運動部活動における「外部指導者のための手引き」作成の試み
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(2) かを検討した。. 1.部活動は教育の一環として構成されている以上,. 皿.研究の結果及ぴ考察. 「生徒一人ひとりの全人的発達」という目的を有. (1)報告された事例及びインタビュー調査の分析. しており,スポーツ活動はあくまでその目的を果. 外部指導者を導入することで生じる問題は2つあ. たすための手段である。また,部活動特有の教育. り,外部指導者と顧問教諭との関係性に問題がある. 的意義としては自主的に自己を高めようとする態. 場合と,外部指導者の指導の方向性に問題がある場. 度を育成すること,幅広い人間関係の中で自己を. 合に分けられた。また,どちらの問題においても根. 生かす能力を養うことである。. 底には“部活動の目的”を正しく理解しているかど. 2、外部指導者は部活動における諸現象が生徒一人ひ. うかがキーワードになると考えられた。. とりの全人的発達に良いことなのかどうかという. (2)既存する手引きの分析. ことを考え,生徒一人ひとりに向けた指導を行わ. 既存する手引きでは,次の3つが重要事項として. なければならない。また,上記の教育的意義を果. 位置づけられていた。. たすためには,部活動の特徴である学年や学級の. 1つ目は,外部指導員は部活動の目的を理解する. 枠を越えた共通の興味・関心をもつ生徒集団を生. こと,2つ目は,外部指導員は指導に当たる際に顧. かせるよう工夫し,指導しなければならないこと. 間との連携を密にとること,3つ目は,外部指導員. である。. は教職員に準ずる立場であることを自覚することで. 3.顧問教諭と外部指導者は共通の目的を果たすため. あった。これらの事項から学校教育の一環から逸脱. に協働するパートナーである。両者の指導方針に. するような指導をして欲しくないという思いが読み. ズレが生じないように,日頃から練習メニューや. 取れた。. 生徒の様子などの情報交換をお互いが積極的に行. (3)新しい手引きに備えておくべき内容的条件. い,二者で指導に当たるうえで向かうべき方向を. 既存する手引きの内容を検討した結果,新しい手. 一つに定めておくことが重要である。. 引きの構成内容として必要と考えられる事柄は主に. これらの内容の中から,まず部活動の目的を解説. 以下の3点であると考えられた。. し,その目的を果たすために外部指導者はどのよう. 1.学校教育の一環として部活動がどのような目的を. な指導であるべきか,どのように指導を実施するか. もつのかということを明確に示すこと. という順序で構成し,新しい手引きの作成を行った。. 2.外部指導者の指導のあり方について,部活動では. lV.総括. どのような観点で生徒を理解し,どのような指導. 外部指導者は部活動の目的を理解し,顧問教諭と. をするべきなのかということを示すこと. 協働で指導を行うべきである。しかし,外部指導者. 3.外部指導者と顧問教諭との関係性について,まず. 制度は両者の良好な関係牲によって成り立つもので. 両者の関係はどうあるべき柱のかということを解. ある。そのため,今回は外部指導者のための手引き. 脱した後に,連携をとるために必要な具体的内容. を作成したが,本来は顧問教諭にも働きかけを行わ. を示すこと. なければならないだろう。. (4)新しい手引きの構成内容の検討. これらのことを踏まえ,新しい手引きの構成内容. 主任指導教員 荒木 勉. を以下のように設定した。. 指導教員 森田啓之. 455.
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