第 2 学 年 道 徳 学 習 指 導 案
日 時 平 成 15年 10月 8日 (水)5校 時
・ 場 所 一 関市立 中里 中学 校 2年 教 室
学 級 2年 A組 (男 16名 女 7名 計 23名 ) 指導者 教 諭 :中 村 竜 也
1 主 題 名 差 別 ・偏見 の克服
4‑(4)正 義、公 正公平 、差別 ・偏 見 の克服 2 資 料 名 ゴ ール をめ ざ して
3 主 題 設 定 の理 由 (1)価 値 につい て
指導項 目4‑(4)は 、だれに対 しても公平、公正に接 し、社会運帯の精神 を持 って差 別や偏見のないより良い社会の実現に尽 くす ような生徒を育てようとす る内容項 目である。
差別や偏見がいけない ことは誰でも知 ってはいるが、 自己中心的な考え方や行動 を しが ちな社会一般の中で中学生 も例外ではない。
本来、社会生活は多 くの人の善意 と努力によって支えられ、成 り立 ってい るが、物質的 な豊かさや情報の氾濫などにより、 自分さえ よければ他人は どうで も良い とい う無関心さ や集団の中で 自分の責任 を果 たそうとしない無責任 さが出始め、「誰かがやるだろう」「何 故、 自分 (たち)が や らなければならないのか」 とい った自己本位の考えに偏 る傾向にあ る。そんな社会的風潮 の中で、誰に対 して も差別や偏見を持たずに、公正、公平に接 し振 る舞 うことは、人間 としての生 き方 において非常に重要な課題 であると考える。
本資料 の中でも、 自分の思い込みで 『思いや りの気持ちでかけた言葉』が相手には 『特 別な目で見 られるのがつ らくもあるんだ』 という自己本位の考 えだけで、相手の本当の気 持ちを理解で きずに偏見の 目で見て しまっている場面 もある。そうい う場面が今までにな かったかどうか、又 Fしてあげる』的な発想 で生活 していないかどうか振 り返 らせてお互 いに支え合ってより良い社会の実現を目指す よう考えを深め させたい。
(2)生 徒 の実態 につい て
明るく素直な生徒達である。 日常の生活の中では、男女ともに関わ り合いを持ちながら 活動を してい る。ほとんどの生徒が幼稚園の頃から一緒 に学校生活を送 ってお り、友達関 係や学級 内の力関係が固定化 しがちである。
道徳の授業ではt積 極的 に発言 しようとい う姿勢はあまり見 られない ものの、 自分なり の考えは持 ってお り、指名発言では しっかり発表 しようとす る生徒が多い。
本学級の生徒たちは、い じめなどの問題はないものの、お互いを良 く知 りす ぎているた めか、初めか ら 「できそ うだ」「無理だ」と決 めつけて接することがある。又、障害のある 人と一緒 に生活 した り、接 したことがある生徒 は2名 と少ない。
半数以上の生徒が実際にはボランテ ィアな どの実体験がない状態であるが、総合学習で 行 った福祉 ワークシ ョップでは意欲的に活動 した。
(3)資 料 につい て
体育祭 の学級対抗全員 リレーで、右足の不 自由な宏典 に対 して 「無理 をしないで見学 し ていたら。」という健。それ に対 して 「ぼくも学級対抗全員 リレーで走 るよ。」「自分がどこ までできるか試 してみたいんだ。」という宏典。
練習が始まり、思うように走れない宏典に対 して健がい らだちを感 じてい るが、「走 るの が楽 しい」 と宏典 は話す。戸惑 う健。 というふうに見 かけの足 のことだけで、宏典の本当
の気持 ちを理解できていない健が、テ レビで観た車椅子のマラソンか ら、 自分が偏見を持 ・ って宏典 と接 していたことに気がつき、真の公平とは何かという事に気づいてい く姿が書
かれてヽヽる。
本資料 で は、健 の心情 に焦点 を当て、『健 の心の変容』や宏典 の 『本当の気持 ちを』を追 いなが ら〔価値 を追求把握する事 を通 して、互いに認め合い、支え合 ってい くことの大切
さについて深 く考 えさせたい。
4.指 導 につ い て (1)導 入 の構 想
福祉祭 りの写真 を見せ、障害がある人 の生活 の大変 さを考 えさせ ると共 に、 自分 の周 り にハ ンデのある人がいた場合、 どの ような接 し方 にな るか考 えさせ る。
(2)展 開 の構 想
学級対抗全員 リレーの走順 を決 め るときに、足 の不 自由な宏典に対 して 「無理 を しない で見学 していた ら」とか 「つまづいて転 ん じゃった じゃないか」「大丈夫なの」とい う意見 が 出され たが、宏典 を心配 して宏典 に対す る 『思いや り』 の気持ちか ら出た意見であ るこ とを押 さえ る。 しか し、そ う言 う意見 に対 して宏典 は 「ぼ くも学級対抗全員 リレーで走 る よ」「この リレーにかけてみたいんだ」と言 っているのは、どんな気持 ちか らなのかを考え させ、宏典 のみんな と一緒 に頑 張 ってい きたいんだ とい う思いや、差別 しないで普通 に接 して欲 しい と言いたい気持 ちに気づかせ る
次に、練習 を始めてみて、周 りが 「や っぱ り無理 じゃない か な」とい う思い を持ち始 め、
健 も無理 して走 っているように見 える宏典 が痛 々 しく思 えて 「なんで、そんな に無理 して 走 るんだ。みんな も心配 してい るよ。」と言 った ときに宏典が答えた 「特男Uな 目で見 られ る のがつ らくもあるんだ」 とい う言葉 の中に込め られ た本 当の思いに気づかせ、健常者 の主 観的な思いだけで接 してい ると、障害があ って も可能 な限 り頑張 ろうとしてい る人 に とっ ては偏見の 目で見 られ、差別 され てい ると感 じて しまう ことを分か らせ る。 この時点 で も 周 りと宏典 の心情 には温度差があることも確認す る。
健 が 『は っ』 と して宏典 に会 いた くな った場面 では、車椅子 マラソンの中で全身の力 を 振 り絞 って車椅子 を走 らせ るランナー、それを支 え見守 る仲 間たち、 ゴール した瞬間 のみ んなが喜び合 う様子、互いの健闘 を称 え合 う姿か ら、 自分が宏典 に対 して どう接すれ ば良 いかに気づいた健 の心の変容を的確 に提 えさせるために、個人の考えを しっか りと持 たせ た上で、価値 へ近づかせたい。
価値 の 自覚では、何故健 は、宏典 の 「あ りが とう。」 「本当 はぼ く、 自分には無理だ と思 いは じめていたんだ。で も、あの 日曜 日、君 に声 をかけて もらって、 (よし、頑張ろう)と い う気持 ちに もう一度 なれ たんだ。嬉 しか ったよ。」とい う言葉 を聞きなが ら自分が恥ずか
しくな ったのかを考 えさせ ると共 に、差別や偏見 を持 たず に公正、公平 な態度 で接す るこ とがボランテ ィアにつなが るのだ という事 を各 自に捉 え させ る。
(3)終 末 の構 想
教 師の説話 を し、余韻 を持 って終 わ らせ たい。
5 本 時 の 展 開 ( 1 ) ね らい
相手 の本 当の気持ちを理解 し、差別や偏見のない公平、 公正な態度で接 し、共 に支え合 う心情を育て る。
2
就 悔
学 習 活 動 予 釈 す る 牛 行 の 反 応 導 に の 留 煮
評 価導
八 7 外側 値 の 方 向 づ け
1、 穏TIL禁りの写具 を見せ、
話 し合いの方 向性 を明らか に す る。
①周 りにハ ンデを持 った友達 がいた ら、みん なはどう接 し ますか。
'大 変なんだな ぁ
。できない ことがあれば手助 けをする け ど、特別扱 いは しない。
'気 を使 って しまう。
・みんなと同 じようにやりたいことを や らせてあげ る。
・優 しく接す る。
・目分の周 りにハンデを 持 った友達 がいた らどん な接 し方 をす ると思 うか 考 えさせ る。
価 値 の 追 求
:
︱
︱
︱
﹁
︱
︱
︱ 耐 固 ど 圏
O 健 は、 どんな気持ちから 「 宏典、頑張れ」 ときけんだの だろう。
◎何故、健 は、その言葉 を聞 きなが ら、 自分が恥ずか しく なったのだろう。
い 君 ら し だ 気 つ F た ヽつ の た に ら し ど た し
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、頑張
。今 までは、足が不 自由だか ら宏典に は無理だと思 ってい たけど、 自分が支 え るか ら、最後 まで一緒にや ろうとい 気持 ち。
・自分の宏典 を心配 している気持ちが 本 当は、宏典 に対 して差別 してい るこ とだ ったのに、そん な 自分を許 して く れてい る宏典 の偏見 を持たず に接 して
くれ る心が 自分 にはなか ったか ら。
・今 までの自分の態度 を恥 じているか ら。・最初か ら、宏典 には無理だと決めつ けて しまって 申 し訳 ない。
・脚の怪我の ことで、宏典を特別 な目 で見ていた 自分が恥ず か しい。
・自分の思い込みだけで、人を判断 し ていた ことが恥 ずか しい。
・特に健 と宏典 の仲の良 さと、宏典 の脚の具合を 押 さえ る。
・純粋に宏典を心配 して い る健の心情 に共感 させ る。・自分な らこんな時、 ど んな言動 をとるか も考 え させ る。
・心配 している自分たち と、宏典 の気持 ちの差 に 気づかせ る。
・宏典や佐藤先生、香奈 子 の言葉 か ら、健 の心が 揺れ始めてい ることに気 づかせ る。
1督畠昌忌:旨 :告 賞暑岩
│と分かった健の心の変容 を提 える。
・自分の今 までの態度を 恥 じ、謝 りたい とい う気 持 ち と共 に、宏典 の よう にハ ンデを持 った人への 望 ま しい接 し方 を考 え さ せ る。
1言 暑 骨 :旨 母 営 環 景 号
│ たか。
( 発言)
【道徳 的価値 の 自覚】
・差別偏見を無 くして どの人 に も公平、公正 に接す ることの大切が わか ったか。
(学習 シー ト ・発言) どの人 に も公平、公正 に接す ることの大切が わか った か。
(学習 シー ト ・発言)
分
終 末 5 今
ま と め
4 . 本 時 の ま とめ をす る。 敦 師 の説 話 で ま とめ る。
ゴ ー ル を め ざ し て
学 級 会 全 員 リ レ ー の 出 場 メ ン バ
ー を 決 め る 課放
後
のリ
レー
練 習 開 始
練習
中 宏に 典 に 話
し かけ る 佐
藤 先 生 が に こ に こ し な が ら 話 す
君﹁ 無は 理 を し な い で見 学 たし ら
﹂ 怪 ・ 我 を し た
ら 大 変
・ 一〇
〇 財 も 走
る の は 無 理
・痛々しくて見てられない︒諦めない宏典が分からない・みんなの言葉を聞きたくない
﹁頭の中が混乱する﹂名無理はしていない﹂という宏典が分からない︐宏典の言葉に﹁えっ﹂と思った・先生には楽しそうに見える
L間違 ってみているような気がする﹂という言葉
必 ・ 死 頑で 張 てっ い る 姿 見を た
から
宏 ・ 典 見を 守
り ︑
支 え なけ れ ば 思と
たっ 本 ︒ 当 気の 持 ち 気に づ いた 間 ︒ 違 てっ 見 て いた こ と 気に づ いた
・宏典を自分とは違うと思って見ていた︒初めから無理だと決めつけていた自分を許してくれた︒今までの自分の態度が恥ずかしい
司 学 無 級 理 の L ちだ あ と ら い こ う ち 話 ら で
テレビの
車椅子マラソン
思わず﹁頑張れ﹂と
さけぶ
あ﹁ り が と う
﹂
恥ずかしくなった
道 徳 学 習 プ 1ジご /ト ゴールをめざ して
氏 名
☆ 何 故 、健 は そ の 言 葉 を 聞 き な が ら 、 自 分 が 恥 ず か し
< な っ た の だ ろ う 。
◎ 襲 業 を 振 り 返 っ て
1 . 進 ん で 考 え が 持 て ま し た か
A B C D
I I I I
2. 色 々 な 考 え 方 が あ
A B C D l l l l
3 . み ん な の 意 見 を 聞 い て 、 自 分 の 考 え が 変 わ っ た り 、 逃 っ た こ と が あ り ま し た か
A B C D
l l l l 今 日 の 話 し 合 い を 通 し て 、
る こ と が 分 か り ま し た か