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専 攻 名 材 料 科 学

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Academic year: 2021

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(様式8号) 「課程博士用」

学 位 論 文 審 査 結 果 の 要 旨

専 攻 名 材 料 科 学

専 攻 氏 名 太 田 司

学位

EAA E

論文

EAA E

題目

E AE EA

トリー劣化の抑制に関する研究

主査 ・ 副査

主査 飯 田 和 生 ○

副査 平 松 和 政 ○

副査 鈴 木 泰 之 ○

副査 青 木 裕 介 ○

審査結果の要旨

電気絶縁材料は、電力ケーブル、機器絶縁のほかエレクトロニクス分野においても幅広く使用さ れ、様々な要求特性に答えながら発展を遂げてきている。近年、電気エネルギーの効率的利用に対 する要請などから電力機器の高性能化や小型化が推し進められ、従来にもまして過酷な条件で絶縁 機器および材料を使用する機会も多くなっている。高分子絶縁材料が高電圧下で使用された場合、

絶縁部分にボイド、クラック、剥離が存在すると、電界が集中し局部的な放電が発生し、その結果 材料中にトリー状の絶縁破壊路を生じ寿命が著しく低下する現象がある。実際のポリエチレン電力 ケーブル中にトリーが発見されて以来、様々な高電圧用の絶縁材料について現在までも研究が継続 されている。

本論文はこの様な状況の中で高温に曝されると吸熱反応を伴って分解が生じる水酸化マグネシウ ムなどの金属水酸化物や炭酸カルシウムなどの金属炭酸塩を充填剤としてエポキシ樹脂に充填する とトリー劣化を経て寿命に至る時間がエポキシ樹脂単体に比べて

100

倍以上伸ばせることを見出 し、充填剤の吸熱分解反応が生じる温度、吸熱量及び充填剤と樹脂の接着性が寿命に対して大きな 影響を持つことを明らかにした。

トリーに曝された充填剤をSEM、TEMにより観察するとともに、電子線回折などの分析によ り、酸化マグネシウムなど充填剤が熱分解する際に生成される物質を充填粒子の表面のサブミクロ ンの表層で見出し、トリー内部で起きる放電のエネルギーが充填剤の分解に消費され、トリーの進 展が抑えられるトリー劣化の抑制メカニズムを明らかにした。

以上のように、本論文では高温に曝されると吸熱分解を生じる充填剤が課電寿命を大きく延ばし、

トリー劣化抑制剤とも言える効果を初めて見出すなど、新規複合体絶縁材料につながる結果を明ら

かにしており学術的および工業的に有意義で、内容的にも独創性がある。従って、本論文は工学博

士を授与するに値するものであると判定した。

参照

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