造影CT 検査により評価した食道扁平上皮癌の ゴマフアザラシ(Phoca largha)の一例
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(2) 大野晃治ら. 表 1 血液検査結果(第 87 病日) Mean ± SD, n * WBC(/µl) Band-N(/µl). 6500. Mean ± SD, n. (6763 ± 1654, 8). AST(U/l). 53. (54 ± 12, 8). 0. (40 ± 65, 6). ALT(U/l). 32. (25 ± 9, 8). Seg-N(/µl). 4160. (4292 ± 2230, 6). ALP(U/l). 176. (213 ± 71, 8). Lym(/µl). 1235. (1579 ± 603, 6). GGT(U/l). 18. Mon(/µl). 910. (608 ± 214, 6). LDH(U/l). 414. Eos(/µl). 65. (198 ± 165, 6). TBil(mg/dl). 0.3. (0.6 ± 0.2, 8). Bas(/µl). 130. (39 ± 86, 6). TCho(mg/dl). 285. (300 ± 51, 8). (10 ± 6, 8) (703 ± 169, 7). RBC(× 106/µl). 5.29. (4.82 ± 0.30, 8). TG(mg/dl). 45. (78 ± 37, 8). Hb(g/dl). 23.2. (21.9 ± 1.8, 8). CPK(U/l). 37. (107 ± 26, 8). 55.7. (54.3 ± 3.1, 8). Amy(U/l). Plat(× 10 /µl). 208. (232 ± 110, 8). Na(mmol/l). 150. (151 ± 2, 8). TP(g/dl). 7.9. (7.7 ± 0.7, 8). K(mmol/l). 4.3. (3.6 ± 0.4, 8). Ht(%) 3. Alb(g/dl) A/G. 1127 (929 ± 211, 7). 2.9. (3.5 ± 0.3, 8). Cl(mmol/l). 110. (117 ± 3, 8). 0.58. (0.83 ± 0.08, 8). Ca(mg/dl). 9.0. (8.8 ± 0.8, 8). BUN(mg/dl). 52.1. (41.7 ± 5.6, 8). P(mg/dl). 5.2. (5.3 ± 1.0, 8). Cre(mg/dl). 1.14. (1.09 ± 0.69, 8). Mg(mg/dl). 2.5. (2.3 ± 0.1, 8). *1. Mean(平均値)および SD(標準偏差)は,第 1 病日以前の 5 年間に同個体(健康時)で実施した血液検 査の値を用いて計算した。n は各検査項目のサンプル数である。. 症例は,消化器症状を主症状とする全身症状を示していたた め,全身のスクリーニング検査を目的として造影 CT 検査およ び超音波検査,そして上部消化管の評価のため上部消化管内視 鏡検査を計画した。しかし,症例の全身状態悪化により,全身 麻酔について社内の同意が得られなかった。そのため,全身麻 酔が必要な上部消化管内視鏡検査については行わず,鎮静や麻 酔を使用せずに CT 検査や超音波検査を試み,体動などにより 検査が困難であれば鎮静して検査を行うこととした。 検査時の体重は 45kg と重度に削痩し,術前の全身状態はア メリカ麻酔科学会の術前全身状態分類(ASA-PS)におけるク ラス 4(生命に関わる重度の全身性疾患を有する)と考えられ た。はじめに後肢の足底指間静脈より血管確保を試みたが個体 の抵抗により困難だったため,造影を行わない単純 CT 検査を. 図 1 保定用ケース. 実施した。検査は,個体を毛布と荷締め用ベルトで巻き,プラ スチック製衣装ケースを用いて自作した保定用ケース(図 1,. そこで,体動のない状態で造影 CT 検査を実施するために. 長さ 170cm ×幅 34cm ×高さ 25cm)に入れて,その上から. 鎮静を行った。アトロピン 0.02mg/kg(アトロピン硫酸塩. さらに毛布とベルトで固定して実施した(図 2)。単純 CT 検. 注 0.5mg「 フ ソ ー」, 扶 桑 薬 品 工 業 ㈱, 大 阪 ), ミ ダ ゾ ラ ム. 査では,食道が腫瘤により狭窄し,肝臓およびその周囲領域に. 0.2mg/kg(ミダゾラム注射液 10mg「テバ」,武田テバファー. も複数の腫瘤が確認された。しかし,検査時に体動があり,画. マ㈱, 愛知)およびブトルファノール 0.3mg/kg(ベトルファー. 像上にアーティファクトが現れた。また,個体が削痩して腹腔. ル ®5mg,Meiji Seika ファルマ㈱,東京)を腰背部に筋肉内投. 内脂肪が少なかったことから,臓器のコントラストがつかず,. 与(IM)し,約 10 分後に刺激への反応が消失したことを確認. 腹部臓器の詳細な観察は困難であった。. した。鎮静後,右前肢の駆血により掌側に静脈を触知したため. - 12 -.
(3) 造影 CT を行ったゴマフアザラシの扁平上皮癌. 同部位より 22G 留置針を用いて血管確保を行った(図 3) 。鎮 静前と同様に毛布とベルトおよび保定用ケースを使って軽度に 固定し, はじめに単純 CT 検査を実施した。続いてイオパミドー ル 600mgI/kg(イオパミロン ® 注 300 シリンジ,バイエル薬 品㈱,大阪)を 20 秒かけて投与し,造影剤投与開始から 20 秒後(1 相) ,80 秒後(2 相) ,4 分後(3 相)に造影 CT 検査 を行った。CT 検査はいずれも 16 列マルチスライス CT (Alexion TSX-034A,東芝メディカルシステムズ㈱,栃木)を用いて, 管電圧 120kV,管電流 150mA,撮影スライス厚 1mm で撮影 を行った。造影 CT 検査の結果,1 相では前肢の血管に造影剤 が多く残っていたが,2 相および 3 相では肝臓のコントラスト が上昇し周囲との境界が明瞭になり,単純 CT 検査では視認し 図 2 毛布とベルトを使って個体を固定した。. づらかった肝臓腫瘤が複数観察された(図 4,5) 。また,単純. 図 3 前肢の内側より血管確保を行った。. 図 4 CT 画像(体軸断面 axial) 肝臓およびその周囲に腫瘤が複数みられた(矢印)。. 図 5 MPR 像(矢状断面 sagittal) 食道腫瘤(矢頭)および肝臓腫瘤(矢印). - 13 -.
(4) 大野晃治ら. 炎の関与については不明であった。鰭脚類の SCC は,カリフォ. 表 2 造影前後における肝臓 CT 値 肝臓 CT 値(HU). ルニアアシカをはじめとする各種動物において,皮膚,舌,歯. 造影前. 82. 肉,咽頭,肺,子宮,会陰,膣などに生じたという報告が多数. 20 秒後(1 相). 84. ある[1]。食道原発の SCC は 27 ~ 32 歳齢の 6 頭のゼニガタ. 80 秒後(2 相). 111. 4 分後(3 相). 99. ,ゴマ アザラシ(Phoca vitulina )において報告があるが[4] フアザラシにおける報告は見当たらない。ゼニガタアザラシの 報告では,いずれの症例も吐出あるいは嘔吐が主症状としてみ られており,本症例の臨床経過と共通する点が多かった。. CT 検査では不明瞭だった腎臓についても観察が容易となった。. 海棲哺乳類の CT 検査において,造影剤は経験的に 600 ~. 肝臓の増強効果の評価のため,肝門部が観察される画像上で,. 800mgI/kg で用いられることが多いが[5],造影剤の投与量. 2. 約 4cm の円形の関心領域(ROI)を設定し,単純撮影像,1. について海棲哺乳類に特化して検討した報告は見当たらない。. 相,2 相,3 相の画像の同部位での平均 CT 値を測定したところ,. 今回は,ヨード量として 600mgI/kg の造影剤を投与して 3 相. それぞれ 82HU,84HU,111HU,99HU であった(表 2) 。腫. 撮影を行ったところ,造影剤の増強効果によって,肝臓および. 瘤のさらなる診断のために超音波検査を実施し,肝臓の腫瘤に. 腎臓の観察が容易となるなど, 一定の効果を得ることができた。. 対して針吸引生検を実施したところ,異型性のある上皮細胞塊. 人医療における肝臓のダイナミック CT 検査では,門脈相での. がみられ,上皮系腫瘍が示唆された。生検針による組織生検を. 肝実質の増強効果には 50HU が必要で[6] ,そのためには体. 検討したが,超音波画像上で腫瘤周囲に血管が走行していたた. 重 1kg 当たり 520mg のヨードが必要と報告されている[7] 。. め出血リスクがあり,実施について社内の同意が得られなかっ. 今回,造影による肝臓の CT 値の上昇は最大で 30 ほどであり,. たため実施しなかった。また,術後の栄養管理のために鼻腔カ. 増強効果としては弱かった。これは,症例の検査時の体重であ. テーテルの挿入を試みたが,鼻腔内でチューブが止まり奥まで. る 45kg を用いて造影剤の投与量を計算したが,症例が重度に. 入れることができなかった。すべての検査終了後,フルマゼニ. 削痩していたために造影剤量が過小であった可能性が高いと思. ル 0.05mg/kg(フルマゼニル静注液 0.5mg「テバ」,武田テバ. われた。一方で,造影剤量の決定のための最も適切な指標とし. ファーマ㈱,愛知)とナロキソン 0.05mg/kg(ナロキソン塩. ては除脂肪体重が良いとされており[8],また,アザラシ類. 酸塩静注 0.2mg「第一三共」,第一三共㈱,東京)を静脈内投. の体脂肪率は一般に人よりも高い[9]ため,健康時の体重で. 与し,5 分後に覚醒したことを確認した。. 造影剤量を計算すると過量になる可能性があり,アザラシにお. 検査および臨床症状から,食道狭窄を伴う食道腫瘍と肝臓お. ける造影剤の投与量については今後の検討が必要と思われる。. よびその周囲の多発性腫瘍を強く疑った。腫瘤病変の発生場所. 人医療における肝臓ダイナミック CT 検査での撮影のタイミン. や広がりから切除を含めた根治は難しく,以降は静脈栄養を含. グの一例として, 造影剤投与後 40 秒(動脈相) , 80 秒(門脈相),. む支持療法を継続することとした。しかし,血管留置は翌日. 180 秒(平衡相)で撮影するのが良いとされている[10]。また,. には閉塞してしまい,皮下補液を継続していたが,検査から 8. 犬においては動脈相が 20 ~ 30 秒,門脈相が 40-50 秒という. 日後の第 225 病日に死亡した。剖検では,食道と膵臓に直径. 報告がある[11]。今回,1 相において造影剤がまだ前肢の血. 6cm 大の腫瘤があり,食道内腔は,外径 6mm のチューブが. 管に多く残っており, 撮影のタイミングが速すぎたと思われた。. やっと通過するほどに狭窄していた。肝臓には,全体に数 mm. ゴマフアザラシの場合は,動脈相の撮影は 20 秒より遅いタイ. から 5cm 大の腫瘤が多発していた。病理組織検査の診断は,. ミングが適している可能性があるが,症例は全身状態が悪化し. 深部筋層への浸潤を伴う食道原発の SCC であり,膵臓,肝臓,. ていたため,心拍出量が低下して造影剤の拡散遅延が起きてい. 膵リンパ節,肺門リンパ節および大動脈周囲のリンパ節への転. た可能性も考えられる。そのため,ゴマフアザラシにおける適. 移を伴っていた。. 正な撮影のタイミングについても,検討が必要と思われた。. 本症例は,食道に発生した SCC によって吐出および食欲低. 鰭脚類の血管アプローチとして,硬膜外脊椎静脈および後肢. 下が起こり,腫瘍の大型化による食道狭窄と他臓器転移により,. の足底指間静脈が用いられる[12]。本症例は,鎮静下で前肢. 全身状態が悪化して死亡したと考えられた。一方で,胃液の嘔. を駆血したところ前肢内側に血管を触知でき血管確保を行うこ. 吐については,抗菌薬治療への反応性から細菌性胃炎を併発し. とができた。本症例は削痩していたため健康個体でも同部位の. ていた可能性が考えられた。また腫瘍の膵臓転移に伴い膵炎を. 利用が可能かどうかは検討が必要であるが,鎮静および麻酔下. 併発していた可能性もあるが,血液検査ではアミラーゼは上昇. での血管確保のための有用なルートとなる可能性がある。. しておらず,リパーゼについては評価していなかったため,膵. 本症例は,検査時の全身状態が ASA-PS クラス 4 と悪く,全. - 14 -.
(5) 造影 CT を行ったゴマフアザラシの扁平上皮癌. 身麻酔ではなくミダゾラムとブトルファノールによる鎮静のみ. R, Ohkusu-Tsukada K, Tkahashi K. 2013. Squamous cell. を行ったが,投与後約 10 分で刺激への反応が消失し,血管確. carcinoma with systemic metastases in a spotted seal(Phoca. 保および体動のない CT 検査を実施することができた。さらに,. largha ).Jpn J Zoo Wildl Med 18: 129-132.. 処置終了後は拮抗薬投与により 5 分後に覚醒し,非常に円滑. 3. 松山祐介, 高津智和, 高田厚志, 柄 武志, 森田剛仁, 岡本芳晴.. に検査を行うことができた。今回の用量による鎮静薬投与は,. 2014. ゴマフアザラシの腹腔内悪性腫瘍に対する CT 及び超. 全身状態の悪いゴマフアザラシにおいて積極的な検査や処置を. 音波画像診断の試み, 動水誌 55: 27. 4. Flower JE, Gamble KC, Stone M, Lyons JA, Maganti RJ, Tuomi. 行う上で,非常に有用であった。 一方で,全身麻酔が行えなかったことで,呼吸を止めた状態. PA, Olds JE, Sims MA, Gauger P, Tuttle AD. 2014. Esophageal. での CT 検査や上部消化管内視鏡検査を実施できなかった。病. squamous cell carcinoma in six harbor seals(Phoca vitulina. 変部が食道および上腹部と呼吸の影響を受けやすい場所にあっ. spp.) . J Zoo Wildl Med 45: 620-631.. たため,CT 検査時に呼吸を止めておくことは精細な画像を得. 5. Gulland FMD, Dierauf LA, Whitman KL. 2018. Diagnostic. るためには重要であった。また,上部消化管内視鏡検査につい. imaging. CRC Handbook of Marine Mammal Medicine. 3rd. ては,実施すれば内腔から組織を採取することができ確定診断. ed ., pp.541-542. CRC Press, Boca Raton.. につながったと思われた。検査を行った時点では,腫瘍が食道. 6. 粟井和夫, 陣崎雅弘. 2018. 体内動態に基づく造影剤の投与. の筋層まで浸潤し,食道狭窄や他臓器転移がみられ,予後不良. 法の基礎. 最新 Body CT 診断 検査の組み立てから読影まで ,. の状態であった。食道腫瘍の病期分類として動物で定められて. pp.44. 株式会社メディカル・サイエンス・インターナショ. いるものはないが,国内の人医療では日本食道学会による病期. ナル, 東京.. 分類が存在する。本症例をその基準に当てはめると,剖検時の. 7. Heiken JP, Brink JA, McClennan BL, Sagel SS, Crowe TM,. 所見により,T2(がんが固有筋層にとどまる),N4(第 4 群. Gaines MV. 1995. Dynamic incremental CT: effect of volume. リンパ節に転移),M1(遠隔転移あり)と分類された。病期は. and concentration of contrast material and patient weight on. Ⅳ b であり,人医療においても緩和的対症療法しか適応になら. hepatic enhancement. Radiology 195: 353-357.. ない時期であった[13, 14]。症例は,第 1 病日の 2 年前に吐. 8. Awai K, Kanematsu M, Kim T, Ichikawa T, Nakamura Y,. 出や胃液の嘔吐といった今回と同様の症状を呈しており,その. Nakamoto A, Yoshioka K, Mochizuki T, Matsunaga N,. 時点で全身麻酔を使った検査,診断を行っていれば,食道 SCC. Yamashita Y. 2016. The optimal body size index with. を早期に診断できた可能性があった。食道腫瘍に対する治療は,. which to determine iodine dose for hepatic dynamic CT: a. 犬猫などの小動物でも例は少なく根治は難しいが,内視鏡下で. prospective multicenter study. Radiology 278: 773-781.. の切除による腫瘍の減容積[15]や,光線力学療法による緩. 9. Burns JM, Costa DP, Frost K, Harvey JT. 2005. Development. 和治療[16] ,ピロキシカムを用いた化学療法などが試みられ. of body oxygen stores in harbor seals: effects of age, mass,. ている[17]。また,食道ではないが口腔内の SCC に対してピ. and body composition. Physiol Biochem Zool 78: 1057-. ロキシカムによる治療を行ったミナミハンドウイルカの報告が. 1068.. ある[18] 。本症例においても早期診断を行うことで,腫瘍の 根治は難しくとも,QOL をより長く維持することができた可. 10. 粟井和夫, 陣崎雅弘. 2018. 肝臓. 最新 Body CT 診断 検査の. 組み立てから読影まで , pp.173-175. 株式会社メディカル・ サイエンス・インターナショナル, 東京.. 能性はあると思われた。 今後は,水族館で飼育されている鰭脚類について,吐出や嘔. 11. 久楽賢治, 浅野和之, 北川勝人, 伊藤大介, 手島健次, 中山智. 吐などの慢性の消化器症状を示す場合や,高齢または亜高齢の. 宏, 亘 敏広, 田中茂男. 2011. 小型犬における腹部造影 CT の. 個体に健康診断を行う場合には,食道を含む消化管の SCC を. 撮像プロトコールの検討. 日獣会誌 64: 385-389.. 鑑別診断として考慮し,造影 CT 検査,超音波検査,内視鏡検. 12. Gulland FMD, Dierauf LA, Whitman KL. 2018. Health. 査など含めた積極的な検査を行う意義は非常に高いと考えられ. assessment of seals and sea lions. CRC Handbook of Marine. た。. Mammal Medicine 3rd ed. , pp.852-854. CRC Press, Boca Raton.. 引用文献. 13. Japan Esophageal Society. 2017. Japanese classification of. 1. Newman SJ, Smith SA. 2006. Marine mammal neoplasia: a review. Vet Pathol 43: 865-880.. esophageal cancer, 11th edition: part I. Esophagus 14: 1-36. 14. Kitagawa Y, Uno T, Oyama T, Kato K, Kato H, Kawakubo H,. 2. Michishita M, Torikai K, Yoshimura H, Terasawa F, Nakahira. Kawamura O, Kusano M,·Kuwano H, Takeuchi H, Toh Y, Doki. - 15 -.
(6) 大野晃治ら. J Am Anim Hosp Assoc 36: 257–261.. Y, Naomoto Y, Nemoto K, Booka E, Matsubara H, Miyazaki T, Muto M, Yanagisawa A, Yoshida M. 2019. Esophageal cancer. 17. Berube D, Scott-Moncrieff JC, Rohleder J, Vemireddi V.. practice guidelines 2017 edited by the Japan Esophageal. 2009. Primary esophageal squamous cell carcinoma in a cat.. Society: part 1. Esophagus 16: 1-24.. J Am Anim Hosp Assoc 45: 291–295.. 15. Arnell K, Hill S, Hart J, Richter K. 2013. Persistent. 18. March DT, Blyde DJ, Bossart GD, Begg AP, Taylor DP,. regurgitation in four dogs with caudal esophageal neoplasia.. McClure V. 2016. Piroxicam and doxycycline treatment for. J Am Anim Hosp Assoc 49: 58–63.. an oral squamous cell carcinoma in an inshore bottlenose. 16. Jacobs TM, Rosen GM. 2000. Photodynamic therapy as a. dolphin(Tursiops aduncus ).Aus Vet J 94:203–207.. treatment for esophageal squamous cell carcinoma in a dog.. Case report Internal medicine. Esophageal Squamous Cell Carcinoma in a Spotted Seal (Phoca largha ) upon Examination by Contrast-Enhanced Computed Tomography Koji ONO1, 2)* and Daisuke FUKUI3) 1)Oga Aquarium GAO, 93 Tsubogasawa, Togashiohama, Oga, Akita, 010-0673, Japan 2)Small Animal Surgery, Co-Department of Veterinary Medicine / Zoo and Aquarium Medicine Service, Veterinary Teaching Hospital, Iwate University, 3-18-8, Ueda, Morioka, Iwate, 020-8550, Japan 3)Morioka, Iwate, Japan (Received 28 June 2020; accepted 29 November 2020). ABSTRACT A 24-year old female spotted seal (Phoca largha ) displayed symptoms such as chronic regurgitation, vomiting, and anorexia. A contrast-enhanced computed tomography (CT) examination under sedation with midazolam and butorphanol revealed esophageal mass and multiple masses in and around the liver region of the animal. These masses were confirmed as esophageal squamous cell carcinoma (SCC) with metastasis to the pancreas and the liver upon post-mortem examination and histopathological examination. As there is a dearth of information on contrast-enhanced CT in pinnipeds, this case would be valuable in the pre-mortem diagnosis of esophageal SCC. Key words: contrast-enhanced CT, spotted seal, squamous cell carcinoma - Jpn J Zoo Wildl Med 26 (1) :11-16, 2021. *. Corresponding author:Koji ONO(E-mail : [email protected]). - 16 -.
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