのふちまで,お
して,い
っ/て
,ご
い とお しました。 もうで とるや ろと,お
もたけど,/で
ていへんで,う
しろにまわって,/お
しだ され ました。 また,
この95の3か
月後 に書かれた166の「す もう」は,次
のような ものである。166
す もう(lo月
23日) 朝がっこうへいって,す
も/う
しようか と,い
いました。 するとみんなが,「し/よ
。」 と,い
うちゃったので き/よ
しつの中に,ち
ょうく/で
まるを,か
き ました。 1ばんは,ぼ
くと,あ
き/ら
くんです。 あきらくんは,口
を,と
/が
らして,お
してで しまた。 ぼ くもの どわ を, しまし/た
。 あきらくんは,お
しのほ/う
が,つ
よいので, くみま/し
た。 そして, 1ぺ
ん うわてな/げ
しました。 で もこけてないです。 あきらくんは, こしを,/ひ
くくして とってで した。 ぼ くは,手
や らおなか ら/あ
を,う
へへやって,お
こ/し
ました。そ して
,そ
とが け し ま し/た
。 あきらくんは,手
を,は
/な
してで した。 ぼ くは,足
を,ぽ
ん とけ/り
ました。 ふ らふ らと,し
てで した。 そこを,ご
い と,お
しました。 あきらくんは,で
てで し/た
。 ぼ くのかちです。 それか ら,か
ずお くんや/ら
,や
すお くんや らしまし/た
。 ここでは,44,95の
文章 と比 して,記
述・ 表現が よ リー層具体的になっている。 そ して, 1ぺ
ん うわてなげをしました。で も,こ
けてないです。あきらくんは,こ しを, ひ くく しとつてで した。 上の3つの文 は,自
分の動作,そ
れに対す る相手の反応,そ
の理由,
と考 えられ る。 ここには, ただ詳 しいだけで はな く,自
らの判断 も含めた,論
理的展開の形 をとって描写 しようとす る姿勢が うかが える。 196の「す もう」 は,次
のような ものである。196
す もう(11月
28日) おべん とうがすんだのでぼ くは,/す
もうしょか と,い
い ました。 こうどうへいって まるを,か
き/ま
した。 そして しました。 きよしくんが大ぜい こか してで/し
た。 5年の子が,み
とってで した。 ぼ くと, きよし くんのばんにな/り
ました。 大ぜい「 きよし一 きよし―。」 と,/い
ってで した。 ぼ くは, どかん と,ぶ
つか りま/し
た。 きよしくんは,
ご りらみたいな/か
おをして,の
どわ をしてで し/た
。 どひ ょうぎわ までおいつめ られ/ま
した。 ぼ くは,に
げて まえみつを, と/り
ました。 で もきよしくんは,の
どわでお/し
てで した。 まだつか まえていへん もういっ/本
のてで,
くびにかか っ とる手 を,/と
りました。 もぐって もうだ しにな りました。 よしこれでよい と,思
って ごい/ご
いお してい きました。 きよしくんは,「へ えへ え。」 ゆう/て
がんばっ とってで した。 どひ ょうぎわ までおいつめたけ/ど
うわてなげ してはんたいに, ま/わ
してで した。 ち くしょうと,思
って,ぼ
くは,/よ
こに,に
げました。 そして,手
を,は
な してつっぱ/り
やいでいきました。 ぼ くもつっぱ りは,つ
よいか ら/で
す。 ぼ くは,目
をむいて,「はあはあ。」/い
いなが ら,の
どわでお しました。 きよしくんは,口
を,あ
けてが/い
こつみたいなかおを,し
てで し/た
。ごくは
,一
っぱつあた までぶつ/か
ってぼい と,お
しました。 きよしくんはまけてで した。、 つぎは
,や
すお くん としてか ら,/あ
きらくんの,の
どわ まけまし/た
。 それか らいつぱい しました。 さいれんが,な
ったので きょう/し
つへはい りました。 先の166の「す もう」では,相
手か らの働 きかけは書かれてお らず,す
べて自分の働 きかけへの反 応 として描写 されていた。 それに対 して,こ
の196の「す もう」では,「きよしくんは,ご
りらみた いなかおをして,の
どわをしてで した。」「 どひ ょうぎわ までおいつめたけどうわてなげしてはんた いに,ま
わ してで した。」等,相
手か らの働 きかけを,具
体的・客観的に とらえようとする姿勢がみ らオtる。 7編の「す もう」 を取 り上 げた日記の うち,最
後 に書かれたのが,次
の270の「す もう」である。270
す もう(5月
27日) きょうは,雨
が,ぴ
ちぴち/ぶ
って,外
であそべ ません。 しょうちゃんが,「なん ど/う
して,あ
そぼけい。」 とい/い
ました。 ぼ くは,「 くろぼ しと, しろば しを,つ
けて,す
も/う
をしよか。」 と,い
いました。 しょうちゃんは,「よし。」 と,/い
いました。 ぼ くは,ほ
んまのす もう/は
,15日
かんや さない,/15か
いせんに,し
ました。 そして, しました。 ぼ くが, 3し
ょう1ぱ
い/に
な りました。 5かいめです。 「の こった。」 と,い
って,/た
ちました。 ぼ くは,お
もいっきりつっ/ぱ
ってみようと,思
って,ぼ/い
ん,ぼ
いん と,つ
っぱ り/ま
した。 しょうちゃんは, 2た
お しで,ず
ずずず と,/し
きのせん まて,い
きまし/た
。 ぼ くは,一
っぺんや と,/思
うと,し
ょうちゃんは,/ま
だの こって,ぶ
ちあ/た
って きました。 がっぷ りよつにな りまし/た
。 ぼ くは,あ
た まを,つ
け/て ,し
ょうちゃんが, もっ/と
る, まわ しを,き
りまし/た
。 そして, ぐっ ぐっ と, とひ ょう/ぎ
わへ,お
いつめ, まし/た
。 もう,「かった もんや。」 と,/よ
しよった ら,し
ょ/う
ちゃんに, もぐられ まし/た
。 ぼ くは,し
ょうちゃんの,/は
らを, もって, ぐっと,/力
をいれ ました。 そして,ぶ
らぶ らしなが/ら
,か
たにかつぎました。 しょうちゃんは,目
を,/む
ぃて,「きやあ。」 と,い /い
ました。 ぼ くは,ど
うじゃ と,思
って/,つ
りだ しました。 そして,か
ちました。 8かいまで して,や
め ま/し
た。 てんは,ぼ
くの, 6し
ょう/し
ょうちゃんの, 2し
ょ/う
で した。 こ こで は, ぼ くが, 3し
ょ う1ぱ
い に な りま した。5かいめです。 8かいまで して
,や
め ました。 と,表
現意識 に基づ く省筆の技法が,よ
り進 んだ形で用い られている。 また,「ば くは∼ と思 つて∼ しました。」 と自分の動作の理由 (根拠)と
それ に伴 う動 きが表現 さ れ,「しょうちゃんは∼ ました。」 とそれに対する相手の具体的な様子が描写 されている。 さらに, しょうちゃんは目を,む
いて,「きゃあ。」 と,い
いました。 という1文の,「目を,む
いて」は,前
後の文章 か ら,純
一郎君が実際 に見た とは考 えられない。 こ のような,想
像 による描写が,ま
た表現の具体性 を増 していることは,こ
の段階の もとの として注 目に価する。 以上,「す もう」 を取 り上 げた7編
の 日記 によって, 2・3年
生の間の描写力・表現力の発達 (変 化)を
考察 して きた。2・ 3年
生の間の発達 (変化)に
は, 1年
生の1年
間の ような大 きな差 はみ られない。それは,む
しろ,純
一郎君が「す もう」 を題材 とした文章で何 を描写・ 表現 しようとし たか,そ
の意図による差 と考 えられ る。 ここに,表
現意図によって文章形態 を選ぶ,そ
の ような能 力の発達 をみることがで きる。 また,自
分の動作 を主 とした表現か ら,相
手の動作の表現へ,さ
らに,自
分の思 い 。動作の根拠 (理由),相
手の動作の校拠 (理由)へ
と,そ
の内容が複雑化 している。 単 なる,詳
しい描写`表現か ら,短
時間の ことが らを思い出 し再編成 してい く (時には想像 も加 えて)力
は,明
確 な主題意識 に基づ く,次
のような文章 に,よ
リー層発揮 されている。217
ヅボンがやぶれた(12月
29日) 学校 の木のすべ りだいを,す
べ り/ま
した。 さ一っと,も
のす ごいいきよ/い
で,す
べ りました。 下の方へ きてぼ くは,「いた。」/と
,い
い ました。 下へお りてむ こうへい きよつた/ら
,き よしくんが,「じゅんいち/ろ
うくん,お
まいけつがやぶれ と/る
ぞ。」 と,い
つてで した。 ぼ くは,「えっ。」 と,い
つてお/し
りを,さ
わ ると,や
ぶれていま/し
た。 ぼ くは,さ
っきいたかった とき/や
ぶれたいやろうと,お
もいました。 またす こしい くと,ま ゆみさん/が
,「じゅんいちろうさんの下の毛/糸
のぱっち もやぶれ とうら。J と,/い
つてで した。 ぼ くは,日
をまる くして中 ま/で
,手
をつっこみ ました。 あながあいてい ました。 ぼ くは,き
ょうあんで もろうたや/つ
や。 はかん といた らよかった/と
お もい ました。 ぼ くは, ものす ごくしんぱいし/ま
した。2時
30分ごろ家へかえ りまし/た
。 ぼ くは,い
うたら,お
こられる/と
,思
ってちい とまいわへんだけ/ど
,ど
うせいみつか るさかい,「
/あ
のう。
」と手
マ
ぃって口を
,い
がめ
/て
いいにくそうに
,い
いました。
おかあちゃんは
,マFじろっと,/こ つちをむいて
,「まあ
,きょう
/あ
んだげたところやのにもうやぶ
ア ﹂ が が 一 る
っ
/て
きたん。」と
,び
っくりしてでし
/た
。
おかあちゃんが
,ぱ
っちを
,あ
/ん
ばいしよってでした。
しち ゃったので,み
る と,あ
な/の
あ いた ところは,ち
ょっ と,お
か/し
な っ とった け どうまい こ とひ つ/つ
けた りま した。 `ズボンがやぶれた″ という出来事 を中心に,そ
の発端 か ら,学
校での こと,家
へ帰 ってからの と,結
び と,無
駄のない,具
体的で詳 しい描写・ 表現がみられ る。 また,
この ような描写・表現 一方で,不
安 。決心・ 告白・安 どという心の動 きを,具
体的に詳 しく表わす もの ともなってい この よ うな点 か ら,こ
の 「 ヅボ ンが やぶれた」 は,` 出来事 の, た,一
方で,思
考・ 感情の,具
体的で詳 しい描写・ 表現 に もなる″ える。 下 の「 あ したのつ うしんぼ う」は,「 ヅボ ンがやぶれ た」 とほぼ同 じ時期(2年
生 の12月)に
書 か れた ものであ るが,そ
の表現力 に大 きな差異 がみ られ る。214
あ した のつ う しんぼ う(12月
22日) ぼ くは,あ
したのつ うしんぼ うも/丁
もさが っ とらへ んや ろかあが っ と/ら
へ んで もよい さか い, さが っ と/ら
へ んだ らよいの に とお もい まし/た
。 ぼ くは,た
い くたぃて いさが っ/と
るぞ そや け どほかのんがあが っ/と
った らよい。 あが っ とい と くれ/い
た らよいの にな。 あが っ とった/ら ,よ
ろ こぶ け どさが っ とった らき/し
ょ くがわ るい。 あが っ とっ と く/れ
いた らよいの にな。 あ したのつ/う
しんば たの しみや。 さが っ とっ/て
もしょ うない また3が
っ きが ん/ば
った らよいや とお もい ました。 ひ どうさが っ とらへだ らよいの/に
な。 ` 通信 簿″につ いての思 いや考 えを頭 に浮 かぶ ままに書 き連 ねたためか,舌
足 らず で混 乱 した表 現が み られ る。 また,そ
の表現 も,
ら列 的・ 表 出的 な もの になっている。 純 ―郎君 の 日記 にみ る限 り,
この段 階(2年
生 の12月)で
は,具
体 的 な出来事 や経験 に よった 日 記 (文章)と
,思
考・ 感情 のみ を取 り上 げた 日記 (文章)と
の間 には,描
写 力・ 表 現カー それ は構 想力・ 論理 的思考力 と密接 に結 びつ くと考 え られ る。― に大 きな開 きがある といえる。 また,具
体 的 な出来事 や経験 によった 日記(文章 )に お いて も,そ
の出来事 や経験 に対 す る興味・ 関心 が低 いばあい,ら
列 的 な描写・ 表現 が多 くみ られ る。 い ま,そ
の例 であ る141の 「学年べ つ リレー」を,同
じ時期(2年
生 の9月18日と25日)に
書 かれ た145の 「や じろべ」 と並べ,比
較 した い。141
学年べつ リレー(9月
18日) が くねんべつ リレーにな り/ま
した。 せん しゅだけぃきました。 そして,な
らびました。 ばとんたっちにのけいこを/し
て,い
よいよはしるように/な
りました。 1ばんは,ま
ゆみさんで/す
。 具体的で詳 しい描写・表現が,
ま 段階 にある,す
ぐれた文章 といて っぽ うが な っ て