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IRUCAA@TDC : 「口腔機能低下症」と「口腔の機能障害」双方への対応の重要性

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

「口腔機能低下症」と「口腔の機能障害」双方への対応

の重要性

Author(s)

石田, 瞭

Journal

歯科学報, 119(3): 229-229

URL

http://hdl.handle.net/10130/4946

Right

Description

(2)

超高齢社会の我が国において,健康寿命延伸の妥当性・必要性は広く認識されている。既に介護保険制度で は,介護予防事業が導入されて久しく,また歯科医療では新たに口腔機能低下症が病名として加わった。健康 寿命,つまり「日常生活に制限のない期間」は,2001年より国民生活基礎調査をもとに3年ごとに算出されて おり,健康寿命は平均寿命と共に延伸している。しかし双方の差が小さくなったかといえば,疑問である。近 年の要介護認定者数は,高齢者数の増大に圧倒されたかのように増え続けている。このような時代,我々歯科 医療従事者は何を大切にしたら良いのか,立ち位置を考えてみたい。 結論から述べると,口腔機能低下症への対応は,歯科外来で健康寿命延伸・口腔機能維持のために取り組む 第一歩として重要である。しかし,平均寿命との差異が今一つ縮まらない現状を鑑み,多くの要介護高齢者に とっての困りごとである,口腔の機能障害にも併せて対応できることが大切である。特に摂食嚥下障害への対 応は,機能のみならず栄養にも目を向ける必要性から,その方の最期までお付き合いすることになる。これを 歯科医療と捉えるか否かであるが,当研究室は重要な歯科医療の一つとして,臨床・研究のテーマとしてい る。尚,幸いにも本学は大妻女子大学,和洋女子大学と包括協定を結んでおり,今後,多職種協働の機会が増 えることが期待される。 「口腔機能低下症」と「口腔の機能障害」双方に適用と考えられる嚥下体操の有効性については,いまだエ ビデンスが少ないが,老化の影響を受けるとされる安静時唾液の変化量を増大させるとの報告がある。高齢の 方々は我々の想定以上に,嚥下体操への関心が高く,有益と判断し,継続される。ただし単調な口腔運動の反 復であるのは確かであるので,より日常の生活に溶け込みながらも,有効な手技の必要性を感じている。 摂食嚥下障害への対応は,多職種チームアプローチが有効であるとの報告は多い。特に歯科が関わるものに 介護保険施設でのミールラウンドがある。利用者の経口摂取維持を目的に,関係職種が一堂に会し食事観察を 通じて議論していくものであるが,我々もラウンドによる一定の成果を報告した。 歯科医療従事者が対応するべきは「口腔機能低下症」だけでなく,「口腔の機能障害」も含まれることに関 心を持っていただける場としたい。 ≪プロフィール≫ <略 歴> 平成8年3月 岡山大学歯学部卒業

平成10年11月 Johns Hopkins University(Maryland, USA)留学 平成12年3月 昭和大学大学院歯学研究科(口腔衛生 学)修了 平成12年4月 昭和大学歯学部口腔衛生学助手 平成15年4月 岡山大学医学部・歯学部附属病院特殊歯 科総合治療部講師 平成20年4月 東京歯科大学摂食・嚥下リハビリテー ション・地域歯科診療支援科講師 平成23年6月 同准教授 平成27年4月 東京歯科大学口腔健康科学講座摂食嚥下 リハビリテーション研究室教授 現在に至る <資 格> 日本老年歯科医学会専門医・摂食機能療法専門歯科医 師,日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士,日本 障害者歯科学会指導医 <所属学会> 日本老年歯科医学会(代議員),日本摂食嚥下リハビリ テーション学会(評議員),日本障害者歯科学会(代議 員),日本小児歯科学会,日本有病者歯科医療学会

特 別 講 演 2

「口腔機能低下症」と「口腔の機能障害」双方への対応の重要性

東京歯科大学口腔健康科学講座摂食嚥下リハビリテーション研究室教授

石田

歯科学報 Vol.119,No.3(2019) 229 ― 65 ―

参照

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