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親の離婚を経験した青年のソーシャルサポートと重要他者

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Academic year: 2021

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(1)親の離婚を経験した青年のソーシャルサポートと重要他者  学校教育学専攻 臨床心理学コース.    M07054k    岩下真由美 対象 2大学の学生および社会人計249名。. 1.研究背景と本研究の課題  現在離婚は夫婦間葛藤を解決し家族を再構築す.  有効回答率71.9%(179名)。平均年齢19.55. る一つの手段として認識されている。親の離婚が.  ±1.57歳(男性46名:平均年齢20.15±2.28. 子どもに及ぼす影響として,自尊心の傷つきから.  歳,女性133名:平均年齢19.35±1.18歳)。. 他者や社会との関係(小田切,2005ら),思春期.  うち,親の離婚経験者は13名であった。. の発達課題における困難さ(野口,2006)がある。. 時期  2008年5月下旬から8月中旬。. 一方Hethe㎜1gton(2003)は,離婚・再婚家庭の子. 方法  質問紙調査及び自由記述。. どもはより多くのストレスや問題に直面するが,.  質問紙構成:①フェイスシート(年齢,性別,. 彼らを取り巻く学校の先生や友人などのソーシャ.  親の離婚経験の有無)。②自尊感情尺度(山. ルサポート(以下SS)によって,多くは回復し.  本ら,1981)。③SS尺度(嶋,1991):サボ. 対処することができると示している。現在の本邦.  ート源を父,母,きょうだい,同性の友人,. での先行研究は臨床事例や専門家のかかわる自助.  その他重要他者とし,3時期(“中学”“高校”. グループ等の調査研究が主であり,青年を対象と.  “現在”)それぞれ回答。④重要他者につい. した調査研究は蓄積されていない。そこで本研究.  ての自由記述。. では,青年が親の離婚を経験後どのような支援や. 分析手順 ①各尺度の信頼性検討。②各尺度得. 影響を受けてきたのかに着目し,“中学”“高校”.  点を性別および親の離婚経験の有無で比較。. “現在”の各時期における①SSの様態,②重要.  ③重要他者についてKJ法で図式化。. 他者の存在,役割・機能について回顧的に明らか. 結果①自尊感情得点:全体傾向では,女性よ. にし,親の離婚経験の有無により比較検討するこ.  り男性の得点が高かった(ρく.05)。親の離婚経. とを目的とし,親の離婚を経験した青年における.  験あり群は経験なし郡より得点が高かった. 支援について考察する。.  (ρく.05)。②SS得点:SS尺度は道具的・手段.  仮説1:親の離婚を経験した青年は,重要他者.  的サポートにおける信頼性係数に差があっ. が存在しSSを得ていることで現在の自尊感情得.  た(α=.38−93)。全体傾向では,“中学’’“高校”. 点が高くなる。.  において同性の友人ト.05)と母親(〆.01)の.  仮説2:親の離婚経験の有無により,“中学”“高.  サポートに有意な差があり,男性より女性の. 校”“現在”におけるSSの様態に違いがみられる。.  SS得点が高かった。一方,経験あり群は経.  仮説3:親の離婚経験の有無により,重要他者.  験なし群に比べ,“中学”でのSS得点が低か. の人物や役割・機能は異なる。.  った(〆.O1)が,“高校”“現在”では家族と同. 2.研究I 重要他者とSS,自尊感情の検討.  性の友人以外の重要他者から多くのサポー. 日的 “中学”“高校”“現在’’の3時期について,.  トを授受していた。③重要他者:全体傾向で. 重要他者存在の有無と人物,②SSの様態,③現.  は“中学”“高校”での重要他者の選定率は. 在の自尊感情得点を明らかにする。.  男性より女性が高かった¢K.o1)。各時期,男. 一124一.

(2)   女とも同性の友人,母親が重要他者であった。.  経験あり群独自の重要他者については,親.   経験なし群での“中学”は同性の友人は一緒. の離婚をめぐる要因が多様なため,図式・叙.   にいて楽しい存在であり,“高校”“現在’’で. 述化できなかった。.   は相互作用にある存在と,友人関係が発達し. 4. 総合考察.   ていた。経験あり群の重要他者人物の特徴と.  本研究の結果,仮説1,2は支持された。.   して,祖父母の存在があげられた。. 仮説3は,経験あり群独自の重要他者の役割,. 3 研究皿 重要他者の存在と影響についての質. 機能を明確にすることができなかったこと. 的研究. から,一部支持された。.  日的 重要他者の①役割・機能,②影響にっい.  本研究より,親の離婚を経験した青年は家.    て明らかにする。. 族や同姓の友人以外の重要他者のS S得点. 対象 経験なし群5名(男性2名:平均年齢22.5. が高かったことから,祖父母や学校の先生な.    歳,女性3名:平均年齢23.3歳)と経験. ど周囲の大人の存在を重要であると認識し.    あり群3名(女性3名平均年齢23.7歳). ていた。このことから,周囲の大人がもつ離.    の計8名。. 婚に対する認識が重要であると考えられる。. 時期 2008年7月∼11月。. また,親の離婚を経験した青年の重要他者は,. 方法 1回40−60分の半構造化面接。. 現在,ひとり親家庭やステップファミリーな. インタビュー内容 ①各時期における重要地. ど家族の形態が多様化している。そうした社.  者。②重要他者の援助や影響。③“中学”か. 会の変化に伴い,周囲の大人が家族に対する.   ら“現在”までのライフライン。④振り返り。. 認識をもつことが親の離婚をめぐる青年の. 分析 オープンコーディングで切片化後,KJ. サポートにつながると考える。また,離婚す.  法で研究Iの図式化と照合し,叙述化した。. る親子に対する教育プログラムや,多様な家.  分析には,臨床心理学専攻の大学院生3名で. 族に対する支援施策が求められる。.   あたった。.  青年期の発達課題には同性の友人など第三. 結果. 者の存在が重要である。親の離婚経験者にと. 国. っては,周囲の大人の存在や離婚前後の親子. 同蜘ぴ礁団一絢聯在. 関係によって,発達課題におけるあり様も異. 繊. なる。離婚後の家庭が安全な基地に再構築す. 安しする存在. ることが重要であろう。親子双方に対する理. 繍. 圃 ■●●. 1. 解や多方面での支援が必要である。. 鰍 @        ■.  本研究は対象者の属性に偏りがあり,親の. ●●■●■●■●●■■■一●■■■●■■■■●■■■●●■●■■■●■■■●●●●●●●■一●●■■●一●●●1■■. 魅 @        ● 鱗 影搬ナる右往. 印 象 に 残 る. 国 一●■■. 同生・異性砿人. 支紅くれ鋪在. さまざま鰯代影搬栃自在. 出. 萎. 離婚経験者の限られた結果である。また,離 婚をめぐる様々な要因への考慮,調査方法や 倫理上の問題が課題とされた。. =. ■●■■■■■■■■一■■●■●■●●■一■■■●●■●●●●●■■■■■■●●●●■●■一●●■■●●■■■■■■■1. 親. 心の支え. 主任指導教員(岩井圭司) 指導教員(有園博子). Fig.1経験なし群における重要他者の役割,機能. 一!25一.

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参照

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