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キャンパスネットワークにおけるトラフィック量によるネットワーク構成の検討

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 77 回全国大会. 6D-06. キャンパスネットワークにおける トラフィック量によるネットワーク構成の検討 松田 東北工業大学. 勝敬†. 工学部. 1. はじめに 本学では,キャンパスネットワークシステム のリプレースに伴い,基幹部分のネットワーク 機器構成の変更を計画した.構成を設計するに あたり,既存のキャンパスネットワーク[1]につ いて,通常時のトラフィック量とインシデント 発生時のトラフィック量を調査した.また,キ ャンパスネットワークを用いた,災害発生など の緊急時の速報システムの運用についても検討 を行った. 2. 既設のネットワーク構成 本学は 2 学部 2 キャンパス,学生数約 2,700 名の規模の大学である.WAN は,TOPIC[2]を経由 して SINET[3]に接続している.TOPIC への接続 回線は,商用 L2 接続サービスを用いており, 100Mbps の帯域である. リプレース前の本学のキャンパスネットワー クの基幹部は,インターネットに繋がる WAN 接 続,学内 LAN 接続,DMZ をファイアウォールで構 成している. 学内 LAN は,各建物のフロアスイッチまで 1Gbps の接続となっており,学内の各部屋などか らは 1Gbps の帯域で端末などを接続することが できる. 無線 LAN の全キャンパス導入はされておらず, 食堂やロビー,一部の会議室などで 20 箇所程度 利用できるスペースを設けている.この学内 LAN の一部の無線 LAN の他に,各研究室などで設置 した無線 AP の運用も認めており,多くの無線 AP が設置されていると思われる. 3. トラフィック量の測定 トラフィック量の調査は,WAN 接続の L2 接続 Investigation of Network Configuration by the Campus Network Traffics Masahiro MATSUDA† †Faculty of Engineering, Department of Information and Communication Engineering, Tohoku Institute of Technology. 3-39. 情報通信工学科†. SINET. TOPIC. L2 Service Line. Router. L2 Switch Traffic Analyzer. IPS. Firewall. DMZ. LAN. 図 1 ネットワーク概要 サービスにおけるレポート(30 分間の平均値) と,基幹部にトラフィックアナライザを設置し ての測定(1 秒毎の値)の 2 つを用いた.どちら も同じトラフィックについての測定となる(図 1). L2 接続サービスは,本学と TOPIC のノードま での接続回線における測定値である.この接続 回線は,100Mbps の帯域である. トラフィックアナライザ(アンリツ社 MD1230B)は,本学の WAN 接続ルータと IPS の間 に L2 スイッチを設置し,そのスイッチのミラー ポートと接続してトラフィック量を測定した.. 4. 測定結果の比較 L2 接続サービスにおける 30 分間の平均値と, トラフィックアナライザによる 1 秒毎の測定値 を比較した.典型的な平日の例として,2014 年 9 月 4 日(木)の 24 時間の WAN からキャンパス ネットワークへのトラフィックの測定値を図 2 に示す.薄い線がトラフィックアナライザによ る 1sec 毎の測定値を示し,濃い折線が L2 接続 サービスのレポートからの 30sec 毎の平均の値 である.縦軸はトラフィック量(Mbps), 横軸 は時刻(hh:mm)を示す. 1 秒毎の測定値では,30 分間の平均値の測定. Copyright 2015 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 77 回全国大会. 図 4 端末の不正動作によるインシデント発生 時のトラフィック量 図 2 30 分と 1 秒毎の測定値の比較. トラフィック量を 1 秒毎の値で示している.イ ンシデント発生時刻(↑を記載)からのべ 40 万 では現れないトラフィックの変化も測定できる を超える宛先に断続的にメール送信がされたが, ことがわかる.30 分毎の平均の測定値では最大 インシデント発生時刻の前後のトラフィック量 でも 60Mbps 程度の値であるが,数秒から数分程 を比較しても,明確なトラフィック量の増加な 度のバースティなトラフィックが常に発生して おり,実際は帯域を使い切っている事がわかる. どは認められない.. 5. インシデント発生時のトラフィック 通常時よりトラフィック量の増大が予想され る,インシデント発生時のトラフィック量につ いて,測定を行った. 本学では災害発生などにより講義が全学的に 休講になるときは,朝 6 時に Web サイトで周知 をすることになっている.そこで,2014 年 10 月 14 日(火)の台風 19 号による休講時のトラフィ ック量を示す(図 3).比較のため一週間前の 10 月 7 日(火)の値も示す.学内の Web サーバ の閲覧に関するトラフィック量を見るため,キ ャンパスネットワークから WAN へのトラフィッ クを測定した.薄い線が 14 日,濃い線が 7 日の L2 接続サービスにおける 30 分間の平均値のトラ フィック量である.7 日の 6 時付近のピークは 1.75Mbps であるが 14 日は 8.68Mbps と,約 5 倍 のトラフィック量となっている.しかし,通信 帯域を圧迫するようなトラフィック量ではない. また,学内端末が不正な動作により大量の迷 惑メールを送信してしまった時のトラフィック 量を示す(図 4).当該時刻の約 90 分前から 60 分後の,キャンパスネットワークから WAN への. 6. ネットワークを利用する緊急速報 最近では IP ネットワークを利用した,災害発 生時などの緊急速報のシステムが大学にも導入 されている.このような重要システムの運用の 影響について,緊急地震速報[4]のサーバと速報 受信機間の通信について検討した.このシステ ムは通常時に,サーバと受信機の間で生存確認 の数 Kbyte の電文を数分から数十分置きに通信 する。速報発報時についても同じような電文が 通信される.よって,トラフィック量の影響は 殆どないとみなすことができる. 7. まとめ キャンパスネットワークの基幹部のリプレー スに伴い,設計の見直しをするために,キャン パスネットワークと WAN 間のトラフィック量を 測定した.その結果,インシデント発生時や緊 急速報などのトラフィック量の増加は大きな影 響はなく,日常的なトラフィック量を考慮した 設計が必要であることがわかった. 参考文献 [1] 松田勝敬,角田裕:ネットワークの高速化と省電力 効果への影響, 電子情報通信学会 2013 年ソサイエ ティ大会,Vol.2,p.111 (2013). [2] TOPIC:東北学術研究インターネットコミュニティ, TOPIC (オンライン), 入手先 〈http://www.topic.ad.jp/〉. [3] SINET4:SINET4, 国立情報学研究所(オンライン), 入手先〈http://www.sinet.ad.jp/〉. [4] 気 象 庁 : 緊 急 地 震 速 報 に つ い て , 気 象 庁 (オンライン),入手先 〈http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/〉.. 図 3 全学休講時のトラフィック量. 3-40. Copyright 2015 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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