第2章 災害予防計画
第
2
章
38
1. 庁舎機能の整備
第1 防災拠点施設の整備
●対策項目と公助の担当機関
●自助・共助の役割
市民 ・市が発信する情報を取得できるようにする。 事業所 ・市が発信する情報を取得できるようにする。 自治会自主防
災組織等 ・自治会集会所等を情報拠点として活用するための準備に努める。・地域防災無線等の扱いを習得するよう努める。
市役所庁舎周辺を行政・文化・福祉の中心核であるシビックセンター地区と位置づ けている。そこで、シビックセンター地区に建設する新庁舎は、災害対策の中枢とし ての機能を持たせた施設として整備し、災害発生時には市災害対策本部の拠点施設と して、応急対策の中心的役割を担うようにする。
また、各公共施設においても、風水害等発生時に利用者等の安全を確保し被害を軽 減するとともに、地域の防災活動の拠点として活用できる設備を整備する。
(1)防災拠点施設の整備
市は、市役所庁舎を中枢となる施設として位置づける。 ア 本部機能の確保
市 は、 停 電 時 に お い て も 災 害 対 策 活 動 に 最 低 限 必 要 な 電 力 量 を 確 保 す る ため、非常用発電設備を設置する。さらに、非常用発電設備の燃料供給が途 絶した場合でも、中圧ガス管により安定的に供給される都市ガスを利用した コージェネレーションシステムや太陽光発電などの常用発電設備により、災 害対策本部機能を維持する。また、防災井戸による給水の確保ができるよう 災害対策本部体制管理機能や職員参集機能を備えた総合的な防災情報システ ムを構築する。
項 目 担 当 関係機関
第1 防災拠点施設の整備 総務部、財務部、 市民経済部 - 第2 通信施設等の整備 総務部、市長公
室 -
第3 備蓄施設等の整備 総務部 - 第4 避難施設の整備 総務部、健康福
祉部 -
第
2
章
39 第2章 災害予防計画
11 SNS
ソーシャルネットワークサービスのことで、ネット上でコミュニケーションをとることができるWebサービスをい う。代表的なものに、ツイッターやフェイスブックがある。
1. 防災関係機関等との連絡体制の整備
2. 情報収集・発信体制の整備
第2 通信施設等の整備
浦 安 市 で は、 災 害 時 の 通 信 を 確 保 す る た め 防 災 行 政 用 無 線( 固 定 系・ 移 動 系 )、 地域防災無線が設置されている。また、県との通信を確保するために千葉県防災行 政無線(防災情報ターミナルちば)等が設置され運用されている。
今後も施設の更新や増設、あるいは新しい通信システムの導入等を行い、災害時 の情報の伝達体制を推進する。
市は、災害時に様々な情報を市民や在勤・在学者、来訪者に伝えられるように、 防災行政無線(固定系)のほかに既存の伝達手段の活用と工夫や新しい技術の導入 を図る。
また、防災行政用無線等による伝達を補完するために、電話による市民等からの 問い合わせに対応するテレフォンサービスや防災ラジオの導入を図る。
(1)ホームページ・ツイッター等
市 ホ ー ム ペ ー ジ に 災 害 情 報 ペ ー ジ を 開 設 す る。 ま た、 S N S
11
や 専 用 ブ ロ グ を活用し情報発信を行う。
(2) メール
登録した個人のメールアドレスに、市からの防災情報をメールで配信するほか、 緊急性の高い情報を緊急速報メール((株)NTTドコモ、KDDI(株)、ソフ トバンクモバイル(株))を配信できるようにする。
(3)情報掲示板
指定避難所や自治会等への情報を発信するための資機材を整備する。 イ 庁舎施設の安全対策
市は、庁舎施設において特に強風等により、ガラスの飛散などが発生し利 用者等が被災しないよう、ガラスの飛散防止を行う。
ウ 災害対策要員のための備蓄の推進
市は、災害発生時にライフラインが途絶した場合に備え、市役所やその他 の市有施設に防災備蓄倉庫を設置し、職員等の活動を支えるため仮設トイレ、 食料、飲料水等資機材等の備蓄を行う。
(2) 地域拠点の整備
第2章 災害予防計画
第
2
章
40
3. 関係団体との連携
1. 備蓄倉庫の整備
2. 備蓄物資等の整備
第3 備蓄施設等の整備
災害発生時は、ライフライン停止や流通、交通の混乱により応急対策用の資機材や 物資・食料等の確保が困難となる。そのため、被災地外からの支援が受けられるまで の間について、自力で対応できるように計画的に備蓄を推進する。
市は、アマチュア無線等による被害情報等の収集体制についても、関係団体と連 携を図る。
現在、避難場所となっている市内の学校・公民館等の公共施設や公園に防災備蓄 倉庫を設置している。今後、新たに指定避難所となる新設の学校、公園に防災備蓄 倉庫を設置する。
(1)備蓄計画の検討
市は、食料、毛布等の生活必需品と発電機、仮設トイレ等の応急対策用資機材 を備蓄している。このほか、水防活動に要する資機材の備蓄や、食料等の有効期 限があるものについては、家庭内備蓄等の自助・共助・公助の観点も考慮して、 適正な備蓄目標をもった備蓄計画を検討する。
また、感染等の予防に係る消毒に使用する薬剤及び器具等について県と連携し、 備蓄に努める。
(2) 備蓄品の更新
市は、備蓄計画に基づき必要な資機材を整備する。また、被害の地域的な分布 も考慮して資機材の再配置も検討する。
■浦安市の無線施設
●浦安市防災行政用無線(固定系)
市役所(防災課)に親局、消防本部に遠隔制御器が設置され、親局から市内随所に設 置した子局(屋外スピーカー)に一斉・地区別・個別の放送が可能である。
●浦安市防災行政用無線 ( 移動系)
市役所(防災課)に基地局が設置され、移動局(車載、携帯)との間で通信を行う。 ●浦安市地域防災無線
第
2
章
41 第2章 災害予防計画
市は、災害対策基本法に基づき、公共施設等を指定避難所等として指定する。また、 災害対策基本法に定める要配慮者のうち、避難生活に特別の配慮を要する高齢者、障 がい者等を支援するため、福祉避難所を指定する。
さらに、指定避難所等を周知するため、避難場所誘導板、避難場所掲示板等を設置 する。
1. 指定避難所等の指定・整備
2. 避難場所標示等の設置
3. 指定避難所の整備
第4 避難施設の整備
(1)指定避難所の指定
市は、避難者を滞在させる市内の学校等の建物を指定避難所として指定する。 また、指定避難所の内、避難生活に特別の配慮を要する高齢者、障がい者等を 支援するため、福祉施設、公民館及び民間の福祉サービス事業所等を福祉避難所 として指定する。
(2) 指定緊急避難場所の指定
大規模な火事等、緊急に避難する公園等の施設又は場所を指定緊急避難場所と して指定する。
また、ヘリポートとなる指定緊急避難場所については、指定緊急避難場所とヘ リポートの臨時離発着場を区別する等、その活用について検討する。
市 は、 市 民 等 が 安 全 に 避 難 を で き る よ う 避 難 場 所 誘 導 版 や 避 難 場 所 掲 示板を設置する。
市 は、 指 定 避 難 所 に 通 信 機 器 の 整 備 を 図 る と と も に、 避 難 生 活 に 必 要 な物資の備蓄を図る。
・避難者を滞在させる施設 (学校等の建物)(福祉避難所)
・特に配慮を要する避難者を受け入 れる施設(福祉施設等の建物)
・大規模な火事等、異常な現象の種 類 ご と に 緊 急 避 難 す る 施 設 又 は
場所 (公園)