外国語活動に必要な構成要素について
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の視点からー 高度学校教育実践専攻 教員養成特別コース 民鍋有平 はじめに2
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年度から小学校に外国語活動が新たに 導入される。その背景には,国際化が進み,国 際社会に生きる一員としての資質を求める声が 増してきていることが挙げられる。小学校にお ける外国語の授業の導入の是非については長い 間議論されてきたことでもあり,外国語活動導 入には様々な意見がある。ただ,実践レベルで どのような課題があり,その改善策について十 分検討されているとはいえない。そのようなこ とから,実践研究課題の題目として外国語活動 を取り上げることにした。 第 1章研究目的と方法 本研究は.
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年度から外国語活動が完全実 施されるにあたり,その利点に目を向け,課題 があれば克服して,小学校教育においてうまく 機能させることを目的としている。研究にあた っては,実習での成果に加えて,文献・資料を 参考にする。実習での成果は,自分自身の授業 実践を映像として記録・分析したり,実習校の 先生方の授業を参観して気づいたことをまとめ たりしたものである。 第 二 章 先 行 研 究 小学校における外国語活動について,その意 義と現状について,文献,資料,鳴門市の調査 を参考に整理した。 実習責任教員 葛上秀文 1.外国語活動導入の意義 1)言語習得の視点から 言語習得においては敏感期が存在し,それは か8
歳前後であるという意見が最も多v¥また, 小学生の方が柔軟な適応力を持っているため, 中学生よりも英語に慣れ親しむことができると いう意見がある。したがって,小学校高学年に 外国語活動を導入することは,言語習得の視点 からみると有益なものであるといえる。 2)中学校英語教育の現状と課題への処方築と して 中学校英語教育は知識詰め込み性格が強く, 生徒は授業内容を醐草することを求められ,英 語嫌いを生んでしまっている特徴がある。これ に対して,小学校に導入される外国語活動は, 英語の授業内容の理解は求められない。したが って,外国語活動は英語嫌いをつくってしまっ ている従来の英語教育の課題への処方婆となる ことが期待できる。 3)コミュニケーション能力の育成 外国語活動の目標の一つにコミュエケ}ショ ン能力の素地を養うということがある。そのた め,知識やスキルよりも,コミュニケーション を図ろうとする態度の育成が目指される。よっ て,外国語活動はコミュニケーション能力低下 問題への処方築となると可能性を秘めていると 考えられる。 4)学級の雰閤気づくりとして外国語活動では友達の好きなもの,血液型, 誕生日などを聞く活動を通して,友達の新たな 面を発見したり自分と共通点をみつけたりする ことができる。そのことが,友達との関係を深 める要素となる。よって,外国語活動は学級のよ い雰囲気づくりに有効に機能する。
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外国語活動の現状 1)授業の現状 ①活動主義に陥りがちである。 外国語活動は,r
活動あって学びなしJ
という 活動主義に陥りがちである。活動自体は非常に 盛り上がるが,学びの要素に欠けている。 ②活動内容が単調になりがちである。 活動がいつも同じ内容であり,変化に乏しい。 毎時間,同じ活動がそのまま繰り返されている 傾向がある。 ③A工
Tに任せてしまっている。 外国語活動は原則学級担任が行うこととなっ ているが,市町守れこよって ALTに丸投げにな っていたり, ALTが来たときは A工
T任せにな っていたりする。 2)児童の現状 「平成 21年度外国語活動に関するアンケート 調査結果(鳴門市教育委員会)Jより,次の 4 点が明らかとなった。 ①外国語活動は好きだが,なかなカ授業に参加 できない児童がいる。 ②IALTとの外国語活動を楽しめている児童が 多いが,学年が上がると楽しめなくなってき ている児童もいる。 ③「英語jについては肯定的な態度を持ってい る児童が多しL ④外国語活動の授業を楽しめている児童が多い。 第三章実習の成果 1.授業実践の見直し1
年半の実習で合計8
回授業実践(体育2
図, 外国語活動6
回)を行った。授業実践を見直し たときに,指示や説明が適切に出せていなかっ たことが毎回課題として挙がった。具体的に分 析してみると,話が長く内容にまとまりがない という傾向があるということと指示キ説明を口 頭で行おうとする傾向が強いということが明ら かになった。このことから,自分の授業実践カ に指示や説明を短く的曜に出すことと場面によ って説明の方法を適切に選択することが必要で あることがわかった。 また,担任の先生の実践と自分の実践を比較 してみると,担任の先生の方が児童の実態を把 握できているだけではなく,児童をうまく動か すということが非常に上手であった。授業の実 態を把握する授業カと児童をうまく動かすとい う授業力の二つが揃ってこそ,うまく授業を展 開することができることができる。したがって, 児童の実態を把鐘するだけでなく,実態を把握 した上で児童をどう動かすかも自分の授業実践 における課題であるといえる。 外国語活動の視長から授業を見直してみると, 教師が児童に教えるという性格が強くなってし まったことが課題として挙がった。外国語活動 で児童に学んで欲しいということが多くあり, それを伝えたいという思いが強く持っていた。 そのため,どうしてもそのことを教えようとし てしまった。老酬が教えるのではなく,児童が 活動を通して学べるような外国語活動を展開し たい。 2. 2年次実習における授業参観から気づいたこ とやわかったこと 1)児童に関して①英語のみで話されると何と言ったのかわから ないことが積み重なり児童の聞こうとする気持 ちが逓減してしまう。 ②「通じた
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というのは喜びである。 ③新出の英語表現はなかなか身につかなし、 2)授業知宏論として ①ゲームを計画にあたっては,学びが成立する ようなルールを設定する。 ②チャンツはCD
を使うよりも学級担任やALT
の声で行った方がよい。 ③言言割台コミュニケーションだけでなく非言語 的コミュニケーションの育成を図る。 ④身近な教材を取り上げる。 ⑤担任の先生が行うことで活動が有効に進む。 ⑥授業に活動(タスク)の難易度の設定が児童 の参加度を左右する。 3)耕市の児童技術に関して ①活動と活動の聞を自然な流れでつなぐ。 ②児童の思考キ想像を揺さぶる発聞をする。 ③口だけではなく,体を使って表現させるo ④児童が思わず言いたくなる状況をつくる。 ⑤朝市が話をするのは最小限にする。 第4章 EnjoyableAc
tivityとその構成要素 1.EnjoyableAc
ti,吋勿とは これまでの研究成果から,外国語活動の一番 の課題点として,児童が楽しく取り組める活動 をいかに学びへとつなげるかということが挙げ られる。外国語活動の楽しさには.2
種類の楽 しさがある。 1つは活動自体に楽しさである Funであり,もう 1つは知的楽しさである In的 問 柑ngであるロ先行研究から,現在の外国 語活動にはFunの要素はみられるが, In胎 胞stingの要素は欠けているという特徴が あるということが明らかとなったo 外国語活動 をうまく機能させるには.Fu
nとInteresting が両立する活動が展凋される必要がある。ここ では,そのような活動をEnjoyableAc
tivityと 呼ぶことにする。 2. E吋
oyableAc
tivityを成立させるために Enjoyable Ac伽ityを成立させるためには, 特に重要と思われる「児童が興味関心を持って 活発に取り組める活動を設定することJ.r
児童 が安心して授業に取り組める環境を整えるこ とJ.r
英語力ではなく授業力を生かした授業を 展開すること」の3つの要素に焦点を当てたい。 以下は.3
つの構成要素を成立させるためには, 具体的にどのように授業を計画し実践していけ ばよb、かと検討している。 1)児童が興味関心を持って活発に取り組める 活動を設定する。 ①活動の内容に変化を持たせる。 内容が単調になってしまうと,児童が活動に 飽きてしまい活発な授業をできなくなる。また, 児童は新しい活動をすることを楽しみにしてい る傾向を持っている。 ②身近な教材を取り上げる。 英語ノー・トに代表されるように外国語活動の 教材をそのまま利用すると,児童の実態に合わ ず興味関心を持って取り組むことが難しい場合 が出てくると考えられる。教材をそのまま利用 するのではなく,できる限り児童にとって身近 なものを取り入れるということが必要である。 ③コミュニケーション活動にはなんらかの意図 を持たせて行わせる。 意図がないコミュニケーション活動は,本当 のコミュニケーションではなく,単なるオーム 返しである。そのため,意図を盛り込んで活動 させる必要がある。また,意図を盛り込むこと で,活発な活動が期待できる。@活動で扱う英語表現は文ではなく,句を扱う。 できると児童に感じさせられる場面を設定し ていく必要があるといえる。そのためにも,扱 う英語はなるべく児童にとって簡単なものでな くてはならない。