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2015/2016 Artistic Director (Ballet&Dance) Ohara Noriko 2015/2016 新 制 作 全 幕 物 語 開 幕 本 作 品 振 付 家 設 立 芸 術 監 督 活 躍 英 国 歴 史 語 欠 人 物 私 自 身 長 間 活 動 英 国 特 徴

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(1)

Contents

舞踊芸術監督

大原永子

………

2

2015/2016

シーズン バレエ ラインアップ 

…………

5

ホフマン物語   

………

6

くるみ割り人形

………

10

ニューイヤー・バレエ

………

14

ラ・シルフィード

Men Y Men

  

………

18

ドン・キホーテ

………

22

アラジン

………

26

平成27年度公演 

………

30

平成27年度 新国立劇場 こどものためのバレエ劇場

シンデレラ

………

31

2015/2016

シーズン ダンス ラインアップ 

…………

33

近松 DANCE 弐題

………

34

Aプログラム「エゴイズム」

Bプログラム「近松の女」

新国立劇場バレエ団

DANCE to the Future 2016

………

38

平山素子

「Hybrid –Rhythm & Dance」

(ハイブリッド ─リズム&ダンス)

40

高谷史郎(ダムタイプ)

「CHROMA」

(クロマ)

………

42

公演一覧(

1997.10

2015.6

) 

………

44

舞台写真撮影:瀬戸秀美/鹿摩隆司 新制作 新制作

(2)

〈プロフィール〉 橘秋子、牧阿佐美、アレクサンドラ・ダニロワ、イゴール・シュベッツォフに師事。橘バレエ学校を卒業後、橘バレエ団を経 て 1956年、牧阿佐美バレヱ団結成と同時に入団。62年に『白鳥の湖』の主役に抜擢され、以後同団のプリマ・バレリーナと して古典、創作を問わず数多くの作品に主演する。71年にアメリカに留学し、74年に渡英。ニューロンドンバレエからロ ンドン・フェスティバル・バレエ、さらにスコティッシュ・バレエへと移籍。77年、スイスのバーゼル・バレエに一時在籍 した後、78年に再びスコティッシュ・バレエに戻り、96年までプリンシパル・ダンサーとして活躍。72年舞踊批評家協 会賞、82年芸術選奨文部大臣賞、91年服部智恵子賞を受賞。95 年よりスコティッシュ・バレエでコーチを務める。97年 には大英勲章(OBE)を日本人アーティストとして初めて授与された。 2004年紫綬褒章受章。12年橘秋子賞特別賞受賞。14年に旭日小綬章を受章。1999年より新国立劇場バレエ団のバレエ・ ミストレスを務め、2010年に同バレエ団の監督補。14年9月新国立劇場舞踊芸術監督に就任。

 2015/2016シーズンは、新制作の全幕バレエ『ホフマン物語』で開幕いたしま

す。本作品の振付家ピーター・ダレルは、スコティッシュ・バレエを設立し芸術

監督として活躍した、英国バレエの歴史を語るうえで欠かすことのできない人物

です。私自身、スコティッシュ・バレエで長い間ダンサーとして活動してきたた

め、英国バレエの特徴であるドラマティック・バレエに魅力を感じ、当バレエ団で

もストーリー性のある演劇的なバレエ作品をぜひ上演したいと考えました。この

ピーター・ダレルの代表作『ホフマン物語』を、日本人スタッフによるデザインで

装置と衣裳を一新し、新国立劇場バレエ団版として蘇らせます。個性的なキャラ

クター達が織りなす人間模様を描いた本作品でダンサーの表現力と芸術性を高

め、お客様にお楽しみいただける舞台を創りたいと願っております。

 年末はクリスマスシーズンの風物詩とも言える『くるみ割り人形』。そして年明

け早々には、バランシンの傑作『セレナーデ』、パ・ド・ドゥ集に続き『ライモンダ』

より第3幕と、バレエの名場面を揃えた華やかな「ニューイヤー・バレエ」を組み

ました。また 2月にはロマンティック・バレエの名作『ラ・シルフィード』を、ウエ

イン・イーグリング振付で男性ダンサーのみで踊られる作品『Men Y Men』との

二本立てで上演します。5月にスペインを舞台にした明るく楽しい古典作品『ドン・キホーテ』を取り上げた後、

芸術性とエンターテインメント性が調和したビントレーの全幕バレエ『アラジン』で、シーズンを締めくくります。

 ダンスでは、新国立劇場ならではの多彩な 4公演をお届けします。日本が世界に誇る「近松門左衛門」を共通

テーマとしたダンス公演「近松 DANCE弐題」を 4シーズンぶりに上演します。また、新国立劇場バレエ団ダン

サー自身による振付作品と、2014年にバレエ団によって初演されたジェシカ・ラングの『暗やみから解き放たれ

て』を「Dance to the Future 2016」として上演する予定です。振付作業を通してより深く作品と向き合うダンサー

の成長と創造力にご注目ください。続いては、音楽性も高く評価されている平山素子による新作が登場します。そ

してシーズンの最後を飾るのは、映像、照明、グラフィック・アート、舞台装置デザインなど、洗練された「メディ

ア・アート」により、現代のダンス・パフォーマンス芸術に新たな可能性を開拓した高谷史郎(ダムタイプ)の作

品です。

 2シーズン目も、幅広い層のお客様にご満足していただけるような、多種多様で質の高い新国立劇場のバレエ・

ダンス公演でありたいと願っています。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

3 2 BALLET/DANCE

2015/2016シーズン バレエ・ダンス

舞踊芸術監督

Artistic Director (Ballet&Dance)

大原永子

(3)

BALLET

Lineup

2015.10 ~ 11

ホフマン物語

5 回公演

2015.12

くるみ割り人形

8 回公演

2016.1

ニューイヤー・バレエ

2 回公演

2016.2

ラ・シルフィード

Men Y Men

4 回公演

2016.5

ドン・キホーテ

5 回公演

2016.6

アラジン

5 回公演 新制作 新制作 5 BALLET

2015/2016シーズン バレエ ラインアップ

〈計 6 演目29 公演〉

(4)

7 ものがたり 6

〈プロローグ〉初老の詩人ホフマンは、居酒屋で恋人のオペラ歌手ラ・ステラを待っている。ラ・ステラはホフマン

への手紙を言付けるが、議員リンドルフ(実は悪魔)がその手紙を取り上げてしまう。ホフマンは友人たちにせが

まれ、過去の恋愛遍歴を話し始める。

〈第1幕 オランピアの巻〉オランピアは人形師スパランツァーニ(実は悪魔)が作った機械じかけの人形。スパラ

ンツァーニがホフマンに魔法の眼鏡をかけさせると、オランピアは可憐な少女に見える。恋に落ちたホフマンは

オランピアに結婚を申し込むが、最後に人形は彼の手の中でバラバラに崩れ落ちる。

〈第2幕 アントニアの巻〉10年後。ピアノ教師の娘アントニアは心臓が弱いにもかかわらず恋人ホフマンのピア

ノに合わせて踊るので、父親は気が気でない。そこに現れたミラクル医師(実は悪魔)は、アントニアに催眠術を

かけて自分をバレリーナだと思い込ませ、ホフマンにはピアノを弾き続けるように強制する。アントニアは踊り

続け、ついにホフマンの腕の中で息絶える。

〈第3幕 ジュリエッタの巻〉年齢を重ね、信仰に目覚めたホフマンがダペルトゥット(実は悪魔)のサロンを訪れ

る。そこで高級娼婦ジュリエッタに誘惑され影を失ったホフマンだが、神に赦しを乞うことで影を取り戻し、ダペ

ルトゥットとジュリエッタは姿を消す。

〈エピローグ〉語り終えたホフマンは、酔いのため眠ってしまう。恋人ラ・ステラが現れて、酔いつぶれた彼の姿と

捨てられた手紙を見つける。ホフマンに失望した彼女はリンドルフと一緒に去る。目覚めたホフマンは事情を知

り、一人茫然と立ち尽くす。

音楽:ジャック・オッフェンバック Music: Jacques Offenbach

編曲:ジョン・ランチベリー Arranged and Orchestrated by John Lanchbery 振付:ピーター・ダレル Choreography: Peter Darrell

装置:川口直次 Scenery: Kawaguchi Naoji 衣裳:前田文子 Costumes: Maeda Ayako 照明:沢田祐二 Lighting: Sawada Yuji 指揮:ポール・マーフィー Conductor: Paul Murphy

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 Orchestra: Tokyo Philharmonic Orchestra

 2015/2016シーズンの開幕作品として、英国の誇る振付家ピーター・ダレル振付の『ホフマン物語』を上演しま

す。スコティッシュ・バレエの創立者で芸術監督も務めたピーター・ダレルは、ケネス・マクミラン、ジョン・ク

ランコと同時代に活躍した振付家で、英国バレエの歴史を語るうえで欠かせない存在です。『ホフマン物語』はダ

レルが 1972年にスコティッシュ・バレエのために振り付けた、英国バレエの特徴である演劇的な要素の強い作

品で、演じるダンサーたちは極めて高度な表現力と芸術性を要求されます。青年期から初老に至るまでの主人公

ホフマン、ホフマンが心奪われる 3人の女性、様々な役柄に姿を変えて登場する悪魔、といった個性豊かな登場

人物たちが織りなす恋愛模様は、実に多彩で魅力的です。スコティッシュ・バレエのプリンシパルとして『ホフマ

ン物語』の女性主役3キャストを全て踊り、ダレル作品の魅力や特徴を知り尽くした大原永子が、現在の新国立劇

場バレエ団にふさわしいと考え、上演が決定しました。

 今回の上演は、新国立劇場バレエ団版として、日本人スタッフによるデザインで舞台装置と衣裳を一新し、作品

に新たな息吹を吹き込みます。オッフェンバックの流麗で変化に富んだ美しい音楽にのせて繰り広げられる、ロ

マンティックでありながら一抹の寂しさの漂う「大人のファンタジー」にどうぞご期待ください。

2015.10/30(金)7:00・31(土)1:00/6:00・11/1(日)2:00・11/3(火・祝)2:00 ●料金 S:12,960円 A:10,800円 B:7,560円 C:4,320円 D:3,240円

Tales of Hoffmann

オペラパレス│ 5回公演 新制作 New production BALLET¦ ホフマン物語 BALLET¦ ホフマン物語

ホフマン物語

●前売開始:2015年7/18(土)

2015.10/30 ~ 11/3

(5)

9 8 スタッフプロフィール スタッフプロフィール 東京生まれ。文化庁派遣在外研修員としてロンドン、ベルリンで演劇、オペラ、バレエ の照明法を学ぶ。現在は演劇、オペラ、バレエ、ミュージカルなど幅広いジャンルで照 明デザイナーとして活躍。新国立劇場におけるバレエ公演では『シンデレラ』『ロメオと ジュリエット』『ライモンダ』『白鳥の湖』『ジゼル』『マノン』『カルメン』『オルフェオとエウ リディーチェ』『椿姫』『火の鳥』『パゴダの王子』『眠れる森の美女』など。日本バレエ 協会公演『白鳥の湖』『ジゼル』『眠れる森の美女』『アンナ・カレーニナ』なども手が ける。ほかに新国立劇場ではオペラ『カルメン』『魔弾の射手』『黒船』『修善寺物語』 『鹿鳴館』『夜叉が池』、演劇『城』『わが町』『アジア温泉』『ピグマリオン』など。第 1、10 回照明家協会賞大賞、文部大臣奨励賞、第 1 回読売演劇大賞最優秀スタッ フ賞、第 33 回紀伊国屋演劇賞、第 1 回橘秋子舞台クリエイティブ賞を受賞。 照明:

沢田祐二

Lighting: Sawada Yuji

1988 年より緒方規矩子に師事。95 年度文化庁派遣芸術家在外研修員としてイ ギリス留学。新国立劇場では演劇公演で『喪服の似合うエレクトラ』『夢の痂』『ヘン リー六世』『雨』『リチャード三世』『アジア温泉』『ブレス・オブ・ライフ』『星の数ホド』 など多数、オペラ公演『蝶々夫人』『鹿鳴館』ほか、バレエ公演『カルメン』、ダンス公 演の衣裳も手がける。95 年度伊藤熹朔賞新人賞、第 10 回読売演劇大賞優秀スタッ フ賞、2003 年度伊藤熹朔賞、橘秋子クリエイティブスタッフ賞を受賞。 衣裳:

前田文子

Costumes: Maeda Ayako

1962 年日本放送協会に入局。大河ドラマなどテレビドラマの美術で活躍するかたわら、 オペラ・バレエ・演劇などの舞台美術を数多く手がける。77 年伊藤熹朔賞受賞。83 年文化庁派遣芸術家在外研修員として渡伊。日本放送協会を退職後、武蔵野美術大 学で、舞台美術、映像美術の教育に携わる。新国立劇場では、バレエ『パキータ』こども のためのバレエ劇場『シンデレラ』、2014 年の新制作『眠れる森の美女』、オペラ『セ ビリアの理髪師』『トスカ』『こうもり』の美術を手がけた。バレエの代表作としては、『新 白鳥の湖』『ロミオとジュリエット』(松山バレエ団)、『ドン・キホーテ』(牧阿佐美バレヱ 団)など。近年手がけたオペラ作品としては『ラ・ボエーム』『フィガロの結婚』『セビリア の理髪師』(名古屋二期会)、新作オペラ『いのち』(長崎県オペラ協会公演)などがあ る。オペラ、バレエのほかに演劇や映画の美術を多数手がけており、代表的な映画作品 に伊丹十三監督作品『静かな生活』『スーパーの女』『マルタイの女』がある。武蔵野美 術大学名誉教授。 バーミンガム・ロイヤルバレエとそのオーケストラ、ロイヤルバレエ・シンフォニアの首席指 揮者。劇場での公演に加え、コンサートや収録でも共に仕事をしている。1994 年以来、 ロンドンの英国ロイヤルバレエで定期的にゲスト指揮者を務めており、ロイヤルオペラ・ ハウス管弦楽団と定期的に仕事をしている。その他、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽 団、ハレ管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、BBCナショナ ル・ウェールズ管弦楽団、ニュー・クイーンズ・ホール管弦楽団、BBCコンサート・オー ケストラ、オペラ・ノース管弦楽団、バーミンガム市交響楽団等、英国の優れたオーケス トラを多数指揮している。海外では、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、ワシントン・ ナショナル・オペラ管弦楽団、ソフィア・オペラ管弦楽団、シチリアのテアトロ・マッシモ 管弦楽団等と仕事をしている。また、ニューヨーク・シティ・バレエ、ライン・バレエ、ロイヤ ル・フランダース・バレエ、オランダ国立バレエ、最近ではオーストラリア・バレエのゲスト 指揮者を務めている。CD のリリースではハレ管弦楽団(サン・サーンスのピアノと管弦 楽曲全曲)、ロイヤルバレエ・シンフォニア、ニュー・クイーンズ・ホール管弦楽団、ロイヤ ル・フィルハーモニー管弦楽団との共演がある。英国王立音楽院でコリン・メターズ、ジョ ン・カールー、ジョージ・ハーストに指揮を学び、サー・コリン・デイヴィス、オリヴァー・ナッ センのマスター・クラスに参加した。97 年、英国王立音楽院のアソシエイトに選ばれた。 新国立劇場では、『アラジン』『カルミナ・ブラーナ』『ガラントゥリーズ』『火の鳥』『シン フォニー・イン・C』『ペンギン・カフェ』『パゴダの王子』ほかを指揮している。 装置:

川口直次

Scenery: Kawaguchi Naoji

指揮:

ポール・マーフィー

Conductor: Paul Murphy

英国リッチモンド生まれ。サドラーズウェルズ・バレエ学校に学び、1946 ~ 47 年サ ドラーズウェルズ・シアター・バレエで踊る。同団を離れ、ミュージカル、ロンドン・フェス ティバル・バレエなどに出演。51 年に初の振付作品『ミッドサマー・ウォッチ』をバレ エ・ワークショップで発表。57 年エリザベス・ウェストと共にウェスタン・シアター・バレ エを設立。62 年のウェストの死後は単身で監督を務め、69 年本拠地をグラスゴーに 移し、スコティッシュ・シアター・バレエと改名。(現在のスコティッシュ・バレエ)。設立 当初からダレルの作風により同団独特のイメージが形成される。『囚人』(1957 年)で は、ダンスによって社会問題を真正面から取り上げた。また、ビートルズの音楽を使用し た『モッズ・アンド・ロッカーズ』など多彩な作品を創作。本拠地がグラスゴーに移ったあ とには、作品の幅を拡げ『ジゼル』(1971 年)、『ホフマン物語』(1972 年)、『白鳥 の湖』(1977 年)、『シンデレラ』(1979 年)といった作品を生み出した。また、様々な 小品も振り付けており、オーストラリア、チェコスロバキア、日本、香港、アメリカでも上演 されている。84 年に CBE(大英帝国勲章)受勲。 振付:

ピーター・ダレル

1929

1987

Choreography: Peter Darrell

ホフマン物語

Tales of Hoffmann

ホフマン物語

Tales of Hoffmann

(6)

11 ものがたり レパートリー Repertoire 10 2013年公演より

音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー Music: Pyotr Ilyich Tchaikovsky 原案・台本:マリウス・プティパ Libretto: Marius Petipa 振付:レフ・イワーノフ Choreography: Lev Ivanov 演出・改訂振付:牧阿佐美 Production: Maki Asami 装置・衣裳:オラフ・ツォンベック Designs: Olaf Zombeck 照明:立田雄士 Lighting: Tatsuta Yuji 指揮:アレクセイ・バクラン Conductor : Alexei Baklan

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 Orchestra: Tokyo Philharmonic Orchestra

 今日はクリスマス・イヴ。少女クララは部屋で一人、おもちゃで遊んでいる。窓の外には、プレゼントを抱えた

楽しげな人々やスケートをしている男の子たち、家路を急ぐ人たち。クララが何かに誘われるように外に出ると、

そこにいたのは不思議な老人。この不思議な老人ドロッセルマイヤーに導かれて、クララの不思議な旅が始まる。

 ドイツのシュタリバウム家では、クリスマスパーティーの真最中。クララは、ドロッセルマイヤーからくるみ割

り人形を贈られる。その夜、押し寄せたネズミの大群と戦うくるみ割り人形をクララが助けると、人形は美しい王

子に姿を変えて、彼女を雪の国やお菓子の国へといざなう。

 クリスマスシーズンになると世界中で上演される冬の風物詩『くるみ割り人形』。チャイコフスキーの美しい音

楽にのせて繰り広げられるファンタジックな物語は、子どもから大人まで幅広い世代のお客様を魅了します。新

国立劇場版『くるみ割り人形』は、現代の東京と思しき都会のシーンから始まるオープニングや思いがけないエン

ディング、主役級のダンサーが次々とソリストとして登場する豪華な構成、クリスマスにふさわしい色彩豊かで

華やかな舞台美術など、見どころが満載です。

2015.12/19(土) 2:00・20(日) 2:00・22(火)7:00・23(水・祝) 1:00※/6:0026(土) 1:00/6:0027(日) 2:00 ●料金 S:12,960円 A:10,800円 B:7,560円 C:4,320円 D:3,240円

The Nutcracker

オペラパレス│ 8回公演 BALLET¦ くるみ割り人形 BALLET¦ くるみ割り人形

くるみ割り人形

●前売開始:2015年9/12(土)

2015.12/19 ~ 27

※ぴあスペシャルデー

(7)

13 12 スタッフプロフィール スタッフプロフィール ドイツのティンマースドルフ生まれ。ベルリン芸術大学で舞台美術および衣裳デザイン などを学ぶ。ニーダーザクセン州立歌劇場の舞台美術および衣裳デザイナーを経て、 現在はフリーで活躍中。新国立劇場では2004年オペラ『エレクトラ』、06年オペラ『こ うもり』、07 年オペラ『タンホイザー』でも装置・衣裳を担当している。 日本バレエ界の草分けの一人、橘秋子の長女として生まれる。4 歳で初舞台を踏み、 20 歳の時に米国に留学、A.ダニロワ、I.シュヴェッツオフに師事。その後、橘バレエ 団を基礎に、橘秋子と共に牧阿佐美バレヱ団を設立し、プリマ・バレリーナとして数々 の作品に主演。橘秋子の没後は舞台を退き、牧阿佐美バレヱ団主宰者、橘バレエ 学校校長となり、その卓抜した指導力で、日本を代表する舞踊手を数多く世に送りだ す。また振付家としても活躍している。1984 年ニムラ賞、87 年芸術選奨文部大臣 賞、東京新聞舞踊芸術賞、舞踊批評家協会賞、橘秋子賞特別賞を受賞。96 年紫 綬褒章を受章。2004 年フランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを受ける。08 年には日本人として初めてブノワ賞の審査にあたった。同年、文化功労者に選ばれる。 1965 年『火の鳥』、67 年イゴール・シュヴェッツオフとの共同振付『眠れる森の美 女』を経て、68 年の黛敏郎作曲『ブガク』で振付家として本格的デビュー。芥川也寸 志作曲『トゥリプティーク』、團伊玖磨作曲の『シルクロード』、95 年『ロメオとジュリエッ ト』、98 年『椿姫』をアザーリ・プリセツキーと共同振付して絶賛を浴びた。新国立劇 場バレエ団へは全幕物の演出・改訂振付第 1 作目として 2000 年に『ラ・バヤデー ル』。第 2 作目は 04 年『ライモンダ』全幕改訂振付、この作品で朝日舞台芸術賞を 受賞した。第 3 作目として 06 年に『白鳥の湖』を改訂振付・演出し、07 年には新国 立劇場完全オリジナル版『椿姫』の振付・演出にあたり、第 7 回朝日舞台芸術賞を受 賞。09 年『くるみ割り人形』を改訂振付。1999から 2010 年まで新国立劇場舞踊 芸術監督を務め、海外公演を大成功に導くなどバレエ団の育成と発展に大きく寄与し た。現在、新国立劇場バレエ研修所長。 装置・衣裳:

オラフ・ツォンベック

Designs: Olaf Zombeck

演出・改訂振付:

牧阿佐美

Production: Maki Asami

1987 年、キエフ国立音楽院を卒業後、ウクライナ国立歌劇場にて指揮者を務める。 95 年、キエフ市アカデミー・オペラ・バレエ劇場首席指揮者に就任。ウクライナ芸術 功労活動家の称号を授与される。ウクライナ国立歌劇場では『マーメイド』『コッペリア』 『ウィンナー・ワルツ』『海賊』、キエフ市アカデミー・オペラ・バレエ劇場では『リゴレット』 『ロメオとジュリエット』『ラ・バヤデール』『ジゼル』『白鳥の湖』『不死身のカシェイ』(リ ムスキー=コルサコフ)、『森の詩』(スコルリスキー)などのオペラ、バレエに指揮者・音 楽監督として参加。交響曲ではベートーヴェン『交響曲第 9 番』、ロッシーニ『スターバト・ マーテル』、オルフ『カルミナ・ブラーナ』などを手がける。2003 年、06 年には世界の バレエ界のスターたちを集めてメキシコで行なわれたガラ・コンサート《バレエティッシモ》 の指揮を務めた。06 年には 4 度にわたりザグレブ国立歌劇場に招かれたほか、メキシコ シティ国立バレエ団に度々招かれ、『ロメオとジュリエット』などの指揮を務める。また、ウ クライナ国立歌劇場のドイツ、フランス、スペイン、スロベニア、ポルトガル、韓国、南アフ リカ、メキシコ公演、およびキエフ市アカデミー・オペラ・バレエ劇場イギリス公演に参加。 キエフ市アカデミー・オペラ・バレエ劇場首席指揮者およびウクライナ国立歌劇場指揮 者。新国立劇場では 08 年以降『ラ・バヤデール』『白鳥の湖』『ドン・キホーテ』などで 度々指揮を務めている。 指揮:

アレクセイ・バクラン

Conductor: Alexei Baklan

1834 年モスクワ生まれの舞踊家、舞踊教師、振付家。モスクワとサンクトペテルブルグ で学び、在学中 16 歳頃から、サンクトペテルブルグ帝室劇場バレエのコール・ド・バレエ に加わる。キャラクター・ダンサーとして高い評価を受け、後にプリンシパルに昇格した。 85 年副バレエマスターに任命され首席バレエマスターのマリウス・プティパと共に働く。 1901 年ペテルブルグで死去。 振付:

レフ・イワーノフ

1834

1901

) Choreography: Lev Ivanov

1818 年フランス・マルセイユ生まれ。舞踊家、舞踊教師、振付家。13 歳のときに父 の作品で舞台デビューを果たし、47 年にサンクトペテルブルグの帝室ボリショイ劇場 に招かれた。55 年からは父の後任として、劇場附属バレエ学校で、踊りと得意として いたマイムの教師を兼任している。62 年に振り付けた『ファラオの娘』が大成功し、 副バレエマスターに就任。69 年にはサン=レオンが退任したため、首席バレエマスター となる。以後『ドン・キホーテ』(1869 年)、『ラ・バヤデール』(1877 年)、『眠れる森 の美女』(1890 年)、『白鳥の湖』(1895 年、イワーノフと共作)、『ライモンダ』(1898 年)など、数々の傑作を残しロシア・バレエの伝統を確立した。1903 年初演の『魔法 の鏡』まで、改訂振付を加えれば 70 以上の作品を振り付けている。10 年、クリミア地 方グルズフにて死去。 原案・台本:

マリウス・プティパ

1818

1910

Libretto: Marius Petipa

くるみ割り人形

The Nutcracker BALLET¦ くるみ割り人形

くるみ割り人形

The Nutcracker BALLET¦ くるみ割り人形

(8)

バレエ・パ・ド・ドゥ集 Pas de deuxs selection

15 14

2007 年 10 月に新国立劇場で上演。20 世紀アメリカを代表する振付家ジョージ・バランシンが 1934 年に発表し

た作品で、数あるバランシン振付作品の中でも最も有名で人気のある作品です。チャイコフスキー作曲の美しい

音楽「弦楽セレナーデ ハ長調」と一体となった、「見る音楽」と評されるバランシンの振付をご堪能ください。

1932 年に初演された全 4 幕の作品ですが、現在は第 4 幕のパ・ド・ドゥだけ抜粋して、ガラ公演などで踊られ

ることが多い作品です。エネルギッシュで躍動感溢れる踊りをお楽しみください。

新国立劇場バレエ団でダンサーとして活躍する貝川鐵夫振付による、瑞々しい感性溢れる作品です。2013 年 12

月に「Dance to the Future ~ Second Steps」公演で初演されました。男女 3 人ずつ 6 人のダンサーの踊りとコレッ

リ作曲の古典音楽が絶妙に融合しています。

華やかな超絶技巧が多く散りばめられ、バレエ・ガラ公演の定番演目として世界中のバレエファンに愛されています。

「タランテラ」とは、加速する 3/8 拍子または 6/8 拍子で踊られるイタリアの民俗舞踊のことで、ほとんどの場

合カップルで踊られます。名称はイタリアの都市タラントに由来しており、14 世紀にこの町で、タランチュラ(毒

グモ)に噛まれた人々が、毒が汗で流れ出すまで踊り続けたという伝説があります。1964 年にバランシンが振

り付けたこの作品では、約 7 分間という短い上演時間に超絶技巧が盛り込まれています。

2016.1/9(土)6:00・10(日)2:00 ●料金 S:10,800円 A:8,640円 B:6,480円 C:4,320円 D:3,240円

New Year Ballet

オペラパレス│ 2回公演 BALLET¦ ニューイヤー・バレエ BALLET¦ ニューイヤー・バレエ

ニューイヤー・バレエ

●前売開始:2015年10/3(土)

2016.1/9 ~ 10

音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー Music : Pyotr Ilyich Tchaikovsky 振付:ジョージ・バランシン Choreography: George Balanchine

音楽:ボリス・アサフィエフ Music : Boris Asafiev

振付:ワシリー・ワイノーネン Choreography : Vassily Vainonen

音楽:アルカンジェロ・コレッリ Music : Arcangelo Corelli 振付:貝川鐵夫 Choreography: Kaikawa Tetsuo

音楽:リッカルド・ドリーゴ Music: Riccardo Drigo 振付:マリウス・プティパ Choreography: Marius Petipa

音楽:ルイス・モロー・ゴットシャルク Music : Louis Moreau Gottschalk 振付:ジョージ・バランシン Choreography: George Balanchine

音 楽:アレクサンドル・グラズノフ Music: Alexander Glazunov 振 付:マリウス・プティパ Choregraphy: Marius Petipa 演出・改訂振付:牧阿佐美 Production: Maki Asami 装置・衣裳:ルイザ・スピナテッリ Designs: Luisa Spinatelli

セレナーデ Serenade

「パリの炎」パ・ド・ドゥ Les Flammes de Paris, Pas de deux

フォリア Folia

「海賊」パ・ド・ドゥ Le Corsaire, Pas de deux

タランテラ Tarantella

「ライモンダ」より第3幕 Raymonda Act 3

指 揮:ポール・マーフィー Conductor: Paul Murphy

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 Orchestra: Tokyo Philharmonic Orchestra

 新年を祝い、バレエの名場面を集めた華やかな「ニューイヤー・バレエ」を上演します。バランシンの『セレ

ナーデ』、牧阿佐美版『ライモンダ』より第 3 幕という新国立劇場バレエ団の技術と美しさが存分に味わえる 2

作に加え、ソリストの妙技を披露するパ・ド・ドゥ集を予定しています。新国立劇場バレエ団から振付家を育て

る企画、NBJ Choreographic Group より初の本格的なデビューとなる貝川鐵夫振付作品にもご期待ください。

 『ライモンダ』は、美しいアレクサンドル・グラズノフの音楽による、中世十字軍の時代の物語で、プティパ

最後の傑作といわれる古典バレエです。新国立劇場では、この格調高い古典名作を 2004 年 10 月に新制作しま

した。牧阿佐美の入念な振付と演出、現代的でスピード感あふれる舞台展開、そしてルイザ・スピナテッリの印

象深い色彩と衣裳・装置も大変評判をよび、新国立劇場バレエ団はその年の朝日舞台芸術賞を受賞しました。ま

た、08 年 2 月にはケネディーセンター主催の日本フェスティバルに招聘され、上演する全幕バレエとして本作

品が選ばれました。今回上演する第 3 幕は、美しい貴族の娘ライモンダと十字軍の戦士ジャン・ド・ブリエンヌ

の結婚式の場面で、ハンガリー風のディヴェルティスマンが取り入れられた華やかな舞台です。

(9)

17 16 スタッフプロフィール スタッフプロフィール P9を参照。 1904 年、サンクトペテルブルグ生まれ。帝室バレエ学校に学ぶ。21 年に GATOB(現 マリインスキー劇場バレエ)に入団、前衛振付家として頭角をあらわす。併行して、ペト ログラード音楽院で、音楽理論とピアノを学んだ。24 年、同僚ダンサーと巡業中だっ たパリで、ディアギレフのバレエリュスに入団する。29 年に同団が解散するまで、『ア ポロ』『放蕩息子』など 10 作を振り付けた。33 年に渡米、リンカン・カースティン等と ニューヨーク・オブ・アメリカン・バレエを開校する。48 年に発足したニューヨーク・シ ティ・バレエを終生の活動拠点とし、アブストラクト・バレエを主体とする、スピード感溢 れる清新なスタイルを確立した。アメリカを代表する振付家であるだけでなく、20 世紀 の最も重要な振付家の一人。83 年ニューヨークにて死去。 指揮:

ポール・マーフィー

Conductor: Paul Murphy

「セレナーデ」「タランテラ」振付:

ジョージ・バランシン

1904

1983

[Serenade][Tarantella]Choreography: George Balanchine

兵庫県出身。平櫛バレエ姫路、潮田弘子バレエ研究所を経て、ワガノワ・バレエ学校に 留学し、1998 年卒業。99 年モナコ・プリンセスグレース・ダンス・アカデミーに留学。 2000 年秋より新国立劇場バレエ団にコール・ド・バレエとして入団し、2004/2005 シーズンよりソリストに昇格。05 年の『カルメン』ホセ役をはじめとして『白鳥の湖』『ド ン・キホーテ』など数々の主役を踊る。主な受賞歴に 1996 年こうべ全国バレエコンクー ル・男性ジュニアの部第 2 位、2012 年姫路市芸術文化奨励賞など。過去に NBJ Choreographic Group で発表した『アリアのための序曲』は 14 年新国立劇場バレエ 団の全国公演でも上演された。 「フォリア」振付:

貝川鐵夫

[Folia]Choreography: Kaikawa Tetsuo

ニューイヤー・バレエ

New Year Ballet

ニューイヤー・バレエ

New Year Ballet

BALLET¦ ニューイヤー・バレエ BALLET¦ ニューイヤー・バレエ

P12を参照。

「ライモンダ」演出・改訂振付:

牧阿佐美

(10)

19

18 BALLET¦ ラ・シルフィード/Men Y Men BALLET¦ ラ・シルフィード/Men Y Men

『ラ・シルフィード』2003年公演より

『Men y Men』Photo:Richard Haughton

ものがたり

 スコットランドのある農村。今日はジェームスとエフィの結婚式だが、ジェームスは朝から落ち着きがなく、

エフィを困惑させる。実は森の妖精シルフィードが彼に恋してしまい、彼の周りで魅惑的な踊りをみせていたの

だ。結婚式の準備が進む中、占いの老婆マッジがやってきて、エフィを本当に愛しているのはジェームスではな

く従弟のグエンだと告げる。ジェームスは怒ってマッジを追い出すが、シルフィードの魅力に打ち勝てず、つい

に彼女を追って式の間際に森へと去ってしまう。ふわふわと漂うシルフィードを何としても手に入れたかった

ジェームスは、マッジから魔法のショールを貰い受ける。しかし、ジェームスがシルフィードにショールをかけ

ると、マッジの呪いでたちまち羽根が落ち、彼女は死んでしまう。遠くでエフィとグエンの婚礼の列が通りすぎ、

全てを失ったジェームスは絶望にうちのめされ、息絶える。

指 揮:ギャヴィン・サザーランド Conductor : Gavin Sutherland 管弦楽:東京交響楽団 Orchestra : Tokyo Symphony Orchestra

音楽:ヘルマン・ルーヴェンシュキョル Music: Herman Lovenskjold 振付:オーギュスト・ブルノンヴィル Choreography: August Bournonville 演出:大原永子 Staging: Ohara Noriko

音楽:セルゲイ・ラフマニノフ Music:Sergei Rachmaninov 編曲:ギャヴィン・サザーランド Orchestrated by Gavin Sutherland 振付:ウエイン・イーグリング Choreography : Wayne Eagling

 バレエ史上初のロマンティック・バレエ作品として知られる『ラ・シルフィード』は、1832年にパリ・オペラ座

で初演されました。主役を踊ったマリー・タリオーニは白く透き通った衣裳を身にまとって爪先立ちで軽やかに

宙を舞い、この世のものとも思われぬ夢の世界に観客を引き込みました。新国立劇場バレエ団はこのロマン主義

時代の貴重な遺産とも言うべきブルノンヴィル版『ラ・シルフィード』をレパートリーとしていますが、今回は現

役時代に持ち役として本作品を踊りこなしてきた芸術監督の大原永子がステージングを行います。森の妖精シル

フィードたちの舞う幻想的な世界を、緻密な考証により忠実に舞台化された美しいスコットランドの情景ととも

にご覧に入れます。

 英国ロイヤル・バレエでプリンシパル・ダンサーとして活躍し、オランダ国立バレエやイングリッシュ・ナショ

ナル・バレエで芸術監督を歴任したウエイン・イーグリングによる作品です。イーグリングは、新国立劇場バレエ

団では 2014/2015シーズンの開幕作品『眠れる森の美女』における、古典の優美さを持ち合わせつつ現代的感覚を

活かした振付が賞賛されました。本作品はイングリッシュ・ナショナル・バレエにおいて 2009年に初演。男性ダ

ンサーのみで踊られ、高い身体能力と音楽性を兼ね備えたダンサーの動きが流れるように変化しながら「柔らか

さ」と「強さ」を描き出す、洗練された美しい作品です。クラシック・バレエを基礎とした現代的な振付の妙を是非

ご堪能ください。

2016.2/6(土) 1:00/6:00・7(日) 2:00・11(木・祝) 2:00 ●料金 S:10,800円 A:8,640円 B:6,480円 C:4,320円 D:3,240円

La Sylphide/Men Y Men

オペラパレス│ 4回公演 レパートリー Repertoire

ラ・シルフィード

Men Y Men

●前売開始:2015年10/31(土)

2016.2/6 ~ 11

日本初演 Japan Premiere

ラ・シルフィード La Sylphide

Men Y Men

(11)

21 20 スタッフプロフィール カナダのモントリオール生まれ。ロンドンのロイヤルバレエ学校で学び、卒業後 1969 年 に同バレエ団に入団。72 年にソリストに、75 年にはプリンシパル・ダンサーに昇進。 英国ロイヤルバレエのレパートリーのうち、主たる古典的な役の全てを踊り、マクミラン、 アシュトン、バランシン、ロビンス、ハンス・ファン・マーネン、ノイマイヤー、ヌレエフ、ビント レーといった振付家の作品に出演した。83 年、ロイヤルバレエ学校用に『R.B.Sque』 (83 年)、コベント・ガーデンでの公演用に『フランケンシュタイン、現代のプロメテウ ス』(85 年、後にオランダ国立バレエ、ミラノ・スカラ座でも上演)、コベント・ガーデン での公演用に『美女と野獣』(96 年)を創作。89 年、ベルリンの壁の崩壊の際には 『ウォール・コンサート』の振付を、またポップ・グループ、クイーンのビデオ『ブレイク・フ リー(自由への旅立ち)』の振付を担当した。91 年に現役を引退し、その後 13 年間、 オランダ国立バレエの芸術監督を務める。オランダ国立バレエのための振付作品としては 『Ruins of Time』(93 年)、『波のシンフォニー』(94 年)、『デュエット』(95 年)、『Lost

Touch』(95 年)、『Holding a Balance』(96 年)、『くるみ割り人形とねずみの王様』 (96 年、トゥール・ヴァン・シャイクとの共同振付、フィンランド国立バレエでも上演)、『魔 笛』(98 年)、『春の祭典』(2000 年)などがある。そのほか『アルマ・マーラー』(1994 年 ミラノ・スカラ座)、『ラスト・エンペラー』(97 年 香港バレエ団)、『メアリー・スチュ アート』(2004 年 ローマ・オペラ座)、『タイス』(05 年 ローマ・オペラ座)、『美女と野 獣』(12 年クレムリン・バレエ)を創作。05 年から12 年までロンドンのイングリッシュ・ナ ショナル・バレエの芸術監督を務める。イングリッシュ・ナショナル・バレエのために、『レ ゾリューション』(08 年)、『Men Y Men』(09 年)、『くるみ割り人形』(10 年)、『遊戯』 (12 年)を振付。新国立劇場では 2014/2015シーズン開幕公演『眠れる森の美女』 の改訂振付を手がけた。 「Men Y Men」振付:

ウエイン・イーグリング

[Men Y Men]Choreography: Wayne Eagling

1805 年、コペンハーゲン生まれ。舞踊家であった父アントワーヌ・ブルノンヴィルの薫陶を受けた後、パリ・オペラ座の舞台に立つ。30 年 にはデンマーク・ロイヤルバレエのバレエ監督に就任。自ら振り付けた『ラ・シルフィード』では、彼が見い出した舞姫ルシール・グラーンの相 手役ジェームズを踊った。『ゼンツァーノの花祭り』『ナポリ』など50を超える作品の振付を手がけた。73年、コペンハーゲンにて死去。

「ラ・シルフィード」振付:

オーギュスト・ブルノンヴィル

1805

1873

[La Sylphide]Choreography: August Bournonville

ラ・シルフィード/

Men Y Men

La Sylphide/Men Y Men

BALLET¦ ラ・シルフィード/Men Y Men BALLET

イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)の音楽監督。指揮者、作曲家、編曲家、ピ アニストとして国際的に活躍している。『くるみ割り人形』『眠れる森の美女』『エクス タシーと死』(ENB)、『アラジン』(バーミンガム・ロイヤルバレエ)で指揮。ボーンマス 交響楽団、BBCコンサートオーケストラ、ミュンヘン放送管弦楽団、ロイヤル・フィル ハーモニー管弦楽団、オーストラリア・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、 ニュージーランド交響楽団、RTEコンサートオーケストラ、BBCウェールズ交響楽団、 ウェリントン・シンフォニア、オークランド・フィルハーモニア、北イングランドコンサート・ オーケストラ、スコットランドオペラ・オーケストラ、ヨハネスブルグ祝祭管弦楽団を定期 的に指揮している。また、ロイヤル・ニュージーランド・バレエのゲスト首席指揮者を務め ており、ロイヤル・バレエ・シンフォニア、ノルウェー国立バレエ、南アフリカ・バレエ・シ アターでも指揮。編曲家や作曲家としての活動も積極的に行っており、レイモンド・ガ ベイのコンサートで指揮と編曲を担当した。そのほかミュージカル『little women』、クラ リネット協奏曲、室内楽曲、バレエ『Revolting Rhymes』(へそまがり 昔ばなし)、チャ イコフスキーの音楽を使った子供向けのバレエ2 作品、ウエイン・イーグリングのバレエ 作品『Men Y Men』のためにラフマニノフのピアノ曲を編曲している。ピアニストとし ては、コンサートのソリスト、伴奏、室内楽奏者として定期的に活動し、80 枚を超える CDをリリース。新国立劇場へは 2014 年『眠れる森の美女』で初登場。 指揮/「Men Y Men」編曲:

ギャヴィン・サザーランド

(12)

23 ものがたり レパートリー Repertoire 22 2013年公演より

音 楽:レオン・ミンクス Music: Léon Minkus

振 付:マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー Choreography: Marius Petipa /Alexandr Gorsky 改訂振付:アレクセイ・ファジェーチェフ Production: Alexei Fadeechev

美 術:ヴャチェスラフ・オークネフ Designs: Vyacheslav Okunev

照 明:梶 孝三 Lighting: Kaji Kozo

指揮者:マーティン・イェーツ Conductor: Martin Yates

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 Orchestra: Tokyo Philharmonic Orchestra

 スペイン、ラ・マンチャ地方の古びた小さな館。騎士道小説に心酔するドン・キホーテは、サンチョ・パンサ

をお供に遍歴の旅に出かける。

 旅の途中で彼らが立ち寄ったのは、活気あふれる港町バルセロナ。美しい宿屋の娘キトリは街一番の人気者で、

貧しい床屋のバジルと恋仲。だが、娘を金持ち貴族ガマーシュと結婚させたいキトリの父親ロレンツォはなかな

か二人の仲を認めない。キトリをめぐる恋の騒動に、街中が興味津々で大騒ぎ。そこで、ドン・キホーテがひと

肌脱ぐことに…。

 セルバンテスの名作『ドン・キホーテ』のエピソードを基にした、楽しさと活気に溢れたバレエ。床屋のバジル

と町娘キトリの恋物語が、陽気に賑わうバルセロナの町で繰り広げられます。色鮮やかな衣裳をまとった闘牛士

や町の女たちによるアクセントの効いたスペイン舞踊、ドン・キホーテの夢の場で展開する美しい群舞、そして

最終幕の恋人たちによる高度なテクニックを駆使したグラン・パ・ド・ドゥまで、クラシック・バレエの美しさと

バラエティに富んだキャラクターダンスの数々を堪能できる人気演目です。新国立劇場バレエ団の充実したソリ

ストたちと定評ある美しいコール・ド・バレエによる、古典作品ならではの舞台を披露いたします。

2016.5/3(火・祝) 2:00・4(水・祝) 2:00・5(木・祝)2:00・7(土) 2:00・8(日) 2:00 ●料金 S:10,800円 A:8,640円 B:6,480円 C:4,320円 D:3,240円

Don Quixote

オペラパレス│ 5回公演 BALLET¦ ドン・キホーテ BALLET¦ ドン・キホーテ

ドン・キホーテ

●前売開始:2015年12/13(日)

2016.5/3 ~ 8

(13)

25 24 スタッフプロフィール スタッフプロフィール 1960 年、モスクワ生まれ。ボリショイ劇場附属モスクワ舞踊学校に入学し、アレクサ ンドル・プロコフィエフに師事。78 年、同校卒業後、ボリショイ劇場バレエに入団。ロ シア・クラシックバレエのほぼすべての重要な役を演じてきた。また、ローラン・プティ振 付・演出によるボリショイ劇場版『シラノ・ド・ベルジュラック』のタイトルロールを初演 キャストとして演じている。さらに英国ロイヤルバレエに招かれてマクミラン振付・演出 『パゴダの王子』『ロメオとジュリエット』の主役、ピーター・ライト版『くるみ割り人形』 の王子を演じるなど、レパートリーを広げてきた。ボリショイ劇場のほか、マリインスキー劇 場バレエ、デンマーク・ロイヤルバレエ、スウェーデン・ロイヤルバレエ、オランダ国立バ レエ、バーミンガム・ロイヤルバレエ、ボストン・バレエ、東京バレエ団からも招かれ、客演 している。98 年から 2000 年、ボリショイ劇場バレエ芸術監督。04 年から 13 年まで ロストフ国立音楽劇場バレエ芸術監督を務めた。その後グルジア国立バレエ団、ナポ リ・サン・カルロ歌劇場、ワルシャワ・ヴェルキ劇場の委嘱で振付演出したほか 2015 年にはフランダース王立バレエ団で『ドン・キホーテ』の振付演出など、振付家として世 界各国で活躍している。ロシア人民芸術家。 1871 年ペテルブルク生まれのダンサー、振付家、バレエマスター、バレエ指導者。ペテルブルグ帝室舞踊学校卒業後、89 年にマリイン スキー劇場バレエに入団する。99 年にモスクワのボリショイ劇場で、師プティパの『眠れる森の美女』を上演し、翌年ボリショイ・バレエの ダンサー兼リハーサル監督となった。この年、プティパの人気作品『ドン・キホーテ』を大胆に改訂した新版を発表し、批評家の間に賛否両 論を巻き起こす。以後、古典全幕バレエの改訂版と1 幕物の新作を次々と発表し、演劇性と現実性を重視する新しいバレエの確立に努 めた。代表作には『ギュテュールの娘』(1902 年)、『サランボー』(10 年)、『交響曲第 5 番』(16 年)、『白鳥の湖』改訂版(01、20、 22 年)などがある。24 年、モスクワにて死去。 振付:

アレクサンドル・ゴルスキー

1871

1924

) Choreography: Alexandr Gorsky

P12を参照。 20 年余りにわたり多彩なジャンルで活躍してきた、英国人指揮者。ピアノ、作曲、指揮

を学んだ後、イスラエル・ナショナル・オペラで指揮者としてデビュー。以降、英国内の ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、 バーミンガム市立交響楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー、ハレ管弦楽団 などのオーケストラに客演し、ヨーロッパ各地の管弦楽団に招かれている。スウェーデン 室内管弦楽団ではマーク=アンソニー・タネジ「A Prayer Out of Stillness」の世界 初演を指揮。また一流の伴奏者としても評価が高く、ホセ・カレーラス、バーバラ・ヘンド リックス、ブリン・ターフェル、モンセラート・カバリエ、ロベルト・アラーニャ、アンジェラ・ ゲオルギュー、ヨーヨー・マら世界的に有名な芸術家と共演している。一方ではミュージ カル指揮者としても知られており、ウェスト・エンドのミュージカルでヒット作の音楽監督 を多数務めている。バレエは音楽活動の中心的位置を占めており、英国ロイヤルバレ エとは、2004 年にストラヴィンスキー作曲『アゴン』でデビューして以来、これまでに『マ ノン』『ロメオとジュリエット』『うたかたの恋』『七つの大罪』『白鳥の湖』『ドン・キホー テ』を指揮したほか、同団の海外公演に同行している。ノルウェー国立バレエ、フィンラ ンド国立バレエにもたびたび客演し、成功を収める。新国立劇場では、12 年『マノン』、 14 年『シンデレラ』を指揮している。 振付:

マリウス・プティパ

Choreography: Marius Petipa

指揮:

マーティン・イェーツ

Conductor: Martin Yates

改訂振付:

アレクセイ・ファジェーチェフ

Production: Alexei Fadeechev

ドン・キホーテ

Don Quixote

ドン・キホーテ

Don Quixote

(14)

27 レパートリー Repertoire 26 2011年公演より ものがたり

音楽:カール・デイヴィス Music: Carl Davis

演出・振付:デヴィッド・ビントレー Choreography: David Bintley 舞台装置:ディック・バード Scenery: Dick Bird

衣裳:スー・ブレイン Costumes: Sue Blane 照明:マーク・ジョナサン Lighting: Mark Jonathan 指揮:ポール・マーフィー Conductor: Paul Murphy

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 Orchestra: Tokyo Philharmonic Orchestra

 にぎやかなアラビアの市場。この街に住む青年アラジンは、仕事もせずに毎日遊んでばかり。今日も騒ぎを起

こして警備隊に捕まるが、魔術師マグリブ人が彼を助け出す。マグリブ人はアラジンに、砂漠の洞窟に入ってラ

ンプを取ってくるようもちかける。洞窟の財宝に目が眩んで了承したアラジンだったが、マグリブ人にランプを

渡すのを拒んだため洞窟に閉じ込められてしまう。真っ暗闇の中でアラジンがランプをこすると、ランプから精

霊ジーンが登場! ランプの持ち主の願いを叶える力を持つジーンによって、アラジンは洞窟から脱出する。さら

に、皇帝の娘であるプリンセスに恋したアラジンは、ジーンを呼び出し大富豪に変身。皇帝の許しを得て 2人は盛

大な結婚式を挙げる。

 晴れて夫婦となったアラジンとプリンセス。ある日、アラジンの外出中に物乞いがやってきて、プリンセスに古

いランプを新品と交換すると言う。何も知らないプリンセスは、アラジンの古ぼけたランプを渡してしまう。しか

し、この物乞いはマグリブ人の変装だった。マグリブ人はさっそくジーンを呼び出し、プリンセスをハーレムへ

さらってしまう。2人を追いかけ、ハーレムに忍び込んだアラジンはランプを奪還。プリンセスを救いだし、魔法

の絨毯に乗って飛んで行くのだった。

 2008年にビントレー前芸術監督が新国立劇場のために振り付けた全幕バレエ『アラジン』を再演します。ビン

トレー振付作品の特徴である、エンターテインメント性と芸術性が見事に調和した舞台は、新国立劇場で世界初

演の後、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団や米国ヒューストン・バレエ団で上演されるなど、ビントレーの

代表作として国際的にも高い評価を得ています。振付の妙味に加え、カール・デイヴィスの親しみやすい音楽、空

飛ぶじゅうたんやランプの精の登場シーンなど夢いっぱいの華やかな演出。バレエを初めてご覧になるお客様

や、子どもから大人まで全ての世代の方々にお楽しみいただけます。

2016.6/11(土) 2:00・12(日) 2:00・17(金)未定・18(土) 2:00・19(日) 2:00 ●料金 S:12,960円 A:10,800円 B:7,560円 C:4,320円 D:3,240円

Aladdin

オペラパレス│ 5回公演 BALLET¦ アラジン

アラジン

BALLET¦ アラジン ●前売開始:2016年2/13(土)

2016.6/11 ~ 19

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29 28 スタッフプロフィール スタッフプロフィール オペラ、バレエ、演劇の分野で活躍。オペラではロサンゼルス・オペラの三部作:ウッ ディ・アレン演出『ジャンニ・スキッキ』、ウィイリアム・フリードキン演出『外套』『修道女 アンジェリカ』、マリインスキー・オペラ『ファウスト』などを手がける。バレエでは英国ロイ ヤルバレエ『シルヴィア』『眠れる森の美女』のほかノーザン・バレエでのD.ニクソン振付 『くるみ割り人形』などがある。演劇ではI.ルバシンガム演出『フリー・アウトゴーイング』、 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの『オセロ』など。ジェームズ・カー演出『プロメテウ スの拘束』で 2007 年ドラマデスク賞(照明デザイン部門)にノミネート。バーミンガム・ロ イヤルバレエではビントレー振付『シラノ・ド・ベルジュラック』『美女と野獣』、ピーター・ラ イト版『眠れる森の美女』、『四季』『二羽の鳩』『エニグマ・ヴァリエーション』などの照 明を手がけている。 照明:

マーク・ジョナサン

Lighting: Mark Jonathan

多岐にわたるジャンルで国際的に活躍しているデザイナー。ミュージカル『ロッキー・ホ ラー・ショー』とカルト・ムービー『ロッキー・ホラー・ショー』でのデザインで世界的に 一躍有名になる。オペラと演劇の分野では、英国ナショナル・シアターの『ガイズ・アン ド・ドールズ』、イングリッシュ・ナショナル・オペラの『ばらの騎士』、ジョナサン・ミラー 演出『ミカド』、グラインドボーン音楽祭のデイヴィッド・マクヴィカー演出『カルメン』、バ イロイト音楽祭でキース・ウォーナー演出『ローエングリン』、ミラノ・スカラ座でプラシド・ ドミンゴ出演『西部の娘』などがある。新国立劇場でも、オペラ『ルル』、演劇でジョ ン・ケアード演出『真夏の夜の夢』のデザインで好評を得ている。ロイヤルデザイナー・ フォー・インダストリー(英国王室芸術協会)の称号を持ち、これまでにローレンス・オ リヴィエ賞に計 5 回、BAFTA(英国映画 TVアカデミー賞)とテレビ協会賞にもノミネー トされている。2007 年、演劇への貢献に対して名誉大英勲章(MBE)受勲。 P9を参照。 衣裳:

スー・ブレイン

Costumes: Sue Blane

指揮:

ポール・マーフィー

Conductor: Paul Murphy

バレエ、オペラ、演劇の舞台装置・衣裳デザイナーとして、ローマ歌劇場、マーストリヒ トのオペラ・ジュード、ダブリン・ピーコック劇場をはじめ世界中の劇場で活躍。英国で 手がけた作品には、ジョナサン・ケント演出のクルーシブルの『リア王』、ダブリン・オペ ラ・カンパニーの『フィデリオ』、イングリッシュ・ナショナル・バレエの『カンターヴィルの 幽霊』、ナショナル・シアターの『ナイト・シーズン』、2005 年の批評家が選ぶ最優秀 新作演劇賞を受賞したロイヤル・コート・シアターの『ハーヴェスト』がある。最近では、 ヤング・ヴィックの『ハウ・マッチ・イズ・ユア・アイロン』、ワトフォード・パレス・シアターの 『ハートブレイク・ハウス』、グローブ座の『オセロ』をデザイン。新国立劇場バレエ団で は『アラジン』のほかに『火の鳥』のデザインも手がける。 舞台装置:

ディック・バード

Scenery: Dick Bird

英国ハダーズフィールド生まれ。英国ロイヤルバレエ学校で学ぶ。1986 年から 93 年 の間、サドラーズ・ウェルズ・ロイヤルバレエや英国ロイヤルバレエの振付家として活躍。 その見事な振付はアシュトンやマクミランの流れを引く。93 年にフリーランスになった時 には、世界中の 7カンパニーから新制作依頼が殺到した。その中にはミュンヘン・バレ エの『コンプリート・コンソート』(94 年)、シュツットガルト・バレエのために振付けた『エ ドワード2 世』(95 年)などがある。95 年からバーミンガム・ロイヤルバレエ芸術監督と なる。その後も『アーサー王』『美女と野獣』『シラノ』などの新しい作品を創作している。 『E=mc2』は 2010 年にサウス・パンク・アウォードを受賞、またローレンス・オリヴィエ 賞にノミネートされた。01 年大英帝国勲章(CBE)を受勲。10 年から 14 年まで新国 立劇場舞踊芸術監督を務め、新国立劇場バレエ団のために 08 年に『アラジン』、11 年 『パゴダの王子』を振り付け好評を得た。 演出・振付:

デヴィッド・ビントレー

Choreography: David Bintley

1936 年アメリカ・ニューヨーク生まれ。イギリスを拠点に活動。59 年にスティーブン・ ヴィナヴァーとともに『ダイヴァージョンズ』を書きオービー賞(オフ・ブロードウェイ)を受 賞をきっかけにラジオ、テレビ番組や映画音楽へ進出。主な映画音楽に『フランス軍 中尉の女』『チャンピオンズ』『スキャンダル』、ケン・ラッセルの『虹』『ウィドーズ・ピー ク』、マイク・リーの『トプシー・ターヴィ』『イヴの本』などがある。アベル・ガンスの叙 事詩映画『ナポレオン』で 83 年フランス文化省より芸術文化賞シュヴァリエ受章、 2003 年英国映画テレビ芸術アカデミー特別生涯業績賞、同年ポーランドのアレキノ 映画祭で『五月の天使』が最優秀音楽賞。またロイヤル・リヴァプール・フィルハーモ ニー管弦楽団のサマーポップシーズンの芸術監督を 8 年間務めるなど指揮者としても 活躍し、長年の音楽界への貢献により07 年、大英帝国勲章(CBE)受勲。 音楽:

カール・デイヴィス

Music: Carl Davis

アラジン

Aladdin

アラジン

Aladdin

(16)

31 30 BALLET

●前売開始:2015年4/12(日)

BALLET¦ シンデレラ

音楽:セルゲイ・プロコフィエフ Music: Sergei Prokofiev 監修:牧阿佐美 Artistic Adviser: Maki Asami 振付:小倉佐知子 Choreography: Ogura Sachiko 音楽構成:福田一雄  Music Selected by Fukuda Kazuo 美術:川口直次 Scenery: Kawaguchi Naoji 照明:八木麻紀 Lighting: Yagi Maki 音響:上田好生 Sound: Ueda Kosei

 新国立劇場では、次世代を担うこどもたちが優れたバレエ芸術に親子で触れられる機会を提供する目的で、

2009年より「新国立劇場 こどものためのバレエ劇場」を実施し、2012年には『シンデレラ』を上演しました。有名

な童話が、こどもたち向けにわかりやすい構成で語られていると同時に、本格的なクラシック・バレエとして振

り付けられ、お子様だけでなく大人の方にも十分見ごたえのある作品として仕上げられています。「バレエ・デ

ビュー」をお考えのご家族での鑑賞にもふさわしい演目です。また東京公演の後には、全国公演も予定しています。

2015.7/22(水)11:30/3:00・23(木)11:30/3:00・24(金) 11:30/3:00・25(土) 11:30/3:00 ●料金 こども(4歳から小学6年生):2,160円/大人(中学生以上):3,240円

Cinderella

オペラパレス│ 8回公演

平成 27 年度 新国立劇場 こどものためのバレエ劇場

シンデレラ

2015.7/22 ~ 25

2015.7

平成27年度

こどものためのバレエ劇場

シンデレラ

8 回公演 オペラパレス

平成27年度公演

〈1 演目8 公演〉 ものがたり

 むかしむかし、あるところに、シンデレラというとても美しくて優しい女の子がいました。シンデレラは二人

の意地悪なお姉さんにいつもいじめられていました。ある日、お姉さんたちが舞踏会に出かけてしまい、ひとり

さびしく留守番をするシンデレラの前に、美しい仙女が現れます。魔法の杖のひと振りでかぼちゃが立派な馬車

に、そしてシンデレラのみすぼらしい服は輝くばかりのドレスに変わります……。

(17)

DANCE

Lineup

2015.10

近松 DANCE 弐題

Aプログラム「エゴイズム」

Bプログラム「近松の女」

6 回公演

2016.3

新国立劇場バレエ団

DANCE to the Future 2016

2 回公演

2016.3

平山素子

「Hybrid –Rhythm & Dance」

(ハイブリッド ─リズム&ダンス) 3 回公演

2016.5

高谷史郎(ダムタイプ)

「CHROMA」

(クロマ) 2 回公演 33 DANCE

2015/2016シーズン ダンス ラインアップ

〈計 4 演目13 公演〉

(18)

35 34 ●前売開始:2015年8/22(土) 主要キャスト・スタッフプロフィール アメリカ合衆国シアトル市生まれ。畑佐俊明・牧阿佐美・三谷恭三に師事。牧阿佐 美バレヱ団を経て新国立劇場バレエ団に参加、杮落し公演『眠れる森の美女』に主 演、マクミラン版『マノン』のタイトルロールを踊った初の日本人ダンサーとなった。以後 『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『ジゼル』『ドン・キホーテ』『ラ・バヤデール』『ラ・シル フィード』、アシュトン『シンデレラ』、マクミラン『ロメオとジュリエット』、バランシン『テーマ とヴァリエーション』『シンフォニー・イン・C』、ウォルシュ『オルフェオとエウリディーチェ』、 牧阿佐美『椿姫』の主役などを踊り、新国立劇場バレエ団の中核として活躍した。 2013 年 8月、ユニット〈Altneu〉 (アルトノイ)[島地保武×酒井はな]を結成。クラシッ クバレエを軸にコンテンポラリーダンス、ミュージカルの分野でも新境地を拓いている。 1996 年村松賞および舞踊批評家協会新人賞、97 年中川鋭之助賞、98 年芸術 選奨文部大臣新人賞、2000 年服部智恵子賞、05 年橘秋子賞優秀賞、08 年芸 術選奨文部科学大臣賞などを受賞。

酒井はな

Sakai Hana 東京生まれ。2歳10ヵ月より、祖母で二世宗家・吾妻徳穂に師事。11歳で吾妻徳彌 を襲名し、20歳の時に吾妻流六代目家元を継承。79年芸術選奨文部大臣新人賞(舞 踊部門)を至上最年少で受賞。98年花柳壽応賞新人賞、2001年文化庁芸術祭舞 踊部門大賞、04年芸術選奨文部科学大臣賞、日本芸術院賞、舞踊批評家協会などを 受賞している。 自主公演「徳彌の会」のほか、海外公演、国立劇場主催公演、NHK邦楽番組、日本舞 踊協会公演などの舞台に幅広く出演。また、芸術祭賞受賞の『しのだづま考』、オペラ『夕 鶴』の振付も手がける。 14年9月二代目吾妻徳穂を襲名し、日本舞踊吾妻流三世宗家となる。日本舞踊協会理事。

吾妻徳穂

Azuma Tokuho Dance-SHAN 主宰。秋田県出身。幼少より故・藤井信子、川村泉のもとでモダンダ ンスを始める。全国舞踊コンクール第 1 位、文部大臣奨励賞など、コンクールでの受 賞多数。内面の空間が広がる存在感あるダンサーとして内外で評価が高く、ジャンルを 超えた数々の作品にメインダンサーとして出演、海外公演にも多数参加している。加賀 谷香 Dance-SHANを主宰し創作の分野でも活躍。都内数ヵ所のダンススタジオにて 講師を務め、後進の育成にも力を入れている。 新国立劇場では、2003 年森山開次との共作『弱法師』を発表。08 年 9月「DANCE EXHIBITION」公演では太田恵資のヴァイオリン演奏によるソロ・ダンス『パレードの 馬』を発表し、圧倒的な存在感と美しいダンスを見せた。『パレードの馬』は 09 年 12 月の現代舞踊協会公演でも再演され、その成果により第 27 回江口隆哉賞を受賞。 また Dance-SHANとして初登場した 11 年近松ダンス弐題「エゴイズム」では、日本 ダンスフォーラム賞を受賞している。

加賀谷

Kagaya Kaori

 日本が世界に誇る「近松門左衛門」を共通テーマとしたコンテンポラリーダンス公演「近松ダンス弐題」を 4

シーズンぶりに上演します。

 Aプログラムで上演するのは「曽根崎心中」を題材とし、加賀谷香が 4名の魅力的な男性出演者を相手に「エロ

スと死」をダンスと音楽、語りで描いた『エゴイズム』。2011年11月初演の舞台は、第6回日本ダンスフォーラム

賞を受賞。待望の再演となります。

 Bプログラムでは「近松の女」と題して、日本舞踊・バレエ・フラメンコ、それぞれの分野のトップで活躍する

女性ダンサー 3名が、近松作品に登場する女たちを描きつつ、美を競います。

Aプログラム 2015.10/9(金)7:00・10(土)2:00・11(日)2:00 3回公演 Bプログラム 2015.10/16(金)7:00・17(土)2:00・18(日)2:00 3回公演 ●料金  A:5,400円 B:3,240円

Chikamatsu DANCE

小劇場│ 6回公演

2015.10/9 ~ 18

近松 DANCE 弐題

Chikamatsu DANCE DANCE¦ 近松 DANCE 弐題 DANCE¦ 近松 DANCE 弐題

近松 DANCE 弐題

Aプログラム「エゴイズム」/Bプログラム「近松の女」

作・出演:加賀谷 香 出 演:近藤良平 佐藤洋介 辻本知彦 ほか 音 楽:笠松泰洋 振付協力:二見一幸 柳本雅寛 衣裳・ローブドキモノ:若槻せつ子 清水典子 照 明:杉浦弘行 音 響:河田康雄 Ⅰ「梅川」 振付・出演:蘭 このみ 音楽・演奏:染谷ひろし 稲津清一(ギター) 手塚 環(カンテ[歌]) Ⅱ「近松リポーターズ」 出 演:酒井はな 島地保武 音 楽:古川展生(チェロ) 演出・振付:島地保武 Ⅲ「五生」 振付・出演:吾妻徳穂 作調・演奏:藤舎堆峰(笛) ほか 琴・胡弓

〈Aプログラム〉

「エゴイズム」 加賀谷 香 Dance-SHAN

〈Bプログラム〉

「近松の女」 吾妻徳穂(日本舞踊) 酒井はな( バレエ) 蘭このみ(フラメンコ)

Photo: 大洞博靖

Photo: Toshi Hirakawa

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