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02.滞在関連情報(シンガポール)-海外職業訓練協会

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2.1 滞在諸手続き

2.1.1 出入国手続き −ビザの種類 ・短期滞在(観光、商用等) 観光または商用のための短期滞在を目的とした 3 カ月以内の滞在について のビザは不要。短期滞在者の場合、14∼30 日間印が押される。それ以上滞 在する場合は許可期限の切れる前に移民局へ出頭し、滞在延期許可申請する 必要がある。 (注)妊娠 6 カ月以上の女性は、シンガポールへの入国に際し、たとえ 2 週間以内の短期滞在であっても、予め在日シンガポール大使館(東京)または 総領事館(名古屋・大阪)にて入国ビザを取得することが義務づけられている。 ・エンプロイメント・パス(Employment Pass-EP) 駐在やシンガポールで就職する場合にはEP 取得が義務づけられている。 ・月額2,500 ドル以上収入があること ・月収額、勤務先企業の規模、申請者の能力、資格等により”P”もしくは”Q” の区別をされる。 ・肉体労働者には”S”Work ビザが与えられる。

・“Professional Visit Pass”が短期間の滞在で、特殊業務-講演、宗教活動、記 者活動等-に就く者に与えられる。

上記のビザはいずれも所定の手続きを経て取得しなければならない。申請は 下記の機関で行う。

表 2-1 ビザに関する関係機関

機関名 連絡先

Employment Pass Department Ministry of Manpower

9 Maxwell Road #03-01 Annex A, MND Complex Singapore 069112

Tel 65-6438-5122, Fax 65-6293-2138 http://www.mom.gov.sg/

Work Permit Department Ministry of Manpower

18 Havelock Road Singapore 059764 Tel 6438-5122, Fax 65-6317-1344 http://www.mom.gov.sg/

Visitor Services Centre Immigration & Check Points Authority

4th Storey, ICA Building 10 Kallang Road Singapore

208718 Tel 65-6223-0834, Fax 65-6285-0843 http://app.ica.gov.sg/ シンガポール共和国大使館 〒106-0032 東京都港区六本木 5 丁目 12-3 Tel: 03-3586-9111/2 在大阪シンガポール共和国 総領事館 〒541-0052 大阪市中央区安土町 3-13 大阪国際ビル 14 階 Tel: 06-6261-5131/2 在名古屋シンガポール共和国 名誉総領事館 〒461-0002 名古屋市東区代官町 35-16 第一富士ビル 9 階 Tel: 052-932-6393 1

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−税関手続き ・入国に際しては持ち込み通貨の制限額はない。 ・適当と認められる身の回りの品(チョコレート、ビスケット、ケーキ類の食 品で、総額が50 星ドルを越えない量)は、免税特権を受けられる。 ・マレーシア以外の国から入国する18 歳以上の旅行者で、シンガポール入国 直前にその国で48 時間以上滞在していた人は、蒸留酒、ビール 1 リットル などの免税特権が適用される。 ・シンガポール国外輸出用のリキュール(酒)、紙巻タバコ、刻みタバコに、 「Singapore Duty Not Paid」というラベルの付いているものと、紙巻タバ コに [E]の表示のあるものは、シンガポールへの再持込は禁止されている。 *出典:シンガポール政府観光局ホームページ、http://www.stb.or.jp/ −輸入禁止 下記の商品はシンガポール国内への、持ち込みはできない。 ・チューインガム(個人使用も含む) ・麻薬 −その他 下記の商品は課税される。 ・酒類(一定量を除く) ・タバコ(一定量を除く) ・自動車 ・その他 2.1.2 在外公館への届 −在留届 3 カ月以上滞在する日本人は、管轄の大使館または総領事館に在留届を提出す る義務がある。在留届は、旅券の更新手続き、各種証明書類の発行などの領事 手続きの際に必要となる。また、緊急事態が発生した場合に連絡する資料とな る。 −変更届・離星届(帰国届) 住所の変更、家族の追記などが生じた場合、速やかに提出する。在留届電子届 システムを利用した者は(変更届ダウンロード)、帰国の場合は(帰国届ダウ ンロード)を利用するか、大使館窓口で所定の用紙で提出もしくは、Fax で 届け出る。 −出生届 誕生日を含めて3 カ月以内に届け出る。 −婚姻届 日本人同士の場合、日本人の証人2 名の署名と捺印が必要。 一方が外国人の場合、婚姻成立の日から3 カ月以内に届け出る。 2

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−離婚届 日本人同士の場合、2 通、戸籍謄本(2 通)発行から 3 カ月以内。 一方が外国人の場合、離婚成立の日から3 カ月以内に届け出る。 −死亡届 日本において埋葬する場合、死亡証明書に和訳文を添付して日本にて届け出る。 −国籍選択届 出生地などの関係で20 歳に達するまでの間に重国籍となった者は 22 歳まで に、婚姻などにより20 歳に達した後で重国籍となった者は、重国籍になった 日から2 年以内に届を提出しなければならない。 *出典:在シンガポール大使館領事部ホームページ、http://www.sg.emb-japan.go.jp/ 2.1.3 現地機関への届 −エンプロイメント・パス(Employment Pass-EP) シンガポールで就労し、月給2,500 星ドル以上受け取る外国人に出される就労 許可書(2,500 星ドル未満はワークパーミット)。 シンガポールで働く日本人のほとんどは、このパスの申請が必要。 申請に必要な書類 ・パスポート ・申請者と、スポンサー会社のサイン、およびスタンプが押された記入済みの Form 8 申請用紙。 ・3 カ月以内に撮影されたパスポートサイズの顔写真 ・申請者の学歴証明書と過去の会社からの推薦状 ・健康診断書:EP および 6 カ月を超える長期滞在者パスの受け取りには、結 核とHIV 感染の有無を調べる健康診断書が義務付けられている。(2 年間有 効)もし、どちらかが陽性の場合にはビザは発給されない。 ・結婚を証明する書類のコピー1 通、配偶者がシンガポール人、あるいは永住 権保持者、あるいは現在シンガポールで就労している場合の学歴証明書。 ・資格がある場合には資格証明書を用意しておく。(必須ではない。) 申請の提出先:

Ministry of Manpower, Employment Pass Department,

9 Maxwell Road, #03-01 Annex A, MND Complex, Singapore 069112 (注)EP は、専門職、管理職、起業家、投資家を中心に下りる“P パス”と原則 として大学卒以上の学歴を有する人材に下りる“Q パス”に分かれている。さら に月給に応じて P 1 (7001 星ドル以上)、P2 (3501~7000 星ドル) Q1(2501~3500 星ドル)、Q2(Q1 に属さない場合)に分かれる。 −ディペンダント・パス(Dependant’s Pass: DP) EP 保有者の配偶者および 21 歳以下の未婚の子供に交付される。 (ただしEP で Q2 保持者は除く)。 申請に必要な書類 ・Form12 申請用紙 ・結婚証明書のコピー 3

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・両親の名前がある出生証明書(子供一人に対して一通) ・子供の出生届(12 歳以下の子供がいる場合) ・パスポート ・パスポートサイズの写真2 枚。 詳しくは、在日シンガポール大使館・領事部、Tel:03-3586-9111(月∼金 15:00 ∼17:00) 2.1.4 税金 −徴税方式 日本にあるような源泉徴収制度はなく、年に一度の個人申告制度であり(一般 的には会計事務所などに依頼する)、税務当局が納付額を賦課決定し、その決 定額を一度に納付する制度である。 −納税義務者と税率 納税義務者はシンガポールにおける「居住」状況により、課税対象となる所得 の範囲と適用税率が異なる。 注1)居住、非居住の区分は一義的にはシンガポール滞在期間がその暦年で 183 日以上か未満かでなされるが、2 暦年以上にまたがって滞在する場合はそ の内容により居住、非居住の区分がなされ、単純に 60 日未満であるから といって非課税となるわけではない。 注2)以下の基準を満たす居住者は、暦年でシンガポール国内で出張を目的とし て 90 日以上滞在している場合、所得を期間按分することができる(すな わち、シンガポール国外滞在期間を除き、国内滞在期間相当の所得を用い て税額を算定できる)。 ・当該制度を利用できる資格を得る初年度の直前 3 年間において、シンガポ ールの居住者ではないこと(5 年未満の納税者には経過措置あり)。 ・当該制度を利用する資格を得る年度(暦年)においては、シンガポールの居住 者であること。 注3)実務上は外国に居住する取締役に対して報酬を支払う場合のみ、22%の源 泉徴収を行なっており、シンガポールに居住する取締役に対しては[居住 者]が適用される。 −居住者の課税対象所得 日本での所得がある場合、各種所得のうち次のものである。 ①シンガポールで生じる所得 ②シンガポールで稼得される所得 ③シンガポール国外源泉所得のうちシンガポールで受領する所得 日本人駐在員の場合は、シンガポールでの役務提供の対価として、シンガポー ルで支給される給与に加えて、日本で支給される給与(留守宅手当、賞与、厚 生年金、社会保険料等の非雇用者負担分を含む日本支給額分グロス額)もある 場合が一般的である。シンガポール居住者の場合はこれら全てがシンガポール で稼得される所得であり、支給地が日本であってもそれは課税対象所得となる ことに注意が必要である。シンガポール居住者は日本非居住者であり、日本で 4

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支給される給与等について日本での課税関係は生じない。なお、日本における 給与所得以外の所得(留守宅等を賃貸している場合の不動産所得、預金利息、 配当所得等)は、シンガポールでの役務提供の対価ではなく、国外源泉所得で あるから、シンガポールに送金しない限り課税対象所得とはならない(前記③) −現物給与等 シンガポールでの役務提供の対価として稼得する所得には、給与、賞与、諸手 当以外に、会社からの次のような経済的利益がふくまれる。 ①個人所得税の会社負担分(日本の給与水準をネットで保証する場合) ②会社が従業員のために支給する社宅および付属する家具等 ③会社が従業員のために負担したホテル代 ④社用車を従業員が私用目的(シンガポールでは通勤も私用とみなされる)に 使用する場合 ⑤従業員およびその家族の日本への一時帰国のために会社が負担する旅費 ⑥子供の教育費を会社が負担する場合 −各種控除項目 居住者は総所得金額より次の項目を控除することができる。 ・給与所得控除:1,000 星ドル(本人が 55 歳未満の場合) ・配偶者控除 :2,000 星ドル ・扶養控除(子供):各 5,000 星ドル(同居の扶養親族の場合には 3,000 星ドルを 上乗せして控除。 ・扶養控除(親族等):5,000 星ドル(同居の扶養親族の場合、なお、扶養親族が 障害を持つ場合には3,000 星ドルを上乗せして控除)。 (注)経済の状況に応じ税額に対して定率のリベートが付けられることもある。 賦課年度2002 年度は 10%であった。 −申告・納税の手続 ・申告の計算期間・申告手続 2002 年 1 月 1 日から 2002 年 12 月 31 日までの期間(賦課年度 2002 年)の所 得に対して、2003 年 4 月 15 日までに申告書を提出する。2003 年 2 月頃ま でに国税当局より各個人宛に申告書が送付されてくる。これに FORM IR 8A という給与支払者が作成した各人の給与所得等について記載した資料を 添付して提出する。 ・納税手続 申告書の提出後、数カ月して税務当局より課税額を記載した課税通知書 (Notice of Assessment)が送付されるので、通知書発行日付より 1 カ月以内 に課税金額を納付する。課税金額は課税当局のチェック後の賦課金額であり、 申告額とは必ずしも同一ではなく、異議がある場合でも 1 カ月以内に課税 金額を納付しなければならない。1 カ月以内に納付されない場合は 5%の延 滞税が課せられ、さらに督促状が発行された日から60 日以内に納付されな い場合は、1 カ月につき 1%の延滞税が加算される。

*出典:Hello Singapore,2003 Deloitte Tou he Tohmatsu c

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2.2 安全情報と対策

2.2.1 治安状況と対策

日本の”交番”製を取り入れた Neighborhood Police Post 制度があり、24 時間、 警官が地域の治安に当たっている。 治安情勢は良好とはいえ、種々な犯罪は日常的に起こっている。警察当局把握の 犯罪統計によると、可逮捕犯罪発生数は1998 年の 5 万 8 千件から 2001 年は 2 万9 千件と半減を示している。 犯罪を個別に見ると、最近の傾向として、住居 等に侵入してものを盗む「侵入盗」、自動車などを盗む「車両盗」、痴漢・強制わい せつなどの「性犯罪」は減少してきているが、一方、「強盗」、「ひったくり」等の 犯罪は増加傾向にある。 シンガポールの主要犯罪発生率(日本との比率比較) 殺人 0.8 人/10 万人 日本とほぼ同じ 強盗 13.6 人/10 万人 日本の約2.7 倍 強姦 2.8 人/10 万人 日本の約1.6 倍 在シンガポール日本国大使館「“お知らせ”安全の手引き」には、具体的対策も書 かれている。 備考:シンガポール政府観光局ホームページ、http://www.stb.or.jp/ 2.2.2 危険・危機情報の入手先 −外務省海外安全相談センター Tel: (外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902 ホームページ http://www.mofa.go.jp/ −在シンガポール日本大使館領事部

16 Nassim Road, Singapore 258390

Tel: 6235-8855(代表)、6830-3577(領事関係情報専用) Fax:6733-5612 ホームページhttp:/www.sg.emb-japan.go.jp/ −日本人会 120 Adam Rd, Singapore 289899 Tel: 6468-0066 執務時間:9:00∼17:00(月∼金)9:00∼13:00(土) 6

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2.2.3 緊急連絡先リスト 表 2-2 緊急時の連絡先 機関 Tel 執務時間、その他備考 警察(緊急通報) 999 警察本部 1800-255-0000 24 時間体制 救急車 (緊急を要する場合) 995 生命に危機がある場合。24 時 間 救急車 (緊急でなく、病院を指定したい 場合) 1777 料金:片道 50 星ドル 救急車の中で医療処置が行な われた場合は別途追加料金 救急車を手配できる主な病院 マウント・エリザベス病院 (Mount Elizabeth Hospital)

6731-2218 24 時間

マウント・アルバニア病院 (Mount Alvernia Hospital)

6359-7910 24 時間

イースト・ショア病院 (East Shore Hospital)

6345-1516 24 時間

夜間・休日診療が受けられる主な病院 日本メディカル・ケアー

(Nippon Medical Care)

6474-7707 24 時間 KK ウイメンズ・アンド・ チルドレン・ホスピタル 6394−1177 (小児科) 6394−1199 (産婦人科) 24 時間 *出典:在シンガポール日本大使館領事部

2.3 健康

2.3.1 健康管理 ・年間を通じて高温多湿の状態が続くため、体力の消耗が激しいので、十分な 休養と水分の補給が必要になる。 ・罹りやすい病気は高温の気候から起こる皮膚疾患、風邪、気管支の疾患があ げられる。皮膚病については身体を常に清潔に保つことで予防できるが、風 邪は温度、湿度の加減で治りにくい。 ・水道水は飲むことができるが、一度煮沸させた方が安全。レストラン・屋台 店は、環境省の定める規定により、A,B,C の衛生ランクが店先に掲げられて いる。(Aが一番衛生的)。 ・予防接種の義務はないが、デング熱(蚊が媒介する)、A 型および B 型肝炎発 生の可能性がある。 7

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2.3.2 医療機関 医療施設は世界でも先端を行くもので、優秀な医師がそろっている。 薬はスーパーマーケット、ホテル、ショッピングセンターなどで求められる。公 認薬剤師の薬局は、午前9 時から午後 6 時まで営業している。 また、ほとんどのホテルでは24 時間いつでも頼める医師を確保している。 日本人会内に診療所があり、日本から派遣された医師が治療に当たっている。 日本語の分かる医師がいる病院、診療所:

・シンガポール日本人会診療所(The Japanese Association Clinic) 120 Adam Road Singapore289899

Tel: 65-6467-0070 Fax: 65-6467-1298

ホームページ:http://www.jomf.or.jp/html/jigyou_shinryou10.html ・ジャパン・グリーン病院(Japan Green Hospital)

290, Orchard Road 238859 Tel: 65-6734-8871

Fax: 65-6733-1213

ホームページ:http://www.japan-green.com.sg/ ・ジャパニーズ・メディカル・クリニック

(Mount Elizabeth Japanese Medical clinic) Tel: 6737-1868

*出典: 在シンガポール日本国大使館領事部

2.4 住宅

2.4.1 住宅事情

住宅開発公社(Housing and Development Board:HRB)が国土開発省(Ministry of National Development)の元で住宅政策を行っている。例えば、部屋数は 4 部屋から5 部屋と広く、賃貸より持家制度を奨励している。一戸建てよりアパ ートが圧倒的に多い。狭い国土(ほぼ東京 23 区と同等の広さ)に約 300 万人以 上が暮らすためには、集合住宅以外に住民を住まわせる方法はない。 HRD Flat の購入価格は 5 部屋のアパートで平均約 26 万星ドル(地域により差は ある) 2001 年の統計では、全住民の約 82%が家を所有している。 外国人も、一戸建てより、コンドミニアムと云われる高級アパートに住む人が多 い。家賃はかなり高額(4,000 星ドルから 6,000 星ドル)が多い。もちろん、2,000 星ドル程度からのコンドミニアムもある。 −コンドミニアム 日本人駐在員は24 時間セキュアリティー、プールやテニスコート、エクササ イズ施設などが備わっているコンドミニアムを利用する率が高い。住居だけの ものから、下の階にはデパートがあるようなマンションもあり、趣向や便利性 などで選べる。学校に通う子供を持つ家庭はスクールバスの停留場の近くが人 8

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気となる。 −サービスアパートメント ホテルのようなサービスのあるコンドミニアムと考えると良い。単身赴任者に は便利ではあるが、一般のコンドミニアムより賃料は割高になる。 −土地付住宅(戸建または長屋タイプ) 一戸建てはセキュリティ上、一般的には薦められない。また、戸建の場合スク ールバスの通路から外れるという不便さもあり、子供のいる家庭には不向きで ある。 2.4.2 賃貸情報 新聞ではストレートタイムズ紙のクラシファイド・セクションの住宅広告など 2.4.3 契約の留意事項 −家主の選定 シンガポールで一番大切なことは良い家主を選ぶことである。空き家になって 長い間空いているという物件は家主の良し悪しを確認する。 −不動産業者の選別 不動産屋は家主の代理人として、家主利益を優先するのが一般的である。不動 産屋は売買を専門にしている業者が大半であり、その法的責任は、あくまでも 物件の紹介のみなので、入居後のアフターサービスは期待できない。外国人の 賃貸に精通し、かつ、フォローアップをしてくれる不動産業者を選択する。 −家賃 通常月額できめる。これには、管理費や修繕積立金なども含まれている。車が ある場合は一台分無料が普通だが、中心部の物件になると別途駐車代を支払う 場合もある。

家 賃 に は 、 家 具 一 式 (Fully Furnished) と 一 部 家 具 付 賃 貸 ( Partially Furnished)がある。Fully Furnished の場合、照明、空調機器、カーテン、 洗濯機、冷蔵庫、応接セット、ダイニングセット、ベッドなどが含まれる。交 渉によっては、テレビ、ビデオなどを追加してくれる場合があるが、追加希望 を多くすると家主の負担が多くなり、契約不成立になる場合もある。契約は、 一般的に所属する会社法人で、駐在員および家族が住むという法人契約になる。 −家賃の支払方法 毎月小切手を送付するのが一般的。銀行の自動振込みも可能だが、シンガポー ルでは一般的ではない。理由は、家主が振り込みを確認できるのが、翌月はじ めに前月分の取引明細書を受け取ってからなのと、立替金などがある場合には、 家賃との相殺が難しいので敬遠される。 −入居時必要な費用 敷金通常2 カ月分(3 カ月分の場合もある)と、契約時に家賃 1 カ月分、さらに、 契約書に印紙税が必要になる。合計金額は賃貸料と契約期間によってきまる。 例えば、家具付き家賃4,000 星ドルで、2 年契約の場合: 敷金8,000 星ドル+初月家賃 4,000 星ドル+印紙税 270.20 星ドル+電気・ガ ス・水道保証金250 星ドル=12,520.20 星ドルとなる。 −契約 賃貸契約期間は 2 年が一般的。家具付きの場合の償却所用期間や、契約と契 9

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約の間の空きリスクから、2 年未満の短期契約は好まれない。短期間を望む場 合はサービスアパートメントがよい。海外の外国人向け賃貸契約は契約書がす べてである。シンガポールでも同様、2 年間の契約期間中、別途契約がない場 合、途中解約は不可能であり、民法上損害賠償請求権が発生する。 契約は「Tenancy Agreement」が家主と借り手が署名して、初めて賃貸が成立 する。しかし、敷金等全額が払い込まれるまで数週間程度が必要な場合、物件 の仮押さえのために、家賃1 カ月分を手付金として支払い、仮契約書(Letter of Intent)を取り交わすのが一般的。この手付金は本契約不成立の場合には 没収となり、成立の場合には、敷金、家賃の一部に充当される。通常賃貸契約 には中途解約ができないため、転勤解約特約(通常 Diplomatic Clause と呼ば れる)条項を入れる。この場合でも 14 カ月に達しないと適用はされない。 *出典:Hello Singapore 2003-住宅情報提供:パシフィック不動産(シンガポール) http://www.pfudosan.com.sg/ 2.4.4 引越し手続き 賃貸住宅はほとんどの場合家具付きである。 送り方はその他見積もり、梱包方法、運送保険、必要書類、料金などはシンガポ ールに多数進出している各運送会社に問い合わせることを薦める。

Crown Lines Co. LTD; Tel: 6261-0880, Fax: 6261-2112 Nippon Express Singapore(日本通運) Tel: 6546-8234, Fax: 6546-8437

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2.5 学校

2.5.1 子女教育情報 −保育教室 幼児向けの様々な教室がある。 表 2-3 主な保育教室 教室名 連絡先 ガレージアドベンチャー (The GARAGE@Ventures)

住 所:501 Orchard Road #02-04/05 Wheelock Place, 38880

Tel: 6238-0277, Fax 6238-0225 15 カ月から 1、2 歳の子供対象

ジンボーリー (Gymboree)

住所: 163 Tanglin Road #03-17, Tanglin Mall, 247933 Tel:6735-5290, Fax:6737-7059 http://www.gymboree.com/ 室内の遊具やゲームなどで、子供たちの自信とチャレンジ 精神を養う。0 歳から 5 歳児のクラスまで。 欧米人の子供が多いが、日本人の子供も多い。 タンブル・トッツ (Tumble Tots)

住所:12 Tagore Drive Level 3, 787621 Tel:6455-2558, Fax:6455-9056 6 カ月から 7 歳児まで。 遊戯的な運動を主体としたプログラムを組んでいる。 1∼5 歳児対象。子供同士の中で、社会性、生活のルール、 自分で考えて行動する自立心、興味を持って学ぶ心を育む プログラム。日本人教師が指導

Tokyo Codomo Club

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−幼稚園

表 2-4 主な幼稚園

幼稚園名 連絡先

シンガポール日本人幼稚園 (Japanese Kindergarten)

住所: 251 West Coast Road, 127390 Tel: 6779-3434, Fax:6777-1830 http://web.singnet.com.sg/~jksin/ KGS インターナショナルプレス クール (KGS International Pre-School) 住所: 16 Ramsgate Road, 437462 Tel: 6342-0100, Fax 6342-0200 イートンハウス・プレスクール (EtonHouse Pre-School) 住所: 39 Newton Road (他 3 カ所) Tel:6352-3322 http://www.etonhouse.com.sg/ ローズモント幼稚園 (Rosemount Kindergaten)

住所:25Ettrick Terrace Sigarap, 458588 Tel:6446-4636, Fax:6444-4075 (日本人児童 40%)。 −日本人学校 日本人が運営する日本人学校がある。教師は日本の文部科学省から派遣されて いる。 上記日本人学校の入学条件: シンガポール日本人会の会員であること。ならびに保護者が所属する企業、ま たは保護者が所定の寄付金を納入していること。 表 2-4 主な日本人学校 学校名 連絡先 シンガポール日本人学校事務局 Tel: 65-6775-3366, Fax: 65-6778-0801 http://www.sjs.edu.sg/ シンガポール日本人学校小学部 クレメンティ校

The Japanese School, Primary School, Clementi Campus

住所:95 Clementi Road, Singapore 129782 Tel: 65-6775-3366, Fax: 65-6778-0801

シンガポール日本人学校小学部 チャンギ校

The Japanese School, Primary School, Changi Campus

住所:11 Upper Changi Road North Singapore 507657

Tel: 65-6542-9600, Fax: 65-6542-8801

シンガポール日本人学校中学部

The Japanese School, Secondary School,

住所:201 West Coast Road Singapore 127383 Tel: 65-6779-7335, Fax: 65-6778-9780

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表2-5 私立の日本人学校 早稲田大学系属・早稲田渋谷

シンガポール校

Waseda Shibuya Senior High School

57 West Coast Road Singapore 127366 Tel: 65-6773-2950, Fax 65- 6773-2951 http://www.waseda-shibuya.edu.sg/ 日本人高等学校として、文部科学省が定めた学 習指導要領に従って教育を行っている 表2-6 その他の私立学校 学校名 連絡先

Singapore American School 40 Woodlands Street 41 Singapore 738547 Tel: 65-6360-6309, Fax: 65-6363-3408 http://www.sas.edu.sg/

United World College of Singapore South East Asia

1207 Dover Road, Singapore 139654 Tel: 6775-5344, Fax: 6778-5846 http://www.uwcsea.uwc.org/ 備考:私立外国人が、数多くある。 日本人子弟が比較的多い

2.6 交通

2.6.1 交通事情 交通機関インフラは充実しており、特にバス路線の充実している。バスを乗り換 えることによりシンガポール国内どこへでもいける。ただし、乗りこなすには土 地勘を養う必要がある。自家用車の所有は制限され、車自体非常に高額なので、 バスと近年開通した高架鉄道をマスターすれば、自家用自動車は不要である。 自動車を利用するのであれば、全市が極めて効率的に整備されている。 市内の交通渋滞緩和のために設けられた自動車通行税徴収システム(Electronic Road Pricing System:ERP)が、全市 45 で設けられていて、高速道路が完備され、 全長約3,164 キロメートルに達している都心から郊外の工場地帯へも 1 時間程度 で行ける。 2.6.2 交通手段別利用方法、基本料金、時間等 −車 車両購入権制度があり、新車購入は非常に高くつく。 新車購入費用 1.車体価格(OMV(注 1) + 21%輸入関税) 2.追加登録料(OMV の 130%) 3. 登録料(140.00 星ドル) 4. 道路税(注 3)(半年分) 5. COE(注 2)(月毎、排気量別の入札価格) 6. 保険料

(注 1)OMV(Open Market Value)生産国の現地での車両価格、シンガポールま での輸送費用、保険料、その他諸費用を足した金額。

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(注 2)COE(Certificate of Entitlement)国内の全自動車数の管理と制限を目的 とした制度。政府が年単位で登録台数を限定し、個人の入札によって価格 が設定される。 (注 3)1,000cc 以下約 500~600 星ドル、1,600cc 以下約 900~1,200 星ドル、3,000cc 以下約1,300~3,700 星ドル 新車が高いので、中古車の需要が多い。新車時のCOE がそのままついている ので入札の必要がない。名義変更、保険加入をしたら運転することができる。 名義変更料:車種、排気量、年式によって政府が決定している。98 年型 1,600cc の名義変更料は700~900 星ドル。 ・自動車保険 強制保険はないが、任意保険に入らないと車両の購入はできない。 任意保険:①車両保険を含む総合保険(1,600cc の場合、年間 1,000~1,500 星ドル、対人(無制限)/対物/同乗者/車両(保険会社によって免責額が異な る。②車両保険を含まない保険(1,600cc で、年間 400~600 星ドル) 、対人(無 制限)/対物/同乗者。 ・スクラップ制度 新車のCOE の期間は 10 年のため、期間が終了するまでに、スクラップに するか、もしくは、COE を延長して 5 年ないし 10 年使用するかをきめな ければならない。スクラップにする場合には、新車時の OMV の 65%の価 格(スクラップバリューとして各車両に設定されている)を次の新車購入費 用に充てることができる。延長する場合はCOE 落札額の過去 3 カ月の平均 額を支払う(5 カ年の場合は半額)。スクラップバリューはなくなり、COE 期 間が終了すると車両価格はなくなる。 ・車検制度 新車、中古車にかかわらず、車検は必要。新車購入時から 3 年目で初回の 車検、以降2 年に一回。COE が期限切れになる前の年に最後の車検がある。 また、COE 延長後(10 年以上のもの)は 1 年に一回の車検。個人持込車検も 可。車検費用は50 星ドルで、パスしなければ、修理をして再検査を受ける。 再検査費用は25 星ドル。 ・運転免許証 日本での免許証であっても、すぐシンガポールの免許証に切りかえられない。 筆記試験があり、その試験にパスしなければならない。日本人会で、”運転 免許切替取得試験講習会”を開いている。受講料は 130 星ドル(教材費を含む)。 −タクシー 個人的な移動手段としては便利で安全な乗り物である。料金は安く、24 時間 運行で、ほとんどのドライバーは英語を話す。料金はメーター制でレシートを 簡単にもらえる。助手席、後部席ともシートベルト着用が義務付けられている (違反は 120 星ドル)。料金は自由化(1998 年)され、タクシー会社が独自料金を 決められる。 現在、コンフォート社、シティ・キャブ社、ティブス社の大手3 社が運行して いるが、料金の合計金額はほとんど変わらない。ティブス社以外の 2 社は、 メーター表示料金の他に、ERP(電子料金収受)料金 0.7 星ドル、CBD(中央商 14

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業地区)料金:1 星ドルや、ピークアワー料金、深夜割増料金が加算される。 このほかに、空港料金(空港乗車の場合、金土日の 17:00∼0:00:5 星ドル、月 ∼木:3 星ドル)、エキスポセンター発には、2 星ドルの割増料金もある。 −バス

日常最も頻繁に利用される交通機関。毎年出版される「Transit Link Guide」 でバスルートを確認する。バスは手を上げて乗車する。運賃は金額を告げて入 れる。つり銭は出ない。レシートは忘れずに取る。ez-link カードを利用する と便利。カードをドアのすぐそばにパネルがあり、かざすだけでよい。カード は構内チケットオフィス、乗客サービスセンターで売っている。15 星ドル(5 星ドルのデポジットを含む)。 その他深夜バス、セントーサ往復バス(大人7.00 星ドル、子供 5.00 星ドル)、 ジョホール行きバス(快速40∼60 分、SBS 80∼100 分/料金:快速 2.40 星ド ル、SBS 1.40 星ドル)がある。 表 2-7 主要バス会社 会社名 連絡先

SBS(Singapore Bus Services Ltd) Tel: 1800-287-2727

白と赤、紫色のボディ。約200 路線を持ち、 シンガポール最大のバス会社。

TIBS(Trans-Island Bus Services Ltd) Tel: 1800-482-5433

http://www.tibs.com.sg/menu.htm

黄色とオレンジ色のボディ。約60 路線を持 ち、主に北部を担当。

SSB(Singapore Shuttle Bus) Tel: 6482−3888

TIBS100%出資会社で、シャトルバスを運 行している。運賃はSBS や TIBS より若干 安い。日・祝日は運休。 バス・プラス Tel: 6481-0166 ダークグリーンの車体が目印。普通のバス より料金は高めだが、デラックスバス。 −鉄道 MRT(Mass Transit)中心部は地下鉄、郊外は高架鉄道。東西線、南北線と東 北線(新線)の 3 本の高架鉄道が利用できる。シンガポールの市街、郊外地 域をほとんど網羅している、市街地は地下鉄になっており、15 駅。 MRT の料金は 0.8∼1.80 星ドルと安い。ただし、改札を通ってから 4 つ目の 駅までは40 分以内に出ないと超過料金として 2 星ドルをとられる時間制限制 度がある。頻繁にMRT を利用する場合は ez-link カードが便利。LRT(Light Rapid Transit) MRT と接続して約 8km に渡って住宅地を結んでいる無人車 両を採用して1 両または 2 両編成の新交通システム。MRT・LRT の問い合わ せはTel: 1800-336-8900。 15

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SMRT Corporation Ltd. Webpage, http://www.smrtcorp.com.sg −船 フェリーターミナルは3 カ所あり、インドネシア(バタム島、ビンタン島)やマ レーシア(ティオマン島、セバナ)セントーサ島へのフェリーやクルーザー船 が運航されている。 *出典:シンガポール政府観光局ホームページ、http://www.stb.or.jp/ Singapore Cruis Centre Website, http://www.singaporec uise.com/ e r

i i t

2.7 郵便通信

2.7.1 郵便 シンガポールの郵便事業は民営で、シンガポール・テレコムが100%出資するシ ンガポール・ポストが事業を行なっている。市内であれば、ほぼ全域1 日で配達 される。 ・郵便サービス 切手販売、小包、書留、国際返信切手、私書箱、切手自動販売機(24 時間) など。 ・テレコムサービス 電話料金支払、テレフォンカード販売、テレックス、ファックス、電報、電 話サービス申し込み。 ・各種代行サービス 駐車違反等の罰金、各種請求書(電気、ガス、水道等)支払。自動車運転免許 証更新。送金。小切手による海外からの送金受け取り。ヒューレッド・パッ カードIBM パソコン AXA 保険サービス代行。

*出典: Hello S ngapore 2003 S ngapore Pos Website, http://www.singpost.com.sg/ 2.7.2 宅配便 宅配便は郵便局にて受け付けている。 2.7.3 電話(公衆電話) ほとんど至る所に公衆電話がある。携帯電話が発達していても、公衆電話はどこ でも利用できる。日系の電話会社も進出して活発的な営業活動を行っている。 通信インフラは整備されており、国内・国際電話(IDD コール)とも問題なし。 基本料金(3 カ月ごと) ・住宅用:25 星ドル ・ビジネス用:37.5 星ドル。 通話料金 ・昼間(8:00∼18:00):0.07 星ドル/分 ・夜間(18:00∼8:00)、土、日、祝祭日:0.7 星ドル/分 国際電話は一般加入電話、携帯電話、公衆電話から直接かけられる。 −公衆電話 故障していることは少ない。カード専用電話機が多い。コイン式はレストラン や街角の小規模小売店においてあるが少ない。カードは2、3、5、10、20 星 16

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ドルの額のカードが販売されている。国内専用と国際電話もかけられるカード の 2 種類がある。カードはコンビニエンス・ストア、雑貨小売店、両替商、 文房具店などで販売されている。 2.7.4 携帯電話 現在保有率は69.2%。普及がかなり進んでいる。さまざまなサービス競争が自由 化後、各社で激化している。 たとえば、2 年プランのような長期契約で価格は低く設定されているが、中途解 約の場合には高額なキャンセル料をとる場合がある。 表 2-8 主な携帯電話会社 会社名 Website SingTel http://www.singtel.com.sg/ Mobileone(Asia)Pte Ltd(M1) http://www.m1.com.sg/

StarHub Pte Ltd http://www.starhub.com/

2.7.5 Fax 一般的に良く利用されている。 2.7.6 インターネット 政府のIT 推進政策によりパソコンユーザ人口は増え続けている。 世界30 カ国以上の諸国と直接、インターネット回線網を有す。またアナログ および光ファイバー海底ケーブルシステムを3 本と 5 本、それぞれ有し、シン ガポールと日本、中近東諸国、アフリカおよびヨーロッパを結ぶ。 表 2-9 主なプロバイダー 会社名 連絡先 SingNet Tel:1800-733-4133 http://my.singnet.com.sg/ Starhub Tel:1800- 825-7900 http://www1.starthub.net.sg/mdex.shtml Pacific Net Tel:1800-872-1455

http://www.pacific.net.sg NTTnet Tel:6438−3101

http://www.ntti.net.sg/

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2.8 銀行

2.8.1 主な銀行リスト

表 2-10 主な銀行リスト

銀行名 連絡先

Development Bank of Singapore (DBS/POSB)

Tel:1800-111-1111

E-mail: internet-banking@dbs.com United Overseas Bank

(UCB/OUB)

80 Raffles Place, UOB Plaza Singapore 048624 Tel:65-6533-9898, Fax:65-6534-2334

http://www.uobgroup.com/ Overseas Chinese Banking Corporation Tel:1800-438-3333

http://www.ocbc.com/ UFJ Bank Singapore Branch Tel:6538-4838

Standard Chartered Bank 6 Battery Road Singapore 049909 Tel:65-6225-8888, Fax:65-6789-3756 http://www.standardchartered.com.sg/

Sumitomo Mitsui Banking Corporation 3 Temasek Avenue #06-01 Contennial Tower Singapore 039190 Tel:65-6882-0000, Fax:65-67893756 http://www.smbc.co.jp/global/ 2.8.2 口座開設方法 口座開設必要書類 ①パスポート ②口座開設申込書(銀行指定) ③現金(預金最低額以上) ④エンプロイメントパス、またはディペンダントパス シンガポールで口座を持つ場合は支店網、ATM 機の充実した地場銀行が便利で ある。ただし、口座を開くには預金最低額が各銀行で設定されており、口座の種 類によって、その額が違うので窓口で確認する必要がある。預金最低額は月平均 残高が決められており、月平均でその額を割り込むと一定額のサービスチャージ がかかる仕組みになっている。サービスチャージは銀行により、また口座の種類 による。例:OCBC の場合、普通預金に 500 星ドルを最初に入れたとすると、 預金残高の月平均 が 500 星ドルを割ると 2 星ドルのサービスチャージがかかる。 最近、マネーロンダリングの問題が発生しているため、身元調査をされる場合あ り。企業間の決裁はもとより個人払いは小切手を利用することが圧倒的に多い。 したがって、銀行での口座開設は、シンガポール生活の第一歩である。また、企 業運営を行う第一歩でもある。 18

(19)

2.9 生活情報

2.9.1 買い物情報と物価 −両替 両替は銀行で行うのが一般的。しかし街角に目に付きやすい両替屋(Money Changer)もライセンスを政府からとって行っているので利用するとよい。レ ートは銀行より有利。 −クレジットカード事情 一種の身分証明証にもなっており、ショッピングやレストラン、ツアーなども カードで支払える。現地でカードを発行してもらうことは可能だが、諸条件を 満たさないと受け付けられない。クレジットカードは日常生活の中に溶け込ん でいる。 ①政府規制で年収が30,000 星ドル以上、年収証明(給与明細書や所得税申告 書)を添付、②エンプロイメントパスか永住資格のコピーやパスポートのコピ ーが必要。カードでトラブルその他の情報を求めるなら下記電話番号にかける。 表 2-11 各クレジットカード会社デスク 会社名 連絡先 ビサ(VISA) Tel: 1-800-345-1345 ダイナース Tel: 6292-7566 (月∼金 9:00∼18:00) Tel: 6292-7055 (上記以外の時間帯) アメリカンエキスプレス Tel: 1-800-732-2244 (24 時間受付) JCB カード Tel: 6253-2122 (24 時間受付) マスターカード Tel: 1-800-110-0113 *出典 Hello Singapore 2003 −衣類 現地で普段着から高級ブランドまで十分購入できる。 −食料 近海もの海産物以外はほとんど近隣諸国(インドネシア、マレーシア、タイ)な どから輸入され、その他全世界からの食材も豊富。日本人が好む新鮮な魚貝類 はやや値が張る。 −日本食 上記スーパーマーケットの中でも日本食の品揃えが日本のスーパーに引けを とらないのが伊勢丹地下 1 階にあるスーパーマーケット、生鮮 3 品は直営で ある。シンガポールでは日本食材の購入に不便は無い。 −家電 電圧230 ボルト、周波数 50 ヘルツ、プラグの形は 2 穴と 3 穴があり、一般的 には足が四角か丸いものが多い。日本製の電化製品は変圧器を利用すること。 −日系大手デパート 日本人のみならず、シンガポール人も引き付けて好評。明治屋がスーパーマー 19

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ケットを展開して良質の日本食財を販売している。 −理容・美容

最近特に全身美容が女性(若い女性に限らず)に人気がある。 VISAGE

402 Orchard Road #02-11/15 Delfi Orchard Tel 6733-0933 Hair Specturm

Blk 169 Stirling Road #01-1149 Tel 6473-5323

*出典: シンガポールお役立ち Web ホームページ、http://www.singaweb.net/ 2.9.2 レストラン情報 世界各国の料理が味わえる。中国、 インド、タイ、イタリア、マレー、インド ネシア、ベトナムなど美味で多種多様。 2.9.3 ホテル情報 多くの国際会議がひらかれ、観光客も多いシンガポールには多くの高級ホテルが ある。宿泊料は他の東南アジア諸国に比べると高い。代表的高級ホテルをリスト する。世界レベルのホテルが多く、選ぶのに苦労する。 表 2-6 シンガポールの代表的ホテルリスト ホテル名 住所 電話 料金 Raffles Hotel ラッフルズ・ホテル 1 Beach Rd. シティ・ホール駅徒歩5 分 http://www.raffles.com/ 6337-1886 650∼4000 Shangri-La Hotel シャングリラ・ホテル 22 Orange Grove Rd. オーチャード駅徒歩15 分 http://www.shangri-la.com/ 6737-3644 375∼530

Four Seasons Hotel Singapore フォーシーズン・ホテル・シ ンガポール 190 Orchard Blvd オーチャード駅徒歩10 分 http://www.fourseasons.com/ singapore/ 6734-1110 380∼500 ヒルトン・シンガポール Hilton Singapore 581 Orchard Rd オーチャード駅徒歩5 分 http://www.singapore.hilton. com/ 6737-2233 360∼485 Mandarin Singapore マンダリン シンガポール 333 Orchard Rd サマセット駅徒歩6 分 http://hotels.meritus-hotels. com/ 6737-4411 360∼450 *出典:シンガポール政府観光局ホームページ、http://www.stb.or.jp/ 2.9.4 現地と日本の情報源 シンガポールには検閲制があり、新聞、テレビ、雑誌等はすべてその対象。日本 20

(21)

では許可されているビデオ等でもシンガポールでは輸入(持込)不可なものが多 い。テレビではNHK を受信できる。また、BBC 等世界の情報も入手しやすい。

−新聞

現地での購読申し込みは下記の通り ・英字新聞

ストレイツ・タイムス(The Straits Times) Tel: 1800-749-2577 ニュー・ぺーパー(New Paper) Tel: 1800-733-4455 ・日本の新聞 朝日新聞 Tel: 6225−8288 日本経済新聞 Tel: 6336−4122 読売新聞 Tel: 6224−4837 −テレビ 現地のテレビ放送網はマレー語、中国語、英語などがある。NHK 国際放送を 受信するためにはシンガポールケーブルテレビに加入することが必要。 シンガポールケーブルビジョン(SCV) Tel 6873−7373 −ラジオ BBC Radio、FM97.99(最新音楽チャンネル)、FM88.91(音楽チャンネル) AM909&693(ニュース)、FM92-95(カルチャー)、FM88.9(ワールドニュース)。 2.9.5 余暇 シンガポール観光局ホームページ、http://www.stb.or.jp/が詳しい。 −スポーツ ・スキューバ・ダイビング 日本人インストラクターがいるダイブショップ

Scuba Corner Tel: 6334-6636, http://www.scubacorner.com.sg/ Dive Atlantis Centre Tel: 6735-2528, http://www.diveatlantis.com.sg/

・ウインドサーフィン

Pasta Fresta Sea Sports Centre Tel: 6449-5118 ・ゴルフ シンガポールのゴルフコースは本場英国の格式高い会員制のコースが多い。 ビジターとしてもプレイ可能だが、オフィシャル HC の提示が必要なコー スもある。 −旅行 ビンタン島(インドネシア領で共同開発)への旅行、また、タイ、マレーシアへ の旅行などが一般的である。日本と違って余暇を楽しむ場所は少ない。したが ってシンガポール人は国外へ楽しみを求めて旅行する。国内ではセントーサ島 が唯一のまとまった余暇設備のあるところといえる。 −文化・音楽 エスプラネード(Esplanade)と呼ばれる大音楽堂兼劇場が湾沿いに出来た。 著名なオーケストラ、指揮者が公演を行い、音楽ファンを楽しませてくれる。 2003 年 3 月にオープンした 21

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Asian Civilization Museum (アジア文明博物館 1 Empress Place, Singapore 179555 Tel: 6332-7798 http://www.nhb.gov.sg/ACM/acm.shtml )等、いくつ かの博物館がある。シンガポールを含めた東南アジアの他、西アジア、南アジ ア及び中国の4つのギャラリーからなり、それぞれの歴史、宗教、民族文化を 知る上で貴重。日本人ボランティアによる館内のガイドもある。但し、曜日と 時間の制限があるので事前に確認すること。マリーナ湾のウォーターフロント にオープンした“エスプラネードシアター・オン・ザ・ベイ(Esplanade Theatres on the Bay )でイベントがある。 シンガポール・シンフォニー・オーケストラ演奏会 Tel: 6338-1230 シンガポール・チャイニーズ・オーケストラ演奏会 Tel: 6440-3839 −絵画鑑賞 シンガポール美術館が唯一公的機関での絵画鑑賞できるところ。 シンガポール美術館

所在地:71 Bras Basah Road Tel: 6332-3222

http://www.museum.org.sg/SAM/

2.9.6 語学学校

・ベルリッツ ラングェージ センター(Berlitz Language Centre) 住所:501 Orchard Rd. #05-03/04 Wheelock Place, Singapore 238880 Tel: 7337472

・ブリティッシュカウンシル(The British Council) 住所: 30 Napier Road Singapore 258509

Tel: 473-1111

2.10 文化交流

日本人会、シンガポール日本商工会議所が交流の中心となっている。ほかに星日文 化協会も、その一端を担っている。 2.10.1 仕事で 多民族国家であるシンガポールにおいて、どのような仕事振りを見せるか、見せ てもらうかは、それぞれの民族の持つ長い歴史の中から出ている風習、伝統が 個々の人たちの人格を形成していることを前提に考えるべきである。 2.10.2 プライベートで 無理に交流をと思わない。日本人同士がよくゴルフをやる、批判が多いのは事実、 現地の人でゴルフが好きな人と一緒にというのは自然であるが、毎週末は期待で きない。シンガポールの人は、週末は家族と過ごしたい人が多い。 2.10.3 冠婚葬祭 葬儀には男性は黒っぽいスーツがあれば、ない場合でも白のワイシャツに、黒の ズボンで良い。女性は結婚式では白色、葬儀では赤色を身につけないこと。シン ガポールには様々な宗教があるので、冠婚葬祭に出席するときの慣習は現地の人 に聞いて対処する。 22

(23)

23 【参考文献】 1.シンガポール政府観光局ホームページ、http://www.stb.or.jp/ 2.在シンガポール日本大使館・領事部ホームページ、http://www.sg.emb-japan.go.jp/ 3.日本国外務省海外安全センターホームページ、http://www.mofa.go.jp/ 4.JICA ホームページ、http://www.jica.go.jp/

5.Hello Singapore2003 (生活情報編), クラウンライングループ COMM Bangkok Co, Ltd 6.伊勢丹シンガポールホームページ、http://www.isetan.com.sg/

7.Singapore International Chamber of Commerce, “The Investor & Guide to Singapore 2004 edition”

表 2-1 ビザに関する関係機関
表 2-4 主な幼稚園
表 2-5 私立の日本人学校  早稲田大学系属・早稲田渋谷
表 2-10 主な銀行リスト

参照

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