聴覚障害者のトラウマティックな出来事の調査と筆記での介入の試み
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(2) 合いは、平均が3.25(SD=0.89)であり、「あまり. 示していた。また、SUDsの変化は、短期的に. ない」というものであった。. は筆記後に増加の傾向を示した。さらに、. 盤. Fo11ow−Up2では、1名はpre1と同得点であっ. 聴覚障害者だからと言って、その障害に起因. たが、他の2名に関しては、p㎎1よりも得点は. する体験ばかりではないことが示されていた。. 減少していた。長期測定指標のIES−Rは、. よって、聴覚障害者のトラウマティックな体験. Base1ineと比べるとFo11ow−Up2では全員の個. を考える時には、その障害から生じる入間関係. 人得点が下がっていた。下位尺度では、回避症. の問題は黙り、その他にも聴者と同様の問題に. 状に対して最も改善が見られた。PTGI{は、. 関しても考慮をする必要を感じる。ただし、参. 全員に得点の減少が見られた。GHQ30は、. 加者が少数であり、年齢層も20代に固まって. Base1ineでカットオフ値以上だった人を含め. いるため、聴覚障害者全体として述べることは. た2名に対して、Fouow・Up2にかけての得点. 難しい。. の減少が見られた。反対に、残りの1名は、. 一方、いかなる心理療法においてもやはり、. Fo11ow−Up2にかけての得点の増加が見られた。. 言語は重要かつ必須のコミュニケーションの. また、参加者が書いた内容に関して、筆記介入. 道具(河崎,1996)と述べられている。これらのこ. 3回目は1回目と比べて、ポジティブな事実と. とを考えると、聴覚障害者がトラウマティック. 思考が増加する傾向を示した。一方、ネガティ. な出来事を経験しても、自己開示できる場面が. ブな事実と思考は一貫して、3回の文章に現れ. 乏しいことが考えられる。. ていた。ただし、1回目に比べると、3回目の. 研究2. 出現頻度は低くなっている。. 雄. 盤. 研究1の参加者の中から、参加の同意を得ら. 今回の介入では、苦痛度の軽減は見られたが、. れた3名を参加者とした。1週間に1回15分. PTGI・Jで見られるような、トラウマティック. 間の筆記開示法の介入を3週間連続、計3回行. な出来事を体験したことでのポジティブな心. った。各セッションの筆記前後の短期測定指標. 理的な変容は見られなかった。また、GHQ30. として、感情・気分の変化を測定するPANAS. での増加が見られた参加者に関しては、ライフ. と思い出して感じる苦痛度であるSUDsを取っ. イベントが関与していると考えられる。. た。また、1回目の筆記前(Base1me)と. 本研究の問題点として、研究への参加者数が. Fo11ow・Up2回の長期測定指標として、IES−R,. 少ないことや参加者の年齢の偏り、統制群の設. PTGI−J,GHQ30を取った。. 定、トラウマティックな出来事の定義の曖昧さ、. 盤. 中途難失聴者のみを対象として行っているこ. 短期測定指標のPANASでは、筆記介入の3. とが挙げられる。. 回目で参加者全員のPAの得点が増加する傾向 があった。一方、NAの得点では、3回全てpre. 主任指導教員:市井 雅哉. からpostにかけて増加が見られたが、3回目に. 指導教員:市井 雅哉. かけて、増加の傾斜がやや緩やかになる傾向を.
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