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横浜市の教育の現状と教員の養成・育成への期待

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Academic year: 2021

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(1)横浜市の教育の現状と教員の養成・育成への期待 . 横浜市の教育の現状と教員の養成・育成への期待. 横浜市教育委員会事務局. 教職員人事部教職員育成課 1.横浜市の教育の現状. 横浜市教育委員会事務局では、平成23年度から3か 年かけて、経験の浅い教員にみられる傾向について調査. 現在、横浜市の公立学校には基礎自治体として最大規. 研究を進めてきました。その中で経験の浅い教員が困難. 模のおよそ27万6千人の児童生徒がおり、500を超. に感じていることやつまずきなどが明らかになってきま. える学校が日々教育活動を行っています。. した。. 学校を取り巻く課題は年々増え、多様化、複雑化して います。社会のグローバル化が加速する中で、市民の教. 2.横浜市教育委員会の取組. 育へのニーズや学校への期待も多様化しています。これ からの学校は、児童生徒の新たな学びに対応するととも. 横浜市ではここ数年、毎年800名前後の初任者が各. に、複雑かつ多様な課題に対応することが求められてい. 学校へ着任しています。3年間に渡る意識調査から、経. ます。. 験の浅い教員の一部にバーンアウト(燃え尽き症候群). 一方、下のグラフのとおり、横浜市では教職員の大量. の傾向がみられることが分かってきました。具体的には. 退職、大量採用がここ10年続いており、現在5年経. 保護者と信頼関係を築くことや、子ども一人ひとりの気. 験までの教員が約34%、10年経験までの教員が約. 持ちを理解すること、授業全体を組み立てて展開するこ. 56%と経験の浅い教員の割合が非常に高くなっていま. となどに困難やつまづきを感じている教員がいることが. す。そのような現状において、今後、幅広い視野をもち、. 分かってきました。こうしたことから、経験の浅い教員. 実践的な指導力や学び続ける意識をもった人材の育成が. に対し、早い段階で教育における実践力や子どもとの関. 大きな課題であると考えています。今後は教員の養成・. わり方、コミュニケーション力を高めていくことが喫緊. 育成の在り方について、より組織的・計画的に取り組む. の課題であるととらえています。. ことが重要になっています。. そのような中、横浜市ではそれぞれの学校がメンター チーム等、校内OJTを活用し、効果的に人材育成に取 り組んでいます。また、教育委員会主催の研修の中にも 横浜型小中一貫ブロックの枠組みの中で、校内OJT機 能を活用しながらメンターとメンティが互いに学び合う 仕組みを取り入るなど、様々なキャリアステージに応じ た人材育成の仕組みづくりに取り組んでいます。 こうした学校での人材育成の取組を充実させていくと ともに、さらに次の図に示すように、大学との連携・協 働を図り、大学における教員養成の段階と、学校におけ る教員育成の段階を効果的に接続する仕組みづくりを始 めています。. 6.

(2) 4.今後の教員養成・育成に期待すること 横浜市は本年の9月に全国初となる、40以上の大学 等と教員の養成及び資質・能力の向上に関わる協定を締 結しました。今後は年3回程度の協議を重ね、教員の養 成に関することや現職教員の資質・能力の向上に関する ことなどについて協議を重ねていきます。今後の成果と して、次のことを期待しています。 (1) 教育インターン等の活性化への支援体制を構築す 3.大学連携・協働における取組 平成25年度から神奈川県内や近隣の教員養成課程の ある大学との連携・協働を進めています。教員の養成を 担う大学と教員の育成を担う教育委員会が相互に課題を 共有し、その考え方や内容等について協議をしながら、 優れた実践力や高い専門性をもった教員をいかに効果的 に養成・育成できるか検討しています。 次は、これまで行った具体的な取組です。. る。 (2) 教育実習の受入れに関して、学校と大学を円滑に つなぐ新たな窓口を設置する。 (3) 初任段階を含め、経験の浅い教員の実践的な指導 力や教員の資質・能力の向上のための研修の高 度化を図る。 (4) 養成の段階としての大学の教職課程と、育成の段 階での人材育成指標との連携・融合を図り、よ り実践力のある教員の養成・育成を目指す。 (5) 学び続ける教員を支援するため、大学の高度なプ. (1) 本市で作成した「教職員のキャリアステージにお. ログラムの活用等、多様な研修の機会を整える. ける人材育成指標」に「横浜市の求める着任時. ことなどによる現職教員の研修の高度化を図る。. の姿」を示し、各大学の教員養成のカリキュラ. (6) 教職大学院の教職課程と連携し、OJTプログラ. ムとの接続について意見交換を行った。 (2) 教育実習やインターンシップ等の場面を実践的な 指導力を身に付ける機会としてとらえ、養成の. ムの構築を図る。 (7) 教職大学院で学んでいる教員による学校への具体 的な支援システムの構築を図る。. 段階からの学びの場を提供することを検討した。 (3) 教員が学び続ける環境を構築するため、大学の オープン講座の開設を推進し、その積極的な活 用方法について意見交換を行った。 (4) 教職実践演習等について横浜市の指導主事を派遣 する。. 今回、40以上の大学等との協定を締結したことは、 今後の教員養成と教員育成の在り方をさらに充実し、発 展させるための絶好の機会であるととらえています。 今後、大学と教育委員会とが協議を重ね、教員の資質・ 能力の向上につながる具体的な成果を積み重ね、学校教 育の充実、子どものよりよい成長のための具体的な方策 を実現していきたいと考えています。 参考文献 横浜市教育委員会「横浜型育ち続ける学校 校内人材育 成の鍵 ガイド編 2014 http://www.edu.city.yokohama.jp/tr/ky/k-center/ ikuseiguidebook14_A4.pdf. 教育デザイン研究 第6号(2015年1月) 7.

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