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アフターコロナのインフレの可能性

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Academic year: 2021

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(1)アフターコロナのインフレの可能性 神 山 直 樹 CMA (証券アナリストジャーナル編集委員会委員). 1.インフレ抑圧からの変曲点となるか 2020年 2 月 に は す で に 議 論 が 始 ま っ て い. ックをトリガーとして変曲点を迎えることになる (図表1) 。. た(注1) ように、世界の投資家は、コロナショ. そもそも世界的なディスインフレの始まりは、. ックが世界的なディスインフレの終わりとインフ. 1970年代のスタグフレーションに対応するため. レ・高金利の始まりとなるかどうかの議論を続け. の政策論争で、1980年代以降インフレ抑制重視. てきた。コロナショックは、一般的には各国政府. の 考 え が 力 を 得 た こ と に あ る と 考 え る( 注 2)。. のロックダウンによる需要の蒸発(デフレ的)と. FRBの目的は雇用とインフレの安定という二兎を. して理解されている。しかし、⑴バリューチェー. 追うこととされたが、実態としてはインフレを抑. ンにおける供給ショック、⑵需要蒸発に対応する 多額の財政支援、および⑶金融機関やクレジット 図表1 米国国債(10年)利回り推移. 市場への中央銀行の大量かつ集中的な資金供給を の一つとしてインフレの可能性が議論され始め た。まず歴史を振り返り、その後、上記3点を通 してインフレの可能性について考える。そして、 長期投資家が (メインシナリオではないとしても) リスクシナリオとしてのグローバルなインフレと 金利上昇トレンドを投資戦略に含むことを提案す る。そのケースでは、1980年代以降およそ40年 に及ぶインフレ期待と金利の下落が、コロナショ. (%) 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0. 米国国債(10年債). 1968 70 72 74 76 78 80 82 84 86 88 90 92 94 96 98 2000 02 04 06 08 10 12 14 16 18 20. 踏まえ、コロナショックが各国経済に与える影響. (年). (出所)ブルームバーグ、日興アセットマネジメント. (注1) 「新型コロナ、潜むインフレリスク」、『日本経済新聞』電子版、2020年2月25日(The Economist誌 2月22日付からの翻訳)。 (注2) 長期投資戦略設定では、名目金利=期待潜在成長率+期待インフレ率+リスク・プレミアム(ターム、 流動性)とおくだろう。本稿では、過去の長期金利低下要因から潜在成長率低下とリスク・プレミアムの 低下の可能性を捨象し、期待インフレ率に焦点を当てる。. ©日本証券アナリスト協会 2021. 69.

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