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氏名(生年月日)
本 籍
学位の種類
学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件
学位論文題目 論文審査委員
臼杵祥江(昭和2
ウス キ ヨシ エ
医学博士 甲第128号 昭和54年3月16日
学位規則第5条第1項該当(医学研究科専攻,博士課程修了者)
日本人男性における角膜環と冠疾患の関係について
(主査)教授 内田 幸男
(副査)教授 広沢弘七郎,教授 石津 澄子
論 文 内 容 の 要 旨
研究目的
近年,冠疾患患老において,特にその壮年層に角膜環
(corneal arcus)が多く認められ,冠疾患の危険因子と して欧米では注目されつつある.日本人の角膜環と冠疾 患の関係はどのようであるかを調べてみた.
研究対象
1978年1月から10月までの問に東京女子医科大学眼科 を受診した冠疾患患者84名,冠疾患のない者83名,合計 167名の男性(平均年齢53歳)を対象とした.すべて同 大学循環器内科において冠疾患の有無を診断された患者 である.
研究方法
角膜環は細隙灯顕微鏡で観察した.角膜環の程度を幅 および範囲によって角膜環のないものから角膜全周をめ
ぐる幅の広く濃い混濁までを順に,0,1,1,班,IV のgradeに分けた.冠疾患群と植苗疾患群(対象群)
の各年齢層において角膜環のgradeがどのように分布 するかをしらべた.血清脂質値(総コレステ・一ル,ト
リグリセライド,β一リポタンパク,リソ脂質),ならび に血管造影による冠動脈狭窄度と角膜環gradeとの関 係を調べ,両群間で比較した。これら検査値は循環器内 科で得られた結果を用いた.
研究結果
1.角膜環の有無をみると,対照群では角膜環出現が
まだ半数である40歳台において,冠疾患群は100%にこ れを有しており,59歳までをとると両雨間で有意差があ った(P<0・001).
2.両群とも年齢の増加とともに角膜環のgradeが 高度になるが,この傾向は対照群におけ’るよりも冠疾患 群においてより速やかであった.
3.血清脂質の値は冠疾患群の方が対照群よりも常に 高く,総コレステロールでは208・9±43・6mg/d♂と186・8
±32.4mg/dZ,β一リポタンパクでは2.69±0.77mmと 2・26±0・6mmであり有意の差を認めた(0・001くPく 0・01)・40~59歳の年齢層に限るとリン脂質を除く3種 の脂質が冠疾患群において有意に高値を示した(pく
0.001).
4,脂質の値は角膜環のgradeが上昇するにつれて 増加する傾向が認められ,いずれもgrade mこおいて 最高値を示した.
5.角膜環のgradeが進むにつれて冠動脈狭窄度も 高度になる傾向があり,この傾向は40~59歳の年齢層に 限るとより著明であった.
結論
角膜環は60歳以上になると加齢によって常に認められ るようになる,しかし60歳台以下の年齢層にみられる 角膜環は冠疾患の危険因子(risk factor)であると考え
た.
一782一
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論 文 審 査 の 要 旨
本論文は冠疾憲患者群と対照群において角膜環の程度を比較し,壮年層に認められる角膜環は冠疾
患の危険因子であることを結論したもので,学術上価値あるものと認める.主論文公表誌 アレルギー 26(12) (昭52)
日本人男性における角膜環と冠疾患の関係について. 3) 腎移植患者,2症例に行なった白内障手術につい 東京女子医科大学雑誌 第49巻 第3号 286 て.
~293頁(1979) 眼科臨床医報 72(1) (昭53)
副論文公表誌
4)心臓弁置換術後患者,2症例の白内障手術につい
D磁。テーテル施行旧姓じ醐膜巾画脈離 て.
症の2例. 眼科臨床医報72(6) (昭53)
眼科臨床医報 71(8)(昭52) 5)潰瘍性大腸炎にブドウ膜炎の合併した1症例につ 2)加齢にともなう血清補体価とッベクリル反応の推 いて.
移. 眼科臨床医報 72(7) (昭53)