IRUCAA@TDC : 習慣性閉口路におよぼす因子の三次元的検討 : 体位の影響について
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(2) 1 2 7. 原. 著. 習慣性閉口路におよぼす因子の三次元的検討 ―― 体位の影響について ―― 菊池建司. 佐藤. 亨. 齋藤文明. 抄録:患者の治療姿勢が咬合におよぼす影響を把握. 再現には習慣性閉口運動時の終末位が利用される. することは重要であると考える。そこで本研究で. が,体 位5∼11),頭 位5,8,9,12),開 口 量9,12∼14),開 閉 口 速. は,体位を後方傾斜させた場合の下顎切歯点および. 度9,12,15),力16∼18)等の影響を受けやすいことが知られ. 下顎頭点における習慣性閉口路を検討し,体位の影. ている。. 響を明らかにすることを目的とした。その結果,下. この中にあって,近年のクラウンブリッジにおけ. 顎切歯点の閉口経路が体位の変化に伴って前後的な. る歯科臨床においては,水平位診療が主流であり,. 変位を起こし易いタイプは,閉口終末位および開口. その有用性は高い19)とされている。この時,患者の. 量6mmにおける各体位間の前後的差が大きかっ. 姿勢は仰向けの状態であり,咬合採得をはじめ咬合. た。これに対して,閉口終末位の前後的差が小さい. に関連する治療にあたり,患者の治療姿勢が咬合に. タイプは,開口量6mmにおいても小さく,開口量. およぼす影響を把握することは重要であると考えら. 1 5mmからの経路も安定していた。一方,下顎頭の. れる。. 閉口経路は,体位間で差異を生じるものも認められ. 体位,特に体位の後方傾斜の影響に関する研究と. たが,体位に関係なく開口量6mmから閉口終末位. しては,上下顎歯列の咬合接触状態の変化を検討し. の範囲内で回転運動を主としていた。これらのこと. たもの7),電気的な計測装置により下顎の前後的位. から,開口量6mmにおいて閉口経路の各体位間の. 置の変化を計測したもの8),タッピング運動の終末. 前後的差が小さい症例では,水平位においても中心. 点を切歯部の歯牙滑走誘導路から前後的位置の比較. 咬合位の変化は生じにくいことが確認された。. を行ったもの9),ゴシックアーチトレーサーを使用 し,下顎位の変化を比較したもの5,6),アンテリアジ. 緒 言. グを使用し,下顎切歯点と左右側顆頭点の3点にお. 補綴臨床において安定した咬合を長期にわたり維 持することは重要であり,特に顎口腔系に異常を認. いて各解析点の変位を三次元6自由度顎運動測定装 置で解析したもの10,11)などがある。. めない患者に対しては,下顎運動の基準としての咬 1∼4). 頭嵌合位. しかし,これらは下顎における1点のみの解析や. を変化させず,下顎運動に調和した補. 静的な検討にとどまり,また,解析点が切歯部と下. 綴装置を作製することが重要となる。この下顎位の. 顎頭部の3点であっても,咬合挙上がなされている ために,咬頭嵌合位付近の詳細な検討には至ってお らず,切歯部と下顎頭部の運動経路について,下顎 運動を三次元的に検討した報告はほとんどない。. キーワード:習慣性閉口路,三次元解析,体位. 東京歯科大学大学院歯学研究科歯科補綴学第二講座 (主任:佐藤 亨教授) (2 0 0 4年3月8日受付) (2 0 0 4年4月1日受理) 別刷請求先:〒2 6 1 ‐ 8 5 0 2 千葉市美浜区真砂1−2−2 東京歯科大学歯科補綴学第二講座 菊池建司. そこで本研究では,体位を変更させた場合の習慣 性閉口運動時の下顎切歯点の動きに注目し,また, あわせて下顎頭においても解析を行い,習慣性閉口 路におよぼす体位の影響について検討を行った。. ― 13 ―.
(3) 1 2 8. 菊池, 他:習慣性閉口路におよぼす体位の影響について. 2)測定装置の調整と装着. 方 法. シリコーンゴム質印象材(エグザファインレギュ ラータイプ. 1.被験者 被験者には,個性正常咬合を有し矯正治療の既往. ジーシー) を用いて被験者の上下顎歯. 列を精密印象し,超硬質石膏(ニューフジロック. がなく,顎口腔系諸機能に異常を認めない2 0歳代の. ジーシー) を注入して歯列模型を作製した。さらに. 男性8名を選択した。また,口腔内診査において,. フェイスボウトランスファーを行うことにより上下. 智歯を除いて歯の欠如がなく,修復物があっても小. 顎歯列模型を半調節性咬合器(Hanau H2 XPR) に付. 窩裂溝にとどまり,咬頭嵌合位が安定することを確. 着した。咬合器上にて付属のクラッチを即時重合レ. 認した。. ジン(ユニファストⅡ. 2.下顎運動の記録. 顎前歯唇面に適合させ,屈曲することにより2対の. 1)下顎運動解析システム. フェイスボウが可及的に咬合平面と平行となるよう. 下顎運動の測定,解析には非接触型三次元6自由 度顎運動測定装置(ナソヘキサグラフ. ジーシー) にてそれぞれ上下. に調整した。. 小野測器) を. 測定装置の装着は,クラッチを被験者の上下顎前. 使用した。本装置の特徴は,測定装置に取り付けら. 歯唇面にシアノアクリレート系接着材(アロンアル. れた各 LED の三次元座標を,CCD カメラの視差か. ファ. らステレオ画像法で光学的に演算し,得られた座標. めすることによりフェイスボウを固定した(図2) 。. 東亞合成株式会社) を用いて接着後,ネジ止. をもとに顎運動を多角的に解析するものである。し たがって体位を変更して下顎運動を測定するために は,CCD カメラが測定装置の LED を正確に捕らえ る必要がある。そこで,いかなる体位であっても CCD カメラと測定装置の LED が一定の距離を保 ち,常に正面から測定できるようカメラスタンドに 改良を加え,高精度な下顎運動の測定を可能にした (図1) 。. 図2. 被験者の上下顎前歯唇面にクラッチおよびフェ イスボウを固定した. 3)体位の設定 体位の設定は上半身の体軸を後方傾斜させ,頭お よび背が安頭台と背板に寄り掛かるようにした状態 で規定した。まずデンタルチェアーに被験者の頭位 をカンペル平面と床面とが平行となるよう座位をと らせ,安頭台を使用し頭位を保定した。その状態か ら,背板を傾斜させることにより体軸を変更した。 図1. カメラスタンドに改良を加え,いかなる体位で あっても高精度な下顎運動の測定を可能にした. 背板の傾斜角度は重力線を基準に角度を計測し,体 軸 と 床 面 と の な す 角 度 が9 0( °体 位9 0) ,6 0( °体 位 ― 14 ―.
(4) 歯科学報. Vol.1 0 4,No.2(2 0 0 4). 1 2 9. 6 0) , 4 5( °体位4 5) ,0( °水平位である体位0) の4条. 点およびそれに対応する左右側下顎頭点における座. 件とし,それぞれの体位において下顎運動を測定し. 標値の平均を求めた。. た。. 4.統計処理 統計学的分析は,SAS システム Ver.8. 0 2による. 4)被験運動 各体位における運動は,1回の矢状面内下顎限界. 分散分析(Scheffe’ s Test) によって行った。. 運動に続いて習慣性開閉運動を5回行わせた。被験. 結 果. 運動は頭位を無拘束,垂直座位の状態で咬頭嵌合位 をとらせ,規定の体位まで背板を傾斜させた後,運. 1.習慣性閉口時における下顎切歯点運動経路につ. 動の測定を行った。尚,上記運動は実験前に十分練. いて. 習させ,被験者がリラックスした状態で測定を行っ. 下顎切歯点について,各症例における習慣性閉口. た。. 路の座標値を表1に,その矢状面の習慣性閉口路の. 5)基準座標系および運動解析点の設定. 代表例を図3に示す。また,各解析下顎位における. 基準座標は,前後方向をX軸(以降,論文中に前 方:+,後方:−と表示) ,左右方向をY軸(以降,. 各体位の座標値について,前後的位置の差の検定結 果を表4に示す。. 論文中に左方:+,右方:−と表示) ,上下方向を. 矢状面では,開口量1 5mmにおいて体位間の閉口. Z軸(以降,論文中に上方:+,下方:−と表示) と. 経路の前後的差を,2. 0mm未満,2. 0mm以上4. 0. し,水平基準面を咬合平面(上顎左側中切歯近心切. mm未満,4. 0mm以上に3区分すると,それぞれ,. 端隅角および左右側上顎第一大臼歯遠心頬側咬頭頂. 3例(症 例1, 4, 5) ,4例(症 例2, 3, 6, 7) ,1. で構成される平面) とする直交座標系で,運動開始. 例(症例8) の頻度を示した。また開口量6mmにお. 点である咬頭嵌合位の下顎切歯点および左右側下顎. いても,1. 0mm未満,1. 0mm以 上2. 0mm未 満,. 頭点をそれぞれの原点とした。. 2. 0mm以上に3区分すると,それぞれ, 4例(症例. 運動解析点の設定は,まず下顎切歯点(下顎左側 中切歯近心切端隅角) および左右側平均的顆頭点(耳. 1, 2, 3, 4) ,1例(症例7) ,3例(症例5, 6, 8) の頻度を示した。. 珠中央後縁と外眼角とを結ぶ線上で耳珠中央後縁よ. 閉口経路の開口量0mm,すなわち閉口終末位に. り前方1 3mmの皮膚上の点) の3点で下顎運動の測. おいて,体位の違いによる下顎切歯点の前後的差が. 定を行った。続いて平均的顆頭点の矢状面内下顎限. 0. 5mm未満のものは4例(症例1, 2, 4, 7) ,0. 5. 界運動経路から全運動軸点(以降,下顎頭点と略す). mm以 上1. 0mm未 満 の も の は2例(症 例3, 8) ,. を演算により求め,下顎切歯点とともに運動解析点. 1. 0mm以上の前後的差を生じたものは2例(症例. とした。. 5,6) であった。. 3.下顎運動の解析. 前頭面における閉口経路は,体位ごとの開口量15. 解析は下顎切歯点と左右側下顎頭点の3点につい. mmから閉口終末位までの左右的変位において,被. て,習慣性開閉運動の閉口経路を対象とし,体位. 験者全体で最大で左側に2. 2mm,平均左側に0. 4. 9 0,体位6 0,体位4 5,体位0の4条件における運動. (±1. 3) mmであり,開口量1 5mm付近で変位量も. 経路を,それぞれの運動開始点である咬頭嵌合位を. 大きかった。また,閉口に伴い左右的変位量も小さ. 原点とする座標系で,各運動解析点の空間的位置を. くなり,開口量6mmにおいては最大で左側に0. 9. 算出することにより行った。. mm,開口量0mmでは最大で左側に0. 3mmと経. 各運動解析点の解析下顎位は,下顎切歯点におけ る習慣性閉口路の最上方点を閉口終末位(開口量0. 路の安定性は高まった。 2.習慣性閉口時における下顎頭点運動経路につい. mm) とし,その位置から下顎切歯点が運動経路上. て. で垂直方向に下方への移動量,すなわちZ軸上の開. 下顎頭点について,各症例における習慣性閉口時. 口量で下顎位を設定した。また,開口量1 5mmから. の矢状面内座標値を表2,3に,その矢状面の下顎. 3mmごとに区分した開口量0mmまでの下顎切歯. 頭点運動経路の代表例を図3示す。また,開口量0. ― 15 ―.
(5) 1 3 0. 菊池, 他:習慣性閉口路におよぼす体位の影響について 表1. 習慣性閉口路における下顎切歯点の座標値 単位:mm. 症 例 開口量. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 体位0 X Y X Y X Y X Y mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.). 1. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. −0. 2(0. 1) −1. 3(0. 2) −2. 1(0. 3) −2. 7(0. 5) −3. 1(0. 6) −3. 5(1. 0). 0. 0(0. 1) −0. 1(0. 1) −0. 2(0. 1) 0. 1(0. 1) 0. 1(0. 2) −1. 4(0. 3) −0. 1(0. 1) −1. 4(0. 2) 0. 2(0. 3) −2. 4(0. 2) 0. 1(0. 3) −2. 8(0. 2) 0. 2(0. 4) −2. 9(0. 3) 0. 2(0. 4) −3. 9(0. 1) 0. 2(0. 5) −3. 3(0. 5) 0. 1(0. 5) −4. 4(0. 2) 0. 3(0. 6) −3. 7(0. 5) 0. 1(0. 5) −4. 9(0. 3). 0. 1(0. 0) 0. 1(0. 1) 0. 2(0. 2) −1. 1(0. 1) 0. 5(0. 4) −2. 0(0. 2) 0. 7(0. 3) −2. 5(0. 2) 0. 5(0. 3) −2. 9(0. 5) 0. 4(0. 5) −3. 4(0. 5). 2. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. −0. 1(0. 1) −0. 1(0. 0) −0. 3(0. 1) −0. 1(0. 0) −0. 4(0. 1) −1. 3(0. 1) 0. 4(0. 2) −1. 6(0. 2) 0. 3(0. 1) −1. 7(0. 2) −2. 3(0. 4) 0. 8(0. 4) −2. 7(0. 4) 0. 6(0. 2) −2. 9(0. 1) −3. 0(0. 7) 1. 2(0. 5) −3. 4(0. 9) 0. 9(0. 2) −3. 5(0. 2) −3. 2(0. 9) 1. 5(0. 6) −3. 8(0. 9) 1. 3(0. 3) −3. 8(0. 4) −3. 7(0. 6) 1. 8(0. 7) −4. 2(0. 9) 1. 7(0. 3) −3. 8(0. 6). 3. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. 0. 2(0. 1) 0. 1(0. 0) 0. 5(0. 1) 0. 0(0. 0) −0. 2(0. 0) 0. 1(0. 0) −0. 3(0. 1) −0. 1(0. 0) −1. 4(0. 1) 0. 0(0. 1) −1. 1(0. 2) 0. 1(0. 1) −1. 6(0. 1) 0. 1(0. 0) −1. 7(0. 0) 0. 0(0. 1) −2. 8(0. 4) −0. 4(0. 6) −2. 7(0. 2) 0. 0(0. 2) −3. 1(0. 1) −0. 1(0. 2) −3. 5(0. 1) −0. 1(0. 1) −3. 8(0. 8) −0. 8(0. 7) −4. 4(0. 6) −0. 3(0. 4) −4. 4(0. 8) −0. 6(0. 5) −5. 1(0. 0) −0. 2(0. 1) −4. 4(1. 2) −1. 1(0. 4) −5. 4(0. 6) −0. 6(0. 5) −5. 1(1. 4) −1. 1(0. 4) −6. 5(0. 6) −0. 8(0. 7) −4. 6(1. 6) −1. 4(0. 5) −6. 1(0. 7) −0. 9(0. 9) −5. 3(1. 6) −1. 6(0. 3) −6. 7(0. 9) −1. 7(0. 9). 4. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. −0. 2(0. 4) 0. 1(0. 1) 0. 0(0. 1) 0. 0(0. 0) 0. 0(0. 1) 0. 0(0. 1) −0. 3(0. 0) 0. 0(0. 0) −1. 0(0. 1) −0. 1(0. 1) −1. 0(0. 1) −0. 2(0. 1) −1. 2(0. 1) −0. 2(0. 1) −1. 7(0. 1) −0. 4(0. 1) −2. 4(0. 1) −0. 4(0. 1) −2. 3(0. 2) −0. 5(0. 1) −2. 6(0. 1) −0. 4(0. 1) −3. 1(0. 3) −0. 6(0. 1) −3. 8(0. 1) −0. 7(0. 1) −3. 6(0. 2) −0. 8(0. 1) −4. 1(0. 1) −0. 6(0. 1) −4. 4(0. 3) −1. 0(0. 1) −5. 3(0. 1) −1. 0(0. 1) −4. 9(0. 1) −1. 3(0. 1) −5. 6(0. 1) −1. 0(0. 1) −5. 6(0. 5) −1. 4(0. 1) −6. 3(0. 3) −1. 3(0. 1) −5. 7(0. 1) −1. 7(0. 2) −7. 0(0. 3) −1. 5(0. 3) −6. 2(0. 5) −1. 7(0. 2). 5. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. −0. 1(0. 1) 0. 1(0. 1) −0. 3(0. 1) 0. 0(0. 0) −0. 5(0. 3) 0. 2(0. 1) −1. 1(0. 1) −1. 3(0. 3) 0. 1(0. 3) −1. 6(0. 4) −0. 1(0. 2) −2. 0(0. 3) 0. 2(0. 3) −2. 7(0. 2) −2. 4(0. 5) −0. 2(0. 5) −2. 8(0. 5) −0. 1(0. 4) −3. 4(0. 4) 0. 1(0. 4) −4. 4(0. 5) −3. 4(1. 0) −0. 4(0. 8) −4. 0(0. 9) −0. 1(0. 5) −4. 4(0. 9) −0. 1(0. 5) −5. 5(1. 1) −4. 4(1. 2) −0. 4(1. 0) −5. 0(1. 0) 0. 1(0. 6) −5. 7(0. 9) −0. 1(0. 3) −6. 2(1. 3) −5. 6(1. 3) −0. 5(1. 4) −6. 0(1. 1) 0. 3(0. 9) −5. 4(1. 3) −0. 5(0. 6) −7. 0(0. 9). 0. 3(0. 1) 0. 3(0. 2) 0. 3(0. 5) 0. 4(0. 8) 0. 3(0. 9) 0. 4(0. 7). 6. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. −0. 6(0. 2) −1. 8(0. 1) −3. 2(0. 2) −4. 6(0. 5) −6. 0(0. 9) −7. 6(0. 6). 0. 1(0. 1) −0. 2(0. 2) −0. 1(0. 2) −0. 9(0. 2) 0. 5(0. 1) −1. 6(0. 2) 0. 3(0. 2) −2. 9(0. 1) 0. 6(0. 4) −3. 0(0. 2) 0. 7(0. 2) −4. 5(0. 1) 0. 7(0. 9) −4. 5(0. 8) 1. 4(1. 0) −5. 9(0. 6) 0. 9(1. 2) −5. 6(1. 1) 1. 9(1. 6) −7. 2(0. 8) 1. 4(1. 2) −6. 6(1. 3) 1. 9(1. 5) −8. 7(0. 9). 0. 0(0. 1) −2. 0(0. 2) 0. 3(0. 1) −3. 9(0. 1) 0. 5(0. 2) −5. 4(0. 3) 0. 6(0. 7) −7. 0(0. 3) 0. 9(0. 9) −8. 1(0. 6) 1. 2(0. 7) −9. 5(0. 9). 0. 0(0. 1) 0. 4(0. 1) 0. 7(0. 3) 1. 0(0. 4) 0. 8(1. 0) 1. 2(1. 1). 7. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. 0. 3(0. 1) −0. 1(0. 0) 0. 3(0. 1) 0. 0(0. 0) −0. 1(0. 1) −1. 1(0. 1) −0. 3(0. 1) −0. 9(0. 2) −0. 1(0. 1) −1. 6(0. 1) −2. 2(0. 3) −0. 3(0. 3) −1. 7(0. 4) 0. 1(0. 2) −2. 7(0. 3) −3. 0(0. 4) 0. 0(0. 3) −2. 1(0. 4) 0. 3(0. 3) −3. 2(0. 4) −3. 4(0. 3) 0. 5(0. 3) −2. 6(0. 3) 0. 7(0. 4) −3. 6(0. 5) −3. 8(0. 4) 0. 9(0. 4) −3. 0(0. 4) 0. 9(0. 4) −4. 0(0. 6). 0. 1(0. 0) 0. 2(0. 3) 0. 0(0. 1) −0. 2(0. 4) 0. 2(0. 4) −1. 1(0. 6) 0. 6(1. 0) −1. 4(0. 8) 1. 2(1. 7) −1. 6(0. 8) 1. 5(2. 2) −1. 8(0. 7). 0. 1(0. 1) 0. 0(0. 3) 0. 1(0. 6) 0. 4(0. 6) 1. 0(0. 5) 1. 5(0. 4). 8. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. 0. 3(0. 2) −0. 1(0. 1) −0. 3(0. 1) −0. 1(0. 0) −0. 6(0. 1) −1. 8(0. 2) 0. 5(0. 2) −1. 1(0. 2) 0. 2(0. 1) −2. 3(0. 2) −3. 5(0. 2) 0. 8(0. 3) −1. 8(0. 3) 0. 4(0. 2) −4. 1(0. 4) −4. 8(0. 2) 1. 2(0. 5) −2. 5(0. 5) 0. 6(0. 3) −5. 2(0. 4) −5. 6(0. 7) 1. 5(0. 7) −2. 7(0. 7) 0. 7(0. 5) −6. 1(0. 6) −6. 1(0. 9) 1. 7(0. 7) −2. 7(0. 2) 0. 5(0. 8) −6. 7(0. 7). 0. 1(0. 0) −0. 4(0. 1) 0. 5(0. 1) −2. 4(0. 1) 0. 9(0. 1) −4. 1(0. 2) 1. 1(0. 3) −5. 5(0. 3) 1. 4(0. 3) −6. 5(0. 5) 1. 4(0. 4) −7. 4(0. 6). 0. 2(0. 1) 0. 6(0. 1) 0. 9(0. 2) 1. 1(0. 3) 1. 3(0. 3) 1. 5(0. 8). 0. 1(0. 0) −0. 1(0. 1) −0. 1(0. 0) 0. 5(0. 1) −1. 5(0. 2) 0. 3(0. 1) 0. 9(0. 2) −2. 9(0. 2) 0. 7(0. 1) 1. 3(0. 4) −4. 2(0. 3) 1. 1(0. 1) 1. 7(0. 3) −5. 4(0. 3) 1. 6(0. 3) 2. 0(0. 3) −6. 2(0. 6) 2. 2(0. 5). X前方:+ 後方:− ― 16 ―. 0. 1(0. 1) 0. 2(0. 2) 0. 5(0. 4) 0. 6(0. 6) 0. 6(0. 8) 0. 7(0. 7). Y左方:+ 右方:−. n=5.
(6) 歯科学報 表2. Vol.1 0 4,No.2(2 0 0 4). 1 3 1. 習慣性閉口路における下顎頭点の座標値 単位:mm. 症 例 開口量. 1. 2. 3. 4. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 体位0 X Z X Z X Z X Z mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.). 0mm −0. 3(0. 1) 0. 2(0. 2) −0. 1(0. 1) 0. 2(0. 1) 0. 1(0. 1) 0. 1(0. 1) 3mm −0. 1(0. 1) −0. 2(0. 1) 0. 0(0. 2) −0. 2(0. 1) −0. 1(0. 1) −0. 2(0. 1) 0. 2(0. 2) −0. 8(0. 3) 0. 3(0. 1) −0. 5(0. 3) 0. 0(0. 1) −0. 3(0. 1) 左 6mm 側 9mm 0. 6(0. 3) −1. 8(0. 5) 0. 9(0. 3) −1. 6(0. 5) 0. 4(0. 1) −0. 8(0. 2) 1 2mm 1. 4(0. 3) −2. 9(0. 5) 1. 6(0. 4) −2. 8(0. 5) 0. 9(0. 2) −1. 9(0. 2) 1 5mm 2. 2(0. 5) −4. 0(0. 6) 2. 6(0. 5) −4. 0(0. 5) 1. 8(0. 2) −3. 3(0. 2). 0. 0(0. 1) −0. 1(0. 2) 0. 2(0. 1) −0. 3(0. 1) 0. 5(0. 1) −0. 7(0. 2) 1. 1(0. 2) −1. 8(0. 3) 1. 8(0. 3) −3. 1(0. 3) 2. 5(0. 2) −4. 2(0. 2). 0mm 3mm 右 6mm 側 9mm 1 2mm 1 5mm. 0. 1(0. 1) −0. 2(0. 3) 0. 3(0. 2) −0. 5(0. 1) 1. 2(0. 5) −1. 2(0. 4) 2. 2(0. 4) −2. 2(0. 5) 3. 1(0. 6) −3. 2(0. 7) 3. 8(0. 6) −4. 2(0. 7). 0. 0(0. 2) 0. 0(0. 1) 0. 0(0. 3) −0. 2(0. 2) 0. 4(0. 3) −0. 7(0. 4) 1. 1(0. 4) −1. 5(0. 5) 1. 9(0. 4) −2. 3(0. 5) 2. 8(0. 8) −3. 4(1. 0). 0. 1(0. 1) 0. 5(0. 2) 0. 2(0. 2) 0. 2(0. 1) 0. 9(0. 3) −0. 4(0. 2) 1. 8(0. 2) −1. 4(0. 3) 2. 6(0. 3) −2. 4(0. 4) 3. 5(0. 2) −3. 6(0. 2). 0. 1(0. 1) 0. 1(0. 1) 0. 1(0. 3) −0. 2(0. 1) 0. 4(0. 3) −0. 4(0. 2) 1. 1(0. 2) −1. 0(0. 2) 1. 9(0. 3) −1. 9(0. 4) 2. 8(0. 3) −3. 1(0. 4). 0mm −0. 1(0. 2) 0. 1(0. 0) −0. 3(0. 1) −0. 1(0. 1) −0. 6(0. 1) −0. 2(0. 1) −0. 4(0. 1) −0. 2(0. 2) 3mm 0. 0(0. 1) −0. 2(0. 1) −0. 3(0. 2) −0. 3(0. 1) −0. 6(0. 1) −0. 3(0. 1) −0. 4(0. 1) −0. 3(0. 3) 0. 3(0. 2) −0. 7(0. 2) −0. 1(0. 3) −0. 8(0. 3) −0. 3(0. 1) −0. 7(0. 1) −0. 4(0. 1) −0. 5(0. 2) 左 6mm 側 9mm 1. 0(0. 5) −1. 6(0. 6) 0. 5(0. 5) −1. 6(0. 6) 0. 3(0. 2) −1. 4(0. 2) −0. 2(0. 1) −0. 8(0. 2) 1 2mm 1. 8(0. 5) −2. 8(0. 7) 1. 3(0. 5) −2. 8(0. 6) 1. 0(0. 3) −2. 7(0. 3) 0. 1(0. 2) −1. 3(0. 3) 1 5mm 2. 5(0. 4) −4. 0(0. 5) 2. 0(0. 5) −3. 9(0. 6) 2. 0(0. 5) −4. 0(0. 4) 0. 5(0. 3) −2. 1(0. 5) 0mm 3mm 右 6mm 側 9mm 1 2mm 1 5mm. 0. 0(0. 1) 0. 0(0. 0) −0. 4(0. 1) 0. 0(0. 1) −0. 7(0. 1) −0. 2(0. 1) −0. 2(0. 2) −0. 3(0. 1) 0. 1(0. 2) −0. 3(0. 2) −0. 4(0. 1) −0. 3(0. 1) −0. 6(0. 1) −0. 4(0. 1) −0. 1(0. 1) −0. 5(0. 2) 0. 5(0. 3) −0. 9(0. 5) −0. 2(0. 2) −0. 8(0. 3) −0. 2(0. 1) −1. 0(0. 3) 0. 2(0. 2) −0. 6(0. 3) 1. 0(0. 4) −1. 8(0. 7) 0. 3(0. 5) −1. 7(0. 7) 0. 5(0. 2) −1. 9(0. 3) 0. 6(0. 2) −1. 1(0. 4) 1. 9(0. 5) −3. 0(0. 7) 1. 1(0. 6) −2. 8(0. 8) 1. 3(0. 3) −3. 0(0. 3) 1. 0(0. 3) −2. 0(0. 5) 2. 7(0. 5) −4. 0(0. 6) 2. 1(0. 6) −3. 9(0. 6) 2. 7(0. 5) −4. 2(0. 3) 1. 7(0. 5) −3. 0(0. 6). 0mm 3mm 左 6mm 側 9mm 1 2mm 1 5mm. 0. 2(0. 1) 0. 1(0. 2) 0. 3(0. 2) −0. 1(0. 1) 0. 7(0. 4) −0. 7(0. 7) 1. 2(0. 7) −1. 6(0. 9) 2. 2(1. 0) −2. 9(1. 0) 3. 6(1. 3) −4. 0(1. 2). 0. 4(0. 1) −0. 1(0. 1) −0. 2(0. 0) 0. 0(0. 1) −0. 1(0. 1) 0. 0(0. 0) 0. 5(0. 1) −0. 2(0. 1) 0. 2(0. 1) 0. 0(0. 0) 0. 2(0. 1) 0. 0(0. 0) 0. 8(0. 2) −0. 4(0. 2) 0. 5(0. 1) −0. 4(0. 2) 0. 2(0. 1) −0. 1(0. 1) 1. 1(0. 5) −0. 9(0. 7) 1. 1(0. 6) −1. 3(0. 8) 0. 6(0. 1) −0. 5(0. 0) 1. 8(0. 5) −1. 8(0. 8) 2. 0(1. 0) −2. 6(1. 1) 1. 1(0. 6) −1. 4(0. 8) 2. 5(0. 6) −3. 1(0. 7) 3. 5(1. 3) −4. 0(1. 0) 2. 7(1. 0) −3. 3(1. 0). 0mm 3mm 右 6mm 側 9mm 1 2mm 1 5mm. 0. 3(0. 2) 0. 1(0. 1) 0. 3(0. 1) −0. 1(0. 1) 0. 6(0. 1) −0. 3(0. 1) 1. 1(0. 1) −0. 8(0. 2) 2. 0(0. 6) −1. 6(0. 5) 3. 3(0. 6) −2. 4(0. 6). 0. 5(0. 1) −0. 2(0. 1) −0. 2(0. 1) −0. 1(0. 1) −0. 3(0. 1) 0. 2(0. 0) 0. 6(0. 1) −0. 3(0. 1) 0. 2(0. 1) −0. 1(0. 0) −0. 1(0. 1) 0. 1(0. 1) 0. 9(0. 1) −0. 3(0. 1) 0. 5(0. 0) −0. 2(0. 0) −0. 1(0. 1) 0. 0(0. 1) 1. 0(0. 2) −0. 4(0. 2) 1. 0(0. 2) −0. 5(0. 3) 0. 1(0. 0) −0. 1(0. 1) 1. 5(0. 3) −0. 8(0. 4) 1. 6(0. 7) −1. 1(0. 6) 0. 4(0. 2) −0. 3(0. 1) 2. 4(0. 5) −1. 6(0. 4) 2. 8(0. 8) −2. 0(0. 6) 1. 2(0. 3) −1. 1(0. 2). 0mm −0. 2(0. 3) 0. 0(0. 2) 3mm 0. 2(0. 1) −0. 6(0. 1) 0. 6(0. 1) −0. 7(0. 1) 左 6mm 側 9mm 0. 8(0. 1) −1. 0(0. 1) 1 2mm 1. 3(0. 2) −1. 3(0. 1) 1 5mm 2. 1(0. 2) −1. 9(0. 2). 0. 0(0. 1) 0. 0(0. 1) 0. 2(0. 1) −0. 7(0. 1) 0. 5(0. 1) −0. 6(0. 1) 0. 9(0. 1) −0. 8(0. 0) 1. 7(0. 1) −1. 1(0. 1) 2. 6(0. 2) −1. 8(0. 1). 0. 0(0. 1) 0. 1(0. 2) −0. 1(0. 1) 1. 4(0. 2) 0. 2(0. 1) −0. 4(0. 1) 0. 0(0. 3) 0. 9(0. 2) 0. 4(0. 1) −0. 5(0. 1) 0. 2(0. 2) 0. 6(0. 2) 0. 5(0. 1) −0. 6(0. 0) 0. 6(0. 4) 0. 1(0. 2) 0. 9(0. 1) −0. 9(0. 1) 1. 0(0. 3) −0. 5(0. 2) 1. 5(0. 2) −1. 3(0. 3) 2. 1(0. 3) −1. 4(0. 3). 0mm −0. 1(0. 4) −0. 3(0. 2) −0. 1(0. 1) 0. 0(0. 1) −0. 2(0. 1) −0. 1(0. 1) 3mm 0. 3(0. 1) −0. 4(0. 2) 0. 1(0. 1) −0. 4(0. 1) −0. 2(0. 1) −0. 3(0. 1) 0. 3(0. 0) −0. 4(0. 1) 0. 2(0. 1) −0. 3(0. 1) −0. 1(0. 1) −0. 4(0. 1) 右 6mm 側 9mm 0. 3(0. 1) −0. 6(0. 1) 0. 3(0. 1) −0. 5(0. 1) −0. 2(0. 1) −0. 4(0. 1) 1 2mm 0. 2(0. 1) −0. 8(0. 1) 0. 5(0. 1) −0. 7(0. 1) −0. 2(0. 1) −0. 6(0. 0) 1 5mm 0. 7(0. 2) −1. 3(0. 2) 1. 0(0. 1) −1. 3(0. 1) −0. 1(0. 2) −0. 7(0. 1). 0. 3(0. 2) 1. 2(0. 3) 0. 3(0. 2) 0. 9(0. 3) 0. 4(0. 2) 0. 7(0. 3) 0. 5(0. 2) 0. 4(0. 2) 0. 7(0. 2) −0. 1(0. 2) 1. 3(0. 3) −0. 8(0. 4). X前方:+ 後方:− ― 17 ―. Z上方:+ 下方:−. n=5.
(7) 1 3 2. 菊池, 他:習慣性閉口路におよぼす体位の影響について 表3. 習慣性閉口路における下顎頭点の座標値 単位:mm. 症 例 開口量. 5. 6. 7. 8. 0mm 3mm 左 6mm 側 9mm 1 2mm 1 5mm. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 体位0 X Z X Z X Z X Z mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) mean (S. D.) 0. 0(0. 1) −0. 2(0. 1) 0. 3(0. 2) −0. 5(0. 3) 0. 8(0. 4) −1. 3(0. 6) 1. 4(0. 6) −2. 2(0. 9) 2. 0(0. 7) −2. 9(1. 0) 2. 8(0. 8) −3. 8(0. 9). 0. 0(0. 1) 0. 7(0. 1) −0. 6(0. 3) 0. 3(0. 1) −1. 4(0. 2) 0. 0(0. 1) 0. 1(0. 3) 0. 3(0. 3) −0. 3(0. 2) 0. 3(0. 2) −1. 3(0. 2) −0. 2(0. 1) 0. 6(0. 5) −0. 2(0. 5) 0. 1(0. 4) −0. 1(0. 4) −1. 2(0. 7) −0. 7(0. 7) 1. 2(0. 6) −0. 8(0. 8) 0. 9(0. 6) −0. 8(0. 9) −0. 5(0. 9) −1. 4(1. 0) 1. 8(0. 7) −1. 4(0. 8) 1. 5(0. 3) −1. 3(0. 5) 0. 4(1. 0) −2. 3(1. 0) 2. 5(0. 9) −2. 2(1. 0) 3. 3(1. 1) −3. 4(1. 0) 1. 5(0. 8) −3. 1(0. 7). 0mm −0. 2(0. 0) −0. 2(0. 1) −0. 1(0. 1) 0. 6(0. 1) −0. 5(0. 3) 0. 3(0. 1) −1. 4(0. 2) −0. 3(0. 2) 3mm 0. 2(0. 2) −0. 3(0. 1) 0. 0(0. 2) 0. 4(0. 2) −0. 4(0. 2) 0. 2(0. 2) −1. 5(0. 1) −0. 5(0. 2) 0. 4(0. 3) −0. 5(0. 3) 0. 3(0. 3) 0. 2(0. 3) −0. 1(0. 3) 0. 1(0. 1) −1. 7(0. 2) −0. 6(0. 2) 右 6mm 側 9mm 0. 8(0. 6) −1. 0(0. 6) 0. 7(0. 5) −0. 1(0. 5) 0. 3(0. 4) −0. 2(0. 5) −1. 0(0. 7) −1. 1(0. 5) 1 2mm 1. 3(0. 7) −1. 5(0. 8) 1. 3(0. 5) −0. 8(0. 5) 0. 7(0. 5) −0. 5(0. 6) −0. 3(0. 7) −1. 6(0. 7) 1 5mm 1. 9(0. 9) −2. 1(1. 0) 2. 1(0. 7) −1. 5(0. 7) 2. 0(0. 7) −1. 8(0. 6) 0. 6(0. 5) −2. 2(0. 3) 0mm 3mm 左 6mm 側 9mm 1 2mm 1 5mm. −1. 0(0. 2) −0. 5(0. 1) −0. 4(0. 2) 0. 0(0. 2) −1. 0(0. 2) 0. 3(0. 1) −1. 9(0. 2) 0. 2(0. 1) −1. 0(0. 1) −0. 5(0. 1) −0. 2(0. 2) −0. 3(0. 1) −1. 5(0. 3) −0. 4(0. 2) −2. 3(0. 3) −0. 4(0. 4) −0. 9(0. 3) −0. 7(0. 3) −0. 1(0. 2) −0. 5(0. 2) −1. 3(0. 1) −0. 8(0. 2) −2. 1(0. 3) −0. 5(0. 2) −0. 7(0. 6) −1. 0(0. 8) 0. 1(0. 2) −0. 8(0. 1) −0. 6(0. 7) −1. 5(0. 7) −1. 9(0. 4) −1. 1(0. 5) −0. 4(0. 9) −1. 4(1. 0) 0. 6(0. 3) −1. 3(0. 3) 0. 1(0. 8) −2. 0(0. 9) −0. 9(0. 6) −1. 8(1. 1) −0. 2(0. 7) −1. 5(0. 8) 1. 6(0. 5) −2. 1(0. 5) 0. 8(0. 7) −2. 5(0. 8) −0. 4(0. 6) −2. 5(1. 2). 0mm 3mm 右 6mm 側 9mm 1 2mm 1 5mm. −0. 7(0. 2) 0. 0(0. 2) −0. 2(0. 2) 0. 3(0. 4) −0. 8(0. 2) 0. 7(0. 1) −2. 1(0. 2) 0. 2(0. 3) −0. 8(0. 0) −0. 1(0. 1) −0. 3(0. 1) 0. 3(0. 2) −1. 4(0. 3) 0. 1(0. 1) −2. 6(0. 2) −0. 2(0. 3) −0. 9(0. 1) −0. 1(0. 2) −0. 3(0. 2) 0. 3(0. 3) −1. 2(0. 1) −0. 2(0. 1) −2. 4(0. 3) −0. 1(0. 2) −1. 1(0. 1) −0. 1(0. 2) 0. 0(0. 8) 0. 0(0. 9) −0. 7(0. 1) −0. 4(0. 1) −2. 6(0. 4) −0. 4(0. 2) −1. 0(0. 3) −0. 3(0. 3) 0. 4(1. 3) −0. 2(1. 5) −0. 1(0. 1) −0. 7(0. 2) −2. 3(0. 5) −0. 6(0. 3) −0. 9(0. 6) −0. 5(0. 7) 0. 7(1. 3) −0. 5(1. 5) 0. 5(0. 1) −1. 1(0. 1) −2. 1(0. 6) −1. 0(0. 6). 0mm 3mm 左 6mm 側 9mm 1 2mm 1 5mm. 0. 9(0. 2) 0. 5(0. 1) 1. 3(0. 2) 0. 1(0. 2) 1. 8(0. 1) −0. 3(0. 2) 2. 2(0. 2) −1. 1(0. 4) 2. 9(0. 3) −2. 0(0. 5) 3. 6(0. 3) −2. 9(0. 4). 0. 4(0. 1) 0. 0(0. 2) 0. 8(0. 1) −0. 4(0. 4) 1. 2(0. 1) −1. 0(0. 3) 1. 7(0. 1) −1. 8(0. 3) 2. 3(0. 1) −2. 6(0. 2) 3. 4(0. 3) −3. 6(0. 4). 0. 1(0. 2) 0. 5(0. 1) 0. 3(0. 1) −0. 1(0. 1) 0. 7(0. 1) −0. 6(0. 6) 1. 3(0. 4) −1. 2(0. 9) 1. 9(0. 7) −2. 1(1. 1) 2. 8(1. 0) −3. 1(1. 2). 0. 3(0. 3) −0. 2(0. 1) 1. 0(0. 2) −0. 9(0. 3) 1. 3(0. 2) −1. 7(0. 3) 2. 1(0. 3) −2. 5(0. 3) 2. 7(0. 5) −3. 4(0. 3) 3. 7(0. 5) −4. 3(0. 3). 0mm 3mm 右 6mm 側 9mm 1 2mm 1 5mm. 0. 4(0. 2) 0. 7(0. 1) 0. 7(0. 1) 0. 8(0. 2) 1. 2(0. 3) 0. 4(0. 4) 2. 3(0. 4) −0. 7(0. 4) 3. 6(0. 3) −2. 1(0. 2) 4. 8(0. 1) −3. 1(0. 1). 0. 2(0. 3) 0. 1(0. 2) 0. 6(0. 0) 0. 0(0. 5) 1. 5(0. 4) −0. 6(0. 6) 2. 6(0. 4) −1. 7(0. 5) 3. 9(0. 3) −2. 8(0. 3) 5. 4(0. 3) −3. 6(0. 3). 0. 1(0. 1) 0. 3(0. 1) −0. 1(0. 3) −0. 2(0. 0) 0. 1(0. 2) 0. 1(0. 2) 1. 0(0. 4) −0. 6(0. 5) 0. 7(0. 4) −0. 6(0. 4) 1. 7(0. 6) −1. 4(0. 7) 2. 0(0. 4) −1. 8(0. 4) 3. 0(0. 8) −2. 5(0. 7) 3. 4(1. 2) −3. 1(0. 6) 4. 4(0. 7) −3. 7(0. 4) 4. 8(1. 6) −3. 9(0. 6) 5. 9(0. 6) −4. 6(0. 3). 0mm 3mm 左 6mm 側 9mm 1 2mm 1 5mm. 0. 3(0. 2) −0. 6(0. 1) −0. 1(0. 1) 0. 2(0. 1) −0. 8(0. 2) 0. 1(0. 2) −0. 6(0. 1) 0. 0(0. 1) 0. 2(0. 1) −0. 4(0. 2) 0. 1(0. 2) −0. 1(0. 1) −0. 6(0. 3) −0. 5(0. 1) −0. 3(0. 2) −0. 1(0. 2) 0. 2(0. 2) −0. 8(0. 3) 0. 6(0. 2) −0. 6(0. 1) −0. 3(0. 4) −0. 8(0. 2) −0. 1(0. 2) −0. 6(0. 3) 0. 7(0. 4) −1. 3(0. 2) 1. 1(0. 4) −1. 0(0. 2) 0. 7(0. 2) −1. 5(0. 3) 0. 9(0. 3) −1. 2(0. 3) 1. 5(0. 4) −2. 0(0. 4) 2. 0(0. 6) −1. 8(0. 5) 2. 0(0. 2) −2. 0(0. 5) 2. 2(0. 3) −1. 7(0. 4) 2. 8(0. 7) −3. 0(0. 5) 3. 3(0. 5) −3. 1(0. 4) 3. 8(0. 3) −2. 8(0. 5) 3. 5(0. 7) −2. 5(0. 7). 0mm 0. 0(0. 2) −0. 4(0. 1) −0. 3(0. 2) 0. 4(0. 1) −0. 7(0. 1) 0. 2(0. 2) −0. 4(0. 2) 0. 2(0. 1) 3mm −0. 2(0. 2) −0. 5(0. 2) −0. 1(0. 2) 0. 3(0. 1) −0. 5(0. 3) −0. 3(0. 1) −0. 3(0. 2) −0. 1(0. 1) 1(0. 3) −0. 8(0. 2) 0. 3(0. 2) 0. 0(0. 2) −0. 2(0. 3) −0. 7(0. 2) −0. 1(0. 2) −0. 5(0. 2) 右 6mm −0. 側 9mm 0. 4(0. 3) −1. 3(0. 5) 0. 8(0. 4) −0. 3(0. 3) 0. 6(0. 3) −1. 3(0. 3) 0. 6(0. 1) −1. 1(0. 2) 1 2mm 1. 2(0. 7) −2. 0(0. 8) 1. 6(0. 6) −0. 8(0. 5) 1. 8(0. 3) −1. 9(0. 4) 1. 8(0. 3) −1. 5(0. 2) 1 5mm 2. 2(0. 7) −3. 0(0. 8) 2. 5(0. 5) −1. 8(0. 4) 3. 3(0. 5) −2. 5(0. 4) 3. 1(0. 2) −2. 1(0. 1) X前方:+ 後方:− ― 18 ―. Z上方:+ 下方:−. n=5.
(8) 歯科学報. 図3. Vol.1 0 4,No.2(2 0 0 4). 各運動解析点における習慣性閉口路の代表例(矢状面). ― 19 ―. 1 3 3.
(9) 1 3 4. 菊池, 他:習慣性閉口路におよぼす体位の影響について. mmにおける各体位の座標値について,前後的なら. HIP 平面25)などがあり,それぞれ頭蓋・顔面や口腔. びに上下的位置の差の検定結果を表5に示す。. 内の基準となるものである。そこで口腔と頭蓋を関. 閉口時の矢状面内下顎頭点運動経路は,体位を変 化させても下顎頭点運動経路の違いが前後幅1mm. 連づけるためには,これらの相互関係が重要である と考えられる。. 以内で運動経路がほとんど変化しないもの3例(症. 本研究では被験者が全て健常有歯顎者であり,口. 例1, 2, 3) と,体位の変化により下顎頭運動経路. 腔内の基準平面として歯列によって定まる咬合平面. が前後的に変化するもの5例(症例4, 5, 6, 7,. とした。しかし,咬合平面の設定には,下顎の切歯. 8) が認められた。. 切端と両側大臼歯の咬頭によって規定される26)が,. 各体位の開口量0mmにおける下顎頭点の位置に. 本研究では上顎左側中切歯近心切端隅角および左右. おいて,咬頭嵌合時の下顎頭位から0. 5mm 未満の. 側上顎第一大臼歯遠心頬側咬頭頂で構成される咬合. 範囲に位置した症例は,体位9 0で5例(症例1,2,. 平面を 水 平 基 準 面 と し て 選 択 し た。上 記 平 面 は. 3, 4, 5) ,体 位6 0で5例(症 例2, 4, 6, 7, 8) ,. Gysi, A. の設定した鼻翼下縁と外耳道下縁を含むい. 体 位4 5で3例(症 例1, 3, 4) ,体 位0で4例(症 例. わゆるカンペル平面27)とのなす角度が0. 3 (±3. 5) °. 1, 2, 3, 7) であった。. ときわめて平行性が高いことが知られており28)また 解剖学的に歯列を頭蓋と結びつけるためには,上顎. 考 察. 歯列を基準平面とした方が合理的と考えた。 3)運動解析点について. 1.測定装置について 下顎運動の測定は生理的な状態で行われるべきで. 下顎の代表点としての切歯部は,正中部にあり左. あり,非接触型でフェイスボウの重さが1 2gと小型. 右対称性で,運動量が大きく,外観にも触れやす. 軽量である本装置は,口腔環境の変化を最小限にと. く,晩期まで残存する可能性も高く臨床的にも利用. どめながら測定できる利点がある。さらに演算処理. 価値が高い。一方,後方の下顎頭部は双頭関節であ. にて任意の部位の運動が検出でき,測定精度も静的. り,その動きが複雑で小さいことなど解明が難し. 2 0). な座標測定において当教室,青山論文 ,梶井論. い29)とされている。下顎頭を代表する点としては,. 文21)より±1 5 0µm 以内とされており,本実験におい. 平均的顆頭点27),運動論的顆頭点30),解剖学的中央. て十分な精度といえる。. 点31,32)などがあげられるが,部位によって運動経路. 2.実験方法について. が異なること33)が知られている。その中で全運動軸. 1)実験条件について. 点は, 実際の下顎運動経路より求められること29,34),. 習慣性開閉運動における閉口終末位の位置は,開. 運動を回転と滑走に分離できること29,35)が知られて. 口量,頭位,体位,力,開閉口速度などに影響を受. おり,今回の矢状面の運動を対象とした実験に最適. 1 2). けやすいとされ,池田ら は顆頭安定位を保つ目的. と考えた。しかし,体位の後方傾斜によって下顎は. でカンペル平面を水平にし,開口量3 0mm,頻度3. 前後的に変位する8),全運動軸点もまた後方または. Hz のタッピング運動を推奨している。また林9),尾. 後上方に変位する36)とされるが,被験者ごとに検出. 松17,18)は Gothic arch 描記の安定性からフランクフ. した全運動軸点に解析の妥当性があると考えた。. ルト平面を水平にし,開口量を2∼4mm,早さを. 4)体位の設定について 体位の傾斜は,下顎に加わる重力の方向が異な. 1秒間に0. 9∼1. 6ストロークで6 0 0g程度の力を推 奨している。本研究では有歯顎者で咬合採得材を介. り,下顎運動に影響を与えるものと思われる。. 在させる咬合採得手技を意図し,頭部の水平基準を. 体軸の傾斜が9 0° では,開口量によっては頸部が. カンペル平面とした開口量を3 0mm未満,頻度1. 狭窄し運動が制限され,やや緊張した体位といえ. Hz の習慣性開閉運動を行わせた。. る。6 0° 程度の傾斜は体もリラックスし,開口量に. 2)基準平面について. 制限もない。4 5° は9 0° の半分ということで9 0° ,6 0°. 臨床で基準として用いられる水平基準面は,フラ 2 2). 2 3). 2 4). ンクフルト平面 ,カンペル平面 ,咬合平面 ,. との対比としてみる必要があると考え設定した。 0° すなわち横頤位は,近年の水平位診療において. ― 20 ―.
(10) 歯科学報. Vol.1 0 4,No.2(2 0 0 4). 1 3 5. は不可欠であり,1条件として選択した。. 3.下顎切歯点における習慣性閉口路について. 5)被験運動について. 1)運動軌跡について. 本研究では,ゴシックアーチトレーサーやアンテ. 矢状面では,開口量1 5mmにおける閉口経路の位. リアジグ等の装置を使用せず,咬合挙上を行なって. 置関係は,最前方に体位6 0 (3例/8例) ,体位9 0 (1. いない。したがって,閉口終末位は上下顎の歯が咬. 例/8例) ,体位0(2例/8例) が,最後方に体位0. 合接触する状態であり,咬頭嵌合位を目指した5回. (3例/8例) ,体位4 5 (3例/8例) が位置した。. の反復開閉運動における経路の安定性は高く,平均. 開口量1 2mmから9mm間における閉口経路の位. 値による各条件の比較には妥当性があると考えられ. 置関係は,体位9 0,体位6 0が前方位に位置したもの. る。. 6例/8例,体位0が後方位に位置したもの5例/8. 表4. 下顎切歯点における前後的位置の差の検定. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 症例1 基準体位 開口量 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. *. *. * * * *. * * * * *. * *. *. *. * * * * *. * * *. * * * *. *. * * *. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. * *. * * * *. * * * *. * * *. * * *. * * * *. * * * * * *. * * * * *. * * * * * *. * * * *. 症例7 基準体位 体位9 0 体位6 0 体位4 5 開口量 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. * * *. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. 症例4 基準体位 体位9 0 体位6 0 体位4 5 開口量 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. * *. 症例6 基準体位 体位9 0 体位6 0 体位4 5 開口量 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. * *. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 症例3 基準体位 開口量 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. * * * *. * *. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 症例2 基準体位 開口量 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. 症例5 基準体位 体位9 0 体位6 0 体位4 5 開口量 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. * * * * * *. * * * * *. *. *. * * * * *. 症例8 基準体位 体位9 0 体位6 0 体位4 5 開口量 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. * *. *. 0mm 3mm 6mm 9mm 1 2mm 1 5mm. * * * * * *. * * *. * * *. *P<0. 0 5 ― 21 ―. * * * * * * n=5. * * * * *.
(11) 1 3 6. 菊池, 他:習慣性閉口路におよぼす体位の影響について. して関節結節の前斜面に位置する37)とされる。すな. 例であった。 開口量6mmから3mm間における閉口経路の位. わち,関節結節後壁に誘導されたかたちで下顎頭の. 置関係は,体位9 0,体位6 0が前方位に位置したもの. 滑走と回転が可能となる。しかし一方で大石38)は,. 6例/8例,体位4 5,体位0が後方位に位置したも. 顆頭が顆頭安定位を離れると,あらゆる方向への回. の5例/8例であった。. 転および移動を起こしやすく,非常に不安定な状態. 8). 関根 によれば体軸や頭位を変化させた場合,下. であるとしている。したがって顆頭が関節結節後壁. 顎位ないし下顎運動は,主として下顎に作用する重. に沿って運動している場合でも,体位の変化により. 力の方向と,下顎下制筋による後方牽引によって影. 下顎頭に加わる力の方向が変われば,下顎運動経路. 響を受けるとされ,体軸の傾斜もまた下顎に働く重. は容易に影響を受けることは想像に難くない。. 力の方向に影響をおよぼすものと考えられたが,筋. 本研究においても多くの症例の閉口経路は,体位. 力や顎関節部の構造など個人差が生じる結果であっ. 4 5,体位0で後方位を,また体位9 0,体位6 0で前方. たと報告している。また閉口運動時,下顎骨を挙上. 位をとった。ただ症例によっては体位の後方傾斜に. する筋肉は咬筋,側頭筋,内側翼突筋であり,これ. より大きな変位を認めないものも存在した。このよ. らの筋肉が収縮すると顎関節を支点として下顎骨は. うに影響を受ける度合いが異なるのは,顎関節によ. 頭蓋に向かい挙上し,この時下顎頭は関節円板を介. る規制の状態,すなわち嵌合による条件や靱帯や筋. 表5 症例1 基準体位. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. 左側 前後的位置 上下的位置 右側 前後的位置 上下的位置. 症例2 基準体位. *. 症例3 基準体位. * *. *. *. *. *. *. *. * *. * * * *. * *. * *. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. 左側 前後的位置 上下的位置. * *. * *. *. 右側 前後的位置 上下的位置. * *. *. *. 症例4 基準体位. *. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. 左側 前後的位置 上下的位置 右側 前後的位置 上下的位置. 下顎頭点の開口量0mmにおける前後的ならびに上下的位置の差の検定. * * *. * * *. *. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. 症例5 基準体位. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. 左側 前後的位置 上下的位置. * *. *. *. * *. * *. * *. 右側 前後的位置 上下的位置. * *. *. *. * *. * *. * *. 症例6 基準体位. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. 左側 前後的位置 上下的位置. * *. 右側 前後的位置 上下的位置. *. 症例7 基準体位. *. * *. *. *. *. *. *. * *. *. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. 左側 前後的位置 上下的位置. * *. *. 右側 前後的位置 上下的位置. *. *. 症例8 基準体位. * *. * *. *. * *. * *. 体位9 0 体位6 0 体位4 5 体位6 0 体位4 5 体位0 体位4 5 体位0 体位0. 左側 前後的位置 上下的位置. *. * *. * *. * *. *. *. 左側 前後的位置 上下的位置. *. *. 右側 前後的位置 上下的位置. *. *. * *. 右側 前後的位置 上下的位置. * *. * *. * *. * *. *. *P<0. 0 5. ― 22 ―. *. n=5. *.
(12) 歯科学報. Vol.1 0 4,No.2(2 0 0 4). 肉に個人差があること,さらに顎関節の構造的な許. 1 3 7. 4.下顎頭点における習慣性閉口路について 閉口時の下顎頭点運動経路において,体位により. 容性が異なるためと考えられる。. 下顎頭点運動経路に1. 0mm以上の差がある症例で. 2)閉口終末位について 閉口経路の開口量0mmすなわち閉口終末位にお 2). は,他の体位に比べ体位9 0あるいは体位6 0の下顎頭. いて,川口 はカンペル平面を水平にした際の習慣. 点運動経路が前方に位置するもの4例(症例5, 6,. 性開閉運動の場合,咬頭嵌合位と閉口終末位間距離. 7, 8) ,体位0の下顎頭点運動経路が後方に位置す. は開口量によって異なり,今回の研究と同等の開口. るもの2例(症例5, 6) であった。. 量では0. 5mm程度の差異を生じると報告してい. 下顎頭点運動経路においては,下顎切歯点が咬頭. る。本研究でも習慣性閉口運動時,体位9 0と体位0. 嵌合位から下方に約8mmの位置までは,下顎頭が. での咬頭嵌合位と閉口終末位との差は,8例中半数. 顆頭安定位の範囲で回転を主とする12)あるいは,習. の4例で0. 4mm程度であった。また,林9)は上半身. 慣性開閉運動の閉口時,下顎頭が下顎窩中央近くに. を水平にした体位では,垂直の時よりも後方での歯. なると回転が大きく起こり,回転が主となった際の. の接触がみられるようになったと報告している。本. 切歯点部での開口量は6. 3∼8. 5mmである13)といわ. 研究においても体位9 0に比べ体位0が明らかに後方. れている。本研究においても,開口量6mmから閉. へ位置するものは8例中4例あった。しかしその量. 口終末位における下顎切歯点の運動経路は,ほぼ安. は0. 8mmから1. 7mmであった。. 定しており,また下顎頭点においても回転要素が強. 理論的には閉口終末位は,どの体位においても歯 および歯列により決定される咬頭嵌合位をとると考. まり,下顎頭が顆頭安定位付近に位置していること が推察できた。. えられるが,本研究のような習慣性開閉運動におい. 下顎頭点運動経路と下顎切歯点運動経路を比較検. ては,強い力の咬合位をとっていないことととも. 討してみると,下顎頭点の運動が回転を中心とする. に,歯の嵌合,接触状態が被験者によって異なり,. 開口量6mmから閉口終末位にいたる経路におい. 一定の許容性をもたないと考えられた。そこで被験. て,各体位の下顎頭点運動経路が幅をもつ場合は,. 者の上下顎歯列模型で歯の嵌合,接触状態の観察を. 各体位の下顎切歯点運動経路も幅をもつ運動を示し. 行ったところ,閉口終末位に前後的差を生じにくい. た。下顎頭点運動経路の移動距離が小さく,下顎頭. 症例は,上顎歯列の近心斜面に咬合接触,咬耗面を. が回転を主とした運動を行ったと考えられる症例4. 認め,下顎の後方変位を招きにくい形態であると思. においては,開口量が大きい場合にも各体位の下顎. われた。. 切歯点運動経路は同様の経路を示した。. 閉口経路の前後的安定性において,閉口終末位の 閉口経路の前後的差が各体位間で0. 5mm未満の症. このように下顎頭と下顎切歯点の動きは協調した 運動として観察をすることができた。. 例は,開口量1 5mmの閉口経路が各体位間で4. 0m. 閉口終末位付近の下顎切歯点と下顎頭点の関連に. m未満の前後的差であり,開口量6mmにおいても. おいて,大石38),川畑39)は顆頭安定位として下顎頭. 各体位間で2. 0mm未満の前後的差であった。開口. が定位しやすい位置があり,その位置も上方および. 量6mmにおいて,閉口経路の前後的差が各体位間. 後上方に0. 5∼1. 0mmの可動性を示唆している。ま. で2. 0mm未満の症例では,ほとんどが閉口終末位. た山口40)は下顎切歯点においても習慣性閉口路の閉. の前後的差0. 5mm未満であった。これに対して開. 口終末位は,必ずしも1点に収束するわけではな. 口量6mmにおける各体位間の閉口経路の前後的差. く,0. 2mm程度の許容性があると報告している。. が2. 0mm以上の症例では,閉口終末位においても 0. 5mm以上の前後的差を生じた。. 咬頭嵌合時の下顎頭点の位置からの変化を開口量 0mmの下顎頭点の位置で比較した場合,0. 5mm. これらから,矢状面において,閉口終末位が体位. 以上の下顎頭点の変化は,体位9 0,体位6 0では前後. による影響を受けず0. 5mm未満に収束する症例. および上下方向の変化が認められたが,体位4 5,体. は,開口量6mmにおける検討で判断ができる可能. 位0では多くが前後方向の変化であった。. 性が高いと考えられた。. 咬頭嵌合位における歯や下顎頭の位置は,収束性 ― 23 ―.
(13) 1 3 8. 菊池, 他:習慣性閉口路におよぼす体位の影響について. が高く,安定したものであるべきであるが,今回の. 日本補綴歯科学会学術大会(2 0 0 2年1 0月1 1日,名古屋) におい. 開口量0mmの位置は下顎が強くかみ締めている位. て発表した。. 置ではなく,下顎運動が自然に行われる中での開口. 謝 辞. 量0mmを測定しているため,体位の変更による下. 稿を終えるに臨み,御援助,御協力下さった講座研究員各. 顎に加わる力の方向と顎関節の性状により下顎頭 位,下顎頭点運動経路への影響が認められたと考え. 位ならびに被験者各位に厚く謝意を表します。. る。 参. 結 論 体位の後方傾斜によって下顎に加わる重力の方向 は変化し,下顎運動はその影響を受けると考えられ る。そこで下顎運動の測定,解析に非接触型三次元 6自由度顎運動測定装置(ナソヘキサグラフ. 小野. 測器) を使用し,いかなる体位であっても,常に正 面から測定できるようカメラスタンドに改良を加 え,高精度な下顎運動の測定を可能にした。それに より,体位を後方傾斜した時の習慣性閉口経路を対 象として,下顎切歯点および左右側下顎頭点の運動 経路について検討を行い,以下の結論を得た。 1.下顎切歯点の閉口終末位において,各体位間の 前後的差が0. 5mm以上のタイプは,各体位間の 閉口経路の前後的差も大きかった。それに対し, 各体位間の前後的差が0. 5mm未満のタイプは, 開口量1 5mmからの閉口経路も安定しており,開 口量6mmにおける閉口経路の前後的差も小さ かった。 2.閉口終末位および開口量6mmの下顎切歯点の 位置において,ほとんどの症例で,体位9 0,体位 6 0における切歯点は,体位4 5,体位0における切 歯点の前方に位置した。 3.体位により下顎頭点の習慣性閉口路に影響があ るものは5例,影響が少ないものは3例であっ た。また,その運動様相は,開口量6mmから閉 口終末位において,体位の変化に関係なく回転要 素が強くなった。 これらのことから,開口量6mmにおいて各体位 間の閉口経路の前後的差が小さい症例では,水平位 においても中心咬合位の変化は生じにくいことが確 認された。 *. 本論文の要旨は,平成1 3年度日本補綴歯科学会東関東支. 部学術大会ならびに総会(2 0 0 2年2月1 0日,水戸) ,第1 0 8回. 考. 文. 献. 1)藍 稔:切歯点部における咀嚼運動の解析,日補綴歯会 誌,6:1 6 4∼2 0 0,1 9 6 2. 2)川口豊造:電気的測定装置による習慣的閉口運動および 嚥下運動時の歯牙接触位に関する研究,日補綴歯会誌, 1 2:3 9 8∼4 2 3,1 9 6 8. 3)根本一男:有歯顎の下顎切歯点における3次元的運動限 界の研究,日補綴歯会誌,6:1∼4 0,1 9 6 2. 4)佐藤憲男:運動の巧みさからみた下顎位の機能的検索, 日補綴歯会誌,2 0:7 3 4∼7 5 4,1 9 7 6. 5)Posselt, U. : Studies in the mobility of the human mandible, Acta Odontol Scand, 10 : Suppl., 1 0:1∼1 5 0, 1 9 2 5. 6)Helkimo, M., Ingervall, B., Carlsson, G. E. : Variation of retruded and muscular position of mandible under different recording conditions,Acta Odontol Scand, 2 9:4 2 3∼ 4 3 7,1 9 7 1. 7)MacLean, L. F., Brenman, H. S. and Friedman, M. G. F. : Effects of changing body position on dental occlusion. J Dent Res,5 2:1 0 4 1∼1 0 4 5,1 9 7 3. 8)関根 弘:臨床解剖学の立場からみた咀嚼・嚥下運動時 の顎・顔面・口腔粘膜の形態変化について(その4) 下顎の 位置ないし運動を規制する因子について,歯科学報,7 4: 1 9 4 8∼1 9 5 1,1 9 7 4. 9)林 甫:下顎の小開閉運動時の各種姿勢と開閉条件とが 前後的な歯牙接触位に及ぼす影響に関する研究,歯科学 報,8 0:1∼3 1,1 9 8 0. 1 0)齋藤隆哉,植木 誠,西巻 仁,浅沼直樹,小出 馨: 歯科治療時における頭位と体位が下顎位に及ぼす影響,歯 学,8 8:1 0 7∼1 1 2,2 0 0 0. 1 1)西巻 仁,小出 馨,植木 誠,浅沼直樹,齋藤隆哉: 歯科治療時の体位による下顎位の変化に関する臨床的研 究,日補綴歯会誌,4 6:6 4∼7 2,2 0 0 2. 1 2)池田圭介,河野正司,土田幸弘,松山剛士,大竹博之: 顆頭安定位の立場からみたタッピング運動による水平的下 顎位の検索,日補綴歯会誌,4 0:9 6 4∼9 7 1,1 9 9 6. 1 3)福島俊士:習慣的開閉運動における顆頭運動の研究,日 補綴歯会誌,1 5:2 6 7∼2 9 0,1 9 7 1. 1 4)田端恒雄,福島俊士:下顎位・下顎運動および咬合の諸 学説 咬合を考える,歯界展望(別冊) ,4 1∼4 3,医歯薬出 版株式会社,東京,1 9 7 3. 1 5)丸山雅昭:種々な下顎位における下顎の急速反復開閉運 動に関する研究,日補綴歯会誌,1 7:3 0 8∼3 3 2,1 9 7 3. 1 6)名波智章:咬合点に関する臨床実験的研究,歯科学報, 7 2:4 6 2∼5 3 3,1 9 7 2. 1 7)尾松素樹:顎 位 決 定 に お け る Tapping 時 の 力 が Tapping area の前後的位置に及ぼす影響に関する研究,歯科 学報,8 3:1 2 7∼1 6 3,1 9 8 3. 1 8)尾松素樹,溝上隆男:タッピング時の力がタッピング・ エリアの左右的位置に及ぼす影響に関する研究,日補綴歯 会誌,3 6:1 1 4 1∼1 1 4 7,1 9 9 2.. ― 24 ―.
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