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クラウドへの 移行を迅速化する インテリジェントデータ カタログの役割

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Academic year: 2021

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クラウドへの

移行を迅速化する

インテリジェントデータ

カタログの役割

業務の中断やユーザーの混乱を

招かない着実な移行テクニック

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いまデータ管理の世界では世代交代が起きてい ます。 長年にわたり、企業ではオンプレミスデータベース とデータウェアハウスが主力となり、従来のビジネ スインテリジェンスの基盤を築いてきました。しか し現在では、ビジネスの俊敏性を高めるチャンスを 活用するために、データやワークロードをクラウド へ移行しつつあります。 クラウドへの移行は、スピード、拡張性、コスト削 減、柔軟性に対する業務上の要求を逐一把握する 上で高い価値をもたらします。 また、データウェアハウス、アプリケーション、デー タレイクのモダナイゼーションにより、オンプレミス アプリケーションとクラウドアプリケーションの新 しいデータを効果的に統合し、アナリティクスシス テムとテクノロジーを構築することができます。人 工知能と機械学習を活用し、セルフサービスを実現 することで、多様なデータユーザーが迅速に必要な データを探し出し、優れたインサイトを引き出すこ とが可能になります。ついに、企業データ内のイン サイトを最大限に活用できるようになったのです。 これは大きなチャンスですが、残念ながら多くのク ラウドプロジェクトは移行の難しさから行き詰まっ ているのが現状です。新しいクラウド環境を用意し ても、以下のような事を考えている間は空っぽのま まです。 – どのデータを移行するか? – ソースは? – 誰が使用するのか? – 接続先は? – ROIを最大化するには? – 何も壊さずに実施するにはどうすればよいか? この電子ブックでは、データウェアハウスをモダナイ ズしてクラウドへ移行するための主なプロセスをガ イドしていきながら、データカタログが果たす重要 な役割を説明していきます。また、クラウドへの移 行を成功させるために、データカタログに欠かせな い機能についても取り上げます。

クラウドへの力強い前進

クラウドへの移行を迅速化するインテリジェントデータカタログの役割/はじめに

1 New Vantage Partners、Big Data Executive Survey 2017

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クラウドデータウェアハウスの導入が加速の一途 を辿っている中1、インテリジェントデータカタログ はあらゆるクラウドイニシアチブに欠かせない要素 です。 クラウドへの移行対象が全データであっても、デー タ環境のごく一部のみであっても、データとワーク ロードはクラウドとオンプレミスに分散されている ため、ハイブリッドデータ管理のための新たなツー ルは欠かせません。またマルチクラウド、オンプレ ミス、ビッグデータの環境では、可視性やガバナン ス、品質などの問題が、あっという間に手に負えな い規模にまで大きくなってしまいます。 ユーザーのスピードを損なうことなく、いつ、どこ で、どのデータを移行すべきかを認識することは、 移行を成功させる上で重要な要素となります。すべ てを見通す水晶玉でもあれば話は別ですが、イン テリジェントデータカタログはデータの場所を特定 し、その取得元、使われ方、信頼性を認識するため の最適なツールです。 データ環境を理解する。把握していないデータを 移行することはできません。しかし、AIを活用した 機械学習ベースの探索エンジン搭載のデータカタ ログなら、全社規模でデータ資産をスキャンしてカ タログ化できます。データカタログは貴社のすべて のデータを、その保管場所に関係なく見つけること ができます。Aberdeen Group社の調査によると、企 業がデータカタログを導入する主な理由は、企業全 体のデータ資産を可視化できることです。従業員の データアクセスに「非常に満足している」と回答し た企業については、データカタログを使用する企業 が、使用しない企業の2倍に上りました。 データの戦略的移行を計画する。計画を立てるこ とで、移行に伴う一時的な生産性の低下を軽減ま たは回避できます。インテリジェントデータカタロ グは影響分析の実行に役立つので、ワークロードと データセットの移行が下流に及ぼす影響を把握で きます。データカタログにより、コンテキストとキュ レーションを通じて、組織内の最も関連性と信頼 性の高いデータを特定できるだけでなく、業務を 遂行するためにそのデータを必要としているユー ザーも把握できます。 クラウドへの移行を迅速化するインテリジェントデータカタログの役割/移行を成功させるための準備

移行を成功させるための準備

最近の調査によると、利用可能なデータを可視化して、多様な ユーザーのためにデータの関連性を高めることが、データカタ ログに投資する最大の要因となっています2

1『What's Driving the Cloud Data Warehouse Explosion?』Datanami社、2018年

2『The Intelligent Data Catalog: A Foundation for Analytical Excellence』Aberdeen Group社、2019年

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データ管理戦略において、クラウドは非常に重要な 役割を果たしています。そのため、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform、Snowflake、 Databricks、SaaSアプリケーションなど、既存およ び新興の両方のクラウドベンダーのエコシステム全 体とシームレスに連携するソリューションが不可欠 です。 任意のクラウドプラットフォームまたはソリューショ ンに接続し、クラウド移行によって大きな業務上の 価値を引き出すための鍵は次の2つです。 マルチクラウド、ハイブリッド、オンプレミス全体で のAIを活用したデータディスカバリ データカタログソリューションは、すべての企業 データとその複雑な関係をカタログ化できなけれ ばなりません。データ環境全体(およびリネージ と依存関係)を可視化することで、データとワー クロードをクラウドへオフロードする際のコスト、 メリット、影響を確 認できます。オンプレミスの Teradataデータベースにあるデータや、Microsoft Azure Data Lake Gen 2にあるデータをスキャンし て探索できる必要があります。 クラウドデータ統合とのシームレスな接続 インテリジェントデータカタログは、クラウドデー タ統合ソリューションにもシームレスにアクセスで きなければなりません。クラウドへ移行するデータ を決めたら、次世代iPaaSのインテリジェントなク ラウドサービスを利用して、データをクラウドデー タウェアハウスにシームレスに移行し、クラウドのメ リットを迅速に獲得できます。 いずれの場 合も、接続 性と統合が成功の鍵とな ります。必要なのは、クラウドベンダーと簡単かつ シームレスに連携できるカタログソリューション です。

クラウド

エコシステムへの

接続

クラウドへの移行を迅速化するインテリジェントデータカタログの役割/クラウドエコシステムへの接続 04

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クラウドへの移行には複数の方法があります。ここ では、インテリジェントデータカタログによって移 行の各段階を実現する方法を説明します。 プロトタイプ 移行は、データのサブセットをクラウドデータウェア ハウスへ移動することから始める場合もあります。 この経験は貴重な経験となり、今後の移行のテン プレートとなります。プロトタイプとなるデータセッ トを選択する際、どこから開始すべきかを判断す るのにインテリジェントデータカタログが役立ち ます。 拡張 プロトタイプ段階での経験をベースに、一部のデー タベースとワークロードをオンプレミスに残し、そ の他を選択的にクラウドへ移行する準備が整いま す。クラウドの容量を拡張していく際には、どのデー タセットとワークロードが移行の影響を大きく受け るのかをインテリジェントデータカタログによって 把握できるので、これに従って優先順位を決めるこ とができます。データカタログを使用することで、 移行を進める際にデータ環境を継続的に可視化で きます。同時に、データアナリストやデータサイエ ンティストは、IT部門に頼らなくても、必要なデー タとその保存場所を把握できます。 変換 この段階では、データ、ワークロード、データウェア ハウスといったすべてをクラウドデータウェアハウ スへ移行します。このように大規模なプロジェクト の場合、データ内の相互依存性や関係性を理解す ることが不可欠です。適切な構造とスキーマをク ラウドへ移行することで、切り替え時や切り替え後 における運用環境への影響を回避する必要があり ます。インテリジェントデータカタログを使用すれ ば、データリネージのエンドツーエンドのビューに より、移行前後のデータを把握して、正しくマッピン グされていることを確認できます。

モダナイゼーションの

3つの段階を計画する

クラウドへの移行を迅速化するインテリジェントデータカタログの役割/モダナイゼーションの3つの段階を計画する 05

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クラウドへの移行を迅速化するインテリジェントデータカタログの役割/ユーザーを置き去りにすることのないモダナイゼーション

3『The Intelligent Data Catalog: A Foundation for Analytical Excellence』Aberdeen Group社、2019年

クラウドへの移行中や移行後には、継続的な可視 性が不可欠です。これは計画のためだけでなく、ア プリケーションとユーザーへの影響を最低限に抑 えるためでもあります。 データウェアハウスのモダナイゼーションとクラウ ド移行により、データユーザーの生産性は向上し、 利用可能なデータが増え、クラウドベースのアナリ ティクスツールによるセルフサービスが実現します。 しかし、データをオンプレミスからクラウドに移行 すると、データアナリストやデータサイエンティスト がデータを使い続けるためには、どのデータがどこ にあるのかを把握しなければなりません。 インテリジェントデータカタログを使用することで、 データソースやリネージへの可視性が高まり、次の 2つの重要な方法で高い生産性とセルフサービス を実現できます。 ユーザーがすばやくデータを見つけられるように支 援する。移行でデータを移動すると、ブックマークが 設定されているレポートが壊れる可能性があります。 データカタログを参照することで、すばやくデータを 見つけて、新しいブックマークや繰り返し生成するレ ポートを設定できます。 IT部門に頼ることなく、目的のデータソースを見つけ る。カタログがなければ、アナリストはデータの検出 をIT部門に依頼することになり、ボトルネックや非効 率性の原因となる場合があります。または、クラウド の方が優れているにも関わらず、使い慣れたソース を使用し続ける可能性もあります。例えば、移行中、 データがオンプレミスデータベース(Oracleなど)と クラウドデータウェアハウス(調査分析に適した保存 先)の2か所に存在している場合があります。このよう な場合、データカタログを使用すれば簡単かつ確実 にユーザーを望ましい場所(クラウドデータウェアハ ウス)にアクセスさせることができます。

ユーザーを置き去りにすることのないモダナイゼーション

セルフサービスのデータアクセスに「非常に満足している」 とした回答者は、データカタログを使用している企業が使 用していない企業の2倍に上りました3 06

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クラウドへの移行を迅速化するインテリジェントデータカタログの役割/貴社の成功を支える機能

企業の成功を支える機能

ここでは企業のクラウドモダナイゼーションイニシ アチブを迅速かつ簡単に実現するのに役立つ、イン テリジェントデータカタログの5つの機能を紹介し ます。 クラウドおよびオンプレミスのデータウェアハウス コネクタ すべてのデータソースをデータカタログに取り込む には、オンプレミスデータウェアハウスとクラウド データストアの両方にコネクタが必要になります。 クラウドエコシステム(AWS、Microsoft Azure、 Google Cloud Platformなど)、次世代のデータウェ アハウス(Snowflake、Amazon Redshift、Azure SQL Data Warehouse、Google BigQueryなど)、従 来のオンプレミスデータウェアハウス(Microsoft SQL Server、Teradataなど)との統合を支援するユ ニバーサルなメタデータ接続性が必要です。また、 SaaSアプリケーションはクラウドデータの重要な 要素なので、WorkdayやSalesforceなどのソースの メタデータ抽出をサポートするデータカタログが必 要です。 クラウドデータ統合ツールとの統合 データの確認と移動で別々のツールに切り替えるよ うな手間をかけるべきではありません。目的のデー タストアにデータをシームレスにプロビジョニング できる必要があります。データカタログとクラウド データ統合ツールを統合することで、クラウドデー タ統合ツール内で全社のデータを検索し、見つけ 出すことができます。必要なデータを見つけたら、 新しいマッピングの作成や既存のマッピングのエン リッチ化を簡単に実行できます。 規模、スピード、インテリジェンスのためのAI 常に増え続ける企業データの量を考えれば、手動 でデータ環 境を完全に把握することはできませ ん。インテリジェントデータカタログは高度な統計 アルゴリズムと機械学習アルゴリズムを搭載してい るため、関連性の高い信頼できるデータを見つけ 出すことができます。ドメインやエンティティに加 え、関連するビジネスグロッサリの用語やデータ資 産を自動的に分類および特定するための機能が必 要です。このような追加のコンテキストにより、移行 およびモダナイゼーションプロジェクトをより戦略 的に計画できます。 リネージと影響分析 データカタログでは、データソースを迅速に追跡で きなければなりません。ドリルダウン機能を備え、 複雑な詳細情報をわかりやすくまとめた、業務担 当者に使いやすいリネージビューを選ぶ必要があ ります。エンドツーエンドのデータ移行の全体像を 把握することで、上流および下流のデータ資産に対 して詳細な影響分析を実施し、データウェアハウス の移行やモダナイゼーションの取り組みがデータ ユーザーに影響を及ぼすことのないようにします。 視覚化ツールとBIツールとの統合 データカタログをフル活用し、ツールを切り替える ことなく、データ視覚化ツールとBIツール内から信 頼できるデータ資産を検索および探索できる必要 があります。レポートの基盤となるデータに加え、そ のデータのソースと信頼性を詳述したリネージを簡 単に表示できる機能が必要です。 07

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データの内容、保存場所、リネージを把握していな ければ、円滑で効果的なデータ移行は実現できま せん。データリネージは、データのソースと社内に おける移動を明確に示してくれます。データリネー ジへの可視性を高めることで、データ移行とその影 響をより戦略的に検討できます。 インテリジェントデータカタログでは、情報をわか りやすくまとめた、業務担当者に使いやすいリネー ジビューを通して、データソースをインタラクティブ に追跡できます。これらのビューではエンドポイン トに焦点が置かれ、その間にある複雑な情報は表 示されません。リネージビューはドリルダウンが可 能で、すべてのリネージパスが展開可能なため、さ まざまな列やリネージダイアグラムの指標を確認で きます。 影響分析により、データの使用方法と依存関係を 把握できます。データカタログソリューションでは、 上流および下流のデータ資産に対して詳細な影響 分析を実施できなければなりません。これによっ て、データ資産、リソース、ユーザーに対する移行 の影響を簡単に理解できます。また、この情報を使 用して、特定のデータ資産とワークロードをクラウド へ移行することによるコスト面のメリットを示すこと もできます。 修正が必要な構造をIT部門が特定できるよう、ソー スデータのウェアハウススキーマ構造を自動的に調 査できるカタログソリューションが必要です。移行 後は、リネージダイアグラムを使用して、構造の変 更が正しく行われたことを検証できます。

データリネージが

重要な理由

クラウドへの移行を迅速化するインテリジェントデータカタログの役割/データリネージが重要な理由 08

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クラウドへの遅滞のない移行を実現

計画的なアプローチ(および全データ

に対する総体的な可視性)により、クラ

ウドへの迅速な移行を実現できます。

データ主導のデジタルトランスフォーメーションを 実現しようとしている企業にとって、クラウドデータ ウェアハウスの柔軟性、拡張性、スピードを活用す ることは不可欠です。しかし、データウェアハウスを クラウドへオフロードするには、綿密な計画が必要 です。移行およびモダナイゼーションプロジェクト を成功させ、将来のエンタープライズクラウドデー タ管理を戦略的に実施するには、まずはインテリ ジェントデータカタログソリューションが必要です。 インテリジェントデータカタログを使用することで、 データウェアハウスをクラウドへ移行するメリットを 最大限に引き出しながら、リスクを回避し、最終的 にビジネスで優れた成果を実現することが可能に なります。 クラウドへの移行を迅速化するインテリジェントデータカタログの役割/結論 09

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参考文献

インフォマティカのEnterprise Data Catalogにつ いてご確認ください。Enterprise Data CatalogはAI 搭載のデータカタログです。機械学習ベースの探 索エンジンを通じて、クラウド、オンプレミス、ビッ グデータなどソースに関係なくデータ資産を全社 規模でスキャンおよびカタログ化することが可能 です。 詳細はこちら 10

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IN19-0619-3623

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