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周産期におけるDVスクリーニングと支援の実際

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Academic year: 2021

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− 11 − COVID-19 感染症パンデミックにより、2020 年 3月には社会経済状況が一変し ました。休業や失業に伴う経済的困難、外出自粛に伴う家庭の密室化と社会との つながりの断絶等の変化は、進行形で女性、妊婦、子どもの健康に悪影響を及 ぼす恐れがある、と背筋の凍る思いがしたのを覚えています。DVや、育児不安、 メンタル不調のリスクが上昇すると予想し、崖っぷちの状態に置かれる女性や母 子が増えるってわかってるんやったら、先回りして「一人も取り残さない」仕組みを 作らないと、と考えました。産婦人科外来でチームとなって行ったコロナ禍の安 心ケアの実装です。 DV 被害者支援についてお話します。 産婦人科外来のトイレ・産婦人科病棟授乳室には、以前より、DV リソースカー ドを設置していましたが、「DV 相談 +(プラス)」(24 時間、電話やメールでDV 相 談が可能;内閣府 2020.4)の情報も併せて掲示しました。 4月から、妊婦健診方法を変えました。安心妊婦健診です。毎回の妊婦健診 は、助産師による診察・ケア(約 5 分)→医師による診察(約10 分)で構成しなお し、濃厚接触の機会を減らし、毎回助産師と面談できるよう変えました。加えて、 毎回30 秒スクリーニングをすることを新規導入しました。口頭で「うつ(二質問法)、 DV(VAWS;女性に対する暴力スクリーニング尺度)、育児不安」の8 項目を聞き、 妊婦が口火を切りやすい環境を整えました。4月5月の受診者のべ714 名中、8 項目のうち一つでも当てはまった人はのべ15 名(2.1%)、スクリーニング項目には 当てはまらないけれど、これを機にお困りごと相談を行った人はのべ 47名(6.6%) で、地域連携を行ったケースは4名でした。COVID-19第1波、第2波、第3波では、 特徴が異なり、最も相談が多かったのは、第 1波の時でした。 このように、非常事態時に、即時、外来で、30 秒スクリーニングを取り入れられ たのには理由があります。それは、約15 年前より産婦人科病棟で全褥婦にDV ス クリーニングを実施していたため、DV ケアがルチーンケアとして定着していたこと、 そのためスタッフの心理的な抵抗感が少なかったこと、そして、コロナ禍でDV 被 害者支援をする必要性をチームで共有できたからです。   本シンポジウムでは上記の臨床実践を含む、褥婦へのDV スクリーニング、 コロナ禍で行った妊婦へのDV スクリーニングについてお話します。

周産期におけるDVスクリーニングと支援の実際

長坂 桂子

NTT東日本関東病院 看護部

シンポジウム

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