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老人保健事業における訪問指導のありかた--保健婦の訪問目的・支援内容と効果の考察

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Academic year: 2021

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(1)

老人保健事業における訪問指導のありかた

保健婦の訪問目的・支援内容と効果の考察

菊地珠緒!)、竹内文生1)、 大 森 房 子 へ 佐 藤 孝3)、 中 村 礼 子 へ 柴 原 君 江 ! ) 要 旨 老人保健事業の訪問指導において、保健婦が有効な支援が出来たと判断した703事例から、訪問 目的、支援内容、効果について量的分析と記録による記述分析を試みた。その結果、訪問目的は 『本人への支援

J

r

家族への支援

J

r

適正医療の確保』に重点を置くことが有効であると示唆された。 さらに、「本人への支援」における、①健康状態の安定・向上、②ADLの改善、③本人の状況を 考慮した適正医療の確保は、「本人の意欲の向上・社会化jへとつながり、しいては、「家族の介 護負担の軽減」につながることが示唆された。 キーワード:本人への支援、家族への支援、適正医療の確保、有効な支援

はじめに

老人保健事業の訪問指導において、保健婦の訪問 指導の役割が問われるところであるが、その効果・ 有効性についての報告は、まだ、少ない。事例とし ての効果報告、倉地1lらに代表される量的研究によ る有効性の検証がおこなわれつつある。また、家庭 訪問における看護技術の質的研究は、 1990年代にな り、 JoyceZerwekh 2) 3) 4) 5)や査問6)らによって報 告されている。今回、全国の市区町村の保健婦の協 力を得て、有効な訪問指導事例を703事例集めるこ とが出来た。有効な支援の出来た訪問指導事例につ いて、訪問目的、支援内容、効果を量的かっ、保健 婦の記述から質的にとらえたいと考えた。

I.研究目的

老人保健事業の訪問指導において、保健婦が有効 な支援が出来たと判断した703事例から、訪問目的 について量的分析を行い、さらに訪問指導事例の分 類を試み、典型的と思われた15事例について対象の 概要、支援内容、その効果を、保健婦の記録から、 記述分析することによって、有効な訪問指導のあり 1)川崎市立看護短期大学 2)東京都杉並区保健衛生部地域保健課 3)秋田県合川町立保健センター 4)石川県厚生部長寿社会課 方について考察する。

n

.

研究方法

1.調査対象 全国の市区町村の112を無作為抽出し、その市区 町村で老人保健事業を担当している保健婦 1628名を 対象にして、老人保健事業の訪問指導において、保 健婦が有効な支援が出来たと判断したl事例につい て郵送による調査依頼を実施した。回収率は43. 2%で、有効回答事例703事例である。 2. 調査期間 平成 10年12月 平成 11年2月 3.調査内容 1)訪問指導事例と支援に関する基本的事項 訪問指導対象(年齢、性別、疾患名、日常生活自 立度等)、支援を行った保健婦(年齢、老人保健事 業における訪問指導担当年数) 2)訪問目的 訪問目的を、以下の5領域「本人への支援」、「家 族への支援」、「適正医療の確保j、「生活環境

J

r

地 域ネットワーク構築や施策化への関与」の、 43項目 で構成した。

(2)

3)訪問指導事例の要約記述(記録) 事例の概要、訪問目的、訪問計画、指導内容、訪 問指導の効果についての要約した記録。 4. 分析方法 ① データの量的分析によって、訪問指導事例に対 L..50%以上の保健婦が訪問目的として揚げた項目 について、その割合をみた。 ② 訪問指導事例の記述から、支援事例について問 題別に分類を試みた。その際、事例の記述から典 型的な

1

5

事例をとりだし、保健婦の支援内容とそ の結果効果について分析し、考察を行った。

m

.

結 果

1.調査対象の概要(表

1-3)

調査対象となった事例は

7

0

3

名で男性が

3

4

9

(

4

9

.

6

%

)

、女性が

3

4

7

(

4

9

.4%)でほぼ同数であっ た。年齢構成は、

6

4

歳以下が

1

4

4

(

2

0

.

5

%

)

65-7

4

歳が

2

4

3

(

3

4

.

6

%

)

7

5

歳以上の後期高齢者が

3

0

6

(

4

3

.

5

%

)

であった。傷病大分類別に疾患をみる と、循環器系の疾患が最も多く

4

5

4

(

6

4

.

6

%

)

、次 に筋骨格系及び結合組織の疾患が

9

1

名(1

2

.

9

%

)

で あった。全事例の

3

/

4

がこの

2

分類疾患であった。 訪問指導を担当した保健婦の概要は、平均年齢

3

6

.

7

才、保健婦としての平均活動年数は

1

2

.4年、老 人保健の訪問指導の平均年数は10.7年である。 2. 訪問目的(表4) 保健婦が支援期間に訪問目的として揚げたものを あてはまるだけ選択してもらった結果、 50%以上の 保健婦が訪問目的として揚げた項目は(表4)のと おりである。保健婦一人当たりの訪問目的選択数は 平均

1

6

.8項目であった。 訪問指導目的として最も多かったのは、『本人へ の支援jの中の「症状や血圧など身体状況把握

J

6

6

5

(

9

4

.

6

%

)

である。

2

番目は、家族への支援で ある「介護負担の軽減」が

5

1

2

(

7

2

.

8

%

)

で、他の 訪問目的と比べて高率であった。 3.有効な訪問指導事例の分析(表

5-7)

訪問指導の特徴的な事例を選択して支援内容と結 果・効果について分析した。表5から、事例のもつ問 題やニードが明らかになった。保健婦が事例の問題 を的確に把握した上で、支援内容が実施されている ことが伺える。結果・効果においても、安定した在 宅療養生活や、本人・家族のQOLの向上につながる 結果をもたらしている。さらに、「本人への支援」に おける、①健康状態の安定・向上、②ADLの改善、 ③本人の状況を考慮した適正医療の確保は、「本人の 意欲の向上・社会化」へとつながり、しいては、「家 族の介護負担の軽減」につながることが示唆された。 表6では、事例分析から導く訪問指導の支援内容につ いて分類を試みた。結果として、I.本人への直接 的ケア提供、 11.本人への社会・心理的支援、皿. 家族への支援、 N. 在宅ケア体制づくり(I)役割分 担の調整等

(

2

)

ヘルパー教育、

V

.

適正医療の確保 の5項目が主要概念として抽出された。表7では、事 例分析から導く訪問指導の効果について分類を試み た。その結果、I.本人の健康状態・ ADLの改善ま たは安定、 11.本人の意欲の向上・社会化、

m

.

適 正医療・ケアの確保、 N. 安定した在宅療養生活の 確立・確保、 V.本人・家族のQOL・セルフケア機 能の向上の5項目の主要概念が抽出された。

W.

考 察

有効な訪問指導

7

0

3

事例の量的分析から、保健婦 は本人の症状や血圧など身体状況把握と家族の介護 負担の軽減にむけて努力している姿が伺えた。しか し、分類上典型的な

1

5

事例の質的分析を通して、ま ず、本人と家族の置かれた環境の中で何が一番問題 なのか、事例のもつ問題やニードを明らかにし把握 するための段階が必要であることがわかった。さら に、支援は事例のもつ問題やニードに対応したもの であることが伺えた。支援内容の項目として抽出さ れた I-Yの5つの概念は常に、連動して相乗効果 を生んでいくことがわかった。たとえば、I.本人 への直接的ケア提供が、結果として本人の健康状 態・ADLの改善または安定につながり、そのことが 11.本人の意欲の向上・社会化につながり、しいて は介護負担を軽減していく。また、適正医療・ケア の確保をすることが、どんなに家族の介護負担を軽 減していくものであるか。支援内容として抽出され た5つの概念は幾っかを同時に並行してすすめてい くことが期待される。特に本人への支援と家族への 支援は同時並行であることが多い。訪問指導の効果 から抽出された I-Yの5つの概念も、実は本人の 症状や血圧など身体状況把握と、介護負担の軽減に むけての具体的視点となるものであった。

(3)

-80-表1 事例(調査対象者)の基本的事項

(

N

=

7

0

3

)

人 数 構成比 合計 性別 男

3

4

9

4

9

.

6

%

7

0

3

3

4

7

4

9

.4%

l

'

.

0

%

無回答

7

l.

0%

-64

1

4

4

2

0

.5% 年齢別

65-74

2

4

3

3

4

.

6

%

7

0

3

7

5

歳以上

3

0

6

4

3

.

5

%

1

.

0

%

無回答 10 l.

4%

1

1

4

1

6

.

2

%

日常生活 A

1

9

9

2

8

.

3

%

7

0

3

自立度別 B

2

2

8

.

4

%

I

.

0

%

C

1

5

8

2

2

.5% 無回答

3

2

4

.

6

%

表2 事例の傷病別人数

N=703

(重複回答) 傷 病 分 類 人 数 構成比 I 感染症及び寄生虫症

2

0

.

3

%

E 新生物

2

6

3

.

7

%

皿 血液・造血器、免疫機構の疾患

2

0

.

3

%

W 内分泌、栄養及び代謝疾患

5

3

7

.5% V 精神及び行動の障害

8

2

1

l.

7%

羽 神経系の疾患

8

1

1

1

.5%

v

n

眼及び付属器の疾患

2

0

.

3

%

区 循環器系の疾患

4

5

4

6

4

.

6

%

X 呼吸器系の疾患

1

7

2

.

4

%

X

1

消化器系の疾患

7

1.

0%

XII 皮膚及び皮下組織の疾患

7

1.

0%

xm

筋骨格系及び結合組織の疾患

9

1

1

2

.

9

%

XN

尿路性器系の疾患

1

4

2

.

0

%

X珊 他に分類されないもの

9

1.

3%

XIX 損傷、中毒、他の外国の影響

3

5

5

.

0

%

無回答

3

0

4

.

3

%

表3 訪問指導を担当した保健婦の概要 (単位:年) 項目 平均年数 数 一 年 一動一 活 一 刈 の 一 日 婦 健 保 老人保健の訪問指導年数 10.7

(4)

表4 保健婦が訪問目的として揚げた項目

50%

以上となったもの

(N

=

7

0

3

)

人数

%

本人への支援 症状や血圧など身体状況の把握

6

6

5

9

4

.

6

(状況把握) 家庭環境の把握

4

1

2

5

8

.

6

病状の受け止め方や理解の把握

3

7

7

5

3

.

6

麻樺・拘縮など障害の悪化予防

4

6

9

6

6

.

7

本人への支援

ADL

の改善

4

3

5

6

1

.

9

(健康状態の 心身機能の安定

4

0

1

5

7

.

0

安定・改善) リハビリへの積極的な取り組み

3

9

8

5

6

.

6

療養の仕方の理解や改善

3

7

4

5

3

.

2

合併症の予防

3

6

3

5

1

.

6

介護負担の軽減

51272.8

家族への支援 保健福祉サービス・福祉機器の活用

4

5

7

6

5

.

0

(介護体制づくり) 保健福祉サービス情報の活用

4

4

2

6

2

.

9

本人・家族の介護ニーズの把握

4

4

6

6

3

.

4

家族への支援 家族の健康の把握とセルフケア向上

4

2

8

6

0

.

9

(状況把握) 家族関係の把握と改善

3

6

8

5

2

.

3

適正医療の確保 かかりつけ医・専門医の適切な受診

4

6

3

6

5

.

9

82

(5)

表5 有効な訪問指導事例の質的分析 事例の特徴 事例の背景 1.介護者の対応能力の二人世帯

5

8

歳男性 低い事例 脳 梗 塞 妻 胃 潰 痕 心 配ごとが続くと食事が 支援内容 結果・効果 ①本人への介護援助

本人の健康レベルの 向上

作れない 体力がない②介護者との話し合

o

介護負担の軽誠 日中、妻は

1

2

時間仕事 いによる役割分担 合

2

.

独居・受診拒否事例前立腺肥大胃癌 痴呆

8

5

歳 男 性 独 居 身寄りなし 胃癌によ る貧血著明 ③在宅ケアの体制づ 0 在宅ケア体制確立 くり(関係機関との 定期的話し合い・調整 ①本人の身体状況の φ 本人の健康レベルの向上 観察と医師連絡に (歩けるようになった) よる疾病管理 ②本人の訴えをよく

o

適性受診に結びつく 聞き受けとめる 本人の精神の安定 ③在宅ケア体制づく

o

安定した在宅療養生活 り(へルパー教育〉

3

.

寝たきりで病院受診脳梗塞後遺症

6

7

歳 ①定期的往診を確保

本人の健康状態の安定 が出来ずにいる事例 男 性 高 血 圧 生 活 保 (適性医療支援) (血圧、一般状態が安定) 護 介 護 者 回 歳 介護負担大きい

4

.

終末期ケアが必要な大腸癌末期

7

0

歳 事例 女性 (高齢者世帯) 介護者

7

6

歳の男性 ほとんど介護は無理 主治医は遠方の総合 病院で受診困難 主治医が訪問看護に 理解がない ②歯科医師の往診 φ 入れ歯ができる (適性医療支援) 鴨下しやすくなる

o

本人の

ADL

向上

③在宅ケア体制づくり0 介護負担の軽減 (社会資源の導入) ①本人の症状にあ

必要なケアの確保 わせたケアの提供 本人・家族の安心に (病院との連絡調整) つながる。 ②ヘルパーへの教ー育

へルパーが介護を代行 (本人に合わせたケ

アの提供のため) ③在宅ケア体制づく

安定した在宅療養 り(病院・へルパー 生活 家政婦の役割分担調整)

(6)

事例の特徴 事例の背景

5

.

高齢者世帯の事例 脳粥状硬化症

8

5

歳 男 性 介 護 者 高 齢 高血圧治療中

6

.

福祉サービス拒否脳血管疾患

7

6

歳 事例 男 性 高 血 圧 あ り 長男精神面で問題? 生活困難処遇検討会 より依頼訪問事例

7

.

重症難病事例 筋萎縮性側索硬化症

5

7

歳 女 性 人 工 呼 吸 器装着胃ろう造設 介護は

19

歳の長女 が

1

人で担っていた 在宅養痕を本人が希望 支援内容 結果・効果 ①訪問歯科診療の活 。 本人の口腔衛生の改善 用(適性医療へ結 (食事内容の改善) びつける)

<

>

本人の全身状態の改善 。 ②訪問時の定期的車 。 本人の意欲の向上 イスでの散歩 生活の楽しみ (月

1

回) 。 介護負担の軽減 。 ③介護者の健康管理 。 安定した在宅療養生活 ①本人・家族とのラ φ 本人・家族が訪問 ポール形成のため 訪問を繰り返す 指導を待つように なる。。 本人の清潔の確保 福祉サービス導入 可能となる。

o

介護負担の軽減 本人のQOLの向上 ②適性医療に結びつ 0 薬のみ家族がとりにいく ける

本人と家族で受診するよう になる ①本人の症状悪化予 0 在宅での養療継続 防のためのケア ②本人のできる範囲 での自立した生活 。 QOLの維持・確保 支援(環境整備・ 福祉サービスの活用) ③在宅養療体制の調 。 本人の症状にあわせたケア 整(家族の役割分担 体制が確保 ケアチームの調整) 介護が家族で分担された 長女の介護負担が軽減した 84

(7)

事例の特徴

8

.

脳梗塞早期把握 対応事例 事例の背景 脳梗塞

8

0

歳男性 ランクC 寝たきり状態 脳卒中情報システムより 把握

9

.

通院が家族に負担脳出血

8

0

歳女性 となっていた事例

1

0

.

生活を一歩広げ脳便塞

7

5

歳男性 たことが相乗効果を 生んだ事例

1

1.介護能力の低い心不全

9

8

歳女性 事例 介護者

7

7

議で高度 支援内容 結果・効果 ①本人の寝たきり状 。 ねたきりから自立新子とな 態を集中的に改善 なる

(ADL

の改善)

介護者の肉体的負担軽減 ②家族のニーズにあ 。 わせた情報・サ- <!> 本人・家族の

QOL

の向上 ピスの提供 (機能訓練教室等へつなげる) ①本人の状態の改善 。

ADL

の改善 本人の意欲の向上 ②訪問リハビリの導入。

ADL

の改善 ③家族が一番困ってい

o

た通院の負担を解消。 介護負担の軽減 (通院。往診:適性医 療の確保) ①車椅子での定期的 。 本人室内のみの 散歩支援 生活から解放

o

本人の意欲の向上 デイサービス参加 ②適性受診(受診に

o

受診に結びっく 結びつける) ~ ③在宅養療体制づくり

o

介護負担の軽減

o

家族が本人を戸外につれだ すようになる ①本人の体調不良時の

o

本人の異常の早期発見 早期発見対応体制を 対応が確立 難聴,意思疎通困難 整える

2

人 世 帯 本 人 の 体 (介護型へルパー活用) 調不良に気づかない ②適性受診(受診に 0 受診に結びっく 結びつける) 。 ③在宅養療体制づくり 0 在宅養療可能 (介護者では無理)

(8)

事例の背景

1

2

.

4

0

歳 代 脳 梗 塞

4

8

歳男性 低年齢障害者の事例 家計を支えるために 妻が働く 本人は障 害の受容ができず 閉じこもり

1

3

.

介護環境により 脳梗塞

7

3

歳女性 寝たきりになった 事例 ランクC 介護者は

7

6

歳の夫で

2

人世帯

1

4

.

障 害 に よ り 意 欲 脳 卒 中 後 遺 症 低下した事例

7

0

歳 介護者は肺癌

1

5

.

重 度 ね た き り で 脳 血 管 疾 患 入退院を繰り返す

7

4

歳 男 性 事 例 肺炎など合併症 支援内容 ①本人への機能訓練 指導を保健婦が実施 結果・効果 。

I

A

D

,L

A

D

L

の向上 (入浴も自立となる)

本人に自信がでる ②障害の受容への支援 。 閉じこもりの解消 デイサービスに休ま まず参加する 家族で外出が出来 るようになる。 ③自己役割の獲得への 0 家事の多くを受けもつよう 支援(役割変換) になる。 ①寝たきりからの離床 。 本人の

A

D

L

向上 支援 (自力で移動可となる) ②デイサービスの定期 。 本人の意欲の向上 参加を支援 QOLの向上

o

介護負担の軽減 ③在宅養療体制づくり 今 本人・家族の

O

O

L

の向上 (家族の意思の尊重) ①障害の受容にむけて φ 療養の仕方を理解し意欲的 支援 になる ③保健福祉サービス

o

機能訓練教室へ参加 の調整 へルパ一派遣 リハビリに積極的になる 介護負担の軽減 ③家族の健康管理指導 。 妻の肺癌の早期発見 医瞭に結びつける ①栄養チュープの管理 。 在 宅 生 活 の 継 続 安 定 合併症の予防指導 合 ②在宅福祉サービス導入。 家族の安定 ケア情報と技術提供 令 ③家族の不安に対して 0 家族全体の協力が得られる 介護協力体制づくり 86

(9)

、』 概 念 I.本人への直倭的 ケア提供

n

.

本人への社会・ 心 理 的 支 援

m

.

家 族 へ の 支 援 表6 事例分析から導く訪問指導での支援内容 支 援 内 容 本 人 へ の 介 護 援 助 ( 事 例 1) 本 人 の 症 状 に あ わ せ た ケ ア の 提 供 { 事 例4) 本 人 の 症 状 悪 化 予 防 の た め の ケ ア 〈 事 例 7 ) 栄養チュープの管型車/合併症の予防指導(事例15) 本 人 の 状 態 の 改 善 ( 事 例9) 本 人 の 寝 た き り 状 態 を 集 中 的 に 改 持 ( 事 例8) 寝 た き り か ら の 鰻 床 支 援 ( 事 例13) 本 人 へ の 機 能 訓 練 指 導 を 保 健 婦 が 実 施 ( 事 例12) 訪 問 時 の 定 期 的 車 イ ス で の 散 歩 〈 事 例5】 車 椅 子 で の 定 期 的 散 歩 支 援 ( 事 例10) 本 人 の 訴 え を よ く 聞 き 受 け と め る ( 事 例2) 本 人 ・ 家 族 と の ラ ポ ー ル 形 成 ( 事 例6) 本 人 の で き る 範 囲 で の 自 立 し た 生 活 支 媛 ( 事 例7) 障 害 の 受 容 へ の 支 鍾 ( 事 例12) 自己役割lの 獲 得 へ の 支 援 ( 役 割 変 換 ) (事例12) デ イ サ ー ビ ス の 定 期 参 加 を 支 援 ( 事 例13) 障害の受容にむけて支緩(事例l4) 介 護 者 と の 話 し 合 い に よ る 役 割 分 担 ( 事 例 1 ) 介 護 者 の 健 康 管 理 ( 事 例5) 本 人 ・ 家 族 と の ラ ポ ー ル 形 成 ( 事 例 6) 家 族 の ニ ー ズ に あ わ せ た 情 報 ・ サ ー ビ ス の 鍵 供 〈機能訓練教室等へつなげる) (事例8) 家 族 が 一 番 困 っ て い た 通 院 の 負 担 を 解 消 { 事 例9) 在 宅 養 療 体 制 づ く り ( 家 族 の 意 思 の 尊 重 ) (事例13) 概 念 支 援 内 容 介護者との話し合いによる役割分割! (事例 1) 関 係 機 関 と の 定 期 的 話 し 合 い ・ 調 整 ( 事 例 1) 社 会 資 源 の 導 入 {事例3) JV. 在宅ケア体制づくり │ 病 院 ・ へ ル パ 一 家 政 婦 の 役 割 分 担 調 整 ( 事 例4) ( 1 ) 役 割 分 銅 の 調 事 等 │ 家 族 の 役 割 分 担 、 ケ ア チ ー ム の 調 整 ( 事 例 7 ) 訪 問 リ ハ ビ リ の 導 入 ( 事 例9) 在 宅 獲 療 体 制 づ く り ( 事 例10、11、13) 保健福tIt.サービスの調整、へルパ一派遣(事例14) 在 宅 福 紐 サ ー ピ ス 導 入 、 ケ ア 情 報 と 銭 術 提 供 〈 事 例15) 家 族 の 不 安 に 対 し て 介 護 協 力 体 制 づ く り ・ 導 入 ( 事 例15) ヘ ル パ ー 教 育 ( 事 例2) JV. 在宅ケア体制づくり │ へ ル パ ー へ の 教 育 、 本 人 に 合 わ せ た ケ ア の 提 供 〈 事 例4) ( 2)へ ル パ ー 教 育 │ 本人の体調不良時の早期発見対応体制を整える(事例11) 介 護 型 へ ル パ ー 活 用 ( 事 例1)) V. 適 正 医 繊 の 確 保 本人の身体状況の観察と医師連絡による疾病管理(事例2) 定 期 的 往 診 を 確 保 ( 適 正 医 銀 支 鍵 ) (事例 3) 簡 科 医 師 の 往 診 ( 適 正 医 療 支 媛 ) (事例3) 病 院 と の 連 絡 調 整 ( 事 例4) 訪 問 歯 科 診 療 の 活 用 ( 事 例5) 家 族 が 一 番 凶 っ て い た 通 院 の 負 担 を 解 消 ( 事 例6) 通 院 中 往 診 適 正 医 療 の 確 保 ( 事 例9) 適 正 受 診 〈 受 診 に 結 び つ け る ) (事例10) 適 正 受 診 ( 受 診 に 結 び つ け る ) (事例11)

(10)

g

表7 事例分析から導く訪問指導の効果 概 念 1 .本人の健康状態・ 効 果 本 人 の 健 康 レ ベ ル の 向 上 ( 事 例 1) 本 人 の 健 康 レ ベ ル の 向 上 〈 歩 け る よ う に な っ た ) (事例2) 本 人 の 健 康 状 態 の 安 定 ( 血 圧 、 一 般 状 態 が 安 定 ) (事例3) 入 れ 衡 が で き る 畷 下 し や す く な る ( 事 例 3) 本人のA D L向 上 〈 事 例3) A D Lの 改 善 ま た は 安 定 │ 本 人 の 口 腔 衛 生 の 改 鰐 (食事内容の改普) (事例5) s. 本人の意欲の向上・ 社 会 化

m

.

適 正 医 . ・ ケ ア の 確 保 本 人 の 全 身 状 態 の 改 善 ( 事 例 5) ね た き り か ら 自 立 歩 行 と な な る (AD 1.の 改 善 ) (事例8) A D 1.の 改 普 ( 事 例9) IADL. ADLの向.1:(人おも自立となる) (事例12) 本人のADL向 上 { 自 力 で 移 動 可 と な る ) (事例13) 適 性 受 診 に 結 び っ く / 本 人 の 精 神 の 安 定 ( 事 例2) 本 人 の 意 欲 の 向 上 生 活 の 楽 し み ( 事 例 5) 本 人 ・ 家 族 が 訪 問 指 導 を 待 つ よ う に な る ( 事 例6) 本 人 の 愈 欲 の 向 上 { 事 例9) 本 人 の 意 欲 の 向 上 デ イ サ ー ビ ス 怠 加 { 事 例10) 本 人 に 自 信 が で る / 閉 じ こ も り の 解 消 (l事例12) 家 事 の 多 〈 を 受 け も つ よ う に な る { 事 例12) 本 人 の 窓 欲 の 向 上/QOLの 向 上 〈 事 例13) 篠養の仕方を理解し意欲的になる(事例J4) 機能訓練教室へ多加/リハビリに積事極的になる(事例14) 適 正 受 診 に 結 ぴ っ く 申 本 人 の 精 神 の 安 定 ( 事 例2) 必 要 な ケ7の 確 保 、 ヘ ル パ ー が 介 護 を 代 行 で き る 〈 事 例4) 本 人 の 清 潔 の 確 保 ( 事 例 6) 本 人 の 症 状 に あ わ せ た 体 制 が 確 保 ( 事 例 7) 受 診 に 結 び っ く ( 事 例10) 本 人 の 異 常 の 早 期 発 見 対 応 が 確 虫 、 受 診 に 結 び っ く ( 事 例11) 概 念 IV. 安 定 し た 在 宅 療 獲 生 活 の 確 立 ・ 確 保 効 果 介語負担の経減、fF.宅ケア体制確立(事例 1) 安 定 し た 在 宅 復 養 生 活 { 事 例2) 介 溢 負 担 の 経 誠 〈 事 例3) 必 要 な ケ ア の 確 保 、 本 人 ・ 家 悠 の 安 心 に つ な が る ( 事 例4) 安 定 し た

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宅 疲 養 〈 事 例4) 介 謹 負 担 の 経 滅 、 安 定 し た 在 宅 後 養 生 活 PJJ例5) 本人・家Ilが訪問指導を待つようになる(事例6) 介 護 負 倒 の 経 減 { 事 例 6) 在宅での聖書.継続(事例7) 本 人 の 症 状 に あ わ せ た ケ 体 制 が 確 保 ( 事 例 7 ) 長 女 の 介 護 負 但 が 経 減 し た ( 事 例 7 ) 介 護 者 の 肉 体 的 負 担 経 滅 〈 事 例8) 介 護 負 担 の 笹 減 〈 事 例9、10、13、14) 在宅建重量可能(介護者では無理) (事例1}) 在 宅 生 活 の 継 続 安 定 〈 事 例15) 本人の怠欲の向上、 生 活 の 楽 し み ( 事 例 5) 本 人 ・ 家 族 が 訪 問 指 導 を 待 つ よ う に な る 〈 事 例 6) 本人のQOLの 向 上 〈 事 例6) 本 人 と 家 族 で 受 診 す る よ う に な る 〈 事 例 6) QOLの維持・確保(甥伊1)7) V.本 人 ・ 家 践 のQOL・ │ 本 人 ・ 家 族 のQOLの 向 上 ( 事 例8) セ ル フ ケ ア 繊 能 の 向 上 │ 本 人 の 怠 欲 の 向 上 、 デ イ サ ー ビ ス 多 加 ( 事 例10) 家 族 が 本 人 を 戸 外 に つ れ だ す よ う に な る ( 事 例10) 閉 じ こ も り の 解 摘 、 家 事 の 多 く を 受 け も つ 〈 事 例12) 本人の怠欲の向上、 QOLの 向 上 〈 事 例13) 本人・家自主のQOLの 向 上 ( 事 例13) 繊能訓練教室へ怠加、リハビリに積極的になる〈事例J4) 家 悠 金 体 の 協 力 が 得 ら れ る ( 事 例15)

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おわりに

老人保健事業の訪問指導において、保健婦が有効 な支援が出来たと判断した703事例から、その訪問 目的、支援内容、効果から共通な概念について抽出 を試みた。今後、この概念を活用して、具体的に訪 参考文献 問指導場面にどう反映していくか今後の課題である。 (本研究は、平成9-10年度厚生省老人保健事業推 進費等補助金「老人福祉に関する調査研究費等事業

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「医療費適正化の観点からみた訪問指導事業のあり 方に関する研究報告書」の一部である。) 1) 倉地レイ子:医療情報を基にした被保険者指導の展開 福岡県国保連合会における重複・多受診者への家庭訪問 をとおしての検討.福岡県国保連合会.1・20. 2) 村嶋幸代他:地域看護職の能力に関する研究とJoyceZerwekh博士の仕事:家庭訪問および訪問看護に焦点をあ てて,看護研究.32(I) : 3・14. 1999. 3) Joyce Zerwekh著/萱問真美・玉置夕起子訳家族の自助能力を支える基礎作りとしての訪問ケア:家族を見つけ る,信頼関係を構築する,そして強さを育む,看護研究.32(I)15・24. 1999. 4) Joyce Zerwekh著/斉藤恵美子訳:保健婦活動のための家族ケアモデル, 看護研究.32(I) :25・32. 1999 5) Joyce Zerwekh著/狭川庸子訳・解説:熟練保健婦の臨床能力に関する記述的研究の実際看護研究.32(I) 45-52. 1999 6) 萱問真美:精神分裂病者に対する訪問ケアに用いられる熟練看護職の看護技術,保健婦,訪問看護婦のケア実践 の分析,看護研究.32(I) : 53-76. 1999. 7) 湯

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事布矢子他:これからの行政組織における保健婦(士)活動のあり方に関する研究E一介護保険制度導入を視 野に入れて一,平成9年度厚生科学研究報告書.1998 8) 日本訪問看護振興財団・日本看護協会:日本の訪問看護・訪問指導は今.1995年全国における訪問看護・訪問指 導サービス定点モニター調査結果を踏まえて,日本訪問看護振興財団・日本看護協会調査報告:1・22. 1995. 9) 日本看護協会編:第9版,保健婦(士)業務要覧.P21. 日本看護協会出版会. 1999. 10) 島内節他編:老人地域看護活動,地域看護学講座8. 医学書院. 1994. 11) 平山朝子他編:公衆衛生看護学総論1,第2版公衆衛生看護学大系1,日本看護協会出版会.1997. 12) 平山朝子他編:公衆衛生看護学総論2. 第2版公衆衛生看護学大系2. 日本看護協会出版会. 1997. 13) 平山朝子他編:公衆衛生看護学総論3. 第2版公衆衛生看護学大系3. 日本看護協会出版会. 1997.

表 1 事例(調査対象者)の基本的事項 ( N  =  7 0 3 )   人 数 構成比 合計 性別 男 3 4 9  4 9 . 6 %  7 0 3  女 3 4 7  4 9
表 5 有効な訪問指導事例の質的分析 事例の特徴 事例の背景 1.介護者の対応能力の二人世帯 5 8 歳男性 低い事例 脳 梗 塞 妻 胃 潰 痕 心 配ごとが続くと食事が 支援内容 結果・効果①本人への介護援助。 本人の健康レベルの向上。 作れない 体力がない②介護者との話し合 o  介護負担の軽誠 日中、妻は 1 2 時間仕事 いによる役割分担 合 2

参照

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