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意志決定型社会科授業を創造するための授業評価モデル-GTMAとポートフォリオを組み込んだ小学校社会科授業分析による評価-

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(1)

社会系教科教育学会

社会系教科教

育学

研究

』第28

2016 Cpp.71-80)

意志決定型社会科授業を創造するための授業評価モデル

GTMAと ポ ー ト フ ォ リ オ を 組 み 込 ん だ 小 学 校 社 会 科 授 業 分 析 に よ る 評 価

-Teaching E

v

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GTMA and

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E

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n

小 野 間 正 巳

(関西福祉大学)

キーワード:意志決定,グラウンデッド

テキストマイニング

アプローチ,ポートフォリオ,授業分析,授業評価

K

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y

W

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:

D

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GTMA,

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L

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An

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i

s

1.問題の所在と課題

これまで,原田

(1)

が指摘するように,優れた

意志決定型授業が数々なされたものの,その授業

が意志決定型授業

(2)

であるということについて

の検証がなされていないことや授業構成理論の検

証がなされてもその結果から新たな構成理論の展

開がなされていないのが現状である.こうした実

情を井上

(3)

r

r

授業モデル』

l

を実践するに

あたり,個々の授業者が学習者の状況をどのよう

に見取り,授業を展開していけば,その『授業モ

デル』の理念と合致したといえるのかという点で

の考察が不十分であった.

J

ことを指摘した.

らに,

r

このことにより,

r

優れた』授業を『授業

モデル』にとどめ,

r

授業モデル』に関する研究

成果と個々の授業者による授業

実践

とのつながり

を困難なもの

J

にしてしまっていることを指摘し

ている.また,岡田

(

4

)

は,構築型評価モデルに

より,

思決定型社会科における子どもたちの社

会認識形成過程について理論的な説明を試みた.

その結果,社会構造の分析に伴う価値的葛藤によっ

て,共感的な意思決定から脱却できたか否かが,

飛躍とつまずきの分岐点となることを指摘した.

続いて,岡田

(5)

は,社会科学習評価に質的研究

法 G

r

o

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n

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e

dT

h

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o

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y

A

p

p

r

o

a

c

h

(GTA) を導入し,

の社会認識形成過程を捉えるための方法論を

提案した.この研究では,表出された発話や記述

を体系的に整序して帰納的に積み上げていくため

に GTAを導入している.そこで,

r

オープン・

コーディング

J

r

軸足コーデ

ィング

J

r

選択コーデ、イ

ング」を行うことで評価のための視点を提示し,

その視点による評価を行うことで,授業改善の処

方筆となり得ることを明らかにした.さらに,岡

(6)

は,概念形成を志向した授業において,教

師の意図とは違ったところで,つまずきがみられ

ることから,手段や目標を捉え直しながら,子ど

もの実態に寄り添った授業設計や改善が必要であ

ることを構築型評価モデルを使うことで,明らか

にできることを提案した.このほか,粛木

(

7

)

有田和正

r

r

駅弁包装紙』で戦争の授業」を事例

に,質的研究と

的研究を手がかりとして,児童

の学習をノートや感想文などの記録から分析し,

それを

的に転換する授業分析の枠組みを提示し

た.その結果,授業分析の枠組みは,授業構成の

有効性を実証するだけではなく,授業の成果から

授業理論仮説の生成に利用可能であることを明ら

かにし

f

こ.

また,土肥

(8)

は,市民的

資質育

成との関わり

を大きくする社会科を考えた場合,意志決定型授

業論が「社会認識を通して市民的資質を育成する」

という社会科の目標を必ずしも達成していないと

指摘する.その根拠として,社会事象についての

真理

性が保証された

事実認識

,正当性が保障され

た価値認識,両者を可能とする

志決定」の原

理がもっ学力形成の可能性を引き出すことができ

ないためであるとしている.そこで,

r

自由な価

値判断を重視する

意思決

定型の分析的批判学習

を提唱する.そして,開かれた社会認識形成をめ

ざす社会科教育を

主張

する.

このように,多くの意志決定型社会科授業構成

理論が提案され℃いるにもかかわらず事実認識と

価値認識が社会科授業を通してどのように

び、取っ

ていったのかの学びのプロセスは,研究対象とし

て扱われることはなかった. したがって,児

学んだ内容をどのような方法で授業者は分析し,

評価していけば,社会認識形成の授業がなされた

といえるかということについての分析・評価方法

は提案されていない. しかも,現在の社会科教育

においては,授業で習得した内容を分析し,その

分析内容を基に授業を評価し,新たな授業構成理

論の構築まで含めて問われているといえる.

(2)

本稿では,意志決定型授業を対象とした授業記

録を元に,授業者と児童の発言や記述などの表現

の内容から意志決定カテゴリーを指標とした授業

分析を行う.その際,質的研究法と量的研究法を

統合した「グランデッド・テキストマイニング・

アプローチ J

(Grounded

T

e

x

t

Mininng Approach

以下, GTMA) の手法とポートフォリオ分析によ

る授業分析を行う.その成果をもとに,意志決定

型小学校社会科授業を対象に,筆者の提案する意

志決定カテゴリーを指標とした分析を行うことで,

新たな授業評価モデルの一つを提案する.

l

l

.

意志決定カテゴリーを指標とした授業分析

本稿は,授業における主に,授業者の発問と児

童の発言を対象とした授業分析を行う.分析にあ

たっては,

シャーマズ(

9)

の「構成主義的グラウ

ンデッド・セオリ一法」にテキストマイニング手

法を取り入れた稲葉・抱井

(10)

,抱井

ω

が提案す

る GTMAに依拠した. この分析結果から,授業

構想の検討と授業評価を行い,授業改善に生かす

情報を抽出する.

1.意志決定カテゴリーの定義

意志決定能力とは「解決しようとする問題につ

いての事実認識や自他の価値認識を根拠とした事

実判断・価値判断により,個人と社会の関係性に

留意して決定する能力」と考える.意志決定カテ

ゴリーとは「価値判断・未来予測をする基盤とな

る“価値認識"を上位とし,それを支える個々の

社会事象に対する価値を下位とする概念の集合体」

と考える.

そして,意志決定型授業の指標を「事実認識・

価値認識」とし,授業における児童の発話及びポー

トフォリオを分析することによって,意志決定力

(価値判断力・未来予測力)が育つ授業が構成さ

れていたかが判断できると考える.本稿では,意

志決定カテゴリーを岩田

ω

がいう社会認識構造

のうち「価値認識・未来予測」を上位カテゴリー

とし,

i

事実認識・事実関係的知識

(

i

記述的知識」

「分析的知識J

1

説明的知識J

1

概念的知識J)J を

下 位 カ テ ゴ リ ー と し た . な お , 岩 田

(

叫がいう

「規範的知識」は,内容としては,価値に関する

ことであり,本稿では「価値的知識」としてカテ

ゴリーイヒした.

また,米田

(

)

1

社会のしくみ」が「分かる

過程

(

1

探究

1

J

) で習得した知識や概念を総動員

して「事実の分析的検討」を行い,価値判断,意

志決定を行う

(

1

考える過程

J

1

探究

I

I

J

)

社会科

授業づくりの理論(授業構成理論)を提案した.

つまり,

1

探究

1

J

は,様々な社会事象を学び社

会的概念を探究する過程であり,

1

探究

I

I

J

探究

I

で習得したことをもとにして,応用したり,

事実の分析的検討を通して未来予測・価値判断を

したりする過程であるとする.

この考えに依拠することで,

1

社会のしくみ」

を知る・分かるという「認識」と「認識」をもと

に価値判断し,意志決定するという「学びの質」

の違いを根拠にしたカテゴリー化が可能になると

考える.本稿では,このような岩田,米田の考え

に依拠して,記述的知識,分析的知識,説明的知

識が習得される「探究 1

J

と「探究

1

J

で「習得」

した知識を使って習得する「概念的知識」と価値

分析や未来予測をする「探究

I

I

J

に分けて分析表

を作成する.

2

.

グランデッド・テキストマイニング

アプロー

チ;GTMAについて

稲葉・抱井

(141

抱井

(

)

によれば,

1

このアプロー

チは,コンビューターによる言語処理や統計的分

析による可視化と,研究者自身による解釈を併存

させていること.

J

1

研究者自身の主観性・感受性

に基づく深い理解と,客観性を持った結果提示と

いう,一見相反する

2

つの方向を統合することが

可能

J

である.そのプロセスは,次の STEPか

らなる.

STEPl テキストの読み込み.

分析対象のテキストデータを通読することに

よって,

自身の感受性に基づいてテキストデー

タ全体に対する印象を形成したりデータ中の詳

細な表現や言い回しについての確認を行ったり

する.

STEP2 グラウンデッド・セオリー・アプローチ

に基づくデータ分析.

研究者とデータの相互作用によって「構築」

される複数存在しうる現実の「ひとつ

J

に過ぎ

ないという前提をとる. このアプローチのコー

ド化では,それぞれの単語,行,出来事などに

名 前 を 付 け る 「 初 期 段 階 の コ ー ド 化 ( in

i

t

i

a

l

c

o

d

i

n

g

)

J

とデータを分類し,総合し,統合し,

整理するために最も有意義で頻出するコードを

見つけ出す相互好意的な「焦点化のためのコー

ド化 (

f

o

c

u

s

e

dc

o

d

i

n

g

)

Jが行われる.

STEP3 テキストマイニング手法に基づくデータ

分析.

コンビューターを使い,計量的分析手法を用

いてテキスト型データを整理または分析し,内

容分析 (

c

o

n

t

e

n

ta

n

a

l

y

s

i

s

)

を行う.その際に,

樋口

(16)(17)

IKH

CoderJ による計量テキス

72

(3)

ト分析を用いる.この計量テキストの分析は,

分析者が定義したパターンによってテキストを

分類する内容分析 I

D

i

c

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i

o

n

a

l

y

-

b

a

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e

d アプロー

チ 」 と 多 変 量 解 析 の よ う な 関 係 性 の 可 視 化

I

C

o

r

r

e

l

a

t

i

o

nアプローチ」という 2つの手法を

統合したものである.

STEP4 GTMAに基づく統合的分析.

STEP2及び STEP3において述べた二つの分析

の後,それらの結果に矛盾点・疑問点がなく,

テキストで語られている内容の適切性について

「データ分析」と「テキスト分析」の結果を比

較検討する.何らかの矛盾点や観離があれば,

テキストマイニングにおいて,品詞の範囲の変

更,辞書の見直しなどを行う.さらに問題点が

解消されない場合,コード化の段階まで遡り,

データ収集の範囲を決めて分析をやり直す.

STEP5 新しい知識構築

STEPl -

-

-

S

T

E

P

4までにおいて分析したデータ

のそれぞれにおける疑問・矛盾などを整理する.

3

.

ポートフォリオ分析による意志決定カテゴリー

の修正

が習得した学習内容は,社会事象に対する

事実認識を根拠にして価値判断し,それを意味付

けて価値認識としてポートフォリオに記述される.

そこで, GTMA に基づく統合的分析 (STEP4)

と児童の学習を記録したポートフォリオ(ワーク

シートなど)に書かれた内容とを批判的に検討し,

授業者の意図との関係を分析する.発話だけでは

つかみきれない児童の社会認識をポートフォリオ

から読み取り分析することでより児童の習得した

学習内容に近い情報の収集が可能となる.このポー

トフォリオ分析で明らかになった事柄を加味して

カテゴリーの修正を行う.

本稿では,以上論じた理論をもとにして,授業

記録を読み込み,発話内容を整理して活動分類と

発言分類,計量テキスト分析を行い,それらの情

報とポートフォリオ分析の結果とを統合した授業

分析を行う.

m

.

授業分析プロセス

1.指導案の目標分析

授業者が児童に学ばせたい目標・内容(資質・

能力)をあらかじめ明らかにして授業を行うこと

で,効率的かっ確実な学習内容の定着が図られる.

したがって,授業分析を行うにあたっては,あら

かじめ目標分析を行い,授業者が意図した授業の

分析・評価の視点を明らかにしておく.

この目標分析は,授業実施前に授業者が,現行

学習指導要領をもとに作成した授業構想(目標・

内容)について,分析者が行う.この目標分析に

よって,授業者がその授業で意図した学習内容と

実際の授業で表れた学習内容とを比較検討して授

業を分析・評価することによって,授業設計その

ものが児

の学習のプロセスに対する仮説として

のどのような意味を持っかが明らかとなる.

また,カテゴリーを指標とした授業分析を行う

時に,意志決定カテゴリー表を作成することで,

分析の方略を具体化し,授業評価・授業構築の論

理が明らかになると考える.

2

.

GTMAによる授業分析

1

)授業記録の読み込み

授業を

VTR

に録画した授業記録から授業者と

児童の発話を分けて逐語記録として

き起こす.

書き起こした発話をデータ処理を行いテキスト化

する.その際に,録音が不明瞭で、暖昧な発話につ

いては,記録から除いた.テキスト化された授業

記録を通読し,表記の適切さの確認や授業全体の

印象をメモ

きする.発話が不鮮明な場合は,

VTR

記録を視聴し確認する.授

業者

の発話につ

いては,計

テキスト分析において使用した.

2

)グラウンデッド・セオリーアプローチによる

コード化

授業者と児童の発話データから授業者と児童の

発話の中心となる単語を選択したり,選択した複

数の単語の意味する行を選択したりして「初期段

階のコード」としてて記述する.次に,単

と行

から発話において最も頻出するコードを見つけ,

「焦点

化のためのコード化

を行い,

これを発話

者のもつカテゴリーとして分類する.

3

)計量テキスト分析

テキスト化した発話記録をコンビューターを使

用し,計

量的分

析方法を用いて内容分析を行う

「計量テキスト分析 (KHCoder使用 )

J

として,

授業者と児童の「抽出語リスト」と「対応分析」

を作成する.可視化された「抽出語リスト

」及び

「対応分析」について授業者と児童との発話につ

いての関係を分析する.その結果を

整理

し,新た

な解釈をすることで, これまで見えてこなかった

授業における新たな知見を導き出す.この知見を

生かすことで意志決定のカテゴリーを修正するこ

とが可能となる.

4) GTMAに基づく統合的分析

これまでの分析内容を整理し,矛盾点や疑問点

がなし

1

かを確認する.ここでは,指導案に

き込

まれた授業者の意図をもとにして,分析内容と授

業者の意図との矛盾について批判的に検討・する.

(4)

また,疑問点についても整理する.

こうした検討から授業についての成

果を明確にして,今後の授業につい

ての改善点を導き出す.

5

)新しい知識統合

1

)授業記録の読み込みから

4)

GTMAに基づく統合的分析までに

おいて分析したデータのそれぞれに

おける疑問・矛盾などを整理する.

3

ポートフォリオ分析と意志決定

カテゴリーと分析結果の統合

ポートフォリオに書かれた内容を

書き入れて分析内容との照合を行う.

さらに,これまでの分析から,授業

についての修正改善点について整理

し,授業構想と実際との矛盾・疑問

をもとにして新たな授業構想への視

点を導き出す.

長川

(

は,米田

(

)の意志決定型

│ 改 善 さ れ た 意 志 決 定 型 社 会 科 授 業 │

意志決定カテゴリーと分析結果の統合

│意志決定型社会科授業│

社会科学習における「政策提案」と

1

意志決定カテゴリーを指標とする授業評価モデル(筆者作成)

「政策判断」という学年発達に応じ

た社会問題学習の方法と展開という提案に依拠し

I

政策提案」と「政策判断」についての具体

化した授業構成理論を提案した.

それによれば,

I

社会問題学習の入り口にあた

る中学年段階においては,

I

政策提案」を中心に

展開し,学年を経るにつれて「政策提案

JI

政策

判断」の両方を組み合わせて展開していく.

Jと

している.そこで,意志決定カテゴリーから読み

取る「学習の意味」については,分析対象の学年

に対応して「政策提案」または「政策決定」とし

て意味付けが可能な発話及びポートフォリオのコー

ドを抜き出す.

このような意志決定カテゴリーを指標とした授

業分析をもとに授業評価をするモデルを図

1

に示

す. このモデルを使って,次の

W以降で意志決定

型小学校社会科の具体的な分析を行っていく.

町.授業分析の実際

1.分析対象授業の概要

本稿で対象とする授業は,小学校

3

年社会科

「いろいろなお庖探検隊

お庄のひみつをさぐろ

'

"

"

J

である.授業者は,教職経験

2

2

年の教諭.

社会科教育を専攻.授業は,静岡大学教育学部附

属浜松小学校

3

l

組(児童数

3

8

名)で,

2

0

1

5

6月1

0

日に行われた.資料収集は,次の

3

つの手

続きに基づき実施した.

VTR

による授業

1

時間分

(

4

5

分)をビデオ録

画した.録画撮りにあたっては,

1

台の

VTR

カメラを教室前方の黒板窓側から児童全体の動

きをとらえるように設置する.

②事価値認識・未来予測(認識)及び価値判断に

よる意志決定の表現方法について,カテゴリー

による分析を行う.

③単元を通して同ーのワークシートを使用する.

授業者は,授業構想を作成するにあたり,児

の実態を次のように分析した.

I

すべての児童が

買い物の経験があり,様々な庖が存在することも

知っている.スーパーマーケットやコンビニエン

スストアなどの屈を利用している. しかし, 自分

が欲しい物を購入する程度で,販売の工夫や努力,

品質や価格を考慮、して買う消費者の工夫や思いな

どには気付いていない.また,

日ごろから利用し

ている屈の特徴やそのよさなどについてもほとん

ど気付いていない.児童たちの家庭では生活に必

要な物をほとんど庖を通して購入している.

2

4時

間営業のコンビニエンスストアやスーパーマーケッ

ト,商店街など,学校の周りにも,いろいろな形

態の応が存在する.それらの庖は,消費者の願い

を考慮、しながらそれぞれ工夫した販売を行ってい

.

J

この実態を踏まえ,授業時数

1

0

時間,単元目標

を(1)庖の見学を通して,庖では売り方の工夫や

努力をしていることや,自分たちの地域と他地域

がつながっていることに気付く.

(

2

)屈の様子を

7

4

(5)

-観察したり,庖の人や買い物客にインタビューし

たりして,必要な情報を集めたりまとめたりする.

(

3

)庖を見学する計画を立てたり,追究活動の方

法を考えたりする.

(

4

)庖の様子を観察したり,

庖の人や買い物客にインタビューしたりしてわかっ

たことをメモしたり,地図や文章にまとめたりす

るとした.単元計画を次に示す.

単元計 画 時 学 習 活 動 I買いも の調べ た を ま と め 気 づいた こ と を 話 し 合 う E スーパ ー マーケ ッ トを 見 学 し,販 売 の 仕 事 に 関心や 疑 問 を も っ 直 見 学した こ と を 整 理 し工夫 や 努 力 に ついて 学 習 す る 課 題 を 立 て る IV自 分 が調べ た い

J

百 種 を決め 調 べ る 計画を 立 て る V庖 種別に 見 学し, 課 題 を 解 決 す る た め の 追 究 を 行 VIう (本時6/10)

v

n

閉 じ 庖 を 追 究 し た仲間 と 、 庖 の 工 夫 に つ い て 話 し 合 い 、 庖 の 特 長 を つ か む V町具 な る 庖 種 を 追 究 し て き た仲間 と 話し合い, 庖 の 工 夫 と 客 の 願 い と つ な がりを 考 え る IX販 売 の 工 夫 や 努 力 , 消 費 生 活 の あ り 方 に つ い て 話し 合 う X 庄 長 に な る としたら, どんな!苫を出す か 提 案 し,追 究 し て き た こ と を 生 かした 広 告 ち らしを作る

授業者作成指導案より「学習活動」のみを筆者が抽

出し

記載

分析対象の授業は,

6

/

1

0

時であり,

目標は,

「個人で追究したり,同じ庖種を調べた仲間と,

庄が行っている工夫について話し合うことを通し

て,それぞれの庄の特長についてまとめることが

できる.

J

である.授業内容を次に示す.

学 習 活 動 1、 こ れ ま で の 学 習 を 振 り 返 る 2,本 時 の 課 題 を つ か む 3, 話し合いの 進 め 方 に つ い て 確 認 す る 4,自 分 が 見 学 し て き たこと を ま と め る 5 , 同 じ 庖 種 で 調 べ た 児 童 同 士 で 話 し 合 い 分 か っ た こ と や 考 え た こ と を , 視 点 を 押 さ え て 表 に 表 す . 6, 活 動 を 振 り 返 り , 次 時 へ の 見 通 し を も っ

授業者作成

導案より「学習活動

のみを筆者が抽

出し

記載

2

.

GTMAによる分析

1

)学習指導案の目標分析

授業実施前に授業者が作成した目標を分析した.

ここでは,授業者がその授業で意図した学習内容

と実際の授業で表れた学習内容とを比較検討して

授業を分析・評価することによって,授業設計そ

のものが児童の学習のプロセスに対する仮説とし

てのどのような意味を持っかが明らかとなる.そ

の際に,カテゴリーを指標とした授業分析を行う

にあたり,長)1

1

(20)

の研究に依拠し,小学校 3年

であることから米田

ω

のいう

政策提案」に該

当する内容を抽出して意志決定カテゴリー表を作

成した.そこで,意志決定カテゴリーを社会科認

識構造のうち「価値認識・未来予測」を上位カテ

ゴリーとし,

1

事実認識・事実関係的知識

(

1

記述

的知識

J

1

分析的知識

J

1

説明的知識

J

1

概念的知

J

)

J

を下位カテゴリーとして,単元目標を分析

したものが次の表

l

である.この表をもとに,授

業分析の方略を具体化し,意志決定カテゴリ一分

析を行う.

1

指導案の目標分析

(

者作成)

下位カテ 学習指導要領に示されてい 指導案に表れている習得さ ゴリー る習得させたい内容 せ た い 内 容

0

地域 に は 販 売 に 関 す る 仕

0

すべての児童に買い物経 事があり、自分たちの生活 験がある

O

様 々 な 形 態 記述的 を支えている 例 , 小 売 (スーパーマーケット・コ 知 識 、 ス.、 コt'JJ.λンヒFニエンスストア・商底 ト7、ヂハ.ート、移動販売など 街したな利ど)用 の!苫の存在を認識 事 実

0

地 域の人々の販売に見ら

0

販 売 の 工 夫 や 努 力 へ の 気 認 、 れる事 の 特 色 例 付き

O

品質や価格を考慮、し 識 分 析的の品質管理、売り場での並 て購入していることへの気 事 知 識 ベ方や値段の付け方、宣伝 付き

O

庖 の 特 徴 を 考 え た 賎 実 の仕方など 入

O

消費者の願いを考慮、し 的 た販売の工夫 関 説 明 的

0

圏内の他地域とのかかわ

0

売 り 方 や 宣 伝 の 工 夫

O

品 係 知 識 り 例,商 品 の 仕 入 れ、商 質 や価格 を 考 え た 底 の 選 択 知 業圏など 識

0

品質と価格の関係の理解

0

地域の一員としての自

0

消費者の立場からの購入 概 念 的 覚

O

販 売 の 特 色 と 自 分 た の工夫

O

販売者の立場から 知 誠 ちの生活、国内他地域との の販売の工夫

O

簡庖街と消 関連についての判断 費者とのかかわり

O

宣伝に よる効果と売り上げ 上位カァ 学習指導要領に不されてい 指導案に表れている習得さ ゴリー る習得させたい内容 せ た い 内 容

0

品質に見合った価格であ 未価値 的

0

販 売 者 の 工 夫 れば消費者が納得すること

O

販売者は、品質に見 来 知 識

0

消 費 者 の 工 夫 合う価格を提示する

O

商 予 庖街や庄は効果ある宣伝を 誤IJ する 価価 値 判 値 断 に よ

0

消費者に受け入れられる 認、る意志 (他 地域との結び付きを白 庖長としての提案。効果的 識 決 定 の 地図にまとめる) な広告やチラシをつくる 表 現 方 f去

2

)授業記録の読み込み

VTR

による授業記録を逐語記録として整理し,

意志決定にかかわる児童の話し合いの場面に絞っ

て抽出し,テキスト形式で記録し保存した.この

テキストを KHCoderにより計

テキスト分析に

おいて使用した.

3

)グラウンデッド・セオリーアプローチによる

コード化

児童の話し合いの逐語記録を個々の児童ごとに

GTMAによって分析した結果を表

2

に示す.

1

語」の欄には,発話内容から内容の主旨と考えら

れる単語を抽出し記録した.

1

行」の欄には,発

話の内容を発言の主旨やこれまでの学習履歴など

(6)

2

児童の発話記録と発話記録のコーディング

(筆者作成)

名前 児童の発話内容 単語 焦点化コー 行 │ド,カテ ゴリー 時 層 業 客 営 問 こ て の 、 ぇ 期 教 る 殖 を れ 繁 と く 殖 さ さ 繁 屋 百 屋 婦 ' 薬 八 魚 主 生 密 ' ' ' ' 学 秘 期 ん 屋 ん 大 ん く ん . い 学 が 0 ま さ て さ た と の 性 7 り 屋 え 屋 し 庖 学 女 が ま 魚 教 薬 ま 商 大 ' 性 関 ' を ・ い 林 岡 は 男 に は と た て 小 静 ん か 密 こ し つ ' と さ で す 頃 秘 の ま 売 は 婦 屋 代 で 時 の 期 り を ん 主 魚 O 人 O め 殖 知 薬 さ ' ・ 8 の 2 た 繁 を ら 客 は す ら い ら の ら と た お 屋 で か ら か そ た こ つ の 百 ち 代 く 時 . つ る 行 く 八 た 0 代 9 す だ れ に 多 う 生 3 歳

A

の 開 様 品 業 と 問 多 売 営 庖 い 時 層 種 販 ・ 間 商 違 庇 客 多 性 目 時 は っ て が で き く 多 種 あ 時 7 る よ が ニ 違 い 開 聞 大 き は 万 い 業 朝 拠 -一 者 ど と 開 時 時 の 大 物 2 ら 営 ' ら 時 パ い ン 庖 ・ る 4 庖 は 品 て く ・ は か 1 一 安 い コ 街 て い 2 す お さ て く 類 る 問 時 1 ス り 多 て ' ス ' ' 尚 子 ニ 弁 み い 問 グ 品 類 間 大 ビ ' 飲 開 時 生 ツ ' 種 時 ン 数 ' ' る 学 ラ ア ' 業 婦 コ 品 当 物 い 大 ド ト 数 営 主 生 ン の て が も さ 種 主 類 も は 中 よ 来 学 多 コ な も い か に き 万 で 種 い 聞 の 一 に 大 が で . 少 る 開 と い 大 2 れ ・ 安 時 庖 パ 主 岡 人 い た は い ・ 僕 ら の て そ す り 業 お 一 と 静 の 多 し 数 て す く 底 く で よ 営 ' ス っ と 生 が ま 品 つ で す 時 お 多 す 薬 一 と で ' え 婦 学 数 き て 売 と で 2 ' は で は パ つ 時 と -主 大 品 行 つ に 物 聞 は は 物 う の 一 え 1 の す と で に 違 特 み 時 ニ す 一 ア 品 そ も ス ・ 1 る で ん の は ニ と ・ 飲 4 ピ ま 一 ト て る る す 夜 あ 富 さ る 密 ビ 庄 す と 2 ン 来 一 ス つ あ い す で ら か 豊 母 あ 秘 ン 商 で 当 が コ が 一 グ く い て で い か 何 が お に コ は た 弁 間 た 生 一 ッ き ら つ い 多 時 に 類 は く す は ニ つ お 時 つ 学 ↑ ラ 大 く 売 多 が 7 箱 種 人 近 で 僕 ビ か は る 行 大 一 ド は 類 に は の 朝 に り る が い す

B

C

ス い ﹂ 一 供 サ 提 'とかれ は る い く ロ す し て グ う 味 え マ ど 美 教 る 一 シ スレ ' h a ツ -' さ 心 ネ パ ピ 安 安 か つ る と さ お し か い か ド 3 思 2 ま ・ 一 ン と よ れ ロ 員 と を 円 一 だ と り と は い す を エ ン に く グ 庖 る と O ス ・ し た よ だ 人 て で と ニ コ ピ て マ ら す こ 3 く た や っ 一 ア う え 心 こ ピ ソ シ え か た に う ' か つ も か パ ト 買 こ 安 の ン パ レ 教 ん し に い は に か ・ 安 一 ス を を ら ん コ す ・ を な そ な う ト と 安 い い ス て 一 ス 酒 歳 か さ は ま は す と が ・ は そ ツ ' は 安 ら て ヱ ン お O る 客 の い 一 ま こ 人 い ロ う 一 ど 円 く く っ い 一 エ と 2 い お る 思 パ り な の な グ か 思 一 一け O 近 円 ア 安 -ニ つ ' て ' い と 一 ゃ ん そ や マ す と 一 マい 3 円 0 ト い 一 ビ え が い ら て だ ス て ど じ の で い 一 一 な り 0 3 ス ら 一 ン . す 聞 か え ア ト つ の よ う そ い い 一 ん よ 3 ん ク く 一 コ す で と だ 考 ト ツ 使 そ だ 買 が し ら 一 一 か 一 い ぶ ツ 円 一 は ま 歳 か 心 に ス ネ を て ん か ん い た 一 ス わ パ た た ラ

o

一 僕 い 0 す 安 番 ス

D

E

F

とにかく スーパーよ り安い 価格競争 サ 客 ス 接 ビ の 番 い ん 一 て さ を え 客 と 考 お こ に る 僕はネットスーパーだと思う 1スーパーよ ネットスーパーは 24時間営業 │品数, 24時│りも売って │接客サー G

1

:

'

:

'

;

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"

0 '~::.

.

'

'

'

'

:

:

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-

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-

I~~:;:'"..~'"

1

:

'

'

"

:

/

;

'

;

;

-

.

:

'

スーパーマーケットよりも │間営業 │おいる品数 lビス 売ってる品数が多い 1 が多い 僕はネットスーパーだと思いま , ,家でも 24 1 ,~~_= _

e

.

'

:

.

:

:

:

-

~ ,接客サー

H 1

す理由は家で物が買えるし, 2

1

自宅で買え

4

時間買え

1

'

;

:

'

:

司 4時間やっているからです

I

る 僕はコンビニエンスストアだと思~."~..= 待たずにす

1

I

市 理 由 は 24伽 川12~ 't~"<j I I3J ~ぐに食べれ4時間営 │ |利便性 るし,買ったらすぐに食べれるか│業,近く │ らです │私はスーパーマーケットだと思い,..

+

"

"

'

.

.

.

.

,.,..

'

'

'

+

'

'

'

'

'

"

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'

'

'

'

'

'

, ,";,:,':,:"~~:",:," :.~./: :...:::::-:'~':, ,駐車場,広│駐車場が広 │顧客サー J ます.駐車場が広いし J苫のなかも ,~-:-~~'" ,_,~~~".. ,_ ,

1

"

'

"

"'.L"'P"l/fi'~"~' ~''-'V/'"N U

1

し、 │し、 │ビス 大きいからです 目 白 目 私 は 商 庖 街 だ と 思 い ま す 専 お 話 を し な 門 の も の が 売 っ て い て お 話 を が ら お 客 しながら i今 日 は こ れ が お さんが す す め 」 な ど と い う こ と が わ

J

苫街 う言うのを K か つ て , そ れ で そ う い う も の 専 門 , 実 ゃ っ た 方 が顧客と を 買 っ た り し て , お 客 さ ん が の 対 話 こ う い う の も や っ た 方 が い い 行 い い ん じ ゃな い か と い んじゃないかっていうのを, う の を , 実 な る べ く 実 行 し よ う と 思 っ て イ'丁ー い る か ら で す . 私 は , 商 底 街 で , ち ょ っ と 付 け 足 し な ん で す け ど, ほか の ほ か の お 庖 お!苫より話を聞いてくれて, 商庖街, よ り 話 を 聞 顧客と L そ れ で い ろ い ろ 買 い や す い か す ぐ に 買 い て く れ の 対 話 らです 反 対 で す ぐ い け て も える ネ ッ ト ス ー パ ー は お う ち で す ぐ 買 え る か ら で す 僕 は コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア で す 理 由 は 商 品 は 少 な い け れ 安さ, 24 人 が 多 く 来 営 業 時

M

ど 10 0円になったり 2 4時 時 間 庖 す る 間 体 制 に な っ て い る か ら 人 が 多 く 来 庖 す る と 思 う 僕 は ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト で す 理 由 は 近 い し,毎 日 パ ー 近 い , オ

ATM

もつ N セントオフがあり,

ATM

も フ,

A T

い て い て 便利 便 性 つ い て い て と っ て も 便 利 だ と

M

, 便 利 手Ij. 思 い ま す 私 は コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア だ と 思 い ま す 2 4時 間 営 業 で カ ー ド が 使 え て,お や つ が 買カード, 買 っ て す ぐ

い に 行 け て す ぐ に い ろ い ろ 買 役 立 つ に 食 べ ら れ 利 便 性 え て と っ て も 便 利 な い ろ ん な る と こ ろ に あ る お 庖 だ と 思 い ま す ネ ッ ト ス ー パ ー で お 年 寄 り な P な く て す む の で 足 腰 弱 い お 年 外 出ど が い い と 思 い ま す 外 に 出年寄り, 外 に 出 な くて す む 利 便 性 寄 り な ど が い い と 思 い ま す こ う い う お 客 さ ん に , た め に な り た い っ て , 応 員 さ ん と か , そ の お 庖 の 人 が,思 っ た お 客 , 庖 ためになり 信頼と Q り す る と , そ う い う ふ う に し 便 利 た い と 思 サ ー ピ た い っ て 思 っ て,そ れ で そ う つ ス い う 人 に 便 利 な と こ ろ に 変 わ っ て い く か ら .

から分析し,発話の要点を記録した.

I

焦点

化コ

ド」の欄には,

I

単語

J

I

行」から読み取

ったカテ

ゴリーを記録した.

4

)計量テ

キスト分析

授業記録全体で,多く出現している言葉(頻出

語)をリストアップしたものが次の(表

3-

1

3-2

)

である.このリストでは,データ中で

特に多く用いられていた頻出語句

1

5

0

種類をまと

めた.児

童の頻出語(表 3

- 1

)

を見ると,名調

では,

I

J

(

5

3回)

I

J

(

3

6回)

I

J

(

2

1

回)といった本時の学習の内容に関連する語句が

多数出てくる.また,一般動詞「思う

J

(

5

0

)

「違う

J

(

2

9回)

I

考える

J

(

18回)も多く出現して

いる.本時の学習内容に関する語句としては,こ

の他に「お客

J

I

ネット

J

I

コンビニエンスストア」

が「スーパーマーケット」が多く出現する.これ

は,本時の学習での発言に,これらの語句が出現

-

7

6

(7)

-表

3-1

頻出語リスト(児童)

(筆者

作成)

抽 出 語 出 現 抽 出語 出 現 抽出言吾 出 現 回 数 回 数 回 数 人 53 一番

9

1

1

1

更手Ij 3 1苫 36 グ ル ー プ

9

大学 生 3 二又、』ーノ毛」ー 33 種 類 8カ ー ド 3 マ ー ケ ッ ト コ ン ビ ニ エ 18 時 間 7メ モ 3 ン ス ス ト ア お 客 17 安 い 7営 業 3 ネ ッ ト 17 持兵 6薬 3 ストア 11 主 婦 6 料理 3 ドフッ グ 10 年 寄 り 5 お 母 さ ん 3 商j苫 10 反 対 5ノ号ソコン 3 理 由 10 秘 密 5 品 数 3 マ グ ロ 、 家 、 学 生 、 気付く 、 魚 屋 、 苦 手 、 姿 勢 、 静 岡 大 学 、 先 生 、 専 門 、 早 起 き 、 相 談 、 遠 2 因 、 届 く 、 風 、 弁 当 、 本 、 幼 稚 園 、 様 子 、 旅 行 A T M 1

3-2

頻出語リスト(教師)

(筆者作

)

抽 出語 出現 抽 出 語 出現 抽出語 出現 回 数 回 数 回数 人 33丸 6意見 3 庖 26グループ 5一生懸命 3 お 客 13ネット 4時間 31 スーパーマー 11車氏 4水色 ケット 3 特 徴 10商 庖 4全部 3 一 番 7カード 3秘密 3 コンビニエ

¥

¥

ドラッグ 6 ンスストア 3

¥

、 、

l

風ひとh つ理 解、主、説明、相談、 仲間、途中、 一つ、病気、 2

4

つ、

5

つ、ひとりごと、メモ、強いたい、早起き、 l 帳簿、内容、便利、友達、料理、力

していることから,

目標

「異

なる庖種について調

べた仲間と話し合うことを通して,それぞれの庖

工 夫

と,利用する客の願いを関連づけて判断す

ることができる

」に達

する授

となっているかを

見通す材料となりえる.

また,教師の抽出

リスト

(

3

-

2

)

からは,

J

(

3

3

回)

r

お庖

J

(

2

6

)

r

お客

J

(

1

3

回)が多

く抽出された.このことは,児童の抽出語リスト

とほぼ

一 致

することから,教師の発話が児

の発

話に何らかの影響を与えていることが推測できる.

次に,対応分析(図

2

- 1

,図

2-

2

)

では,出

現 パ タ ー ン に 取 り 立 て て 特 徴 の な い 語 が , 原 点

(

0

0

)

の付近にプロットされる.原点から見て左

上(第

2

象限)の方向にプロットされているほど

本時の学習内容を特徴付けるといえる.

児童の対応分析(図

2

-1

)では,

r

パソ

コン」

J

r

スー

ー」がこれにあたる.また,

「本

J

r

J

r

商庖

J

r

弁当」が左下(第

3

象限)に

f

.

9

Y

1

t'n'.J ネヲト

o

_分1

(

7

.

7

混)

2

2- 1

対応分析(児童)

(筆者作成)

( ポ

ω

ド ) 何 余 F

.

4

N

-

2

2

成分

1

σ.6

.

)

2-2

対応分析(教師)

(筆者作成)

あり,逆の考え方を

す意見であると推測できる.

さらに,語句と児童の発言を率の高い語句を取り

出して,

3

r

業発話記録

のコーディン

合 わ せ て , 表

4

r

カテゴリ一分析

」 中 の

単 語

(児童の発話

)

J

欄に記載した.さらに,

r

児童の

(8)

4

カテゴリ一分析

(

者作成)

屋 ' ' 蛍 ' 使 魚 数 料 以 聞 い ' 品 品 一 時 広 M 出 屋 ' ' ス 4 ' T 外 百 ニ ア ト 2 場 A 八 ピ ト ツ ' 車 ' l , ' ン ス ネ 心 駐 い 寄 即 一 ん コ グ ) 安 ' 近 年 昌 三 一 一 口 一 さ ソ 掃 く 発 一 屋 色 ラ お 色 近 色 引 の 一 薬 品 宇 ド 上 安 る 安 泣 一 一 ' 大 ' 問 ' え ' 役 目 ﹄ 一 期 ' 物 時 ピ ロ 門 ' 1 y 一 殖 婦 み 業 シ で 専 ド ( 一 繁 主 飲 営 レ 宅 ' 一 吾 一 ' ' ' ' ' 自 街 カ 言 ロ 一 密 ん 当 閣 制 一 ' 居 ' 単 一 秒 台 弁 松 J ハ 業 勘 札 カ 一 供 話 一 性 提 発 一 一 様 ス 聞 の リ 一 多 ヒ 性 時 蛍ゴ 一 売 種 一 客 便 業 児 テ 一 版 多 サ 接 利 営 -マ r 図 一 川 川 意 ゴ 一 入 寸 以 の テ 一 購 物 寸 コ 街 者 カ 一 ・ い に ピ 庖 者 者 業 る ニ 売 買 F U 商 伝 質 格 資 売 授 す 斗 販 ・ ・ ・ ・ 宣 品 価 消 版 定 f 一 的 1 1 的 ii 的 i l 的 i 決 一一 -ニ 述 峨 析 慨 朋 織 念 協 士 山 げ 1 記 知 分 知 説 知 概 知 意 - ノ ﹃ 劇 劃 同 叫 剣 劇 劃 関 側 吋 矧 W M 者 者 街 質 格 政 売 底 伝 品 価 消 板 商 宣 占 股 規 知 価 値 認 織 価 値 関 係 的 知 餓 コ ン ビ ニ は 商1苫 と 逃 い 開 い て い る 時 間 が 2411寺問 おJ古 の 大 き さ は 大 き い 品 物 は 多 く て2万 穏 類 ス ー パ ー よ り 安 い 者 が 多 い と に か く ス ー パ ー よ り 安 い お 客 さ ん の こ と を一番 に 考 え て い る ス ー パ ー よ り も 売 っ て お い る 品 数 が 多 し、 駐 車 場 が 広 い お 話 を し な が ら お 客 さ ん が , こ う言う の を や っ た 方 が い し、んじゃなし、かというのを,実行 ,ほ か の おJ苫 よ り 話 を 開 い て く れ る 営業日寺附] │人 が 多 く 来 居 す る 客 層 │ IA T Mも つ い て い て 便 利 販 売 品 目 │ 1;::; っ て す ぐ に 食 べ ら れ る 価 格 競 争 │ │外 に 出 な く て す む 利 便 性 │ た め に な り た い と 思 う 顧 客 サ ーピ;<.1営 業 時 間 , 商 庖 以 外 は 遅 く ま で 聞 い て い 顧 客 と の 対 話│ Eる の で 勤 め て い る と 便 利 客 層 , 夜 遅 い コ ン ビ ニ は 大 学 生 が 多 い スーノミーや ド ラ ッ グ ス ト ア は , さ ま ぎ ま な人. 販 売 品 目;P-t1;はドラyグ ス ト ア 価 格 競 争 , 広 告 や チ ラ シ で 知 ら せ て い る 利便性,駐車場が広いと速くの人が;::;い に 来 る ネットスハ.ーは使;fIJか も し れ な い が 商 府 街 も 十正しし、 問客 サービ ス , 楽 し く 災 い 物 が で き る と 客 が 悶 え る わトスーハ.ー は 普 通 の ス ー パ ー に 売 っ て な い も の が あ る 客 と の 対 話 卦そ 卦是他i1直半l 予断に よ│庖 長 と し て の よてど土I',':'::::~ ~ ,., 1_",_", 【 商 庖 】 測ゼ f 主主る 意 志│I提 案~':' │利1;';:'便 性"'::'::- ._1・ 駐 車を 広 く す る 価 決 定 の│広 告 │顧 客 サ ービス│ 竺ごと二I'~~. I-<~' -''1'サービスをする 値表 現 方│チ ラ シ l 目 認 法 識│ ※ ゴ シ ッ ク 体 は ワ ー ク シ ー ト か ら の 読 み 込 み を 示 す

発話カテゴリー」欄に焦点化コード(カテゴリー)

から対応するカテゴリーを吟味して記載した.

授 業 者 の 対 応 分 析 ( 図

2- 2

) で は , 原 点

(

0

0

)

付近に多くプロットされることから,ほぼ

授業者が意図した授

の流れに沿った発話である

ことが分かる.

5) GTMAによる統合的分析結果の批判的検討

これまでの表や図において分析した内容にポー

トフォリオに

き込まれた内容を加えて表

4

にま

とめ,授業者の意図とを批判的に検討する.

①商庖活性化の秘密を探る対象のカテゴリー選択

I

マーケット

J

I

コンビニエンスストア」

「商庖街J

I

ネットスーパー

J

I

ドラッグストア」

という

5

つの商業形態について調べる活動により

商庖活性化の“ひみつ"としての要素として「営

業時間J

I

客層J

I

販売品目

J

I

価格競争J

I

利便性」

「顧客サービス

J

I

顧客との対話」の

7

つの焦点化

コード(カテゴリー)を選択した. しかも,それ

ぞれの庄の特長が単語欄やワークシートの記述に

も見られ,

目標が達成できたことを示しているこ

とが分かる. しかし.授業者は,

I

営業時間

JI

便性J

I

顧客サービス

J

I

客との対話」については,

予想できていなかった.このことは,児童たちの

方がはるかに幅広い学習をしているということで

ある.実際に,商店やストアに足を運び直接対話

や見学などの体験を通して学んだことがこのよう

な結果を示したといえる.

②商庖街活性化への提案

授業者は,

I

庖長としての提案J

I

広 告J

I

チラ

シ」による商庖街の活性化を児

が提案すること

を意図していた. しかし,児童は「利便性J

I

客サービス」を取り上げ,

ほとんどの児童が,

「駐車場の拡充J

I

サービス」を提案している.こ

れは,児

が商庖との関わりによって,商庖にとっ

て即時的・友好的対応策であり,消

者のニーズ

にも合うことを学び取った結果である. この児

の発話が,カテゴリー「利便性J

I

顧客サービス」

を示すことは,児童が商庖の活性化にとって大事

だと考え,価値を見出し,商店への提案の内容を

意志決定していることを示している.

また,授業者が当初意図した単元計画において

示すねらいのうち「品質J

I

価格J

I

者J

I

売者J

I

商庖街」の

4

つは,同じカテゴリーを示

す結果となった. しかし,

I

伝」については,

たちの発

には見受けられないことから,授

業者の授業支援において,

I

伝」にかかわる方

略が必要であったといえる.

以上のことは,児

たちが自ら調べた内容が現

行学習指

要領で示すことよりも幅広く,深く

ばれることを示唆しているだけでなく,商庖やス

トアに対する提案内容への児

の意志決定に影

を及ぼしていることを示している.

V

意志決定カテゴリーと分析結果の統合による

評価

1.授業構想と実際との矛盾・疑問

5

は,授業構想で意図したカテゴリーとポー

トフォリオに記載された児童の考えや授業分析に

よって生み出されたカテゴリーとの比較をし,そ

れぞれのカテゴリーの意味付けを行った表である.

ここでは,

I

児童は,何を選択基準として庖舗を

選択したか.

Jについて検討する.表

5

を解釈す

ると,

I

営業時間J

I

利便性J

I

販売品目

J

I

価格競

争J

I

顧客サービス」のカテゴリーをもとに選択

の基準を決めていることが推察できる.

その結果,

この授業においては,実際の身近な

商庖街を観察・見学して商庖や商庖街の「しくみ」

(9)

78-表 5

分析によるカテゴリーの意味

(筆者作成)

児童は日常経験から知っているということである.

授業構想で示すカテゴリーと意味 分析した授業のカテゴリーと意味 力子コ

"

9

-

意 味 カ予コ

"

9

-

意 味 品質に見合った価格で、 商庖以外は遅くまで開 品質 あれば消費者が納得す 営業時間 いているので勤めてい ること ると便利 夜遅いコンビニは大学 価格 販売者は,品質に見合 客層 生が多い スーパーや う価格を提示する ドラッグストアは,さ まざまな人 消費者 商庖街や底は効果ある 販売品目 薬はドラッグストア 宣伝をする 商庖街 消費者に受け入れられ 価格競争 広告やチラシで知らせ る庖長としての提案 ている 駐車場が広いと遠くの 宣伝 効果的な広告やチラシ 利便性 人が買いに来る わトスー をつくる ハーーは便利かもしれない が商庖街もほしい

¥

...~

ネットλーハ.ーは普通のスー

~

顧客サービ ノ4ーに売ってないもの ス がある

~

客との対話 利便性 駐車場を広くする ポートフォリオに記載されたカテ ゴリーと意味 顧客サービ 様々なサービス(ポイント ス 付けなど) ※ゴシック体は,ワークシートからの読み込みを示す

(社会のしくみ)を学び,習得した知識や概念を

用いて商庖街の分析的検討(事実の分析的検討)

を行った.その結果を基にして,グループで話し

合い,価値判断,意志決定を行い,児童は提案内

容を意志決定をする際には,

i

利便性

J

i

顧客サー

ビス」をカテゴリーとして判断している.このこ

とは,ポートフォリオに記載されている.また,

授業者が,授業構想で意図したカテゴリーとは異

なり,児

の事実に対する認識が授業者の予想、を

上回っていたと考えられる. したがって,児童た

ちの学習が広く・深くなされたことや家族の日常

消費行動などをもとに自ら価値判断し.提案した

といえる.さらに,児童が日頃から経験している

商庖に対する考えや学校での学習において他の児

童との交流が行われることにより,児童の見方考

え方が広まり,より多面的になったことが明らか

になった結果であるといえる.

2

.

新たな授業構想への視点

これまで得られた知見をもとに,新たな授業を

構想するにあたって,事前に児童やその家族の日

常消費行動,近隣の庖舗の販売への取り組みにつ

いての児童の実態を把握する際の視点に「顧客サー

ビス;営業時間や客層」を加えていきたい.この

点は,現行学習指導要領には明示されていない.

このことは,商庖を中心とした商業活動が,近年,

コンビニエンスストア,

ドラッグストアに加えて,

ネットを利用したものが参入してきていることを

さらに,

i

営業時間」が消費者の希望に合わせて

2

4

時間対応になってきたということである.また,

「客層」が多様化してきているということも考慮

すべきである.それは,鉄道やパスなどの公共機

関を利用した消費活動から自動車利用へと広がり,

駐車場が確保されていることや営業時聞が

2

4

時間

となることで,

ショッビングモールやネット販売

など,消費者のニーズに対応した様々な形態の商

業施設が増加したことである.既存の商庖街のよ

さや必要性と新しい商業施設との関係性に対応し

た単元構想が求められていることからも現行学習

指導要領で示されているカテゴリーだけでは十分

ではないといえる.

羽 結 論

本稿では,小学校

3

年生の意志決定型社会科授

業を対象に,

iGTMA

とポートフォリオを組み込

んだ授業評価モデル」を使った授業分析による授

業評価モデルを提案した.この評価モデルは,意

志決定カテゴリーを指標とし,質的な分析と

な授業分析を統合した新たな授業評価論の構築を

図った.その結果,次のような研究成果が得られ

た.

①児童が社会科授業を通して事実認識と価値認識

をどのように学び取っていったのかを「授業評

価モデル」を用いた授業分析を行うことで,児

の価値判断の過程を明らかにし授業評価の資

料とすることができた.

②授業者が意図した児童に学び取ってほしい社会

認識と児童のこれまでの学習によって得た社会

認識とのずれを明らかにするには「授業評価モ

デル」が有効である. このモデルを用いて授業

で習得した内容を分析・評価することによって,

政策提案型の授業構成理論を構築する基礎とな

る意志決定カテゴリーが明らかとなった.

今後の課題としては,小学校及び中学校を視野

に入れ,ポートフォリオ分析の方法論の開発に取

り組むことである.そして,

GTMA

とポートフォ

リオを活用した「授業分析

評価モデル」による

新たな授業理論の構築をすることである.

【注記・引用文献】

(

1

)

原田智仁

(

2

0

1

5

)

社会科教育研究スタンダー

ドの構築に向けて

社会科教育実践学の視点か

ら -

r

教育実践学としての社会科授業研究の探

風間書房

(

2

)

本稿では,意図的に「意志決定」の用語を使

表 2 児童の発話記録と発話記録のコーディング (筆者作成) 名前 児童の発話内容 単語 焦点化 コ ー行│ド,カテ ゴリー 時 層業客営問こての︑ぇ期教 る殖をれ繁とく殖ささ繁屋百屋 婦'薬八魚 主 生密''''学秘期ん屋ん大んくん.い学が 0まさてさたとの性7り屋え屋し庖学女がま魚教薬ま商大'性関'を・い林岡は男にはとたて小静んか密こしつ'とさで す頃秘のま売は婦屋代で時の期りをん主魚O 人Oめ殖知薬さ'・8 の2た繁をら客はすらいらのらとたお屋でからかそたこつの百ち代く時.つる行く八た0代9すだれに多
表 4 カテゴリ一分析 ( 筆者作成) 屋 ' ' 蛍 ' 使魚数料 以聞い'品品一時広 M 出屋'''ス4T外百ニアト2場A八ピトツ'車' りl︐'ンスネ心駐い寄即一んコグ)安'近年昌三一口一一さソ掃く発一屋色ラお色近色引の一薬品宇ド上安る安泣一一'大'問'え'役目 ﹄一期'物時ピロ門'1y一殖婦み業シで専ド(一繁主飲営レ宅' 一吾一'''''自街カ言ロ一密ん当閣制一'居'単一秒台弁松Jハ業勘札カ一供話一性提発一一様ス聞のリ一多ヒ性時蛍ゴ一売種一客便業児テ一版多サ接利営‑マr図一川川意ゴ一入寸以のテ一購物
表 5 分析によるカテゴリーの意味 (筆者作成) 児童は日常経験から知っているということである. 授業構想で示すカテゴリーと意味 分析 した授業のカテゴリーと意味 力 子 コ &#34; 9 ‑ 意 味 カ 予 コ &#34; 9 ‑ 意 味 品質に見合った価格で、 商庖以外は遅くまで開 品質 あれば消費者が納得す 営業時間 いているので勤めてい ること ると便利 夜遅いコンビニは大学 価格 販売者は,品質に見合 客層 生が多い スーパーや う 価格を提示する ドラ ッグストアは,さ まざまな人 消費者 商

参照

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