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Taro-宮崎県畜産新生プラン(最終

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(1)

宮崎県畜産新生プラン

平成25年3月

(2)

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

第1章

プランの策定に当たって

1 プラン策定の背景・趣旨 2 プランの位置づけ 3 プランの構成 4 プランの期間 5 プランの策定方法 6 プランの推進に当たって

‥‥‥‥‥‥‥‥‥

第2章

「口蹄疫からの再生・復興方針」(畜産分野)の検証

1 防疫体制の強化 2 畜産経営再開への支援 3 産地構造・産業構造の転換 4 埋却地の環境対策等 5 今回の経験を全国に伝える取組

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

第3章

プランの目標

1 目指す将来像 2 プランの目標 3 主要指標

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

第4章

プランの全体像

P11

(3)

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

第5章

本県畜産の新生

P13

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 生産性の向上 P13 (1) 肉用繁殖牛 (2) 肉用肥育牛 (3) 乳用牛 (4) 豚 (5) 生産性向上全般 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 生産コストの低減 P23 (1) 生産コスト低減全般 (2) 自給飼料 (3) エコフィード (4) 家畜排せつ物 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 販売力の強化 P31 (1) 生産・流通 (2) 消費拡大 (3) 輸出 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 畜産関連産業の集積 P41

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

第6章

防疫体制の強化

P45

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

第7章

プランの推進体制

P48

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

家畜の適正な飼養管理に関するガイドライン

P49

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 全 般 P 1 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 生産性の向上 P 4 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 生産コストの低減 P36 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 販売力の強化 P45 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 畜産関連産業の集積 P56

(4)

第1章

プランの策定に当たって

1 プラン策定の背景・趣旨 (1) 本県経済の状況 景気低迷が長引く中、平成22年4月に発生した口蹄疫は、畜産業のみならず本県経済 全体に深刻な影響を与えました。 本県経済は、口蹄疫終息以降、徐々に持ち直しの動きが見られたもの、高病原性鳥イン フルエンザの発生、新燃岳の噴火に続いて、東日本大震災の影響等もあり、厳しい状況が 続いています。 (2) 本県における農業・畜産の位置づけ 地域の産業構造の特徴を数値的にあらわす産業別特化係数を見ると、農業は、全国の 3.3倍となっており、本県における農業のウエイトが高いことを示しています。 その農業産出額に占める畜産の割合は約6割となっており、畜産は本県における基幹産 業となっています。 (3) 口蹄疫からの再生・復興の状況 口蹄疫からの再生・復興に当たっては、平成22年8月に策定した「口蹄疫からの再生 ・復興方針」及びその工程表(平成23年5月策定、平成24年4月改訂)に沿って、市 町村、関係団体、農家と一体となり、取組を進めてきたところです。 平成24年4月20日時点での畜産経営の再開状況は、農家数で60%、頭数で59% となっています。 経営再開が進まない理由としては、中国、ロシア、台湾等での口蹄疫の相次ぐ発生など による再発への懸念、高齢化や後継者不足、飼料価格の高騰や枝肉価格の低迷、TPP等 による先行き不安等の要因が考えられます。 (4) 本県畜産の現状と課題 我が国の畜産経営は、輸入飼料価格の高騰、畜産物価格の低迷、国際競争の激化等にさ らされており、本県畜産も、生産性、生産コスト、販売力、畜産関連産業、防疫体制の面 で、様々な課題を抱えています。 ① 生産性 ○ 飼料価格の高騰、畜産物価格の低迷に伴い、収益性が低下傾向 ○ 家畜の疾病、事故に伴う損失が大 ○ 繁殖成績が収益性に及ぼす影響が大 ② 生産コスト ○ 生産費に占める飼料費の割合が高く、飼料価格の高騰により深刻な影響 ○ 配合飼料価格が高騰、将来的な輸入動向も不透明 ③ 販売力 ○ 食肉に対する販売店及び購買者の動向が多様化 ○ 我が国の人口の減少・高齢化の進行に伴い、今後、消費量の減退が懸念 ○ 本県からの牛肉の輸出は、量、シェアともに横ばい ④ 畜産関連産業 ○ 県内で利用される配合飼料の約8割が、鹿児島県で製造 ○ 県内から出荷される牛・豚のうち、約4割強が県外で食肉処理 ⑤ 防疫体制 ○ 近隣諸国での口蹄疫の発生が相次いでおり、感染リスクは拡大

(5)

(5) プラン策定の意義 口蹄疫の被害を受けた畜産農家が安心して経営を再開し、また、県全体の畜産農家が経 営を維持・発展させるため、さらには、畜産業が将来にわたって本県の基幹産業であり続 けるためには、中長期的な視点で、「全国のモデルとなる安全・安心で付加価値や収益性 の高い畜産の構築」(本県畜産の新生)に向けた取組を進める必要があります。 そこで、「宮崎県畜産新生プラン」を策定し、県として、畜産経営を取り巻く課題への 対応や畜産の将来像を明確にした上で、市町村、関係団体、畜産農家との共通理解の下、 有機的に連携した取組を進めていくこととします。 2 プランの位置づけ 本県では、「口蹄疫からの再生・復興方針」や「みやざき元気プロジェクト」の取組を総 括した上で、「復興から新たな成長」に向けた基本的な考え方や視点、取組を明確にし、平 成25年度以降の県政運営の基軸となる「復興から新たな成長に向けた基本方針」を、平成 25年2月に策定したところであります。 このプランは、「復興から新たな成長に向けた基本方針」に示した「新たな成長に資する 取組」の一つとして、口蹄疫からの再生・復興を進める畜産分野について、「畜産新生」の 取組を具現化するものであります。 なお、このプランは、口蹄疫からの再生・復興における新たなステージに向けたものであ ることから、今回は、牛及び豚について作成しましたが、鶏についても、今後、関係者と調 整の上、必要に応じて検討を行うこととします。 3 プランの構成 「本県畜産の新生」については、本県畜産を取り巻く4つの課題(生産性の向上、生産コ ストの低減、販売力の強化、畜産関連産業の集積)ごとに10年後を見据えた「目指す姿」 を明確にし、それに関する「現状・課題」を整理した上で、その実現に向けた「具体的取組」 を示しています。 「防疫体制の強化」については、「本県畜産の新生」を実現する上でのベースとなるもの であり、「口蹄疫からの再生・復興方針」工程表に沿った取組の実績を踏まえて、今後の定 着に向けた「具体的取組」を示しています。 「本県畜産の新生」に関する「具体的取組」については、その内容に応じて、プランの期 間中に実現を目指す「短期的取組」とプランの期間を超えて検討・取組を進めていく「中長 期的取組」に区分しています。

(6)

4 プランの期間 このプランは、過去に例のない規模の被害を本県畜産に及ぼした口蹄疫を踏まえて、「本 県畜産の新生」に向けた取組を、スピード感を持って集中的に推進するため、平成25年度 から平成27年度までの3年間のプランとします。 なお、平成28年度からは、第七次宮崎県農業・農村振興長期計画(後期)において対応 することとします。 5 プランの策定方法 畜産新生プロジェクトにおいて、本県畜産を取り巻く4つの課題(①生産性の向上、②生 産コストの低減、③販売力の強化、④畜産関連産業の集積)への対応について、検討を行い ました。 (1) 体 制 ① 畜産新生会議 県と関係団体の代表者で構成し、ワーキングチームにおける調査・検討等を踏まえて、 「本県畜産の新生」について総合的な検討を行いました。 <関係団体> 宮崎県農業協同組合中央会、宮崎県経済農業協同組合連合会、 宮崎県農業共済組合連合会、社団法人宮崎県配合飼料価格安定基金協会、 宮崎県乳用牛肥育事業農業協同組合、公益社団法人宮崎県畜産協会、 宮崎大学、宮崎県市長会、宮崎県町村会 ② ワーキングチーム 4つの課題毎に、県、関係団体等の実務者で構成し、調査・検討を行いました。検討 に当たっては、必要に応じて、専門家、先進農家等の関係者から意見を聴取しました。 (2) 取組状況 時 期 取組内容 平成24年 5月30日 ワーキングチーム会議(第1回・合同) 平成24年 7月~8月 ワーキングチーム会議(第2回) 平成24年 9月 中間的とりまとめ 平成24年11月~平成25年1月 ワーキングチーム会議(第3回~第5回) 平成25年 2月27日 畜産新生会議

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6 プランの推進に当たって (1) 多様な施策の展開 プランにおいては、本県畜産を取り巻く4つの課題に対応するために必要な具体的な取 組を示しています。 これを効果的に推進していくためには、施設整備等に関する国の補助事業や資金対策を 積極的に活用するとともに、本県の実情に即した事業を構築する必要があります。 また、施策の推進に当たっては、県、市町村、関係団体との連携を一層強化することが 重要です。 (2) プランで取り上げなかった課題への対応 本県畜産が、今後とも本県の基幹産業であり続けるためには、プランで取り上げた4つ の課題への対応に加えて、担い手の育成・確保やより高度な環境保全対応、さらには、二 度と口蹄疫等の大規模なまん延を招かない畜産地帯の構築等に的確に対応する必要があり ます。 このため、各地域における「人・牛プラン」の策定等を通じて、担い手とその支援策の 明確化を図るとともに、試験研究等による技術開発や普及に取り組んでいきます。 また、「口蹄疫からの再生・復興方針」で示したゾーニングの考え方についても、既に 多くの畜産農家が経営を再開・継続している現状では、短期的には対応は困難ですが、将 来的に持続可能な畜産地帯を形成する観点から、長期的な視点で検討を継続していきます。 ※ 人・牛プラン:肉用牛生産に関して、肥育までを見据えて、繁殖を担う主体・施設等 について各地域ごとに策定するプラン (3) プランの進行管理 プランの目標を達成するためには、第7章に掲げる「畜産新生会議」等の県と関係団体 で構成する3つの組織によって、具体的な取組の推進、評価等を行います。 また、このプランは、県の「復興から新たな成長に向けた基本方針」の中に位置づけら れていることから、県庁内においては、「宮崎県経済・雇用対策推進本部」において進行 管理を行い、畜産新生の取組が本県の産業全体の成長に資するよう努めていきます。

(8)

第2章

「口蹄疫からの再生・復興方針」(畜産分野)の検証

口蹄疫からの再生・復興に当たっては、平成22年8月に策定した「口蹄疫からの再生・復興 方針」に基づいて、平成23年5月20日に工程表を策定(平成24年4月24日改訂)し、市 町村、関係団体、畜産農家と一体となって、スピード感を持って取組を進めてきました。 1 防疫体制の強化 二度と同じ事態を引き起こすことのない防疫体制・対策を構築するため、水際防疫、地域 防疫、農場防疫、迅速な防疫措置の4本柱について取組を行ってきました。 具体的には、県防疫マニュアルの見直し、定期的な防疫演習・防疫研修の実施、32の団 体との防疫協定の締結、県内全農場を対象とした家畜防疫員による巡回指導、農場を訪問す る機会の多い畜産関係者による指導・助言、家畜防疫情報メールによる海外での家畜伝染病 の発生状況等の伝達、県内一斉消毒の日の取組などを行い、必要な仕組みを構築してきまし た。 このように、二度と同じ事態を引き起こさないためには何が必要なのかという基本的な考 え方を県として提示し、一定の理解と取組が進んできたところです。 しかしながら、近隣諸国における口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザの相次ぐ発生を見ま すと、感染リスクは依然として高い状況にあります。 今後とも、地域、農場における消毒の徹底、水際対策、万が一発生した場合の迅速な防疫 措置について、より一層の定着・充実を図っていく必要があります。 2 畜産経営再開への支援 早期の経営再開に向けて、観察牛の導入支援、中間保有施設の整備支援、家畜市場の円滑 な再開支援、資金対応を行うとともに、畜産農家個々の実情を踏まえた経営再開への支援を 行ってきました。 平成24年4月20日時点での畜産経営の再開状況は、近隣諸国での口蹄疫の相次ぐ発生 などによる再発への懸念、高齢化や後継者不足、飼料価格の高騰や枝肉価格の低迷、TPP 等による先行き不安等もあり、農家数で60%、頭数で59%となっています。 今後とも、引き続き、経営再開、耕種転換等に向けた支援を行うとともに、本県全体での 畜産産出額、畜産農家の所得の回復を目指していく必要があります。 3 産地構造・産業構造の転換 食肉の低級部位の高付加価値化を目指した惣菜工場の施設整備やソーセージ等の開発への 支援、農産物の高付加価値化を図る加工工場の施設整備への支援等を通じて、畜産を核とし た6次産業化、耕種への転換については、一定の進展が見られます。

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4 埋却地の環境対策等 埋却地については、草刈、陥没修復等の管理対策とともに、地下水モニタリング等必要な 環境対策を行ってきました。また、埋却地の再生活用に必要な予算、制度については、平成 25年度から新たに創設されることになっています。 今後とも、関係市町と連携し、必要な管理対策、環境対策を行うとともに、土地所有者の 意向を十分に踏まえつつ、迅速で円滑な再生整備に取り組む必要があります。 5 今回の経験を全国に伝える取組 口蹄疫に関する情報発信については、口蹄疫に関する情報発信や資料等の保存展示を行う ことを目的に、平成24年8月27日に「口蹄疫メモリアルセンター」(宮崎県農業科学公 園内(高鍋町))を設置するとともに、平成23年11月に「平成22年に宮崎県で発生し た口蹄疫に関する防疫と再生・復興の記録」を作成しました。 今後とも、二度と口蹄疫を発生させないためにも、また、口蹄疫からの再生・復興を力強 く進めていくためにも、あのつらく悲しい経験を忘れないことが重要でありますし、また、 県外、国外の方々に発信し続ける必要があります。

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第3章

プランの目標

1 目指す将来像 全国のモデルとなる安全・安心で付加価値や収益性の高い畜産の構築 2 プランの目標 項 目 10年後を見据えた プランの目標 「目指す姿」 (平成27年度) 生産性 肉用繁殖牛 分娩間隔の短縮 414日 →1年1産 21日短縮 の向上 (平成21年) 肉用肥育牛 枝肉重量の増加 去勢:460㎏→490㎏ 去勢:10㎏増加 肉質の向上 (平成21年度) 肉質の向上 飼養期間の短縮 肉質の向上 飼養期間の短縮 飼養期間の短縮 乳用牛 生乳生産量の増加 乳用牛1頭当たり 乳用牛1頭当たり 年間プラス1t 1日プラス2㎏ (平成23年度比) 豚 肉豚出荷頭数の増加 母豚1頭当たり 母豚1頭当たり 年間17.3頭→22頭 年間2頭増加 (平成21年度) 生 産 生産コスト 飼料コストの低減 10%減少 3%減少 コスト 低減全般 (平成22年度比) の低減 自給飼料 粗飼料自給率の向上 92% →100% 100% (平成23年度) エコフィード エコフィードの 29千t →36千t/年 36千t/年 利用拡大 (平成23年度) 家畜排せつ物 家畜排せつ物処理・ 家畜排せつ物処理・ 家畜排せつ物処理・ 利用コストの適正化 利用コストの適正化 利用コストの適正化 販売力 生産・流通 取引価格の引上げ 10%高 5%高 の強化 (全国平均価格比) 消費拡大 県内消費量の増加 牛肉24位→10位以内 牛肉20位 (年間食肉購入量 豚肉16位→10位以内 豚肉10位 全国ランキング) (平成20~22年平均) 輸出 牛肉輸出の拡大 20t →200t/年 100t/年 (平成23年度) 畜産関 畜産関連産業 畜産物製造業出荷額 1,855億円→2,200億円 2,100億円 連産業 の増加 (平成22年)

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3 主要指標 農家戸数の減少に伴い、飼養頭数(特に繁殖雌牛、繁殖雌豚)が減少又は現状維持となる 中、生産性の向上、生産コストの低減等により、出荷頭数、産出額、農業所得の増加を目指 す。 【前提条件】 ○ 共 通: 飼養戸数は、西都・児湯地域では、平成23年度の経営戸数を基礎として、大きな 減少はないものとし、他の地域では、過去数年間のトレンドから減少数を推計 ○ 肉用牛: 飼養頭数は、規模拡大及び繁殖牛の分娩間隔短縮効果による増加を見込んで推計 ○ 酪 農: 生産乳量は、消費の動向等により、生産者団体が毎年決定する生乳計画生産目標数 量の増加が見込めない状況を考慮し、平成21年度と比較して微減とし、飼養頭数は、 改良や分娩間隔短縮等の効果による1頭当たり生産乳量の増加を見込んで推計 ○ 養 豚: 出荷頭数は、生産性向上による増加を見込んで推計 (1) 農家戸数 (戸) 年 度 平成21年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 (実績) (実績) 肉 用 牛 9,550 8,200 8,030 7,910 7,790 7,680 酪 農 353 316 314 306 298 290 養 豚 623 555 539 523 507 490 ※「養豚」の平成21年度については、畜産統計がないため、口蹄疫前の平成21年2月1日現在(以下同じ) (2) 飼養頭数 (頭) 年 度 平成21年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 (実績) (実績) 肉 用 牛 293,200 251,200 250,700 250,450 251,600 252,100 うち繁殖雌牛 101,600 79,400 80,190 80,000 80,000 80,000 酪 農 16,000 15,200 15,340 15,280 15,220 15,200 うち搾乳牛 10,300 9,550 9,990 9,980 9,970 9,960 養 豚 914,500 885,300 906,900 930,500 954,000 977,600 うち繁殖雌豚 86,800 84,100 82,000 82,000 82,000 82,000 (3) 出荷頭数等 (頭、t) 年 次 平成21年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 (実績) (実績) 肉 子牛出荷頭数 77,707 58,510 59,340 59,500 59,700 60,340 用 牛 肥育牛出荷頭数 84,672 70,800 71,200 71,700 72,300 72,700 酪農(生産乳量) 95,915 83,281 88,000 90,000 92,000 94,000 養豚(出荷頭数) 1,499,420 1,179,000 1,420,000 1,490,000 1,540,000 1,580,000 ※肉用牛子牛出荷頭数については、年度(4~3月) (4) 産出額 (億円) 年 次 平成21年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 (実績) (実績) 肉 用 牛 512 448 454 456 459 463 酪 農 102 89 96 98 100 102 養 豚 470 370 440 460 480 490 合 計 1,084 907 990 1,014 1,039 1,055

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(5) 農業所得 【共通設定事項】 ○ 単位頭数当たり年間所得額は、農業経営統計調査個別経営の営農累計別経営統計 (農林水産省)の平成19~23年の5年間のうち、最大と最小の2年を除く中庸 3か年平均から、各畜種毎に設定した生産性向上等の目標が平成27年度に達成さ れた場合の年間所得額及び所得率を推計 ○ 子牛販売価格、牛肉及び豚肉の枝肉価格、乳価は、一定 ○ 飼料価格は、5%増加を見込んで推計 ① 肉用牛繁殖 【 設定条件】 ○ 繁殖雌牛50頭規模で、年間出荷子牛が、平成27年までに2.4頭増加 ○ 経営費については、コスト低減で減少する経費(飼料費等)と、生産性向上に伴 う飼養頭数によって増加する経費は相殺 年 次 平成19~23年の 平成27年 所得向上額 中庸3か年平均 繁殖雌牛1頭当たり所得 39,787円 50,351円 10,564円 所 得 率 10.5% 13.6% +3.1 繁殖雌牛50頭経営の場合 → 年間 53万円 所得増加! ② 肉用牛肥育 【設定条件】 ○ 肥育牛200頭規模で、1頭当たり枝肉重量が平成27年までに10kg増加 ○ 経営費については、コスト低減で減少する経費(飼料費等)と、生産性向上に伴 う飼養頭数によって増加する経費は相殺 年 次 平成19~23年の 平成27年 所得向上額 中庸3か年平均 肥育牛出荷1頭当たり所得 37,136円 39,276円 2,140円 所 得 率 4.1% 4.3% +0.2 肥育牛200頭経営の場合 → 年間 28万円 所得増加!

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③ 酪農 【設定条件】 ○ 搾乳牛40頭規模で、1頭当たり生産乳量が、平成27年までに2kg増加 ○ 経営費については、生産乳量増加分の収入のうち飼料費分(42%)を加算 年 次 平成19~23年の 平成27年 所得向上額 中庸3か年平均 搾乳牛1頭当たり所得 137,068円 165,967円 28,899円 所 得 率 14.6% 16.4% +1.8 搾乳牛40頭経営の場合 → 年間 116万円 所得増加! ④ 養豚 【設定条件】 ○ 繁殖雌豚150頭規模で、1頭当たり肥育豚出荷頭数が、平成27年までに年間で2頭 増加 ○ 農業経営統計調査個別経営の営農累計別経営統計(農林水産省)には、と畜料金、内蔵 代等が含まれていないことから、収支に加算 ○ 経営費については、出荷頭数増加分の収入のうち飼料費分(64%)を加算 年 次 平成19~23年の 平成27年 所得向上額 中庸3か年平均 肥育豚出荷1頭当たり所得 2,006円 2,186円 180円 所 得 率 5.6% 6.1% +0.5 繁殖雌豚150頭経営の場合 → 年間 112万円 所得増加!

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第4章

プランの全体像

目指す将来像 全国のモデルとなる安全・安心で付加価値や収益性の高い畜産の構築 農家戸数の減少に伴い、飼養頭数(特に繁殖雌牛、繁殖雌豚)が減少又は現状維持 主 要 指 標 となる中、生産性の向上、生産コストの低減等により、出荷頭数、産出額、農業所得 の増加を目指す。 項 目 10年後を見据えた プランの目標 「目指す姿」 (平成27年度) 肉用繁殖牛 分娩間隔の短縮 414日→1年1産 21日短縮 肉用肥育牛 枝肉重量の増加 去勢460㎏→490㎏ 去勢10㎏増加 肉質の向上 肉質の向上 肉質の向上 飼養期間の短縮 飼養期間の短縮 飼養期間の短縮 生産性 の向上 乳用牛 生乳生産量の増加 乳用牛1頭当たり 乳用牛1頭当たり 年間プラス1t 1日プラス2㎏ 豚 肉豚出荷頭数の増加 母豚1頭当たり 母豚1頭当たり 年間17.3頭→22頭 年間2頭増加 生産コスト低減全般 飼料コストの低減 10%減少 3%減少 生 産 自給飼料 粗飼料自給率の向上 92%→100% 100% コスト エコフィード エコフィードの 29千t→36千t/年 36千t/年 の低減 利用拡大 家畜排せつ物 家畜排せつ物処理・ 家畜排せつ物処理・ 家畜排せつ物処理・ 利用コストの適正化 利用コストの適正化 利用コストの適正化 生産・流通 取引価格の引上げ 10%高 5%高 (全国平均価格比) 販売力 の強化 消費拡大 県内消費量の増加 牛肉24位→10位以内 牛肉20位 (年間食肉購入量 豚肉16位→10位以内 豚肉10位 全国ランキング) 輸出 牛肉輸出の拡大 20t→200t/年 100t/年 畜 産 畜産関連産業 畜産物製造業出荷額 1,855億円→2,200億円 2,100億円 の増加 関 連 産 業 の集積

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口蹄疫の被害を受けた畜産農家が安心して経営を再開し、また、県全体の畜産農家 趣 旨 が経営を維持・発展させるため、さらには、畜産業が将来にわたって本県の基幹産業 であり続けるため、「本県畜産の新生」に向けた取組を進める。 位 置 づ け 「復興から新たな成長に向けた基本方針」の「新たな成長に資する取組」の具現化 平成25~27年度(3年間) 期 間 平成28年度からは、第七次宮崎県農業・農村振興長期計画(後期)において対応 取 組 の 方 向 性 推進体制 肉用繁殖牛 繁殖成績向上のための関係機関によるサポート、地域ぐるみでの取組 肉用肥育牛 飼養管理技術の改善による肉量の増加と肉質の向上、飼養期間の短縮 乳用牛 本県に適した乳用後継牛の確保、飼養環境の改善、 畜 飼養管理・衛生管理技術の向上 産 コ ン 豚 ハイヘルスな豚の育成(事故率の減少)のための家畜疾病対策 サ ル テ ィ 生産性向上全般 適正な飼養管理、より実効性のあるコンサルティング、人材育成 ン グ 連 携 会 生産コスト低減全般 飼料給与体系の改善、ムダ餌の解消、飼養管理の改善、放牧の推進 議 畜 自給飼料 粗飼料流通システムの確立、飼料作物作付面積の拡大 産 エコフィード 新たな飼料化資源の確保、飼料化技術の改善、推進体制の確立 新 家畜排せつ物 適正で効率的な処理・利用を行う畜産経営体等の育成 生 生産・流通 特徴と独自性を持たせた本県食肉の安定的な生産体制の確立 「ブランド・販売戦略」の強化 宮 会 崎 効率的で新たな販売体制の確立 牛 及 び 消費拡大 積極的な「消費拡大対策」の強化 県 議 産 食 肉 販 輸出 積極的な「輸出促進対策」の強化 売 戦 略 会 議 畜産関連産業 「国外・県外移輸出分の県内食料品製造業への取込」による フードビジネスの展開 雇用が生まれる「新たな関連産業の創出、ビジネスチャンスの提案」 「販売力強化による県内処理頭数の増加」に向けた環境の整備 防 防疫体制 防疫体制の整備、水際防疫、地域防疫、農場防疫、迅速な防疫措置の定着・充実 疫 連 の強化 埋却地の適正管理・再生活用対策の実施 携 会

(16)

第5章

本県畜産の新生

生産性の向上

(1)

肉用繁殖牛

■ 目指す姿・プランの目標 項 目 10年後を見据えた「目指す姿」 プランの目標(平成27年度) 分娩間隔の短縮 414日→1年1産 21日短縮 ■ 現状・課題 肉用繁殖牛経営における生産性の向上については、分娩間隔の短縮が極めて重要である。 1年1産を妨げている要因は、発情の見逃し、分娩後の事故への対応の遅れ等であるが、 県内で約25%の農家が1年1産を実現していることから、適切な技術支援等により目標 を達成することは可能である。 肉用繁殖牛の分娩間隔が、414日から365日(1年1産)に短縮する場合について、 肉用繁殖牛50頭規模の経営で試算してみると、年間出荷頭数が6頭増加することにより、 所得が約197万円増加することとなる。 1年1産を実現するためには、分娩後80日までに受胎させることが必要であるが、そ のためには、確実な発情発見、適期授精の徹底が重要であり、観察・記録の徹底を含めた 適正な飼養管理、関係機関によるサポートが必要である。 ◆ 肉用繁殖牛平均分娩間隔の推移 年 19 20 21 22 23 日数 418.4 415.5 414.0 413.2 413.1 ※1月1日現在 ※1月から12月までの子牛セリ市名簿記載牛の母牛が対象。ただし、会社組織は除く。 【出典:全国和牛登録協会宮崎県支部「調査報告」】 ◆ 平成23年の肉用繁殖牛平均分娩間隔の分布 区分 370 371~ 401~ 431~ 461~ 491 日以内 400日 430日 460日 490日 日以上 % 25.0 27.1 17.8 10.0 5.9 10.1 ※1月1日現在 ※1月から12月までの子牛セリ市名簿記載牛の母牛が対象。ただし、会社組織は除く。 【出典:全国和牛登録協会宮崎県支部「調査報告」】

(17)

■ 具体的取組 肉用牛の繁殖成績向上のための関係機関によるサポート、地域ぐるみでの取組 項 目 具 体 的 取 組 A B 関係機関による 繁殖牛を飼養する農場を対象とした定期繁殖検診の実施 ● サポート 研修会等による分娩間隔短縮に対する知識・対策の普及 ● パンフレット等による優良事例の啓発 ● 発情発見システム等の導入の推進 ● 発情発見率の向上のための個体観察と記帳の徹底の推進 ● 定期繁殖検診等を通した分娩前後の事故、疾病の予防の徹底 ● コンサルチーム(畜産関係団体、大学、市町村、県等)による ● 組織的・体系的指導 地域ぐるみでの 地域ぐるみで1年1産に取り組む集団の推進と技術支援 ● 取組 繁殖農家から肥育農家へ子牛の飼養環境の移行をスムーズに行 ● えるようなネットワークの構築(子牛の早期出荷等) 生産性向上の阻害要因となっている疾病に対する対策の検討 ● ガイドラインの 家畜の適正な飼養管理に関するガイドラインの普及・徹底 ● 普及・徹底 〈別添〉 (A:短期的取組、B:中長期的取組)

(18)

第5章

本県畜産の新生

生産性の向上

(2)

肉用肥育牛

■ 目指す姿・プランの目標 項 目 10年後を見据えた「目指す姿」 プランの目標(平成27年度) 枝肉重量の増加 去勢460㎏→490㎏ 去勢10㎏増加 肉質の向上 肉質の向上 肉質の向上 飼養期間の短縮 飼養期間の短縮 飼養期間の短縮 n 現状・課題 枝肉価格の低迷が続き、今後も大きな改善は期待できない中で、肉用牛肥育農家の所得 向上を図るためには、枝肉重量の増加と飼養期間の短縮及び実需者ニーズの多様化に対応 した肉質の向上が重要である。 宮崎県産の和牛は枝肉重量が小さいと言われていたが、肉量が期待できる気高系の血統 を用いた種雄牛造成により、年々枝肉重量は増加傾向にあり、今後も改善を図っていく必 要がある。 枝肉重量が、460㎏から490㎏に増加する場合について、肉用肥育牛200頭規模 の経営で試算してみると、所得が約464万円増加することとなる。 一方で、これまで宮崎牛の美点として挙げられてきた、もも肉までサシが入る「もも抜 け」の良さやきめ細かなサシとなる「小ザシ」基調といった点が低調になってきていると 指摘されている。 このようなことから、枝肉重量の増加と飼養期間の短縮に結びつく飼養管理の改善と生 産性向上の阻害要因となっている疾病対策及び「もも抜け」や「小ザシ」等の肉質の向上 と肉量兼備の種雄牛の造成を行っていく必要がある。 また、最近、脂身が少なくヘルシーな牛肉や牛肉本来の美味しさを求める消費者なども 増えてきており、このような多様な実需者ニーズに応じた牛肉の生産も必要である。 ◆ 黒毛和種肥育牛の枝肉重量の推移 (頭、㎏) 年 度 19 20 21 22 23 頭 数 18,020 19,363 20,784 17,327 18,268 去 勢 体 重 448 459 459 468 468 頭 数 7,541 7,795 9,231 7,489 7,611 雌 体 重 395 403 404 409 411 【出典:JA宮崎経済連提供】 ◆ 黒毛和種肥育牛の上物率の推移 (頭、%) 年 度 19 20 21 22 23 頭 数 9,763 11,830 11,856 10,316 10,999 去 勢 上物率 54.2 61.1 57.0 59.5 60.2 頭 数 2,721 3,231 3,724 3,240 3,408 雌 上物率 36.1 41.4 40.3 43.3 44.8 【出典:JA宮崎経済連提供】

(19)

n 具体的取組 飼養管理技術の改善による肉量の増加と肉質の向上、飼養期間の短縮 項 目 具 体 的 取 組 A B 枝肉重量の増加 飼養管理技術の改善による肉量の増加 ● 肉質・肉量兼備の種雄牛の造成 ● 優良な県有種雄牛の産子を中心として、育種価等を用いて選抜 ● した高能力で特色ある繁殖雌牛群の整備促進(基礎雌牛選定方 針の策定) 生産性向上の阻害要因となっている疾病に対する対策の検討 ● 肉質の向上 牛肉のおいしさの要因となる脂肪酸組成推定技術を活用した優 ○ 良な種雄牛の作出 飼養期間の短縮 飼養期間の短縮及び肥育開始月齢の早期化の検討・研究 ○ ガイドラインの 家畜の適正な飼養管理に関するガイドラインの普及・徹底 ● 普及・徹底 〈別添〉 関係機関による コンサルチーム(畜産関係団体、大学、市町村、県等)による ● サポート 組織的・体系的指導 (A:短期的取組、B:中長期的取組)

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第5章

本県畜産の新生

生産性の向上

(3)

乳用牛

■ 目指す姿・プランの目標 項 目 10年後を見据えた「目指す姿」 プランの目標(平成27年度) 生乳生産量の増加 乳用牛1頭当たり 乳用牛1頭当たり 年間プラス1t 1日プラス2㎏ ■ 現状・課題 本県の酪農においては、特に暑熱ストレスによる繁殖性の低下等が生産性の向上を図る 上での大きな阻害要因となっており、全国の生乳生産が増産の方向にある中において、本 県の乳用牛1頭当たりの生乳生産量は、全国都府県平均を大きく下回っている。 このため、乳用牛の生乳生産量を増加させることが重要である。 乳用牛1頭当たりの生乳生産量が年間1t増加する場合について、経産牛40頭規模の 経営で試算してみると、所得が約176万円増加することとなる。 さらに、体細胞数30万個/ml以上で乳価ペナルティがかけられるため、体細胞数等の増 加を抑制し、乳質低下による乳価損失を削減することも重要である。 このようなことから、乳用牛の生乳生産性を向上させるためには、本県の気候に適した 乳用後継牛の確保を進めるとともに、飼養環境の改善や飼養管理技術の向上による分娩間 隔の短縮や衛生管理等の徹底を図ることが必要である。 ◆ 経産牛1頭当たり乳量(㎏/頭、%) H20 H21 H22 宮 崎 7,735 7,927 7,726 都府県 7,977 8,149 8,048 都府県との差 ▲242 ▲222 ▲322 都府県比 97.0 97.3 96.0 【出典:畜産統計及び牛乳乳製品統計(農林水産省)】 ◆ 分娩後日数と乳量との関係 ※分娩後日数が長くなるほど乳量は低下 (分娩間隔の長期化により生乳生産性が 低下) 0.00 10.00 20.00 30.00 40.00 50.00 60.00 1 6 11 16 21 26 31 36 41 46 51 56 61 66 71 76 81 86 91 96 101 分娩後日数と乳量 分娩後日数(日) 0 100 200 300 400 500 乳 量 (kg)

(21)

■ 具体的取組 本県に適した乳用後継牛の確保、飼養環境の改善、飼養管理・衛生管理技術の向上 項 目 具 体 的 取 組 A B 本県に適した乳 本県産乳用後継牛の供給体制づくり ● 用後継牛の確保 飼養環境の改善 暑熱対策の徹底(ヒートストレスメーターの活用等)など、飼 ● 養環境の改善の指導 畜舎環境の改善の推進 ○ 飼養管理・衛生 地域ぐるみでの分娩間隔短縮化の推進(乳用牛群能力検定デー ● 管理技術の向上 タを活用した栄養管理技術及び繁殖管理技術等の改善指導) 生乳生産管理点検項目の記録及び点検の徹底指導 ● 生産性向上の阻害要因となっている疾病に対する対策の検討 ● ガイドラインの 家畜の適正な飼養管理に関するガイドラインの普及・徹底 ● 普及・徹底 <別添> 関係機関による コンサルチーム(畜産関係団体、大学、市町村、県等)による ● サポート 組織的・体系的指導 (A:短期的取組、B:中長期的取組)

(22)

第5章

本県畜産の新生

生産性の向上

(4)

■ 目指す姿・プランの目標 項 目 10年後を見据えた「目指す姿」 プランの目標(平成27年度) 肉豚出荷頭数の増加 母豚1頭当たり 母豚1頭当たり 年間17.3頭→22頭 年間2頭増加 ■ 現状・課題 養豚経営における生産性の向上については、出産頭数、育成率の向上、事故率の減少に よる出荷頭数の増加が重要である。 母豚1頭当たり肉豚年間出荷頭数が、育成率の向上、離乳後の事故率の減少等により、 17.3頭から22頭に増加する場合について、母豚150頭規模の一貫経営で試算して みると、年間出荷頭数の増加により所得が約646万円増加することとなる。 一方では、養豚生産管理システム等を活用したデータに基づき、生産性向上に取り組む ことにより、プランの目標を上回る実績を持つ経営感覚に優れた経営体も多く、さらなる 生産性向上が期待される。 しかしながら、食肉衛生検査所の統計によると、検査した豚の約6割が極めて軽微なも のも含めて何らかの疾病にかかっているなど、疾病が、生産性を阻害する主要な要因とな っている。 また、口蹄疫の発生によりほとんど豚がいなくなった西都・児湯地域において、西都・ 児湯新生養豚プロジェクト協議会が主体となって、オーエスキー病、PRRS(豚繁殖・ 呼吸障害症候群)のない清浄地域づくりが進められているが、現在の状況としては、事故 率が減少した、肥育期間が短縮された、太りがいい、衛生費が減少したといった成果が上 がっている。 このようなことから、養豚経営における生産性の向上については、事故率の減少が極め て重要であり、そのためには、観察・記録の徹底を含めた適正な飼養管理、家畜疾病対策 が必要である。 ◆ 児湯地域においてPRRS・ADフリーに取り組む主要な農場(3農場)の肥育成績 口蹄疫発生前 口蹄疫発生後 差 肥育中事故率 7.9% 3.3% △4.6ポイント 出荷日齢 186.9日 166.5日 △20.4日 一日増体量 615.4g 690.7g 75.3g 【出典:宮崎大学農学部獣医学科調べ】

(23)

■ 具体的取組 ハイヘルスな豚の育成(事故率の減少)のための家畜疾病対策 項 目 具 体 的 取 組 A B 生産性阻害疾病 生産性向上の阻害要因となっている疾病の特定、対策の検討 ● 対策 研修会等による疾病に対する知識・対策の普及 ● 農場内、豚舎毎のオールアウト方式等の導入の推進 ● PRRS対策 児湯地域におけるPRRS対策の定着支援 ● 児湯地域以外の地域におけるPRRS対策の検討 ● (手法の確立、体制の構築、経費の確保、モデル地域の選定等) 児湯地域以外の地域におけるPRRS対策の実施 ○ ガイドラインの 家畜の適正な飼養管理に関するガイドラインの普及・徹底 ● 普及・徹底 <別添> 関係機関による コンサルチーム(畜産関係団体、大学、市町村、県等)による ● サポート 組織的・体系的指導 (A:短期的取組、B:中長期的取組)

(24)

第5章

本県畜産の新生

生産性の向上

(5)

生産性向上全般

■ 現状・課題 県内の農場における飼養密度の実態把握・生産性との関連分析を行ったところ、飼養密 度と生産性の間には一定の関連性が認められるものの、飼養密度が高いにもかかわらず、 生産性の高い農場も見受けられる。このような農場に対して聞き取り調査を行ったところ、 観察の徹底を含めた適正な飼養管理の実践が生産性の向上につながっていることが明らか となった。 また、畜産農家に対するコンサルティングについては、畜産協会、農家経営支援センタ ー、JA経済連、JA、NOSAI、飼料メーカー、薬品メーカー、農業改良普及センタ ー、家畜保健衛生所、畜産試験場等が、それぞれの立場や専門性に応じて、畜産農家から の相談に応じたり、指導を行ったりしているが、一定の連携はあるものの、県全体として、 組織的・体系的なコンサルティングが行われているとは言い難い状況にある。 このようなことから、生産性の向上においては、農家による観察・記録の徹底を含めた 適正な飼養管理、関係機関の共通理解に基づくより実効性のあるコンサルティングが必要 である。 また、生産性の向上、生産コストの低減等を図る上では、飼養管理技術が高いことはも とより、経営感覚にも優れた畜産農家の人材育成が必要である。 ◆ 家畜の飼養密度と生産性に関する調査・分析結果 ○ 肉用繁殖牛(分娩房) ○ 豚(肥育(前期)豚舎)

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■ 具体的取組 適正な飼養管理、より実効性のあるコンサルティング、人材育成 項 目 具 体 的 取 組 A B ガイドラインの 家畜の適正な飼養管理に関するガイドラインの普及・徹底 ● 普及・徹底 <別添> コンサルティン 高度な技術力のある専門コンサルタント、地域コンサルタント ● グ能力の高い人 の計画的な育成 材の育成・確保 ・活用 畜産協会、農家経営支援センター、JA経済連、JA、NOS ○ AI、飼料メーカー、薬品メーカー、大学、農業改良普及セン ター、家畜保健衛生所、畜産試験場、市町村等の関係機関職員 の人材育成(研修・異動等) コンサルチーム(上記関係機関)による組織的・体系的指導 ● 的確な情報の入 肉用牛・乳用牛の生産性向上のための技術・経営分析提供シス ● 手・提供 テムの構築 関係機関が保有する畜産データの集積 ● 県内畜産情報データベース(畜産データ、疾病情報、優良事例、 ○ 会議情報・資料)の構築 畜産情報の伝達手段の充実 ○ コンサルチームの携帯型情報機器の活用 ○ 畜産農家の人材 畜産農家向けの研修体系の整理 ● 育成 コンサルチームによる実務的で参加しやすい研修の実施、ネッ ● トワーク形成の支援(例:宮崎県養豚大学校) 地域、グループによる研修の促進、支援等 ● 経営移譲、経営開始に取り組みやすい仕組みの検討 ○ モデル的な取組 地域の実情に応じた生産性向上の取組の支援 ● の実証 生産性向上を図るための機器の導入支援 ●

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第5章

本県畜産の新生

生産コストの低減

(1)

生産コスト低減全般

■ 目指す姿・プランの目標 項 目 10年後を見据えた「目指す姿」 プランの目標(平成27年度) 飼料コストの低減 10%減少 3%減少 ■ 現状・課題 畜産経営は、その生産過程において海外から輸入されるトウモロコシなどの飼料用穀物 を原料とした配合飼料に大きく依存しており、特に養豚経営や肉用牛肥育経営といった集 約型畜産経営では、生産費に占める飼料費(特に流通飼料費)の割合が高いことから、飼 料価格が経営収支に与える影響は極めて大きい。 配合飼料価格は近年高騰したまま推移しており、さらに一方では肉用牛肥育経営で生産 者毎の指定配合飼料調製によるコスト高も懸念されることから、飼養環境の見直しや生産 性の向上等により購入飼料量の低減を図ることや、地域ぐるみでの肉用牛肥育用飼料の統 一化などが課題となっている。 また、肉用牛繁殖経営では分娩後の増飼い不足やつなぎ飼育による繁殖成績の低下によ り、子牛出荷1頭あたりの飼料コストが高くなっていることも課題となっている。 このようなことから、飼料給与体系の見直しやこぼし等によるムダ餌のチェック、飼料 給餌器・飲水器具等のチェック、さらには、放牧やサンシャイン牛舎の普及等によって飼 養管理を改善することにより、生産性を向上させ、飼料費低減に取り組むことが必要であ る。 ◆ 畜種別生産費の割合(宮崎県・平成22年度) 肉用牛繁殖 肉用牛肥育 酪農 養豚 (子牛1頭当たり) (肥育1頭当たり) (搾乳1頭当たり) (肥育1頭当たり) 物材費 63% 93% 75% 87% 飼料費 32% 35% 40% 64% 流通飼料費 18% 34% 30% 64% 牧草・放牧・採草費 13% 1% 10% 0% 敷料費 1% 1% 0% 0% 牛・豚償却費 12% 0% 14% 3% その他 19% 56% 20% 20% 労働費 37% 7% 25% 13% 合 計 100% 100% 100% 100% 【出典:農業経営統計調査報告(農林水産省)】

(27)

■ 具体的取組 飼料給与体系の改善、ムダ餌の解消、飼養管理の改善、放牧の推進 項 目 具 体 的 取 組 A B 飼料給与体系の 関係機関による生産・経営巡回指導の実施 ● 改善 研修会やパンフレット等を活用した優良事例の啓発 ● 配合飼料給与体系図に基づく給与量の再確認 ● こぼし餌等によ 飼料給与体系(給与量)の実態把握 ● るムダ餌の解消 飼料給餌器・飲水器具等の作動チェック ● 飼料要求率の改善 ● 飼養管理の改善 養豚生産管理システム等を活用した記帳の徹底 ● 分娩率向上のための給与飼料摂取量のチェック ● 畜舎内の換気や温・湿度など飼養環境の改善 ● サンシャイン牛舎の普及推進 ○ 小規模つなぎ牛舎から共同利用牛舎への転換モデルの構築 ○ 放牧の推進 放牧後の適正な草地管理の実証 ○ 関係機関が連携した指導体制の強化 ○ 県域での推進体制の整備、ネットワークの構築 ● (A:短期的取組、B:中長期的取組) ◆ 放牧の様子 ◆ サンシャイン牛舎 牛床の日なた・日陰が移動し、牛床を乾燥させる ことから、堆肥の搬出が年2回程度で済む。

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第5章

本県畜産の新生

生産コストの低減

(2)

自給飼料

■ 目指す姿・プランの目標 項 目 10年後を見据えた「目指す姿」 プランの目標(平成27年度) 粗飼料自給率の向上 92%→100% 100% ■ 現状・課題 本県の飼料作物の作付面積は31,900haであるが、高齢化等に進行に伴いとうもろ こし、ソルゴー等では減少傾向で推移している。一方、戸別所得補償制度により水田を活 用したWCS飼料用稲等の作付面積が拡大しており、粗飼料自給率は、県全体で92%と 全国平均(79%)よりも高い。 しかしながら、平場地域と比べ、中山間地域等の条件不利地域では十分な粗飼料の確保 ができていない状況にある このようなことから、更なる飼料作物の増産については、園芸作物等と競合して、条件 適地での作付面積の拡大が制限されつつあるため、本県に適した品種導入、単収の増加等 を図るとともに、栄養に富むトウモロコシ等の生産を進め、配合飼料を補い、輸入依存度 を減らす取組が必要となっている。 また、粗飼料自給率100%に向け、コントラクター等の自給飼料生産を担う組織の育 成を進め、トウモロコシ等を含めた飼料作物の生産基盤の維持・拡大、粗飼料の流通円滑 化を進めるとともに、笹等の身近にあり、現在利用されていない資源についても、粗飼料 としての利用を検討する必要がある。 ◆ 飼料作物作付面積の推移と目標 (ha、%) 年 度 H19 H20 H21 H22 H23 H27 飼料作物(水田・畑) 30,800 30,900 30,900 30,500 31,900 34,247 うち水田 13,400 13,500 13,500 14,100 15,600 うち飼料用稲 1,510 1,890 2,050 2,969 4,056 うち飼料用米 1.4 75 134 157 237 粗飼料自給率 90 92 92 100 【出典:農林水産統計[飼肥料作物の作付(栽培)面積](農林水産省)】 ◆ 県内の飼料及び粗飼料の自給率 配合飼料 124万トン 飼料需要量 147.5 万t 粗飼料 23.5万トン 飼料自給率24% (粗飼料自給率 92%) 飼料自給率24 % 粗 飼 料 自 給 率 9 2 % 国産 21.5万トン 食品リサイクル 0.6万トン 輸入 2万トン 国 産 配 合 飼 料 原 料 1 3 . 3 万 ト ン

粗飼料

自給率

92%

西臼杵67 東臼杵77 児湯140 中部 72 南那珂74 西諸県88 北諸県91

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■ 具体的取組 粗飼料流通システムの確立、飼料作物作付面積の拡大 項 目 具 体 的 取 組 A B 粗飼料流通シス 県産粗飼料の増産及び県内中山間地域等に対する広域流通・販 ● テムの確立 売を行う集団の育成 飼料作物作付面 コントラクター等の育成及び活用促進 ● 積の拡大 多収技術の推進(年3回収穫等) ● 本県に適した優良な草種・品種の選定及び普及定着 ○ 飼料用米の給与試験の実施 ● (A:短期的取組、B:中長期的取組) ◆ 飼料増産に向けたイメージ

(30)

第5章

本県畜産の新生

生産コストの低減

(3)

エコフィード

■ 目指す姿・プランの目標 項 目 10年後を見据えた「目指す姿」 プランの目標(平成27年度) エコフィードの 29千t→36千t/年 36千t/年 利用拡大 ■ 現状・課題 エコフィードの原料となる食品廃棄物については、飼料化のほか堆肥化・エネルギー利 用等に用いられているが、高止まりする飼料価格への対応や多くの機能性成分を有するこ と等を考慮した場合、畜産県である本県においては、飼料としての利用促進が非常に有意 義であるとともに、資源循環型社会の構築にも寄与するものとして考えられる。 そのような中、県内では焼酎粕を利用した飼料化(TMR、リキッドフィーディング) への取組が進んでおり、飼料化された全食品廃棄物の約9割を占めている。 一方、その他の食品廃棄物については、飼料としての保存性や栄養面について不透明な 部分が多いことや安定的な原料確保が困難であること等から利用が進んでいない。 このようなことから、エコフィードの利用を推進するためには、品質やコスト面を考慮 した飼料化技術の定着を図るとともに、県外を含めた多様な原料確保や効率的な収集運搬 を可能とする推進体制の確立が必要である。 ◆ 食品廃棄物の利用状況(平成22年度) 【出典:一般廃棄物処理実態調査結果(環境省) 産業廃棄物実態調査報告書(宮崎県)】

(31)

■ 具体的取組 エコフィードの新たな飼料化資源の確保、飼料化技術の改善、推進体制の確立 項 目 具 体 的 取 組 A B 新たな飼料化資 県内外における食品廃棄物の賦存量調査・飼料化検討 ● 源の確保 地域資源(規格外農作物等)の活用可能性の検討 ● 効率的な収集運 廃棄物収集運搬業者との連携 ● 搬体制の確立 低コストな飼料 木質系バイオマス資源等を活用した低コストな乾燥方法の検討 〇 化技術の確立 原料の特性に応じた処理方法(乾燥処理、リキッド、サイレー ● ジ等)と利用畜種の明確化 実証施設の整備 モデル的な施設整備に対する支援 ● 推進体制の確立 畜産農家や飼料製造業者、廃棄物収集運搬業者等による推進体 ● 制の構築 (A:短期的取組、B:中長期的取組) ◆ エコフィード利用拡大に向けたスキーム

(32)

第5章

本県畜産の新生

生産コストの低減

(4)

家畜排せつ物

■ 目指す姿・プランの目標 項 目 10年後を見据えた「目指す姿」 プランの目標(平成27年度) 家畜排せつ物処理・ 家畜排せつ物処理・ 家畜排せつ物処理・ 利用コストの適正化 利用コストの適正化 利用コストの適正化 ■ 現状・課題 家畜排せつ物の適正処理と有効利用は、持続的な畜産の発展を図る上で、資源循環、環 境保全及び家畜衛生・防疫体制の強化等の観点から重要である。 一方、適正処理や有効利用に必要なコストは、各畜産経営体等の立地・環境条件、経営 規模、処理方式及び利用・販売方法等によって大きく異なってくる。 このようなことから、各経営の中で、家畜排せつ物の処理・利用に必要なコストを的確 に把握し、処理方式や利用者ニーズ等に応じた適正で効率的な処理・利用を行う畜産経営 体等の育成を図ることが必要である。 〔コスト適正化の視点〕 ① 経営環境や利用者ニーズ等に応じた適正処理・利用の推進 ② 適正処理による家畜排せつ物の減容・減量化や年間を通じた堆肥等の利用・販路拡大 等によるストック必要量の削減 ③ 処理から利用・販売までに要する期間の短縮や戻し堆肥利用による購入敷料(オガコ 等)の削減によるコスト低減 ④ 処理・利用目的に適合した施設・機械等の選定及び適切な運転管理等によるコスト低 減 ⑤ 畜産経営体等における「産業として成り立つためのコスト意識と技術」の向上 等 ◆ 堆肥生産コスト試算(例) 注)全算入生産コスト(労働費+減価償却費+修繕費+燃料費+敷料費) 【出典:宮崎県畜産課試算】 ◆ 堆肥生産コスト低減事例(乳肉複合経営農場、平成24年度) 戻し堆肥の有効活用により、敷料等の購入費を大幅に削減 【前年実績】2,989円/頭/月 【改 善 後】1,961円/頭/月(1,028円/頭/月のコスト削減) 40 44,000 1,760,000 730 438 4,018 80 37,000 2,960,000 1,460 876 3,379 10 25,000 250,000 73 44 5,708 40 22,000 880,000 292 175 5,023 80 18,000 1,440,000 584 350 4,110 100 13,000 1,300,000 730 438 2,968 300 11,000 3,300,000 2,190 1,314 2,511 肉専用種繁殖肥育一貫経営 107 17,000 1,819,000 826 496 3,670 乳用種肥育経営 400 10,000 4,000,000 1,947 1,168 3,425 経 営 区 分 飼養頭数規模 堆肥生産量 (t/年) 堆肥生産コスト (円/t) 肉用牛 繁殖経営 肉専用種肥育経営 酪 農 家畜排せつ物 処理コスト (円/頭/年) 家畜排せつ物 処理コスト (円/年) 家畜排せつ物 排出量 (t/年)

(33)

■ 具体的取組 適正で効率的な家畜排せつ物処理・利用を行う畜産経営体等の育成 項 目 具 体 的 取 組 A B コンサルティン 民間コンサルタントの活用と連携による適正コストで利用者ニ ● グ ーズに応じた堆肥の生産・販売等を行う堆肥センター等の育成 畜産環境アドバイザーや普及指導員等の育成による指導体制の ● 強化 施設の整備・活 補助事業やリース事業等を活用した家畜排せつ物処理・利用の ○ 用 高度化の推進 ストックマネジメント事業等を活用した堆肥センター等の長寿 ○ 命化のための再整備の推進 (A:短期的取組、B:中長期的取組) ◆ 家畜排せつ物処理・利用コストの適正化の推進

(34)

第5章

本県畜産の新生

販売力の強化

(1) 生産・流通

■ 目指す姿・プランの目標 項 目 10年後を見据えた「目指す姿」 プランの目標(平成27年度) 取引価格の引上げ 10%高 5%高 (全国平均価格比) ■ 現状・課題① <求められる肉質> 平成24年10月に開催された第10回全国和牛能力共進会において「宮崎牛」は日本 一の称号を2大会連続で獲得し、高い評価を受けたところであるが、マーケット・インの 視点に立った、さらなる肉質面の改良や生産コストの低減を進めていく必要がある。 また、「宮崎牛」以外の県産牛肉については、輸入牛肉との競合を回避するため、増体 能力等の形質を最大限に生かした生産コストの低減と併せて、特徴と独自性を付加したプ レミアム化等を検討していく必要がある。 豚肉については、現状の品種構成では、輸入豚肉との差別化が難しいことから、まずは、 一定の価格競争に対抗できる生産基盤づくりを優先すべきであるが、併せて、例えば”ト ロ”嗜好の高まりに合わせた「サシ」を入れる工夫など、多様性の中に独自の特徴を付加 していく必要がある。 このようなことから、特徴と独自性を持たせた本県産食肉の安定的な生産体系の確立が 必要である。 ◆ 県産和牛の肉質等級別割合(平成23年度) 肉質等級 5等級 4等級 3等級 2等級 1等級 頭数割合 16.5% 42.6% 31.4% 9.3% 0.0% ※県産黒毛和種去勢牛を対象 ※ラウンドの関係で合計が100%とはならない。 【出典:宮崎県畜産課調べ】 ◆ 牛肉のサシの好み(平成22年) 肉質等級 5等級 4等級 3等級 2等級 1等級 嗜好割合 11.9% 28.1% 17.9% 19.4% 22.8% ※全国2,000名を対象 【出典:日本食肉消費総合センター調査】 5等級 16.5% 4等級 42.6% 3等級 31.4% 2等級 9.3% 1等級 0.0% 5等 級, 11.9% 4等 級, 28.1% 3等 級, 17.9% 2等 級, 19.4% 1等 級, 22.8%

(35)

■ 具体的取組① 特徴と独自性を持たせた本県産食肉の安定的な生産体制の確立 項 目 具 体 的 取 組 A B 「高級牛肉」と 現状レベルの霜降りの水準を維持しつつ、生産コストを削減す ○ しての肉質の追 る技術の確立(早期と畜でも優れた肉質を持つ系統の選定と飼 求 養技術の向上) 「もも抜け」や過度な脂肪を含まない「小ザシ」等脂肪交雑の ○ 改良・研究 「オレイン酸含量」を含む機能性成分の活用技術の確立 ○ 「赤身肉」の高 霜降りでは劣るが増体能力やキメ締まりなど他の形質に優れた ○ 付加価値化 牛肉の低コスト生産技術の確立(肥育期間の短縮等) A3等級以下やもも肉等の赤身肉の高付加価値化(エイジング ○ (熟成)や竹笹給与牛肉等)の研究 特徴ある豚肉づ 脂肪交雑を重視した特殊品種の導入や特殊飼料による飼養管理 ○ くり 技術の検討 高度な衛生管理技術を生かした豚肉生産の推進 ● 効率的な生産体 消費者ニーズに呼応した牛肉・豚肉を効率的に生産するための ● 制 県内一貫生産体制の推進 (A:短期的取組、B:中長期的取組) ◆ 竹笹の飼料調製技術(畜産試験場) 破砕機による細断 細断した葉 サイレージ調製

(36)

■ 現状・課題② <ブランド・販売戦略> 「宮崎牛」をはじめとする県産牛肉のブランド戦略については、時代の変遷や社会情勢 の変化を的確に捉え、安全・安心の確保はもとより、旨みのアピール等、他県ブランド牛 肉との差別化や特徴づけを念頭に置いた「定義」や「推進体制」の見直しが必要である。 また、「宮崎牛」日本一2連覇を契機とし、中央卸売市場での評価の獲得とブランド力 の向上を図る必要がある。 県産豚肉のブランド戦略については、生産性の向上や計画出荷、生産履歴の管理等を基 準とし、県産豚肉全体を包括した「宮崎ブランドポーク」として、ブランドの再構築を進 めていく必要がある。なお、豚肉は、産地表示が少なく、生産地情報が消費者に十分に伝 わっていないという状況がある。 このようなことから、「ブランド販売戦略」の強化が必要である。 ◆ 宮崎牛のブランド定義(現行) 「宮崎牛」食肉販売店が宮崎牛として表示販売を行うことのできる牛肉は、最長飼養 地が宮崎県の黒毛和種であり、(社)日本食肉格付協会において、肉質等級が4等級以 上のもので、血統が明らかなものとする。 ◆ 宮崎ブランドポークのブランド定義の骨子(現案) ○ 県内で生産、肥育された豚肉で所定の食肉処理場で処理されたもの ○ 生産性向上に向けた取組を実践している生産者等であること ○ 定時・定量出荷の原則に基づく流通の効率化に賛同する生産者等であること ○ 安全、安心を消費者に対し担保できる生産者等であること ◆ 県産食肉ブランドの認知度(平成23年度) (%) 調査地 宮 崎 牛 宮崎ハマユウポーク みやざき地頭鶏 東 京 50.6 5.2 42.6 愛 知 49.4 5.0 39.8 大 阪 53.8 7.4 40.0 福 岡 54.8 14.4 46.4 宮 崎 94.8 88.6 91.2 全 体 60.7 24.1 52.0 ※n=2,500名 【出典:宮崎県農政企画課調査】

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■ 具体的取組② 「ブランド・販売戦略」の強化 項 目 具 体 的 取 組 A B 関係機関が一体 「宮崎牛及び県産食肉販売戦略会議」等、関係機関が一体とな ● となった販売戦 った県産食肉販売戦略の推進 略 宮崎牛の販売戦 「宮崎牛」をはじめとする県産牛肉全体の販売力強化に向けた ○ 略 ブランド定義の検討及び販売戦略の構築 (例) 特徴づけを念頭に置いた宮崎牛の3段階のブランディ ング戦略 ① 希少価値のある最高峰の肉 ② 一定量を供給できるA5~A3の肉 ③ ヘルシー等を売りとする赤身肉 中央卸売市場への継続した生体出荷による「宮崎牛」の評価向 ● 上とブランド力の強化 宮崎ブランドポ 県全体を包括した新たな「宮崎ブランドポーク」推進体制の確 ● ークの販売戦略 立とブランドを生かした販売体系の構築(流通量を増やし、市 場での認知度を高める販売戦略等) 生産農場の魅力 生産農場の魅力(衛生管理の徹底による安全・安心の発信)や ● 等を生かしたブ 生産物のストーリー性(飼料や家畜の健康に配慮した飼育方法 ランド力の強化 等の特徴)を生かしたブランド力の強化 県産食肉に関す 県産ブランド食肉の指定店等におけるチェック体制の強化 ● る調査等 食肉の「国産」表示から「宮崎県産」表示への改善に向けた調 ● 査及びアプローチ 東京、大阪など大消費圏における県産ブランド食肉の評価調査 ● 及び分析の実施 (A:短期的取組、B:中長期的取組)

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■ 現状・課題③ <販売体制> 食肉の流通においては、特に、その中間流通システムが複雑であるため、産地と消費者 を直接結ぶことにより、費用低減を図ることが生産者、消費者の双方にとって重要であり、 燃油高騰等が続く中においては、効率性とコスト面を重視した販売体制の再構築が必要で ある。 特に、大消費圏域から遠距離にある本県においては、輸送コスト面でのリスクをカバー できる新たな価格形成、流通システムを構築する必要がある。 このようなことから、効率的で新たな販売体制の確立が必要である。 ◆ 牛肉・豚肉の流通体系 肉用牛・豚生産者 生産者団体 家畜商 食肉センター 併設と畜場 中央卸売市場 と畜場 集配センター (卸売市場内) 食肉加工メーカー 等 買受人、仲買人 (市場外) 食肉問屋 スーパー・ 飲食店・料理店 食肉小売店 大口需要者等 ホテル等 消費者 生体流通 枝肉流通 部分肉流通 精肉流通

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■ 具体的取組③ 効率的で新たな販売体制の確立 項 目 具 体 的 取 組 A B 関係機関が一体 東京、大阪、福岡等大消費圏域において、行政と団体が一体と ● となったプロモ なった販売営業チームを中心としたプロモーション活動の展開 ーション活動 (商談会、PRフェア等) 新たな流通のあ 産地と消費者の距離を縮める流通のあり方の検討 ● り方の検討、推 進 消費者と直結した直販やインターネット販売の推進 ● マーケットインを基本とし、建値制度の見直しや契約販売等の ○ 推進による安定した価格形成及び流通システムの構築 多様な連携 消費者団体との連携による販売体制の強化(生産と消費の接点 ○ のレベルアップ) 全国をネットする異業態(例えば飲料メーカーなど)とのコラ ○ ボレーション企画による販売体制の強化 (A:短期的取組、B:中長期的取組)

(40)

第5章

本県畜産の新生

販売力の強化

(2) 消費拡大

■ 目指す姿・プランの目標 項 目 10年後を見据えた「目指す姿」 プランの目標(平成27年度) 県内消費量の増加 牛肉24位→10位以内 牛肉24位→20位 (年間食肉購入量 豚肉16位→10位以内 豚肉16位→10位 全国ランキング) ■ 現状・課題 今後の消費者層の年齢・世帯構成や生活環境の推移を見ると、「少子高齢化」「少人数 世帯化」「単独世帯化」が着実に進展し、食肉の消費量の減退や利用方法(内食化、簡易 簡便な調理等)などの変化が予想される。 県庁所在地等の食肉購入量ランキングにおいて、本県は、牛肉で24位、豚肉で16位、 鶏肉で2位(食肉全体では2位)となっており、牛・豚については、主要な生産県として 消費量を伸ばしていく必要がある。 また、安定した販売を確保するためには、産地側の意向だけではなくマーケット・イン の視点に立った商品づくりや、食べ方の提案等により消費の定着化を図ることが今後とも 重要であり、さらには、「食肉」を基軸とした新たなフードビジネスの展開として、著名 な料理人や観光産業等とタイアップした相乗的な取組が必要である。 このようなことから、不安定な需給バランスの安定化に向けた積極的な「消費拡大対策」 の強化を図る必要がある。 ◆ 都道府県庁所在地等別食肉購入量 (㎏/世帯) 区 分 牛 肉 豚 肉 鶏 肉 食肉合計 全国1位 和歌山市 青 森 市 大 分 市 大 分 市 購入量① 10.8 23.9 19.5 46.7 宮 崎 市 24位 16位 2位 2位 購入量② 7.7 18.8 18.4 44.9 差(①-②) 3.1 5.1 1.1 1.8 ※ 購入量は、平成20~22年平均の1世帯当たり(2人以上の世帯)年間購入量 ※ 全国順位は、都道府県庁所在地及び政令指定都市の計51地点での順位 【出典:家計調査(総務省)】

参照

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