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実践報告 シンガポールでの「異文化ビジネス・コミュニケーション研究」

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シンガポールでの「異文化ビジネス・コミュニケーション研究」

フィールドスタディによる参加学生の意識変化

竹 田 宗 継

1.はじめに

世界経済のグローバル化進展や我が国における少子高齢化などを背景にグ ローバル人材の育成は喫緊の課題となっており、大学の教育現場においても 社会に出て即戦力となりうる人材育成の要求が年々高まってきている。文部 科学省が 2009 年に設置した「国際交流政策懇談会」では「グローバル化に 対応する人材や国際協力分野で活躍できる人材の育成課題」が提起(国際交 流政策懇談会 2011)され、多くの大学において留学や海外インターンシッ プ等、海外体験をともなうグローバル人材育成プロジェクトの開発と実施が 進められてきた。このような流れのもと、2010 年以降、日本全国の大学に おいて様々な形での短期海外体験型学習(フィールドスタディ)が注目され るようになってきたが、2004 年に発足した「大学教育における海外体験学 習研究会」(JOELIN)では、海外体験学習を実施することの意義について「プ ログラムを実施する海外の現場が教室であり、そこで学生が自らの立ち位置 を問われ、混乱する経験をすることや異文化のなかに飛び込み、予期せぬ体 験や新しい出会いを通してさまざまな新しい発見を獲得することにある」(子 島・藤原 2017,p. 13)としている。

本稿では、筆者が担当ゼミにおける海外体験学習プログラムとして 2013 年より本年に至るまで、過去 7 年間に亘って毎年実施してきたシンガポール での「異文化ビジネス・コミュニケーション研究」フィールドスタディにつ いて、プログラム実施の背景と目的、概要について報告するとともに、事後 レポートを通して観察された参加学生の意識の変化についてテキストマイニ ングの手法を用いて分析・整理し、それぞれ意識の変化に影響を与えた要因

『コミュニカーレ』9(2020)81–102

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について考察することとする。

2.シンガポール・フィールドスタディプログラム実施の背景 2.1 異文化ビジネス・コミュニケーション研究の補完学習

筆者が担当するゼミの研究テーマは「グローバル・ビジネスと異文化コミュ ニケーション」であり、学習目標は「国際経済の動向と企業活動のグローバ ル展開について調査・分析を進めるとともに,異文化ビジネス・コミュニケー ションについて研究し、グローバル・ビジネスに必要な論理的思考力と英語 運用能力を高めること」と定めている。異文化ビジネス・コミュニケーショ ンの研究とは、「国際ビジネスの場において、異なる文化・言語・制度のも とにあるグローバルマネージャーが、言語を用いて行う意思伝達の際にどの ような問題が生じるかを探り、どのようなコミュニケーションが企業の利益 を上げるという経済目的のために効果的であるかを考察する記述的研究」(亀 田・佐藤 2014,p. 11)と定義づけることができる。

ゼミの授業では、学習目標到達に向けて専門書の輪読やケーススタディを 利用したグループディスカッション、プレゼンテーションの活動を中心に 行っている。しかしながら、実社会におけるビジネス経験を有さない学生が、

異文化間のビジネス・コミュニケーションの課題や解決策について見出だす ためには教室内の空間に留まらず、よりリアルなビジネスの世界に触れる機 会が提供されることが望ましい。そこで筆者は、ゼミを履修する三年次生を 対象に毎年 9 月、約一週間の行程で授業の補完的な位置づけとなるシンガ ポール・フィールドスタディプログラムを実施し、現地に拠点を置く日系企 業のビジネスパーソン、駐在員との面談やシンガポール国立大学学生との交 流などを通して、研究テーマに関連する様々な情報を収集する活動を行って きた。特にシンガポールを「異文化ビジネス・コミュニケーション研究」

フィールドスタディ活動の場として選択した背景は以下の通りである。

2.2 シンガポールをフィールドスタディ活動の場とすることの意義 2.2.1 シンガポールの多言語主義からの学び

シンガポールは国民・永住者(399 万 4,283 人)の人口構成において中国

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系(74.3%)、マレー系(13.4%)、インド系(9.0%)、その他(3.2%)とい う多民族国家であり、これら多民族が平和的に共存している世界でも数少な い国のひとつである(JETRO 2018)。そして、このような民族間の融和を 図るうえで大きな役割を果たしてきたのが英語を公用語のひとつとして加え られた多言語主義の考え方である。初代首相リー・クアンユーは、回顧録の 中で、マレーシアからの独立後にビジネス言語や共通言語として最適な言語 は英語だと気づいたと述べており、その理由は国際的貿易拠点であるシンガ ポールでマレー語や中国語、タミル語で経済活動をするのは無理だという点、

そして英語なら特定の「人種」が得することはないという利点を持っている からであるとしている(リー・クアンユー 2000)。

その結果、シンガポールはマレー語を国語としながらも、英語を公用語と し、英語と母語(中国語、マレー語、タミル語)の二言語政策を取ってきた。

実際には教育やビジネスの現場でも英語が事実上の国語として浸透している が、英語がシンガポールの実質的な共通語になっているのは、シンガポール を構成する 3 民族の融和を考慮するゆえである(示村 2018)。このように、

シンガポールは、歴史的・地政学的背景から多民族の共存と英語+母語の習 熟を求める二言語政策、さらには経済開発を最優先とした投資誘致や様々な 先進的な施策を進めてきた(岩崎 2013)が、その結果、多くのグローバル 企業がアジアにおけるビジネスの戦略拠点をシンガポールに設置し、同国の 発展に大きく寄与してきている。

以上のようにシンガポールは多民族国家でありながら、それぞれの言語、

文化や価値観を大切にしながら、英語を各民族間の共通語として浸透させ今 日の繁栄を築いてきた国家であり、このシンガポールを「異文化ビジネス・

コミュニケーション」の成功モデルのひとつとして捉え、フィールドスタディ を実施することの意義は大きいと考えられる。

2.2.2 シンガポールにおけるビジネス環境からの学び

シンガポールの国土面積は 719.9 平方キロメートルと東京 23 区をやや上 回る規模で長期滞在の外国人を含む人口は 564 万人にすぎない。しかしなが

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コミュニケーション上の障害の少なさやインフラ(電力、運輸、通信など)

の充実に加えて、生活環境が優れていることなどの要因により、シンガポー ルは東南アジアの中でも著しい成長を遂げ、2018 年の一人当たり名目 GDP においてはアメリカを上回る世界第 8 位となっている(JETRO 2018)。また、

スイスのビジネススクール IMD が発表する「2019 年度世界競争力ランキン グ」においても先進的な技術インフラやビジネス環境が高く評価され、世界 第 1 位の座を占めている(IMD News 2019)。

歴史的に見るとシンガポールは 1965 年の独立当初、労働集約的な製造活 動を中心に誘致していたが、2000 年代以降、より付加価値の高い製造やサー ビス活動と多国籍企業のアジア地域への進出や事業統括拠点として同国を位 置付け、新たな誘致活動を展開していった。その結果、今日シンガポールに 拠点を置くグローバル企業は約 7000 社に上り、このうち約 6 割がアジア地 域の事業を統括する機能をもっている。また、その機能も幅広いものとなっ ており、近年では、近隣諸国の拠点の生産管理、物流、財務や人事などの管 理業務だけでなく、研究・開発活動も振興している(田村 2016)。また、シ ンガポールに進出する日系企業数は 2018 年時点で 800 社を超え、その多く がアジア太平洋地域で展開する事業の統括機能を設けている(JETRO 2018)。

このようにビジネスのグローバル化が進んだシンガポールにおいて実際に ビジネスを行っている企業を訪問し、各社の事業戦略や地域統括機能などに ついてヒアリングを行うことは、ゼミの学習目標の一つとして掲げている「国 際経済の動向と企業活動のグローバル展開について調査・分析」を進めるう えでも高い学習効果が期待できる。

3.プログラム実施の目的

プログラム実施の目的は、担当ゼミの研究テーマと上記 2 項で述べたプロ グラム実施の背景にもとづき以下 3 点に設定してきた。

[1] 多民族国家シンガポール発展の歴史と現状について調査・研究を行う こと

[2] 海外ビジネスの現場における異文化コミュニケーションの現状や課題

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について調査・研究を行うこと

[3] アジア地域における日系企業のビジネス戦略について調査・研究を行 うこと

4.現地訪問先・活動内容の概要

プログラムは毎年 9 月、約一週間の行程で実施してきたが、現地における 訪問先と活動内容は、主に下記 3 つのセクションに分類した通りである。プ ログラム開始後の数年は訪問先企業が若干変更される場合もあったが、ここ 5 年間は概ね以下の内容で進めてきている。

4.1 現地日系企業訪問

シンガポール・フィールドスタディでは、現地滞在中に独立行政法人日本 貿易振興機構(JETRO)シンガポール事務所を含む 6 つの企業・団体を訪 問し、各訪問先の駐在員や現地社員に対して以下調査項目についてヒアリン グを行い、様々な情報を入手することにつなげている。

訪問先 主な調査・ヒアリング項目

JETRO

シンガポール事務所

・シンガポールの概要(政治動向、経済動向)

・シンガポールのビジネス環境(税制、言語、インフラ等)

・日系企業を中心としたシンガポールへの進出動向

・JETRO 海外駐在員の業務内容について

日系総合電機メー カー A 社

・A 社の事業内容とグローバル展開について

・ A 社のアジアにおける事業展開と統括拠点としての役割 と業務内容

・ 域内各国現地法人担当者とのコミュニケーション上の課題 と解決策について

・日本からの駐在員の役割と業務内容について

日系総合商社 B 社

・B 社のグローバル・ビジネス(投資、貿易、開発)展開状況

・ B 社のアジアにおける事業展開と統括拠点としての役割と 業務内容

・ 異文化間のビジネス・コミュニケーションにおいて留意す べきこと

・ グローバルに活躍できる人材に求められる資質と能力につ いて

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日系旅行会社 C 社

・C 社の事業内容とグローバル展開について

・ C 社のアジアにおける事業展開と統括拠点としての役割と 業務内容

・シンガポールにおける観光ビジネスの現状と課題について

・ツーリズム業界にて求められるグローバル人材について

日系コンサルティン グ会社 D 社

・経済成長を基軸としたシンガポールの国家戦略について

・ シンガポールを拠点とする日系企業のアジア展開加速状況 について

・アジアにおける起業の機会について

・ 発展するアジアにおける日本の位置づけ、日本人として考 えるべきことについて

日系人材紹介会社 E

社 ・シンガポールにおける人材紹介業の業務内容について

・シンガポールにおける外国人就労事情について

4.2 シンガポール国立大学訪問

シンガポール滞在中、短時間であるがシンガポール国立大学(NUS)ビ ジネススクール(経営学部)の学生と交流する機会を設けてきた。交流会で は、同学部生より NUS の概要について説明を受けた後、双方大学生の関心 のあるテーマについて意見交換を行うが、ここでは日本とは大きく異なる現 地大学の事情や学生生活の送り方について学ぶことが多い。例えば、シンガ ポールでは兵役制度があり、男子は原則 18 歳より 2 年間軍事訓練を受ける ことが義務付けられているため、男子学生は女子学生に比べて大学への入学 時期が遅くなるといったことがあるが、このことは日本の大学生にとって大 きな驚きとともに国防のあり方について考えさせられる機会となる。また、

就職事情も日本の新卒一括採用のようなものはなく、企業の選考基準に関し て成績がより重視されることから、シンガポールの学生はアルバイトに費や す時間も惜しみながら、熱心に勉強に取り組んでいる話を聞くことになる。

こうした現地大学生との交流を通した学びもプログラム参加学生の意識変化 に影響を与える要因となっている。

4.3 シンガポール国立博物館見学

シンガポールの歴史と文化を知るうえでシンガポール国立博物館の各展示 コーナーを見学することによって多くの学びを得ることができる。同館の展

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示は、14 世紀から現在までのシンガポールの歴史を展示する「ヒストリー ギャラリー」と、シンガポールのライフスタイルや文化を紹介する「リビン グギャラリー」からなっているが、この博物館のメイン展示である「ヒスト リーギャラリー」は以下の 4 つのエリアで構成されている。

①シンガプーラ(Singapura : –1818)

②直轄植民地(Crown Colony : 1819–1941)

③昭南島(Shonan-to : 1942–1945)

④シンガポール(Singapore : 1945–)

イギリス植民地時代を扱う②のエリア展示は、比較的明るいトーンで近代 的で都市的な生活が描かれており、古き良き時代としてとても好意的に描か れているのが印象的である。ところが、③の日本統治時代のエリア展示は一 転して暗黒の時代として描かれており、徹底して重苦しい演出が施されてい る。ここでは、それまでのイギリス植民地時代を扱った展示エリアの雰囲気 から一転して赤と黒を基調とした色使いで統一されているが、黒は闇、赤は 戦火と血を表現しているようである。そして、この時代を象徴するかのよう に、冒頭のパネルには次のような一文がある。

「戦争が他の地域で続くなか、シンガポールの人々は、食料や燃料の不足、

病気、そして最悪の場合、日本人からの暴力と嫌がらせに苦しめられた。」

日本の統治時代の期間は、イギリスに比べるとほんの僅かであるにもかか わらず、長いイギリス統治時代にも匹敵するような多くの展示スペースが割 かれており、それがンガポールにとって大きな影響をもたらした時代だった ということが窺える(金子 2018)。

このような日本統治時代のシンガポールの歴史について様々な展示物や説 明文を通して知ることは、日本の大学生にとっては大きな衝撃と受け止めら れることが多いが、とりわけ、その展示手法や説明の仕方がイギリス植民地 時代のものと比較して極めて厳しく扱われていることを認識しておくことも 重要である。

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5.フィールドスタディを通した参加学生の意識変化 5.1 学生提出のレポート分析

本フィールドスタディは 2013 年より本年に至るまで、担当ゼミを履修す る 3 年次生を対象に合計 7 回に亘って実施し、累計 86 名の学生が参加して きたが、参加学生には毎回プログラム終了後にフィールドスタディを通して 学んだことや感じたことなどについて約 1000 字程度の事後レポートに纏め て提出することを課してきた。

それぞれのレポートに書かれた感想やコメントからは、参加学生による 様々な学びと意識の変化があったことを窺うことができるが、本稿では、テ キストマイニングの手法を用いることにより、参加学生がプログラムを通し て具体的にどのような事柄に関心を示し、どのような意識の変化があったか について検証するとともに、それらの項目に関連した実際の学生のコメント を掲載することとする。

5.2 学生レポートのテキストマイニング分析

テキストマイニング分析とは、コンピューターを使ってテキストを単語単 位に切り分け、それら単語の出現頻度をカウントし属性項目で関連付けるこ とにより、回答者の意見を洗いだすという手法である(石田 2013)。フィー ルドスタディプログラムに参加した学生から提出されたレポートは全て合わ せると 7 万語を超える文字数になるが、これをオンラインで提供されている KH Coder テキストマイニングツールによるテキスト分析を行うことにより、

多くの学生が共通して記述した頻出語を抽出することができる。以下[表 1]

は、その上位 60 語を出現回数順に示すものである。

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[表 1] 頻出語(全体)上位 60 語

抽出語 出現回数 抽出語 出現回数 抽出語 出現回数 抽出語 出現回数

シンガポール 385 今回 93 実際 53 強い 40

自分 273 仕事 92 機会 51 コミュニケーション 39

日本 244 92 アジア 49 良い 39

企業 236 聞く 87 多い 49 印象 38

感じる 209 知る 85 活動 48 経済 38

思う 199 持つ 77 成長 48 大切 38

147 将来 72 発展 48 非常 38

働く 144 経験 61 たくさん 47 会社 37

お話 132 ビジネス 60 方々 47 社会 37

海外 124 58 東南アジア 44 生活 37

研修 123 必要 56 就職 43 英語 35

考える 114 様々 56 特に 43 相手 35

訪問 111 世界 54 理解 42 イメージ 34

学ぶ 109 54 日系 41 日本人 34

文化 107 見る 53 貴重 40 違う 33

また、これら頻出語についてクラスター分析を行うことにより出現傾向が 似た単語をまとまりとしてとらえられるよう樹形図で表すことができるが、

以下[表 2]は学生レポートのクラスター分析によって得られたものである。

(図表左側縦軸に書かれているキーワードは出現頻度の高い単語であり、横 軸に書かれている棒線は、それぞれの単語の結合レベルを表すものである。)

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[表 2] 学生レポート頻出語のクラスター分析

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さらに、それぞれの単語を結合度の高いものにつなげていくと、学生の学 びや意識変化について、関連した項目の共通要素が浮かび上がってくるが、

ここでは、[表 2]のクラスター分析に現れた関連性のあるキーワード(頻 出語)を本フィールドスタディの実施目的に対する成果の要因として分類す るとともに、新たに学びがあった点として具体的に学生がレポートに記述し たコメントを示していく。

[1] 多民族国家シンガポール発展の歴史と現状について調査・研究を行うこと キーワード:「シンガポール、日本、自分、感じる、思う、考える」

([表 2]クラスター分析 A 群に示された頻出語)

学生のコメント(レポートより原文のまま抜粋)

① 資源も土地もないシンガポールというとても小さな国が短期間でこんな にも発展してきた背景や、国としての政治の動かし方、またシンガポー ルの政策はベンチャー企業の経営にも似ているという見方等、日本にい てはなかなか学ぶ機会がなかった勉強がたくさんできました。また、現 地にいったからこそ感じる事ができる街の雰囲気や建物、人々の様子な ど、企業訪問等を通して得られた知識と重ね合わせて知ることができま した。

② このグローバル化した世界の中で、建国からわずか 52 年でここまでの 成長を遂げたのは、政府の将来を見据えた言語・人種・宗教の多様性を 活かした国家戦略があったためであるということを学びましたが、そも そもここまでシンガポールが経済発展している国だということを知らな かったので驚きが大きかったです。

③ ここまでの国へと成長させたリー・クアンユー氏の業績をシンガポール のだれもが称賛していることと、政府が決めたことが次の日からでも実 行に移せる体制であるという、日本とは真逆のスタイルの政治体制に驚 いた。日本の東京 23 区よりも小さい国に 600 万人にも満たない様々な 人種が入り混じるこの国では、国民が一丸となって国の足りないところ を見つけ、それを改善し、大きく、そして先進しようと日々変化を遂げ

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④ たった 52 年の歴史の中でグローバルに目を向け、シンガポールに繁栄 をもたらしたリー・クアンユー氏の偉大さを実感し、多民族国家なうえ、

話されている言語も多い社会の統一に努力してきたシンガポール政府に 感銘を受けました。そして、東南アジアの勢いを実感しました。

⑤ B 社でのお話にあったようにシンガポールは、多民族国家でありなが ら異文化に対して寛容である。また、法人税が低く、政府もオープン であり、また、英語、中国語なども公用語であるため、海外企業が進 出しやすい環境が整っている。これらは法人税がいまだに約 35 パーセ ントであり、英語話者人口も少ない日本が今後海外企業を誘致する際 に見習うべきところであると感じた。

⑥ 印象的だったのはシンガポールの多民族、多文化性です。リトルインディ ア、チャイナタウン、アラブストリートを訪れましたが、それぞれの地 域には全く違った人種の人達が集まり、全く違った文化を持っていまし た。しかし、それぞれの地区に共通している事は、外部の人達に寛容だ と言うことです。本来なら厳しいはずの宗教的場所に観光客を入れるの は珍しいのではないでしようか。それがシンガポールでは当たり前に行 われており、多文化が共存している地域ならではだと考えました。少子 高齢化が問題となっている日本は外国からの移民を多く受け入れる必要 があると言われています。小さな国土に様々な文化を共存させているシ ンガポールは日本の良い手本となるのではないかと思いました。

⑦ 町を歩いていて本当に多くの人種の方を見かけました。さまざまな言語、

文化がある中でお互いがそれぞれの文化、宗教や言語を尊重しているの だと感じました。相手をリスペクトする、だから相手も自分をリスペク トしてくれる。このような外国人も働きやすい環境で働いてみるのも将 来いいのかなと思いました。

⑧ 私は国立博物館に行った際、たとえ昔日本がシンガポールを攻め、たく さんの犠牲者を出したという過去は変えられないとしても、もっと日本 人がこの事実を知るべきだと感じました。国立博物館では、学校での授 業では学ぶことのできないシンガポールの日本の見方を感じることがで きます。そして、これはシンガポール国立博物館でしか感じることがで

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きないものです。そのため、もっと日本人への観光名所としてこの博物 館が多くの人に知られるといいなと思いました。

⑨ シンガポール国立博物館を訪れて、シンガポールの歴史がとても短いと いうことを実感しました。またそれと同時に、戦時中の日本のことがた くさん展示されていて、一日本人として、過去のことですが、少し居心 地悪く感じました。しかしシンガポール国立博物館を一歩外に出てみる と、日本食レストランがたくさんあって、白木屋が高級レストランとい う話を聞いて、歴史は歴史、文化は文化なのだと改めて感じました。

上記コメントから読み取れるように、多くの学生にとって、多民族国家で あるシンガポールの民族融和政策が今日の繁栄を築いてきた礎であり、お互 いの文化や言語を尊重することが多民族共生社会を作り上げる原動力となり うる、という学びがあったことが窺える。

[2]海外ビジネスの現場における異文化コミュニケーションの現状や課題に ついて調査・研究を行うこと

キーワード:「文化、学ぶ、世界、ビジネス、コミュニケーション、英語、

理解」([表 2]クラスター分 B 群に示された頻出語)

学生のコメント(レポートより原文のまま抜粋)

① シンガポール日系企業訪問を通じて、様々な文化が混在する所でビジネ スを行うために、やはりミスコミュニケーションを避ける必要があり、

それぞれの企業の方は長年の経験からその術を習得しているように思え た。相手を理解し、それに反応するということが大切で、自分の意見を 押し付ける、もしくは曲げるだけではダメだということを再認識させら れた。

② シンガポールという多くの人種が集まる国で働くときに気をつけるべき ビジネス・コミュニケーションの話は興味深いものであった。常に相手 の気持ち、文化的背景、英語のなまりなどを注意するべきであるが、そ の中でもその違いを楽しみ、良いビジネスリレーションを築けている事

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③ 様々な企業を訪問する中でどの企業も異なる文化がビジネスに影響を与 えており、大変な点や Expectation Management のように対応しなけれ ばならないことがたくさんあると実際働いている方のお話を聞いて実感 した。一見これらはとても大変でストレスの溜まることでもあるが、A さんがおっしゃられていたように海外で働くことを通じて得られるもの がそういったストレスや苦労を上回るという言葉がとても僕の心に響い た。

④ シンガポールは世界でも有数のレベルでグローバル化が進んでいる国と いう事もあり、ビジネスにおける異文化コミュニケーションの重要性が 日本よりも高く、これからの時代に必要とされるスキルとはどのような ものか、と具体的にイメージすることができた。それは世界共通語であ る英語に加えて、異文化に対する理解力と対応力である。今回の企業訪 問を通して、様々なバックグラウンドを持つ人々と共に働く事でどのよ うな潜在的問題が生まれ、また異なる価値観等により考えのすれ違いが 起きやすいかという事を教えて頂いた。そこで、どれ程それらに対応で きるか、またそういったトラブルが起きないようにするには相手をどれ だけ理解しておかなければならないかという課題が異文化ビジネスには あることを再確認した。

⑤ 異文化を持つ相手と円滑なコミュニケーションを図る上で大切なのは、

意外にも語学力ではないことがわかりました。もちろん、共通の言語を 持たない私たちにとってコミュニケーションを取るために英語、中国語 は必要不可欠ですが、それよりも大切なのは「アイデンティティをしっ かり持つこと(自分の意見を主張すること)」でした。多民族国家のシ ンガポールにおいて、周りの人と協調をするために自分の意見を押し込 めることは一見その場が丸く収まって平和的であるように感じますが、

逆に多民族国家であるがために違いを尊重する文化が存在し、他人の意 見に耳を傾けるべきだという環境があるため、自らの発言のチャンスを 見送り、意見を言わないことが悪とされる、ということを聞いた時は驚 きでした。

⑥ 異文化コミュニケーションで大切なことは、相手を知る、理解する努力

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をする、決めつけない、という三点を挙げられていましたが、これは言 うのは簡単でも実行することは難しいと思います。ですがこれは異文化 間だけでなく日本人同士でのコミュニケーションでも大切なことだと思 いました。シンガポールでのこれらの企業訪問では、今まで自分の中に なかった新しい考えや視点を学ぶことが出来、本当に良い経験になりま した。

異文化ビジネス・コミュニケーションの研究については、授業において専 門書講読やケーススタディを使った学習を行ってきたが、上記学生コメント に見られるように、実際のビジネスの現場においては、相手の感情面や自尊 心に配慮した相互理解と人間関係の構築がより重要な要素であることを学ぶ ことができたと考えられる。

[3]アジア地域における日系企業のビジネス戦略について調査・研究を行う こと

キーワード:「東南アジア、経済、発展、イメージ」([表 2]クラスター分 析 C 群に示された頻出語)

学生のコメント(レポートより原文のまま抜粋)

① 私はこの海外企業研修に参加する前、シンガポールの日系企業というと 日本とシンガポールのみを結ぶ企業であると思っていましたが、実際に 企業の説明を聞くことでその考えは間違っていたことに気づきました。

グローバル化の流れの中で勝ち残るためには、日本とシンガポールのみ の活動だけでなくアジア、そして世界全体に展開を広げて常に新しいこ とと挑戦していかなければならないという視点を、今回訪れた全ての企 業がもっており、そこから現時点での結果に満足せず挑戦を続けていく ことの大切さを学びました。

② シンガポール日系企業訪問を通じて大きく二点感じたことがある。一つ は日本有数の企業が、アジアの経済の中心となっているシンガポールを 拠点に大きく活躍しているということ。もはや、日本の企業も日本とい

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向けたビジネスの展開を行っていることを痛感した。

③ 日本企業がシンガポールに参入する理由はシンガポールが世界のハブと なっていることも要因となっているが、やはり周辺地域へのアクセスの しやすさが最大の要因なのかなと思った。そこから東南アジアの周辺地 域に容易に行くことができシンガポールに拠点があることでたくさんの メリットがあるからである。

④ 今回の研修でたくさんの企業を訪問させていただき、貴重なお話を聞か せていただく中でシンガポールが持つビジネス面でのメリットやいかに この国がアジア経済の重要拠点として世界中の企業から注目されている のかを理解する事が出来ました。

⑤ どの企業もビジネスは日本中心という発想は全くなく、人・物・カネ・

情報がグローバルに最適な視点で動かされているということがよくわ かった。

⑥ 実際にシンガポールに行ってみると、私の予想を遥かに超える発展ぶり に驚きました。マリーナ・べイ・サンズや植物園等の近代建築は圧倒的 な経済発展を物語っており、それらが観光集客において絶大な役割を 担っていることは言うまでもありませんでした。しかし、そのすぐ近く にはビジネス街があり、東南アジアやオセアニア地域を統括する世界中 の大企業の本社や支社が密集していました。私はこれほどに成熟した観 光地とビジネスが密接している場所を見たことがなかったため、不思議 な感覚でした。

⑦ シンガポールという国は非常に小さいですが、アジアの貿易の拠点であ るため、世界有数の投資銀行やメガバンクが狭い地域に乱立しているよ うな状況で、こんな景色がニューヨークのウォール街以外にも見られる ということに驚きました。歩いている人々はほとんどみなさんバンカー であるという状況は滅多に経験できないことだと思います。

上記コメントは全レポートからの一部抜粋であるが、多くの学生がシンガ ポール・フィールドスタディを通して、発展するアジア経済の現状とシンガ ポールを拠点としたアジア地域における日系企業のビジネス戦略についての

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認識を新たにしたことが窺える。

上記 3 点が当初の目的に対する学習成果を表す学生のコメントであるが、

上記以外に多くの学生がシンガポールでのフィールドスタディが自身の将来 のキャリアについて考える機会となったことを述べている。特に、海外ビジ ネスの現場における駐在員やビジネスパーソンから直接日々の仕事や活動に 関する話を聞くことは、学生達にとって海外で働くことの意義やグローバル 人材としての要件をより明確に理解する機会となっている。

キャリアを考えることに関してテキストマイニング分析より得られたキー ワードは「海外、働く、人、仕事、知る」([表 2]クラスター分析 D 群に示 された頻出語)であるが、以下は、この点に関連して寄せられた学生コメン トの抜粋である。

① D 社の A さんが仰っていたように、東南アジアには成長期の日本があ り、変化を続けるアジアで生き抜いていくためには最初から東南アジ ア、もしくは世界を見据えたキャリア設計がとても重要であることが 理解出来ただけでなく、自分の中にあった将来に対する考え方や価値 観の視野が広がり、自身のキャリアについて深く考える機会を改めて 持つ事が出来ました。

② このシンガポール研修は私自身のキャリアについて考え直す重要なきっ かけになりました。私は今まで、自分のキャリアを考えたときイメージ するのはいつも日本で働く自分でした。もちろん、海外で働きたいと考 えてはいましたが、日本で仕事をしてからタイミングが合えば、という 感じでした。それはおそらく、海外で働くということが自分にとって漠 然としていて、どうすれば海外に勤務できるのか想像もつかなかったか らだと思います。ですが、この研修の間、何人ものシンガポールでお仕 事をされている方々を目の当たりにし、海外で働くという選択肢が現実 的になりました。

③ キャリアに関してもとても貴重な経験であった。シンガポールで働く日 系企業の方々のお話は驚きの連続であったが、私が最も驚かされたこと

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考力」、「人間力」、「素直さ」、「自分の言葉で話すこと」などの能力の方 が重要であると言われていたことである。これらの要素は、就職活動も 含め、自分自身のキャリアを設計し、歩んでいく際に大事な考えとなる だろう。また、大学生活の中で、様々な人と話すことや、目標設定を通 して「人間力」を伸ばすべきだと強く感じた。

④ このシンガポール研修を通じて最も痛烈に痛感したことは、訪問させて いただいたすべての企業のすべての駐在員の方々が各々の仕事に誇りを 持っていることだった。すべての方が仕事をしていて大変だったことや 苦難に直面した事を語る一方で、それをどうやって乗り越えてきたかや、

仕事に楽しみを見出す方法を生の声として聴けたことは働くという事が いまいちわかっていなかった自分に具体性を持たせてくれた点で非常に 有難い経験であったと思う。

⑤ シンガポールにある日系の企業訪問を通して、グローバル人材として、

世界で働くとはどのような事か、具体的にどのような活動をしているの かを知ることができた。企業の方のお話から、日本で働く時には感じな いコミュニケーション上のトラブルや価値観の違いからくる仕事の難し さとアジア域内の発展途上国で自ら率先して新しいビジネス機会を開拓 していく事へのチャレンジの楽しさなどを知った。

⑥ 私が今回のゼミ研修を通して一番強く印象に残ったことは、企業訪問で お話を伺ったほとんどの方が、アジア圏、特に東南アジアの重要性につ いて触れられておられたということです。今まで、これからどの地域の 経済が伸びていくのかについて興味はありましたし、グローバル・コミュ ニケーション学部生として知る必要性は感じていました。しかし、本を 読んでも新聞を見てもあまり具体的に東南アジアの経済成長をイメージ することができずにいました。そんな時、シンガポールで実際にお仕事 をされる方からリアルなお話を頂き、世界がアジアの経済成長に注目し ているということを改めて実感することができました。それと同時に、

東南アジアでのビジネスチャンスというものにとても惹かれました。

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6.考察

前項で記載した学生のコメントにあるように、プログラムに参加した学生 は本フィールドスタディを通して、シンガポールにおける多文化共生の実態 やアジア経済の目覚ましい発展状況と日系企業のアジアビジネスの展開につ いて現地で直接見聞きすることによって、多くの気づきと学びがあったこと が窺える。とりわけ本フィールドスタディによる学生の意識変化に影響を与 えたと思われる要因は、学生レポートのテキストマイニング分析と具体的な 学生のコメントより以下 3 つに集約できると考えられる。

(1)多民族国家シンガポールの民族融和と経済発展状況

シンガポールでは中華系、マレー系、インド系などさまざまな民族が お互いの文化を尊重しながら共に生活し、働き、シンガポールの発展 に力を合わせているが、一方でそれぞれの民族の伝統が色濃く残る地 域も街中に点在し共存している。本プログラムは参加した学生がこの ような姿を目の当たりにすることによって、グローバル社会における 多民族、多文化共生の在り方についてあらためて考える機会になった と考えられる。

(2)在シンガポール日系企業駐在員との交流

グローバル・ビジネスの第一線で活躍する日本人から、生きた教材と して直接現地で話を聞く機会が得られたことは、参加学生にとって非 常に貴重な経験になったと考えられる。多くの日系企業が地域の統括 拠点をシンガポールに設置し、アジア域内において幅広い事業を戦略 的に行っているという話はビジネスのグローバル化進展についての認 識を新たにする機会となったようである。

また、海外駐在の仕事や駐在を通して得られる経験や自己成長など について話を聞くことによって、海外で働くことや自身の将来のキャ リアについてより明確なイメージを持つことができるようになったと する学生が多く見受けられ、本プログラムが参加学生のキャリアに対

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(3)シンガポール国立大学(NUS)経営学部生との交流

同世代のシンガポール人学生との交流を通して、欧米型雇用と厳しい 競争環境に晒されている彼らの学習意欲やキャリアに対する考えを知 り、自身のあり方に危機感を覚えた参加者も見受けられる。このよう に、同じアジア圏にあるシンガポールの学生の価値観や職業観に触れ ることで、シンガポール人学生がもつキャリアに対する目的意識や熱 心な学習態度といった点から影響を受けたことも窺える。

7.まとめと今後に向けた課題

これまで述べてきたように、担当ゼミの課外活動として実施してきたシン ガポール・フィールドスタディは、参加学生がゼミの研究テーマである「異 文化コミュニケーション」に対する理解の深化と「グローバル・ビジネス」

の現状についての認識を深めるうえで一定の成果を上げてきたと考えられる。

しかしながら、本活動がゼミの課外活動に留まらず、グローバル人材育成の 観点からより効果的な海外体験学習にしていくためには、今後さらなる改善 と工夫が必要である。本フィールドスタディプログラムは、現地の企業訪問 が中心となっているため、訪問先企業や団体との交渉から運営に至るまで、

担当教員である筆者が多くの役割を担わざるを得ないという側面がある。し かしながら、本来の海外体験学習の意義のひとつである、学生自身に企画段 階から「深い関与を導く仕掛けをつくること」(子島・藤原 2017)も学生の 主体性と創造力を育むうえでも重要な課題と考えられる。例えば、プログラ ムの事前学習に十分な時間を費やし、学生自身が主体的にフィールドスタ ディで調査やヒアリングをする課題を設定し、一定の範囲において訪問先企 業や団体との訪問受入れ等の交渉に携わった後、現地における実地調査を進 めるという形式をとることも有効だと思われる。また、学生がフィールドス タディを通して学んだことをプログラム終了後も継続的な自己啓発と能力開 発に活かせるよう、事後学習の活動をより充実することも今後の改善課題と して取り組んでいきたい。

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参考文献

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金子 淳(2018).「シンガポール国立博物館における戦争の展示と「昭南博物館」

の記憶」『桜美林論考、人文研究』第 9 巻 pp. 57–69 KH Coder Index Page, https://khcoder.net/, 2019.8.21

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田村慶子(編著)(2016).『シンガポールを知るための 65 章』明石書店

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