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スポーツ選手の体格・運動能力と女性アスリートのコンディショニングサポートに関する研究

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Academic year: 2021

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(1)平成 30 年度専修大学スポーツ研究所 所員報告. スポーツ選手の体格・運動能力と女性アスリートの コンディショニングサポートに関する研究 渡辺 英次(商学部教授). 50.  私達の研究グループでは、選手個々の健全. 年4月から2018年2月までに測定した選手延. な発育発達にあわせたトレーニングのあり方. べ1,360名 (男子692名、 女子668名) とした。. 2. 大学女子アスリートの血中ヘモグ ロビン濃度について. と成長期のスポーツ傷害の予防を目的として. 測定項目として上述した形態計測並びに運動.  2015年3月より現在まで、A 大学バドミン. 2008年8月に 「ジュニアスポーツ選手の体格・. 能力測定を実施した。参加者を競技成績から2. トン部所属女子学生アスリートに対し年1回. 運動能力測定」をスタートした。その後、測定. つに分類し、Aグループをジュニアナショナル. の体格・運動能力測定と毎月1回のコンディ. した選手を継続して追うために 「スポーツ選手. 所属選手、ジュニアナショナル候補選手、全国. ション測定を実施している。得られた結果から. の体格・運動能力測定」として縦断的な研究に. 大会入賞者(best8以上) 、Bグループをそれ以. 今回は血中ヘモグロビン推定値の推移につい. 移行し、今年度で11年目を迎えた。測定項目. 外の選手とした。得られた測定値から、性差、. て報告する。測定はASTRIM FIT(SYSMEX. は形態計測4 項目(身長、体重、体脂肪率、座. 年齢別に対応のないt 検定を行った。. CORPORATION)を使用した。対象となる体. 高)と運動能力測定6項目(20mダッシュ、プ.  結果を性別、年齢別、競技成績別に分類し、. 育会学生のスケジュールは例年、3月から新一. ロ・アジリティ、立ち幅跳び、反復横跳び、垂. 平均値と検定結果を示した(Table 1) 。なお、. 年生が練習に参加し、 合宿が行われる。3月末. 直跳び、 リバウンドジャンプ) である。2019年. 18歳のグループにおいては対象者が少ないた. から学内のオリエンテーション、科目履修を経. 1月31日現在、 22 種目、 172クラブの測定を行. め統計処理は行わず参考値として掲載した。A. て4月の2週目から春学期の授業がスタートす. い、延べ15,756名の体格・運動能力測定結果. グループの性差を見ると体格では10、11歳で. る。その後、4月下旬から5月上旬に春季リー. を得ることができた。. は女性優位、 13 歳以降で男性優位の傾向が見. グ戦、 6月に個人戦を行い、 7月中旬から下旬に.  また、 2015年1月から女子アスリート自身が. られた。運動能力では13歳以降に差が見られ、. かけて期末試験が行われる。8月中旬に合宿、. スポーツ医科学情報、特に女性アスリートの. 15 歳以降ではすべての種目において差が見ら. 8月末から9月上旬に東日本選手権、9月中旬. 三主徴(Female Athlete Triad:摂取障害、運. れた。競技成績別に見ると、男子では15 歳ま. から下旬に秋季リーグ戦、同時に秋学期の授. 動性無月経、骨粗しょう症)を理解し、活用す. では競技成績による体格、運動能力での差が. 業がスタートする。10月中旬に全日本学生選. る能力を高めることを目的としたコンディショ. 見られたが、16 歳以降は見られなかった。女. 手権が開催され、上位入賞すると11月下旬か. ニングサポートプロジェクト「Female Athlete. 子では各年代において運動能力に差が見られ. ら12月上旬にかけて行われる全日本総合選手. Literacy Project【FAL Project】 (代表 相澤. た。. 権に出場することになる。11月は1、2年生対. 勝治所員) 」を一部クラブで行っている。コン.  今回得られた結果について、性差について. 象の新人戦が行われる。12月下旬から一週間. ディション測定項目は体組成測定、骨密度測. は第二次性徴による発育発達のスピードから. ほど年末年始休暇、1月下旬から期末試験、と. 定、 血中ヘモグロビン推定値である。あわせて. 体格、運動能力でこのような結果が得られた. いう大まかなスケジュールとなっている。これ. FATに関するアンケート調査を実施している。. と推察される。運動能力について、 男子では運. に加え新4年生は就職活動を並行して行うこ. 年間を通じてサポート活動を行なっており、本. 動能力の優劣が競技成績の一部に反映された. ととなる。その中で大会にて良い成績を収め、. 報告では2つ事例についてまとめた。. と考えられるが、16 歳以降は差が見られなか. リーグ戦優勝、 全日本学生選手権に出場、 上位. ったことから、技術、心理等の要素がより複雑. 入賞がチーム、 選手個々の目標となる。測定は. に関与していることが推察された。女子におい. 4年生が12月まで、新一年生は3月からの測. 1. ジュニアバドミントン選手の体格・ 運動能力測定. ては運動能力の差が17歳まで見られることか. 定となるため、1、2月は1、2、3年生となるた.  バドミントンは世界で幅広く楽しまれてい. ら、体力要素が競技成績に関与している割合. め、対象人数が少なくなる。2015年3月から. るスポーツの一つである。日本においても近. が男子と比較して高いことが推察された。な. 2018年12月までの平均値の推移と一般的に. 年の代表選手の活躍によりメディアに多く取. お、 男女両グループともにスポーツクラブに所. 貧血傾向とされるヘモグロビン量11g/dlを下. り上げられ、見聞きする機会が増えている。. 属する選手の平均値よりも高いレベルにあっ. 回る選手のチーム内の割合を示した。 (Fig.1、. 2020東京オリンピック・パラリンピック開催. た。. 2) 。. 決定を受け、多くのジュニア選手が大会出場、.  本研究の結果から、 幼少期からバドミントン.  2015年3月の調査開始時点の数値は良くな. メダルの獲得を目標にハードなトレーニング. を継続している選手に寄り添い、発育発達に. かったが食事調査や講習会を実施した結果、. を行っている。試合に勝つためには、体力、技. 合わせた育成強化と傷害予防を実践する指導. その後効果が現れ平均12∼13g/dlを維持し. 術、心理の各要素について準備することが大. 者において体格運動能力面の資料として活用. た。得られた結果から今後取り組むべき課題. 切である。本研究では体力面に着目し、 エリー. されること期待している。. は、a. 貧血傾向を示す選手については食事調. トバドミントンジュニア選手の体格、運動能力.  なお、本研究のデータは以後も継続して測. 査とともに医学的なアプローチを試みること、. について調査を行った。. 定を行っており、開始年齢、練習時間と競技成. b. 5月から10月までは比較的安定した数値を.  対象はバドミントンクラブに所属するジュ. 績、傷害の関係を含めた研究成果を引く続き. 示したが、 年末から4月までの期間は不安定な. ニア選手(10−18 歳)とし、測定期間は2016. 情報提供していく所存である。. 数値を示すことが多いため、早いタイミングで. Annual Report 2018.

(2) 平成 30 年度専修大学スポーツ研究所 所員報告. #&/(*( )* )%$&*&( # */&($ %*&%'#/()  (&+'. .   .  $% $% $% $% $% $% $% $% $% $% %.  .     . 

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(130)   . 年末年始の体重管理を含めて将来を見通した コンディショニングについて情報提供を行う、 c. 新1年生については初回測定時の数値が毎 年低い状態にあることが多く、4月からの大会 シーズンにベストなコンディションで挑めて いるとは言い難いため、高校の指導者と連携 して早い段階での情報提供を行う、 上記3点に ついて現場指導者と密に連絡を取り合い、引 き続き資料の提供や測定の早期開始について 協働して進めていきたい。  本プロジェクトを通じて選手においては測 定の意義を理解し、発育発達段階の把握と運 動能力の向上、 コンディションの指標として活 用し、定期的な測定を行う事で測定の考え方 を正しく理解できるようになる事を期待して いる。 アスリート自身の科学的認識を深めセル フコンディショニングの実践力を高める事が できるよう、今後も継続したサポートを行う予 定である。  最後に、本研究にご協力いただいた全ての 選手、指導者、保護者の皆様に御礼申し上げ るとともに、 縦断研究へのご理解とご協力引き 続きお願い申し上げる次第である。    本研究は JSPS 科研費 26350790,平成 28・29 年度 専修大学 学内 研究 助成 ,JSC 受託研究、及び 平成 30 年度専修大学中期研究員の研究成果の一 部である。なお、本内容の一部は 2018 年 7月 4-7 日、アイルランド・ダブリンにて開 催された ECSS 2018 において発表した内容を一部修正・追記したも のである。. Annual Report 2018. 51.

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参照

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