● 図 書 紹 介 ●
ら の 提 言 韓 国 ・ 中 国 21 世 紀 の 歴 史 認 識 と 国
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わが国のここ数年の中国や韓国との外交関係の き しみや葛藤 を考 え合わせ ると,本書の意義深 さと重 厚 さがいっそ う明瞭になって くる
。なぜ なら,本書 全体 を貫 く視点が次の とお りであ り, しか もその内 容が紛れ もな く充実 しているか らである 。 「 韓 ・中 ・
日 3 国の相互理解 と国際交流 をいかに平和共存の観 点か ら増進 してい くのか という,この ,2 1 世紀にお ける東アジア諸国民共通の課題に対 して,私たちは, いかなる歴史認識 を築 き,国際理解 を深めていけば よいのか」 (9 頁) という視点である。
本書の主要部分は, 6 部で構成 されてお り,その 概要は次の とお りである 。 「Ⅰ アジア認識 と世界 史学習」 ( 編者の二谷貞夫氏執筆 による 6 編収録),
「 Ⅱ 歴史教育の学び合い‑ 日韓の相互理解 をめ
ざ して」 ( 加藤章 ・二谷貞夫 ・梅野正信 の 3 氏 によ る座談会記録 とソウル大学校名誉教授李元淳氏の論 文 を収録), 「 Ⅲ アジアにおける日本認識 と歴史教 育」 ( 韓国 ・中国の研究者等 による論文 7 編収録), 以降編者か ら大学院で指導 を受けた り,研究上交流 のあった 日本 の方 々が寄稿 された 3 部か らなる
。「 Ⅳ 国際理解 と歴 史認識 ・社 会 認識」 (7 編),
「 Ⅴ 日本 における歴史教育実践 とアジア認識」(7 編) ,「 Ⅵ 『 内なる国際化 』 とアジア交流 」 (7 編) である。
本書の中で,筆者が強い刺激 を受け, しか もひし
ひ しと日本の歴史認識や国際理解のゆがみや不十分
さを正すべ きことを痛感 させ られたのは,編者 自身
が執筆 された諸論稿である。 まさに,世界史教育の
新機軸 を継続的に追究 してこられた編者の真骨頂 を
みる,視野の広いそれでいて鋭利な論究が展開され
ている。たとえば,次の表現 にそれが象徴的である。
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