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儲かる農業の実現
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1 活動のねらい
諸塚村、椎葉村、美郷町における肉用牛繁殖の農家戸数は 180 戸(管内の約 53%)、 飼養頭数は 1,722 頭(同約 44%)であり、地域農業を支える重要な品目となっています。 しかしながら、中山間地域特有の地理的に不利な条件にあることから、高齢化や担い
手不足等により戸数、飼養頭数、子牛出荷頭数とも減少傾向にあります。
これらのことから、モデル農家の育成、限られた農地を有効に活用した自給飼料の生 産、寒冷対策等の牛舎環境改善により中山間地域における肉用牛繁殖経営の支援を行っ ています。
2 活動の経過又は普及の関わり
「日向地区畜産技術員会と連携した活動」 ⑴ モデル農家設置と飼養管理技術支援
農家所得が向上し、安定した畜産産地として維持され ることを目標に、地域の中心的な若手生産者 10 戸(飼 養頭数 10 頭以上で、椎葉村 3 戸、美郷町 7 戸)のモデ ル農家を設置しました。
モデル農家の子牛の体測や繁殖成績・飼料給与状況の 確認等を毎月 1 回実施し、また、定期的に飼料分析及び 飼料作ほ場の土壌分析の実施、母牛の栄養度調査、血液 代謝プロファイルテスト、糞便調査等を実施しました。 母牛の繁殖成績や子牛の発育状況等の確認を行った上 で、毎月母牛への飼料給与指導を行うとともに、関係機 関を交えた成績検討会を年 2 回実施しました。
⑵ 自給飼料確保に向けた支援
平坦地域と比較して自給飼料の比率が少ない状況であり、効率的な自給飼料生産が 必要です。飼料分析や土壌分析の結果、飼料作物の適切な栽培ができていないことが 判明したことから、適切な栽培技術の普及を目的に飼料作物の展示ほを設置し、結果 については、技術員会等で検討し、農家研修会等で普及を図りました。
⑶ 牛舎改善指導の実施
山間地域では、特に低温による母牛や子牛への影響が大きいため、定期的な巡回に より牛舎の点検を行い、農業用マルチを活用した防風カーテンの設置や、水槽用ヒー ターを活用したぬるま湯給水等、それぞれの牛舎に応じた寒冷対策の提案を行ないま した。
母牛栄養状態調査の様子
飼料用イネ現地検討会
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3 活動の成果
モデル農家への改善指導の結 果、母牛については、分娩間隔が 20.7 日、空胎日数が 23.1 日短縮 し、発情発見効率が 17.2% 向上 しました。
子牛については、日齢体重が改 善指導前と比べ、去勢、雌ともに 0.01kg 増加し、ほとんどのモデ ル農家で、改善傾向が見られまし た。
また、自給飼料確保に向けた支
援の結果、良質な粗飼料作りの意識が高まり、管内の農家からの飼料成分分析依頼件数 が指導前の約 3 倍に増え、農家の飼料に対する意識を改善することができました。 寒冷対策については、改善指導の結果、3 戸の農家で新たに寒冷対策を実施しており、
子牛の増体重低下を防ぐことができました。
4 今後の方向
今後も日向地区畜産技術員会と連携し、モデル農家への飼養管理改善指導を継続し、 地域の核となる農家を育成するとともに、自給飼料の効率的な確保と環境に応じた牛舎 環境の改善を進め、中山間地域における肉用牛繁殖経営の確立を支援しながら、地域全 体に波及していきたいと思います。
5 対象集団又は対象農家の声