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登庁した保健師は, 先に登庁していた事務職員とともに職員の安否確認や関連施設の被害確認などあらかじめ定めてあった保健所としての対応や, 県庁からの電話応答に従事しました 発災 2 日目 (7 月 17 日 ) 県内応援保健師による保健所保健師の強化 2 日目にようやく 5 名の保健師が揃い, 柏崎市

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Academic year: 2021

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特集

あなたのまちに地震が来たら?

 2度の震災を乗り越えた新潟に学ぶ震災対応

新潟県中越沖地震:現地での実際

保健所の役割

 柏崎保健所の所管区域は柏崎市と刈羽村の 1市 1村であり,総面積は 468.98km2 で新潟県のほぼ中 央に位置しています。管内には柏崎市と刈羽村を またぐ形で世界最大規模の原子力発電所がありま す。管 内 総 人 口 は 9万 9115人,高 齢 者 人 口 は 25.9%,世帯数は 3万 4362戸です。保健師数は,保 健所 5名,柏崎市 33名(うち 4名が産休・育休取 得中),刈羽村 3名です。また柏崎市では 4課 8 係への分散配置となっています。  管内の中越沖地震の被害状況は,人的被害は死 亡者が 15名,負傷者は 2市村合わせて 1780名で した。住宅被害は,全壊が 1275棟,大規模半壊・ 半壊は 4946棟でした。  発災日は,祝日の海の日の午前中でした。柏崎 保健所の保健師は全員管外からの中・長距離通勤 者でしたが,たまたま柏崎市内を移動中の者が発 災後まもなく登庁することができました。次い で,柏崎市内に居住しているほかの保健所の保健 師が,さらに数時間後に,2名の保健師が登庁しま した。ほかは居住地の保健所へ登庁したり,外出 先で移動ができなくなったりしていました。 発災1日目(7月16日)

発災当日は職種に関係なく

保健所として必要な対応をとる

保健所保健師が行った支援について報告する。被 災後はさまざまな対応に忙殺されるため,応援保 健師などによる保健所の機能強化はたいへん有効であっ た。派遣調整においては,自己完結型活動の促進を心が けた。時間の経過とともに住民の健康課題や派遣保健師 の役割,市職員の心身状態などに変化が訪れ,それに臨 機応変に対応することが求められた。3年前より,より 早く,多くの対応が必要であったように思う。しかし災 害対応は日々の保健師活動の組み合わせと凝縮であり, 保健師であるなら対応できると考えている。 新潟県柏崎地域振興局健康福祉部(柏崎保健所)

山田秀子

新潟県 柏崎市 IN L td , 20 08

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 2日目にようやく 5名の保健師が揃い,柏崎市担 当,刈羽村担当,総合調整担当と役割分担しまし た。総合調整担当は規模の大きい柏崎市担当も兼 ねる形となりました。災害時は総合的な判断と対 応が求められるため,業務担当制ではなく地区担 当制にしました。また継続した活動を保証するた めに,それぞれの担当を複数制としました。  5名の保健師では複数担当を継続するのはかな り厳しい状況でしたが,県内の保健所保健師が連 日応援に入ることで対応できました。これにより 被災地保健所の保健師体制が強化され,避難所閉 鎖までの間の活動を行うことができました。  このとき,柏崎市内には 79か所の避難所が設置 されていましたが,市の保健師はさまざまな電話 や直接の問い合わせへの対応,また担当ケースの 連絡調整などで忙殺されていたため,大規模な避 難所へ県内応援保健師を派遣しました。そこでは 応急的な救護活動を含めた保健活動を行うととも に,状況確認と健康課題の報告をもらい,今後の 保健師配置計画に取り入れました。  3日目より県外自治体からの派遣保健師が入り ま し た。7月 18日 に 4チ ー ム,19日 15チ ー ム, 発災2日目(7月17日)

県内応援保健師による

保健所保健師の強化

発災3日目(7月18日)

派遣保健師の受け入れでは,

オリエンテーションは必要最小限にする

イントを押さえて必要最小限にするように努めま した。これは細かい指示による制限を防ぎ,派遣 保健師が自己完結型の活動を行いやすくするため です。3年前の中越大震災での派遣保健師受け入 れで,保健師は職種として標準化されていること を実感しての判断でした。また,報告・記録様式 や予防活動に使うリーフレット類は「災害時保健 活動ガイドライン―新潟県」から抜粋しました。  なお,避難所の保健師配置基準はなく,保健所 保健師が避難所規模や派遣されるチーム数によっ て配置を計画しました。しかし,派遣保健師の機 動力や宿泊施設によって変更せざるを得ない場合 があり,臨機応変な対応が必要でした。  派遣保健師が活動を開始した翌日から,個別に 受けていた避難所からの報告をミーティングで行 うことにし,第 1週は毎日,第 2週からは週 3回 避難所ミーティングを実施しました。  ミーティングでは,避難所からの報告だけでは なく,医療チームやこころのケアチーム,栄養指 導班などほかの職種との連携・調整を図りました。 また,避難所の課題を共有し,その解決策を検討 する場でもありました。個別ケースの連絡調整ま で行うと 2時間を超え,時間短縮の要望がありま したが,派遣保健師の活動調整に重要な場であり 効率化を図ることは困難でした。  なお,ほかの関係チームとの合同ミーティング については,参加人数とスペース,必要な連絡検 討事項が多くなり混乱が予想されたので行いませ 発災4日目~7日目(7月19日~22日)

派遣保健師の活動調整に必要な

定期ミーティング

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特集

あなたのまちに震災が来たら? 2度の震災を乗り越えた新潟に学ぶ震災対応 フェイズ0(初動体制の確立) 7月16日 フェイズ1(緊急対策) 7月17・18日 フェイズ2 ∼第1週(∼7/22) ∼第2週(7/23∼) ・避難所65か所(2,499人) ・救護所3か所 ・福祉避難所5か所(39人) ・水道復旧率47.9% ・ガス復旧率2.3% ・避難所66か所(5,715人) ・福祉避難所 19日3か所 20日5か所 ・救護所6か所 ・断水39,134戸  断ガス35,000戸 ・避難所79か所(11,348人) ・救護所10か所(最大) ・電気 18日復旧 ・断水36,422戸  断ガス35,000戸 震度6強 ・避難所76か所(9,859人) ・救護所4か所 ・停電23,594戸,断水43,111戸  断ガス34,000戸 ●健康福祉ニーズ調査(全戸訪問)の実 施  ・協力機関との調整  ・訪問体制の調整  ・調査実施と引き継ぎ <7/23>  健康福祉ニーズ調査出発式  避難所33か所に39チーム  全戸訪問に5チーム <7/24>  健康福祉ニーズ調査のうち要支援者情 報を市に引き継ぐ ●避難所(派遣保健師)ミーティングの 実施 ●こころのケアチームの調整  ・協力機関との調整  ・ミーティング参加により問題点の把 握と方向性検討 ●避難所巡回協力  最大34避難所24チーム(県外) ●避難所(派遣保健師)ミーティングの実 施 ●難病患者全員の安否確認(7/19) ●一人暮らし等要援護者の状況把握調査 ●健康福祉ニーズ調査(全戸訪問)の検討 と準備  ・聞き取り項目の検討  ・訪問体制の調整  ・市外からの支援の確保と調整 ●県外チームによる全戸訪問,2チームから 開始 ●啓発用チラシの作製 ●福祉避難所設置と運営についての調整 <17日> ●不足物資の確認 ●保健師配置調整開始 ●県内保健師避難所訪問 4か所6人 ●診療状況の把握と情報提供 <18日> ●県外派遣保健師活動開始  4県および県内市町村等計14か所 ●難病患者訪問対象者の安否確認 ●前々日・前日より引き続き各避難所の状 況確認 ●難病患者緊急時安否確認対象者の安否確 認 ●有床診療所・介護保険施設・障害者入所 系施設等の確認 ●人工透析者の確認 ●職員安否確認 柏 崎 保 健 所 の 対 応 柏 崎 市 で 行 わ れ た 主 な 震 災 対 応 おもな被災状況 や市の様子 医療の確保 救護 健康状態の 把握と 個別対応 介護 障害 栄養関係 食品衛生 関係 精神面の 支援 母子の支援 廃用症候群 対策 防疫等健康 問題への 対応 職員等の 健康管理 第1回医療会議開催 医療救護の核となる 施設の確保 後方医療機関と調整・医療施設外に救護所の確保 市外,県外からの応援の確保,調整(診療所の救護活動,避難所巡回) 医療救護チーム最大26チーム(日赤チーム最大8,その他のチーム最大21) 避難所(巡回)環境調査・健康相談(保健師の派遣,巡回) 避難所・福祉避難所への看護師派遣(県立病院・看護 ハイリスク者への訪問・相談(高齢者・障害者・母子など) 在宅療養継続困難者(要介護・障害者等) の緊急安否確認と入所・入院の調整 給食施設状況確認 必要物資等の供給及び 県災対策本部との調整 被 災 状 況 の 把 握 障害者相談支援センターのたちあげ(情報提供,助言,サービス利用の調整等) 入所・入院・医療処置の必要な者への適切な対応 社会福祉士によるケース対応(高齢者総合相談) 健康福祉ニーズ調査(全戸調査) 26,472世帯 健康状態把握のための訪問・相談・(医療継続 栄養指導班による個別栄養指導の実施 アレルギー対策窓口の周知 栄養・食生活支援活動物資保管室 県栄養士会から支援物資搬入 (糖尿病食,濃厚流動食) ●避難所栄養指導② 炊き出し,特別な食事の必要な 人の把握 ●栄養指導班の設置 避難所食事指導①(食事の提供状況, 支援内容の把握等) 給食施設巡回指導(病院・福祉施設) 栄養相談窓口の設置と周知 避難所巡回指導(避難所の衛生管理)・炊き出し施設指導 避難所の配給食品の衛生 管理について,市災害対 策本部を通じて指導 食品営業施設巡回指導(被災状況確認,機能損失食品の適正処理指導等),営業施設相談窓口の開設 こころのケアチー ムたちあげ こころのケアチーム派遣(電話相談,訪問相談,在宅精神障害者の状態把握と支援) 口腔ケア(避難所巡回) 急患歯科診療所開設 可能な保育園から順次保育再開,保育園保健 師の巡回(相談) 妊産婦・乳幼児助産師相談会(助産師会) こころのケアチーム子ども班編成 乳幼児入浴サービス(助産師会) こころも体もすっきり体操の情報提供 介護予防の留意点の情報提供 生活不活発病体操の情報提供 エコノミー症候群,風邪,食中毒予防等の啓発用チラシ作製と配布 エコノミークラス症候群 の情報提供 PT協会によ エコノミー 救護所の開設 DMAT活動41チーム 避難所の開設 表 柏崎保健所の対応(柏崎市を中心に)

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協会) ●健康福祉ニーズ調査(全戸訪問)の集 計,まとめ ●今後の災害弱者への支援のあり方検討 ・独居,母子,検診ハイリスク者等,  実態把握や支援が必要な者の見極め ●避難所(派遣保健師)ミーティングの実 施 ●こころのケアチームの調整 ●母子保健事業再開に向けた検討 (こどものこころのケア) <7/30>  避難所32か所に37チーム  健康福祉ニーズ調査に4チーム ●派遣保健師の今後の活動と撤退時期の見 極めについて打ち合わせ ●仮設住宅での健康増進への対応について 検討 ●避難所(派遣保健師)ミーティングの実 施 ●地区担当保健師と派遣保健師の情報交 換・活動調整と引継ぎ方法についての検 討 ●派遣保健師ミーティングの実施 ●仮設住宅入居者への訪問の検討 ●通常業務での被災者支援健康相談の検討 <8/20>  災害保健活動情報交換会 <8/31>  柏崎保健所管内災害保健活動報告会 ●こころのケアチーム撤退後の体制のあり 方について検討 ●避難所(派遣保健師)ミーティングの実 施 ●震災の応急対応から復興支援へのスムー ズな移行について検討 ●通常業務再開に向けた検討 <8/6>  避難所27か所に31チーム  健康福祉ニーズ調査16チーム ●福祉避難所運営についての調整と避難所 閉鎖に向けた相談支援についての検討 <8/9>  健康福祉ニーズ調査中間報告会 <8/11>  柏崎市における災害保険活動報告会 ・避難所状況提供等) 仮説住宅入居者支援 仮説住宅入居者声かけ訪問 基本健診再開 震災後の健康相談 給食施設実施状況調査(1か月後) 学校給食再開に向けた巡回指導 の設置 (ケアチームによる保育園・幼稚園の巡回,ミニ講話,全保育園・幼稚園に「こどものこころのケア」パンフ,「こころのケアブック」の配布) 高齢者施設給食衛生指導 配給弁当製造施設 衛生指導 継続支援必要者の訪問・相談 医薬品の確保・管理 食生活・運動支援事業の実施 1歳6ヶ月児・3歳児健診にこころの相談コーナー設置 母子保健福祉事業再開(一時保育,健診,学級),早期療育事業再開 レク・運動指導員派遣 る生活不活発病対策・個別診断 クラス症候群検診 熱中症予防チラシ配布 避難所職員の健康相談開始 市職員の健康相談(巡回含む)

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特集

あなたのまちに震災が来たら? 2度の震災を乗り越えた新潟に学ぶ震災対応 んでした。代わりに避難所ミーティングはこころ のケアチームの担当者と栄養士が参加し,医療チ ームのミーティングは市と保健所の保健師が参加 し,それぞれの活動報告や連絡調整を行いました。 ■現地保健福祉本部の設置―県庁機能を現地に  7月 21日,県庁の災害対策本部とは別に,保健 所の会議室に現地保健福祉本部が設置されまし た。これにより福祉分野と連携しやすくなりまし たが,県庁と現地本部の動きが統一されていない ことがあり,混乱の原因ともなりました。  今回は保健所長が災害時医療コーディネーター として動き,中越大震災時のような医療チームの 混乱がなく調整できたことは大きな成果でした が,一方で所長不在の保健所の危うさが課題とな りました。そのため現地本部の設置により保健所 機能強化を期待しましたが,所内全体の調整は困 難でした。むしろ県庁,現地本部の動きと保健所 の動きを調整しながら市村を支援する保健所保健 師の負担が大きくなり,応援保健師の支援がなく ては対応しきれませんでした。  被災により大きく生活が変化した住民の健康状 態を把握することが課題となっていましたが,さ まざまな業務に忙殺される市の保健師が具体的な 方法や内容を計画するのは困難な状況でした。住 宅被害の多さに比較して避難所で生活する被災者 が少なく,多くの住民が,ライフラインが断たれ た自宅で困難な生活をしていることが予想された ため,現地本部と保健所が具体的な企画を立て, 7月 21日から 8月 8日まで,市街地を中心とした 被害が大きかった地域を全戸訪問し健康福祉ニー ズ調査を実施しました。  調査では保健師が声をかけることで住民の安心 発災後第2週~第4週(7月23日~8月22日)

健康福祉ニーズ調査の実施

感を高め,応急的な支援が必要な者を把握するこ とができました。しかし被災者が避難所と自宅を 行き来する時期では,完全な把握ができないのも 事実です。コミュニティ組織が機能している地域 では,町内会長や民生委員などが一次的な安否確 認を行っており,その情報から対象者を把握し支 援する方が効率的で適切な対応ができると思いま す。調査は住民にとって本当に必要か,また時期が 適切かなどを精査して行う必要があると思います。 ■スーパーバイザーの必要性  市保健師が日を追ってストレス状態になってい きました。そのおもな原因は,庁内の連絡調整や 報告が優先され住民への直接支援が制限されたこ と,保健師の意志に関係なくさまざまな支援機関 が活動すること,また分散配置や役職の違いから 保健師間のコミュニケーションが十分取れないこ とと思われました。  ストレス軽減のためにはお互いの思いを語り合 うことが必要と考え,スーパーバイザーを入れた 話し合いを実施しました。これが,活動を確認 し,今後の方向を見出す重要な機会となりました。 これは保健所保健師にとっても同様でした。 ■保健福祉事業の再開  住民の生活を平常に戻すためには,行政サービ スである保健福祉事業の再開も必要です。最も早 く再開したのは乳幼児健診で, 8月 2日から開始 しました。介護予防事業や老人保健事業などは 8 月下旬から順次再開しました。  早期に再開した事業には派遣保健師の支援を入 れました。またその事業では,震災に対応した問 診・健康相談を充実させました。 ■柏崎市における災害保健活動報告会  派遣保健師が活動している間,2回の活動報告 会をもちました。1回目の報告会は,仮設住宅入 居前の 8月 11日に実施し,それまでの活動報告

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山田秀子(やまだ・ひでこ) 新潟県柏崎地域振興局健康福祉部(柏崎保健所) 〒 945-0053 新潟県柏崎市鏡町 11-9  仮設住宅への入居が始まった第 5週は旧盆に重 なり,またライフラインもほぼ復旧し,避難所か ら自宅へ戻る者が増え避難所支援の必要量が減少 しました。また調査が早く終了したため,派遣保 健師の人数と業務量の差が開いてきました。さら に対応すべき健康課題も,被災地職員の健康問題や 地域全体への支援の必要性が大きくなりました。  避難所の健康課題は避難所内で解決することが 多く,自己完結型の活動を展開してもらいました が,地域全体への支援のためには,地区担当保健 師と派遣保健師の連携が重要となってきました。  そこで,派遣保健師の配置をこれまでの避難所 担当制から避難所と仮設住宅を併せて担当する地 区担当制に組み替えました。また,市保健師と派 遣保健師の地区ごとの話し合いに,保健所保健師 も加わりました。派遣終了後を見据えた意見交換 や活動調整を行い,その内容がその後の保健活動 にも引き継がれています。 ■市職員の健康相談  発災以降ずっと過重勤務であった市職員の疲労 が蓄積していたため,職員の健康管理主管課と調 整し,派遣保健師が市役所や支所,消防署,ガス 水道局に出向いて健康相談を行いました。派遣保 健師にはかえって気兼ねなく相談できると好評 で,長く話し込む者や涙をこぼす者もありました。 ■派遣保健師終了の見極めと今後の計画  1回目の報告会後,派遣保健師終了時期につい 発災後第5週~派遣保健師活動終了(8 月13 日~9 月7 日)

被災者の生活に合わせて変化する活動内容

日を活動終了日としました。  またこの時期から市と保健所で定期的に災害後 の保健活動について話し合いをもち,中越大震災 時の情報をふまえて活動計画を検討しました。 ■柏崎保健所管内災害保健活動報告会  8月 31日に 2回目の報告会を実施しました。派 遣保健師からの報告は,被災後の健康課題と保健 事業案にまとめてもらい,グループワークでお互 いの思いを共有し理解を深めました。  以上,震災対応をおおよそ時間の経過に沿って まとめましたが,実際の日々は記録しきれない怒 濤のなかにあり,同時にさまざまなことが要求さ れ,目の前のことに応えるのが精一杯でした。時 間の流れは 3年前と変わらないのですが,より早 くさまざまな対策が求められ,それが現場の混乱 を大きくしていたことも事実です。しかし災害対 応は日常の保健活動の組み合わせと凝縮であり, 保健師だったら対応できるものです。  混乱を最小限にするためには,当たり前ですが 日頃の備え,先例の検討と具体的なシミュレーシ ョンによる訓練が必要です。とくに保健所は市町 村を支援するためにも危機管理対応や調整機能を より強化しておく必要があると思います。

保健師ならできる災害保健活動

参照

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