平成29年度全国学力・学習状況調査結果の概要
義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から,全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・ 分析し,教育施策の成果と課題を検証するため,4月18日(火)に実施した全国学力・学習状況調査 の富谷市立学校の結果の概要がまとまりました。 富谷市では,この結果をもとに,教育施策の成果と課題を把握・検証し,保護者や地域住民の理解と 協力のもとに適切に連携を図りながら,教育及び教育施策の改善などに役立てていきます。 1 調査対象(全小中学校を対象とした悉皆調査) (1) 小学校調査 小学校第6学年 8校 660名 (2) 中学校調査 中学校第3学年 5校 680名 2 調査事項 (1) 教科に関する調査(小学校調査は,国語及び算数,中学校調査は,国語及び数学) 主として「知識」に関するA問題,主として「活用」に関するB問題 (2) 児童生徒質問紙調査 調査する学年の児童生徒を対象に,学習意欲,学習方法,学習環境,生活の諸側面等に関 する質問紙調査 3 調査結果の概要 (1) 小学校の正答率は,全ての教科で全国を上回っている。中学校は,国語が全国の正答率を上 回っており,数学は全国の正答率と同程度である。また,観点別の正答率や学習指導要領の 領域等の正答率については,全国の平均正答率と同じ傾向が見られる。 (2) 児童生徒質問紙調査 ①【生活習慣】「朝食を食べている」「同じくらいの時刻に寝ている」「同じくらいの時刻に 起きている」と回答した割合は全国を上回っている。また,「1日当たりのテレビやゲー ム,携帯電話の使用時間が1 時間以上」と回答した児童生徒の割合は全国を下回ってお り,使用時間が短い傾向にある。 ②【学習習慣】「家で復習をしている」「家で予習をしている」「家で学校の宿題をしている」 と回答した割合は全国を上回っている。 ③【学校生活】「学校にいくのが楽しい」「好きな授業がある」と回答した割合は全国を下回 っている。 ④【授業・学び合い】「学級の友達との間で話し合う活動をよく行っていた」と回答した割 合は全国を上回っている。さらに,「学級の友達との間で話し合う活動を通じて,自分の 考えを深めたり,広げたりすることができている」と回答した割合は,小学校で若干全 国を下回っているものの昨年度より増加し,中学校では全国を上回っている。一方で, 数学への興味・関心や学習への向き合い方について,全国を下回る項目が複数ある。 4 今後の対応 今回の調査結果及び分析結果を本市の教育施策の検証・改善に生かし,子どもたちが学習に意欲を 持って取り組めるよう学校,家庭,地域および市教育委員会が連携して,教育活動の充実や生活・学 習状況の改善に取り組みます。 今後,各学校においても,課題改善に向けた指導の方向性や対策を明らかにして,保護者にも説明 します。【平均正答率(%)】 〔観点別正答率(%)】 全国 富谷市 差 国 語 へ の 関 心 ・ 意 欲・態度 - - - 話す・聞く能力 69.2 74.4
+5.2
書く能力 60.6 61.5+0.9
読む能力 70.2 72.2+2.0
言 語 に つ い て の 知 識・理解・技能 78.0 81.1+3.1
【学習指導要領の領域等の平均正答率(%)】 全国 富谷市 差 話すこと・聞くこと 69.2 74.4+5.2
書くこと 60.6 61.5+0.9
読むこと 70.2 72.2+2.0
伝 統 的 な 言 語 文 化 と 国 語 の 特 質 に 関 する事項 78.0 81.1+3.1
【正答率が高かった問題と低かった問題について】 ①7 漢字を読む問題(申しこみ期限, 指示)の正答率は,いずれも全国を上回っており,正答率は 95% 以上である。また,漢字を書く問題(4年生のきぼう者, 箱がおいてあります)ではどの問題も 5.0 ポ イント以上全国を上回っている。 ②5 ことわざの使い方の例として適切なものを選択する問題では,「三度目の正直」の正答率は93%, 「もちはもち屋」は87.1%で全国平均を 3.0 ポイント程度上回っている。 ●2設問二 手紙の後付けに必要な,日付,署名,宛て名のそれぞれの位置について,適切なものを 選択する問題では,正答率は全国平均を上回っているものの43.3%と低い。最終行の上の位置に自 分の名前を書くと選んだ児童は49.4%になる。 【基本的な構成に基づいて手紙を書くことに課題】 お世話になったことへのお礼の手紙,学校行事についての案内をする手紙など,学校の様々な活動 の中で手紙を書く機会があります。その際に,「前文」,「本文」,「末文」,「後付け」といった手紙全体 の構成や,後付けにおける署名と宛名の位置関係といった基本的な形式や形式の意味についての指導 が必要です。国語科だけの学習にとどまらず,総合的な学習の時間や特別活動,社会科における施設 訪問などにおいて,国語科との関連を図りながら,機会を捉えて指導し身に付けさせていくことが大 切です。 全国 富谷市 全国との差75
78
+3小学校国語(A問題)の結果と改善の方策
【平均正答率(%)】 〔観点別正答率(%)】 全国 富谷市 差 国 語 へ の 関 心 ・ 意 欲・態度 41.7 41.4 -0.3 話す・聞く能力 64.9 67.5 +2.6 書く能力 53.4 54.2 +0.8 読む能力 49.2 48.2 -1.0 言 語 に つ い て の 知 識・理解・技能
-
-
-【学習指導要領の領域等の平均正答率(%)】 全国 富谷市 差 話すこと・聞くこと 64.9 67.5 +2.6 書くこと 53.4 54.2 +0.8 読むこと 49.2 48.2 -1.0 伝 統 的 な 言 語 文 化 と 国 語 の 特 質 に 関 する事項-
-
-【正答率が高かった問題と低かった問題について】 ①3設問一 登場人物の相互関係や心情,場面について捉えることができるかどうかを見る問題で は,正答率が 81.4%で全国平均よりも,5.5 ポイント上回っている。「いっせいにざざっとゆれ て」の「ざざっと」からにぎやかさをイメージして回答する児童が全国と比べて少なく,場面を 捉えて回答できた児童が多い。 ●3設問二 話し合いの様子の一部から(ア)「どこからそう思うの?」や(イ)「田中さんの言い たいことはそういうことでいいのかな?」について,発言の意図を捉える問題では,正答率が 22.3%で全国平均よりも 5.7 ポイント低い。(イ)については,「自分の理解が正しいかどうかを 相手に確かめようとしている」と正解しているが,アについては「言葉の意味が理解できず,そ の意味を知ろうとしている」や「今まで出ていない考えを引き出そうとしている」を選択したた め正解しなかった児童は 49.4%である。 【発言の意図を捉える問題に課題】 物語を読んで感想を伝え合い,一人一人の感じ方に違いがあることに気付かせ,自分の考えを広げ たり,深めたりできるようにすることは大切です。「どこからそう思うの」「○○さんの言いたいこと はそういうことなの」と質問したりするなど,互いを補完し合うことによって,自分の考えを広げた り深めたりすることは,本市が取り組んでいる「学び合い」においても目指す活動の一つです。本設 問の【話し合いのようす】を参考にして,このような学習の仕方を児童が身に付け,より学びが深ま るように,自分の考えの共通点や相違点を明らかにしながら交流する機会を設定したり,教師が日頃 から学習活動の中で根拠を尋ねることが大切です。 全国 富谷市 全国との差 58 59 +1小学校国語(B問題)の結果と改善の方策
【平均正答率(%)】 〔観点別正答率(%)】 全国 富谷市 差 算数への関心・意 欲・態度 - - - 数学的な考え方 - - - 数量や図形につい ての技能 77.7 77.4 -0.3 数量や図形につい ての知識・理解 79.7 84.2 +4.5 【学習指導要領の領域等の平均正答率(%)】 全国 富谷市 差 数と計算 80.6 80.6 0 量と測定 68.8 72.6 +3.8 図形 81.1 87.3 +6.2 数量関係 79.6 81.5 +1.9 【正答率が高かった問題と低かった問題について】 ①1設問(1) 乗法で表す事ができる数量関係を理解しているかをみる問題では,正答率は 97.9%で, 全国を 0.1 ポイント上回っている。 ②7 立方体の展開図から,示された面と平行な面を選ぶ問題では,正答率は 92.4%で,全国を 5.7 ポ イント上回っている。 ●2設問(4) 5÷9の商を分数で表すことができるかどうかを見る問題では,正答率は 48.0%と低 く,全国平均を 21.2 ポイント下回っている。17.9%の児童が0.555...を分数で表そうとしてい る。 ●2設問(3) 加法と乗法の混合した整数と小数の計算(6+0.5×2)をすることができるかどうかを みる問題では,正答率は 63.6%で,全国平均を 1.6 ポイント下回っている。6+0.5 を先に計算してい る児童は,19.2%,また,6+0.5 を先に計算し 1.1 と考えた児童は 4.1%である。 ※[中学校A問題 10-6÷(-2) 富谷市正答率 74.3%,10-6 を先に計算した生徒 9.1%] 【商を分数で表すことや計算の順序についてのきまりに課題】 ・割り算の結果を小数で表して考えた児童が多く,割り算の結果と分数が結びついていない児童が多 く再度確認させることが必要です。二つの整数の除法の結果を表すときに,除法の被除数,除数と商 の分子,分母の関係を「2Lの図を3等分してそのひとつ分」と図を使いながら考えさせたり説明さ せたりする活動を通して理解できるようにすることが大切です。 ・計算の順序のきまりについては,練習問題に取り組ませ覚えさせるだけではなく,具体的な場面と 式の表現とを結びつけながら,理解させることが大切です。例えば「6㎝の植物が,1 日に 0.5 ㎝ず つ伸びるとき,2日後の植物の全体の長さを求める(6+0.5×2)」場面を設定し,誤って計算した例 を提示して 6.5×2 が場面にそぐわない式になっていることを確認したり,具体と結びつけながら正 しい計算の方法を説明させたりすることが考えられます。また,中学校においても,間違って計算す る生徒が 1 割程度いることから,指導した後でも「かけ算が先」の声がけだけではなく,なぜかけ算 が先なのか考えさせるなど繰り返し取り扱い,丁寧に指導することが大切です。 全国 富谷市 全国との差 79 81 +2
小学校算数(A問題)の結果と改善の方策
【平均正答率(%)】 〔観点別正答率(%)】 全国 富谷市 差 算数への関心・意 欲・態度 - - - 学的な考え方
45.4
46.7
+1.3 数量や図形につい ての技能 - - - 数量や図形につい ての知識・理解 48.6 50.6 +2.0 【学習指導要領の領域等の平均正答率(%)】 全国 富谷市 差 数と計算 52.8 55.8 +3.0 量と測定 47.0 45.3 -1.7 図形 13.2 12.1 -1.1 数量関係 40.0 40.6 +0.6 【正答率が高かった問題と低かった問題について】 ①1設問(2) 示された考えを解釈し,数を変更した場合も同じ関係が成り立つことを,図に表現す ることができるかどうかをみる問題で,正答率は 85.9%で,全国を 4.1 ポイント上回っている。 ●5設問(2) 与えられた情報から,基準量,比較量,割合の関係を捉え,「最大の満月の直径」に近 い硬貨を選び,その判断理由が記述できるかどうかをみる問題で,正答率は 12.1%で,全国を 1.1 ポ イント下回っている。正しく 100 円玉を選んでいるが,理由が正しくない児童が 40.6%,500 円玉を 選んで間違った児童は 40.3%になります。 ●3設問(2) 仮の平均を用いた考えを解釈し,示された数値を基準とした場合の平均の求め方を 記述できるかどうかをみる問題では,正答率は 20.9%で,全国を 5.2 ポイント下回っている。7m や7m20㎝以外を基準にして記述している児童は 30.3%,差の部分の平均を求めているが,基準 の7m20㎝を加えず,20 ㎝と記述している児童が 12.0%になります。 【割合や仮の平均を用いた考えを解釈することに課題】 ・比較量,割合の関係を正しく捉えさせるために,「何が基準量」で「何が比較量」に当たるか見つけさ せることや「基準量の◇%」「基準量の◇%増加・減少」の違いを,図を用いて表現させ理解を深めて いくことが大切です。過去の調査結果からも,改善・充実が求められている内容であり,該当学年だ けでなく,繰り返し意味や関係を問い,学び直しができるようにすることが大切です。 ・仮の平均を用いた考え方が示されているが,それを解釈し示された基準を使って自分で求めることに 課題がありました。能率的に処理するために工夫して計算したりすることは大切です。さらに,示さ れていることを読んで理解する力,発表や説明を聞いて理解する力を伸ばすことも大切です。 全国 富谷市 全国との差 46 47 +1小学校算数(B問題)の結果と改善の方策
【平均正答率(%)】 〔観点別正答率(%)】 全国 富谷市 差 国 語 へ の 関 心 ・ 意 欲・態度 - - - 話す・聞く能力 75.4 78.1 +2.7 書く能力 85.7 89.7 +4.0 読む能力 73.8 78.6 +4.8 言 語 に つ い て の 知 識・理解・技能 77.2 77.1 -0.1 【学習指導要領の領域等の平均正答率(%)】 全国 富谷市 差 話すこと・聞くこと 75.4 78.1 +2.7 書くこと 85.7 89.7 +4.0 読むこと 73.8 78.6 +4.8 伝 統 的 な 言 語 文 化 と 国 語 の 特 質 に 関 する事項 77.2 77.1 -0.1 【正答率が高かった問題と低かった問題について】 ①9設問二 文脈に即して漢字を正しく読む問題(覚悟を決める,鮮やかな色合い,水が垂れる)の 正答率は,いずれも全国を上回っており,「覚悟」は正答率 100%,「垂れる」97.1%,「鮮やか」 95.9%と高い正答率である。 ②5設問二 目的に応じて材料を集め,自分の考えをまとめることができるかどうかをみる問題で は,正答率が 96.8%であり,全国を 4.1 ポイント上回った。 ●一 文脈に即して漢字を正しく書く問題では,「組織のキボを大きくする」の正答率は 52.5%で全国 平均よりも 10.3 ポイント低く,「雨で運動会がエンキになる」の正答率は 60.0%で 2.3 ポイント全 国を下回っている。 ●9設問五 事象や行為などを表す多様な語句について理解しているかどうかをみる問題では,全国を 6.0 ポイント上回っているが,正答率は 41.8%と低い結果となった。 ●9設問六 楷書と比較したときの行書の説明として適切なものを選択する問題では,正答率は 41.8% で,全国よりも 7.8 ポイント下回っている。 【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項に課題】 ・漢字の指導にあたっては,正確に読み書きできるようにすることに加え,漢字の特徴を理解し適切に 使えるようにすることが大切です。そのために,新出漢字だけでなく,既習の漢字を積極的に使わせ, 間違いやすい漢字については,当該学年での学習にととまらず,繰り返し活用するよう,意図的に場を 設け指導することが大切です。さらに,各教科でも小学校で学習した学年別漢字配当表に示されている 漢字を積極的に使用させていく指導も大切です。 全国 富谷市 全国との差 77 79 +2
中学校国語(A問題)の結果と改善の方策
【平均正答率(%)】 〔観点別正答率(%)】 全国 富谷市 差 国 語 へ の 関 心 ・ 意 欲・態度 55.9 60.9 +5.0 話す・聞く能力 72.4 76.3 +3.9 書く能力 60.8 65.3 +4.5 読む能力 72.1 75.3 +3.2 言 語 に つ い て の 知 識・理解・技能 41.4 45.3 +3.9 【学習指導要領の領域等の平均正答率(%)】 全国 富谷市 差 話すこと・聞くこと 72.4 76.3 +3.9 書くこと 60.8 65.3 +4.5 読むこと 72.1 75.3 +3.2 伝 統 的 な 言 語 文 化 と 国 語 の 特 質 に 関 する事項 41.4 45.3 +3.9 【正答率が高かった問題と低かった問題について】 ①1設問一 本の紹介カードに書かれている登場人物の様子が具体的に表現されている箇所として適 切なものを選択する問題の正答率は 87.5%で,全国を 3.4 ポイント上回っている。 ②2設問一 スピーチの中で実演を行った意図として適切なものを選択することができるかどうかを みる問題では,正答率は 87.6%で,全国を 2.2 ポイント上回っている。 ●1設問三 比喩を用いた表現に着目し,感じたことや考えたことを書くことができるかどうかをみる 問題では,全国を 3.9 ポイント上回っているが,正答率は 45.3%と低い結果となった。比喩を用いた 表現が含まれる一文を抜き出して書くことができていない生徒が 11.6%,取り上げた表現について, 「誰(何)」の「どのような」様子なのかを明確に書くことができていない生徒が 7.9%である。 【根拠を明確にして感じたことや考えたことを書くことに課題】 ・文章を読んで,感じたことや考えたことを書く際には,なぜそのように感じたのか,文書のどこか らそのように考えたのかなどについて根拠を明確にして具体的に説明する学習活動が大切です。単に 感想を書かせたり,発表させたりするのではなく,本設問のように,条件を与えながら感想を書かせ るなど段階的に指導していくことも考えられます。 全国 富谷市 全国との差 72 76 +4
中学校国語(B問題)の結果と改善の方策
【平均正答率(%)】 〔観点別正答率(%)】 全国 富谷市 差 数学への関心・意 欲・態度 - - - 数学的な見方や考 え方 - - - 数学的な技能 68.2 68.1
-0.1
数量や図形などに ついての知識・理 解 60.2 60.20
【学習指導要領の領域等の平均正答率(%)】 全国 富谷市 差 数と式 70.4 69.0 -1.4 図形 66.0 67.3 +1.3 関数 57.4 55.6 -1.8 資料の活用 57.6 61.1 +3.5 【正答率が高かった問題と低かった問題について】 ①5設問(2) 1回転させると円錐ができる平面図形として正しいものを選ぶことができるかどう かをみる問題では,正答率は 92.9%で,全国を 2.8 ポイント上回っている。 ②4設問(2) △ABCを,点Aから点Pに移すように平行移動した図形をかくことができるかど うかをみる問題では,正答率は 91.9%で,全国を 1.3 ポイント上回っている。 ●9 長方形の縦の長さと面積の関係を,「…は…の関数である」という形で表現できるかどうかをみ る問題では,正答率は 17.9%で全国より 2.7 ポイント下回っている。「縦の長さは面積の関数であ る」と答えた生徒が 22.8%であり,正答率を上回っている。 ●4設問(3) 半径が5cm,中心角が 120°の扇形の弧の長さを求める問題では,正答率は 26.9% で,全国を 3.8 ポイント下回っており,無回答は 21.9%である。 ●10設問(3) 反比例の表から比例定数を求める問題では,正答率は 27.9%で,全国を 6.5 ポイ ント下回っている。「6または3」のいずれかを回答している生徒は 17.1%,無回答の生徒は 24.7% である。 【関数の意味や扇形についての問題に課題】 ・事象の中にある2つの数量の変化や対応を調べることを通して,生徒が関数関係を見いだす活動を通 して,生徒が独立変数と従属変数の違いを意識し,「…は…の関数である」と表現する場面を設定する ことが大切です。さらに,学年が進むにつれて,2つの数量が関数関係にあるかどうかを考えさせた り,表現させたりする機会が少なくならないようにすることも大切です。 ・扇形を円の一部と捉えて弧の長さや面積がその中心角の大きさに比例することから,面積や弧の長さ を求めさせているものの,定着しない内容です。公式の活用だけにとどまらず,つまずいたときに, 自ら円と扇形を関連づけて考えていけるよう指導することが大切です。 全国 富谷市 全国との差 65 65 0中学校数学(A問題)の結果と改善の方策
【平均正答率(%)】 〔観点別正答率(%)】 全国 富谷市 差 数学への関心・意 欲・態度 - - - 数学的な見方や考 え方 36.8 36.1 -0.7 数学的な技能 61.2 62.7 +1.5 数量や図形などに ついての知識・理 解 85.1 87.1 +2.0 【学習指導要領の領域等の平均正答率(%)】 全国 富谷市 差 数と式 46.3 46.8 +0.5 図形 47.1 46.2 -0.9 関数 50.8 53.5 +2.7 資料の活用 49.1
48.5
-0.6 【正答率が高かった問題と低かった問題について】 ①3設問(1)与えられた表やグラフから,必要な情報を適切に読み取ることができるかどうかをみ る問題では,正答率は 95.1%で,全国を 4.3 ポイント上回っている。 ●2設問(3)六角形を n 個つくるのに必要なストローの本数を,6+5(n-1)という式で求め ることができる理由を説明する問題では,正答率は 12.6%で全国を 1.6 ポイント下回っている。 ●1設問(2)四角形の模様が1回の回転移動によって他の四角形の模様に重なるとき,どのような 回転移動になるかを説明する問題では,正答率は全国と同じ 14.0%である。22.9%の生徒が回転の 方向や回転角の大きさについて記述しておらず,11.5%の生徒が回転の方向だけを記述している。 【数と式や関数の数学的な表現を使った記述式問題に課題】 ・式による説明では,規則性を基に図を用いて式で表すことや,式を読み取り問題解決の方法を説明 させるなど,多様な考えを引き出す授業展開が考えられます。ここで,2設問(3)を例にとれば, 6,5,n-1,5(n-1)のそれぞれの意味を,根拠を明確にして説明させることが大切です。学 び合いを取り入れ,個々の考え方の根拠をしっかり説明させ,説明不足の点を他の生徒が質問するな どの姿勢を育てていく事も大切です。 ・数学の用語や定義等についてしっかりと理解させることが,根拠を明らかにしながら説明していく ための土台になります。1設問(2)のように,回転移動を説明するためには,何を説明することが 必要なのかを定義を基にしながら考えさせたり,確認させたりすることが大切です。 全国 富谷市 全国との差 48 48 0中学校数学(B問題)の結果と改善の方策
( )内の数字は質問紙調査の問題番号
質問紙調査の結果と分析
(2)自尊意識
Q 自分には,よいところがあると思いま すか(6) Q 難しいことでも,失敗を恐れないで挑戦していますか(5)+1.0
-0.9
自分にはよいところがあると思うか、という質問において「当てはまる」「どちらかといえば当ては まる」と答えた割合は、全国と比べて小学校は高く中学校は低くなっています。また、難しいことで も挑戦しているか、という質問においては、全国平均に比べ低くなっています。しかし、どちらの質 問も、年々肯定的に答える児童生徒の割合は増加しています。 授業や学校行事、日常の当番活動や係活動などにおいて、よいところや努力しようとする態度を認 め具体的に伝えること、そして、失敗を次の挑戦への意欲につなげる指導や間違いを生かした授業づ くりを通して、安心して自己表現できるような学級・学年づくりが大切です。(1)基本的生活習慣
Q 朝食を毎日食べていますか(1) Q 毎日,同じくらいの時刻に寝ています か(2)+1.8
+2.8
+2.6
+3.2
「朝食を毎日食べている」、また「毎日、同じくらいの時刻に寝ている」児童生徒の割合は、全国に比 べると高くなっています。 今後も、学級活動や学校便りで話題にするなど、規則正しい生活習慣を身につけ、健康に気をつけて 生活するために必要なことについて、学校や家庭で子どもと一緒に話し合う機会をつくることが大切 です。-0.6
-2.6
(3)規範意識
Q 学校のきまりを守っていますか(51) Q 友達との約束を守っていますか(52) Q 人が困っているときは,進んで助けて いますか(53) Q いじめは,どんな理由があってもいけ ないことだと思いますか(54)-0.1
0
-1.4
+0.2
+0.6
-2.0
規範意識について「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と肯定的に答えた割合は全体的に 高くなっていますが、全国と比べると多少差が見られる項目があります。 規範意識をさらに高めるために、学校の様々な教育活動を通じて、学校全体で組織的に、発達段階に 応じて、重点的かつ具体的な指導を行うことが大切です。さらに、道徳教育と関連させ、児童生徒の実 態や、学校の特色を考慮した重点内容項目を定め、全職員が普段から意識して指導にあたることが、効 果的な指導につながります。 また、いじめの問題については、「あなたならどうするか」を真正面から問い、自分の事として考えさ せ、話し合わせことを通して「いじめる側にも問題がある」という考え方を乗り越えられるようにする ことが大切です。-1.4
+0.5
(4)地域との関わり、家庭でのコミュニケーション、社会に対する興味・関心
Q 今住んでいる地域の行事に参加してい ますか(42) Q 家の人(兄弟姉妹を除く)と学校での 出来事について話をしますか(26) Q 地域や社会で起こっている問題や出来 事に関心がありますか(43) Q 新聞を読んでいますか(47)+4.4
+2.6
+3.7
+2.3
+0.6
+3.2
Q テレビのニュース番組やインターネッ トのニュースを見ますか(48)-4.8
-1.0
-2.0
+1.9
地域との関わり、家庭でのコミュニケーション、 社会に対する興味・関心について肯定的に答えて いる割合は、全国に比べると高くなっています。 学校の出来事や日常の様子に加え、地域のこと や新聞、ニュース等の情報について、朝の会や帰り の会で話題にし、子どもがどのように感じとり、ど のようなことを考えているかを聞くなどの機会を つくることが大切です。(5)メディアの利用や読書の時間
Q 普段(月~金曜日),1日当たりどれ くらいの時間,テレビやビデオ・DVDを 見たり,聞いたりしますか(2 時間以上) (12) Q 普段(月~金曜日),1日当たりどれ くらいの時間,テレビゲームをしますか (1 時間以上)(13) Q 普段(月~金曜日),1日当たりどれ くらいの時間,携帯電話やスマートフォン で通話やメール,インターネットをします か(1 時間以上)(14)-1.4
-3.3
-4.3
-3.7
-4.8
-2.8
普段、2 時間以上テレビやビデオ・DVDを見たり、聞いたりしている割合、1 時間以上ゲームをす る割合、1 時間以上携帯電話やスマートフォンで通話、メール、インターネットをしている割合は、全 国より低くなっています。しかし、小学校では、ここ数年大きな変化は見られませんが、中学校では、ゲ ームや携帯、スマートフォンを利用する時間は増加傾向にあります。 携帯電話やスマートフォンを持っている児童生徒は増加しています(持っている割合:H25→H2 9、小学校38.2%→55.5%、中学校65.0%→74.1%)。今後も、危険性や最新事例と対 処法について情報モラル教室や学校便り、PTAの会合などで啓発を行い、児童生徒がトラブルに遭わ ないように継続的な取組が大切です。 Q 学校の授業時間以外に,普段(月曜日 から金曜日),1日当たりどれくらいの時 間,読書をしますか(教科書や参考書,漫 画や雑誌は除く)(30分以上)(18)-3.9
+4.2
(6)家庭学習
Q 学校の授業時間以外に,普段(月~金 曜日),1日当たりどれくらいの時間,勉強 をしますか(1 時間以上) (15) Q 土曜日や日曜日など学校が休みの日 に,1日当たりどれくらいの時間,勉強を しますか(1 時間以上) (16) Q 家で,学校の授業の復習をしています か(34) Q 家で,自分で計画を立てて勉強をして いますか(31) Q 家で,学校の授業の予習をしています か(33) Q 家で,学校の宿題をしていますか(32)-1.2
+2.5
+4.3
-6.7
-1.4
+1.1
+5.2
+13.9
.0
+9.4
+11.1
+1.9
+4.8
学校の授業時間以外に、平日や土・日曜日に 1 時間以上勉強する割合は、中学校は全国と比べ高く、小 学校は全国よりも低い状況です。また、自分で計画を立てて勉強することについては、中学生が全国と比 べると若干高くなっていますが、全体で5割程度と低い状況です。家庭学習の内容については、予習・復 習に取り組んでいる割合は、全国を上回り、家で学校の宿題をしている割合も全国を上回っています。 計画的を立てて学習する具体例を示し参考にさせたり、計画的な学習の効果を知らせたりするなど、継 続的な指導が大切です。また、授業と家庭学習を連携させ、家庭学習の習慣化や質の向上に向けた取組も 大切です。(7)学校について
Q学校に行くのは楽しいと思います(35) Q 学校で,好きな授業がありますか(37) Q 学級みんなで協力して何かをやり遂げ, うれしかったことがありますか(39) Q 先生は,あなたのよいところを認めてく れていると思いますか(40)-4.7
-5.3
-0.9
-3.4
-2.4
+3.4
学校に行くのは楽しいと肯定的に答えている児童生徒の割合は、全国と比べ低くなっています。ま た、好きな授業があると答えた児童生徒も全国に比べ低い状況です。 先生はあなたのよいところを認めてくれていると思うかという質問に対しては、「当てはまる」と 答えた児童の割合は、ここ数年増加していますが、「どちらかといえば、当てはまる」と答えた児童の 割合は、昨年と比べ若干減少しています。 児童生徒が学校に魅力を感じ、意欲的に活動するのは、集団生活の中で、新しい考え・人間関係・ 技能・知識等を得ることで、新しい自分や進歩した自分を感じとったり、自分の取組に満足感を得た りした時などが考えられます。日常の教育活動において、子ども自身が向上や変容を感じることがで きるように、具体的に伝えていくことが大切です。-5.1
+2.3
(8)将来の夢や目標について
Q 将来の夢や目標を持っていますか (10) Q 人の役に立つ人間になりたいと思いま すか(55)+1.0
-0.8
-0.7
+0.8
将来の夢や目標を持っている、人の役に立つ人間になりたいと思っている児童生徒の割合は、全国 と比べ同程度か若干低い状況です。また、将来の目標や夢を持っていると答えた中学生の割合は、小 学生と比べて下回っています。 自己をしっかりと見つめさせ、将来の夢や希望について考える場と時間、さらにそれについて教師 と一緒に語り合える場を設定することが大切です。また、地域活動への参加や、学校の教育活動の中 で子どもたち一人ひとりに積極的に役割を与えるなど、自身を持ち、自分の価値に気づかせ自己有用 感を高める指導も大切です。(9)めあて・振り返り
Q 授業の中で目標(めあて・ねらい)が 示されていたと思いますか(63) Q 授業の最後に学習内容を振り返る活動 をよく行っていたと思いますか(64)-2.3
-2.5
-3.3
-3.9
「めあて・ねらい」について肯定的に答えている児童生徒の割合は、全国と比べて低い状況です。特 に、振り返る活動を行っていると答えている児童生徒の割合は、低い状況です。 児童生徒が「何を学ぶか」を理解し、「何を学んだか」を実感できる学習活動が大切です。振り返り の場面で、適用問題や自己評価等を取り入れた授業づくりが行われていますが、授業のねらい(観点) に沿った、振り返りをさせ、考えや理解が深まったことを実感させることが大切です。(10)学び合い・主体的な学び
Q 学級の友達との間で話し合う活動をよ く行っていたと思いますか(59)+2.3
+7.3
Q 先生から示される課題や,学級やグルー プの中で,自分たちで立てた課題に対して, 自ら考え,自分から取り組んでいたと思いま すか(57) Q 自分の考えを発表する機会が与えられ ていたと思いますか(58)+1.9
+6.3
-0.9
+2.8
Q 友達の前で自分の考えや意見を発表す ることは得意ですか(7) Q 友達と話し合うとき,友達の話や意見 を最後まで聞くことができますか(8)+2.5
+1.4
+0.7
+0.9
Q 自分の考えを他の人に説明したり,文 章に書いたりすることは難しいと思います か(そう思わない割合)(69)+3.6
+2.3
Q 学級やグループの中で自分たちで課題 を立てて,その解決に向けて情報を集め, 話し合いながら整理して,発表するなどの 学習活動に取り組んでいたと思いますか (60) Q 学級の友達との間で話し合う活動で は,話し合う内容を理解して,相手の考え を最後まで聞き,自分の考えをしっかり伝 えていたと思いますか(61) Q 学級の友達との間で話し合う活動を通 じて,自分の考えを深めたり,広げたりす ることができていると思いますか(70)