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課題別地域保健医療推進プラン 高齢者のフレイル対策への栄養面からのアプローチ事業 ~施設、病院、地域をつなぐ食の体系化~

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Academic year: 2021

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(1)

東京都西多摩保健所 生活環境安全課 ○西多摩管内の高齢化率は26%(H27)で都全体に比べ 高く、H37年(2025年)には31.6%になると予想

背景

出典:東京都の統計「区市町村、男女、年齢(5歳階級)別将来人口 注)各年10月1日現在の人口である。平成22(2010)年の人口は、総務省統計局 「平成22年国勢調査報告」の人口について、不詳人口を按分補正した人口 (=基準人口)である。 出典:西多摩保健医療圏 保健医療福祉データ集(平成27年度版)

≪西多摩圏域の栄養・食生活に関する特徴≫

療養型病院、 高齢者施設が 多い 管理栄養士等 専門職種が少 ない 高齢者のフレイ ル対策には、栄 養ケアが必要 栄養・食生活 に関する相談 先が少ない 栄養・食生活 に関する十分 な情報共有が 出来ていない 〇フレイルとは? 加齢とともに、心身の活力(例えば筋力や認知機能等)が低下し、生活機能障害、要介 護状態、そして死亡などの危険性が高くなった状態をいう。 フレイルは、適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態をいう。 西多摩保健所管内65 歳以上高齢者 10 万 2276 人 その内フレイルの疑い(11.5%) 1 万 761 人 西多摩保健医療圏保健医療福祉データ集(平成27 年版) この事業のターゲット ○フレイルとは? 明確な定義はまだないが、ここでは、「加齢とともに、 心身の活力(例えば筋力や認知機能など)が低下し、生 活機能障害、要介護状態、死亡などの危険性が高く なった状態」で、適切な介入・支援により、生活機能の維 持向上が可能な状態をいう。 西多摩保健所管内65歳以上高齢者 10万2276人 そのうちフレイルの疑い(11.5%) 約1万1000人 西多摩保健医療圏 保健医療福祉データ集(平成27年版)

事業目的

〇高齢者施設や病院の食形態の実態を調べ、食

形態の見える化、体系化を行うことで、退院

や施設間の移動時等に食形態等の情報が専門

職種間でスムーズに伝達され、高齢者の栄養

改善につながる。

〇啓発媒体を作成し、施設や病院で培った低栄

養予防のノウハウを介護職員や介助する家族

などと共有することで、地域全体の高齢者の

低栄養予防につなげる。

事業実施体制

平成28年度から平成29年度までの2か年で実施 西多摩保健所3課から成るプロジェクトチーム(所内PT)を結成 関連職種:歯科医師、保健師、管理栄養士、事務 医学・栄養学の専門家、管内施設に勤務する管理栄養士等を加 えた検討会の開催 関連職種:学識経験者(医学・栄養学)、管内施設に勤務する管 理栄養士、食形態検討会代表、所内PT 管内特定給食研究会の代表者による「食形態検討会」を開催 関係職種:青梅地区・福生地区・秋川地区特定給食研究会の代 表(管理栄養士、専門調理師等)、保健所管理栄養士

(2)

2年間の実施概要

1 平成28年度

地域での在宅高齢者の食の課題を明確化するため、関 係機関や介護支援専門員等専門職へのアンケート調査 や高齢者施設・病院の食形態等の実態把握を実施した 専門職(介護支援専門員・ヘルパー等)への調査 (地域包括支援センター13、居宅介護事業所96、訪問看護ステーション28、 訪問介護事業所58) 高齢者施設・病院の食形態等の実態調査(高齢者施設104、病院31) 調査内容:食形態・対応疾患・工夫点・栄養サマリーなど 関係機関への調査(市町村高齢主管課、健康主管課、社会福祉協議会) ④ 施設代表者等との検討会実施 ⑤ 調査結果報告及び報告書作成

2 平成29年度

地域で活用できる食の情報冊子及び専門職向け高齢者 の低栄養予防と食形態めやすの媒体事例集を作成し情報 提供を行う ① 「フレイル予防のための食のサポートブック」の作成 在宅高齢者の介護事業所関係者向け食の冊子を作成、研修を実施 ② 「西多摩圏域 栄養管理・連携ブック」の作成 給食施設代表者等との検討会による栄養情報提供書、施設間移動や在宅に 戻る際に活用できる食形態めやすや優良な取組などの情報を集めた冊子を作 成、研修を実施 ③ 「高齢者のフレイル対策」ホームページ作成 家庭での栄養管理に役立つ情報やお口の状態にあった食形態等について ホームページで情報提供

1 平成28年度の取組

アンケート調査、実態調査の実施

実施内容

≪調査方法≫

○ 在宅高齢者の食の課題と取組に関する調査 事業所単位職種単位の郵送によるアンケート調査 ※地域包括支援センター(12施設)は、聞き取り調査を実施 ○ 給食施設における高齢者の食形態の実態と食の取組に関する調査 郵送によるアンケート調査 ○ 高齢者の食の課題と取組に関するアンケート調査 郵送によるアンケート調査 ※高齢主管課(8施設)は、聞き取り調査を実施 ≪調査結果≫ ① 栄養・食生活支援上の課題について ▶ 職種別にみた課題(上位5項目) 全体の95.2%が栄養・食生活 支援上の課題有と回答した。 介護支援専門員は「適切な水 分摂取量への対応」、看護師は 「摂食・嚥下機能の判定」、訪問 介護員は「栄養バランスのとれ た食事への対応」について回答 が多かった ② 栄養・食生活支援実施時に、困っていることについて (ア)支援を実施する上で困っていることの有無 介護支援専門員及び看護師の70%以上が栄養・食生活支援時に困ったことが あると回答した ≪困っている内容≫ 介護支援専門員⇒相談先が無い、本人及び家族の意識の問題 看護師⇒栄養管理に専門的知識が必要な場合の問題 訪問介護員⇒食材や予算等実際に調理を行う際の問題 (イ)支援で対応に悩んだ時の相談先の有無について 全ての職種において、20%以上が栄養・食生活支援時に悩んだ 時の相談先が無いと回答した ※各順位は悩んだ際の主な相談職種を示している

(3)

③管内の二次予防対象者に関する状況 二次予防 対象者 (平成27年度末) BMI18.5 未満 18.5未満の割合(%) BMI 青梅市 5,426 875 16.1 福生市 2,227 260 11.7 羽村市 2,049 637 31.1 あきる野市 3,349 387 11.6 瑞穂町 1,527 174 11.4 日の出町 705 261 37.0 檜原村 100 4 4.0 奥多摩町 21 2 9.5 合計(対象者の割合) 15,404 2,600 16.9 ・BMI18.5未満のやせの割合:2,600人(二次予防対象者全体の16.9%(参考) BMI18.5未満のやせの割合:8.0%(平成23年東京都民の健康・栄養状況) ④ 栄養・食生活支援上の課題について ・課題があると回答した市町村(高齢主管課)は7市町村 ・優先度が高い順に「栄養バランスのとれた食事への対応」75%、 「栄養状態の評価」62.5%、「低栄養への対応」50% ⑤ 在宅高齢者の介護側の課題 ・課題があると回答した市町村(高齢主管課)は5市町村 ・介護側から聞く頻度が高い順に「メニュ―(献立)を考えるのが大変」80%、「何 を食べさせたら良いかわからない」60%、「栄養が足りているのかわからない」 60% ≪アンケート調査から見えた課題≫

○ 高齢者の栄養状況

・在宅高齢者のうち、二次予防対象者の16.9%にやせ (BMI18.5未満)が見られた。 ・やせの方の人数に比べ、栄養改善プログラムの実施 人数が少ない。

○ 在宅高齢者の栄養・食事サービスの提供実態

・8市町村の高齢主管課で、配食サービスを実施している が治療食は4市町村、食形態は1市町村で対応がなく、 栄養状態についても2市町村で把握していなかった。

○栄養・食生活支援上の課題

・介護・看護事業所の90%以上が食形態、食事療法、適 切な 水分摂取量、食欲不振への対応等課題があると 回答があった。 ・在宅高齢者の栄養・食生活支援体制の充実を図るため に、 今後必要と思われる。取組として、「栄養・食生活 に関する相談窓口の設置」「在宅訪問栄養指導」「多職 種連携」「配食サービスの充実」「誰かと一緒に食事がで きる場所」等が挙げられた。

○在宅高齢者の食事の介護側の課題

・「メニューを考えるのが大変」「何を食べさせたらよいか わからない」「栄養が足りているのかわからない」「食事 を作るのが大変」等食事づくりに困っていた。 ○利用者本人又は家族から栄養・食生活に関する要望 ・低価格でおいしく、食べやすく、治療食対応などの配食 サービスの情報 ・費用が少なくてできる、バランスのとれた食事や治療食、 食形態の作り方の情報

○食形態について

・嚥下調整食の基準は、基準を持っていない施設が多く、 日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013を基準にした施設は、26施設(21.7%) ・施設の食形態は、さまざまな呼称が使用され、同一名称 が各形態にまたがり使用されているものもあった。 ・利用者が他施設に移動する際に自施設独自の食形態 呼称を用いていた施設が多く誤嚥などにつながるリスク があることが示唆された。

(4)

2 平成29年度の取組

(1) 「フレイル予防のための食のサポートブック」の作成 平成28年度実施した高齢者の食 の課題と取組に関する調査結果 から明らかになった在宅高齢者の 食の課題を支援する内容や、食 のサポートブックに掲載してほし い内容で構成 目的:地域の高齢者の低栄養を予防するため、在宅の 高齢者の低栄養予防につながる体制づくりを支 援することにつなげる

〈食のサポートブックの特徴〉

○フレイルや食事量・水分量不足、摂食・嚥下障害などの チェックと食形態の基準とレベル別調理形態や調理の 工夫などを記載 ○管内市町村の計画、地域の配食サービスなどの情報収 集、フレイルと低栄養の文献・書籍の情報収集を実施 ○エビデンスに基づいたもの、もっと詳しく知りたい場合に 情報検索できるようにホームページとリンクしている 食のサポートブック作成に当たり、管内市町村(高齢主 管課・健康主管課)、管内包括支援センターに意見照会 (アンケート・聞き取り調査)を行い、管内の状況にあった 内容となるよう作成

≪食のサポートブック内容≫

「健康長寿のための 12か条」を掲載 バランスのよい食事 の必要性を掲載

≪食のサポートブック内容≫

加齢に伴うからだの変化を チェックリストで掲載 BMIの計算方法を掲載 ※ホームページに記録用紙掲載 フレイルの可能性があるか簡単に チェックできる「簡単フレイル チェック」掲載 サルコペニア(身体的フレイル)の評 価法である「指輪っかテスト」を掲載

≪食のサポートブック内容≫

1日の食事内容を チェックできる一覧を掲載 ※ホームページに記録用紙掲載 簡単に見分ける脱水症の 発見方法について、チェックリストで掲載 高齢者に1日に必要なエネルギー、 たんぱく質量について食事摂取基準 2015年版に基づき掲載 ↓ 必要量を食品別にイラストで分かりや すく掲載

≪食のサポートブック内容≫

摂食嚥下障害をチェックする チェックリストを掲載 誤嚥性肺炎予防するための対策に ついて掲載

(5)

≪食のサポートブック内容≫

S 食形態の基準として、 「学会分類2013」「スマイルケ ア食」について掲載

≪食のサポートブック内容≫

学会分類2013に基づく 調理形態を掲載

≪食のサポートブック内容≫

学会分類2013に基づく とろみの基準を掲載 とろみ調整食品の使い方及び 注意点について掲載

≪食のサポートブック内容≫

家族の食事からの アレンジ方法について掲載 市販食品、惣菜等からの アレンジ方法について掲載

≪食のサポートブック内容≫

食欲不振の方を見つけるための 観察ポイントについて掲載 ホームページ 「高齢者のフレイル対策」について掲載 ※スマートフォンからもアクセス可能! ※体重記録シート、食事内容チェックシート 等の様式掲載 ・食欲アップの工夫について、エ ネルギーアップ、たんぱく質 アップ、調理や環境の工夫別に 掲載。 ・朝食の重要性について掲載。 その他、現場で多い食べることが難 しくなった方への対応方法を掲載

≪食のサポートブック内容≫

栄養に関する相談先として、 管内市町村の栄養相談窓口を掲載 栄養補助食品、保健機能食品、 特別用途食品について掲載

(6)

≪高齢者の低栄養予防に関するチェックシート作成≫ 「フレイル予防のための食のサポートブック」に掲載され ている各チェックリストについて、一覧表にまとめた。 *チェック項目* ○フレイルチェック ○BMI(体格指数) ○1日の食事内容 ○摂食嚥下機能障害 ○食欲不振 ○脱水症 様式は、ホームページに掲載しています (2) 「西多摩圏域 栄養管理・連携ブック」の作成 ○施設間移動や在宅に戻る際に活用 できる冊子 ○各施設で提供している食事形態の呼 び方、訪問栄養指導等の実施の有無 などの情報、低栄養改善などの優良 事例を掲載 ○在宅高齢者の栄養アセスメント、ケア プランをたてる際に参考となるシートを 掲載 ○病院・高齢者施設、関係機関に配布 目的:退院や施設間の移動時に、専門職種間で食形態 等の情報がスムーズに伝達できるようにして、地 域全体の高齢者の低栄養予防につなげる 「優良事例・連携ブック(仮称) 各施設の個票イメージ 青梅-①   社会福祉法人○○会  特別養護老人ホーム △◇☆ MAP P.4 所属: 連絡先: ≪食事≫ 1 主食 施設での名称米飯 軟飯 全粥 とろみ粥ミキサー粥 外観 使用するとろみ剤やゲル化剤 ○○○○ 形態の特徴通常の水分量で炊いた飯 軟らかく炊いた飯 米重量に対し5倍の水 分量(または米重量に 対し2倍の水分量)で 炊いたもの。粒が残っ ている不均質な状態。 3分粥・5分粥・7分粥 に離水防止のゲル化 剤やとろみ剤をまぜ たもの。 ミキサーを使用したも の。粒が残らずなめら かで均質な状態。離水 や粘度、付着性に配慮 したもの。 学会分類2013- 舌でつぶせる食品ペースト状の食品3 2-1 2 主菜、副菜 施設での名称常菜 刻み食ソフト食ミキサー食 外観 使用するとろみ剤やゲル化剤 ◇△△○○◇ 形態の特徴 食材や調理法の変更 などにより、硬さやばら つきなどに配慮したも の。箸やスプーンで切 れる程度の軟らかさ。 軟菜を一口大程度の 1cm角以上に刻んだ もの。 フードプロセッサー等 を使用したものを、ゲ ル化剤で固形化した もの。舌と口蓋で押 しつぶせる硬さ。 ミキサー/ペースト食 をゲル化剤などで固 形化したもの。 学会分類2013 3 2-1 舌でつぶせる食品ペースト状の食品 3 飲物、汁物 施設での名称 (飲料/汁物) 外観 性状 (飲んだとき) 性状 (見たとき) 学会分類2013 ≪栄養管理体制≫ スマイルケア食 4 歯ぐきでつぶせる食品 4 スマイルケア食 歯ぐきでつぶせる食品 ・スプーンを傾けるととろとろと流れる ・フォークの歯の間からゆっくりと流れ落ちる ・カップを傾け、流れ出た後には、全体に コーティングしたように付着 ・スプーンで「eat」 ・明らかなとろみがついていて、まとまりが よい ・送り込むのに力が必要 ・ストローで吸うことは困難 ・スプーンを傾けても流れにくい ・フォークの歯の間から流れ出ない ・カップを傾けても流れ出ない(ゆっくりと塊 となって落ちる) ・「drink」できる ・とろみがついていることがほとんど気にな らない ・口に入れると口腔内に広がる ・細いストローでも容易に吸える ○○○/□□□ ○◇□ △◇○ - 薄いとろみ 中間のとろみ 濃いとろみ ○○○/□□□ ○○○/□□□ ○○○/□□□ ・とろみがついていることが、見た目で判別 できない場合もある ・「drink」できる ・液体の種類・味・温度によっては、とろみ がついていることがあまり気にならない場 合もある。 ・口に入れると口腔内に広がる ・ストローで容易に吸える ・スプーンを傾けるとすっと流れ落ちる ・フォークの歯の間から素早く流れ落ちる ・カップを傾け、流れ出た後にうっすらと跡が 残る程度の付着 ・「drink」できる ・明らかにとろみを感じる ・口腔内にすぐには広がらない ・舌の上でまとめやすい ・ストローで吸うのは抵抗がある ○◇□ △◇○ 使用するとろみ剤やゲル化剤上段:飲物下段:汁物 ○◇□ ○◇□ △◇○ △◇○ 配食サービス □ 有   □ 無 栄養支援チームラウンド □ 有   □ 無 訪問栄養指導 □ 有   □ 無 摂食嚥下チームラウンド 栄養サポートチーム(NST) □ 有   □ 無 □ 有   □ 無

〈連携ブックの特徴〉

○西多摩圏域の高齢者施設・病院において、工夫して食 支援を行っている事例を紹介。 ○西多摩圏域内の高齢者施設・病院の栄養管理情報(主 食、副菜、水分のとろみ)と栄養管理体制について掲 載。各施設で使用している食形態の名称と、学会分類 2013を合わせて表記。 ○施設間移動(高齢者施設・病院の移動)と在宅に戻る際 の栄養に関する情報提供様式として、「栄養情報提供 書」を作成。 ○管内の配食サービスの状況、食形態に関する情報や在 宅高齢者のアセスメント等で参考になる様式等、退院時 指導や、訪問栄養指導時に参考になる情報をまとめて いる。

≪栄養管理・連携ブック内容≫

工夫して食支援を 行っている事例を紹介

≪栄養管理・連携ブック内容≫

「優良事例・連携ブック(仮称) 各施設の個票イメージ 青梅-①   社会福祉法人○○会  特別養護老人ホーム △◇☆ MAP P.4 所属: 連絡先: ≪食事≫ 1 主食 施設での名称 米飯 軟飯 全粥 とろみ粥 ミキサー粥 外観 使用するとろみ剤 やゲル化剤 ○○○○ 形態の特徴通常の水分量で炊い た飯 軟らかく炊いた飯 米重量に対し5倍の水 分量(または米重量に 対し2倍の水分量)で 炊いたもの。粒が残っ ている不均質な状態。 3分粥・5分粥・7分粥 に離水防止のゲル化 剤やとろみ剤をまぜ たもの。 ミキサーを使用したも の。粒が残らずなめら かで均質な状態。離水 や粘度、付着性に配慮 したもの。 学会分類2013 - 3 2-1 舌でつぶせる食品ペースト状の食品 2 主菜、副菜 施設での名称 常菜 刻み食 ソフト食 ミキサー食 外観 使用するとろみ剤やゲル化剤 ◇△△ ○○◇ 形態の特徴 食材や調理法の変更 などにより、硬さやばら つきなどに配慮したも の。箸やスプーンで切 れる程度の軟らかさ。 軟菜を一口大程度の 1cm角以上に刻んだ もの。 フードプロセッサー等 を使用したものを、ゲ ル化剤で固形化した もの。舌と口蓋で押 しつぶせる硬さ。 ミキサー/ペースト食 をゲル化剤などで固 形化したもの。 学会分類2013 3 2-1 舌でつぶせる食品ペースト状の食品 3 飲物、汁物 施設での名称 (飲料/汁物) 外観 性状 (飲んだとき) 性状 (見たとき) 学会分類 2013 ≪栄養管理体制≫ スマイルケア食 4 歯ぐきでつぶせる食品 4 スマイルケア食 歯ぐきでつぶせる食品 ・スプーンを傾けるととろとろと流れる ・フォークの歯の間からゆっくりと流れ落ちる ・カップを傾け、流れ出た後には、全体に コーティングしたように付着 ・スプーンで「eat」 ・明らかなとろみがついていて、まとまりが よい ・送り込むのに力が必要 ・ストローで吸うことは困難 ・スプーンを傾けても流れにくい ・フォークの歯の間から流れ出ない ・カップを傾けても流れ出ない(ゆっくりと塊 となって落ちる) ・「drink」できる ・とろみがついていることがほとんど気にな らない ・口に入れると口腔内に広がる ・細いストローでも容易に吸える ○○○/□□□ ○◇□ △◇○ - 薄いとろみ 中間のとろみ 濃いとろみ ○○○/□□□ ○○○/□□□ ○○○/□□□ ・とろみがついていることが、見た目で判別 できない場合もある ・「drink」できる ・液体の種類・味・温度によっては、とろみ がついていることがあまり気にならない場 合もある。 ・口に入れると口腔内に広がる ・ストローで容易に吸える ・スプーンを傾けるとすっと流れ落ちる ・フォークの歯の間から素早く流れ落ちる ・カップを傾け、流れ出た後にうっすらと跡が 残る程度の付着 ・「drink」できる ・明らかにとろみを感じる ・口腔内にすぐには広がらない ・舌の上でまとめやすい ・ストローで吸うのは抵抗がある ○◇□ △◇○ 使用するとろみ剤 やゲル化剤 上段:飲物 下段:汁物 ○◇□ ○◇□ △◇○ △◇○ 配食サービス □ 有   □ 無 栄養支援チームラウンド □ 有   □ 無 訪問栄養指導 □ 有   □ 無 摂食嚥下チームラウンド 栄養サポートチーム(NST) □ 有   □ 無 □ 有   □ 無 各施設で提供している食事につい て、学会分類2013及びスマイル ケア食に合わせて掲載 各施設で行っている栄養管理体制 (NST、チームラウンド、訪問 栄養、配食サービスの実施)につ いて掲載

≪栄養管理・連携ブック内容≫

施設間移動用 在宅用 患者(利用者)の食事の状況を適 切に把握するための、情報提供様 式として活用。

(7)

≪栄養情報提供書の作成≫

施設間の移動や在宅に戻る際に利用するもので、利用 者が施設・病院にいた際の食事の提供状況や注意点な どについて記載した様式 ※ 病院・高齢者施設などの管理栄養士等が作成・発行

〈栄養情報提供書の検討経過〉

○ 「食形態検討会」での検討 ⇒記載内容、記入方法等実務者(施設管理栄養士等) と検討 ○ 管内給食施設17施設協力のもと、プレテストを実施 ⇒記入者側、受け取り側双方にアンケートを実施。 ⇒必要事項、活用度の検討 西多摩保健所管内病院や高齢者施設で使用しやすい 様式作成を意識し、利用者の栄養・食生活に関する、適 切な情報を共有するための様式として活用できる。 受取側からは、対象者の状況が分 かると好評でした!

〈栄養情報提供書の活用方法(案)〉

移動先の管理栄養士・栄養士等栄養管理担 当者に対し、施設での対象者の食事の提供 状況等の情報提供を行うことで、適切な食 形態等での食事提供を行うことにつなげる。 病院 栄養管理担当者 高齢者施設 栄養管理担当者 ○身体状況 ○食事状況 について情報共有

〈栄養情報提供書の活用方法(案)〉

高齢者施設・病院 管理栄養士・栄養士

本人

介護支援専門員等 介護者 看護師 訪問介護員 デイサービス職員 ショートステイ職員 対象者の食事支援を行う関係職種と情 報共有及び連携を行うことで、在宅に 戻る対象者に対し、適切な食形態等で の食事提供を行うことにつなげる。 【栄養情報提供書(在宅用) 提供のイメージ】

〈栄養情報提供書の運用について〉

1 栄養情報提供書の使用について

○ 情報提供者(管理栄養士・栄養士等)が、既に他の栄 養情報提供書を使用している場合には、その使用を 妨げるものではない。(本様式を強制するものではな い。) ○ 本様式の使用及び送付については、個人情報保護 等の観点から、各施設のルール等に基づいて行うも のとする。

2 栄養情報提供書に記載する情報について

○ 看護サマリー等で伝達する事項(身長、体重、血 液検査値等)については、本様式の記載は省略 可能とする。

3 著作権について

○ 作成は東京都西多摩保健所(協力:東京都西多 摩保健所特定給食施設協議会)であるが、使用 にあたり許可は不要である。

4 変更が生じた場合について

○ 本様式を変更する場合には、保健所が特定給食 施設協議会と協議して対応する。 ⇒保健所が関係機関等に周知する。

(8)

≪栄養管理・連携ブック内容≫

食形態に関する資料として、学 会分類2013、スマイルケア食、 各食形態の分類の対応(UDF、 特別用途食品等)、市販されて いるとろみ剤及びゲル化剤の種 類と特徴について掲載

≪栄養管理・連携ブック内容≫

高齢主管課、社会福祉協議会、民間事業者の配食サービスについて 掲載

≪栄養管理・連携ブック内容≫

在宅高齢者を栄養アセスメントす る際に参考になる様式を掲載 (3) 「高齢者のフレイル対策」ホームページ作成 東京都西多摩保健所ホームページ内に作成 「高齢者のフレイル対策」ホームページ URL: http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/nisitama/hokeneiyou/k oureisya_frailty/index.html 西多摩保健所 高齢者のフレイル対策 検索

〈ホームページの構成〉

○課題別地域保健医療推進プラン「高齢者のフレイ ル対策への栄養面からのアプローチ」事業について ○フレイル予防のための食のサポートブック ○高齢者をアセスメントする時のお役立ち様式集 ○高齢者にやさしい簡単料理レシピ ○高齢者を地域で支えるために・・・ 〈ホームページの特徴〉 高齢者をアセスメントするためのお役立ち様式集

介護支援専門員の要望から、低栄養を早期発

見するために対象者の

体重記録

食事チェック

シート

の様式を掲載。

聞き取り調査等の意見

をもとに作成した。

(9)

○体重記録シート○ BMIがその場で計算でき、 測りっぱなしにならないよ う、体重変化がみられるよ うになっている。 ○食事内容チェックシート○ 高齢者が自らチェックしや すいよう「絵」に○をする形 とし、変化がみられるように なっている。 〈ホームページの特徴〉高齢者にやさしい簡単料理レシピ 介護職員の声をもとに、手に入りやすい食材で、簡単 に手早く作ることが出来るメニューを掲載 ⇒レシピ作成に当たっては、管内市町村(健康主管課)、 管内特定給食施設、管内地域活動栄養士会協力のもと 作成した レシピは「印刷用ページ」から、 紙ベースでも使用可能! ※スマートフォンからもアクセ ス可能 レシピの内容 〈ホームページの特徴〉高齢者を地域で支えるために・・・ 給食施設で提供している形態食一覧、栄養情報提供書 (施設間移動用、在宅用)、西多摩圏域で行っている配食 サービス、地域高齢者等の健康支援を推進する配食事 業の栄養管理に関するガイドラインについて掲載 形態食一覧(病院)と形態食一覧(高齢者施 設)について掲載 ⇒今後、給食施設実施状況調査にて確認を行い、 更新を行う予定。 配食サービス(高齢主管課)、配 食サービス(社会福祉協議会)に ついて掲載

西多摩三師会「食と栄養のバリアフリー活動」

地域の多職種によるアウトリーチチームを育成、多様な療養の場で の“食べる喜びと栄養の向上”を支援する 出典:一般社団法人西多摩医師会資料より一部抜粋

(10)

地域での展開イメージ

「西多摩圏域 栄養管理・連携ブッ

ク」「フレイル予防の食のサポート

ブック」

「高齢者のフレイル対策」

ホームページ

をぜひ御活用いただ

き、西多摩地域の在宅高齢者の低

栄養予防に向け、取り組みをお願

いいたします。

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