高山環境ノ人禮二及ボス影響

(1)

高山環境ノ人禮二及ボス影響

第14報植物紳経機能二及ボス影響

金澤讐科大學大里内科敏室（主任大里教授）

勝木建次

盈男認 1〈alit．ki

（昭和15年12月 24日受書特別掲載）

本研究ノー部ハ第2回日本温泉氣置戸會総會二護表セリ．

内容抄録

立山天狗卒（2290m）滞在間二各種植物紳経毒，「アドレナリン」，「ピロカルピン」，「アトロピン」ニヨル植物紳経機能検査ヲ行ヒタルニ，「アドレナリン」，「ピ

ロカルピソJ作用増強シ，殊二「アドレナリンJ二著明ニシテ，「アトロピン」作用ノ塘強著明ナラズ．以上二

ヨリ，一me二高山環境二於テ，植物紳経系易動性高マレリト見ルベキモ，殊二交感紳経系被刺戟性充進著明ナリト云フヲ得ペシ．伺高山二於テ「デルモグラフa」

モ影響サル・モノノ如シ。

第1章緒言

第2章實験方法

第3章實験成績

第1項各種植物神経毒少量注射

第1節盛化アドレナリン（1000倍0．3cc）

第2節璽酸ピロカルピソ（100倍0．3cc）

第2項各種植物紳経毒大量注射

第1節璽化アドレナリン（1000倍1．Occ）

目

次

第2節塵酸ピロカルピン（100倍0．8cc）

第3節硫酸アトロピン（1000倍1・Occ）

第4章総括帯5章考案

附「デルモグラフィ」

第6章結論：文獄

第1章緒

嚢二余ハ第：12，13報s於テ立山：一於ケルit 糖，血清鑛質ノ攣動ヲ論ジ，之等ト密接ナル關係ニアル植物紳経機能ノ下調ヲ推定セリ．諸外國昌於テハ此ノ問題二關シ，種々報告アルモ，

共ノ成績必ズシモー定セズ．且我が國二於ケル

言

此ノ種文獄甚ダ乏シ．依ツテ余ハ此ノ黙ヲ明カニセンタメ，昭和10年一昭一丁：p 12年夏期立山滞在間二各種植物祠1経毒ニヨル植物祠1経機能検査ヲ企テタリ．

(2)

高山環境ノ人鰹二及ボス影響 513

第2章實験方法

食後少クトモ3時間以上経過セル時ヲ選ビ，實験前 30分以上安翻ヲ取ラシメ，臥位ニテ血墜及脈搏ヲ測定シタル後，各種植物紳経毒部「アドレナリン」，「ピロカルピソ」，「アトロピンJヲ皮下注射シ，其ノ二一定時聞ノ間隔ヲ置キ，注射後ノ脈搏，血駆及其ノ二上朕ヲ観察セリ．脈榑ハ模i骨動脈ニテ鯛診シ，血墜一士メ水銀血墜計＝テ補正セル「タイコス」氏「アネロイド」型血駆計ヲ使用シ，聴診法二依リ測定セリ，

昭和10年度二於テハ1000倍璽化「アドレナリン」O．3cc

：及100倍盤酸ピロカルピソ」O．3ccヲ皮下注射シ，注射前，注射直後及注射後15分毎二2時間迄脈搏，血駆：及

其ノ他症状，並ピニ「アドレナリン」過血糖欣態ヲ観察

セリ．

昭和12年度二於テハ1000倍盤化アドレナリン1・Occ，

100倍髄酸ピロカルピソ」O．8cc及1000倍硫酸アトロピン」1・Occヲ皮下注射シ，注射前，直後，及注射後5分一二1時聞御忌ル迄，脈搏，血墜ヲ測定シ，爾其ノ他症状ヲ観察シ合セ記載セリ．

實験時ノ環境條件亜ピニ被験者ハ第13報n記載セル

ト同檬ナリ．

尚立山二面ケル實験ハ滞在2週乃至3週二行ヒタ

リ．

第3章實験成績

第1項各種植物棘経毒少量ノ：影響

第1節1000倍盤化アドレナリン（0・3cc＞

第1例石原（第1表）

版搏ハ教室ニチハ8増加，立山ニチハ14増加ス。最高血墜ハ敢室ノ場合ハ攣化ナク，立山二三テハ15分二

字1表

上昇シ爾後漸次元二復ス。最低血墜ハ教室，立山共二同一二二ヲ辿り15分二二汝降下ヲ示ス．從ツテ脹歴ノ噌大儲立山二三テ著明ナリ．血糖上昇作用ハ立山二増強シ，然モ上昇促進セリ．（第12報参照）

アドレナリンIO．3）注射第1例石原

測定地購1測欝鷹数

教

室

（1／VI1）

薩轟覆

19二

1 4si i 60i

］ 75i goi 105i 120！

70

70 f 112−56 78

78 72 63 60 57 54 54

血駆乱悪

ti，J，一〇pt 堰fT， i

112一一54 110一一一54

110−52 107−60 102−58

98 一一 60

100一一64

104−68 56 58 56 58 47 44 38 36 36

血糖

O．093 0．094 0．100 0．115 0．125 0．111 0．097 0．092 0．090 0．081

心悸直進

15t十 20ノー

注射前

⁵² ¹¹⁴⁻⁷⁶ ³⁸ ^0，075 一注射直後 54 114−78 36 0，076

一丁 ^15ノ 66 128−70 58 0，138 10！十 30！ 66 122−76 46 0，130 30ノー 45！ 60 118−76 42 0，120

｝ 60ノ 54 118−76 42 0，115

山 _75ノ 52 ユエ8−74 44 0，083 一

（1／VIII）一

90！ 50 116−78 38 0，065

一 105！ 50 114−78 36 0，070

一 120！ 50 切 114−78 36 0，074

一

(3)

第2表アドレナリン（0・3）注射第2例春藤

測定地日附測定時脈搏数血墜脈墜血糖心悸充進

敢

室

（6／V肛）

注射前

注射直後 15i 30／

45i 60i 75i 90i 105／

120i 58 54 64 72 80 69 65 62 59 59

104−58 108−56 106−54 ユ10−50 114−52 112−50 108−55 107−58

108一一58

108−60 46 52 52 60 62 62 53 49 50 48

O．09，5 1 一一

〇．093 1 一

〇．081 1 一一

〇．108 20ノヨリ十

〇．102 1 十

〇．102 1 6ei 一一

〇ユ04 −

O．0791 一

〇．077 1 一一

〇．074 1 一注射前

⁶⁴ ¹¹⁶⁻⁷⁸ ³⁸ ^0，084 一注射直後 66 118−76 42 ^0，086 _一立 ^15！ 80 122−20 102_@ 1 0，113 7！ヨリ十 30！ 90 120−48 72 0，134 十 45！ 90 116−58 58 ^0，117 十 60！ 86 114−64 50 0，115 土

山 _75！ 78 108−64 44 0，084 ±

（1／V【〔1）

90！ 74 110−72

381

0，092 90！＿ 105ノ 74 104−78 26｝ 0，090

一

曽 120！ 72 104−78 26 0，081

一

第3表アドレナリン（0．3）注射第3例今井

測定前日三

教

室

（7／VII）

立．

山

（22／V正【）

測定時脈搏数血厘i

注射前 57 98−66

荏射直後 58 98−66 15i 1 69 1 98 一 54 30i 1 84 1 98−56 45！ i 74 1 106−56 60i 1 74 i 106−58 75i 1 66 1 96−66 90i 1 62 1 104−66 105i 1 63 1 104−64 120i 1 63 1 104−63

耀血潮心悸雌

32 32 44 42 50 48 30 38 40 41

O．099 1 一一一

〇．095 1 一

〇．110 9！…ヨリート

O．1941 十

〇．124 1 一

〇．1221 一

〇．l19 1 一

〇．090F 一

〇．078 1 一一

〇．072 ！一

注射前

注射直後 15i 30i 45i 60i 75／

90i 105i 120i

64 108−68 40 0，099 一 66 108−64 44 0，096 ｝ 74 ］08−62 46 0，125 7！ヨリ十 74 98−54 44 0，132 十 72 108−54 54 0，101 十 70 104−58 46 ^0，106 ± 66 104−66 38 0，090 士 68 108−68 40 0，075 一 66 102−74 ^瞬28 ^0，076 一 60 105−68 37 0，074 一

(4)

高山環境ノ人饅二及ボス影響 515

第2例春藤（第2表）

脈搏ハ勾留ニチハ22，立山ニチハ26増加ス．最高血墜ハ教室二於テハ10mmHg上昇，立山ニチハ6mmHg 上昇ス．最低三二ハ敏室ニチハ僅カニ低下ノ傾向ヲ示スノミナルモ，立山ニチハ58mmHg低下ス．從ツテ平帯ハ立山二等テ著シキ増大ヲ示セリ．過血糖曲線ノ最高値ハ立山ニテ大ナリ（第12報参照）．心悸充進ノ出現セル時聞モ立山ニテ大ナリ．

第3例今井（第3表）

脹搏ノ増加ハ教室ニテ27，立山二於テハ10ナリ．最

高二二ハ敢室ニテ8mmllg上昇，立山ニチハ10mmHg 低下シ，最低血座ハ教室，立由共二10mmHg低下シ，

経過ハ三々同様ナリ．血糖上昇作用ハ略々同高ナルモ，其ノ上昇ハ梢々促進シ，恢復モ速カナリ・伺心悸充進ノ持績時間ハ立山ニテ大ナリ．

第4例勝木（第4表）

脈搏ノ壇加里敢室ニテ11，立山ニテ8ナリ．最高血墜ノ上昇ハ敢室川テ10mmHg，立山ニチハ後二上昇シ 14mmHgノ上昇ナリ．最低血駆ノ低下ハ立山ニテ大ナ

リ．

第：4表アドレナリン（0．3）注射第4例勝木

測定地日附1測定時脈搏敷」 rr1

1酬前

i注射直後 i 15i 敢 1 30i 45t li 60i 室 1 75・

（6／V［1） li goi

1 105i ！ 120i J

65 60 76 66 66 66 63 63

血塵

脈駆血糖心悸：充進

60 1 11s 一 6s s7 1

1

122 一 58 i 64 122 一 60 1 62 122 一 54 」 68

t l；：＝題塊 i

122 一 56 1 66 116 一 58 i 58 114−62 i 52 50 118−72 1 46

15！ヨリ十 ±

注射前

^58 i ^1 124−82 ⁴² 蘭

注射直後 60 124−80 44 _一

立 ^15！

601

124−64 60 6！ヨリ十

30！ 76 130−56 74 ±

45！ 70 128−68 60 _一

60！ 66 130−68 62 _一

山 _75！ 56 138−78 60

（27／VII）一

90！ 66 126−78 48 _一

105！ 64 128−80 48 _一

120！ 60 128−80 48 _一

以上ノ成績ヲ一括スルニ，多少個人差アリ

テ，教室，立山間二著シカラザルモ，脈搏，最高血墜ノ上昇，最低血歴ノ下降，三型ノ増大等山上二於テ梢々増大スル者アリ．心悸充進ノ持績時聞山上＝テ三度二延長シ，「アドレナリン」

過血糖1伏態モ山上＝テ増弧シ，其ノ恢復モ二二ナリ．從ツテ立山山雨テ「アドレナリン」作用ハ低地ヨリ梢々増張スト云フヲ得ベシ．

第2節100倍盤酸ピロカルピン（0．3cc）

前同様脈搏，黒馬ヲ測定スル他護汗，熱感，

流町，心悸外挿，悪心等二就キ観察シ之ヲ記載セリ．測定方法前同様ナリ．被験者モ亦同ジ．

第1例池田（第5表）（第1圖）

脈搏ハ二二ニテ4，立山ニチハ12増加ス．流誕ハ敢二二立山ニテ20分聞持綴ス．二二，心悸充進，悪心等ハ二二ニテ現ハレザルモ，立山ニチハ四肢顔面二熱感

ヲ訴フ，約30分間持償セリ．

(5)

第5表ピロカルピン（0．3cc）注射第1例池田

150 140 130 120 110 100 so 80 70 eo 50

測定三日附測定時

瞳

^血墜 ^脈墜

注射前

⁶⁸ ¹¹⁸⁻⁶⁴ ⁵⁴

注射直後 66 116−64 52 敢 ^15！ 72 118−66 52

30！ 66 120−65 ⁵⁵

45ノ 64 120一一72 48

60！ 64 124−72 52 虫土 ^75ノ 69 123−70 53

（7／VII）

90ノ 66 122−72 50

105！ 69 120−74 46 120！ 66 120−72 48

注射前

⁶⁴ ¹²⁴⁻⁷⁸ ⁴⁶

注射直後 66 124−76 48 立 ^15！ 76 124−80 44

30！ 68 126−86 40

45／ 66 126−86 40

60！ 66 122−85

i37

山 _75ノ 64 126−78 48

（17／VIエ）

90〆 66 126−80 46 105！ 66 130−88 42 120ノ 66 126−92 33

80 7e 60 su

第1圖第1例池田知

ピロカルピン注射0．3cc ．一一一．一＿＿釜翫 t一． SS一．

．一．一一．．一．一一．．．一一．．一一ex 一一．hLtt一一一一

Nt @一

護汗

最高血璽

ノ，

／．鮪軸噌隔隔軸一。！

ノへ

！

ノヘノバへリ

ノヘサゆのり

㌔℃

ﾅ低血璽

／：へ＼腿搏

、鴨

，「隔r●一輪●欄● 噛・喝一一

s 一●P

1se 140 130 120 110 1eo 90 80 70 so 50

前直後 15 30 45 60 75 90 105 120

熱感

80 70 60 5D

10／十 ± ±

流誕

14i十 ±

15i十 ±

心悸

充・進悪心

第2圖第2例勝木

ピロカルピン注射0．3cc

〜金澤

幽一，鴨畠軸一唱一・一・立山，1へ、、

一馴●噛一−●●ノ

「℃●一一

鴨＼ ^，ノ恥㍉

へのコ

℃

Ne■■ρρ

量高」血璽

一

，ρ｛㌔／●

ヘノ隔、亀●

，一ρへ、

＼一聯喝一ノ．●、、

SN

最低1血肝

，．服搏／、，，。@ 、N ／〜o庵！

へののコ、，ρρ 、●一一，，●一

前直後15 3045607590105120

(6)

高山環境ノ人as ＝及ボス影響

第6表ピロカルピン注射（0．3）第2例勝木

測定地日附測定時脈搏鐵血1 駆 ^脈墜 ^護汗熱感流灘

羅1馳

注射前

⁵⁶ ¹¹⁶⁻⁶⁶ ⁵⁰ 一一一一一

注射直後 52 114−66 48 _一 _一 _一 _一 _一

敢 ^15！ 68 118−64 54

一一 15！十

一一

30！ 69 120−68 52 25ノ十 301十十一一

45ノ 64 118−76 42 十 ± 十一一

室1（7／v正【）i 1

i60．

@75！

@90！

66 U0 U3

122−72 P22−75 G24−741

50 S7 T0

±＝＝一＝一＝一＝一

1105・ ₅₈ 124＿74i ₅₀

一一一一一

i i

59 126−74 52 _一 _一 _一 _一 _一

注射訓

⁶⁰ 138−82 56 _一 _一 ^！一 _一 _一注射直後1 64 138−84 54 _一 _一 _一 _一 _一立

15！ … に 69 138−82 56 13ノ十 13・＋1101＋

1

一一

30！・ 67 _142−80． 62 十十一一

山

45！ l I

U0／

V5！

1 64 1

@58

P 58

138−86 P137−88

P32一一85 52 S9 S7

5。九L。；㌧［一 1

一

1十

@十

@一

＝一＝一

（20／V【夏）

90！ 1 52 134−84 50 ^＿ l i _一 _一 _一 _一

105／ 1 62 136−86 50 ^＿ 1 _一 _一 ■一一 120／

@1

^1 69 ¹³⁴⁻⁸⁰ ⁵⁴ ^一 ^一 ^一 ^一

第7表ピロカルピン注射（0．3cc）第3例石原

測定地日附

敢

室

（7／VII）

立

山

（20／V【正）

測定時

注射前

注射直後 15i 30i 45／

60／

75i 90i 105i 120i

注射前

注射直後 15／

30i 45i 60i 75i 90i

105／

120ノ

旧劇数 66 63 72 69 66 62 66 66 60 60 54 56 60 60 54 52 58 56 52

血墜 98−54 100−54 100−54 98−48 98−50 102−54 102−56 103−58 100−52 98−54

s4 1 i18−Z？

1

114一一74 114−72 114−70 118−72 114−70 114−68 116−68 116−68

116 一一 70

脈駆護汗 44 46 46 50 48 48 46 45 48 44 40 42 44 46 46 44 46 48 48 46

熱感

流誕朧

h15i十 130i一

トレ

1一

悪心

517

(7)

120 110 100 90 80 70

50

80 7e se 50

第3圖第3例石原

ピロカルピソ注射（0．3）

金澤

嚇一一隔一一一一軸立山

一一．一一一一，！／の叫＼、。．＿〆小…・・一・噌

最高旗塗

××

：一一．．一s．一．一一e．一e一．一．．．．．一．．一一一．．一．．一一w一一A

最低血璽

蟹撞

一一．一．es

㌔一一一■噂■一． 1 s 、隔● 馬●

tas．一

130 120 110 100 so 80 7g eo

80 7e so 50

前直後 15 3◎ 45 60 75 30

第8表

第4圖第4例春藤

ピロカルビン注射（0・3）

＿・ぴ澤騨隔＿＿＿＿＿＿＿立山ノの㍉ノ帆一一か＿＿．，ρ か一一一亀、、●r伽一一●一

ρ●9 ・

高論こ＼／

」一一4噂㍉蟻．＿①一＿噂

＿一．／最低血墜

、，ヘノノ

、、三一一．＼

， rc、

、、 ♪一一一●

，㌔●一覧

脹搏

105 120 前〔直後 15 3Q 45 60 75 30

ピロカルピン注射（0．3cc）第4例春藤

105 12Q

測定地白附測定時

臨月l l

血墜脈墜護汗熱感灘延心悸

F盛

^悪心

注射前

⁶⁰ ^ユ08−52 ⁵⁶ 一一一一 @一

注射直後 60 108一一58 50

一一一一一

身 ^15！ 72 108−58 50 _一 _一 10！十

一一

30！ 68 108−52 56

一一十一一

45！ 66 110−56 54 _一 _一 _一 _一 _一

60！ 64 114−66 48

一一一一一

室 _75ノ 62 108−64 44 _一 _一

一一一

（7／VII）

90！ 62 104−64 40 _一 _一 _一 _一 _一

105ノ 60 106−62 44

一一一一一

120ノ 62 108−58 50 _一 _一 _一 _一 _｛

注射前

⁶² ¹¹⁸⁻⁷⁰ ⁴⁸ 一一一一一

注射直後 62 120−70 50

一一一刷幽

立 ^15！ 70 124−60 64

一一 13！十

一一

30！ 68 120−60 60 _一

一十一一

45！ 66 120−74 46 _一 _『 _一 _一 _一

60！ 68 124−8G 44 _一 _一 _一 _一 _陶

山 75！ 64 122−82 40 _一 _一 _一 _一 _『

（27／V【1）

90！ 62 122−80 42

一一一一一

105！ 66 124−80 44 _一 _一 _一 _一 _一

120ノ 66 124−80 44 _一 _一 _一 _一 _一

(8)

高山環境ノ人謹二及ボス影響 519

第2例勝木（第6表）（第2圖）

脈搏ノ増加ハ敢室＝テ13，立山ニテ9ナリ，流誕ハ敢室ニテ30分間，立山ニチハ50分聞持績セリ．装汗ハ敢室及立山ニテ略・々等シク約35分闇ナ・リ．熱感ノ持績時間教室，立山間二相違ナク，流涯ハ教室ニチハ注射後15分ヨリ45分迄存シ，立山二於テ10分ヨリ60分迄存在ス，部熱感，護汗ハ教室，立山間二椙違ナキモ，流誕ノ持績時間立山ニテ梢々大ナリ．

第3例石原（第7表）（第3圏）

脈搏ノ増加ハ敢室，立山共二6ニシテ差ナク，流誕ハ敢室ニテ出現セザルモ，立山ニチハ輕一二出現ス．

爾其ノ他症状ハ敬室及立山共二出現セズ．

第4例春藤（第8表）（第4圖）

脈搏ノ増加ハ敏室ニテ12，立山ニテ8ナリ．神亀ハ敢室，立山共二障20分間出現セリ．其ノ他症状ハ敏

室，立山共二一レズ．

以上ノ4例ノ成績ヲー括スルニ，100倍ピロ

カルピン」0．3ccノ注射ニヨリ，脈搏バー般二輕十二増加シ，池田ノミハ立山二於テ梢々著明ナ

リ．4下中勝木ハ教室二十テモ「ピロカルピン」

二敏感ニシテ，其ノ他ノ3例ハ教室二於テハ敏感ナラザルモ，山上二三テハ熱感，流挺ノ出現，叉ハ熱感，三下，一挺ノ持績時間ノ延長

等，「ピロカルピン」作用ノ増強スルヲ認ム．

第2項各種植物示申経毒大量注射

第1節アドレナリン1000倍

（1．Occ皮下注射）

第1例勝木（第9表）（第5圖）

脈搏ハ敢室ニテ18，立山ニテ14増加セリ．最高血墜

第9表アドレナリン（1．Occ）注射第1例勝木

測定地日附測定時脈搏籔血1 魅脈歴

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55！ 66 144−74 70 ± 一一胴 60！ 62 140−72 68 ± 一一一

(9)

割5圖第1例勝木

Adrenalin 1．Occ

第6圖第2例北野

Adrenalin （1．Occ）

18G 170 100 1se 14a lso lno 110 1co 90 BO 70 6e 50

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ハ教室二於テハ注射後10分二最高ヲ示シ（176mmH9），

立山ニチハ注射後15−20分二182mmllg二蓬ス．最低三面ハ教室ニチハ注射後10分二上昇シ，以後低下シ動揺少シ．立山二於テハ15−20分二上昇シ，以後漸次善二復ス．心悸充進，手指震頭，期外牧縮ハ敏室ニチモ出現シ，立山二於テハ梢々増強シ，且持績時間延長セ

リ．

第2例北野（第10表）（第6圏）

脈搏数ハ教室二10，立山ニチハ8増加セリ．最高垣下ハ教室ニチハ注射後輕度二増加シ，25分二最高二達

シ154mmHgヲ示ス．立山二於テハ注射後5分ニテ急激二上昇シ（172mmH9），其ノ後時間ノ経過ト共二漸

…欠低下シ元二復ス．最低血歴ハ敢室，立山共二注射後 5−10分二20mmHg低下シ，1時間二至ル．心悸充進，手指震頭ハ教室ニチモ出現シ，立山二於テハ其ノ度稽々増強シ，尚三寸ヲモ認メタリ．

第3例春藤（第11表）（第7圖）

脈搏ノ増加ハ教室ニテ22，立山ニチハ30ナリ．最高

血止ハ教室二於テハ20分ヨリ・急激二上昇シ，30分二最高158mmHg二達ス．立山ニチハ注射後10分ニテ急激ナル上昇ヲナシ166mmHg二達ス．最低血座ハ教室ニチハ20分ヨリ上昇シ30分ニテ22mn・Hg上昇ス．立山ニチハ10分二12mmHg上昇シ，後漸衣奮二復ス．其ノ他ハ敢室ニテ心悸充進ノミ認メタルモ，山上ニチハ心悸充進著明トナリ，且手指震頭及期外牧縮出現シ，伺悪心，下肢脱力感等モ出現シ，「アドレナリン」作用ノ増強著明ナリ．

第4例松井（第12表）（第8圖）

脈搏ハ教室ニテハー一時減少シ，後元二復シ，立山ニチハ漸次増加ス．最高血駆ハ敢室ニチハ注射後15分二最高値（180mmH9）二達シ，立山ニチハ急激二上昇シ注射後5分ニテ既二196mmH9二達シ，15分ニテ最高

（210mmHg）二達ス．以後漸下シ元二復ス．最低血墜ハi敦室ニテ18mmH9上昇シ，立山ニチハ28mmH9上昇ス．其ノ他症賦ハ敢室二於テハ心悸特進ノミナリシモ，山上ニチハ心悸充進増強シ，更二手指震頭，期外

(10)

高山環境ノ入盤二及ボス影響

第10表アドレナリン（1．Occ）注射第2例北野

測定地日附測定時脈搏数血歴脈墜 ^心悸

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1一第11表アドレナリン（1．Occ）注射第3例春藤

測定短日附測定時

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(11)

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第12表アドレ・ナリン（LOcc）注射第4例松井

測定地日附測定時三層敷血歴甲屋 ^心悸_F充進丁丁期外

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(12)

高山環境ノ入盟二及ボス影響 523

多葎；7圖

第3例

^着ミ藤

Adrenalin 1．Occ

第8圓第4例松井

Adremlin 1．Occ

170 160 1so 140 13e 120 110 100

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牧縮著明二出現シ，背部痛アリ，顔面蒼白トナレリ．

第5例江坂（第13表）（第9圖）

脈搏ハ敢室ニテ28層加（注射後45分），立山ニチハ5 分二22増加ス．最高血墜五壇室ニチハ10分二急激二上昇シ138mmH9二達ス．立山ニチハ10分二142mmHg 二丁シ，以後漸i欠低下ス．最低血駆ハ敢室ニチハ著明二低下シ，10分二48mmH9二蓮シ，立山ニチハ15分二 58mm：Hg二低下ス．其ノ他症賦ハ敢室，立TJi共二心悸充進アリ，立山ニテ増強シ爾四肢麻痺感及下肢脱力感出現ス．

第6例池田（秀）（第14表）（第10圖）

脈搏ハ敢室ニチハ減少シ，立山ニチハ反封二壇加ス．最高血駆〉・敢室ニテ5分＝急激二上昇シ166mmH9

二達シ後比較的速カニ恢復シ，立山ニテ更二急激ナル上昇ヲ示シ，5分ニテ196mmHg二達ス．最低血塵モ注射後急激二上昇シ，敏室ニチハ18mmHgノ上昇，立山ニチハ26mmHgノ上昇ナリ．其ノ他症状ハ敢室ニチハ心悸充進ノミナルモ，立山ニチハ手指三頭，期外牧砥用頭痛出現シ，一時顔面蒼白トナレリ．

第7例池田（知）（第21表）（第17圖）

山上二於テノミ「アドレナリン」作用ヲ検セシガ，脈榑ハ増加シ，最高血墜ハ注射後5分二急激ナル上昇

ヲ示シ，其ノ後更二増加シ，注射後20分層テ最高182 mmHg二達シ，最低血塵ハ注射後25分迄上昇シ，以後低下ス．其他症駄ハ心悸充進及手指震顧ヲ認メ，「ア

ドレナリン」過敏状態ヲ示セリ．

(13)

：第13表

アドレナリン（1．Occ）注射第5例江坂

測定地日附測定時脈搏激血塵脹塵心悸

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（23／V正） 45！ 94 120−60 60 _十 _『 _『 _『

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嗣一一嗣 3！15！

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（29／VII） 45！ 70 112−58 54 _十

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50， 70 112−60 52 ± 『一一 ^ス

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『『一

第14表アドレナリン（1．Ooc）注射第6例池田i秀

測定地日附測定時脈搏数 1

?劇版歴 1 心悸

[進

^震頭 ^期外

q縮

^頭痛

其ノ他ノ症欣

注射前 72 、12−5，162

一一一一 ^ナ

5！ 60 166−68 98 ^3！十 _一 _一 _『 ^シ

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158−68190

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148−58190

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（23／VI） 45！ 58

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50ノ 58 116＿48［68 1

一一一一

55！ 56 116−52｝64 一一一『 60！ 60 ・・6−52164

一一一一

(14)

高山環境ノ人膿二及ボス影響 525

立

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（30／VII）

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．

10i

15i 20

25i 30i 35i

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45i

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55i 60i

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第9圖第5例江坂

Adrenalin 1．Occ

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脈搏

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「アドレナリン」注射ニヨル植物十型機能槍査i二關スル諸家ノ記載ヲ見レバ，：Brugsch u．

Schittenhelmハ「アドレナリン」0．0019ヲ皮下＝

注射スル時ハ健康者二於テ5−10分後二心悸充

進，顔面蒼白，輕度ノ震i顛，脈搏：増加（10−30）

及血墜上昇（150mmHg）等ヲ見ル事アリト云

フ．從ツテ交感神経過敏散態ニチハ以上ノ症1伏甚シク著明二出現シ，時＝嘔吐，悪塞戦藻二似

70 60

第10圖第6例池田秀

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タル三度ノ震頭，苦悶感ヲ來タシ失祠り伏態二入

ル事アリ，脈搏モ30−50ヲ増シ，血塵モ屡々

200−220mmHg二達スルアリ5言巳載セリ．Leh一

高山環境ノ人禮二及ボス影響