学位研 究 第 1 0号 平成 11 年6 月 ( 論文) [ 学位授 与機構研 究紀要]
リージェン ト大学にお ける評価 のシステム
‑学習 とクレジ ッ トの評価 を中心に‑
Sys t e m ofAs s e s s me ntofLe a ml ngO山c ome si nRe ge nt sCol l e ge:
Eva l ua t i onofLe a m nga ndCr e di t
森 利枝 Ri eMORI
Re s e ar c hi nAc ade mi cDe gr e e s , No . 1 0 ( J u n e ,1 9 9 9 ) l t h ea r t i c l e ]
Th eJ ou ma lo rNa t i o n a lI n s t i t u t i o nf わ rAc a d e mi cDe g r e e s
リー ジェン ト大学における評価 のシステム ー学習 とク レジ ッ トの評価 を中心に‑
森 利 枝 *
1.は じめに
本稿では,ニュー ヨー ク州オルバ ニー に拠点 を構 える学外学位授与機 関である リー ジェン ト 大学 ( Re g e n t sCo l l e g e ) の制度 と現状 を扱 う。 リー ジェン ト大学は,ニュージャー ジー州の トー マスエ ジソン州立大学, コネチカ ッ ト州 のチ ャー ターオー ク州立大学 とともにアメ リカに3 校 ある典型的な非伝統的高等教育機 関のひ とつであるO ここで典型的 とい うのは, リー ジェン ト 大学が,伝統的大学が通常持つ よ うなキャンパスを持 たず, したがって学生にアカデ ミック ・ レジデ ンシーすなわち決 め られた時間に決 め られた教室 に出席す る義務 を課 さず にク レジ ッ ト を与 え,基本的に授業 を行 わず に学位 を授与 していることによる。 日本の学位授与機構がイギ
リスのCNAA を模 して創 立 され た後, ロン ドン大学お よび先述 のアメ リカの2 大学の研究 と並 行 して リージェン ト大学 を研 究対象 としてその制度 と展開に注 目してきたのは,主 として後者, すなわち授業 を行 うことな く学力の評価 によって学位 を授与す るとい う特徴 に,学位授与機構 の業務 と同質のものを兄いだ して,その経験か ら学ぶためでもある。 したがって本紀要に も, 同大学に関す る知見は様 々な形で採 り上げてきた。本稿 は, リージェン ト大学 にお ける学士, 準学士 レベルのク レジ ッ トの認 定 と,修士,学士,準学士 レベルの学位授与のシステムに着 目
し, これ らおのおののための評価 の方法 について紹介す る。そ して最終的 には我が国の学位授 与機構 のシステム改善に向けて,その端緒 とな りうるよ うな知見を得 ることを 目的 とす る。
2. 大学の沿革
リー ジェン ト大学は当初評価機 関ボー ド・オブ ・リー ジェンツ ( Bo a r d o fRe g e n t s ) として, 1 963 年 ニュー ヨー ク州の教育省 の一部 として設立 された。 ただ し,教育省 の一部 にあ りなが ら 扱いは私立大学である。 この とき設立の模範 となったのがイギ リスの ロン ドン大学であ り,主 として有職の,あるいは家庭 にお ける責任 を負 った成人の学習に資す ることが 目的 とされ てい たO ボー ド・オブ ・リー ジェンツ設立 当時の任務 は学習の成果 を評価 してク レジ ッ トを認定す ることであ り, したがって この ときにはまだ学位 の授与は行われていなかった。学位授与のた めのプ ログラムが始動 したのは 1 971 年 の ことである。 リー ジェン ト大学 として最初 の学位 は翌
*学位授与機構審査研究部 助手
‑ 1 07‑
1 972 年 に授与 された学芸準学士 とビジネス科学学士であった。その後 1 998 年 に, リー ジェン ト 大学はボー ド・オブ ・リー ジェンツの一部か ら独立の私立大学‑ と変貌 した。
リー ジェン ト大学で授与 され ているのは, ビジネ ス,看護,テ クノロジー, 自由学芸の4 領 域にお ける学士 と準学士の学位 と, 自由学芸 における修士の学位 である。
アメ リカにお ける大学の質の保証であるアク レデ ィテ‑ シ ヨンについて, リー ジェン ト大学 は大学全体 として地域アク レデ ィテ‑シ ョン団体である中部諸州大学学校教育協議会高等教育 委員会 のアク レデ ィテ‑ シ ョンを受 けている。 また個別 の分野では, 看護 の学士 と準学士の プログラムが全米看護学アク レデ ィテ‑シ ョン協会 ( Na t i o na lLe a gue f わr Nur s i ng Ac c r e di t i n g Commi s s i on) か らアク レデ ィテ‑ シ ョンを受 けてお り,またテ クノロジー にお ける電子技術 と 原子力技術 の科学学士 のプ ログラムは 全米技術 工学 ア ク レデ ィテ‑ シ ョン協会技術委員会
( Te c hnol o gyAc c r e di t a t i onCo mmi s s i onoft heAc c r e di t a t i onBoa r df わrEngi ne e r i nga ndTe c h nol o g y ( TAC/ ABET) か らアク レデ ィテ‑シ ョンを受 けてい るOつま りリー ジェン ト大学 は非伝統型 の 教育機会 を提供す る機 関ではあるが,そのク レジ ッ トと学位 の質 は保証 されているといえる
リージェン ト大学 は近年 自らを 「 アメ リカで最 も主要なバーチャル ・ユニバー シティ」 と称 し ている。 は じめに同大学の現状 を概観す るためにこのフ レーズの簡単な解釈 を試み ると,まず バーチ ャル とい う言い方 を採 り上げれ ば, リー ジェン ト大学 はキャンパスを持たない大学 とし て,学習者 の既得 のク レジ ッ トを受 け入れて学位授与のためのク レジ ッ トに算入 し, さらに学 力 を評価 してク レジ ッ トに換算す るための試験 を行 っているが, これ らの手続 きはすべて,学 生がオルバニーにある大学の建物 を訪れ ることな く遂行 され うる。最近は我 が国でもバーチャ ル といえばまず想起 され るのがイ ンターネ ッ トによる相互 コミュニケーシ ョンであ り,実際に もリー ジェン ト大学にお けるイ ンターネ ッ トの利用の比重は近年急激 に大 き くなってきた とこ ろではあるが, ここではそれ に加 えて郵便,電話,ファクシ ミリ,衛星通信 な ど,通信技術 を 用 いたイ ンターフ ェイ スを介 して,大学 としての実質的な教育機 能 が果 た され てい ることを もってバーチ ャル と称 してい る と理解 され る。 また, もっ とも主要 とい う主張 に関 しては, リー ジェン ト学位 取得 のプ ログラムに登録 され ている学生数 は約9, 500 人,また 1 971 年 の創 立 以来 1 999 年 1 月 までに学位 を授与 され た者 は約7 万9, 000 人 にのぼってお り,少 な くとも冒頭 に その名前 を掲 げた3 校 においては,規模 の上では最大であるといえる。 また看護 学の分野では 伝統,非伝統 を問わず, これまでにアメ リカの高等教育機 関において もっ とも多 くの看護学の 学位 を授与 していることも事実である。
この 「 アメ リカで最 も主要なバーチ ャル ・ユニバー シテ ィ」とい うフ レーズの他 に, リージ
ェン ト大学の刊行物やイ ンターネ ッ ト上に公開 されているウェブサイ ト,あるいはア ドミニス
トレイ タ一による講演には, 「 大切なのは どこで どう学んだかよ りも何 を学んだかである( wha t
s ome onekno wsi smor ei mpor t a n tt ha nwhe r ea ndho w t heknowl e dgewa sa c qui r e d) 」とい う言葉
が頻繁 に見受 け られ る。 この言葉 は学生募集 のためのキャ ッチフ レーズ としての意義 を大いに
負 っていると考 え られ るが,同時に私立大学である リー ジェン ト大学の,一種の建学の精神 を
表 した ものである ともいえよ う。
3.非伝統的高等教育機関としての仕組み
リー ジェン ト大学が,非伝統的高等教育機 関 として果た している実質的な機能 は大別 して2 つ ある。す なわちひ とつは学生の学習を評価 してク レジ ッ トを認定す ることで, も うひ とつが
ク レジ ッ トを評価 して学位 を授与す ることである ( 図1 参照) 。 もちろん大学である以上,学位 を授与す ることが リージェン ト大学の最大の機能であるが, ク レジ ッ ト・トランスファー ( 単 位互換)のシステムが整 ったアメ リカにおいては試験 によって大学 レベルのク レジ ッ トを認定 す るとい う機能 も重要である。 また実際に,学位 プ ログラムには登録せず に,ク レジ ッ ト認定 の機能のみ を利用す る学習者 も多い。 ここでは これ らふたっの評価 に着 目して リー ジェン ト大 学のシステムを概観す る。
3‑1 学習の評価 (ク レジッ ト認定)
学習の評価 は, さらに直接評価 と間接評価 に二分 され る。直接評価 とい うのは,学生が リー ジェン ト大学に直接,みずか らの能力 を示 し,大学がそれ を評価 してク レジ ッ トを認定す ると い うものである。間接評価 は他機 関による学習の評価 の結果 を受 け入れ るとい うもので, この もっ とも典型的な例がク レジ ッ トの互換 ( c r e d i tt r a n s f e r ) である。 ここでは直接評価 と間接評価 に分 けて紹介す る。
3‑1‑1 直接評価
直接評価 は, リージェン ト大学での学位取得 を 目的 とした学生のク レジ ッ ト取得 にも用い ら れ るが,同時に先述 した学位取得プ ログラムに登録せず に リージェン ト大学のクレジ ッ トを得
ることもを 目的 した学習者 にも主に利用 され る機能である。直接評価 には さらに,個人 を対象 とした柔軟 な評価 と,学生集 団を対象 とした標 準化 され た評価 の2種類がある。個人 を対象 と した柔軟な評価 は下記の3 タイプに類別 され る
● 特別評価
● ポー トフォ リオにもとづ く評価
● 評価 によるク レジ ッ ト認定
特別評価 では一人の学生に対 して二人のフアカルテ イ ・メンバーが面接 して学生の知識 をは か り,その知識 を評価 してク レジ ッ トに換算す る。 ポー トフォ リオに基づいた評価 は,学生が 自らの知識 を記 したものをま とめてポー トフォ リオ として提出 し, フアカルテ イ ・メンバーが それ を審査 してク レジ ッ トに換算す る。評価 によるク レジ ッ ト認定は,エ ンパイア ・ステイ ト 大学 との合作で行われている一種の学習契約で,学生が提 出 した学習到達 目標 を記 した学習 申 告書 に沿ってフアカルテ イ ・メンバーが試験 を行い,その結果学生が得た ことが証明 された知 識 をク レジ ッ トに換算す る とい うものである。 ここで注意 しなけれ ばな らないのは, このポー トフォ リオ評価 がいわゆる人生経験学習ではない とい うことである。アメ リカの大学では非伝 統的な評価方法 として,成人学生の職業な どの人生経験 を評価 して,一定のク レジ ッ トに換算
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図 1 :リージェン ト大学における評価
学 習 の評 価
標 準 化 さ れた評価
特 別 評 価
ポー トフォリ オによる評価
評価 によるク レジット認 定
筆 記 試 験 実 技 試 験
ル l
リー ジエ
ント大 学
でのクレ
ジ ツ ト ツ ト
す るとい うことが しば しば行われているが, リージェン ト大学では,人生経験 の直接 のク レジ ッ ト化はな されていない。
次に,直接評価 の うち標準化 された評価 には,
● 筆記試験
● 実技試験
の2 類型 がある。 どち らも学生の大学 レベルの知識 を問 うものだが,すべての試験 に大学の準 学士 レベルか学士 レベルかの別が設定 されている。合格 した学生 にはク レジ ッ トが与 え られ る が,その数 は内容 に応 じて さま ざまである。 また, リー ジェン ト大学は,合衆国で唯一,大学 であると同時に全米テス ト機 関 ( Na t i ona lTe s t i ng Age nc y) でもあ り,筆記試験 の問題 は,アメ リカ全土か ら集 まった高等教育のフアカルテ イによって作成 されている。 また同時に リー ジェ ン ト大学が行 うテス トはアメ リカ教育評議会 ( Ame r i c a nCo unc i lonEduc a t i on,ACE) の,成人 学習教育資格セ ンター ( Ce n t e rf わrAdul tLe a ni nga ndEduc a t i ona lCr e de nt i a l s ) が,大学 レベル の質 を認定 している。 この筆記試験 にはマー クシー ト方式の択一試験 と小論文 の別があ り,す べての試験結果はアメ リカの平均的大学生か ら成 る参照 グループの成績 を基準 に評価 され る。
1 998 年の時点で,筆記試験 は 31 種類が開設 されている。
実技試験 は 4 種類用意 され ていて,すべて看護学 に関す る試験 である。 この試験 は後 に述べ る リージェン ト大学での看護学の学位授与のために必須 の試験で,看護学の学士または準学士 の学位 を得 よ うとす る者 は全員合格 しなけれ ばな らない。試験 は医療現場である病院で行 われ , 治療 に関す る能力 を実地試験 と面接で評価す る。実地試験 には実際の患者 の協力を得 て行われ る健康診断の実地試験 と,人体のダ ミー を用いた点滴 な どの加療 の実地試験がある。 また面接 試験では,学習者 は看護婦 による医療行為 を扱 ったスキ ッ トをビデオで見たあ とで,その内容 に関す る試験官の質問に答 える。
以上,筆記試験 と実技試験 について概観 したが,詳 しい試験題 目, レベル設定,取得できる 単位数,試験方法については表 1 に示 した。
さて, この試験 は一般 に 「リー ジェン ト試験」 と呼ばれてお り,TOEFL やG‑ MAT と同様 に, 試験実施者以外 の編集,出版 による試験対策のハ ウツー本 が販売 され ているO この ことの背景 には, この 「リー ジェン ト試験 」 に, リー ジェン ト大学で学位 を得 る以外 にも用途があるとい
う事実がある。
まず, リージェン ト大学が間接評価 として他大学で得 られたク レジ ッ トの トランスファー を 受 け入れているの と同様 に, リージェン ト大学で試験 によって得 られ たク レジ ッ トは他大学で の学位取得のためのク レジ ッ トとして トランスファーできる。 これ はいわばアカデ ミックに限 定 した用途であるが, この他 にも主 として有職者, あるいは求職者 のキャ リアア ップの方途 と しても使 うことができる。 た とえば,ニュー ヨー ク州 にお ける教員資格 を得 るために必要なク レジ ッ トとして算入できる。 あるいは現職 の教員が リー ジェン ト大学試験 を経 てク レジ ッ トを 得 ることによって,公式な人事考課 に参照 され るク レジ ッ ト数 を積み増す こともできる。 また ニュー ヨー ク市教育委員会 には,現職教員が リー ジェン ト大学試験 によって得 たク レジ ッ トを
ー 111‑
表 1 :リー ジェン ト大学試験 ( 標準化 された評価)
試 験 題 目 準学士 レベル .学 ク レジ ッ ト数 試験実施 士 レベル の別 ( ク レジ ッ ト) 方法
筆
記
読
験 異常心理学 学士 レベル 3 択一
構造 と心理学 準学士 レベル 6 択一
老人問題研究の基礎 学士 レベル 3 択‑
ライ フコースの心理学 準学士 レベル 3 択一
分子生物学 準学士 レベル 3 択一
ビジネス政策 と戦略 準学士 レベル 3 小論文
企業財政学 準学士 レベル 3 択一
人材管理 学士 レベル 3 択一
労働 関係 学士 レベル 3 択一
組織行動学 学士 レベル 3 小論文
経営原理 準学士 レベル 3 択一
マーケテ イング原理 準学士 レベル 3 択一
製造 .操業管理 準学士 レベル 3 択一
小学校読解指導 準学士 レベル 6 択一
看護共通分野 A 準学士 レベル 5 択一
看護共通分野B 準学士 レベル 5 択一
看護特定分野 A 準学士 レベル 5 択一
看護特定分野B 準学士 レベル 5 択一
看護特定分野 C 準学士 レベル 5 択一
看護学基礎 準学士 レベル 8 択一
母性 .幼児看護学 ( 準学士 レベル) 準学士 レベル 6 択一
母性看護学 準学士 レベル 3 択一
看護任務戦略 準学士 レベル 3 択一
成人看護学 学士 レベル 8 択一
健康回復Ⅰ 学士 レベル 4 択一
健康 回復Ⅰ Ⅰ 学士 レベル 4 択一
健康支援Ⅰ 学士 レベル 4 択一
健康支援Ⅰ Ⅰ 学士 レベル 4 択一
母性 .幼児看護学 ( 学士 レベル) 学士 レベル 8 択一
看護職務戦略 学士 レベル 4 択一
精神 医学 .心療看護 学士 レベル 8 択一
実 技 読
級 看護 医療技術実技 準学士 レベル 8 実技
健康診断実技 準学士 レベル 6 実技
患者指導実技 学士 レベル 2 実技
実務能力実技 学士 レベル 1 2 実技
評価す る特定のスキームを用意 してい る。 このよ うに,ニ ュー ヨー ク州 あるいはニ ュー ヨー ク 市の教育委員会 において リー ジェン ト試験 のク レジ ッ トが考課 され ることは, リー ジェン ト大 学 とニュー ヨー ク州教育委員会 との歴史的 な結びつ きに支 え られ た ものである とも考 え られ る。
しか し,ニュー ヨー ク州以外 に も,26 の州 の教育委員会で, この試験 によって得 られ た ク レジ ッ トを現職教員 の人事考課 に反 映 させ てい る とい うことを リー ジェン ト大学では把握 してい る。
リー ジェン ト試験が影響す るのは現職教員 のキャ リアだ けには限 らない。 ニュー ヨー ク州 の 看護婦 ( 士) の資格取得 に必要 なク レジ ッ トに算入す るこ とも可能 である。 またニ ュー ヨー ク 州 の公務員試験 の受験資格 の要件 として求 め られ ているク レジ ッ ト‑の算入 もできる。
3‑ 1‑2 間接評価
学習の間接評価 とは,基本的 に リー ジェン ト大学以外 が主体 となって行 った学修 の評価 ( ク レジ ッ ト化) を,改めて評価 して リー ジェン ト大学でのク レジ ッ トに読み替 えるとい う作業 で ある。 この作業 には大別 して以下の3 類型 がある。
● アメ リカ教育協議会 ( ACE) プ ログラムで得 られた ク レジ ッ トの認 定
● 他機 関で取得 され たク レジ ッ トの認 定
● ク レジ ッ ト認定のための特別 プ ログラムに基づ く認 定
この うち,まず ACE で得 られ たク レジ ッ トの認 定 とは,アク レデ ィテ‑ シ ョンを受 けた大学 以外 の組織 で発生す る学習プ ロセ スを ACE が大学 レベル の教育 と認 めて,学習 をク レジ ッ トに 換算 した結果 を再び リー ジェン ト大学 として認定す るとい うものである。 ACE によるク レジ ッ ト換算 の主要 な もの と しては大学 ク レジ ッ ト推奨サー ビス ( CREDI T 一 旧P ONS l )による,軍隊や 企業 での系統だった教育訓練 プ ログラムにお ける学習のク レジ ッ ト換算 が挙 げ られ る。 また、
ニュー ヨー ク州が運営す る同様 のプ ログラムである、非大学教育認 定プ ログラムを通 して得 ら れ たク レジ ッ トも認定 され ている。
次 に,他機 関 で取得 され た ク レジ ッ トの認 定 であるが, これ はアメ リカ国内でアク レデ ィ チ‑ シ ョンを受 けた機 関が認 定 したク レジ ッ トを, リー ジェン ト大学 として改めて認 定す る も ので,いわゆるク レジ ッ トの互換 ( c r e d i tt r a n s f e r :単位互換)が これ にあたる0
3 つ めのク レジ ッ ト認 定のた めの特別 プ ログラムには以下の よ うな ものがある
。・国際的 ク レジ ッ ト評価機 関で認 定 され た世界の大学の授 業の認定
・エルサ レム ・‑ プライ大学 での試験
・連邦航空局 ( FAA) 免許取得試験
・内科 医師助手試験
・海軍原子力学校試験
これ らの試験 に合格 した者 は,大学 レベル の能力 を有 している と リー ジェン ト大学 に よって 詑 め られ,それぞれ リー ジェン ト大学 のク レジ ッ トが認定 され る。
ただ し,前述 2 件 の ACE プ ログラムによるク レジ ッ ト認 定 に して も他機 関か らのク レジ ッ トの 互換 に して も,すべてのク レジ ッ トを受 け入れ るわけではない。す でに他 の組織 に よって認 定
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されたク レジ ッ トの受 け入れ については ,a ) レベル の制限 ,b) 時間の制限のふたつの制限がか け られている。
まず ,a) レベル の制 限 につ いて, リー ジェン ト大学では ACE が認 めていなけれ ば,アク レ デ ィテ‑シ ョンを受けていない大学等で認 定 されたク レジ ッ トは受 け入れない。 さらに,取得 の際には2. 0 も しくはC 以上の成績で取得 され ていることが求 め られ る。 またb) 時間の制限につ いては,取得以降一定期間を経 たク レジ ッ トは算入が認 め られ ない場合がある。具体的には, ビジネスに関す るクレジ ッ トは20 年以内に取得 され たものでなけれ ば リー ジェン ト大学にお け る ビジネスの学位要件 を満 た さない ことがある。看護学 に関す るク レジ ッ トは5 年以内に取得 された ものでなければ, リー ジェン ト大学のク レジ ッ トとして トランスファー を受 け入れ るこ とはできない。テ クノロジーの分野においてコンピュー タに関す るク レジ ッ トは1 0年以内に取 得 された ものでなけれ ばな らない とい う制限がある。つま り,技術革新や知識 の拡大 に ともな う学習内容の変更の頻度や更新 の速度 に応 じて,古い時代 の知識 をもとに したク レジ ッ トは受 付 け られな くなるシステムが完成 され ているのである。
このよ うな制限が加 え られているあは,ひ とつ には 「リージェン ト大学のク レジ ッ ト」の質 を保持す るためである。 リー ジェン ト大学 で取得 され た ク レジ ッ トは,別 の大学 に トランス ファー された ときに,それぞれ の大学での学位 取得の要件 を満たす ものでなければな らない0 ここでまず, ク レジ ッ トその ものの質 を担保す る必要が生 じる。 また, これ らク レジ ッ トは
「リージェン ト大学での学位 」取得要件 を満 たす もの として使用 され る。つ ま り ,a ) リージェ ン ト大学のク レジ ッ トの レベル に制限を加 えることは リージェン ト大学の学位 の質 を高 く維持 す ることでもある。また ,b) 取得か ら規定以上の年数が経過 したク レジ ッ トについては,た と えそれが試験な どを通 して リー ジェン ト大学で取得 され た ものであって も学位取得 の要件は満 た さない。すべての学生 を,いわば 「自前 で育てる」 ことを しない学外学位授与機 関 として, リー ジェン ト大学では このよ うに して, ク レジ ッ トその もの と学位 の質の担保 をはかっている ことが見て とれ る。
3‑2 ク レジッ トの評価 ( 学位授与)
学習の評価 とは別 に, リージェン ト大学が果た している機能 にはも うひ とつ,学生が取得, 累積 したク レジ ッ トを評価 して,学位 を授与す るとい う機能がある。次にこの機能 について概 観す る。
3‑2‑ 1 専門分野
リー ジェン ト大学で授与 され ている学位 は ビジネス,看護草,テ クノロジー, 自由学芸 の4
つの専門分野にわたっている。 また捜与 され る学位 の種類 は学芸学士,科学学士,学芸準学士,
科学準学士,応用科学準学士 と学芸修士の 6 種類 である。 以下に,各専 門分野で授与 され る学
位 の種類 と,おのおのに付 され る専攻分野の名称 を一覧 に示 した。た とえば専門分野が ビジネ
スで学位 の種類 が応用科学準学士,専攻分野が経営管理学だ とす ると,授与 され る学位 は応用
科学準学士 (ビジネス ( 経営管理学) ) ( As s oc i a t eofAppl i e dSc i e nc ei nBus i ne s s ,Admi ni s t r a t i ve Ma na ge me n tSt u di e s ) とな り,また専門分野が看護学,学位 の種類が科学学士,専攻分野が看護 学であれ ば科学学士 ( 看護草) ( Ba c he 一 orofSc i e nc ei nNur s i ng) となる。
専門分野 学位 の種類
ビジネス 応用科学準学士
科学準学士 科学学士
看護草 応用科学準学士
科学準学士 科学学士 テクノロジー 科学準学士
科学学士
専攻分野 経営管理学
ビジネス 総合 ビジネス 会計学
会計学 ( ニュー ヨー ク州公認会計士 コース) 財政学
国際 ビジネ ス 人材管理
情報システム管理 マーケテ イング 株式管理 看護草 看護草 看護草 電子技術
コンピュー タ ・ソフ トウェア 原子力技術
特殊技術テ クノロジー 電子テ クノロジー
コン ピュー タ ・テクノロジー コンピュー タ情報 システム 原子力技術
特殊技術テ クノロジー 特殊技術テ クノロジー 特殊技術テクノロジー 特殊技術テ クノロジー 特殊技術テ クノロジー 特殊技術テ クノロジー 特殊技術テ クノロジー 特殊技術テ クノロジー
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