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盤珪

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(1)

(2)
(3)

A

盤珪『臼引歌

j

盤珪

﹃ 臼

引 歌

(

)

いにしへ間へば︑何も思はぬ︑こ

JL'  来たるごとくに︑心を持てば︑すぐにこの身が︑

不生不滅の︑この心なれば︑地水火風は︑仮の宿 ふしゃうふめつ な仏(生き仏)

︿わた4しゅら仮の火宅に︑心をとめて︑我と燃やして(修羅と燃

i

Z

も て

未 て

手身

。 を

横 車 祭

主 手

f

寸ーピ

ただ今ばかり︑心

ただうたへ

心とめずば︑憂き世もあらじ(憂き世もあだして

何もないこそ(何もなくてぞ)︑生き如来 7恋しゆかしも︑ただ今ばかり︑逢はぬ昔が︑ある故

8

みな嘘ぢ

9夢と思へば︑憂き世の中に︑憂きも辛きも︑なきも

1 0  

図工の

2

2

1

身のひい

11  有うき 為ゐ

Z

刃 討 , .

ZIt.

12  無むれ 為ゐが の 損

心 よ

(

有為がなき故

)

日惜しゃ欲しゃと︑思はぬ故に︑ムワは世界が

(

世界が)︑みな我がものぢや

wWAJM奇妙不思議は︑ひとつもないぞ︑知らにや世界が︑

みな不思議

日金を持ちたりや︑貧者が賎し︑持たぬ昔を︑忘れた

(4)

凶後世を願ふと︑いとど我慢に︑添へ

口悪を嫌ふを︑善ぢやと思ふ︑嫌ふ心が︑悪ぢやもの

四年は寄れども︑心は寄らじ︑いつも変はらぬ︑この

J 日嬉しめでたや︑老いせぬ君に

( 宿 )

ね逢うたりや︑我ひとり

せめて苦しむ︑身の径を

幻安く養ふ(五万五万の)︑海土はここよ(億もなして

あんやラロゃうE五万五万の(安養浄土)︑おくもなし(愛ぢやもの)

泣後や先やと︑案ずる中に︑今日もむなしく︑日を暮 初我と作れる︑心の鬼が︑

らす

目悟ろ悟ろと︑この噴せねば︑朝の寝起きに︑気が軽

し五

白髪は剃るとも︑心は剃らぬ︑剃らぬ心を︑撫でてみ

おたとへ百まで︑憂き世に住むも︑ただしばらくの︑

市の茶屋

26 

四人の鬼に︑今日も明日も︑責めら

27  鬼 る

の る

T

Z

おのが心が︑鬼ぢや

mapm地獄どこぢやと︑あの窯牛に︑問へば車を︑動かし

や る

四浄土どこぢやと︑知来に問へば︑知らぬ顔して︑

だござる

犯迷ひ悟りの︑もとないものを︑我と我が手に︑仕

v ν' h

v

椿

31 

われ人にかたきは︑もとないものぢや︑是非を争ふ︑我

がなる

辺善きも悪しきも︑思ひしことは︑

ある故ぞ

いやお冬の頃しも︑喜ぷたき火︑夏の来るほど︑あら嫌や

M夏の頃しも︑恋しき風も︑秋の果てぬに︑

お鬼の心で︑集めた金を︑餓鬼に取られて︑目がまう はや憎む

(5)

A

盤珪『臼引歌』

36 

金が欲しさに︑命を捨てて︑捨ててみたれば︑金要 らず

37 

思ひ出だすは︑忘れぬ故に︑思ひ出さねば︑忘れぬ

38 

っら

辛き憂き世と︑恨むる人は︑夢に心を︑苦しむる

39 

とかく憂き世は︑もとないものぢや︑心とめよより︑

ただうたへ

40 

ほか

悪を作れば︑心が鬼ぢや︑外に地獄は︑なきものを

地獄嫌ひの︑極楽好きで︑楽な世界に︑苦を受けた

41 

位善をしたこと︑善ぢやとうじゃる︑うじゃる心が︑

悪ぢやわい

43 

善きも悪しきも︑

ひとつにまるめ︑紙に包んで︑捨

てておけ

44 

嘘の世界を︑誠のやうに︑化かし化かさる︑化物ぢ や

45 

いつか五欲を︑身にならはして︑

それに習うて︑日

46 

を暮らす

人に教へは︑もとないものぢや︑是非を争ふ︑我が

身なり 幻仏道修行を︑勤めし後は︑何もかはりは︑得ぬもの

日刊迷ひ悟りは︑もとないものぢや︑親も教へぬ︑習ひ

伺悟る心は︑我ぢやと思へ︑念と念とが︑相撲とる

印後世勤めも︑乙の頃嫌と︑出入りの息の︑あり次第

よるひる

日死んで世界に︑夜昼暮らせ︑それで世界が︑手に入

るぞ

日仏様こそ︑

ι

おいとしござる︑外の飾りが︑ まばゆか

日内の仏にや︑

そりゃまだ早い︑門の仁王に︑

まづな

りやれ

同我と浄土を︑訪ねてみたら︑結句仏に︑嫌はれた

からりと投げば︑我は機用の︑綿で受

55 

人が茶碗を︑

日思うて思はぬ︑振しょとすれば︑思うて思はぬ︑振

ゃならぬ

(6)

日心大和に︑

とを

忘れまいぞや︑

(7)

盤 珪 ﹃

麦 春

歌 ﹄

(

)

仏なりたか︑仏なりやれ︑生まれ付いたる︑

いき仏 それ地獄 地獄いやなら︑地ごくをやめやれ︑

座 主 な

i

3仏々と︑あなかしましゃ︑たれも生まれた︑時仏

にんにく慈悲が︑すぐに知来の︑御

B盤珪『麦春歌J

5

をがめ ほしいをのけて︑ か抱ぷつ

楽がしたくば︑今でもしゃれ︑人はもとより︑楽な

ほしいをしいの︑よく赤鬼よ︑おにが地獄に︑すむ

ものか

8南む阿みだぶつ︑南無阿みだ仏と︑いはずとおきゃ

れ︑慈悲の心が︑弥陀知来

9おもふが仏︑仏そりゃくに︑人ぜせ

叩人のよしあし︑なにしにいはうぞ︑むねの如来の︑

ばちこはや(はぢこはや)

11 

がまんひいきに︑ふくりんかけて︑願ふ浄土は︑皆

ロぢごくいやなら︑我が親をがめ︑我をうんだる︑親

日親ををがまず︑我が身ををがめ︑心すなほに︑

や さ

しくて14 

つらやにくやは︑ただ火に油︑もゆる思ひも︑増す

ばかり

日うらみねたみは︑皆我がひいき(そりゃ我がひい

き )

そりゃ地ごく

日人にうらみが︑何しにあろに︑なきけないのが︑我

(8)

がこころ

ふしゃうふめつの︑心をみれば︑いつも月夜に︑米

17 

18  四鬼がむかへに(鬼がどこから)︑どこからくるぞ

鬼が有る

m

(迎へにくるぞ)︑にくやつらやが︑火の車

そりゃしぬる筈︑なんのなげきが︑

あろぞいの

21 

しんで行かうと

(しして行かうとてねがふは迷ひ︑

辺あすはしられず︑きのふは過ぐる︑けふのしあんが︑ はやいそげ

23 

)

やすい浄土が

(

ょくをへらせば︑浮世は浄土︑人はのとらず︑皆仏

24 

(9)

延 享 五 年 小 一 骨 し ゃ う が 集 ( 略 称 一 延 )

f

な ら ざ

'‑

ひとり待つ夜の︑郭

怠仰曳u4山に成りたや︑朝来の山に︑

秋は紅葉の︑錦着る

C

延享五年小寄しゃうが集

雪の白浜︑白いゃうで黒い︑帰る雁がね︑くる燕

もろさきがは4恋にもろいぞ︑諸崎川の︑水に心が︑移るやら

いっし君といつしか︑五師の宮の︑神の駒とも︑引かれゆ

ふみばζ

やるぞ文箱︑二見の浦の︑明けて心の︑内を見ょ

君を思へば︑琴引山で︑爪のおちたも︑知らぬ恋

8故郷恋しゃ︑我が古里の︑柴の庵が︑なつかしゃ

かうらいこ︿9夢になりとも︑高麗国の︑城が落ちたと︑言でござ

印袖の桁こそ︑長いがよけれ︑嫌なお江戸の︑長の留 11 

出与守

みやうち︿わんおん宮内観音︑申し龍めたよ︑我が願ひ

12 

おれが育ちは︑竹の子育ち︑親の仕着せを︑皆ぬい

13 

おれと其方は︑板屋の霞︑転び合へとの︑縁ぢやげ

M夜中夜念仏︑誰が身の為ぞ︑若うて離れた︑夫のた

︿

日池田伊丹の︑新諸白も︑銭がなければ︑見て通る

かど

凶酒は飲まねど︑酒屋の門で︑足がしどろで︑歩まれ 17 

ふ こ

繁日のき れ

昌 ? 喜

みやうが目出たや︑

18  生なこ

る れ

榎の実生らいで︑

ts 

日祝ひ目出たの︑若松様よ︑末は鶴亀(枝もさかゆ

(10)

10 

る)︑五葉の松(葉もしげる)

こよひ天満の︑ゃれ橋に寝て︑芦をとられた︑川風

20 

21 

心がらよの︑もしからゑもぎ︑人を恨みな︑身を恨

22 

f

2

2

御利生か これ袖を引かれた︑是も愛宕の︑

25  24  23 

豊 髪 愛 岡 を 宕 し 島 山 も 田 か へ に ら

で 結 ぃ 豊

2

て は 岡Z

う を 二 主 よ 見

見みりa

の 女E

御 ぉ 日

水事心、 島

て 有

女さる

2

涼やかや

初心細いは︑

湯の島

J¥ 

幻湯の島通ひが︑

御ご 料号

ぢやものm瀬戸や津山にや︑船さへ着くに︑あじきじきなの︑

桃島や

四豊岡畳間と︑みな云ゃれども︑船が着きやこそ︑豊 岡なれ

初豊岡一番︑丹後屋なれど︑味噌水喰はしゃる︑六尺

31 

‑3 季き

龍野屋

出石の町の︑回りかどやの︑

ロ水は懸り水︑

ほど厭い

娘遣りたや︑聾ほしゃ

福知の城や︑前は大川︑蛇が鼻ょ

お福知出てから︑長田野越えて︑いつか行き着こ(こ お丹波田所︑

34 

)

初瀬田へ回れば︑一ニ里の回り︑ござれ矢橋の︑舟に乗

37 

お伊勢参りに︑此の子が出来て︑名をば伊勢松︑子

伊勢松

犯笠を忘れた︑伊勢路の茶屋に︑空が曇れば︑思ひ出

羽坂は照る照る︑鈴鹿は曇る︑聞の土山︑雨が降る

(11)

伊勢の津の津の︑大学様も︑奉公なさるる︑上様へ

晩の泊りは︑五井赤坂よ︑あすは遠州の︑

位箱根八里は︑馬でも越すが︑

40 

41 

ぬ 浜、 松

大詰よ

43 

おりや九十九迄︑共に白髪の︑生ゆる

44 

行けばはじかみ︑戻れば目坂︑道の悪いは︑

︿

︿

八代百姓や︑河江の者や︑公事は大岡の︑利と成

やしろだに八代谷

45  46 

文はやりたし︑書く手は持たず︑やるぞ白紙︑文と

47 

見よ(文とよめ)

忍ぶ小部屋の︑連子の窓に︑月と書いたは︑待てと

C

延享五年小寄しゃうが集

カ 当 や

49  48 

Z車;来

まる

2

く 来り る

て か

2

まだ火が見ゆる︑様はかはいや︑夜詰

50  11 

めする おれが願ひの︑

t

夜間く

51 

いとしとのどを︑山へ遺るほどに︑吹けよおろせよ︑

あいの風

臼竹の切り口︑二度はれすとも︑忍び返しに︑

日長い万にや︑差し様がござる︑うしろ下がりに︑前

54 

さでも可愛や︑蛍の虫よ︑忍ぶ縄手に︑火をともす

哲よらうとろりとろりと︑沖行く船も︑女郎が招けば︑磯に

55 

寄る

日梅に鴬︑とまるはよいが︑花を散らすが︑憎うござ

58  57 

丹主丹Z

後ご波ぽ 成す老吉

5

、 坂5

Uゃうらうしゅう子安の地蔵︑都上璃衆の︑守り神

切戸の文殊︑あひに桂の︑男やま

田宮津糸繰り︑将棋の駒よ︑銀がなければ︑無相言

ななうらやうら

印大津出てから︑七浦八浦︑

浦ぢやや

日伊勢の大夫殿︑心きき目きき︑諸国配りやる︑御献

(12)

12 

臼若い折とて︑二たびあるか︑枯れ木に花が︑二度咲

64  63  加 長 く

賀 い か の 煙 き

金 管Z

沢 にの 、

、 煙5

安必草:

殿品つ防すを

E

の で

2

烏 字 書

目安芸の宮島︑まはれば七里︑浦は七浦︑七ゑぴす

心短気な︑殿御を持てば︑烏鳴きさへ︑気にかか

66 

67 

心ょう持て︑をなごの子なら︑一期親には︑添はぬ

印淀の川瀬の︑若し水車︑何を待つやら︑くるくる

印淀の川瀬に︑立つ白波は︑近江水かや︑

ながむねどの刊あれが田辺の︑長棟殿か︑音に聞こえし︑

η田舎なれども︑伏見は名所︑

︿U刀娘やるまい︑陰福所へは︑ 懐しや

程もなや

藤が森

水をと

乃豊岡畳間と︑名は高砂の︑松に吹く風︑音ばかり

M美濃に妻持ち︑尾張に住めば︑雨は降らねど︑蓑恋

75 

とどろき

須す

Z

1

u

E

t

苅雨が降ろとて︑

西

刀奈良で名所は︑猿沢の池︑水に影さす︑三笠山

しはうしらかペ四方白壁︑八つ棟作り︑前は大川︑蛇が鼻よ

78  79 

水 七 包 西

に 十1

影 五 ご か

さ 尋2

す の む

膳ぜ縄

Z

所ぜ釣っ北 の 瓶 三 へ 城 よ

81  瀬 さ 田 て の も 唐 見 橋 事 唐官

2

z

宝ぽの

珠 し 城

80 

82 

いかな江戸行きも︑箱根で涙︑跡を見戻す︑踏み戻

83 

さでも見事な︑箱根の騨踊︑花に見とれて︑日を暮

制松に成りたや︑有馬の松に︑藤に巻かれて︑寝とご

ざ る

出面白いぞや︑春日の森は︑鹿が紅葉に︑戯れて

白山金が出るやら︑河谷山に︑茜揮で︑金ゆりやる

幻来いと云たとて︑行かれたものか︑

海の上

(13)

88 

沖を馳るは︑丸匿の船か︑丸に屋の字の︑帆が見ゆ る

回何も職々︑小原の女郎は︑花の都へ︑木を売りに

90 

田辺出る時︑涙で出たが︑今は田辺の︑風もいや 小出伊勢様︑園部をとりやる

はんロゃう

れで園部が︑繁昌する

E

mM

鈍な男に︑どん笠着せて︑うしろから見りゃ︑なほ

鈍な

忍び夜夫に︑医者殿もてば︑薬や手のもの︑持病す

91 

(園部にござる)︑そ

93 

C

延享五年小寄しゃうが集

94 

おれは不産で︑子がない程に︑野辺の送りが︑淋し カ 〉

思 天 ひ 下 夜ょ泰

Z

漉?ふ

酌与事も、叶

て う

ぱ宍

96 

矢 五

糟宇葉

く の

れ 松

末は鶴亀︑

95  97 

心短気で︑我が国を出て︑今は習はぬ︑職をする

98 

百夜通はば︑

一夜は落ちゃれ︑小野小町を︑見よ聞

13 

下 へ け

手たよ

殿

御 や

忍びに雪駄︑草履がよいもの︑

99 

101  100  な 様 草 ん の 履 ぽ 力 ; が

此=な 方

2

ら カ

無間の鐘を︑

むげん A

も 撞 つ

、J.,~

な てん 奈 な

で 落 ? 無むへ

f

の 沈 、 む と

鐘 撞

しコ

た 山人が茶碗と︑投げかきよならば︑

わた

おれは極上の︑綿

で受きよ

問枕取る聞に︑

ひとよ

はや夜が明けた︑是が一夜と︑ たてら

105  104 

5

石ふよ 侍 か

M E

A a' "

ν

喰はねど楊枝︑ 鷹は死ねども︑

穂はつまぬ とてもしよならば︑大きな事しょゃれ︑奈良の大仏 の︑修理しょやれ 川縁で連れれば︑座頭の坊も愛し︑

さらば負ひましょ︑

琵琶箱を 即荒い風にも︑当てまい殿を︑やろか信濃の︑雪国へ

' '

附与作丹波の︑馬追ひなれど︑今はお江戸の︑万差し

ぢや

肌うらら旅へ出て︑呑気もやるが︑内の嬉らは︑淋し

(14)

14 

山色の黒いが︑弁慶ならば︑鍋も茶釜も︑弁慶か

山面白いぞや︑出合ひは招く︑向かひ合はせに︑妻も

.

山面白いぞや︑上方辺は︑松に柳を︑植ゑ交ぜて

l l z

︿

山さでも見事な︑柘摺の花よ︑花は千咲く︑実は一つ

おちょおちょと︑落としておいて︑壁に蔦の葉︑

J

υ  

山逢ひた見たさは︑

飛び立つばかり︑龍の鳥かや︑恨

めしゃ

ll

山檀花露命の︑身を持ちながら︑

慢顔

うすひたうげ山木曽の懸け橋︑太田の渡し︑碓氷峠が︑

' a

かんたん山様に貰ひたる︑郎郭の枕︑

山今朝の嵐は︑

山因幡七坂︑

内 正

おきゃれ其方の︑自

無かよかろ

ほどはない

西

広 暁 も い に

イ旦芸や

や 馬 ま 嵐 御 ご に が

f

に 親 ゃ な 出 か

来と思ふ

あれ越え見れば︑

られまい

a

f

しからいと印因幡両国︑鬼のやうに言へど︑出石唐糸に︑投げら

123 

て る と も

おれは歌好き︑うたはにゃならぬ︑歌で其の身は︑

間奈良の大仏︑建てたる大工︑弥陀の浄土は︑此の世

125 

おれが思ふほど︑其方が思や︑七つ遣る文や︑八つ

も遣る126 

︿

お紋箱で︑どこが何処と︑定め

おれはお伊勢の︑

山祭に居りたや︑此の湯の島に︑諸国諸人の︑振を見

128 

E

r

ζ

ぞ と

船頭衆に問へば︑

111 

129 

お江戸下りの︑浴衣を縫へば︑涙染めりて︑糸がこ

h'

悶恋しゆかしの︑雪駄の音よ︑主は誰とも︑知らねど

印殿の寝姿︑今朝こそ見たれ︑五月野に咲く︑吾合の

(15)

132 

三まお 良 時 せ

の ん、 何

止処

i

九 〈 仔

E

や る

明日は長

133 

向かひ通るは︑清十郎ぢゃないか︑笠がよく似た︑

菅笠が

間破れ菅笠︑裁佐の船齢︑さらば着もせず︑捨てもせ

135 

思ひ出いつれや︑夜も寝られずや︑起きて行こかと︑

C延享五年小寄しゃうが集

138  137  136 

E

優曇華の花︑今ばかり

相模横山︑照手の姫は︑夫のためとて︑車引く

阿波の鳴門に︑身は沈むとも︑様の御言なら︑

5

140  139 

めぐる因果も︑箸の先

及びまいとて︑惚れまいものか︑賎が伏屋の︑月を

15  142  141 

愛は一の谷︑敦盛様の︑御墓所か︑おいとしゃ

其方去にやるか︑俺振り捨てて︑後に思ひの︑種蒔

し=

凶城の小姓衆は︑茶碗の湯漬︑色は白いが︑水くさい

川誰が横矢を︑いりゃうとままよ︑したる約束︑無に つつじ椿は︑岩山照らす︑城の小姓衆は︑町照らす

146 

︿

なんぽ責めても︑景清の行方︑水の底迄︑知りませ

叩兄に十郎︑弟に五郎︑親の敵を︑討ち取った・i

凶さても愛しゃ︑継信様は︑能登の大矢を︑胸に受く

同名立て話は︑必ず無用︑壁に耳ある︑浮世ぞや

問麻を蒔きゃらば︑大岡山見ゃれ︑雪の残りが︑七ま

b

川麻を蒔くのは︑辛夷の花の︑咲いた時こそ︑作らう

せもつ間後生願ゃれ︑女郎屋の亭主︑女郎の施物は︑なとし

l '

悶沖の渡中の︑三本の小竹︑産まず竹やら︑子がさか

(16)

16 

lp

しらがあたま山白髪頭は︑

問鳥は八番︑

問なんぽ嫌でも︑

起 祝

き ひ

て ご 往いと

に に や は

れ 二

主苧

即源氏見物や︑首や強けれど︑鉦取られた︑景清に

問今年世が良て︑穂に穂が咲いて︑道の小草に︑銭が

生る

間水は出て来る︑山吹しげる︑夜の寝覚に︑鹿の声m水は出て来る︑山伏や逃げる︑夜の寝覚に︑動螺の

山瀬田の鰍に︑源五郎鮒や︑鮎は但馬の︑八木太郎

i :

︿

間佐野の大根︑土測午芽︑味の良いのは︑蒔かぶらm

ねごのお虎よ︑目

則ござるござると︑浮き名は立ちて︑浜の松風︑音ば

間恋し恋しと︑書きやる文も︑風は由無や︑吹き戻す P

附廊同にや来もせで︑今夜中なかに︑何処の忍びの︑戻

りやら167 

よるも夜中も︑出てくる妻は︑深山天狗か︑恐ろし

i o

聞辛気きましに︑

m

奈佐で名物︑一の宮ほふし︑亀が崎では︑芹でんす

m

一におき稲︑二八代の米︑三に府中の︑菜大根

叩阿瀬のかなやの︑源大夫戻し︑今にござるよ︑蛇の

ほね

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山大津馬方︑とろりとゃりゃれ︑

} }

︿

E間大工殿よりや︑

えいえう

耀

︿

木挽は憎や︑思ふ仲をも︑

引き分け

︿

間寒の師走も︑火の六月も︑駒の手縄で︑日を暮らす

}

日是非に泊りゃれ︑尾入の宿に︑夜は越されぬ︑金が

}

間其方どこ衆ぢや︑

(17)

C延享五年小寄しゃうが集

17 

177 

F

尺子れ

f

5u

な ろ

2

おれに呉りよより︑ 宿に置

178 

Zり た

Z捨 す す

2て き

し ふ 貰2

で か う

、 た

カ 宝

返そか掛けよか︑

忍ぶ縄手に︑切

179 

泣くではないが︑縞の財布の︑銀欲し

180 

f

G

J¥ 

ゑ て

おれが

殿 185  184  183  182  181 

山 流

で れ

2

雀 引11

四ヒ男iの

t

鷹 暮、る

里 る で も

鴬 の

、 か

E

す 、

Z

雨が降ろとて︑天王寺山の︑松の緑が︑ゆらゆらと

さっさみづ五月水程︑恋忍ばれて︑今は秋田の︑落とし水

しんしゃう

貧乏したかて︑駿河を見たれ︑身上よてなら︑何 立 が て み ぱ.よ

~r 薬?

姿

百合の花

187  186 

佐渡と越後は︑それ筋向かひ︑橋を掛きょゃれ︑舟 問君に盃︑見こめてさすで︑受けてこぽすな︑露ほど

h '

山野辺の蛙の︑鳴く声聞けば︑在りし昔が︑思はるる

別さても優しの︑蛍の虫よ︑忍ぶ縄手に︑火を点す

'

r

m様の心は︑行燈の中の︑油火のやうに︑とろとろと

むご

即親と頼みの︑親方様も︑えんが他人なりや︑惨ござ

' h '

間一夜寝たとて︑金下された︑さすが庄屋の子は︑わ

き捌く

lv

山吉野初瀬の︑花紅葉より︑様の白歯で︑笑ひ顔

}

間親に隠して︑はや鉄援付けて︑笹に降る雪︑葉を隠

m添うて添はいで︑又来て添へば︑花の縁かや︑面白

即様を待つとて︑廊円から愛に︑髪のたぷさに︑露が浮

く m m

間廿三夜の︑

身を燃やす

様を待つとは︑誰が言う

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