第
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第2章 大規模事故対策
第1 基本方針
浦安市域の高速道路及び国道等の道路において、車両の衝突、車両火災、道路構造 物の破壊等により多数の死傷者を伴う交通事故等(以下「道路災害」という。)が発 生した場合に、迅速に負傷者を救助することにより被害の軽減を図るため、市のとる べき措置を定める。
この計画の対象となる道路災害は、次のとおりである。
① 集団交通事故、道路構造物の破壊等により、多数の人命の損失を伴うもの ② 危険物積載車から危険物が流出し、市民等に影響が及ぶもの
第2 災害予防計画
第3 災害応急対策計画
道路管理者は、道路構造物の異常を早期に覚知するために点検を実施し、災害発生 のおそれのある危険箇所の把握、改修を行う。
また、被災した施設の早期の復旧を図るため、平常時から応急復旧資機材を保有又 は調達できるような体制をとる。
道路災害が発生した場合、次のような対策を行う。
事故の状況に応じ、職員の非常参集、情報収集連絡体制の確立及び災害対策本部 の設置等必要な体制を取る。
1. 応急体制
道路事故災害発生の通報を受けた場合は、消防、警察、道路管理者、県に報告する。 また、発生状況・被害の状況を収集し、把握できた範囲から県その他関係機関に報 告する。
市民に対しては、防災行政用無線、広報車、市ホームページ、メール配信、ソー シャルメディア等により広報活動を行う。
災害の状況を把握するとともに、人命救助を最優先とした迅速な消防活動を実施 する。市の消防力では対応できない場合は、消防相互応援協定等に基づき、他市町 村に応援を要請する。
2. 情報の収集・伝達
3. 消防活動
第2章 大規模事故対策
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輸送業者及び消防は連携して、危険物の防除活動を実施する。
現場において救助活動を実施し、救助した傷病者等を市内の医療機関に搬送す る。必要がある場合は、一般社団法人浦安建設業協力会等の資機材、他市町村の消 防やヘリコプターの応援を要請する。
傷病者等が多数発生した場合は、災害現場に救護所を設置し、医師会等の協力を 得て医療救護活動を行い、救急車にて市内の医療機関に搬送する。医療機関は、多 数の傷病者等に対処するため、他の医療機関等と情報交換を図り連携して対応す る。
遺体の安置所を設置し、検案、一時保存、安置を行う。
警察は、現場の状況や関係機関からの情報をもとに、現場の通行を規制するとと もに、緊急交通路の確保を図る。
危険物が流出した場合、有毒物質等の拡散等により影響のある区域に対し、避難 勧告・指示を発令し、最寄りの指定避難所等を開設する。
避難誘導は、警察、消防団、自主防災組織等が行う。その際に、避難場所、避難路、 災害の概要及び災害危険箇所等の情報を提供する。