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高齢者疑似体験型シミュレーションを活用した看護学生の高齢者理解の効果

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Academic year: 2021

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高齢者疑似体験型シミュレーションを活用した看護学生の高齢者理解の効果

松元由香、大村光代、野崎玲子、久保田君枝、樫原理恵、黒野智子、炭谷正太郎、 小池武嗣、室加千佳、三輪与志子 聖隷クリストファー大学 【目的】 高齢者の過去の背景と現在の生活の概要を示したシナリオ、そして高齢者の自宅をモデルにし生活の場 を擬似的に設定した。こうした設定下において高齢者看護のシミュレーションラーニングを実施した。 擬似的な生活の場における学習環境下で、学生はどのような情報を活用し高齢者の理解につなげていて いるのかを明らにする。 【方法】 対象:A大学看護学部4 年生(4 週間の老年看護学実習を終了)で、研究の趣旨を理解し協力が得られ た5 名。 実施期間:2017 年 9 月 データ収集方法:シミュレーション下における看護実践終了後、看護師役、高齢者役が記載した振り返 りシートの内容をデータとした。看護師役の学生は看護師として、高齢者役は高齢者として看護実践を 考える際にそれぞれどのような情報を活用しているのかに注目した。 分析方法:振り返りシートの記載内容に説明を加え状況が理解できるようにし、そのデータ内容を要約 しコード名をつけ、最後に研究設問「シミュレーション下でどのような情報を活用しているか」に照ら し、より高次元の抽象レベルでカテゴリーを解釈し構造化した。 倫理的配慮:研究への協力は自由で成績とは一切関係しないこと、研究結果は学会報告をするが研究で 得た情報は個人が特定できないようにすることを説明し、協力を申し出た学生を対象とした。研究者所 属機関の倫理委員会の承認を受けた(承認番号17025) 【結果】 看護師役が活用した情報は『シナリオの内容に関連した情報』『看護技術に関連した情報』『設定された 生活の場に関連した情報』『老化現象と生活への影響に関連した情報』『シミュレーション中の高齢者役 の語りに関連した情報』の 5 領域から構成されていた。 高齢者役が活用した情報は『シナリオの内容に関連した情報』『看護師役が実施した看護技術を評価す ための情報』『設定された生活の場に関連した情報』『老化の体感と生活のそれに伴う生活の不自由の実 感により得た情報』『高齢者として看護を受けた際の感情の気付きから得た情報』の 5 領域から構成さ れていた。 【考察】 看護師役・高齢者役がともに活用していた情報は、シナリオに設定された高齢者の背景、生活の場、看 護技術、老化した身体に関連するものであった。これは看護学生が持つ看護専門職の視点を介して得た 情報である。 高齢者役はさらに老化した身体の体感とそれに伴う生活の不自由の実感、実際に看護実践を受けた気づ きから得た情報も活用していた。これは老化による脆弱性を抱え看護の支援を要する生活者の視点を介 し得た情報といえる。高齢者の背景と生活の場を設定したシミュレーションラーニングは、専門職、高 齢者、生活者の視点が交差する効果的な学習環境となる可能性が示唆された。 学会発表 日本看護学教育学学会第 28 回学術集会で発表予定

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