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リモートセンシングによる海面養殖施設マッピング手法の開発と適用

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Academic year: 2021

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(1)

リモートセンシングによる海面養殖施設マッピング

手法の開発と適用

著者

村田 裕樹

雑誌名

農業経済研究報告

52

ページ

36-36

発行年

2021-02-28

URL

http://hdl.handle.net/10097/00131577

(2)

令和 2 年度 資源環境経済学講座 博士論文要旨

(令和 2 年 9 月修了)

リモートセンシングによる海面養殖施設マッピング手法の開発と適用

村田裕樹(資源環境経済学講座・フィールド社会技術学分野) 【目的】 沿岸域の持続可能な利用のため,海洋利用の状況把握が国内外の各種政策において求められてい る。本研究はリモートセンシングにより沿岸域に設置された海面養殖施設の地図を作成(マッピン グ)するための効率的な手法を開発し,その手法を適用することで汎用性を確認することを目的と した。 【方法】 人工衛星から撮影された高分解能光学衛星画像を用いた海面養殖施設の自動抽出手法の開発を おこなった。また、航空機に搭載された合成開口レーダ(Synthetic Aperture Radar: SAR)によっ て取得されたデータを用いて海面養殖施設の検出・種類判別手法の開発を行った。調査海域は三陸 沿岸とした。高分解能光学衛星画像による手法開発は岩手県山田湾に設置された筏式養殖施設と延 縄式養殖施設を対象としておこなった。SAR による手法開発では宮城県松島湾に設置された筏式, 延縄式,木架式の 3 種類の養殖施設を対象とした。その後,これらの開発手法を山田湾および岩手 県・宮城県の県境の位置する広田湾に適用し,汎用性について確認した。 【分析結果】 高分解能光学衛星画像から筏式養殖施設を台数ベースで 99.7%,面積ベースで 92.5~99.8%の精度 で自動抽出できることを明らかにした。一方,延縄式養殖施設の自動抽出精度は低かったため目視 判読によるマッピングが有効であった。 SAR の単偏波観測画像からは海面養殖施設の種類を判別することは困難であった。そこで SAR の 全偏波観測データを 2 回反射,体積散乱,表面散乱の 3 成分に分解した結果,木架式養殖施設と延 縄式養殖施設では 2 回反射の散乱寄与パーセント値が重複しないことから,これらを判別できるこ とが分かった。延縄式養殖施設と筏式養殖施設は 3 成分分解の結果からは判別することができなか ったものの,その大きさが異なることから目視判別が可能であった。このように,3 種類の海面養 殖施設を検出・種類判別できることを明らかにした。 これらの開発手法を山田湾と広田湾に適用した。山田湾では過去に遡った解析を行い,東日本大 震災前後での養殖施設の台数・空間配置が変化したことを明らかとした。広田湾では人工衛星に搭 載された SAR から海面養殖施設の設置されている区画ごとに種類判別が可能であることを明らかと した。これらの結果から,開発した手法は汎用性があることが分かった。 【結論】 高分解能光学衛星による海面養殖施設の自動抽出と SAR による海面養殖施設の検出・種類判別手 法を開発し,その汎用性を確認した。これらの手法によって,これまでは各地域の漁協が自主的に 管理してきた海面養殖施設の台数・空間配置を上空からのリモートセンシングデータを用いて効率 的に把握できることを示した。 今回開発した手法は漁業に関連する分野はもちろんのこと,船舶航行安全や環境影響評価などの 他の分野においても利用が期待できる。 36

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