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(1)

ネット配信に関連する放送事業者が

押さえておくべき最新動向

NHK放送文化研究所 主任研究員

村上 圭子

[email protected]

(2)

自己紹介

●報道局 ディレクター(NHKスペシャル・クローズアップ現代)

●ラジオセンター ディレクター(2005年~)

●放送文化研究所 メディア研究部主任研究員(2010年~)

*世論形成とマスメディア・ネットメディア

『日本初実施・全国版「討論型世論調査」』

『メディアは福島にどう向き合うのか~対立と分断を生まないために~』

公共政策立案における世論の新たなステージ~

東日本大震災後のエネルギー・環境政策を題材に

*災害情報伝達の多様化と高度化

『ポスト東日本大震災の市町村における避難情報伝達システムを展望する』

『震災ビッグデータをどう生かすか~災害情報の今後を展望する~』

『エリア限定防災情報伝達に関する一考察~突発的局地的豪雨増加の中で~』

*テレビ・放送の新たな役割・存在意義

『放送番組が媒介する新たな公共圏のデザイン』

『ソーシャルパワーがテレビを変える』

『これからのテレビを巡る動向を整理する』「放送研究と調査」~Vol.10)7月号

(研究テーマ)通信・放送融合・デジタル時代のメディア

(テーマ)復興まちづくり・迷惑施設立地・犯罪&更生・社会課題討論番組

(テーマ)テレビ・ラジオ連動番組・市民参加型ニュース・SNS活用番組

(3)

動画配信化 VR ・AR AI

月日

事業者

テレビ関連新サービスの最新動向

(2013年~)

料VO D 料VO D 5月1日 放有 大分朝日放送(OAB)と愛媛CATV 愛媛CATVの地域専門4KチャンネルでOABの4K番組の放送開始。技術と事業拡大、地域活性化が目的 5月2日 NTTぷらら MVNOサービス「ぷららモバイルLTE」を2017年11月で終了と発表。動画事業への注力がサービス終了の要因 5月8日 パケットビデオ・ジャパン 映像配信サービス「bonobo」を2017年6月で終了と発表。NTTぷららの「ひかりTV」に移行すれば番組視聴が可能 5月8日 ネ サイバーエージェント ライブ配信サービス「FRESH!」のiOS版をアップデート。縦画面でのアプリ起動やバックグラウンド再生が可能となった 5月8日 アドバンスト・メディアと朝日放送 音声認識技術「AmiVoice」を用いた放送局向け音声文字化システムを共同開発。4月から試験運用開始と発表 5月10日 Spectee AIを活用してSNSの投稿から記事を生成する技術と投稿情報から場所を特定する技術の2点で特許を取得したと発表 5月10日 ネ放 AbemaTV 5月1日から7日までの週間利用者数が過去最高の550万人と発表。7日配信のボクシング特別番組の視聴者数も過去最高の1420万人 5月11日 放通 KDDIとNHK 5Gを利用した8Kの伝送実験を5月中に実施と発表。2018年にはスタジアムで8Kの中継実験を計画するなど映像分野に注力 5月11日 サイバーエージェント 新会社「新R25」を設立し、若者向けニュース解説ウェブメディア「新R25」を6月中旬に提供開始すると発表 5月11日 ネ放 日本テレビとオールアバウトマーケティング 、「日テレ・ライフマーケティング株式会社」を新設。EC分野の事業拡大が目的 5月11日 ピクセラ BS右旋と110度CS左旋の4K試験放送に対応したチューナーを製品化。技術評価用として9月から販売を開始。価格は20万円 5月11日 エイガ・ドット・コム 映像配信サービスで配信されている映画を横断的に検索可能なスマホアプリ「映画.now」の提供を開始 5月11日 NHK 開発を行っている超薄型有機ELディスプレイの研究で、長寿命化に適した発光材料の設計構造を発見したと発表 5月15日 ネ放 AbemaTV 「AbemaTV」で鉄道や工場など「鉄」にまつわる番組を配信する「鉄チャンネル」が開設。引退する鉄道をとらえた番組などを配信 5月15日 WOWOW 2020年までの中期経営戦略を発表。2018年度までに同時配信サービス、2020年度には4K放送を開始すると発表した ○ ○ ○ 5月15日 山形放送とプライド・トゥ 地域活性化を目的にVRの360度動画を配信開始。山形の観光スポットなどをVRでYouTubeに配信する 5月16日 総務省 5Gを利用して新市場を創出するための総合的な実証実験の開始を発表。参加事業者はNTTドコモなど 5月16日 HJホールディングス 2017年度末での「Hulu」有料会員数が155万人を超えたことを発表。日本テレビによる買収後3年で96万人増となった 5月17日 HJホールディングス 「Hulu」の動画配信システムをリニューアル。リアルタイム配信がスマホにも対応し、インターフェイスも端末ごとに改修した 5月17日 ニールセンデジタル 日本を含めた23の国と地域でテレビの視聴率と同じ変数を用いてTwitterの広告視聴率の計測を開始したと発表。 5月17日 エイベックスとNTTドコモ 「dアニメストア」でアニメの入浴シーンから再生可能な機能を特設ページで実装 5月17日 ビデオマーケット VODサービスの「ビデオマーケット」がパソコン向けサイトを刷新。インターフェースの改修やSNS連携を追加した 5月19日 放通 NHKとNTTドコモ 5Gを用いた8K伝送実験を5月以降に共同で行うと発表。ドコモの提供する実験環境で8Kのリアルタイム伝送実験を行う 5月19日 スカパーJSAT 決算説明会で2017年度の戦略を発表。スマートテレビ向けのIPリニアサービスやハイブリッドキャストへの対応を行う ○ ○

5月19日 サイバーエージェント ライブ動画の広告活用化に長けた組織として「FRESH! LIVE WORKS」を新設。広告効果の増加を図る目的 ○ ○

5月19日 メ放 JDIとNHKNHK-MT 8Kディスプレイをベースに3D専用メガネを使用せず高精細な3D映像を楽しめる新型ディスプレイを開発したと発表 5月22日 ネ放 radikoとBIGLOBE BIGLOBEの音楽や動画配信サービスがカウントフリーになる「エンタメフリー・オプション」に「radiko.jp」が追加 ○ ○ 5月23日 放広有 TBSホールディングスら6社 動画配信サービスを行う新会社「プレミアム・プラットフォーム・ジャパン」の共同設立に合意を発表 ○ ○ 5月23日 NHK 世界最小の8K有機ELディスプレーを使ったVRシステムを開発と発表。従来は画素数の問題から欠けていた臨場感を8Kにより改善した ○ ○ 5月24日 フジテレビ ニュースメディア「ホウドウキョク」のスマホアプリの配信を開始。ニュースのライブ配信やVRコンテンツなどを無料で楽しめる 5月24日 WOWOW WOWOWで放送した番組をスマホでも視聴できる有料サービス「WOWOWメンバーズオンデマンド」がChromecastに対応開始 ○ ○ 5月24日 HJホールディングス 「Hulu」の改修後にプログラムミスなどが原因で発生していた不具合を公表。動画再生が止まる点などは修正した 5月24日 NHK NHKが今年の民放連との連携企画として「radiko」にキャンペーンとして参加することに合意したと発表。26日の総務省の研究会で報告した 5月25日 NHK NHK技術研究所の「第71回技研公開」を開催。SNSの情報などから記事を自動生成するなど、AIを活用した番組制作技術などを紹介 ○ ○ 5月25日 NHK ワンセグ付き携帯の受信料支払いを巡る裁判で、水戸地裁は受信料の返還を求めていた原告の訴えを却下し、支払い義務を認めた 5月26日 Netflix ブラッド・ピットが代表を務める製作会社とNetflixが共同で製作した映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』を全世界で配信開始 5月26日 公 総務省 第15回「放送を巡る諸問題に関する検討会」を開催。高市大臣がNHKの常時同時配信化に向けて財源など方向性の明確化を指摘 5月29日 NTT 従来は裸眼だと焦点がぼやけていた3D映像を裸眼でも綺麗な2D映像で視聴できる3D映像生成技術を世界で初めて開発したと発表 5月30日 個人情報保護委員会 特定できないよう加工すれば本人の同意なしに個人情報を第三者へ提供可能な改正個人情報保護法が全面施行された

5月31日 Google 子供向けのYouTube視聴アプリ「YouTube Kids」の日本での提供を開始。フィルタリング機能などから子供向けのコンテンツを楽しめる ○ ○

5月31日 NHK テレビ付き賃貸住宅の入居者に受信料支払い義務は有るかを争った裁判で東京高裁は入居者に支払い義務は有ると判決を下した

(4)

テレビ関連新サービス動向の収集・分類・取材

映像・情報メディアの現在・未来を

俯瞰的に捉える取り組み

(5)

今日の項目

⑴ 映像・情報メディアの“構造変化”と放送事業者

⑵ 放送政策としての“同時配信”議論の変遷

⑶ イギリスでもアメリカでもない“日本モデル”とは?

(6)

6

⑴ 映像・情報メディアの“構造変化”と

放送事業者

(7)

動画配信化 VR ・AR AI

月日

事業者

テレビ関連新サービスの最新動向

(2013年~)

料VO D 料VO D 5月1日 放有 大分朝日放送(OAB)と愛媛CATV 愛媛CATVの地域専門4KチャンネルでOABの4K番組の放送開始。技術と事業拡大、地域活性化が目的 5月2日 NTTぷらら MVNOサービス「ぷららモバイルLTE」を2017年11月で終了と発表。動画事業への注力がサービス終了の要因 5月8日 パケットビデオ・ジャパン 映像配信サービス「bonobo」を2017年6月で終了と発表。NTTぷららの「ひかりTV」に移行すれば番組視聴が可能 5月8日 ネ サイバーエージェント ライブ配信サービス「FRESH!」のiOS版をアップデート。縦画面でのアプリ起動やバックグラウンド再生が可能となった 5月8日 アドバンスト・メディアと朝日放送 音声認識技術「AmiVoice」を用いた放送局向け音声文字化システムを共同開発。4月から試験運用開始と発表 5月10日 Spectee AIを活用してSNSの投稿から記事を生成する技術と投稿情報から場所を特定する技術の2点で特許を取得したと発表 5月10日 ネ放 AbemaTV 5月1日から7日までの週間利用者数が過去最高の550万人と発表。7日配信のボクシング特別番組の視聴者数も過去最高の1420万人 5月11日 放通 KDDIとNHK 5Gを利用した8Kの伝送実験を5月中に実施と発表。2018年にはスタジアムで8Kの中継実験を計画するなど映像分野に注力 5月11日 サイバーエージェント 新会社「新R25」を設立し、若者向けニュース解説ウェブメディア「新R25」を6月中旬に提供開始すると発表 5月11日 ネ放 日本テレビとオールアバウトマーケティング 、「日テレ・ライフマーケティング株式会社」を新設。EC分野の事業拡大が目的 5月11日 ピクセラ BS右旋と110度CS左旋の4K試験放送に対応したチューナーを製品化。技術評価用として9月から販売を開始。価格は20万円 5月11日 エイガ・ドット・コム 映像配信サービスで配信されている映画を横断的に検索可能なスマホアプリ「映画.now」の提供を開始 5月11日 NHK 開発を行っている超薄型有機ELディスプレイの研究で、長寿命化に適した発光材料の設計構造を発見したと発表 5月15日 ネ放 AbemaTV 「AbemaTV」で鉄道や工場など「鉄」にまつわる番組を配信する「鉄チャンネル」が開設。引退する鉄道をとらえた番組などを配信 5月15日 WOWOW 2020年までの中期経営戦略を発表。2018年度までに同時配信サービス、2020年度には4K放送を開始すると発表した ○ ○ ○ 5月15日 山形放送とプライド・トゥ 地域活性化を目的にVRの360度動画を配信開始。山形の観光スポットなどをVRでYouTubeに配信する 5月16日 総務省 5Gを利用して新市場を創出するための総合的な実証実験の開始を発表。参加事業者はNTTドコモなど 5月16日 HJホールディングス 2017年度末での「Hulu」有料会員数が155万人を超えたことを発表。日本テレビによる買収後3年で96万人増となった 5月17日 HJホールディングス 「Hulu」の動画配信システムをリニューアル。リアルタイム配信がスマホにも対応し、インターフェイスも端末ごとに改修した 5月17日 ニールセンデジタル 日本を含めた23の国と地域でテレビの視聴率と同じ変数を用いてTwitterの広告視聴率の計測を開始したと発表。 5月17日 エイベックスとNTTドコモ 「dアニメストア」でアニメの入浴シーンから再生可能な機能を特設ページで実装 5月17日 ビデオマーケット VODサービスの「ビデオマーケット」がパソコン向けサイトを刷新。インターフェースの改修やSNS連携を追加した 5月19日 放通 NHKとNTTドコモ 5Gを用いた8K伝送実験を5月以降に共同で行うと発表。ドコモの提供する実験環境で8Kのリアルタイム伝送実験を行う 5月19日 スカパーJSAT 決算説明会で2017年度の戦略を発表。スマートテレビ向けのIPリニアサービスやハイブリッドキャストへの対応を行う ○ ○

5月19日 サイバーエージェント ライブ動画の広告活用化に長けた組織として「FRESH! LIVE WORKS」を新設。広告効果の増加を図る目的 ○ ○

5月19日 メ放 JDIとNHKNHK-MT 8Kディスプレイをベースに3D専用メガネを使用せず高精細な3D映像を楽しめる新型ディスプレイを開発したと発表 5月22日 ネ放 radikoとBIGLOBE BIGLOBEの音楽や動画配信サービスがカウントフリーになる「エンタメフリー・オプション」に「radiko.jp」が追加 ○ ○ 5月23日 放広有 TBSホールディングスら6社 動画配信サービスを行う新会社「プレミアム・プラットフォーム・ジャパン」の共同設立に合意を発表 ○ ○ 5月23日 NHK 世界最小の8K有機ELディスプレーを使ったVRシステムを開発と発表。従来は画素数の問題から欠けていた臨場感を8Kにより改善した ○ ○ 5月24日 フジテレビ ニュースメディア「ホウドウキョク」のスマホアプリの配信を開始。ニュースのライブ配信やVRコンテンツなどを無料で楽しめる 5月24日 WOWOW WOWOWで放送した番組をスマホでも視聴できる有料サービス「WOWOWメンバーズオンデマンド」がChromecastに対応開始 ○ ○ 5月24日 HJホールディングス 「Hulu」の改修後にプログラムミスなどが原因で発生していた不具合を公表。動画再生が止まる点などは修正した 5月24日 NHK NHKが今年の民放連との連携企画として「radiko」にキャンペーンとして参加することに合意したと発表。26日の総務省の研究会で報告した 5月25日 NHK NHK技術研究所の「第71回技研公開」を開催。SNSの情報などから記事を自動生成するなど、AIを活用した番組制作技術などを紹介 ○ ○ 5月25日 NHK ワンセグ付き携帯の受信料支払いを巡る裁判で、水戸地裁は受信料の返還を求めていた原告の訴えを却下し、支払い義務を認めた 5月26日 Netflix ブラッド・ピットが代表を務める製作会社とNetflixが共同で製作した映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』を全世界で配信開始 5月26日 公 総務省 第15回「放送を巡る諸問題に関する検討会」を開催。高市大臣がNHKの常時同時配信化に向けて財源など方向性の明確化を指摘 5月29日 NTT 従来は裸眼だと焦点がぼやけていた3D映像を裸眼でも綺麗な2D映像で視聴できる3D映像生成技術を世界で初めて開発したと発表 5月30日 個人情報保護委員会 特定できないよう加工すれば本人の同意なしに個人情報を第三者へ提供可能な改正個人情報保護法が全面施行された

5月31日 Google 子供向けのYouTube視聴アプリ「YouTube Kids」の日本での提供を開始。フィルタリング機能などから子供向けのコンテンツを楽しめる ○ ○

5月31日 NHK テレビ付き賃貸住宅の入居者に受信料支払い義務は有るかを争った裁判で東京高裁は入居者に支払い義務は有ると判決を下した

(8)

第1回(2013.3)

第2回(2013.7)       第4回(2014.9)

第7回(2016.2)

①マルチデバイス化

①マルチデバイス化

①マルチスクリーン化

①マルチスクリーン化

マルチスクリーン化

マルチスクリーン化

②スマートテレビ化

セカンドスクリーン化

セカンドスクリーン化

(ハイブリッドキャスト)

②ソーシャル化

宅外化

×

③動画配信化

③スマートテレビ化

②スマートテレビ化

有料VOD

有料VOD

④タイムシフト・VOD化

連動

放送連動(ハイブリッドキャスト)

無料見逃し

無料VOD

⑤高画質化

非連動・マルチタスク

放送非連動・多機能

同時再生・時差再生

同時配信・時差再生

⑥多チャンネル化

(2回目~×)

セットトップボックス

その他

その他(

ライブ配信・マルチコンテンツ配信等)

③タイムシフト・DVD化

④録画視聴化

④ソーシャル化

⑤ソーシャル化・セカンドスクリーン化

⑤高画質化

⑥高画質化・高精細化

⑧データ活用・AI

⑨通信インフラ・モバイル端末サービス

②スマートテレビ化

(ハイブリッドキャスト)

第10回(2017.6)

③動画配信化

④録画視聴化

⑤ソーシャル化・分散型化

⑥高画質化・高精細化

⑦VR・AR

テレビ関連新サービス “内容”の変遷

・ドローン

(人工知能)

・IoT

VOD化

(9)

第1回(2013.3)

第2回(2013.7)       第4回(2014.9)

第7回(2016.2)

①マルチデバイス化

①マルチデバイス化

①マルチスクリーン化

①マルチスクリーン化

マルチスクリーン化

マルチスクリーン化

②スマートテレビ化

セカンドスクリーン化

セカンドスクリーン化

(ハイブリッドキャスト)

②ソーシャル化

宅外化

×

③動画配信化

③スマートテレビ化

②スマートテレビ化

有料VOD

有料VOD

④タイムシフト・VOD化

連動

放送連動(ハイブリッドキャスト)

無料見逃し

無料VOD

⑤高画質化

非連動・マルチタスク

放送非連動・多機能

同時再生・時差再生

同時配信・時差再生

⑥多チャンネル化

(2回目~×)

セットトップボックス

その他

その他(

ライブ配信・マルチコンテンツ配信等)

③タイムシフト・DVD化

④録画視聴化

④ソーシャル化

⑤ソーシャル化・セカンドスクリーン化

⑤高画質化

⑥高画質化・高精細化

⑧データ活用・AI

⑨通信インフラ・モバイル端末サービス

②スマートテレビ化

(ハイブリッドキャスト)

第10回(2017.6)

③動画配信化

④録画視聴化

⑤ソーシャル化・分散型化

⑥高画質化・高精細化

⑦VR・AR

放送・通信連携

通信・放送融合

動画配信

構造変化

“不可逆的”

な放送事業の相対化・部分化

・ドローン

(人工知能)

・IoT

VOD化

テレビ関連新サービス “内容”の変遷

(10)

15年 16年

新サービス

11年以前

12年

13年

14年

マルチスクリ-ン

(機器・事業者との紐づきあり)

VOD-PF

コンテンツ横断

OR S-VOD

無料見逃

同時配信

時差再生

ライブ配信等

スマートテレビ

(ハイブリッドキャスト)

高画質化・高精細化

(4K・8K)

セカンドスクリーン

・ソーシャル

テレビ関連新サービス “事業者”の変遷

通信

地上波

民放

メーカー

(4K)

有料多

CATV

IPTV

通信

キャリア

地上波

民放

メーカー

メーカー

放送

地上波

メーカー

NHK

(8K)

通信

キャリア

NHK

メーカー

NHK

有料多

CATV

IPTV

CATV

IPTV

CATV

IPTV

有料多

CATV

IPTV

ネット

ネット

ネット

ネット

有料多

TV everywhere

テレビ端末高度化

映像コンテンツ everywhere

放送・番組連動

通信

キャリア

NHK

有料多

地上波

民放

(11)

“ネットファースト型”展開拡大

ネットユーザー&若年層獲得のため、

また、SNSなど、共有・拡散による

コンテンツ接触の場への拡張

放送番組のマルチユース、

ネットオリジナルコンテンツ・ライブ制作

から新たなクリエイティブの方向性へ?

配信サービスで進む

“プラットフォーム化”

事業者同士の協業や、複数事業者

によるプラットフォームの構築進む

配信サービスは、あらゆるコンテンツが

集積する「寡占型」と、コアユーザー

向けの「特化型」に二極化?

通信分野における“垂直統合化”“協業”の模索

通信事業者やITプラットフォーマ―がコンテンツサービスをバンドル化、

一方で、放送事業者が通信インフラ事業に参入

放送事業者が通信サービスのユーザーからパートナーに

テレビ関連新サービス “事業者”の変遷

“不可避的”

な放送事業者の業態の変化

(12)

“不可逆的”な放送事業の相対化・部分化

“不可避的”な放送事業者の業態の変化

ここ1年、こうした構造変化の

象徴的な動きが続々。たとえば・・・

(13)

脱“放送ファースト”の多様な取り組み進む

ネットオリジナル

中京テレビ

広島ホームテレビ

名古屋テレビ

<VOD系>

<ライブ系>

<VR系>

ネットマルチユース

ネットファースト

(BSフジに

17年4月~

放送枠新設)

フジテレビ

テレビ東京

出典:ロゴは各社HPより引用

(14)

14

“放送”事業者が“通信”サービス事業(CDN)に参入

東名阪の民放が出資

出典:JOCDNプレスリリース

通信事業者(IIJ)側:コンテンツ所有事業者との継続的な関係求める

放送局側:安定配信、コスト、契約条件など多様なニーズの実現

*通信サービスの

ユーザーからパートナーへ

*今後はCDN事業だけでなく、

ネットワークでも協業進む?

(15)

番組提供

連携

協業

TBS

AD-VOD(見逃し)

T&S-VOD(有料)

B

to

B

在京キー5局全てがVODプラットフォーム事業で競争

出典:ロゴは各社HPより引用

(16)

番組提供

連携

協業

TBS

AD-VOD(見逃し)

T&S-VOD(有料)

B

to

B

出典:ロゴは各社HPより引用

在京キー5局全てがVODプラットフォーム事業で競争

(17)

17

出典:各社アプリページより引用

ど・ろーかる

(J:COM)

チャンネルプラス

(スマートニュース)

Hulu

(リアルタイム)

AbemaTV

ネット上に“放送(的)チャンネル”プラットフォームも増加中

*地上波放送:“閉鎖的・固定的”⇔

ネット上:“開放的・流動的”

*ただし、地上波放送の

“常時同時配信”チャンネルは不在

(18)

こうした構造変化は

民間の市場で起きているもの

公共放送のNHK・総務省の放送政策の存在あり

放送事業者の将来像は、市場メカニズムと共に

放送政策(NHKのあり方含む)が影響する

(19)

19

⑵放送政策としての

(20)

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会

・1回(11月):同時配信に前向きな意見複数

・6回(16年4月):初の常時同時配信論点化

“二元体制”での実施期待

・7回(5月):民放連プレゼン(消極的見解)

実施には国のイニシアチブ期待の意見

・9回(6月):NHKプレゼン(常時同時要望)

NHKの同時配信可能にする「改正放送法」

公布。(ただし常時は除く)→15年4月施行

籾井会長、新聞取材で常時同時配信に意欲

民放連会長、見逃し配信を在京キー5局で

検討と発表(「TVer」の契機)

NHK

民放(民放連・キー局)

自民党・総務省

「試験的提供B」(1回目)

「TVer」開始(民放連会長社

のTBSが主導)

「AbemaTV」開始

(テレ朝+CA)

文化庁へ著作権法改正

要望(同時配信=放送)

「Hulu」でG戦ライブ配信開始

「ニュース・防災アプリ」

開始(同時・ライブ配信)

9月

11月⁻

7月

9月

14年6月

15年1月

10月

16年4月

6月

諸課題検で常時同時配信を要望

9月

11月⁻

7月

9月

14年6月

15年1月

10月

16年4月

6月

「経営計画」「NHKビジョン」

発表。“公共メディアへ”

自民党:放送法の改正に関する小委員会

第一次提言→NHK、総務省検討へ

・受信料義務化&値下げ・常時同時配信

問題提起

「NHK:公共メディアへ」「自民党:放送法改正検討を」

(21)

つまり、同時配信の議論は

NHKの問題

としてスタート

(22)

NHK放送文化研究所「日本人とテレビ・2015」

(2015年2月末~3月実施 世論調査)

1世帯あたりのテレビの所持台数

(23)

NHKの危機意識②リアルタイム視聴,特にNHK視聴離れ

(6.0↓)

(8.0↓)

(13.2↓)

(12.5↓)

※1週間に5分以上

(24)
(25)

25

NHKは“常時同時配信”を可能にする制度改正要望

常時同時配信

時間編成・総合編成を維持したままの姿、

いわゆる“テレビ”をネットに移植するもの

出典:総務省「放送を巡る諸課題に関する検討会」でのNHKプレゼン資料より

“日常的な”メディアとして同時配信を実施したい=常時同時配信

(26)

NHKの同時配信可能にする「改正放送法」

公布。(ただし常時は除く)→15年4月施行

籾井会長、新聞取材で常時同時配信に意欲

民放連会長、見逃し配信を在京キー5局で

検討と発表(「TVer」の契機)

NHK

民放(民放連・キー局)

自民党・総務省

「試験的提供B」(1回目)

「TVer」開始(民放連会長社

のTBSが主導)

「AbemaTV」開始

(テレ朝+CA)

文化庁へ著作権法改正

要望(同時配信=放送)

「Hulu」でG戦ライブ配信開始

「ニュース・防災アプリ」

開始(同時・ライブ配信)

9月

11月⁻

7月

9月

14年6月

15年1月

10月

16年4月

6月

諸課題検で常時同時配信を要望

9月

11月⁻

7月

9月

14年6月

15年1月

10月

16年4月

6月

「経営計画」「NHKビジョン」

発表。“公共メディアへ”

自民党:放送法の改正に関する小委員会

第一次提言→NHK、総務省検討へ

・受信料義務化&値下げ・常時同時配信

諸課題検討会開始

「NHKと民放の共通PF期待の意見」

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会

・1回(11月):同時配信に前向きな意見複数

・6回(16年4月):初の常時同時配信論点化

“二元体制”での実施期待

・7回(5月):民放連プレゼン(消極的見解)

実施には国のイニシアチブ期待の意見

・9回(6月):NHKプレゼン(常時同時要望)

(27)

共通PFで(NHKだけでなく民放も!)

という意見の理由は大きく3点

*“海外”では当たり前

*日本は放送は“二元体制”の歴史あり

*今こそ“放送事業者の役割”が重要

(28)
(29)
(30)

30

ネット上のニュース・報道の社会問題化

フェイクニュース・キュレーションメディア・フィルターバブル・ステマ

放送局・テレビの存在意義再評価 “だから放送をネットでも”

“何も足さない、何も引かない”

=NHKと民放(ローカル局も)の二元体制で

(31)

そもそも、民放はNHKと異なり、

“常時”同時配信の実施は可能。

しかし、

実施には消極的

。なぜか?・・・

(32)

*無料見逃し配信:

共通ポータル

*有料配信:

プラットフォーム競争

出典:各社HPページより引用

(33)

テキストメディア

動画メディア

SNS

ライブ中継

放送事業者

ネット上では速報性に強い報道の分野も競争激化

出典:ロゴは各社HP・アプリページより引用

(34)

34

各局個別に同時配信やライブ配信を開始

ネットオリジナルコンテンツとして展開

テレビニュースをマルチユース

ニュースアプリとして展開

フジテレビ

テレビ朝日

地上波在京キー局の展開

出典:各社HP・アプリページより引用

CSの24時間ニュースの同時配信をYahooに展開

(35)

加えて民放は・・・

*そもそも同時配信の

ニーズが見えない

配信

コストの負担

=ビジネスモデルが見えない

*安定的配信への

技術的課題

*“常時”を実現するには、

権利処理に関する課題

が大きい

(36)

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会

・12回(11月):海外事例プレゼン(事務方)

「試験的提供B」(2回目)

Eテレ+見逃しも実施

民放全国大会の会長挨拶で

同時配信に関して、政策立案

には地域免許基盤を忘れず

に、と言及

11月

14年9月

11月

16年9月

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会

第一次取りまとめ→親回+2分科会へ

情報通信審議会政策部会:放送コンテンツ

の製作・流通の促進等に関する検討委員会

設置

・2回(11月):権利処理課題に関するテーマ

定例会長会見で、同時配信

に対し、議論必要との見解

大臣閣議後定例会見:

・「総務省は放送事業者がネット同時配信を

実現できる環境を整備することが重要」

「AbemaTV」1000万DL突破

NHK

民放(民放連・キー局)

自民党・総務省

情通審で、同時配信実施中

のテレ東(実験)、東京MX

(実験)、フジ(CS)がプレゼン

行政への期待

「技術課題」「配信コスト」「権利処理課題」

(37)

しかし、

*NHKへの危惧はむしろ

新聞業界にあり

ローカル局の同時配信の将来像

キー局、系列、民放連での議論深まらず

NHKに関する放送法改正が早期に進むことを懸念

(38)

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会

・13回(12月):

大臣発言「常時同時配信の一定ニーズと

は?」「日本は英とは違う」

諸課題検で、新聞協会と共

に民放連はNHKに対して

強い懸念を表明する意見書

情通審

・3回(12月):

配信コストの算出事例

NHK「試験的提供B」結果をプレゼン

諸課題検で再度

常時同時に向け

制度改正を要望。

地域放送の発信へ

も言及

12月

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会

・14回(12月):民放キー5局ヒアリング

→その後17年5月まで親会は開かれず

諸課題検でキー5局プレゼン

マネタイズ困難&一部、NHKと

の共通PFに前向きな見解も

諸課題検で再度

プレゼン。常時同時

のコスト試算の詳細

等を説明

12月

日テレとIIJが「JOCDN」設立。

放送局による国産CDNへ意欲

NHK

民放(民放連・キー局)

自民党・総務省

議論頓挫

「NHKの民業圧迫」「民放はマネタイズ困難」

(39)

模索中

「民放との関係」

17年1月

3月

17年2月

情通審

・4回 :ラジコ・電通によるプレゼン

・5回 :→3つのタスクフォース設置

4Kマルチキャスト

モバイル同時配信

コンテンツ製作取引

定例会長会見で、同時配

信に言及。「ローカル局

の意見も聞きながら1年

かけて考えていく」

2月

「試験的提供B」(2回目)

結果公表。(3月2日)

上田会長「常時同時配信

は喫緊の課題」

NHK

民放(民放連・キー局)

自民党・総務省

4月

情通審

・6回 :中間報告骨子案報告

モバイル同時配信コスト試算提示

4月

「NHK受信料制度等

検討委員会」設置

5月

5月

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会

・15回 :NHKプレゼン

17年2月

上田新会長就任会見

で、常時同時配信の制

度改正期待と民放との

協力について言及

「JOCDN」に民放15局が出資

情通審

・7回 :中間報告案公表→パブコメへ

TBS、テレ東等が有料VOD

プラットフォーム設立発表

諸課題検でプレゼン。

テレビ持たない人への

何らかの検証や、地域

制御も検討視野にと言及

(40)

NHK試験的提供B(16年末実施) 同時配信+見逃し配信 実験結果

出典:NHK会長会見資料(3月2日)

NHKの2回目の同時配信実験結果。この数字の受け止め方は…

4999人

(性年層偏りない対象者)

3週間の実験期間に

1度以上利用した割合

(41)

模索中

「NHKは法改正の姿を」「民放は経営判断→実験」

17年1月

3月

17年2月

情通審

・4回 :ラジコ・電通によるプレゼン

・5回 :→3つのタスクフォース設置

4Kマルチキャスト

モバイル同時配信

コンテンツ製作取引

定例会長会見で、同時配

信に言及。「ローカル局

の意見も聞きながら1年

かけて考えていく」

2月

「試験的提供B」(2回目)

結果公表。(3月2日)

上田会長「常時同時配信

は喫緊の課題」

NHK

民放(民放連・キー局)

自民党・総務省

4月

情通審

・6回 :中間報告骨子案報告

モバイル同時配信コスト試算提示

4月

「NHK受信料制度等

検討委員会」設置

5月

5月

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会

・15回 :NHKプレゼン

17年2月

上田新会長就任会見

で、常時同時配信の制

度改正期待と民放との

協力について言及

「JOCDN」に民放15局が出資

情通審

・7回 :中間報告案公表→パブコメへ

TBS、テレ東等が有料VOD

プラットフォーム設立発表

諸課題検でプレゼン。

テレビ持たない人への

何らかの検証や、地域

制御も検討視野にと言及

(42)

ここまでの議論を振り返ると・・・

*NHKに関する放送法改正はこれから

*民放の同時配信実施はあくまで経営判断

*ローカル局の将来像との関係には触れず

*権利処理の問題にも触れず

(43)

ここまでの議論を振り返ると・・・

*NHKに関する放送法改正はこれから

*民放の同時配信実施はあくまで経営判断

*ローカル局の将来像との関係には触れず

*権利処理の問題にも触れず

(44)

44

⑶アメリカでもイギリスでもない

“日本モデル”とは?

(45)

日本はどちらの道に向かうのか?

政策主導(テレビ“拡張”型)

(46)

イギリス:放送局共通の同時+見逃し配信PF 10年の重み

*iPlayerは圧倒的な存在感

*同時~見逃し30日でユーザーにサービス定着

(47)

しかし、根本的に異なるのは・・・

*イギリス:

「放送通信法」

(2003年~)

放送波、IP共に“電子コミュニケーションネットワーク”

*日本:

「放送法」=NHKのネット活用は“補完業務”

これをどう法改正するのかはこれから

→もしNHKの常時同時配信を“本来業務”とするなら・・・

・民放の常時同時配信はどうなる?

・「放送法」のまま?・オリジナルコンテンツの扱いは?

論点すらこれまでの議論で顕在化しておらず

イギリスのようなテレビの“拡張”は今の日本には困難

(48)

48

アメリカ:スキニーバンドル(同時・見逃し)サービス加速化

地上波4大ネット含め47CHの同時配信と

9か月クラウド録画サービスを、

月額約35ドル(約4000円)という

CATV多チャンネル契約の約半額で提供

Googleは有料VOD「YouTube RED」で惨敗

同時配信CH「YouTube TV」でリベンジ図る

地上波共同PFのOTT-VODサービス

Huluも、類似のサービスを開始

2017年4月~

2017年5月~

月額40ドル

50CH以上

最大50時間

クラウド録画

(49)

しかし、根本的に異なるのは・・・

*アメリカ:

地上波4大ネットワークの“常時”同時配信実施

公共放送の存在が日本と比べ極めて小さい

*日本:

地上波の“常時”同時配信のみ未実施

一方で、

民放キー局主導の配信サービスの存在感大

→今後、民放間の競争がどうなるのか、

民放とNHKの協業がどうなるのかは不明だが、

アメリカモデル以上にテレビは“溶解”しつつも、

放送局“由来”コンテンツの新たな“放送的世界”実現も?

(50)

しかし、これまでの議論に決定的に欠ける論点が・・・

民放ローカル局の将来像

について。

このことを考えることこそが、

“日本モデル”の今後を考えていくことに・・・

(51)

系列キー局

地元自治体・

企業・コミュニティ

との連携

合併・

関連会社化

地元紙との

連携

CATVとの連携

(資本関係有)

地域局

協業

キー局系

PF

分散型

メディア

番組販売

地元株主

自立模索

地域

共同制作

CATVとの

連携(無)

キー局系

システム

ローカル局

系PF

地域通信

サービスとの

連携

OTT-PF

コンテンツ系

インフラ系

サービス系

合理化

最近の民放ローカル局の取り組みの方向性

(52)

地域情報確保や,特に

地域企業としての事業拡大

必須

キー局等の番組を放送エリアに届ける事業モデルの

存在感は減るものの,

高齢者やネット非ユーザー向けには依然,重要な任務

では,“放送設備の維持が主業務”はいつまで?

5Gなど通信インフラはいよいよ進展してくる

同時配信を制度的にどう位置づけていくかは、

ローカル局の制度的根拠を考える重要テーマでは…

(53)

ご清聴

ありがとうございました

本日の内容は

「放送研究と調査」7月号に掲載中です

http://www.nhk.or.jp/bunken/index.html

参照

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荏原製作所 (2001~2005年) 廃棄物・エネルギー関連市場調査等 博報堂 (2006年~2007年) チーム・マイナス6%事務局ディレクター