「 国際経営学科英語力強化プログラム 」 構築を目指して
金谷 良夫 大橋 菅
目次
0.研究目的
1. グローバ ル時代 における英語力 強化 の必要性 ‑‑・・・‑‑・‑・‑‑‑ 3 2.神奈川大学及 び経営学部 における 「国際教育」の認証評価 ‑‑‑ 5 3.各大学 ・学部 の教 育 目標 と英語教育の関係
4.各大学の英語教育 システム
5.神奈川大学経営学部の英語履修モデル 6.週4コマの少人数制授業の意味 7.プ レイス メ ン トテス トの示す教育効果
8.入学時(4月)と前期終了時(7月)の プ レイスメ ン トテス ト得点の比較
9.入学時の学生 の英語力 の推移
8 ll 20 22 24
10.プ レイス メ ン トテス ト得点 と習熟度別 クラス設定 ・‑・‑‑・‑・・‑‑‑41
ll.2年次以降における英語力強化方法
12.「共通教養教育の再構 築」 (莱)へ の対応 13.TOEFL講座
14.新 しい留学枠の必要性
15.国際語 としての英語 と英語教 育の重要性
16.本 キ ャンパス英語教育 の課題 と展望
42 47 49 62 65 67 17.資料 :2002‑2011プ レイスメ ン トテス ト集計表‑‑‑‑・‑‑‑・・‑‑70
「匡l際経営学科英語力強化プログラム」構築を目指して
0 . 研 究 日的
グローバル時代の到来が叫ばれる今 日、英語の国際共通語 としての重要催 は増す一方である。 ビジネス界 において も、英語 を公用語 とする企業が現れ るなど、 ビジネスに必要不可欠 となった英語連用能力の育成 は、特 に国際経 営学科 を持つ神奈川大学経営学部にとって も、 これまで以上 に重要な責務 と なった と言 える。大学における教養教育の有 り方が見直 され、全学的には、
原則 として英語8単位 を共通教養科 目として必修化す るといった方針が打 ち 出されるな ど、大規模 なカリキュラムの改革が進め られ ようとしている今、
まず経営学部 としてはどのような英語教育の環境整備が必要であ り、 どのよ うな教育の改善が求め られるのであろうか。過去 に蓄積 されたプ レイスメン トテス トのデー タやその他利用可能な資料、他大学の取 り組みなどを調査 し て、経営学部国際経営学科 として取 り得 る方針 と実際の対策を提案す る目的 で、本共同研究は始 まった。
今 回の研究結果 をまとめるにあたっては、神奈川大学経営学部 において 2002年 より運用 されている英語科 目のカリキュラムに関 しての評価報告であ る 「現行 カリキュラム体系 とその連用
」
F国際経営 フォーラム』No21(2010) と、一部内容的に重複する部分があることをここで断ってお く。1. グローバル時代 における英語 力強 化の必 要性
平成元年(1989年)の創設以来、本学部は 「国際」 とい う語 を冠 した一つの 学科 の下に全教職員が一丸 とな り、時代の要請に応 えるべ く常 に他学部に先 駆 けて教育改革 を行 うことをその使命 として きた。それは、平成元年 とい う 年が、第2次ベ ビーブーム(1971‑1974年)の1年 目の子供が18歳 に達す る年で あ り、3年後の平成4年 には18歳人口が205万人の ピークに達 した後、一気 に 現在の120万人代 まで激減す ることが、 はっき りわかっていた年だか らであ る。神奈川大学全体 としては、「お客」の多い時 にひ らつかキャンパス とい う 「支
店
」 を作 った ということになるか もしれないが、支店の従業員の間に は、 この変動の激 しい波 をうま く乗 り切 らなければ、泡 と消 える しかない と いう思いが常 に共有 されていたのである。2009年には無事 キャンパス20周年ProjectPaperNo.23
を祝 うこともで きたが、それか ら10年後の2020年 まで18歳人口は120万人程 度を維持す るものの、その後 また急速に減少 しは じめ、2028年には93万人 と な り専門学校、高専 も含む現在の高等教育進学者数 と同数になった後、更に その数が逆転するという。現在存続 している高等教育機 関にとって2020年 ま でが、改革の最後のチ ャンス と言われている1。 この時期 にあって、本社 と の関係の中で支店の未来が頻繁に話題にのぼるようにな り、従業員の心 には 細波が立ち始めている。
2020年 より先の存続は、 日本の大学が直面 しているグローバル化 とい うさ らに大 きな波 を乗 り越 えることが条件であると考 えられ、国際経営学科 を持 つ経営学部 こそが他学部に先駆けてグローバル化 に対応すべ きであ り、それ が大学に対する学部の使命であると同時に、学部存続の必要条件であると思 う。 グローバル化 を語 る時に、英語 という言語 を無視することはで きず、英語 力 を育成することは、グローバル時代 を生 き抜 くための最 も基本的能力のひ とつ を育てることに他 ならない。 グローバルな展 開を意識す る企業が、英語 を社内公用語 にし、会議は全て英語で行 うというようなことが、 日本で もそ れほど珍 しくな くな りつつある。英語の国際 ビジネス共通語 としての地位 は、
ます ます不動の もの となっている。 しか しなが ら、その ような状況に対応す るための英語力 を育成するためには、現在の学部の英語教育‑の取 り組み方 では全 く不十分である。グローバ ル化 したビジネス社会に対応可能な英語力 の育成 を学部の基本方針 とし、なん とか して英語力が育つ環境 を緊急 に整備 することはで きないだろうか。学部の総力 を結集 して、4年 間通 じて着実に 英語力 を育てる「英語力強化 プログラム」の ようなものが作れないだろうか。
学部の英語教育の実情 はかな り厳 しい ものである。入学 して くる学生の学 力低下は激 しく、底が知れない ような状態か ら授業 を始めなければな らない 場合が多 くなってお り、その ような学生に、基本的な学習習慣 を身に付 けさ せ るような努力をしていか ざるを得 ない。一方、上級 レベルの学生の中には 高い学習意欲 を持つ者 も多 く、それな りの英語力 を養成で きる。 しか し、そ れで もTOEFLITPの得点で450‑460点程度に とどまる学生が多 く、一般的
1日経産業新 聞(2010年6月28日)
「国際経営学科英語力強化プログラム」構築を目指して
に交換留学などで最低必要 とされている500点の英語力 に1年後 に到達す る者 は稀である。 このような学生 に、500点 を超 える実力 をつけさせ ることを目 的に して、一昨年 より2年次におけるTOEFL講座が開設 された。経営学部 と しては、積極的にこの種 の対策 を積み重ねなが ら、 まずは一握 りの学生だけ で も国際 ビジネス社会で活躍で きる人材 を、学部全体で育ててい くことか ら 始めてみてはどうだろうか。
学部全体で育てる と言 うことの意味は、仮 にTOEFL講座で学習 した学生 が2年次の終 りの段階で500点 を超 えるレベルにまで到達で きた として、その 後 グローバ ル世界 を生 き抜 くに十分な高い英語力 を身につけるためにはさら なる訓練が必要であ り、その訓練 を行 うには英語教員だけの力では限界があ るということである。語学 として英語の学習 をす るというよりは、専 門科 目な どを英語で学習 し、実践的な英語力 を養成す ることが望 まれるということで ある。それは、英語を勉強するという次元か ら、英語三勉強するという次元 への移行 を意味する。英語で勉強するというのは、授業で英語の専 門書 を訳 読するといった種類の 日本語ベースの活動ではな く、授業内容が全て英語で 教授 され、英語 による発表や討論 を行 うものが望 ましい。学生の能力に応 じ て、扱 える専 門知識の レベルや課題の種類 は異 なると思 うし、おそ らくは各分 野の非常に基礎的な内容 をかみ砕いて英語で理解 させ るようなものが多 くな るか もしれない。 この種の教育内容 と教育方法の開発には、語学教月 と専門 科 目の教員 との間で強い協力関係 と相当な実務的努力が要求 されると考 えら れる。学部の学生に効果的な授業 を行 うためには、我 々教員 自体が国際化す るための相当な努力が前提 になることは言 うまで もない。 しか し、 もしそれ が「ラス トチ ャンス」の10年間で実現するならば、経営学部の国際化 に資す る ことは間違いない と思 うし、神奈川大学の2020年の先が見 えて くるとも思 う。
今 こそ、経営学部の「積極進取」の精神 を呼び覚 ますべ き時なのではないか。
2. 神奈川大 学及び経 営学部 における「国際教育」の認 証評価
2009年度に受診 した財団法人大学基準協会の大学認証評価 において、神奈 川大学お よび経営学部の国際教育 (語学教育 を含 む)が どの ような評価 を受け
PrqjectPaperNo.23
ているのかを認識 してお くことは、将来構想 を考える上で必要なことであろ う。以下に、評価報告書内の関連する個所 を引用する2。
まず、大学全体の国際教育に関 しては、以下の記述がある。
貴大学全体 として、1986(昭和61)年 の 「国際交流 に関す る基本方針
」
策定以降、「神奈川大学 における協定 に基づ く国際交流 に関する基本方 針」「神奈川大学における国際交流に関する手続要項」 を決定 してお り、
大学全体 として派遣交換留学、派遣語学研修 な らびに推薦語学研修の制 度を備 えている。 しか し、学部 ・研究科 ごとの方針 は必ず しも明確では な く、学部 ・研究科 による違いはあるが、国際的な教育研究交流 は満足 で きる状況にはない。今後双方向の教育交流 を実現するには、物理的な 受け入れ環境の整備 とともに、事務部門の強化、セメス ター制度の徹底 やカリキュラムの整備が求め られる。
また、外国語教育 に関 しては、「2000(平成12)年度 より外国語科 目の習熟 度別のクラス分けが実施 されている。」 とい う表記がある。経営学部での英 語のクラス分け用のプレイスメン トテス トの実施 は、それ以前か ら行われて お り、横浜の事情のみを述べた もの と思われる3。
経営学部 に関 しては、「教育内容 ・方法」 とい う項 目で、教育課程 につい て以下の評価がなされている。
「世界各国の様 々な経営風土において、その社会の発展 に貢献 し得 る人 材の育成」を目的に掲げ、カリキュラム体系 を 「基本科 目」と 「専攻科 目
」
の2つに区分 し、5つのコースを設けるなど、多様 な教育体系 を構築 して いる。「専攻科 目」では貴学部の基礎か ら応用 までの必要な諸科 目のほ
2神奈川大学に対する大学評価 (認証評価)結果は以下のURLで公開されている。
http://www.kanagawa‑u.ac.jp/accreditation/report/pdf/2009/result/hyokalOO315.pdf 3認証評価受診時には、経営学部で取り入れて来た教育改善点を前面 に押 し出して、評価 し易 い文番等を準備 し授 出することが必要である。経営学部の r国際経営用語500選」 に対する高 い評価 は、「形」にして評価材料を評価 団体に提 出することの重要性を物語っている。その意味で、
昨年学部で編纂された 「FactBook」 等は、大変重要な意味を持つと考えられる。
r国際経営学科英語力強化プログラム」構築を目指して
か、「インター ンシップ」「SAプログラム」「事例研究」 などの特色 ある 科 目が設置 されている。今後、学生の多様 な希望に応 えつつ、学部の 目 的の達成 を目指 して、体系的な教育 を行 うこと、 また、「国際経営学科」
としての特徴 を生かす教育課程 を検討す ることを期待 したい。
更に、経営学部の教育研究交流 については、以下の記述がある。
国際教育の推進 を学部教育の柱 に掲 げて、海外8大学 と提携 を行 ってい る。教月の協力 ・支援体制の もと、正規のカリキュラム として 「SAプ ログラム」 を設置するなど、国際交流の一定の役割 を果た している。 さ らに、 これにかかわる教員の協力 ・支援体制 も整 え られているが、その 実績 は年 により変動が見 られる。 また、外 国か らの学生受け入れについ ては、 カンザス大学 などか らの交換留学生 を受け入れている。教員の国 際的な研究交流 は相当の成果 をあげているが、海外 との教育交流 はやや 不十分なもの と言わざるを得 ない。
教員組織の項では、以下の問題点が指摘 されている。
全学部 ・学科、全研究科、ならびに法務研究科 において、各設置基準 に 定める必要専任教員 を上回る教員を配置 している。ただ し、法学部、経 済学部お よび卒業論文が必修 とされる経営学部 における専任教員1人あ た りの学生数は過大であ り、改善が望 まれる。
一方で、教育方法の項に、外国語科 目の少人数制についての肯定的な言及 が見 られる。
多数の授業科 目を開設 しているが、演習や外 国語科 目を中心 に、その多 くは少人数 クラスを採用 している。
ProjectPaperNo.23
3
. 各 大学・ 学部の教育 目標 と英語教育の関係
神奈川大学経営学部は、その教育 目標 を 「世界各国の様 々な経営風土にお いて、その社会の発展 に貢献 し得 る人材 の育成」 としているが、他大学の経 営学部国際経営学科 の教育理念や教育 目標 は、 どのようなものなのか。以下 に例示する6大学の経営学部 は、いずれ も国際経営学科 を設置 しているもの であ り、それぞれの教育 目標や、教育内容の特徴 として掲げているものを比 較す ることによ り、「国際経営学科」 と一般的に呼ばれる学科の共通点が見 えて くるか もしれない。 また、その中で英語教育が どう位置付 け られている のであろうか。各大学の掲げる教育 目標 の中で、「英語」が関係す ると思わ れる個所 には下線 を引いた。 (以下の情報 は、各大学のホームページに示 さ れた教育 目標や認証評価報告書の関連部分の内容 を要約 した ものである。そ の詳細 については、各大学公開のホームページを参照願いたい。 なお、参考 までに各大学 ・学部の河合塾2012年度入試 における偏差値 を併記する。本学 部の偏差値 はA ・B方式共に45.0点である。)
明治学院大学 (私立一般方式 :55.0)
国際経営学科 のカ リキュラムは、理論科 目、専 門外 国語科 目、実践 ・実 習科 目の3つにより構成 されている。そ して、専 門外 国語科 目の カリキュラ ムのポイン トは、ネイティブの教員による会話中心のビジネス外国語A ・B、 TOEIC、TOEFLな ど、国際 ビジネスの現場で も評価 される外国語試験の準 備、専 門外 国語の読解力 ・応用力の向上 を目的 とした外 国書講読など、多面 的に学習で きるようになっていることだ と述べ られている。 ここで言 う外国 語 とは、明 らかに英語の事であ り、「教育課程編成 ・実施の方針 (カリキュラ ム ・ポリシー)」では明確 に、「英語 コミュニケーシ ョン能力 を高め、国際 ビ ジネス社会で活躍で きるよう、専 門外 国語群 として<ビジネス外国語 >の履 修 を義務づける」 とある。 また、「1年次か ら英語 コミュニケーシ ョン能力の 向上 を目指 して海外でのさまざまな研修 プログラムを用意する」 ことが謡わ れている。
r国際縫営学科英語力強化プログラム」構築を目指して
横浜国立大学 (国立大2次偏差値 :62.5)
横浜国立大学は、実践性、先進性、開放性、国際性 を基本理念 としてお り、
経営学部 は、その中で も特 に実践性 に重点 を置いている。国際経営学科 は、
企業の国際的活動やその根底 にある社会経済的制度 について十分 な理解力 と コ ミュニケー ション能力 を有す る国際的に活躍で きる人材 を育成す る事 を目 的 としてい る。学部の特色 として挙 げ られてい る5項 目の うちの一つが、去 践的英語教育である。 また、 国際性の基盤 を支 えるべ く、全学の組織である 英語教育部が中枢 とな り、英語教育 に とりわけ力 をそそいでいる事が述べ ら れている。
玉川大学 (経営 一国際経営全学統一45.0)
国際経営学科 で は、「全 人教育 の伝統 と定評 ある英語教育 を基礎 にお き、
それ らをビジネスの専門教育 に確実 に結びつけることによ り、新 しいグロー バ ルな時代 に対応で きる人材 を育成す る」 としてい る。 また、「英語運用能 力.や国際関係 にまつわる幅広い教養 など、国際経営学 の基礎 を学 び、 グロー バ ルなビジネス社会で求め られるビジネス ・リーダー シップを養成す る」 こ
とも誼 っている。
立教大学 (私立一般方式 :62.5)
立教大学経営学部 は、少人数 クラスでのグループワー クを中心 とする教育 を謡 い、特 に国際経営学科 で は、BBL(バ イ リンガル ・ビジネス リー ダー ・ プログラム)における英語重視 の方針 を前面 に押 し出 している。BBLは、「高 大産連携 による英語 ・ビジネス教育の融合〜国際通用性 の高いバ イ リンガル ・
ビジネス リー ダーの育成強化」 に取 り組 むプログラム とされ、「専 門知識 を 英語でイ ンプ ッ トし、 ビジネスの現場で、英語で議論がで きる」人材 の育成 を 目指 している。「日本 にいなが らに して、経営学 を英語で学 び、英語で プ レゼ ンテー ションやネゴシエー シ ョンで きる力」 を育てる教育環境 の整備 を 目指 している。
ProjectPaperNo.お
名城大学 (経営国際経営A・B方式 :47.5)
教育方針 を、「企業経営の国際化 に対応 し、世界諸地域の政治 ・経済 ・社 会 ・文化 を含む続合的な視点、国際的に活躍す る専門職業人を養成するため、
多様 な外国語教育 と海外研修、情報教育を行 う。経営の本質を理解 した うえ で、国際人になるための知識 とセ ンスを徹底強化す る。」 としている。その 教育の特色 として、「海外研修 と多様 な外 国語教育 によ り国際的な活躍 を目 指す。」 ことと
「 1
年次か らのゼ ミなど徹底 した少人数教育により、国際人 と しての豊 掌カ や情報処理能力、国際 コミュニケー シ ョン能力 を高める.」 こ とが、挙げ られている。立命館大学 (経営 ・国際経営A方式55.0)
経営学部国際経営学科 は、国際経営 を教育研究 し、高い教養 と経営学の専 門知識 をもち、国際経営に関する問題発見な らびに問題解決能力、広い視野 で異文化 を理解 し尊重する能力、国際社会で必要 とされる相互理解能力 を身 につけた人間を育成する事 を目的 とする。
国際経営学科 のカリキュラムポ リシーは、「国際的に通用す る論理的思考 力及びコミュニケーション能力 を備 えた人材 の育成 を目指す。国際的なビジ ネスコミュニケーションに欠かせ ない国際標準の経営学お よび関連専門分野 を日本語、及び外国語 (英語、中国語、朝鮮語、 ドイツ語、スペイン語 など) により習得する。 これに加 えて、外国語能力 にとどまらない、 より広い意味 での異文化間コミュニケーシ ョン能力 を習得す る。 このため、展開専門科 目 を5つの科 目群 に整理するとともに、専門外国語科 目を設置す る。
これ らの大学の教育理念 ・目標 を見比べて明 らかなことは、偏差値の高低 に関わ らず、「国際」 と銘打った経営学部 は どれ も、外 国語教育、特 に英語 教育重視の姿勢 を鮮明に打 ち出 し強調 していることである。本学部では、教 育 目的を実現するための4つの教育 目標の2番 目に、「各国の経営風土におい て活躍で きるための教養 と語学力 を修得すること」 とある。
r国際経営学科英語力強化プログラム」蹟築を目指して
4. 各大学の英語教育システム
この節では、前節で取 り上げた大学の英語教育課程の特徴 を具体 的に紹介 したい。 ここに紹介する各大学経営学部の英語教育に関する情報は、各大学 のホームページと、そこに公開されているシラバス、大学基準協会 による認 証評価報告書 などか ら、関係する個所 をまとめた ものである。詳細 について は、各大学の公式ホームページを参照 されたい。
明治学院大学
明治学院大学の経済学部は、経済学科、経営学科、国際経営学科 の3学科 か らなる。 ここでは国際経営学科 の英語教育に関する部分のみを、神奈川大 学経営学部 (以下、本学部)との比較 を交 えて記す。全学共通科 目として1年 次に 「英語 コミュニケーション」 とい う週2回の授業がある。2年次以降にな ると 「専門外国語科 目」と呼ばれるカテゴリーの下に 「ビジネス外国語」、「英 語研究」、「英語特別研究」等 と名付 け られた英語科 目が設置 されている。 こ れ らの科 目は、一般英語 といった感 じの 「英語 コミュニケー ション」に比べ ると、授業内容がやや特定 されている。「ビジネス外 国語」 は、学生個人が 日本文化 と異文化の違いを意識 して個人的に発言す る機会 を多 く持たせ よう とい う授業である。「英語研究」 は、西洋芸術、時事問題
、TOEI C
テス トな どとい うような色 々なテーマ を特定 して行われる英語の授業である。「英語 特別研究」は、 TOEFL
のスコアを伸 ばす事 を目的 とした授業である。その他、「経済英語」「経済事情」等の科 目が設置 されてお り、 これは、英語の原書講 読やマスメディアの英語情報 を日本語に翻訳す る事が中心の授業である。定 期的な授業内での英語教育 とは別に、「国際研修 プログラム」「海外 フィール ドスタデ ィー」等 の海外実習的な科 目が置かれている。 また、夏季 に6日間 集中的に実施 される
「 TOEFL
集中講座」が1
クラス2 0
人程度のクラス編成で 行われているようである。各授業が対象 とする学生の学力 についての客観的なデー タは入手困難であ ると思われるが
、TOEI C
対策の授業の 目標が7 3 0
点 と設定 してあるのは、一 つの判断材料 となるか もしれない。PrqjectPaperNo.23
本学部 との比較 とい う観点か ら述べ ると、一番大 きな違いは、1年次に過 4回の授業 を受講 し2年次には選択英語科 目が週2コマだけ置かれている1年次 集中型 と言える本学部に対 して、明治学院大学では1年次では週2回のみ授業 を行い、2年以上で履修する英語の科 目が 「専 門外 国語」 として設置 されて いる分散型 といえる点である。本学部 としては、2年次 において選抜 された 一部の学生 に対 して週
4
回のTOEFL
対策 を 目的 としたネイテ ィブによる授 業を行 っているが、その他大多数の学生に対 しての英語学習の機会が非常に 限 られているのが現状である。「専門外 国語」 と言 って も、内容的に トピッ クスが国際経営に直接関わるもの とは限 らず、本学部の英語授業で も扱 って いる一般的な トピックス と大 きな違いは無い ようである。 また、経済 ・経営 関係の専門科 目の英語による授業 は見当た らず、「経済英語」
「経済事情」等 の科 目も、 日本語ベースの授業 と言える性格 の ものであ り、いわゆる英語 に よって行われる授業の数 という点では、本学部 と大差 はない ようである。明 治学院大学には、国際学部があ り、国際交流の推進 をその基本方針 としてい るが、その学部で も英語 による授業 を履修する 日本人学生の数の少なさが指 摘 されている。TOEI C
対策のクラスに設定 された7 3 0
点の 目標 は、本学部の 2年生 (ただ し、上級英語履修者)に設定するのにも現実的な目標であろう4。横浜国立大学
横浜国立大学の経営学部は国立大学唯一の経営学部であ り、経営学科、会 計 ・情報学科、経営 システム学科、国際経営学科の4学科か らなる。英語教 育の体系 的な運営 を担 う英語教育部 とよばれる7名 ほ どの教員が所属する組 織があ り、テキス ト選定、時間割作成、非常勤講師 との連絡などの様々な教 務関連の仕事 を行 っている。
1年次には、「英語実習」と呼ばれる科 目がW (ライティング技能)、S(スピー キング技能)
、L R
(受信技能 :リスニングとリーディング)というように技能 別に3種類設置 されている。「英語実習」は、 コミュニカテイブな一般的英語 4異なる英語試験 間の換算法は一定ではないが、英検準1級がTOEICの730程度ではないかと 思われる.本学部上級英語の学生の大半が英検2級(TOEIC540‑640)のレベルと思われる.ち なみに、2010年度上級英語クラスに所属 していた1年生3人の2月実施のTOEICテストの得 点は、それぞれ725、650、565点であった。
「園際経営学科英語力強化プログラム」璃築を目指して
運用能力の向上 を目的 とす る、それぞれが週1回の1単位の科 目である。又、
外国人教 師担当の 「英語実習」では、習熟度別 クラス編成 を行 っている。2 年次には、ス ピーキ ングとライティングが統合 されて 「英語実習
WS
」 と 「英 語実習LR」が1年次の教育内容の発展形 として設置 されているが、さらに 「英 語演習」 とい う週1回2単位の科 目が置かれてお り、専門領域 と結びついた英 語運用能力の向上 を目的 とす るものであるが、その内容 は、文化的な トどツクスや時事 ニュースな どを多角的に学ぶ もの
、TOEFL
などの外部 テス トの 対策 を目的 とした ものなど多様である。1‑2年次の 「英語実習
」
「英語演習」で週3回の英語授業 を2年 間行 ったこ とになるが、 さらに3‑4年生のみを対象 に した上位英語科 目も設置 されてい る.英語によるプ レゼ ンテー ションを学ぶ もの、TOEFL
iBT
のス ピーキン グ部分 を トレーニ ングするもの、アカデ ミックスキルを身につける事 を目的 とするものなどがある。ネイティブの教員 による演習は、英語 による異文化 論の講義 といえるもの もある。「経営の英語」 とい う科 目は、 日本語ベース の授業であるが、英語の情報 を通 じてビジネス英語 を学ぶ ものである。 また、留学生のために開講 されている英語で行われる国際交流科 目は、 日本人学生 も一緒に受講で き、留学生 と日本人学生の交流の場 となっている。特徴的な 科 目としては、実際に海外 (例 :英国エ ジンバ ラ大学 など)に出向いてプレゼ ンテーシ ョンやディベー トを開催 して、英語 を用いる体験 をする科 目などが ある。 また、英語教育部が、過3日の専任教員による学習相談室 を開いている。
2年次必修の 「英語演習」の課外の 自習課題 として、「アルクNetAcademy」
を用いたe‑ラーニングを取 り入れている。 これは
、TOEI C
対策の 自習プログ ラムである。英語教育部 を中心 に教材研究が行われ、大学独 自のテキス ト(ス ピーキ ン グ及 びライティング用)やテス トを開発 し、授業内容の標準化 を推進 してい る。 また、全学の統一テス トを実施することで、 クラス間の教育効果 を数値 として把握 し、成績評価の正確 さと公平 さを確認 している。更に、担当者 に「成 績評価のガイ ドライン」 を配布 し、評価項 目と評価基準 を示 し、成績評価の 標準化 に努めている。英語教育部 という全学の英語教育 を統括する組織が有 効 に機能 している様子が伺 える。
PrqjectPaperNo.23
本学部の大多数の学生に対 して1年間、選抜 された学生 に対 しては2年間行 われる英語教育 に比 して、横浜国立大学の英語教育プログラムは、4年間を 通 して段階的に難易度の高 くなる科 目が体系的に整 え られていると言 える。
両大学間には対象 とする学生の学力に相当の違いがあるが、教育課程上 にお いて も、横浜国立大学の一般的な学生の英語科 目の修得単位数は本学部生 と 比べてかな り多い と考えられる。ただ、横浜国立大学で も 「英語実習」 とい う単一の科 目名で均質の授業 を全学生 に行 うことが難 しくなっているのか、
英語教育部では、プレイスメン トテス ト実施についての計画が進行中である。
この点は、既 に現行 カリキュラムの立ち上げ時点で 「英語Ⅰ〜ⅠⅤ」 といった 科 目名で同質の授業 を多様 な学力の学生 に一斉 に行 うことがで きな くな り、
プレイスメン トテス トによるクラス分けを行い、「基礎英語〜上級英語」 と いう習熟度を表す科 目を設置 した本学部 との実情の違いを物語 っている。
玉川大学
玉川大学経営学部は、観光学科 と国際経営学科か らなる。1年次前期 に 「イ ングリッシュコミュニケーシ ョン
Ⅰ
」後期 に 「イ ングリッシュコミュニケー ションⅠI」が必修科 目として置かれている。玉川大学では、1時限が100分の 授業が基準であるが、1年の前期 と後期 にそれぞれ週2回100分の英語の授業 があることになる。2年次には選択科 目として、「イ ンテンシブ ・イングリッ シュ ・コミュニケーションⅠ
」及び 「インテンシブ ・イングリッシュ ・コミュ ニケーシ ョンⅠⅠ」が、それぞれ前期 と後期 に設置 されている。 これ らの英語 科 目の単位は4単位で、1年の終了時に必修科 目として8単位、2年次に選択科目として8単位履修する。
国際経営学科の大 きな特徴 として、英語の中学 ・高校教諭一種免許が取得 で きる点が挙げ られる。教職科 目として経営学部が設置す る科 目として、イ ングリッシュ ・ワークショップ、音声学、英語史、言語習得論、メディアイ ング リッシュ、意味論、 イングリッシュグラマー等の英語学関係 の科 目や、
イギ リス文学、アメリカ文学などの文学の科 目がある。
前記の ように、玉川大学経営学部では、1年次週2回の英語授業で1年次終 了時に8単位修得で きるが、本学部では、過4回の授業で8単位である。1時限
「国際級営学科英語力強化プEjグラム」構築を目指して
の長 さが玉川大学では100分 なのに対 して神奈川大学 は90分 なので、玉川大 学で1週間に200分行 う授業 に与 えられるの と数字の上で同 じ単位 を取得する ためには、神奈川大学では360分が必要だ とい うことになる。
経営学部の学生には適用 されないが、他学部ではTOEFL500点、あるいは TOEIC600点で英語 コ ミュニケー シ ョン4単位が免除 される制度がある。本 学部での4単位認定 には、TOEFL530点、TOEIC675点が必要である。
立教大学
立教大学の経営学部は2006年 に設置 された新 しい学部であ り、経営学科 と 国際経営学科か らなる。2004年 に大学基準協会 による認証評価 を受診 して お り、それに基づ いた改革が加速 した と考 え られ る。新 しい学部 な らでは の革新的なカリキュラムを組んでお り、経営学科 にはBLP(ビジネス ・リー ダー シ ップ ・プログラム)、国際経営学科 にはBBL(バ イ リンガル ・ビジネ ス リーダー ・プログラム)と呼 ばれるプログラムがある。両 プログラムは、
文部科学省 に よ り、「質 の高い大学教育推進 プログ ラム」 ‑教 育GP(Good Practice)プログラムと認め られた。
特 に国際経営学科のBBLプログラムは、英語 コミュニケー ション能力 をも ち、国際環境で活躍で きるビジネス リー ダーを育成することを目的 としてお り、少人数制授業(1クラス25名以下,演習は15名以下)をカリキュラムのコア に位置づ け、専 門選択科 目の約3分 の2を英語で開講す る。 また、Overseas EAP(EnglishforAcademicPurposesを目的 とした短期留学<3週間>)、中 期 ・長期(1‑2セメス ター)の留学 プログラムな ども積極 的に提供 している。
EAPには、国際経営学科 の学生全員が原則 として参加 す る。 中 ・長期 の留 学生 には行先 に よ りTOEFL(iBT)80点、ITP500‑550点程度の最低基準が ある。国際経営学科 を卒業す る約20%(全学部では約10%)の学生が、在学中 に6カ月間あるいは1年間にわた り海外の大学に留学する機会 を提供すること に している。さらに希望者 には海外 リーダー シップ研修、海外 インター ンシッ プといった海外研修 を体験で きる機会が提供 されている。
一般入試以外 の方法で入学 して くる学生 も含 めた学部の 「求める学生像」
として、セ ンター入試において少な くとも80%以上の正答率 を獲得で きる程
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度の英語力 を持 ち、特 に国際経営学科への志望者 は、少 な くともGTEC5for STUDENTS600点以上、TOEIC500点以上、実用英語技 能検定2級 のいず れか を取得 していることが望 まれ る。入学前学習 として、RikkyoEnglish Onlineと呼ばれるE‑ラーニ ングシステムを用いた英語学習 を課 している。
英語 による授業 は、い きな り国際標準 の授業内容 を英語で行 うとい うも ので はな く、学生の英語力 に応 じて語学的特徴 の よ り強い ものか ら徐 々に 専 門知識 を扱 う科 目に進 んでい くとい う設定である。主 に国際経営学科 の 学生 を対象 に、英語で専 門科 目を段 階的に履修で きるカ リキュラム(Basic Courses+ESP、ShelteredCourses、Mainstream Courses)が設置 されている。
この段階的な英語履修 システムの詳細 は以下の様である。
国際経営学科では、国際経営学の専 門科 目を2年次後期か ら段階的に英語 で履修で きる能力 を育成す るために、全学共通 プログラムにおける 「英語 (EnglishforGeneralPurposes)」か らスター トし、1年次夏季 に 「Overseas EAP」 とい う科 目で海外 の提携大学 で ビジネス英語 の基礎 を集 中的 に学
び、1年次後期 には 「EAP (EnglishforAcademicPurposes)1」、2年次前 期 には 「EAP2」 と段 階的に レベルア ップす る英語 コ ミュニケー シ ョン科 目を履修す る。2年次後期 には専 門教育科 目担当教員 と英語教育担当教員が 連携 し、やや易 しめの英語 による専 門教育科 目(BasicCourses)とその科 目 に対応する 「ESP (EnglishforSpeci丘cPurposes)」の授業 を同時に受講す る。3年次か らは、"ESP"はな くな り、講 師が易 しめの英語で講義 をす る ShelteredCoursesと、英語圏の大学での講義 と同 じレベルの英語で展 開 さ れるMainstream Coursesを受講す るのが標準的履修方法である。 なお、3年 次の講義では受講者の半数近 くが留学生 とい うことも珍 しくない。 この履修
システムを図示 した ものを立教大学ホームページよ り以下に転載する0
5GTECは、ベネッセコーポレーションとベルリッツ コーポレーションの共 同開発による、ビジネスシー ンで役 立つ英語 力を測 定する事 を目的としたオンラインテストである0
「国際縫営学科英語力強化プログラム」蹟築を目指して
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ユラムEGP卒業要件単位124単位は、全学共通カリキュラム科 目34単位設定 と、専門 教育科 目90単位で構成 される。全カリ科 目34単位のうちの言語教育科 目14単 位が必修である。ただ し、英語以外のもうひとつの外国語 も必修科 目であ り、
平易な会話、読み ・書 きがで きる事 を目的 とする。英語 ともう一つの外国語 の合計単位が14単位である。
また、 経 営 学 部 は欧 州 の大 学 認 証 機 関EFMDの メ ンバ ー で もあ り、
EAPお よ びESPに お け る教 育 効 果 をCommonEuropeanFrameworkof Referencefor Languagesの基準に合わせて規定 している。各授業科 目の到 達 目標が、具体的な技能のチェックリス トの形式で示 されている。
学生の レベルの高さや、教育機関としての知名度などの違いを考慮する必 要はあるに して も、4年間通 じての学生の進歩に合わせた英語力養成のシス テム、短 ・中 ・長期留学の機会、語学 と専門の間での担当者の協力体制、外 部基準 を取 り入れた一定の教育 レベルの保障など、羨 ましいか ぎりであ り、
本学部の将来構想を練る上で、参考にするべ き点は多い教育課程である。
名城大学
名城大学の全学共通教育部門で開設 されている外国語科 目は、英語, ドイ ツ語,フランス語,中国語, 日本語 (留学生対象),ハ ングル,スペイン語 と 多岐にわたる。
英語については.「基礎
」
「初級IJ
「初級Ⅱ 」
「中級」
「上級」の5段階の習PrqjectPaperNo.23
熟度別クラス編成か らなる 「ステ ップ制」 を採用 してお り,学生 は入学時に 行なうプレイスメン トテス トの結果によって,いずれかのステ ップの科 目を 履修す る。ステ ップ① に区分 された学生 は英語基礎Ⅰ・Ⅱを履修 し,毎週2
コマ15週の授業 をもって2単位 としている。ステ ップ(参〜⑤ に区分 された英 語初級Ⅰ・Ⅱ,英語中級Ⅰ・Ⅱ,英語上級Ⅰ・Ⅱについては,毎週1コマ15 過の授業 をもって1単位 としている。各ステ ップは合計4単位の科 目か らな
り,その4単位 を修得 して次のステ ップへ進むことになる。「基礎」と 「上級」
を除 き,週2回の授業の うち1回は 日本人教員による 「読解力の向上」 に主 眼をお くコース, もう一つは,外国人教員による 「コミュニケーション ・ス キルの向上」 に力点 をお くコース となっている。「基礎」 クラスは、同一教 員による週2回の授業が行われている。
また,交換留学生 として海外の提携校で学んだ学生 には,外国語関連科 目 の単位 を認定 している。
TOEICなどの語学試験の受験 を奨励 し,TOEICについては,年3回の団 体特別受験 (IP)を学内で実施 し,受験料の補助,一定のス コアを取得 した学 生への単位認定,受験結果 を学科 目の評価 に平常点 として組入れることなど を実施 してい る。TOEIC500点以上 で英語科 目2単位、600点以上 で4単位 の 科 目認定 をしている。
なお,国際経営学科では、外国語 を重視 し.経営学科 と同様の8単位 に加 え, 英語科 目,初修外国語科 目の中か らさらに8単位の修得 を義務づけている。
さらに、専 門部門に 「ビジネス英語
」
「海外 フィール ド実習」
「海外 フィー ル ド演習」
「国際 フィール ドワーク」等の科 目が開設 されている。主に留学生 に対 してであるが
,
「(特)現代 日本経済論」「 (
特)現代 日本社会 学」などの 日本の社会文化面,経済面について理解するための科 目をすべて 英語で開講 している。習熟度別クラス編成 とステ ップ制の適用 など、本学部 と非常に良 く似たシ ステムである。ただ、4単位修得の後、 自動的に上位の レベルに上が って履 修で きる点は、本学部でプ レイスメン トテス トの基準点をクリアすることを 条件 としているの と異 なっている。 また、半期 ごとのプレイスメン トテス ト は行 っていない ようである。 この偏差値 レベルの大学で、第2外国語が必修
r匡l際経営学科英語力強化プログラム」構築を目指して
となっているケースはそ う多 くない と思われるが、「国際」の意味づけが複 数外国語の履修 と結びついている1例である。
立命館大学
2005年度に財団法人大学基準協会の認証評価 を受診 した際の評価報告書に は、経営学部について、「国際交流 に関 して、経営学部固有のプロジェク ト は少 な く、学内の他学部に比べて、国際化の点においてやや立ち遅れの感 を 否めない。」 との記述がある。 しか し、2006年 に、経営学部 に 「国際経営学科」
が設置 され、国際化への取 り組みを加速 させた ようである。国際経営学科の 特色 ある教育 として、原則 として学生全員が卒業 までに各 自の実力に合わせ て短 ・中 ・長期 (数週間か ら1年)のいずれかの留学 をす る経営学部独 自の制
皮( BS A:
ビジネス ・ス タデ ィーズ ・アブロー ド)を中心 とす る国際教育 プ ログラム(GlobalBusinessLeadershipProgram)がある。英語 と中国語 を軸 に、外国語で経営学 を学ぶ力 を滴養することが 目的であ り、経営専 門知識の 習得 に重点が置かれている点が、全学の留学プログラムと異 なる。留学の効 果 を高めるために、その事前 ・事後の教育 を行 ってお り、留学前 には、週5 回の少人数での必修外国語授業、e‑1earningの 自学 自習 システムの活用、専 門基礎科 目と必修英語 「英語経営学入門」で経営学の基礎 を学修 し、留学後 には、英語で国際経営の専門科 目を受講する。英語関係の科 目としては、「外国語科 目」 としての英語科 目(e‑Learning利 用 とTOEIC,TOEFLによる到達度検証 を行 う、少人数編成 の クラス< ライ ティングは15人 >)、「専門外国語」 としての英文会計入門、英語 ワークショッ プ、国際 ビジネスコミュニケー ション、国際経営事情、英文経済 ・経営記事 などの科 目、「外国語に関する科 目」 としてのInternationalManagement(グ ローバル化が進む中で、多 国籍企業が営む今 日のマネジメン トの状況につい て、英語の文献やケーススタディを用い、英語で理解 し発言がで きるような 環境で学ぶ。)などの科 目が開講 されている。
本学部同様、学部単位で運営する留学プログラムに 「国際経営」の特徴付 けを見出そ うとしているように思える。ただ し、その規模 は、留学する学生 数だけではな く留学期 間において も、本学部の
S A
プログラムをず っ と上回PrqjectPaperNo.23
るものである。英語以外の外 国語 を中国語 に絞 っている点 も特徴的である。
留学後の英語で学ぶ専 門科 目の授業が準備 されている点は、本学部が見習 う べ きことのひとつであろう。
5. 神奈川大 学経 営学部の英語履修モデル
本学の英語履修の システムでは、習熟度別の英語科 目が設置 されてお り、
英語 を選択する学生は、前期 ・後期それぞれの学期 にむけて行 なわれるプ レ イスメン トテス トを受験 し、その結果 にもとづ き、「基礎英語
」
「初級英語」「中級英語
」
「上級英語」のいずれかの授業科 目が各学生の履修可能な科 目と して指定 される。各 レベルが更に成績により細分化 されてお り、例 えば中級 英語 にはプ レイスメン トテス トの成績順 にa〜dの4クラスがある。各習熟度 別科 目において、前期 は例 えば、「初級英語Ⅰ(90分の授業が週2回2単位)」 と「初級英語ⅠⅠ(90分の授業が週2回2単位)」、後期 は 「初級英語HI」 と 「初級英 語ⅠⅤ」 とい うように、過4回の英語の授業 を1年間履修 させて、8単位 を卒業 要件単位 として修得することになっている。学期の変わ り目のプ レイスメン
トテス トの受験結果により、学生の所属するクラスはその都度変化するので、
より上位 レベルのクラスに配属 されるべ く努力す ることが期待 されている。
従って、前期 と後期では学生の所属す るクラスの習熟度 レベルは異なる可能 性がある。8単位 を超 えて履修す る単位 は選択科 目として卒業要件単位の一 部 と認め られるため、上級 レベル以外か ら学修 を始めた場合 は、だんだんよ り上位の レベルを目指 して単位 を積み重ねなが ら複数年に渡って学習するこ とも可能である。「上級英語」と「中級英語」の単位 を修得 した学生に対 して、
「選択英語 (中級)Ⅰ〜ⅠⅤ
」
「選択英語 (上級)Ⅰ〜ⅠⅤ」が選択科 目として2年次以 上を対象 に設置 されている。以下は、履修要覧に も掲載 されている英語科 目 履修モデルの図である。「匡順モ経営学科英語力強化プログラム」構築を目指して
く履修条件> <履修可能英語科 目>
1年前期
l プレイスメントテスト受検級色というようにアルファベット4上級〜基礎レベルが指定される.各レベル内はさらに成鎌瀬にクラス分けされ.瀬に指定される.のプレイスメントテストにより、月オリエンテーション期間中上級a,中 1 l 上級英語 (.Jl l 中級英削 .(,
l 基礎英梓 川
l 初級英語 卜ⅠⅠ
1年後期
l プレイスメントテスト受験前期終 了時 (7月)実施のプレイスメントテストによ。、新たにクラス指定 】
l
上級英語 1".Nl 中級英桔 M.tV
l 基礎細 "..V
l 初級英語 Hl.Ⅰ∨
プレイスメントテスト受験
1年次同様.前期 ・後期ともプ レイスメントテストを受験
<対象者 >
①修得済み科 目よりさらに上 位グレード科 目の受講資格を 得ようとする者
②これまでに何らかの理 由で 必要な英語科 目の単位修得 ができなかった看
中級英語2単位以上 修得経験者
上級英語 Hl/日日
V
中級英語 H l/1ⅠH V
基礎英語 l・Il/ⅠⅠ(・lV
初級英 語 日Ⅰ/HH V
選択英語 (中級) 卜
ⅠⅠ/ltトlV
TOEFL対策は、スコアアップ を目指す、遇4回5時限開講 の少人数集中授兼で上級美 音吾の8単位を持つ各クラスで の成績優良者が対象。(要事 前相談)
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6. 週 4 コマの少人数制授業の意味
週4回1年集中型の履修形態の本学部では、2年次以降の英語力養成の方法 を考える必要があるが、以前のカリキュラムのように、又、多 くの他大学の カリキュラムのように、週2回の授業 を2年間続ければ良い と言 う意見 もある。
英語以外の外 国語担当者か らは、英語 と同様のシステムを採用 したため不都 合が多いばか りか、効果が無い とい う意見 もあると聞 く。ただ、 どの言語 に せ よ週2回より4回の授業の効果が少 ない ということは考 え辛 く、多 くの批判 の真 の理由は、2年次以降の学習機会の確保が なされない とい う問題 に尽 き るであろう。
英語の授業 を週4コマにすることには、少な くとも以下に述べ る様 な利点 がある。週4回の履修制度 は、学生 を英語に頻繁に触れ させ ることで学習 を 習慣化 させ基礎力 を身につけさせ ることを意図 して実施 されて きた。入学 し て くる学生の学力 を考 えた場合、特に反復練習 と記憶が大切である語学の場 合、長期の休暇を何度 も間にはさみなが ら週2回の授業 を2年間続けるよりは、
週4回の授業で比較的短期 間に基礎力の養成 を図るほうが有効ではないか と いう考え方が根底 にある。教育年数を無視 して、過4回の授業では週2回の授 業に比べて余裕 を持 って教育内容 を組み立てることがで きると主張す ること
にあま り意味はない と思われるか もしれない。 しか し、後述するようにここ でいう週4時間で生 まれる余裕 とは、実用的な英語教育の観点か らは、コミュ ニカテイブな教育内容を授業で扱 う時間が取れるか否かを決定する非常に重 要な要素なのである。
半期制の下での週2回だけの授業ではその両方で同 じ事項 を扱 うことがで きない。例 えば、基本文法 を教 える場合、過2回 しかない授業の両方 を文法 の学習だけに当てる訳 にはいかない。そのため、学習すべ き多 くの単元を週 1回の半期15回程度の授業の中に無理に納めて教 えることにな りがちである。
その ような状況の中で、週1回だけを文法重視 の授業 にす る場合、be‑動詞、
一般動詞、人称代名詞、疑問文、時制などといった数多 くの単元 を無理や り 12‑13回程度の枠 に収めて指導 した り、多 くの単元 を割愛 した りすることに な り、仮定法や複数の文の連続性 などといった文法的に比較的高度な単元 ま
「国際経営学科英語力強化プログラム」構築を目指して
でカバーす る時間を取 ることがで きないのが普通である。 どうにか扱 える単 元に して も、例 えば時制 を扱 う場合な らば、比較的複雑 な未来進行形や過去 完了形などを扱 う時間は十分に取れず、広 く浅 く中学高校での既習事項 を復 習するように成 らざるを得ない。学生の学力低下 に伴い 「既習事項」 とい う 範噂 自体が怪 しくなってお り、多 くの学生 は中学 レベルの初心者的学習が必 要であるため、おお よそ週1回の授業では文法事項 の基礎 を学ぶのに十分 な 時間が取れず中途半端な学習で終わって しまい、文法知識が基礎力 として蓄 積 されない恐れがある。週2回の場合、例 えば基礎文法事項の習得 に30回の 授業 を要す るとすれば、半期 ではな く1年間を必要 とす ることになるが、そ の場合、期間の夏季休暇などが入 り、基礎文法力が定着する前 に忘れ られて
しまい振 り出 しに戻 る危険性が高い。
週4回少人数制授業の余裕が生むより大 きな利点は、授業で扱 えるアクティ ビティーの種類が非常 に増 える点である。週2回の授業では、2回 とも文法の 授業 に費やせ ない ことを述べ たが、過4回の場合 はそれを行 った うえで、更 に様 々なアクティビティーを行 うことが可能 となる。 プ レゼ ンテーシ ョン、
インタビュー、長文の作文指導 などとい う種類の トレーニ ングは連続的な個 人 レベルでの指導が不可欠であ り、効果 を得 るためには週2回程度の授業 は どうして も必要だ と思われるが、その種のアクティビティーを文法学習、読 解練習など基礎的な学習 と並行 して行 えるのが、週4回の授業の利点である。
現行 カリキュラム以前 には実施で きなか った様 々なコ ミュニ カテ イブな内 容の授業が試み られる様 になったのは、週4回の システムになったか らであ る6。週2時間 しかない場合 に、その両方 をコ ミュニカテ イブなアクティビイ ティーを行 う授業だけに当てて しまうことは、文法の場合 と同様に、普通で きないことである。
更に、過4回の授業では、学生 どうLが非常 に仲良 くな り、担当教員 も週 に2
6英語によるプレゼンテーションや個 人インタビューなどは比較 的高度な言語運用能力を育成する 訓練であり、上級レベルの授業ほどそのウエイトが重くなると考えられる。初級レベルでは、文法や 基本単語の学習を中心とする基礎 力養成のウエイトが重く、コミュニカテイブな言語 活動 は自己紹 介などのような単純なアクティビティーとして、むしろ授業の付 随的な部分となる傾向があると思われ る。この点は、コミュニカテイブな授業の実践を重視する英語の担 当者と、初心者に基礎を教える ことが主な他外 国語の担当者の間で、週4時間の体制に対する考え方が異なる理 由の一つかも知 れない。
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回同一学生グループを担当することも多いので、特 にコミュニカテイブな授 業運営が非常 に効率的に行 えるようになるとい うことである。FYSなども少 人数ではあるが、週1度 しか授業が無いのに比べ、語学の授業では週 に4回顔 を合わせ るので、 クラスの一体感が非常 に高 まる。語学授業が大学入学直後 に交友関係 を築 く重要な場 を提示 していることは、付随的な利点 とも言える。
7. プレイスメントテストの示す教育効果
プレイスメン トテス トの結果 を教育効果 と結びつけて論 じる場合 に、最初 に注意 を要する点は、プレイスメン トテス トは学生の力を図る万能な基準で はない ということである。それはあ くまでクラス編成の道具に過 ぎず、教育 内容の評価 にどの程度有効 なものであるかは分か らない。 プレイスメン トテ ス トでの得点がア ップすることを目的に組み立て られている授業は一つ もな く、その受験指導的なことも一切行われていない。 また、テス トの内容はマー クシー ト方式であ り、記述部分 は皆無で、測定で きる技能 も限 られている。
従って、前述 したような色 々な方法で試み られているコミュニカティプな活 動が、プレイスメン トテス トの得点に直接反映 されるとは限 らず、それを理 由に授業におけるコミュニカティブアクティビティーの重要性 を否定するこ とは決 してで きない ということである。 しか し、英語教育のアカウンタビリ ティーは、避けて通ることので きない問題であ り、教育効果 を実証的にチェッ クす ることも重要である。それゆえここで述べ た注意点 を喚起 した うえで、
以下に関連データを示す。
以下の表 は、2011年度経営学部及 び理学部入学生の うち、1年間の英語の 授業 を履修す る前の入学時 と、履修 し終 えた2012年の1月末 に、同一のプ レ イスメ ン トテス トを2回受験 した学生の人数、試験 の平均点及びその得点差 を示 している。両学部 とも、入学時にはほぼ全員がプ レイスメン トテス トを 受験す る。同一テス トを2度受験 した学生 グループの全受験者 との相関性 を 見るために、全受験者数 とその平均点 も表に示 してある。 プ レイスメン トテ ス トは200点満点である。
「園際縫営学科英語力強化プログラム」構築を目指して
経営学部 理学部 情報 化学 生物 総理
両テス ト受験者数 113 235 79 60 46 50
2011.4テス ト平均点 91.6 91.6 90.4 96.1 93.4 86.5 2012.1月末 テス ト平均点 99.2 95」4 93.7 102.3 99ー5 85.9 得 点差 +7.6 +3.8 +3.3 +6.2 十6.1 ‑0.6
2011.4テス ト全受験者数 4912 378 102 104 94 78
現在、理学部では経営学部 と同様に習熟度別のクラス編成を行いほぼ同 じ 環境で授業 を行なっているが、英語が週2回の1年間のみ必修(「基礎〜上級英 語Ⅰ/ⅠⅠ」の4単位)というカリキュラムである。情報、化学、生物科学、総合 理学プログラムの3学科1コースの うち、情報学科だけは、2年次 も英語が卒 業要件であ り、学生 は基本科 目の 「基礎〜上級英語ⅠⅠⅠ/ⅠⅤ(4単位)」か、専 攻科 目の 「科学技術英語」かの どちらかを履修 しなければならない仕組みで ある。他の学科 ・コースでは、2年次の英語科 目は選択科 目としての位置づ けであるが、多 くの学生が 「基礎〜上級英語ⅠⅠⅠ/Ⅰ
Ⅴ
」 を選択する。そのため、多 くの理学部の学生が、2年次におけるクラス編成のために1年次の後期終了 時にプレイスメン トテス トを受験するのである7。そのテス ト問題 は1年次の 入学時に受験 したプレイスメン トテス トと同一の問題である8。つ まり、理 学部の多 くの学生、特に情報学科の学生の大半について、週2回1年間の授業 の前後に同一問題の試験 を受けた結果のデータが入手で きる。経営学部の学 生の場合 も、上級英語履修者以外 は、2年次以降に履修 を続けようとする場 合には、1年次の終 りに同一の試験 を受験するので、 こちらについては過4回 1年間の授業の前後のデータということになる。理学部の成績結果 と経営学
72012年 の理学 部 各学 科の英語ⅠⅠⅠ履修 のためのプレイスメントテスト受験 率 は、情 報(77%).化 学(58%),生物(49%).総合理学プログラム(64%),理学部全体(62%)であった.経営の受験 率は 23%であった。
8一般に、6か月程 度の期 間を超えると、同一 問題 を英語力判 定に使用 しても、前 回受験 の経候 が2度 目の受験 時の得 点に影響 しないと言われている。 同一 問題 を利用するため、試験 実施 にあ たり問題の回収作業などは、厳密 に行っている。
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部の成績結果 を比べ ることにより、週2回の授業 と週4回の授業成果のある程 度の比較が可能 となる。
表 を一見 して言 えることは、1年間の授業の前後での得点差が少 ない とい うことである。その範囲は、経営学部の点差+7.6点 と、総合理学プログラム の‑0.6点の間である。英語の1年間の授業の後で、プ レイスメン トテス トの 平均点が劇的に上昇するというようなことは無 く、受験者全体 について言え ば、 どうにか入学時の得点 を維持 しているとい う感 じである。 また、得点差 がマイナスになっている総合理学プログラムの結果は、入学時の得点 を維持 するだけで も容易ではない とい う現実が伺 える。
単純 に両学部の2度受験のグループを比べれば、受験者の総数が違 う(経営 113, 理学235)が、4月の入学時点での得点が両 グループとも91.6点で同 じで ある。経営学部のグループは、学部全体の平均 より1.6点(93.2‑91.6)低 いグ ループであ り、理学部のグループは、逆 に平均 よ り0.5点高いグループであ る。1年後 に週4回授業 を行 った経営学部のグループの得点変化 は+7.6であ
り、週2回の理学部グループの+3.8の2倍である。
受験者 を個人的に見ていけば、非常に得点が上がる者、その反対に下がる 者、ほとん ど変わ らない者がいるのであ り、結局は各学生の学習意欲が問わ れるのである。学習意欲 とい う点に関係す ることであるが、2月の試験 は情 報学科の学生だけが卒業要件単位 として2年次 に英語 を履修す るために義蕃 的に受験 している(いやで も受験せ ざるを得 ない)のであるが、理学部の他の 学科や経営学部 は既に卒業要件 を満た したうえで更に履修 を続ける積極的な 目的で受験 している学生か、1年次に何 らかの理由で英語の履修 に失敗 して、
再度1年次 とは別の新 しいクラスを割 り振 って もらうために受験 している学 生かの どち らかだ と考 え られる。 (受験 しない場合 は、以前の所属 と同 じク ラスに振 り分け られる。)どちらのタイプの学生が多いかが、平均点に影響す ると思われる。理学部では、情報学科以外のすべての学科及びプログラムに おいて、入学時の全受験者の平均 より成績の良いグループが2度の受験 を し ている。一方、情報学科 の2度受験のグループは、入学時 における得点平均 が全体平均 よ り1.2点 (91.6‑90.4)低 い。 また、経営学部の2度受験 のグルー プは、入学時の得点平均が全体平均 より1.6点(93.2‑91.6)低い。経営学部の