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53回 月例発表会(200209月) 知的システムデザイン研究室 逐次SA の性能評価 青井 桂子

1

今月の課題

• 逐次 SA の性能評価 • Grid 環境の PSA/GAc の単位時間当たりの計算量

2

逐次 SA の性能評価

これまでタンパク質の立体構造予測においては SA が よく使用されてきた.岡本らは,小規模なタンパク質 (Met-enkephalin)を対象とし て立体構造予測における SAの有効性を確かめている. 逐次 SA による小規模なタンパク質 (Met-enkephalin, (Ala)10)において,立体構造予測を行い,岡本らと同一 のパラメータを用いることで,性能の比較を行う. Table 1 に,本実験で用いたパラメータを示す.MC-sweep数,最高温度,最低温度を岡本らが用いた値とし, 近傍に関しては,岡本らの実験で経験的に良いとされて きた,180◦→54◦のものと,180一定の場合の2パター ンに関して実験を行った. Table 1 パラメータ

target Met-enkephalin   (Ala)10

amino acids 5 10 atoms 75 103 deheadral angles 19 30 total MCsweep 100000 11000 trial 50 max temperature 2.0 min temperature 0.1 cooling rate 0.999970042 0.999973 neighborhood range 180constant , 180◦→ 54◦

Table 2に 50 試行の最小エネルギーの平均値,最小 値,最大値,中央値,また最適解発見率を示す.この とき,ECEPP/2 エネルギー関数に基づいた気相中にお いて,Met-enkephalin はE ≤ −11kcal/mol の領域で, (Ala)10E ≤ −9.7kcal/mol の領域で,最小エネル ギー構造をとるため,この領域のエネルギーが得られた 場合に最適解が発見できたものとする. 実験結果より,Met-enkephalin と (Ala)10の立体構造 予測において,岡本らの実験で経験的に良いとされてき た 180◦→54◦のものよりも,180一定の場合の方が解 探索能力が優れていた. Table 2 逐次 SA の性能 Met-enkephalin (Ala)10 180to54 180const 180to54 180const average -10.68 -10.88 -8.00 -9.46 minimum -12.02 -12.08 -9.76 -9.83 maximum -7.94 -7.53 2.23 -4.60 median -10.76 -10.91 -9.52 -9.56 success rate 18/50 24/50 4/50 4/50

3

Grid 環境の PSA/GAc の計算量

個体数を増やした場合の,Grid 環境の PSA/GAc と 通常の PSA/GAc の単位時間あたりの評価計算回数の 比較を行う.

Grid環境の PSA/GAc では,Grid RPC システムの 一つである NetSolve を用いる.また,ユーザは 1 台の PCしか持たないものとし ,NetSolve Server としては, CambriaSystemの 100 ノードを利用可能な資源とする. 16 32 64 128 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 # evaluation population size NetSolve҆ᄿиѓPSA/GAc ୌᅖѢPSA/GAc Fig. 1 単位時間 (1hour) あたりの評価計算回数の比較 Fig. 1に単位時間あたりの評価計算回数の比較を示 す.実験結果より,Grid 環境の PSA/GAc では個体数 が増えると逐次 SA の並列数が増えるため,外部 Server で利用する計算資源が増える.ユーザーが PC 1台しか 持たない場合でも,16 個体で 10 倍近く,128 個体の時 には 20 倍もの計算資源を手に入れられた.

4

今後の課題

• NetSolve システムのオーバーヘッドの検討 • 理工研の執筆 1

Table 2 に 50 試行の最小エネルギーの平均値,最小 値,最大値,中央値,また最適解発見率を示す.この とき,ECEPP/2 エネルギー関数に基づいた気相中にお いて,Met-enkephalin は E ≤ − 11 kcal/mol の領域で, (Ala) 10 は E ≤ − 9

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