〈資料〉大阪府における今後の同和行政のあり方について(答申)--平成8年12月(1996年12月)
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(2) 1. 前 文. 育. 入権啓発 教. 就 業. 労. 福祉保健. 産 生活環境. 本 審 議 会 は、 平 成 六 (一九 九 四 )年 一二月 に、 知事 か ら ﹁ 大 阪 府 にお け る今 後 の同 和 行 政 のあ り方 に つい て ﹂諮 問. を受 け 、約 二年 にわ た り 、府 の 関係 部 局 や市 町村 か ら の ヒ ア リ ング 、 同 和 地 区 の現 地 視 察 な どを 行 う と と も に、 ﹁ 平. 成 五年 度 同 和 地 区 実 態 把 握 等 調査 ﹂ (以 下 ﹁ 平 成 五年 度 実 態 調査 ﹂ と いう 。) 及び ﹁ 平 成 七 年 度大 阪 府 民 の人 権 問 題 に. 関 す る意 識 調査 ﹂ (以 下 ﹁ 平 成 七 年 度 府 民意 識 調査 ﹂と いう 。) の結 果 や 、本 年 五月 、 政 府 に対 し て出 され た地 域 改 善. 対 策協 議 会 の意 見 具 申 (以 下 ﹁平成 八年 地 対 協 意 見 具申 ﹂ と いう 。)を ふま え 、 精 力的 に審 議 を 行 ってき た 。. 府 にお い ては 、 昭 和 四 〇 (一九 六 五 ) 年 の国 の同 和対 策 審 議会 の答 申 (以下 ﹁国 同対 審 答 申 ﹂ と い う 。) お よ び 昭. 和 四 四 (一九 六九 )年 の同 和対 策 事業 特 別 措置 法 (以下 ﹁同対 法 ﹂と いう 。) に基 づ き 、 本 格 的 に同 和 対 策 が 実 施 さ. れ 、 以後 二度 に わ た る特 別 措 置 法 や 昭和 四 四 (一九 六九 )年 の本 審 議 会 の答 申 (以下 ﹁ 昭 和 四 四年府 同対 審 答 申 ﹂と. 1'. 32 654. 第13号 人権問題研究資料.
(3) いう 。)を は じ め七 度 に わ た る答 申 等 を ふま え 、 積 極 的 な 事 業 展 開 が 図 ら れ た 結 果 、 同 和 地 区 の生 活 環 境 施 設 の整 備. を は じ あ と し て各 分 野 で成 果 が 認 あ ら れ るが 、 な お 、 不 安定 就 労 の問 題 、 進 学率 の格 差 な ど 生 活 実 態 にお け る 課 題 が. 残 さ れ てお り 、ま た 、 部 落 差 別 事 象 が跡 を 絶 た な いな ど 、府 民 の差 別 意 識 の解消 が十 分 に進 ん で いな い状 況 も 明 ら か にな って いる 。. 平 成 八 年 地 対 協 意 見 具 申 に お い ては 、 ﹁こ れ ま で の特 別 対 策 に つい て は 、 お お む ね そ の目 的 を 達 成 でき る 状 況 に. な った こと か ら、 現 行 法 の期 限 であ る 平成 九 年 三月 末 を も って終 了す る こと と し 、教 育 、 就 労 、 産 業 等 のな お 残 さ れ. た 課題 に つい て は 、 そ の解 決 のた め ﹂、 ﹁ 工 夫 を 一般 対 策 に加 え つ つ対 応 す ると い う 基 本 姿 勢 に 立 つべき ﹂ であ り 、. ﹁法 的 措 置 の必要 性 を 含 め 各 般 の措 置 に つい て 具体 的 に検 討 ﹂す る 必要 が あ ると し て いる。 こう し た 提 言 を 受 け 、政. 府 にお い ては 、 一般 対 策 への円 滑 な 移 行 を 前 提 に、 一部 の事 業 に つい て五 年 間 の特 別対 策 を 継 続 す るた あ の法 的 措置. を 含 む 閣 議 決 定 が な され 、 さ ら に、 教 育 ・啓 発 、人 権 侵 害 の救 済 な ど にか か る施 策 の推進 を 目 的 と し た 人 権 擁 護 施 策 推 進 法 が 成 立 し た と ころ であ る。. ま た 、 人 権 に つい て の知 識 と 技 能 を わ か ち あ い、態 度 を 形 成 す る ことを 通じ て普 遍 的 な人 権 文 化 を 築 く こと を 目 的. と す る ﹁人 権 教育 のた め の国 連 一〇 年 ﹂ (以下 ﹁人 権 教育 の 一〇 年 ﹂ と いう 。) への取 組 み な ど、 国 際 的 な 人 権 尊 重 の. 潮 流 のな か 、 人権 にか かわ るあ ら ゆ る問 題 の解決 に向 け た 積 極 的 な対 応 が 課題 と な って いる。. 同 和 行 政 は、 国 同 対 審 答 申 が 指 摘 し 、 ま た 、 平 成 八 年 地対 協 意 見 具 申 でも 指 摘 し て い るよ う に、 ﹁ 部落差 別が現存. す るか ぎ り こ の行 政 は積 極 的 に推 進 さ れ な け れ ば なら な い﹂ も の であ る が、 今 後 は 、 新 た な時 代を 的 確 にみ す え て事. 業 の検 討 を 積 極 的 に行 い、 一般 施 策 を 有 効 か つ適 切 に活 用し て推 進 す る こ と が必 要 であ る 。. 一41一. 申) 大 阪府 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 につ いて(答.
(4) 置 のもと で の今 後 の同 和 行政 のあ り 方 に つい て答 申す るも の であ る。. 本 審 議会 は、 国 同 対 審 答 申 の精神 を 受 け 継 ぎ 、 以上 の状 況 を ふま え 、 現在 国 にお い て検 討 さ れ てい る新 たな 法 的 措. 第1. 同 和行政 の基本 方向. 同 和 問 題 に対 す る基 本 認 識. け た 我 が 国 の枢 要 な 責 務 ﹂ であ り 、 ﹁ 国 内 に お い て、 同 和 問 題 な ど 様 々な 人 権 問 題 を 一日も 早 く 解 決 す る よ う努 力 す. 指 す 国 際 社 会 の重 要 な 一員 と し て、 そ の役 割 を 積 極 的 に果 た し て いく こと は 、 ﹃人 権 の世 紀 ﹄ であ る 二十 一世 紀 に向. も加入し、 ﹃ 人 権 教 育 のた め の国連 一〇 年 ﹄ への本格 的 な 取 組 み も 開始 され ﹂ て い るな か 、 ﹁ あ ら ゆ る 差 別 の解 消 を 目. 平 成 八 年 地 対 協 意 見 具 申 にお い て、 ﹁﹃あ ら ゆ る 形態 の人 種 差 別 の撤 廃 に関す る 国 際 条 約 ﹄ (人 種 差 別 撤 廃 条 約 ) に. け て進 ん で いるも のの、 依 然 と し てさ まざ ま な 課題 が 残 さ れ て い る。. れ て半世 紀 、 国 同対 審 答 申 が 出 さ れ てか ら 三〇 年 が 経 過 し 、 こ の聞 、 多 く の人び と の努 力 によ り 同 和 問 題 は解 決 に向. り 、 政 治的 、経 済 的 又 は社 会 的 関 係 にお い て、 差 別 さ れ な い﹂と 規 定 し て いる 。 し かし な が ら 、 日 本 国 憲 法 が公 布 さ. 日本 国 憲 法 第 一四 条 は、 ﹁す べ て 国 民 は 、 法 の下 に 平 等 であ って 、人 種 、 信 条 、 性 別、 社 会 的 身 分 又 は 門 地 に よ. 同 和 問 題 は 、人 間 の自 由 と 平 等 に関す る問 題 であ り 、基 本 的 人 権 にか か わ る深 刻 か つ重 要 な 問 題 であ る 。. 1. よ う要 望 す る。. 府 におか れ ては 、 本 答 申 の趣 旨 を 尊 重 し 、 同 和 問 題 の 一日も 早 い解 決 に向 け、 よ リ 一層 、 施 策 の推 進 に努 あ られ る. 第13号. ●. 一42一. 人権問題研 究資料.
(5) 大 阪 府 に お け る今 後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ い て(答 申). る こと は 、 国 際的 な責 務 で あ る ﹂ とし て い る。 ま た、 ﹁同 和 問 題 を 人 権 問 題 と いう 本 質 か ら 捉 え 、 解 決 に向 け て努 力. す る 必 要 が あ る ﹂ と し 、 ﹁同 和 問 題 は 過 去 の課 題 では な い 。 こ の問 題 の解決 に向 け た 今 後 の取 組 み を 人 権 にか か わ る. あ ら ゆ る問 題 の解 決 に つな げ て いく と いう 、 広 が りを も った現 実 の課題 であ る﹂ と 、 そ の見 解 が 示 され て い る。 同 和. 問題 の解 決 は、 国 の責 務 であ り 、同 時 に国 民 的 課 題 であ る。 府 は 当 然 にそ の責 務 を 分 担 し 、 差 別 が 現存 す る限 り 、 同. 和 行政 を 積 極 的 に推 進 す る こと により 、 大 阪 府 新 総合 計 画 が め ざ す ﹁国籍 、 性 別 、 世 代 、 地域 を 問 わず 、 人 聞 と し て. 尊 重 さ れ 、 交 流 し 、 連 帯 感 を も って対 等 の立 場 で参 加 す る こと が でき る社 会 ﹂、 ﹁ 真摯な努力 が正当 に評価され、報. こ れま で の 取組 み の評 価 と 課 題. われ る公 正 な 社 会 ﹂ の実 現 に資 す る よう 努 あ て いく 必要 が あ る。. 2. 府 にお い ては 、 昭 和 二 二 (一九 四七 )年 か ら 同 和対 策 予 算 を 計 上 し 、多 様 な 事 業 を 先 進 的 に実施 し てき た 。 ま た 、. 国同 対 審 答 申 や本 審 議 会 の答 申 を基 本 と し つ つ、 同対 法 の施 行 によ り本 格 的 に事 業 を 実 施 す る と とも に、 そ の後 の地. 域 改 善 対 策 特 別 措 置 法 、 現 行 の地 域 改 善 対 策 特 定 事 業 に係 る 国 の財 政 上 の特 別措 置 に関 す る法 律 (以下 ﹁ 地対 財特 法 ﹂ と いう 。) に基 づ き 適 切 な 執 行 に努 め 、 同和 問 題 の解 決 に取 り 組 ん でき て いる 。. 平成 五年 度 実 態 調 査 や 平成 七 年度 府 民 意 識 調 査 な ど に よれ ば 、 昭 和 四 四年 府 同 対 審 答 申 時 に く ら べ、 同 和 地 区 にお. い ても 、 高 齢 化 や 少 子 化 が急 速 に進 展し て いる と と も に、 生 活 様 式 の変 化 や所 得 階 層 の分 化 が進 む な ど 、 状 況 は 大 き. く変 化 し て い る。 ま た 、住 宅 、 道路 、 下 水 道 、 公 園 、地 区 施 設 な ど の物 的 施 設 整 備 の進 捗 、 同 和地 区 住 民 の健 康 状 況. の改 善 、 同 和 地 区 企 業 の経 営 体 質 の改 善 、 若 い年 齢 層を 中 心 と す る 安 定 就 労 の進 展、 児 童 生 徒 の長 欠 ・不就 学 の解. 一43一.
(6) 消 、高 校 進 学 率 の上 昇 、府 民 の人 権 意 識 の高 揚 な ど 、 これ ま で の同 和 対 策 の成 果 が各 分 野 で認 あ ら れ る 。. し かし 、 中 高 年齢 層を 中 心 と し た 不 安定 就 労 の問 題 、若 年層 にお け る学 力 低位 の問題 や進 学 率 の格 差 な ど の課題 が. 残 され てお り 、物 的 事 業 に つい ても 平 成 九 (一九 九 七 ) 年度 以降 にも 事 業 量 が み こま れ る状 況 にあ る。 ま た 、結 婚 問. 題 を 中 心 に差 別意 識 が根 強 く 残 ると と も に、部 落 差 別 事 象 が跡 を 絶 たな いな ど 、府 民 の差 別 意 識 の解 消 が 十 分 には進 ん でお ら ず 、 事 業 の進 め方 に対 す る批 判 的 な意 見 も み ら れ る状 況 にあ る。. 今 後 は 、 差 別 の結 果 と し て生 じ て いる 格 差 の是 正 にと ど ま らず 、差 別 を 生 み 出 し て いる 原因 を 根 本 的 にな く し てい. く ため に、 一層 の努 力 を続 け る べき であ り 、 そ の際 、 一般 施 策 の実 施 状 況 や 同 和 地 区 の現状 を ふま え 、 同 和 関 係 予 算. 同 和行 政 の基 本 目標 と 基 本視 点. のと らえ 方 を 含 あ 、 同 和 行 政全 般 にわ た り 検 討す る 必要 が あ る 。. 3. 同 和行 政 は、 府 民 の差 別 意識 を解 消 す るた め の諸条 件 の整 備 、 同 和地 区 住 民 が 自 主 解 放 ・自 立し た生 活 が でき るた. め の諸条 件 の整 備 お よ び 同 和地 区内 外 の住 民 の交 流 を 促進 す るた め の諸 条 件 の整 備 を 図 る こと により 、部 落 差 別 を 解. 消 し 、す べて の人 び と の基 本 的 人権 が保 障 さ れ た 差 別 のな い社 会 を 実 現す る こと を 目 標 と す る も の であ る。. 同 和 行 政 は 、人 権 問 題 にか か わ る行 政 の原 点 であ り 、 さま ざ ま な 人権 問題 の解 決 に つな げ て いく と い う、 広 が り を. も った 視点 が 必要 であ り 、 総 合 的 、有 機 的 か つ計 画 的 な事 業 の実 施 に努 め る 必要 が あ る。. II. 第13号 人権問題研究 資料.
(7) 申) 大 阪 府 に お け る今 後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ い て(答. ω. 人 権 尊 重 を 基 本 と し た施 策 の推 進. 国 際 的 な 人 権 尊 重 の潮流 の なか 、 府 のあ ら ゆ る施 策 の実 施 にあ た って は 、す べ て の人 び と の基 本 的 人 権 の擁 護 を 基 本 と し て、 積 極 的 に推進 す る必 要 が あ る 。. ま た 、 関 西 国 際 空 港 の開港 など に伴 い国 際 化 が 一層 進 展 し つ つあ る大 阪 にお い ては 、 異 な る文 化 を 有 す る人 び と. と 平 等 の立 場 でそ れ ぞ れ の人権 を 尊 重 し て共生 でき る社 会 を 実 現 す る こ とが 特 に重 要 であ る 。. さら に、 同 和 問 題 な ど にか か る人 権 侵 害 によ る被 害 の救 済 に ついて は 、人 権 擁 護 施 策 推進 法 が 成 立 し た が 、 権 限. を 有 す る第 三 者 機 関 の設 置 な どを 国 に対 し て強 く要 望 す ると と も に、府 とし ても 、 国 の動 向 を ふま え 、 人 権 擁 護 機. 一般 施 策 の有 効 か つ適 切 な 活 用. 関 や市 町村 な ど と 連 携 し な が ら 、府 民 が 相 談 し やす い体 制 づ く り な ど 可能 な 方 策 に つい て検 討 す る必 要 が あ る 。. ②. 同 和 対 策 は、 本 来 は 一般 施 策 で当 然 に実 施 さ れ る べき 性 質 のも の で あ る が 、 一般 施 策 の内 容 が 十 分 で な く 、 ま. た 、同 和 地 区 の実 態 にそ ぐ わ な か った こと な ど により 、 それ が 実 質的 に行 われ な か った と ころか ら 、 一般 施 策 の補 完 とし て の特 別 措 置 が な さ れ てき た が、 特 別 措 置を 永 続 的 に行 う こと は適 切 でな い。. これ ま で の同 和 対 策 の実施 により 各 分 野 で多 く の成 果 が み ら れ 、 ま た 、 一般 施 策 に つい ても、 そ の種 類 、 内 容 と. も充 実 され てき て いる 状 況 を 考 え る と、 今 後 の同和 対 策 は 、 同 和 地 区 の状 況 な ど を 的 確 に把 握 し 、 国 の新 た な 法 的. 措置 や行 財 政 的 措 置 の動 向 に留 意 し 、 一般 施 策 を有 効 か つ適 切 に活 用す る こと を 基 本 とす べき であ る。 そ の際 、 こ. れ ま で の同 和 対 策 の成 果 が 損 な われ る こと のな いよう 十 分 に配 慮 す る こ と はも ち ろん の こと 、 これ ま で培 ってき た. 一45一. 罵.
(8) な お 、 同 和 行 政 の基 本 目 標 に照 ら し て、直 ち に 一般 施 策 に より が た い特 段 の事 情 があ る場 合 には 、 特 別 措 置 を含. 事業 の ノ ウ ハウ を 一般 施 策 に活 か し て いく こ とが 重 要 であ る。. 意 味 す るも の では な く 、従 来 にも 増 し て、 基 本的 人 権 の尊 重 と いう 目標 を し っか り と み す え 、真 摯 に施 策 を 実 施 し. 同和行 政 の推 進方向. 府 民 の人 権 意 識 の高 揚. 府 が率 先 し て解 決 に向 け て努 力 す る必 要 が あ る。. 紀 に向 け た わ が 国 に課 せ られ た国 際 的 責 務 であ る こと を 十 分 に認識 し 、 同 和 問 題 を人 権 問 題 と いう 本 質 か ら と ら え、. 同 和 問 題 を はじ め さま ざ ま な 人 権 問 題 を 一日も 早 く 解 決 す る よ う 努 力 す る こと は 、 ﹁ 人 権 の世 紀 ﹂ であ る 二十 一世. 1. 第2. がある。. そ のため 、必 要 に応 じ 、 同 和地 区 にお け る 多 様 な ニーズ や 課 題 を適 切 に把 握 す る た め の実態 調査 な ど を 行 う 必 要. て いく 主 体 的 な 姿 勢 が 求 め ら れ て い る。. 一般 施 策 への移 行 は 、 平成 八年 地 対 協 意 見 具申 が指 摘 す る よ う に、 同 和 問 題 の早 期 解決 を めざ す 取 組 み の放 棄 を. る 必要 が あ る。. あ て 一般 施 策 のあ り方 に つい て検 討 す る 必 要 があ る。 そ の際 、 そ の事 業 の社 会 性 、客 観 性 、 透 明 性 に つい て配 慮す. 第13号. 特 に、 人 権 教 育 の 一〇 年 と も 関連 し て、 同 和 問題 を そ の重 要 な 柱 とし てと ら え 、 固 有 の経 緯 な ど を 十 分 に認 識 し つ. ... 人権問題研究資料.
(9) つ、 これ ま で の成 果 を ふま え 、 す べて の人 び と の基本 的 人 権 を 尊 重 し て いく た め の人 権 教 育 、 人 権 啓 発 とし て 発展 的. 物 的事 業 の進 め方. 適 切 か つ効率 的 な 事 業 推 進. に再 構 築 し 、府 民 一人 ひと り の人 権意 識 を 高 め るた め の施 策 の積 極 的 な 推 進 を 図 る 必要 が あ る 。. 2 ω. 物 的 事 業 に つい て は、 平 成 四 (一九 九 二) 年 の本 審 議 会 の答 申 (以 下 ﹁平 成 四 年 府 同対 審 答 申 ﹂ と いう 。) の趣. 旨 に沿 い、 府 にお い ては ﹁ 物 的 事 業 の早期 完 遂 を 図 る た あ の進 行 管 理 方 策 ﹂ を 策定 し、 地 対 財 特 法 の期 限 で あ る平. 成 八 (一九 九六 )年 度 末 ま で の間 に実 施す る事 業 に つい て、市 町村 か ら の報 告 に基 づ い て登 録 を 行 い、 完 遂 に向 け. 市 町村 を 指 導す る と とも に 、進 捗 状 況 を 把 握し てき た 。 し かし な が ら 、 用 地 取 得 の難 航 や計 画 変 更 な ど によ り 、平 成 九 (一九 九七 ) 年度 以降 にお い ても 、 な お 必要 な 事 業 が み こま れ る 状 況 にあ る 。. 登 録 事 業 は 、 同 和 問 題 の解 決 に不 可 欠 な事 業 であ り 、 現在 国 にお い て検 討 さ れ て いる新 たな 法 的 措 置 の期 限 内 で. 完 遂 を 図 る た め 、新 た に進 行 管 理 方 策 を 策定 し 、期 限 内 で完遂 す る見 通 し の立 た な いも の に つい ては 登 録 か ら の除 外 も 含 め 精 査 す る な ど、 的 確 な 進 行 管 理 に努 め る必 要 が あ る 。. 市 町 村 にお け る 公営 ・改 良 住 宅 は 、 同 和対 策 の重 要 な 柱 と し て、補 助 制 度 が 十 分 と は い え な いな か で、 同 対 法 の. 施 行 以 前 か ら 大 量 に供 給 され てき た 。 比 較 的 早期 に建 設 さ れ た住 宅 は、 現 在 の居 住 水 準 か ら みれ ば 、 居 住 面 積 が 狭. 小 な も のや 設 備 が 十 分 でな いも のが 認 め ら れ る こと か ら 、 改 善 や建 て替 え によ り 、 居 住水 準 の向 上 を 図 る必 要 が あ. るが 、 今 後 は 、 一般施 策 に より 対 応 せ ざ る を え な い。 こ のた め 、市 町村 にお い て計 画 的 な整 備 が図 ら れ るよ う 、 そ. 一47一. 申) 大 阪 府 に お け る 今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 につ いて(答.
(10) の支 援 のあ り方 に つい て検 討 す る 必要 があ る。. 大 都 市 特 有 の 課題 が集 積 し た 大 阪市 内 の大 規 模 な 同 和 地 区 に お い ては 相 当 の事 業 量 が残 ってお り 、 一般 施 策 を 活. 用 し た 整 備 のた め の計 画 が 進 め ら れ て いる が、 今 後 と も 、 大阪 市 と連 携 し 、 国 にも 強 く働 き かけ ると と も に、 同 和. 個 人 給 付 的事 業 のあ り方. 地 区 の実 情 にあ った推 進 方 策 の検 討 が 必要 であ る。. ②. 同 和 地 区 の実 情 や 住 民 の ニーズ を 反 映 し 、府 独 自 の制 度 を 含 め実 施 し てき た 個 人 給 付的 事 業 に つい ては 、 平 成 四. 年 府 同 対 審 答 申 の趣 旨 に沿 い 、府 にお い ては 、 平成 六 (一九九 四 )年 二月 に ﹁個 人 給 付的 事 業 の 見直 し に関 す る方 針 ﹂を 策 定 し 、 事 業 の廃 止 や 所得 制 限 の導入 な どを 実 施 し て いる 。. 制 度 創 設 時 にお い ては 欠 かす こと か でき な いも のと し て大 き な成 果 があ った も の でも 、 住 民 の生 活 実 態 や ニーズ. の変 化 によ り 、 現 時 点 では 、需 要 が 少 な く な ってい るも のや 従 来 の制 度 で は必 ず し も 十 分 な成 果 が期 待 でき な いも. のも みう け ら れ る 。 ま た 、 一般施 策 にお い て、類 似 制 度 が 充 実 さ れ 、新 たな 制 度 も 創 設 さ れ て い る。. し たが って、 制 度 創 設 時 の意 義 、 現在 にお け る制 度 の効 果 、 適 用状 況な ど を ふま え 、 引 き続 き 各 事 業 のあ り 方 の. 検 討 が 必 要 であ る。 そ の際 、教 育 、就 労 な ど 同 和地 区住 民 の自 立 促進 や人 材 養 成 のた め の事 業 に つい ては 継 続 実 施. す る ことを 基 本 と し 、 そ の他 の事 業 に つい ては 、 原則 と し て廃 止 ま た は 一般 施 策 に移 行 す べき であ る。. ま た、 継 続 す る事 業 に つい ても 、同 和 地 区 住 民 の現状 を 的 確 に把 握 し 、所 得 制 限 な ど を 導入 す べき であ る。. な お 、個 人 給 付 的 事 業 の執 行 にあ た っては 、 同和 地 区 住 民 は も と よ り、 周 辺 地 域 の住 民 の代表 や学 識 経 験 者 な ど. 一48一. 第13号 人権問題 研究資料.
(11) が 参 画し た 審 査 機 関 が整 備 され 、 受 給 資 格 の適 格 性 の審 査 が 進 め ら れ てき て い るが 、なお運用面 で不十分なと ころ. 解 放 会 館 な ど 地 区施 設 のあり 方. も みう け ら れ る の で、 さ ら に市 町村 を 指 導 す る 必要 が あ る。. ③. 解 放 会 館 を は じ め 地 区 施 設 は、 同 和 地 区 住 民 の自 主 的 ・自 立 的 活 動 を 促進 し 、 同 和 問 題 の速 や かな 解 決 に資 す る ことを 目 的 とし て設 置 さ れ て いる。. これ ら の施 設 は 、 同 和 地 区 住民 の活 動 の拠 点 と し て活 用さ れ て いる が 、 同和 地 区 の状 況 や 住 民 の ニーズ は 当 該 施. 設 が 設置 され た当 時 と 大 き く 変化 し て おり 、 現 在 の同 和地 区 の実 態 に即 し た施 設 のあ り 方 の検討 が 必要 であ る。 そ. の際 、 こ れ ま で の施 設 の スト ック や ソ フト 面 にお け る ノ ウ ハウ の蓄 積 を 活 用し 、同 和 地 区 内 外 の住 民 の交 流 を 通じ. た 地域 の コミ ュニテ ィづ く り や 同 和地 区 住 民 の自 立 促 進 に向 け た 取 組 み を 強化 す る など の観 点 が 必 要 であ る。. 特 に 、 解放 会 館 は、 生 活 問 題 を は じ め、 就 労 ・教 育 に関す る問 題 な ど 総 台的 な相 談 事 業 を 中 心 に活動 し てき たと. ころ であ り 、今 後 とも 、 相 談 機 能 の充実 お よび 職 員 の専 門性 の向 上 と そ の研 修体 制 の確 立 を 図 ると と も に、 同和 地. 区 にお け る中 枢 的 機 関 と し て、 各 施 設 問 の コー デ ィネ ー ト機 能 な ど多 種 多 様 な 役 割 を 担 って いく 必 要 が あ る。 ま. た 、 解 放 会 館 は 、長 年 培 ってき た 同 和 問題 にか か る ノウ ハウを 活 かし な が ら 交 流事 業 を 積 極 的 に展 開 し 、 今 ま で以. 上 に人 権 教 育 ・人 権 啓 発 の地 域 の拠 点 と し て の役 割 が 期 待 さ れ る と ころ であ り 、 そ のため 、 運営 委 員 会 への周 辺地. 域 住 民 な ど の参 画を 一層 進 め ると と も に、施 設 の 一般 利 用 が さ ら に推 進 さ れ る よ う 市 町村 を 指 導 す る必 要 が あ る。. な お 、 こ のよ う な観 点 か ら 、 同 和 問 題解 決 の視 点 を ふま え 、適 切 な 名 称 に つい て の検 討 が望 ま れ る。. i・. 申) 大 阪 府 に お け る今 後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ いて(答.
(12) ω. 同 和 地 区 内 の未 利 用地 の活 用. 公営 ・改 良 住宅 や道 路 な ど 同 和 地 区 にお け る施 設 整 備 のた め 、府 の 用地 先 行 取 得 資 金融 資 あ っせ ん制 度 を 活 用 し. て取 得 し た 用地 が 、 取得 後 の ニー ズ の変化 や計 画 変 更 な ど によ り未 利 用 のま ま 現 在 に いた って い ると こ ろが あ り 、. 住 民 福 祉 の向上 や地 域 の環 境 改 善 な ど 適切 な利 用を 促 進 す る た め の方 策 を 、 市 町 村 と と も に早 急 に検 討 す る必 要 が. 府 の体 制. 同和 行 政 の推進 体 制. あ る。. 3 ω. 同 和 行 政 の推進 にあ た って は、 同 和 問題 を 人 権 問 題 の本 質 か ら と らえ 、 今 後 の取 組 みを 人 権 にか か わ る あ ら ゆ る. 問 題 の解 決 に つな げ ていく と いう 視 点 が 重要 であ り 、 人 権 施 策 を 総合 的 に実 施 す る 推進 体 制 の整 備 に つい て検 討 す る必 要 が あ る 。. そ の際 、 同 和行 政 を より 円滑 か つ効 果的 に推 進 す るた め 、 現 在 の同 和 対 策 室 お よ び 同和 教 育 企 画 室 が 有 す る 総 合. 企 画 、 調 整 、 指 導機 能 を より 一層 発 揮 す る と とも に、 各 部 局 の事 業 の有 機 的 な 連 携 を 図 る こと が でき る よ う 検 討 す べき であ る 。. ま た 、 人 権教 育 の 一〇 年 にか か る 教 育 と啓 発 を 関 連 さ せ た 総 合的 な 取 組 みが 可能 とな る よう 、 担 当 部 局 の役 割分. 担 の明 確 化 と全 庁 的 な 連 携 の強 化 を 行 う な ど 、同 和 問 題 を は じ め とす る人 権 啓 発 を効 果 的 に推 進 す る た あ の体 制 の 整 備 を 検 討 す べき であ る。. 一50一. 第13号 人権 問題 研究 資料.
(13) ②. 大 阪府 同和 対 策 審 議 会. 府 同 和対 策 審 議 会 は、 府 にお け る 同 和問 題 の解 決 のた め、 そ の基 本 方 針 、 重 要事 項 な ど に つい て、 知 事 の諮 問を. 受 け 、 か つ、意 見 を 具 申 す る機 関 と し て 設置 され 、 これ ま で数 次 にわ た り 答 申等 を行 ってき た 。 府 にお い ては 、 現. 在 にお い ても同 和 問 題 は 解 決 さ れ た と は い えな い状 兄 にあ る こと や、 国 にお いて も 、地 域 改 善 対 策 特 定 事 業 に つい. て引 き 続 き 法的 措 置 や行 財 政 的 措 置 が 講 じ られ よう と し てい る こと を 考 え る と 、今 後 とも 同 和 問 題 の解 決 に向 け 、. 広 く 府 民 の意 見 を 反映 し 、 府 民 の コンセ ンサ スを 得 る た め に、引 き 続 き 本 審 議 会 を 活 用す べき であ る 。. ま た 、 適 切 か つ効 果的 な同 和 行 政 の執 行 を 確保 す るた め 、府 は、 本 審 議 会 に対 し 、 同和 行 政 の現 状 を 報 告 す る と. と も に、 専 門 的 な検 討を 要 す る必 要 が あ る場 合 には 、 専 門部 会 とし て設 置 さ れ て いる総 合 部 会 の意 見 を 徴 す る 必 要. 鮒 大 阪 府 同 和 事 業 促進 協 議 会 及び 地 区 協 議会. があ る。. ③. 同 和 行 政 の推 進 にあ た っては 、同 和 地 区 の実 態を 十 分 に認 識 し 、府 民 の理 解 と 協 力 のも と に、 同 和 地 区 住 民 の総. 意 を 反 映 し た 適 切 か つ公 平 な事 業 運営 に努 あ る 必要 があ る。 府 が 実施 す る同 和 対 策 に協 力 し 、促 進 す る機 関 と し て. 位 置 づ け ら れ て い る 圃大 阪 府 同 和 事 業 促 進協 議会 (以下 ﹁ 府 同 促 ﹂と いう 。) に つ いて は 、 同 和 地 区 住 民 の意 志 を. 代表 し 、 同 和 対 策 が 同 和 地 区 住 民 に適 切 か つ等 し く お よ ぶよ う 協 力を 求 め ると と も に、 府 同 促 が公 益 法 人 と し て の 機能 を さ ら に発 揮 す る よ う 指 導 ・援 助 に努 め る 必要 があ る。 な お 、府 同 促 に対 す る 補 助事 業 な ど に関 し て、適 切 な 方 策 を 検 討す る 必要 が あ る。. 一51一. 申) 大 阪 府 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 に つ いて(答.
(14) ま た、 平 成 四年 府 同 対 審 答 申 は 、 ﹁ 市 町村 の実 施 す る同 和 対 策 事 業 に協 力 し 、 か つ、 促 進 す る機 関 ﹂ の整 備 の必. 要 性 を 指 摘 し た と こ ろ であ り 、 市 町 村 は 、 同 和 地 区 住 民 の総 意 を 反 映 し た 組織 と し て の地 区 協 議 会 の整 備 に努 め. て い る。 府 は 、 今 後 とも 、府 同 促 の協 力を 得 な が ら 、 市 町村 に対 し て引 き 続 き 整 備 の促 進 を 図 るよ う 支援 す べき で. 市 町村 に対 す る 財 政 援 助 のあ り方. あ る。. 4. 生 活 環境 整 備 な ど の物 的 事 業 は 、市 町村 が 事 業 主体 とし て実 施 し てい る も のが 大 半 であ る 。物 的 事 業 に要 す る経 費. は 多 額 で、 し かも 、短 期 間 に時 機 を 失 せず に確 保 さ れ ねば な ら な い こと か ら 、府 は、 昭 和 四 四 年府 同対 審 答 申 を 基 本. に、 市 町 村 財政 の圧 迫 を 除 去 す るた め 、市 町村 に対 し 財政 上 の補 助 が 国 と 府 と で原 則 八 割 と な る よ う補 助 措 置 を 講 じ. てき た 。 ま た 、 個人 給 付 的 事 業 や施 設 運 営費 な ど の非 物的 事 業 に つい ても 、 同 和問 題 の早 期 解 決 を 図 る 観点 か ら 、同 様 の措 置 を 講 じ てき た 。. し かし 、 同 和 対 策 の成 果 が各 分 野 でみ ら れ る と とも に、 昭 和 四 四年 府 同 対 審 答 申時 にく ら べ、 事 業 量 が 減少 し 、ま. た 、 一般 施 策 の種 類 や 内容 が充 実 さ れ てき て いる 現状 にお い ては 、国 の法 的 措 置 や 行 財政 的 措 置 の動 向 に留 意 す る と. と も に、 事 業 内 容 な ど を 十 分 にふま え 、 これ ま で の成 果 が 損 な わ れ る こと のな いよ う 配慮 し つ つ、 府 と 政 令 市 、 中核. 市 、 そ の他 の市 町村 と の役 割 分 担を 明 確 にし て、 今後 にお け る財 政援 助 のあ り 方 を 検 討 す べき であ る。. 一52一. 第13号 人権問題研究資料.
(15) 大 阪 府 に お け る今 後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ い て(答 申). 施策 別 の基 本的 方向. 現状 と 課題. 人権 啓 発. 第3. 1 ω. 府 民 の差 別意 識 を 根 絶 し 、 心 理的 差 別 の解 消 を 図 る ため 、 啓 発 事業 の見直 し や新 設 ・改 善 な どを 行 い、 差 別 を 許. さ な い社 会 的 風 潮 を 形 成 す るた あ の世 論 づ く り な ど の啓 発 事 業 に積 極的 に取 り 組 ん でき た 結 果 、府 民 の同 和 問 題 に. 対 す る基 本 理解 や 認識 は 深 ま り 、人 権 意 識 は 全 体 と し て高 ま ってき て いる。 平 成 七 年 度 府 民 意識 調査 では 、 同 和 地. 区 に対 す る マイ ナ スイ メ ー ジ が 改 善 さ れ 、ま た、 差 別 を な く す 方 法 に つい て は、 ﹁そ っとし てお け ば 自 然 にな く な. る ﹂ な ど の消 極 的 な 考 え 方 が 減 少 す る と と も に、 ﹁ 教 育 ・啓 発 活動 を 積極 的 に行 う ﹂ とす る者 が増 加 す る な ど の傾. 向がみられる。しかし、 ﹁ 同 和 地 区 の人 に つい て、特 に意 識 す る こと は な いが 、結 婚 だ け は 別 だ ﹂ と 考 え て い る府. 民 は 依然 と し て多 く 、 結 婚 問 題 を 中 心 に差 別 意 識 が根 強 く残 って いる と考 えら れ る。 ま た 、 同和 対 策 の意 義 や 必 要. 性 が十 分 に は 理解 され て こな か った こと に加 え て、 同和 地 区 内 外 の住 民 の交 流 が 十 分 には 進 ん で お らず 、 同 和 対 策. の進 め方 に 問題 がな か った と は いえ な い こと も あ って 、 いわ ゆ る ﹁逆差 別意 識 ﹂、 ﹁ ね た み 意識 ﹂ が みう け ら れ る。. さ ら に、 平 成 五 年 度 実 態 調 査 では 、 ﹁ 同 和 地 区 の人 であ る と いう こと で人 権 を 侵害 さ れ た こと が あ る ﹂ と す る 者 が. 約 三 割 と な って おり 、 ま た 、 差 別落 書 き、 差 別 発 言 な ど の事 象 が 跡 を 絶 た な いな ど 、 府 民 の差 別意 識 の解 消 は十 分 には 進 ん で いな い状 況 にあ る。. 一53一.
(16) ②. 施 策 の基 本 方 向. 今 後 の人 権 啓 発 に つい て は、 人 権 教 育 の 一〇 年 の趣 旨 や 目的 、行 動 計 画 を ふ ま え 、同 和 問 題 を 人 権 問 題 の本 質 か. ら と ら え 、 同 和 問 題 に関 す る啓 発を そ の重 要 な 柱 と し て 、 こ れ ま で の啓 発 の成 果 を 活 かし な が ら 、 す べ て の人 び. と の基 本 的 人 権 を 尊 重し て いく た め の人権 教 育 、人 権 啓 発 へと 発 展的 に再 構 築 し て いくな か で推 進 し て いく 必 要 が あ る。. 人 権 啓 発 の推 進 にあ た って は、 府 民 が 同 和 問題 を 日常 生 活 に直 接 か か わ る身 近 な 問 題 とし て受 け と め 、 あ ら ゆ る. 差 別 を な く す 意 欲 ・実 践 力 を 培 い、 生 涯 学 習 と し て自 主的 に取 り 組 み 得 るよ う 、 そ の条 件 整 備 に努 め る 必 要 か あ. る 。ま た 、同 和 対 策 に対 す る府 民 の理 解 と 協 力 が得 られ るよ う 留意 す る とと も に、 同 和地 区内 外 の住 民 の交 流 と相. 互 理解 を 促 進 し て、 周 辺 地 域 と 一休 と な った コミ ュニテ ィづ く り に努 め る必 要 が あ る 。. 啓 発事 業 の実 施 に際 し ては 、府 、 市 町村 、 民 間 団体 など が そ れ ぞ れ の役 割 分 担 を 明 確 にす ると と も に、 相 互 に連. 携 し な が ら総 合 的 に推 進 し て いく体 制 づ く り を 検討 す る必 要 が あ る。 そ の際 、 府 は 、 広域 的 、拠 点 的 、 統 一的 な 啓. 発 事業 を分 担 し 、 市 町村 は 、 地域 の実 情 に応 じ た き め細 か い啓 発 事業 を 民間 団 体 や 企 業 と の連 携 のも と に実 施 し 、. 民 聞 団体 は 、 そ の目 的 や 規 模 に応 じ て、 自 主 的 、 継続 的 な 啓 発 事 業を 実 施 す る こと が 期 待 さ れ る。 ま た、 府 は 、 市. 町 村 や 人権 啓 発推 進 大 阪 協 議 会 、大 阪 企 業 同 和 問 題 推進 連 絡 協 議 会 な ど広 範 囲 な 人 権 啓 発 活 動を 行 う 民 間 団 体 が 実 施 す る 啓 発事 業 を 支 援 す る必 要 が あ る。. さ ら に、 いろ い ろな 分 野 で活動 し て い るボ ラ ンテ ィア 団休 な ど にお い て、当 該 団 体 の自 主 性を 損 なう こと な く 、. 同 和 問 題 を はじ め とす る さ ま ざ ま な 人 権 問 題 に対 す る 啓 発 に取 り 組 む た め の 環境 づ く り に つい て検 討 す る 必 要 が. 一54一. 第13号 人権 問題 研究 資料.
(17) 大 阪府 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 につ いて(答 申). あ る。. 大 阪府 部 落 差 別 事 象 に係 る 調査 等 の規 制 等 に関 す る 条 例 に つい ては 、 そ の趣 旨 の府 民 への 一層 の周知 を 図 ると と. も に、 興 信 所 ・探 偵 社 業 者 への指 導 に努 め る必 要 が あ る 。ま た、 土 地 な ど の取引 の場 にお け る 人権 問題 の解 決 を 図. る た め 、宅 地建 物 取引 業 者 や 府 民 への啓 発 を 推 進 す る と とも に 、業 界 団 体 にお い て自 主 的 に取 り 組 ま れ る よう 、 よ り 一層 の指 導 に努 め る必 要 が あ る 。. さ ら に、 幅 広 く人 権 問 題 に取 り 組 ん でい る弁 護 士 会 に対 し、 府 民 への啓 発 に つい て協 力 を 求 め る 必 要 があ る。. 青 少 年 ・成 人 教 育 な ど社 会 教 育 の分 野 にお い ては 、 図 書館 、 公民 館 な ど の社 会 教 育 施 設 を 活 用 し な が ら 、 P T A. な ど の社 会 教 育 関 係 団体 と連 携 し 、 あ ら ゆ る人 権 問 題 を 視 野 に いれ な が ら 推 進 し て いく 必 要 が あ る 。. 人 権 啓 発 を 進 め る う え で指 導 者 の果 たす 役 割 が 大 き い こと か ら 、地 域 や 府 民 に密 着 し た 啓 発 を 進 め る リ ーダ ーと. し て の役 割 を 担 え る 人材 を 養 成 す るた め 、人 権 問 題 に関 心 の深 い府 民 を 公 募 し 、 リ ーダ ー養 成 研 修 会 を 実 施 す る と. と も に、 人 権 啓 発 推進 大 阪協 議 会 な ど の民 間 団体 が 実 施 し て いる専 門 的 な 人 材 育 成 活動 な ど と の連 携 を 強 化 す る 必 要がある。. な お 、 府 お よ び 市 町村 の職 員 、 教 職 員 、 外郭 団体 職 員 な ど す べて の職 員 が 、 住 民 に対 す る リ ーダ ーと し て の責務 と 役 割 を 認 識 す る よ う 、引 き 続 き 体 系 的 、 継続 的 な 研 修 に努 あ る 必要 があ る。. 効 果 的 な 啓 発 を 実 施す る たあ に は、 国 際 的 な人 権 啓 発 の成 果 を も 取り 入 れ 、 啓 発 内容 や手 法 に創 意 工 夫 を こら し. な が ら 、 既 存 事 業 の見直 し や拡 充 を 行 う と と も に、 時 代 に対 応 し た より 効 果 的 な 啓 発事 業 を 推 進 す る こと が 重 要 で あ る。. 一55一.
(18) な討 論 、 演 習 な ど を 盛 り 込 ん だ能 動 的 な 参 加 参 画型 の 啓 発 活 動 や 人 権 学 習 を 積 極 的 に展 開 す る 必 要 が あ り 、 カ リ. そ のた め 、 府 民 一人 ひ と り が 、 同 和 問 題 を 自 ら の 問 題 と し て取 り 組 み、 態 度 や行 動 に つな げ て い く た あ 、 自 由. 活 かし た啓 発 事 業 や 公 募 な ど によ る C D -R O M 、 パ ソ コン ソ フト の作 成 など 、 府 民 が 興 味 を 持 って人 権 問 題 を 学. 構 成す る大 阪 同 和 問 題 映 像 啓 発 推進 協 議 会 にお い て、感 性 を 揺 さ ぶる よ う な芸 術 性 の高 い映 画制 作 に つい て検 討 す. 施 し て いる が 、 よ リ 一層 啓 発 効果 の高 い広 域 的 な 啓 発事 業 の実 施 を検 討 す る 必要 が あ る 。 ま た 、府 お よび 市 町村 で. 近畿 二府 四県 三政 令 市 な ど で構 成 す る近 畿 地 区 同 和 問題 啓 発 事 業 推進 会 議 にお い て人 権 啓 発 ラ ジ オ番 組 放 送 を 実. 掲 載 を行 う よう 、 協 力 要 請 に努 め る 必要 が あ る 。. 大 き な 影響 力 を 持 って いる テ レビ ・ラ ジオ 局 や 新 聞社 な ど の マスメ デ ィ アが人 権 啓 発 に資 す る 番 組 の制 作 や記 事 の. さ れ る都 市 型 ケ ーブ ル テ レビ放 送 や コミ ュ ニテ ィF M放 送 の活 用 を検 討 す る必 要 が あ る 。 さ ら に 、世 論 形 成 の上 で. べる教 材 の作 成 な ど を 検 討 す る 必要 が あ る 。 ま た 、多 チ ャンネ ル、 双方 向 通信 機 能 を 有 し 、 身 近 な情 報 提 供 が期 待. 近 年 の急 速 な 情 報 化 の進 展 に対 応 し 、 パ ソ コンな どを 活 用し 、 双方 向 性 や画 像 、 音 声 付 き の マル チ メデ ィ ア性 を. が あ る。. キ ュラ ム、 啓 発 資 材 な どを 整 備 充 実 す ると と も に、大 阪 人 権 博 物 館 、大 阪 国 際 平 和 セ ンタ ー な ど の活 用を 図 る 必要. 第13号 る 必 要 が あ る。. ‐ss‐. 人権問題研究資料.
(19) 2 ω. 教. 育 現状 と 課題. 学力 の向 上 や個 性 ・適 正 に応 じ た進 路 の指 導 、 生 活 指 導な ど を 目 的 と し た小 中 学 校 の教 職 員 の加 配 や奨 学 金 制 度. な ど の同 和 対 策 によ り 、 児 童 ・生 徒 の長 欠 や 不就 学 の解 消 、高 校 進 学 率 の上 昇 な ど 一定 の成 果 が み ら れ る 。 し か. し 、 同 和地 区 に おけ る高 校 進 学 率 は 、 この数 年 、 数 パ ー セ ント程 度 の格 差 が残 ったま ま 推 移 し 、 大 学進 学 率 、高 校. 中 退 率 に ついても 相 当 の格 差 が 存 在 し 、学 力 低 位 の状 況 が克 服 され て いな いな ど、 な お 課 課 題 が 残 さ れ て い る。. ま た 、 副 読本 ﹁にんげ ん ﹂を 小 中 学 校 に無 償 配 付 す る と と も に、 府 立 学 校 では ﹁ 府 立 学 校 人 権 関 係 教材 ﹂を 活 用. し 、 同 和 問 題を は じめ さま ざ ま な 人 権 問 題 に関 す る正 し い理解 と そ の基 盤 と な る人 権 意 識 の育 成 を 図 って き た が 、. 国 際 的 な 人 権 尊 重 の潮流 を ふま え 、 人 権教 育 の観 点 か ら 内 容 や 指導 方 法 の見 直 し が求 め られ て いる 。. 社 会 教 育 の分 野 と し て は、 成 人 の読 み 書 き の学 習 のた あ の識 字 学級 、 子 ど も の学 力補 習 の ため の補 充 学 級 、 青 年. や女 性 な ど のた め の各種 の学 級 の開 設 や 子 ど も会 活 動 を 担 う 社 会 同和 教 育 指 導 員 の設置 な ど によ り 、 一定 の成 果 が. み られ る。 し か し な が ら 、 現在 にお い ても 中 高 年齢 層 にな お 非 識字 者 が存 在 し 、 若 年 層 の 一部 に就 労 にか か わ る十. 分 な学 力 を 備 え て いる と は いえな い者 も み ら れ 、ま た、 各 種 の事 業 が住 民 の ニーズ の変 化 に十 分 対 応 し き れ て いな い実 態 も 認 め ら れ る 。. 青 少 年 会 館 な ど の青 少 年健 全 育 成 施 設 に つい ては 、主 と し て子 ど も 会 活動 の拠 点 と し て利 用 さ れ、 現 在 、 同 和 地. 区外 の青 少 年 も 対 象 と し た講 習 ・講 座 事 業 を 実 施 す る施 設 が 増 加 し て いる が 、今 後 、 さ ら に周 辺地 域 と の交 流 を 促 進 す る こ と など が 課 題 と な って いる。. 一57一. 申) 大 阪 府 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 に つ いて(答.
(20) ②. 施 策 の基 本 的方 向. 今 後 の教 育施 策 の推 進 にあ た っては 、学 力 低 位 の克 服 と進 路 の保 障 を め ざ し て、 学校 、家 庭 、 地 域 が そ れ ぞ れ の. 役 制 を 適 切 に果 た し なが ら 相 互 に連 携 し 、 ゆ とり のあ る学 習 環境 を 創 造 す るな か で、 児童 ・生 徒 の個 性 と 創 造 性 を. 育 み 、 学 習 への意 欲 を育 成 し 、 学 力 の向上 を 図 る必 要 が あ る 。ま た、 子 ど も た ち に豊 か な人 権 感 覚 を 育 み 、 自 分 ら. し さ に白 信 を 持 ち 、社 会 の変 化 に主 体 的 に対 応 でき る能 力 を 養 って いく こと が 求 め ら れ て い る。. さら に、 人 権 教 育 の 一〇 年 の取 組 み な ど 、 国 際的 な 人 権 尊 重 の潮流 を ふま え 、 す べて の人 びと の基 本 的 人 権 の擁. 護 を 基 本 と し た 取 組 み が求 め られ てお り 、 これ ま で の同 和 教 育 で培 われ た 成 果 を 人 権 に関す るあ ら ゆ る問 題 の解 決 に活 か し て いく 観 点 に立 って 、人 権 教 育 の確 立 を図 って いく こと が重 要 であ る 。. 乳 幼 児 の知 的 発 達 の促 進 を 図 る ため 、 学 校 教 育 、社 会 教 育 と の連 携 のも と に、 保 育 関 係者 に よ る同 和 保 育 に関 す る 研究 や交 流 、 自 主 的 諸 活 動 の振 興 を 図 り 、 就 学前 教 育 の充 実 に努め る 必要 が あ る 。. 教 職 員 の同 和加 配 に つい ては 、長 欠 ・不 就 学 の解 消 や ﹁ 集 団 づ く り ﹂、 進 学 率 の向 上 な ど に 一定 の成 果 を あ げ て. き たと ころ であ る。 し か し な が ら 、学 力 低 位 の問題 な ど、 な お 取 り組 む べき 課 題 が 残 さ れ て おり 、 これ ら の課 題 を ふ ま えな がら 教 職 員 の加 配 のあ り方 に つい て検 討す る 必要 が あ る 。. 高 校 におけ る中 途 退 学 の問 題 な ど に対 応 し 、 中 学校 にあ っては 、生 徒 自 ら の能 力 ・適 性 、 興味 ・関 心 な ど に応 じ. た 適 切 な 進 路 指 導 の充 実 に努 め る必 要 があ る。 高 校 にお い ても 、中 学 校 、 家 庭 な ど と の密 接 な 連 携 を 図 る と と も. に、多 様 な教 科 、 料 目 を 設 置 す る な ど魅 力 あ る 教育 実 践 を 展 開 し 、 学 習意 欲 の高 揚 を 図 る 必要 があ る。. 修 学奨 励 制 度 は、 同 和 地 区 生徒 の教 育 の機 会 均 等 、進 路 保 障 に極 あ て重 要 な 役 割 を 果 た し てお り 、 現在 にお い て. 一58一. 第13号 人権問題研究資料.
(21) 大 阪府 に お け る今 後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ い て(答 申). も 進 学 率 に格 差 が残 って いる こと を勘 案 す ると 引 き続 き実 施 し て いく 必 要 が あ る が、 国 にお け る 法 的 措 置 の動 向 に. 留 意 す る と とも に、 府 と し ても 貸付 け や返 還 時 にお け る 所得 制 限 のあ り 方 に つい て の検 討 が 必 要 であ る 。. 現 在 な お 同 和 地 区 には か な り の非 識 字 者 が存 在 し て いる こと を ふ ま え 、 ﹁大 阪 府 識 字 施 策 推 進 指 針 ﹂ に基 づ き 引. き 続 き対 応 が 必要 であ る。 ま た 、 読 み 書き 能 力 の不十 分 な者 に対 す る 成 人 教育 とし て、 基 礎 学 力 定 着 のたあ の取 組. み を労 働 分 野 とも 連 携 し 、 さ ら に進 め る 必要 が あ る 。 な お、 国 際 化 の進 展 に伴 い さま ざ ま な 識 字 活 動 への対 応 か迫. ら れ る な か で、 これ ま で同 和 地 区 の識 字学 級 で培 ってき た ノ ウ ハウを そ の展 開 に活 か し て いく こと が 望 まれ る。. 青 少 年会 館 な ど の青 少 年 健 全 育 成 施 設 は、 青 少 年 の利 用 の促 進 が 図 ら れ る よ う 、青 少 年 の自 主 的 活 動 の支 援 や魅. 力 あ るプ ログ ラ ム の提 供 を 行 う こと によ り 、 同 和 地 区 内 外 の青 少 年 の よ リ 一層 の交 流 促 進 な ど に努 め る 必 要 が あ. る。 ま た 、社 会 同 和教 育 指 導 員 に つい ては 、教 育 環 境 の変 化 に対 応 す る た あ 、広 く青 少 年 お よ び 保 護 者を 対 象 とし. て自 主 性 の酒養 を 図 る こと に活 動 の重 点 を置 く 必 要 が あ る。 こ のた め 、 社 会教 育 に関 す る知 識 、 技 能 な ど専 門性 を 高 め る な ど 、社 会 同和 教 育 指 導 員 のあ り方 に つい て検 討す る必 要 が あ る 。. 人 権 に関 す る教 材 に つい て は、 副 読 本 ﹁に んげ ん ﹂ や府 立 学 校 人 権 関 係 教材 が活 用さ れ て いる が 、 これま で の成. 果 を ふま え 、す べ て の人 び と の基 本 的 人権 を 尊 重 し て いく ため の人 権 教 育 、人 権 啓 発 の教 材 と し て発 展的 に再 構 築. す る観 点 か ら抜 本 的 に改 訂 す ると と も に、 ニ ューメ デ ィ アを 活 用す るな ど 、多 様 な手 法 の導 入 に つい て の検 討 が 必. 要 であ る 。 ま た 、教 員 の人 権 意 識 の醸 成 と あ わせ て同 和教 育 を 中 心 と し た 人権 教 育 の推 進 に関 す る 自 主的 研究 諸 活. 動 の振 興 を 図 る 必要 があ り 、 さら に、 ㈹部 落 解 放 研 究 所 に つい ても 、 そ の研究 が促 進 さ れ るよ う 支 援 に努 あ る 必要 が あ る。. 一59一.
(22) が 、府 内 のす べ て の大 学 に お い て実 施 さ れ る よ う、 さ ら に要 請す べき であ る。. 大 学 にお け る人 権 教 育 に つい ては 、 府 内 の多 く の大 学 に お いて 同 和 教 育 論 な ど が 開 講 さ れ て いる と こ ろ であ る. る 大阪 人 権 博 物 館 に つい ては 、府 民 の人 権 教 育 、人 権 啓 発 の場 と し て活 用す る必 要 が あ る 。特 に、 小 ・中 学 生 の人. 福祉保健 現 状 と 課題. 同 和 地 区 にお け る保 健 福 祉 施 策 に ついて は、 高 齢 者 、障 害 者 、 生 活 保 護 受給 者 、 母 子 世 帯 な ど の自立 を 促 進 す る. り暮 らし の高 齢 者 や 障害 者 が多 く 、 高 齢 者 のみ の世 帯 の割合 が高 い状 況 にあ る 。. し か し 、 同 和 地 区 にお け る高 齢 者 、 身体 障 害 者 、 母 子 世帯 の割 合 は 府 平 均 にく ら べて いず れ も 高 く 、特 に 、 ひと. ま た、 保 育 の分 野 でも 、 ○ 歳 児 保 育 、 年度 途 中 の入 所 、障 害 児保 育 な ど が先 駆 的 に取 り 組 ま れ て いる 。. 普 及 によ り 健 康 状態 は かな り 改 善 さ れ てき て い る。. たあ 各 種 施 策 を 推進 し てき た結 果 、 生 活水 準 や福 祉 の向止 が みら れ ると と も に 、 医療 施 設 の整 備 や 保健 衛 生 思 想 の. ω. 3. 権 教育 の場 とし て の活 用 に ついて市 町村 に対 し て要 請 す る必 要 が あ る 。. 人 権 問 題 に関 す る資 料 の展 示 ・公 開 を は じ め 、地 区 伝 承 文 化 の保存 と新 たな 文 化 活 動 の交 流 ・発 表 の場 を 提 供 す. に つい て は、 生 き た 教 材 と し て の活 用を 図 る 必要 があ る。. 同和 地 区 にお い て伝 承 、 保存 され て いる 獅 子舞 、 盆 踊 り な ど の民俗 芸 能 や地 域 の祭 り 、法 会 な ど の祭 礼 行 事 な ど. 第13号. ま た、 臨 時 雇 いや 旦 雇 い の割 合 が 多 いな ど 不安 定 な 就 労 形態 の者 が 多 く 、 生 活 保護 を 受 給 す る世 帯 の割 合 も高 く. .1. 人権問題研究 資料.
(23) な って い る。. 保 育 所 に つい ては 、 全 般 的 な 傾 向 であ る 少 子 化 に より 入 所 児 童 数 は 漸 減 傾 向 にあ り 、 入 所 率 は 約 五 割 と な って い る。. 同 和 地 区 の生 活 協 同組 合 は、 組 合 員 が 少 な く経 営 基 盤 は 脆 弱 な状 況 にあ る。 ま た 、 一般 的 な 傾 向 では あ る が 、消. 費 者 の ニーズ が 多 様 化 し、 スーパ ー マーケ ット 、 コンビ ニエ ン ス スト アが 増 加 す る な ど生 協 を 取 り 巻 く 経 営 環境 は. 施 策 の基 本 的 方 向. 創 設 時 にく ら べ大 き く変 化 し て い る。. ②. 今 後 の福 祉 保 健施 策 の推 進 にあ た っては 、老 人 保 健 福 祉 計 画 な ど の諸 計 画 と の整 合 性 を 保 ち な が ら 、 現在 国 に お. い て審 議 さ れ て いる 保健 福 祉 制 度 の抜 本 的 な改 革 を あ ざ し た介 護 保 険 法 案 の動 向 にも留 意 し 、 一般 施 策 を 有効 か つ. 適 切 に活 用 す る こと を基 本 とし て、 福 祉 、 保健 、 医 療 を は じ め各 種 施 策 の連 携 によ る総 合 的 、 効 果 的 な 推進 に努 め. ると と も に、 ボ ラ ンテ ィア活 動 や住 民 の自 主的 な 活 動 を 支援 す る こと によ り 、高 齢 者 、 障 害 者 な ど が 住 み慣 れ た家. 庭 や地 域 で安 心 し て 自立 し た生 活 が 可 能 と な るま ち づ く り に努 め る こと が 重 要 であ る。. 一般 施 策 の活 用 に際 し て は 、各 種 施 策 のサ ービ ス内 容 、 手続 き な ど に つい て の情 報 の提 供 に努 め る と と も に 、適 切 な 指 導 、 助 言 が 重要 であ る。. 解 放 会 館 、 老 人 福祉 セ ンタ ー、 身 体 障害 者 福 祉 セ ンタ ー 、 保育 所 な ど 同 和地 区内 の施 設 で これ ま で培 わ れ た ノ ウ. ハゥを 有 効 に活 用 し 、同 和 地 区 住 民 の ニー ズ に対 応 し 、 デ ィサ ービ ス、 食 事 サ ービ スな ど を 推 進 す る と と も に 、施. 一61一. 申) 大 阪 府 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 につ いて(答.
(24) 設 相 互 の連 携を 図り 、 高 齢 者 、障 害 者 、 母 子 ・父 子世 帯 、 生 活 保 護世 帯 な ど の生 活 向 上 と 福 祉 の増 進 に努 め る 必 要. が あ る 。 と り わけ 、 同 和 地 区 にお け る高 齢 者 、 障害 者 な ど の生 活 の向 上 と地 域 福 祉 の増 進 を 図 る中 枢 的 施 設 と し て. 設 置 さ れ た 大 阪 府 同 和 地 区 総 台 福 祉 セ ンタ ー に つい て は、 今 後 と も 、 市 町 村 や 地 域 施 設 と の連 携 を 図 り な が ら. コーデ ィネ ー ト 機能 を 強 化 す ると と も に、 福 祉 と 人権 に か か わ る 指 導 ・助 言 や人 材 養 成 機 能 な ど の充 実 を 図 る 必 要がある。. 生 活 保護 受給 者 の勤 労 意 欲 を高 揚 し 、 自 立 促 進 を 図 る こと は極 め て重 要 であ り 、 高 等 職 業 技術 専 門 校 な ど で の技. 術 習 得 を はじ め 、大 阪 府 同 和 地 区 総 合 福 祉 セ ンタ ー で実 施 し て い る職 場 適 応 のた あ の事 前 訓 練 の充 実 に 努 め る と. と も に、 広 域的 ・画 一的 な も のか ら地 域 特 性 を ふま え た 個別 的 か つ多 様 な も の へと 事 業 内 容 を転 換 し て いく 必 要 が. あ る。 さ ら に、 福 祉 事 務 所 や解 放 会 館 な ど にお け る 個 別 ケ ー スの相 談 、 指 導 な ど の充 実 に つい て検 討 す る 必 要 が あ る。. 乳 幼 児 の身 体 的 、 精神 的 な 基 礎 的 能 力 の全 面 発 達 を 促 進す る ため 、 保 育 所 、地 域 、 家 庭 の密 接 な連 携 を 図 ると と. も に、 多 様 な 保 育 サ ービ スを 充 実 す る必要 が あ る。 ま た 、 核家 族 化 によ り 子育 て に不 安 を 持 つ親 の増 加 に伴 い、 保. 育 所 を 活 用 し た 育 児 相 談 、育 児指 導 を 推進 す るな ど 、 保 育 所 の地 域 の子 育 て支 援 機 能 を 積 極 的 に促 進す る 必要 が あ. る。 な お 、 入 所 児 童 の減少 への対 応 や 同和 地 区 内 外 の住 民 の交 流 を 図 る 観 点 か ら 、周 辺 地 域 の乳 幼 児 の入 所 を 積 極 的 に促 進 す る必 要 が あ る。. 保 育 料 のあ り 方 に つい て は、 市 長 会 、 町村 町会 にお い て検 討 が進 め ら れ て いる が、 府 と し ても 早 期 改善 に向 け て 一層 指 導 す る必 要 が あ る 。. 一62一. 第13号 人権問題研究資料.
(25) 同 和 更 生 資 金 に つい ては 、 平成 六 (一九 九 四) 年 か ら市 町村 にお い て新 た な貸 付 が停 止 され て いる と ころ であ る が 、 市 町 村 か ら の貸 付 原 資 の返 還 に ついて早 期 に処 理 す る 必要 が あ る。. 同 和 地 区 の医 療 機 関 に つい ては 、 設 置目 的 や現 在 の利 用状 況、 当 該 機 関 の位置 づ け、 周 辺 地 域 にお け る 医療 機 関. の設 置 状 況 な ど 、 そ れ ぞれ の現 状 に照 らし た今 後 のあ り方 に つい て検 討 を 求 あ る と とも に、 府 の支 援 方 策 に ついて. 就 現状と課題. 労. ては 、 本 部 生 協 と 連 携 し て創 意 と 工夫 によ り経 営 改 善 に努 め る 必 要が あ る。. のあ り 方 に つい て早 急 に検 討 す る必 要 が あ る。 ま た 、 同 和地 区を 単 位 と し た 消 費 生 活協 同組 合 (単 位 生 協 ) に つい. 同 和 地 区 消 費 生 活協 同組 合 連 合 会 (本部 生 協 ) に つい ては 、急 激 に変 化 し つ つあ る経 営 環 境 な ど に対 応 し た今 後. も 、 そ の観 点 か ら の検 討 が必 要 であ る。. 4 ω. 同 和 地 区 住 民 に対 す る就 労 対 策 に つい ては 、 国 の特 別 対 策 を中 心 に府 独 自 の施 策 を 積 極的 に実 施 し てき た 結 果 、. 同 和 地 区 にお け る 就 労 状 況 は 、常 用雇 用率 の上 昇を はじ め 勤 め 先 の規 模 お よ び 収 入 面 な ど にお い てか な り の改 善 が. みら れ るが 、 中 高 年 齢 層 を中 心 に、 依 然 と し て常 用雇 用者 の割 合 が少 な く 、 臨 時 雇 い、 旦 雇 いの割 合 が 多 いな ど 不 安定な就労状況がみられる。. ま た、 高 度 情 報 化 や 技術 革 新 の進 展 な ど に伴 い、 労 働 者 に求 あ ら れ る職 業 能 力 も 高 度 化 ・専 門化 し てお り 、 と り. わ け O A化 の進 展 は 、 一方 にお い て は、 障 害 者 な ど就 労 に困 難 な 課 題を 抱 え て い る人 び と に対 し て就 労 の機 会 を 拡. 一63一. 申) 大 阪 府 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 につ い て(答.
(26) 就 職差 別 の撤 廃 を 図 るた め の取組 みと し ては 、 公 正 な 採 用 選考 が 実 施 さ れ る よ う 、常 時 使 用す る従 業 員 二五 名 以. 大 す る 可能 性 があ るも の の、 そ の変 化 に対 応 でき ず 、就 労 から 疎 外 さ れ る 者 を 生 み出 す こと も 懸 念 さ れ る。. さ ら に、 新 規高 等学 校 卒 業 者 の就 職 にあ た って使 用 さ れ てい る近 畿 高 等 学 校 統 一応募 用紙 に つい ては 、 内 容 の改 訂. 施 策 の基 本 的 方 向. 任 と 自 覚 の上 に立 って、本 人 の適 性 と 能 力 に基 づ く 公 正 な 採 用 選考 を 実 施 し 、 就 職 の機会 均 等 の確 保 を 図 る こと が. 就 職 差 別 を 撤 廃 す る た め に は、 事 業 主 が 同和 問 題 に対 す る 正 し い理 解 と 認 識 を 深 め 、企 業 の果 た す べき 社 会 的責. の安 定 を 図 って いく 必要 があ る。. 場 適 応 指 導 な ど の 一貫 し た シ ステ ム のな か で、 必要 に応 じ て職業 能 力 の開 発 へも 誘 導 し な が ら、 雇 用 の促 進 ・職業. た雇 用 機 会 の確 保 を 図 る と い う観 点 に立 って 、 一般 施 策 を 有効 か つ適 切 に活 用 し 、 職業 相 談 ・指 導 ・紹 介 お よ び 職. 今 後 の就 労 施 策 の推進 に あ た っては 、自 ら の選択 に基 づ き 自立 し た生 活 が でき る よ う 、本 人 の適 性 と 能 力 に応 じ. ㎝. あ る事 象 な ど が み う け られ る。. と 使 用 の徹 底 が 図 ら れ て い る。 これ ら の取 組 み によ リ 一定 の成 果 が得 ら れ て いる が 、 な お差 別 に つな が るお そ れ の. 同 和 地 区 出 身者 雇 用促 進 会 議 が 設 置 され 、 新 規 学 卒 者 の就 職受 験 時 の問 題 事 象 な ど に つい て協 議 が 行 わ れ て いる 。. る 。 ま た 、 同和 地 区 出 身 者 の就織 の機 会 均 等 を 確 保 し 、 雇 用 の促 進 を 図 る た あ 、 行政 機 関 や雇 用主 団 体 な ど によ り. 上 の企 業 な どを 対 象 に企 業 内 同 和 問題 研 修 推 進 員 の設 置 の促 進 を 図 ってお り 、 そ の設 置 状 況 は 約 九 割 と な って い. 第13号. 重 要 であ る。 こ のた め 、企 業 内 同 和 問 題 研修 推進 員 に対 す る 研修 な どを 通 じ 、 企 業 内 にお け る公 正 な 採 用 選 考 シ ス. 一64一. 人権問題研究資料.
(27) テ ム ・人 事 管 理体 制 の確 立 と 従 業 員 に対す る 同和 問 題 の正 し い 理解 と 認 識 を 深 あ る ため の研 修 体 制 の充 実 を 促進 す. ると と も に、 大 阪企 業 同 和 問 題 推 進 連 絡協 議 会 と連 携 を 図 り な が ら、 事 業 主 に対 す る啓 発指 導 を 強 化 す る 必 要 が あ. るな お 、 企 業 内 同 和 問題 研 修 推 進 員 の未 設 置企 業 に対 し ては 、 設置 に向 け た 指 導 を 強化 す る 必要 が あ る。. 同 和 地 区 住 民 の雇 用 の促 進 ・職 業 の安 定 に あ た っては 、若 年 層 に つい ては 、 本 人 の希 望 、適 性 を 在 学 中 の早 い段. 階 か ら 的 確 に把 握 す る とと も に、 職 業 観 の育成 や仕 事 に対 す る熱 意 の喚 起 、 職 業 人 と し て の生 活 習 慣 の形 成 を 図 る. ため 、 学 校 、 公 共 職 業安 定 所 な ど の関 係 機 関 と家 庭 や地 域 と が 連携 す る必 要 が あ る 。 ま た 、就 職 後 にお い て職 場 定. 着 を 図 って いく た あ 、企 業 、地 元 関 係 機 関 と も連 携 し 、 職 場 適 応 指 導を 実 施 す る必 要 が あ る 。. 中 高 年 齢 者 に つい ては 、 き め細 かな 職 業 相 談 ・指導 ・紹 介 を 行 う と とも に、 事 業 主 に対 し 、各 種 助 成 金 制 度 の活. 用を 促 し な が ら 、 雇 用 の場 の提供 や中 途 採 用 の機会 の拡 大 を 要 請 す る な ど、 求 人 開 拓 に努 め る 必要 が あ る。 な お 、. 芦 原 高 等 職 業 技 術 専 門 校 にお い て は 、中 高 年 齢 者 を中 心 に直 ち に通常 の訓練 を 受 講 す る こと が 困難 な者 に つい て、. 基 礎 的 な 能 力 を 身 に つけ る た あ の特 別 訓 練 コー スを 設 け て い るが 、 今後 と も引 き 続 き 実 施 す る 必 要 が あ る。. 障 害 者 な ど の就 職 困 難 者 に つい て は、 幅 広 い観点 か ら の対 応 が 必 要 であ る こと か ら 、 公 共 職業 安 定 所、 高 等 職 業. 技 術 専 門 校 、 学 校 、 福 祉 事 務 所 な ど の関 係 機 関 と 、 地 区協 議 会 、 解 放 会 館 な ど の地 区 施 設 が 緊 密 に連 携 し 、 今 後 と も ケ ー ス会 議 を 開 催 す る こと な ど に より 安 定 就 労 に つな げ て いく 必 要 が あ る。. ㈹ 同和 地 区 人 材 雇 用開 発 セ ンタ ー は 、 これ ま で中 高 年齢 者 を 中 心 に約 六 〇 〇人 の登録 者 を 中 堅 ・大 企業 な ど の近. 代 的産 業 への就 職 に結 び 付 け る 役割 を 果 たし てき た が 、 今後 とも セ ンタ ー会 員企 業 や公 共 職 業 安 定 所 な ど と の連 携. を 強化 し 、 セ ンタ ー機 能 の充 実 を 図 り なが ら 同 和 地 区 住 民 の雇 用促 進 に努 め て いく 必要 が あ る。. 一65一. 申) 大 阪 府 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 につ いて(答.
(28) 職 業 能 力 の開 発 ・向 上 を 図 る た あ の公 共 職 業 訓 練 に つい ては 、産 業 構 造 の変 化 や技 術 革 新 の進 展 な ど時 代 の変. 化 に的 確 に対 応 し た 訓練 科 目 の開 設 、 訓 練 効 果 を より 高 め るた め のカ リキ ュラ ム ・教 材 の見 直 し な どを 行 う 必 要 が あ る。. 大 阪 地 域 職 業 訓 練 セ ンタ ー ( A ワ ー ク創 造 館 ) は 、公 共 職 業 訓 練 の機 能 がお よ び にく い多 様 な 職業 教 育 機 会 を 提. 供 す る施 設 と し て、 同 和 地 区内 外 の住 民 の利 用 促進 を 図り 、 職 業 能 力 の開 発 ・向 上 に努 め てき た が 、 今後 とも 多 様. 産 現状 と 課題. 業. な事 業 展 開 に向 け た 検 討 が 必 要 であ る。. 5 ω. 同 和地 区産 業 の零 細 性 、 停 滞 性 、前 近代 性 を 克 服 す る ため の各 種 施 策 の推進 により 企 業 の経 営 実 態 に 一定 の改 善. が み ら れ 、成 長 し た企 業 も みう け ら れ る。 し か し 、 企 業 の経 営 状 況 は 、 個 人 経営 が約 九 割 を 占 あ てお り 、 企業 の零. 細 性 は 依 然 とし て顕 著 であ る。 ま た 、 経営 者 の年 齢 を み る と 五〇 歳 以 上 が 五割 強 を 占 め 、 ま た 、 八 割 弱 の企 業 が後. 継 者 難 の状 況 にあ るが 、 若 手 経 営 者 のな か に は経 営 意 識 の高 ま りが 認 あ ら れ る 。企 業 の業 種 は 、 小 売 業 、 製 造業 、 建 設 業 な ど 多様 で あり 、 製 造 業 のう ち 皮革 履物 関 係 が 約 三 分 の 一を 占 あ て いる 。. 皮 革 産 業 は 、 輸入 品 の増 加 や 消 費 者 ニーズ の多 様 化 、 高 度 化 に対 応 す るた め 、技 術 力 、 デ ザ イ ンカ の向 上 と と も に経 営 力 の強 化 が 課 題と な って いる 。. 食 肉 産 業 に つい ては、 牛 肉 輸 入 の自 由 化 に伴 う関 税 率 の引 下 げ や産 地 食 肉 セ ンタ ー の整 備 な ど によ る流 通 体 系 の. ... 第13号 人権問題研究 資料.
(29) 大阪 府 にお け る今 後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ い て(答 申). 急 激 な変 化 が、 中 小 食 肉 業 者 の経営 や食 肉 市 場 の運 営 に大 き な 影 響 を 与 え てい る。. 同 和地 区 の農 林 業 に つい ては 、 ほ 場 など の生 産 基 盤 、 近代 的 な 農 機 具 や 施 設 の整 備 な ど を 推 進 し てき た が、都市. 施 策 の基 本 的 方 向. 化 の進 展 な ど に伴 い、 農 家 戸 数 は 府 下 全体 と 同 様 に減 少傾 向 にあ る。. ②. 今 後 の同 和 地 区 産 業 の振 興 にあ た っては 、 これ ま で実 施 し て き た 施 策 の成 果 や 課 題 を ふ ま え る と と も に、 国 際. 化 、 情 報 化 、技 術 革 新 の進 展 に伴 う 産 業構 造 の変 化 や 消 費者 ニーズ の多 様 化 な ど 環境 変 化 への適 切 な 対応 が 図 り得. るよ う 、 国 際 的 な視 野 に立 ち 、 企 画 力 、商 品 開発 力 な ど の強 化 に よ る国 内 外 の競 争 力 の強 化 や販 路 の開 拓 、経 営 の. 効 率 化 、 若 手 経 営 者 や後 継 者 な ど 人 材 の育成 な ど への支 援策 を 講 ず る必 要 が あ る 。 この ため 、 一般 施 策 を 有効 か つ. 適 切 に活 用 す る こと を基 本 に、 企 業 の自 主 ・自立 意 欲 を 支援 す る観 点 か ら 、 施 策 を 総合 的 、効 率 的 に推進 す る 必要 があ る。. 経 営 指 導 員 な ど によ るき め細 か な 経 営 相 談 ・指導 の推 進 や ㈲大 阪 府 同 和 金 融 公 社 の融 資 、 一般 施 策 と し て の中小. 企 業 向 け 融 資 制 度 の活 用を 図 る こと によ り 、 同 和地 区 企 業 の経営 体 質 の強 化 、 近 代 化 の促進 に努 あ る必 要 が あ る 。. 同和 地 区 産 業 の実 態 に即 し た施 策 を 効 果 的 に実 施 す るた め 、 ㈲大 阪 同 和 産 業 振 興 会 に お け る同 和 地 区 産 業 の実態. 把 握 や業 種 別 振 興 方 策 に つい ての調 査 研 究 の促進 、具 体 的 提 言 を 行う ため の機 能 の充 実 、各 種 施 策 の コーデ ィネ ー タ とし て の役 割 の強 化を 図 る 必要 が あ る。. 同和 地 区 産 業 のイ メ ー ジ の向 上 を 図 るた め 、 技術 力 や フ ァ ッシ ョン性 の向 上 と と も に、地 域 に おけ る イベ ント や. 一67一.
(30) フ ェア によ る消 費 者 と の交 流 の促 進 に努 め る 必要 が あ る 。. 農 林 業 に つい ては 、共 同 利 用農 機 具 な ど の効 率 的 運 用 に努 め る とと も に、 一般施 策を 有 効 か つ適 切 に活 用 し な が. ら 、都 市 農 業 の利 点 を活 かし 、 農 作 業 体 験 や産 地 直 売 な ど を 通 じ た同 和 地 区 外 住 民 と の交 流 促 進 な ど によ り 、 そ の. 現状 と 課題. 生 活 環境. 振 興 に努 め る必 要 が あ る 。. 6 ω. 公営 ・改 良 住 宅 の建 設 や 道 路 、下 水 道 、 公 園 な ど の都 市 基 盤 施 設 の整 備 に積 極 的 に取 り 組 ん でき た結 果 、 同 和 地 区 の生 活 環境 の整 備 は 一定 の成 果を あ げ て いる 。. 平 成 五年 度 実 態 調 査 では 、 道路 の改 良 率 、 下 水 道 の普 及率 は 、 同 和地 区を 有 す る市 町 村 全体 の率 と ほぼ 同 程 度 と. な って い る 。ま た、 児 童 公 園 、 近隣 公園 、 墓 地 移 転 、生 業 用 駐 車 場 な ど に つい ても 整 備 さ れ てき て い る。. 公 営 ・改良 住 宅 に つい ては 、 平成 七 (一九 九 五 ) 年度 末 の戸 数 は 約 二 万 三千 戸 に のぼ り 、 同 和地 区 内 の全 住 宅 の. 約 六 割 を占 め て い る。 こう し た 住宅 は 、住 戸 専 用 面 積 が 三九 平 方 メ ート ル未 満 のも のが 約 三 分 の 一を 占 あ るな ど 狭. 小 な も のが 多 く 、 浴室 が な いな ど 設 備 面 でも 十 分 でな いも の が みら れ る 。 ま た 、高 齢 者 や 障 害 者 が 多 く 居住 し てお り 、 福 祉 面 か ら の配慮 が 求 あ ら れ て いる。. 同 和 地 区 の公 営 ・改 良 住 宅 の家 賃 は 、本 年 五 月 に改 正 さ れ た 公営 住 宅 法 に基 づ く新 たな 家 賃 制 度 への円 滑 な移 行 な ど が 求 あ ら れ て いる。. .:. 第13号 人権 問題 研究資料.
(31) 大 阪 府 に お け る今 後 の 同和 行政 の あ り方 に つ い て(答 申). ま た 、 同 和 地 区 では高 齢 化 の急 速 な 進 展 や 、所 得 階 層 の分 化 、 ラ イ フ スタイ ル の変化 な ど によ り 、 住 宅 や 住 環 境. 施 策 の基 本 的 方 向. に対 す る ニーズ が 多 様化 す る とと も に、 近 年 、災 害 に強 いま ち づ くり に対 す る ニー ズ も高 ま って い る。. ②. 残 さ れ た 登 録 事 業 に つい て、 現 在 国 にお い て検 討 さ れ て いる 新 たな 法 的 措 置 の期 限内 で の完 遂 を 図 ると と も に、. 今 後 の生 活 環 境 整 備 にあ た って は、 一般 施 策 を有 効 か つ適 切 に活 用す る こと を 基 本 に、高 齢 者 、 障 害 者 を は じ め 誰. も が安 心 し て生 活 でき る ま ち づく り 、 災 害 に強 く、 定 住 魅 力 あ る ま ちづ く り を 推 進 す る 必要 があ る。. そ の際 、 同 和 地 区 住 民 な ど の参 加 も 得 て、 市 町村 の総 合 計 画 な ど と の整 合 性 を 図 り な が ら 、周 辺 地 域 と 調 和 のと. れ た計 画 的 な ま ち づ く り と な る よ う留 意 す る必要 があ る。 ま た 、 これま で の同 和 対 策 によ り整 備 さ れ た 施 設 に つい ては、 住 民 の協 力 を 得 な が ら 良好 な 環境 の維 持 に努 め る必 要 が あ る。. 比 較 的 早 期 に建 設 さ れ た 公 営 ・改 良 住 宅 に ついて は、 建 て替 え 事業 な ど の実 施 によ り 居 住水 準 の向 上 を 図 る と と. も に、 住 戸 内 の段 差 解 消 や 手 す り の設 置 、 福 祉 型 エレ ベ ー タ ー の設 置 な ど 高 齢 者 や障 害 者 に配 慮 し た整 備 を 行 う. 必 要 が あ る。 ま た、 公 営 ・改 良 住 宅 にお け る世 帯 人 員 の変 化 な ど に応 じ た 住 み替 え に つい ても 検 討 す る 必 要 か あ. る 。 さ ら に、 多 様 化 ・高 度 化 す る住 宅 ニーズ に対応 し 、 民 間 住 宅 を含 あ た多 様 な 住 宅 供 給を 促 進 す る こと が 必 要 で あ る。. 公 営 住 宅 の家 賃 に つい ては 、 改 正 後 の公 営 住宅 法 に基 づ き 、 入 居 者 の収 入 状 況 に応 じ た 適 正 負 担 額 を 基 礎 と し. て、住 宅 の立 地 条 件 、 規 模 、 建 設後 の経 過 年 数 な ど の住 宅 の便 益 を加 味 し た新 し い家 賃 制度 への 円滑 な 移 行 を 図 る. .'.
(32) とと も に、 改 良 住 宅 の家 賃 に つい ても 、 公営 住 宅 の家 賃 と の整 合 性 な ど に つい て検 討 す るよ う 市 町 村 を 指導 し て い く必要がある。. 住 宅 管 理 にあ た って は、 行 政 と 住 民 の役 割 を 明 確 にし 、住 民 の参 加 のも と で建 物 の適 切 な 推 持 管 理 に努 あ る と と. も に、 入 居 者 の選 考 、入 居後 の管 理 な ど適 切 な 入 居 管 理 に努あ る よう 市 町 村 を 指 導す る必 要 が あ る 。. 一70一. 第13号 人権問題研究資料.
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